JP2005211883A - 装飾品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アンカ層を形成する際のスプレー塗装時に糸引きが発生することがなく、アンカ層の表面品質が高い装飾品及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 基板30の上に、スプレー塗料を噴霧してアンカ層31を形成するステップと、該アンカ層31の上にインク受容層33を形成するステップとを含み、前記スプレー塗料を重量比で、酢酸エチル10に対してシクロヘキサノンを2〜40の比率で配合した装飾品の製造方法である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、装飾品及びその製造方法に関し、更に詳しくは、自動車などの車両に用いられる透過照明式の自動車計器用表示板及びその製造方法に関する。
通常、自動車における車両室内の前部には、インストルメントパネルが配設されており、該インストルメントパネルに自動車計器用表示板が設けられている。該自動車計器用表示板には、車速計やエンジン回転計などが配置されており、これらの車速計等には、目盛りや文字等が印刷されている。
また、前記自動車計器用表示板は、ポリカーボネート等の基板の上に、スプレー塗料を噴霧してアンカ層を形成し、該アンカ層の上にインク受容層及び印刷層を形成することによって製造している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−58930号公報
しかしながら、前記従来技術においては、スプレー塗装によってアンカ層を形成しているが、図4に示すように、スプレー塗料101をスプレーガン102によって噴霧する際に、いわゆる糸引き103と呼ばれる現象が生じる。この糸引き103は、スプレー塗料101に揮発性の高い溶剤(例えば、トルエンなど)を配合した場合に、スプレー塗料101内のバインダーが固化することにより生じるものであり、糸引き103を起こしながら形成したアンカ層104の表面には、微細な凹凸形状が形成されている。従って、このアンカ層104の上に受容層及び印刷層を形成すると、これらの受容層及び印刷層の表面にも凹凸形状が現れ、表面品質が低下するおそれがある。
そこで、本発明は、アンカ層を形成する際のスプレー塗装において糸引きが発生することがなく、アンカ層の表面品質が高い装飾品及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記請求項1に記載された装飾品の製造方法は、基板上に、スプレー塗料を噴霧するスプレー塗装をしてアンカ層を形成するステップと、該アンカ層の上にインク受容層を形成するステップとを含み、前記スプレー塗料を重量比で、主剤10に対して遅乾溶剤を2〜40の比率で配合することを特徴とする。
前記請求項2に記載された装飾品の製造方法は、請求項1に記載の装飾品の製造方法であって、前記インク受容層の上に印刷層を形成するステップを更に含んでなることを特徴とする。
前記請求項3に記載された装飾品の製造方法は、請求項1又は2に記載の装飾品の製造方法であって、前記遅乾溶剤がシクロヘキサノンであることを特徴とする。
前記請求項4に記載された装飾品の製造方法は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装飾品の製造方法であって、前記遅乾溶剤の配合比率を、主剤10に対して10〜20に設定することを特徴とする。
前記請求項5に記載された装飾品は、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の装飾品の製造方法によって作成されたことを特徴とする。
前記請求項6に記載された装飾品は、前記請求項5に記載の装飾品であって、自動車の計器用表示板であることを特徴とする。
前記請求項1に記載された装飾品の製造方法によれば、スプレー塗料を重量比で、主剤10に対して遅乾溶剤を2〜40の比率で配合しているため、スプレー塗装においても、糸引き現象がなくなり、アンカ層の表面が平滑になり表面品質が向上する。従って、アンカ層の上に形成する受容層の表面品質も向上する。
従来は、揮発性の高いトルエン等の溶剤を配合したスプレー塗料を噴霧しているため、該スプレー塗料内のバインダーが固化し、糸引き現象が発生することがあった。しかし、本発明においては、揮発性の低い遅乾溶剤を、主剤10に対して適正な配合比率である2〜40の範囲で配合しているため、バインダーが固化しにくくなり、塗装後の表面品質が向上する。
前記請求項2に記載された装飾品の製造方法によれば、前記インク受容層の上に印刷層を形成するステップを含んでいるため、印刷層の表面も平滑になって表面品質が向上する。
前記請求項3に記載された装飾品の製造方法によれば、前記遅乾溶剤がシクロヘキサノンであるため、更に糸引き現象が減少し、アンカ層の表面が平滑になり表面品質が向上する。
前記請求項4に記載された装飾品の製造方法によれば、前記遅乾溶剤の配合比率を、主剤10に対して10〜20に設定しているため、更に糸引き現象が減少し、アンカ層の表面が平滑になり表面品質が向上する。
前記請求項5に記載された装飾品によれば、前記請求項1〜4と同様の効果を得ることができる。
前記請求項6に記載された装飾品によれば、表面品質が良好な自動車の計器用表示板を得ることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態による自動車計器用表示板の正面図である。この自動車計器用表示板10には、左端側に燃料計11が表示され、該燃料計11の下部には第1のワーニング部12が表示されている。また、中央側には、車速計13とエンジン回転計14が表示され、右端側には水温計15と第2のワーニング部16が表示されている。なお、前記車速計13とエンジン回転計14との間の上部には、第3のワーニング部17が表示されている。
そして、前記自動車計器用表示板10には、例えば白色の文字、数字、目盛り及び記号等が記載されている。例えば、車速計13には、「km/h」という文字18、「180」という速度を示す数字19、及び目盛り20が示されている。また、例えば、第3のワーニング部17においては、ハザードランプの矢印の記号21が示されている。なお、これらの文字18や目盛り20などの表示がない、いわゆる下地部分は、例えば黒色の遮光部22に形成されている。
ここで、表示板10は大まかに3つに分けることができる。即ち、バックライト非点灯時における所望の表示色を発する一方でバックライト点灯時には所望の透過光色を発する、例えば車速計13における文字18や目盛り20等の透光部と、バックライト非点灯時には表示板の下地部分の色と同等(同系色)で昼夜限らず乗員が認識し難い一方でバックライト点灯時は透過光色により文字や記号等が認識できる前記第1〜第3のワーニング部12,16,17の半透光部と、文字18等の表示がない下地部分の遮光部22とから構成されている。
図2は、前記自動車計器用表示板の拡大断面図であり、上側が表面側で、下側が裏面側に配置されている。最も下側には、表示板用基板が配置され、該表示板用基板の上にはアンカ層31が形成されている。このアンカ層31の上には、インク受容層を介して2層の印刷層35,35が形成されている。
前記表示板用基板30は、ほぼ透明な合成樹脂、例えばポリカーボネート(PC)、ポリカーボネートABS、及びABS等から構成されている。また、この表示板用基板30の表面側に形成されているアンカ層(定着層)31は、2μm程度の厚さに形成され、さらにその上のインク受容層33の厚さは20μm程度に形成されている。
また、前記印刷層35は、意匠用の印刷層を2層に亘って塗装したものであり、この印刷層35は、例えばインクジェット印刷工法によって形成することができる。
このインクジェット印刷工法によれば、インク受容層33の表面に黒色インクの小さな液滴を吹き付けて浸透させることによって形成することができる。この印刷層35が形成された遮光部22は、インク受容層33によりインクの吸収性が充分確保されており、インクがにじむことなく発色性も良好に保たれる。従って、文字18や目盛り20となる透光部と遮光部22との境目も明確に形成されるため、文字18や目盛り20の明瞭さが確保される。
次いで、本実施形態による自動車計器用表示板の製造方法を簡単に説明する。
まず、表示板用基板30の表面をエタノール等の洗浄液で洗浄したのち、図3に示すように、表示板用基板30の表面にスプレー塗料40を噴霧してスプレー塗装を行うことによって、所定の膜厚、例えば2〜5μmになるようにアンカ層31を形成する。例えば図外の作業者がスプレーガン41を把持し、基板30の上をその表面に沿ってスプレーガン41を平行移動させながら、スプレー塗料40を噴霧することによってスプレー塗装を行う。ここで、前記スプレー塗料40には、遅乾溶剤であるシクロヘキサノンが適量含まれているため、バインダーが固化しにくく、糸引きもない状態で塗装を行うことができる。
次に、アンカ層31の表面にプラズマ照射等を施して表面濡れ性を向上させたのち、インク受容層33を膜厚が所定の厚さ、例えば約20μmとなるようにコーター等で塗布する。そして、インク受容層33の上から印刷層35をインクジェット印刷工法等を用いて印刷する。
以下に、前記アンカ層31を形成する際のスプレー塗装及びスプレー塗料について説明する。
前記スプレー塗料40は、酢酸エチル等の主剤と、硬化剤と、シクロヘキサノン等の溶剤とを含んでおり、これらの配合比率は、重量比で、10:1:(2〜40)に設定されており、10:1:(10〜20)が更に望ましい。また、前記溶剤は、トルエン等よりも揮発性の低い溶剤であり、前述したように、シクロヘキサノンが最も望ましい。
そして、スプレー塗装は、作業者がスプレーガン41を把持して塗装を行っても良く、ロボットのハンドにスプレーガン41を取り付けて塗装させても良い。このスプレーガン41は、例えば、型式:メサックG−05A、口径:φ0.8mm、霧化圧:0.15mPa及びパターン圧:0.18mPaの仕様のものを好適に用いることができる。また、ポンプとしては、例えば、種類:ギヤポンプ、吐出量:60cc/minのものを好適に用いることができる。さらに、ロボット塗装による場合は、スプレーガン41の移動ストローク:50mm、移動速度:0.4m/sec、スプレーガン41と基板30との距離:150mm、塗り重ね回数:1回、及び乾燥時間:100℃×30secの条件を適用することができる。前記スプレーガン41は極力、微粒化できるものが望ましく、特に静電塗装ガンが好ましい。ただし、これらのスプレーガン41やポンプの仕様等は、一例であり、他の仕様等も好適に採用することができる。
本実施形態によれば、アンカ層31を形成する際のスプレー塗装において糸引きがなくなり、ムラなく塗装を行うことができ、アンカ層31の膜厚を均一化することができる。また、アンカ層31の上のインク受容層33もムラなく形成することができる。さらに、印刷層35をインクジェット印刷によって形成する場合にも、印刷層35の色ムラがなくなり、外観品質が向上する。このため、表示板10を透過する透過照明の色や明るさも安定する。
なお、前記実施形態においては、図2,3に示すように、基板30の表面側にのみアンカ層31やインク受容層33を形成したが、本発明はこれに限定されず、基板30の表面側及び裏面側の双方に、アンカ層31等を形成することもできる。
本実施形態による自動車計器用表示板を表面側から見た正面図である。 本実施形態による自動車計器用表示板の断面図である。 本実施形態による表示板用基板の上に、スプレー塗装によってアンカ層を形成している状態を示す側面図である。 従来技術によるアンカ層の形成方法を示す側面図である。
符号の説明
10 自動車計器用表示板(装飾品)
30 表示板用基板
31 アンカ層
33 インク受容層
35 印刷層
40 スプレー塗料

Claims (6)

  1. 基板(30)の上に、スプレー塗料(40)を噴霧するスプレー塗装をしてアンカ層(31)を形成するステップと、該アンカ層(31)の上にインク受容層(33)を形成するステップとを含み、前記スプレー塗料(40)を重量比で、主剤10に対して遅乾溶剤を2〜40の比率で配合することを特徴とする装飾品の製造方法。
  2. 前記インク受容層(33)の上に印刷層(35)を形成するステップを更に含んでなることを特徴とする請求項1に記載の装飾品の製造方法。
  3. 前記遅乾溶剤がシクロヘキサノンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾品の製造方法。
  4. 前記遅乾溶剤の配合比率を、主剤10に対して10〜20に設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装飾品の製造方法。
  5. 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法によって作成されたことを特徴とする装飾品。
  6. 前記装飾品は、自動車の計器用表示板(10)であることを特徴とする請求項5に記載の装飾品。
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