JP2004361967A - 帯電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 オゾン発生量と帯電ムラが共に少なく、帯電補償能が高い小型帯電装置を提供する。
【解決手段】 放電電極11と、放電電極の放電点より距離dを隔てて設けられた開口幅hのグリッド電極15を有する帯電装置において、距離dと開口幅hとの関係が、1≦h/d≦1.5を満たすようにする。
【選択図】 図2

Description

本発明は電子写真式複写機、電子写真式プリンター、電子写真式ファックス等の静電潜像を像担持体上に形成する画像形成装置に用いられる帯電装置に関するものである。
従来、静電式画像形成装置に用いられる帯電装置の分野において、帯電効率の向上やオゾン発生量の低減を目的として、針状電極を用いる技術が知られている。ところが、針電極を用いた帯電装置は、放電箇所が針電極の先端部に限られているため、帯電位置による帯電状態の差が生じやすいという問題点があった。この問題点を解消するために、針状電極の先端部に合わせて形成された補償用電極板を設けたものが、特公昭48−24544号公報(特許文献1)により提案されている。
ところが、長時間に渡って放電を行った場合、針電極の針ごとに、形状変化や付着物の付着量に相違が生じる。このことにより、針ごとの帯電能力が変化して放電ムラが発生するが、特公昭48−24544号公報に記載の方法では、放電ムラを解消することができなかった。
かかる長時間放電後の放電ムラを解消するために、針電極と被帯電体の間に接地したグリッド電極を設けるものが、特公昭48−18863号公報(特許文献2)により提案されている。特公昭48−18863号公報の帯電装置は、グリッド電極により各針毎の帯電能力の差を均一化することにより、長時間放電後の帯電ムラの発生を抑えることができる。
特公昭48−24544号公報
特公昭48−18863号公報
ところが、帯電装置にグリッド電極を用いた場合、グリッド電極の影響により帯電能力が低くなるため、帯電補償能に余裕を持たせる必要が生じる。帯電補償能に余裕を持たせる方法としては、帯電装置の形状を大きくする、出力電流量を大きくする、グリッド電極開口部形状を大きくする、等の方法が考えられる。ところが、最近の画像形成装置は小型化の傾向にあり、帯電装置の大型化を避ける必要が有る。帯電装置の大型化を避ける場合、出力電流量を増加させるか、グリッド電極開口部形状の変更を行うか、のどちらかの方法を取るしかない。しかしながら、出力電流量の増加は、オゾン発生量の増大を伴う。このため、出力電流量の増加は、針電極の使用目的の1つであるオゾンの低減を達成困難とする。一方、グリッド電極開口部形状を大きくした場合、開口部における放電が不均一となり、帯電ムラが発生する場合があった。
本発明の目的は、オゾン発生量と、帯電ムラが、共に少なく、帯電補償能が高い小型帯電装置を提供することにある。
本発明は、この目的を達成するために、放電電極と、放電電極の放電点より距離dを隔てて設けられた開口幅hのグリッド電極を有する帯電装置において、距離dと開口幅hの関係が
1≦h/d≦1.5
を満たすようにした。
グリッド電極の開口幅hと、グリッド電極と放電電極の放電点との間の距離dとの関係を
1≦h/d≦1.5
に設定することにより、放電電極からの電荷は、最も効率良くグリッド電極を通過するため、帯電能力が高くコンパクトな帯電装置が得られる。
また、本発明に係る帯電装置を電子写真複写機のような静電潜像を用いる画像形成装置に用いれば、帯電不良や帯電ムラによる白スジなどの無い安定した画像を得ることができる。
図1は、本発明を適用した帯電装置1の一部を示した斜視図である。帯電装置1は、主に、放電電極11と、放電電極ホルダー12と、安定板14から成る。放電電極11は、導電性の金属板を圧延プレス加工、又はエッチング加工することにより得られたもので、鋸歯状の先端部11aを有する。放電電極11の端部には、放電電極端子13が設けられている。放電電極端子13により、放電電極11に、帯電バイアスが印加される。また、先端部11aの歯角θは、大きくなるにつれてオゾン発生量が増加する為、30度以下、好ましくは15度以下に設定するのが良い。逆に、小さすぎると、加工性の悪化や、強度の低下といった問題が生ずる為、5度以上に設定すると良い。さらに、放電電極11の板厚は、薄くなる程オゾン発生量は少なくなるが、強度は減っていくので、0.1mm以下、好ましくは0.05mm程度が好適である。
先端部11aが酸化すると、放電ムラの原因となる。この為、酸化を防止し、電極の耐久性を向上することにより、放電の安定化を図ることが必要である。耐久性の向上は、耐蝕性、耐熱性を向上させれば達成できる。従って、少なくとも、放電電極11の先端部11aを形成する導電性部材に、鉄にクロムとニッケルを含有させた合金を用いると良い。なお、この合金にモリブデンを含有させると、耐蝕性と耐熱性をさらに向上させることができる。この合金の成分割合は、クロムを16〜20%、より好ましくは16〜18%、ニッケルを8〜15%、より好ましくは10〜14%含有させるのが良い。これらの成分は、余り多く入れると、引っぱり強度や硬度を損ない電極の劣化を早めると共に、製造コストも増加する。又、モリブデンを含める場合は、モリブデンを余り入れすぎると、電気抵抗が増加して電源4への負担となるので、2〜3%程度含有させるのが良い。なお、放電電極11に好適な導電部材としては、他に、鋼鈑、銅板等の導電性部材にニッケルメッキなどの耐蝕処理を施したものもや、タングステン材等が考えられる。
放電電極ホルダー12は、放電電極11の基部11bを両側から挟み込んで保持している。又、放電電極ホルダー12は、セラミックス、絶縁性耐熱樹脂、等の、耐熱、耐蝕、耐高電圧特性を有する絶縁性材料により形成されている。
安定板14は、SUS板や銅板、鋼板等の金属板を略コの字形状に折曲げて形成したもので、内部に放電電極11と放電電極ホルダー12が設けられている。安定板14は、放電電極11の放電方向以外の三方を囲んで形成されている。この為、放電電極11により発生する電荷の内、放電方向以外の電荷が、安定板14に、流れ込み電流として取り込まれる。このことにより、放電方向以外の方向への電荷の放出が抑えられるので、放電電極11が形成する電界は、安定化される。
図2は、帯電装置1の断面図を示す。帯電装置1は、放電電極11の先端部11aが感光体22に対向するように設けられており、放電電極11と感光体22との間にはグリッド電極15が設けられている。グリッド電極15は、通常、感光体22から0.8〜3mm程度の距離に設けられ、所定の電位のバイアスが印加されている。この距離が短いと、グリッド電極と被帯電体の間でリークが発生し、被帯電体にダメージを及ぼす。逆に、この距離が長いと、被帯電体への電荷の移動が困難となるので、電位制御能力や帯電量が低下するという問題が生ずる。図3は、グリッド電極15のグリッド電極孔のパターン図を示す。グリッド電極孔のパターンは、厚さ0.05〜2mm程度のSUS板、銅板、鋼板等にエッチング加工やプレス加工等で形成される。特に、図3のパターンは、グリッド電極の線が細線でパターンが複雑であるので、エッチングによる加工が適している。エッチング加工は、プレス加工に比べてグリッド電極線を細くできる為、図3のような複雑なパターンにも対応できる。又、グリッド電極線を細くできると、帯電効率が上がる。さらに、図3の様なパターンとすることにより、より均質な帯電が達成できる。なお、グリッド電極孔パターンは、図3のものに限らず使用条件や加工経費の制限等の諸条件に合わせて適切なパターンを選択することができる。
図4は、電流分布測定装置30の概略説明図である。電流分布測定装置30は、放電電極11の放電電流分布を測定する為の測定装置である。電流分布測定装置30は、主に、測定電極31、ガード電極32、電流計33より構成される。測定電極31は、放電電極11の電極列と並行に延設された線材より成り、放電電極11の放電電流を流れ込み電流として捕える。ガード電極32は、測定電極31の両側に接地して設けられ、放電電極11の周囲の放電電流をグランドに落とすことにより、測定電極31に不必要な電流が流れ込むのを防いでいる。電流計33は、測定電極31に接続され、測定電極31の流れ込み電流を測定する。従って、放電電極11の位置の放電電流値が電流計33により測定できる。さらに、測定電極31とガード電流32を一体的に移動させながら、測定電極31の電流を電流計33によって測定することにより、放電電極11の放電電流の分布を測定することができる。図4において、Dは、放電電極11の放電点と測定電極の垂直方向の距離を示し、H/2は、放電電極11から放電方向に引いた垂線に対する測定電極31からの水平方向の距離である。この時の放電電流の分布を図5に示す。図5より、総電流の相当部分がH/D=−1〜1の間に流れており、H/Dが1.5以上と−1.5以下の部分にはほとんど流れていないことがわかる。被帯電体と放電電極の間にグリッド電極を設けた場合、グリッド電極の開口部に流入する放電電流のみが帯電に寄与するので、
−1≦H/D≦1
の領域にグリッド電極の開口部が一致するようにすれば、最も帯電効率が良い。このことにより、図2に示すように、放電電極11の先端部11aの放電点とグリッド電極15の距離をd[mm]、グリッド15のメッシュ開口部の幅をh[mm]とした場合、h/dが1以上であれば、放電電流の多くを帯電機能として利用できる。一方、h/dが1未満であれば、帯電電流をほとんど活用することができない。また、hを大きくしていった場合、h/dが1.5より大きくなった時点からは放電電流のメッシュ開口部への流入量はほとんど変化しない。従って、h/dが1.5より大きい場合、帯電装置のサイズが大きくなるのみで、帯電効率は向上しない。従って、第1の条件として、dとhの値が
1≦h/d≦1.5
の関係となる様に設定すると、帯電能力が高く、コンパクトな帯電装置が得られる。
また、dの値を大きくすると、インピーダンスが大きくなり、同じ電流値を得るために必要な電圧が高くなるため、大型の電源が必要となる。又、dの値を大きくすると、hの値も大きくする必要があるので、帯電装置全体の大きさが大きくなってしまい、帯電装置の小型化を達成することができなくなる。このため、dの値は、
d<10mm
とするのが望ましい。
一方、実施形態のように、感光体が円筒状ドラム上に形成されていたり、ベルト状の感光体が懸架ローラによって懸架されている場合、帯電装置が感光体の曲率部分に対向して設けられる場合が有る。この場合、帯電装置のグリッド電極電極が平面であれば、感光体の曲率に沿うようになっていない。帯電装置のグリッド電極が感光体の曲率に沿うようになっていないと、図6に示すように、グリッド電極15の中央部と、端部とでは、感光体22からの距離が異なる。このため、中央部を適切な距離に調整すると、端部では有効な帯電が行われない場合が有る。このとき、グリッド電極15の中央部と、端部との感光体22からの距離の差をk[mm]、感光体22の曲率半径をR[mm]とすると、
k=R−√(R−(h/2)
∴h=2√(2kR−k
となる。
実験より、グリッド電極と感光体の距離が0.1mm大きくなる毎に、感光体の表面電位は、平均して約10V低下することがわかった。ただし、この実験値は、グリッド電極中央部における値であり、電流分布の少ない端部においては距離変化の影響は受けにくい。
一方、kの値がk>2の時、グリッド電極端部の帯電電流の多くが感光体に印加されず、グリッド電極自体に流れる。従って、帯電電流の多くを有効に利用するためには、kの値をk≦2とする必要がある。又、さらに、kの値をk≦1とすると、中央と端部との目標制御電位は近づき、特にk≦0.5とすると、ほとんど差がなくなる。
以上より、kの適値をhとRの設定値で表現すると、
k≦2 : h≦2√(4R−4) ∴h≦4√(R−1)
k≦1 : h≦2√(2R−1)
k≦0.5 : h≦2√(R−0.25)
となる。
従って、第2の条件として、感光体22の帯電装置1に対向する部分がその移動方向に曲率半径R[mm]の曲率を持つ場合、グリッド電極15の開口幅hを
h≦4√(R−1)
望ましくは、
h≦2√(2R−1)
より望ましくは、
h≦2√(R−0.25)
に設定することにより、高い帯電効率の帯電装置を得ることができる。
針電極のような放電指向性が強い放電電極を用いる場合、グリッド電極の方向に放電電流のほとんどが流れる。このため、グリッド電極の開口率により、帯電量が大きく変化する。このため、感光体の移動方向に垂直な方向のグリッド電極開口率のバラツキが大きくなると、帯電ムラが発生することとなる。
この課題を解決するために、グリッド電極の開口率を変えたものを図1の帯電装置1に取り付けて実験を行った。開口率は、グリッド電極のパターン、線材の幅、開口部の大きさ等を変えることにより変化させた。図7は、実験に用いた帯電装置1の詳細設定値、及び、感光体22に対する設定値を示したものである。帯電装置1は、感光体22の頂部に対して感光体22の回転方向上流側35°の位置に対向して設けられている。帯電装置1の幅は、SUS製の安定板14により、幅約22mmに設定されており、グリッド電極15の幅も22mmに設定されている。また、帯電装置1の放電電極11には、厚さ0.05mmのSUS304材を歯角10°、ピッチ2mmの鋸歯状に圧延プレス、または、エッチング加工で形成したものを用いた。グリッド電極15と感光体22の距離は、0.9mm、放電電極11との距離は、9mmに設定されている。
感光体22の移動方向のグリッド電極15の開口率をa[%]として、感光体22の移動方向に垂直な方向の全域にわたって、開口率a[%]の測定を行った。このとき測定された各グリッド電極15の開口率a[%]の最大値をamax[%]、最小値をamin[%]として、様々なグリッド電極を用いて電子写真式作像方法による黒ベタ画像の作像を行った。図8は、この実験によって得られた黒ベタ画像に生じた白スジの程度の評価と、グリッド電極15の開口率a[%]の最大値amax[%]と、最小値amin[%]の関係をグラフに示したものである。グラフより、この白スジの発生原因は、グリッド電極15の開口率a[%]のバラツキにより生ずる帯電ムラに起因すると考えられる。従って、
(amax−amin)/(amax+amin)<0.25
で白スジがほとんど無くなり、
(amax−amin)/(amax+amin)<0.20
であれば、白スジは全く無くなる。さらに、ハーフトーンを用いた同様の実験においても、この範囲においては、白スジが発生しないことが確認された。
従って、第3の条件として、グリッド電極15の開口率の長手方向のバラツキを
(amax−amin)/(amax+amin)<0.25
望ましくは、
(amax−amin)/(amax+amin)<0.20
の範囲のグリッド電極を用いることにより、被帯電体を均一に帯電することができ、白スジの無い良好な画像を得ることができる。
第1から第3の条件による設定値を全て満たした帯電装置を用いた場合、オゾン発生量と帯電ムラが共に少なく、かつ帯電補償能が高い小型帯電装置を提供することができる。また、本発明は、針電極のように指向性の強い帯電電極を用いた場合、特に高い効果が得られる。
図9及び図10は、放電電極11と、放電電極ホルダー12の他の形態の例を示したものである。図9は、鋸歯状の放電電極11に代わって、針状の放電電極41を設けたものである。放電電極41を用いた場合、放電点が、針状の先端部41aに絞られる為、指向性がさらに高くなる上、オゾン発生量をさらに抑えることができる。
図10は、楔状の放電電極51を用いた例を示す。図10の放電電極51は、図1の鋸歯状のものや、図9の針状のものに比べて、楔形状の先端部51a全体が放電点となるので、長手方向に均一な帯電が可能となる。又、ワイヤー電極に比べて、指向性は、非常に高いものとなる。なお、楔形状の先端部41aの角度αが鋭角なほど、指向性が高くなると共に、オゾン発生量も低くなる。
これらの放電電極は、いずれも、ワイヤー電極を用いたコロナチャージャに比べて、放電指向性が強い。特に、グリッド電極を持つスコロトロンチャージャーの場合、安定板が無くても、グリッド電極が安定板の代わりの作用をする為、安定した帯電を行う事ができる。
又、図9、図10の放電電極41、51は、放電電極ホルダー42、52に埋め込む様に形成されている。このように構成することにより、放電点を電極先端部に限定することができ、オゾン発生量を抑えることができる。なお、製造工程の簡略化の為に、図1の実施形態のように、放電電極ホルダーで放電電極41、51を挟み込んで保持しても構わない。また、帯電バイアスは、それぞれ、放電電極端子43、53より印加される。
図11〜図13は、本件に関わる帯電装置の別形態を示す断面図である。図11の安定板16を、放電電極11の先端部11aが安定板16に囲まれた部分より突出するように設けたものである。放電電極11の先端部11aが安定板16に囲まれた部分より突出することにより、放電点の放電方向(図の下方向)から安定板16がはずれる為、安定板16への電荷の流入が抑えられる。従って、放電電極11から安定板16への電流の流入は、極めて低く抑えられ、帯電効率は向上する。また、放電電極11がワイヤー電極に比べて極めて高い放電指向性を有するため、グリッド電極15の作用だけで充分な安定性を確保することができる。
図12は、安定板14の代わりに、放電電極取り付け板21を用いたものである。放電電極取り付け板21は、放電電極11の側面に対向する部分が無い。この為、放電電極取り付け板21への流れ込み電流の流入は、実質的に無くなる。従って、放電電極11とグリッド電極15の作用により、被帯電体22の方向のみに放電が行われるので、帯電効率は非常に高くなる。
図13は、絶縁体で形成された絶縁性安定板17を用いたものを示し、絶縁性安定板17には電流が流れないため、グリッド電極15の方向に電流分布の指向性が高くなり帯電効率が向上する。また、絶縁性安定板17に放電電極11が囲まれているため、電流のリークが低減できる上、安全で取扱も容易になる。
図11及び図12の様に、安定板の端部を放電点より後方に設定して、放電電流がほぼ全てグリッド電極15に流れるようにしたり、図13の実施形態のように針電極11の周辺を絶縁性安定板17で覆うことにより、指向性を更に向上することができる。このように、指向性を更に向上した帯電装置に本発明を用いると、より高い効果を得ることができる。
一方、本発明は、ワイヤ電極を用いた帯電装置のような指向性の弱い帯電装置に適用しても、ある程度の効果を得ることができる。
図14〜図17は、グリッド電極15のグリッド電極孔のパターン図の他の例を示す。図14は、六角形のグリッド孔を蜂の巣状に組み合わせたものである。このパターンは、グリッド開口がグリッド電極全体に均一に分布している。
図15及び図16のものは、プレス加工に適したパターンを示したもので、パターンが単純で、グリッド電極線は太く設定されている。プレス加工はエッチングによる加工に比べ、加工に手間と費用がかからない。又、グリッド電極孔パターンは図3及び図14〜図16のものに限らず、使用条件や加工経費の制限といった様々な条件に合わせて、適切なパターンを選択することができる。
図17は、20〜500μm程度の直径のタングステン線材やモリブデン線材、もしくは、それらの線材に金や白金等を被覆したものを張設したものである。線材を用いた場合、板材を加工したものに比べグリッド電極線を細くすることができるので、帯電効率をさらに向上させることができる。
本実施形態では、本発明を最も効果的に適用することができる被帯電体として、電子写真式作像装置に一般に用いられている感光体を用いている。しかしながら、本発明の帯電装置は、感光体の帯電以外に、転写、除電といった他の用途や、感光体以外の被帯電体に用いても構わない。感光体以外の被帯電体としては、中間転写体や搬送ベルトに用いられる誘電体や半導体、磁気式複写方式に用いられる感磁体等が考えられる。
本発明を適用した帯電装置の1実施形態を示す一部斜視図である。 本発明を適用した帯電装置の1実施形態を示す断面図である。 本発明を適用した帯電装置のグリッド電極パターンを示す図である。 電流分布測定装置の概略説明図である。 本発明を適用した帯電装置の電流分布図である。 本発明を適用した帯電装置のグリッド電極と感光体の曲率の関係を示す電断面図である。 本発明を適用した帯電装置の詳細設定を示す断面図である。 本発明を適用した帯電装置の開口率と白スジ発生の関係を示す図である。 本発明を適用した帯電装置の電極の他の例を示す一部斜視図である。 本発明を適用した帯電装置の電極の他の例を示す一部斜視図である。 本発明を適用した帯電装置の他の例を示す断面図である。 本発明を適用した帯電装置の他の例を示す断面図である。 本発明を適用した帯電装置の他の例を示す断面図である。 本発明を適用した帯電装置のグリッド電極パターンの他の例を示す図である。 本発明を適用した帯電装置のグリッド電極パターンの他の例を示す図である。 本発明を適用した帯電装置のグリッド電極パターンの他の例を示す図である。 本発明を適用した帯電装置のグリッド電極の他の例を示す図である。
符号の説明
1 帯電装置
11 放電電極
12 放電電極ホルダー
13 放電電極端子
14 安定板
15 グリッド電極
16 安定板
17 絶縁性安定板
21 放電電極取り付け板
22 被帯電体
31 測定電極
32 ガード電極
33 電流計

Claims (3)

  1. 放電電極と、放電電極の放電点より距離dを隔てて設けられた開口幅hのグリッド電極を有し、距離d[mm]と開口幅h[mm]の関係が
    1≦h/d≦1.5
    である(ただしh≠0)ことを特徴とする帯電装置。
  2. 放電電極が針状の電極を複数並べた電極列より成ることを特徴とする請求項1の帯電装置。
  3. 距離d[mm]が
    d<10mm
    であることを特徴とする請求項1の帯電装置。
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