JP2004099052A - 洗浄器具用結束バンド - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、台所や浴室などで使用する日用品用スポンジたわしなどの
ような柔軟性をもった洗浄器具を結束して剛性を出して使い易くするための安
価で作業性の良い洗浄器具用結束バンドを提供する。
【解決手段】長尺なバンド部１と、該バンド部１の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線４を、そのＩ字形罫線部分４ａを一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分４ａとＶ字形罫線部分４ｂの接点を通り、Ｉ字形罫線部分４ａと直交する補助罫線部分４ｃを設け、前記Ｉ字形罫線部分４ａの両側に対称形にそれぞれフック用リング状部２、２を設け、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って、リング状部２を差込係合可能なスリット部３が切り込み形成されている洗浄器具用結束バンドである。
【選択図】図１
ような柔軟性をもった洗浄器具を結束して剛性を出して使い易くするための安
価で作業性の良い洗浄器具用結束バンドを提供する。
【解決手段】長尺なバンド部１と、該バンド部１の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線４を、そのＩ字形罫線部分４ａを一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分４ａとＶ字形罫線部分４ｂの接点を通り、Ｉ字形罫線部分４ａと直交する補助罫線部分４ｃを設け、前記Ｉ字形罫線部分４ａの両側に対称形にそれぞれフック用リング状部２、２を設け、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って、リング状部２を差込係合可能なスリット部３が切り込み形成されている洗浄器具用結束バンドである。
【選択図】図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所や浴室などで使用する日用品用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具を結束し、剛性を出して使い易くするための洗浄器具用結束バンドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から使用されている、この種の洗浄器具用結束バンドとして、最も類似しているものに品物を収納、或いは輸送したりするために使用される袋物などの開口部を封緘するために使用したり、或いは会社の事務所などにおいてパソコンや事務機器などのコードを束ねて、配線を整理するために使用したりする合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドがある。
【０００３】
この合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドを日用品用スポンジたわしのような柔軟性をもった洗浄器具の剛性を出すための洗浄器具用結束バンドとして現在転用している。
【０００４】
例えば、食器類などを洗浄するときは、食器洗い専用の液体洗剤をスポンジ製たわしや平たいスポンジなどに浸透させて食器などを手洗いで行うのが一般的である。
【０００５】
台所用などのたわしは、パームヤシの繊維を使った亀の子のような形状をしているたわしが一般的であるが、最近では、たわしもいろいろな材料から作られ、形状も各種のたわしが販売されている。
【０００６】
たわしの材料もパームヤシのような天然材料でなく、ポリウレタン樹脂などの合成樹脂を海綿状に発泡させて柔軟性をもった亀の子型ポリウレタン樹脂製スポンジたわしや平たい形状をしたポリウレタン樹脂製スポンジ単体品や、ナイロン製不織布とポリウレタン樹脂製のウレタンフォームを貼り合わせた平たい形状をしたスポンジ品が普及している。
【０００７】
この柔軟性をもったスポンジたわしの場合、食器類などを手で洗浄する際、使い勝手を良くするためにスポンジたわしの真ん中に洗浄器具用結束バンドを予め取り付けた状態で販売されているものや、使用者がスポンジたわしと洗浄器具用結束バンドを別々に購入して使用するときにスポンジたわしの胴部の真ん中に洗浄器具用結束バンドを取り付けて剛性をだしてスポンジたわしの使い勝手を良くする工夫をしている。
【０００８】
例えば、図７は、従来の洗浄器具用結束バンドＢの表面から見た平面図である。図８は、従来の洗浄器具用結束バンドＢの裏面から見た平面図である。図９は、従来の洗浄器具用結束バンドＢの側面図である。図１０は、従来の洗浄器具用結束バンドＢでスポンジたわしＣを結束した斜視図である。
【０００９】
図７から図９に示すように、長尺なバンド部１と、該バンド部１の基端に連設されるロック部５とを備え、バンド部１は、その裏側の面に連続するラッチ６を有している。
【００１０】
該ロック部５は、係合爪７が形成された挿入孔８を有し、該挿入孔８にバンド部１の先端部９を差し込むことによってスポンジたわしＣを食込むように締め付けて結束する仕組みになっている。
【００１１】
該バンド部１は、全体がほぼループ状に形成され、且つバンド部１の先端部９が、挿入孔８に近づくようにループ形状が設定されており、バンド部１の先端部９を、ロック部１の挿入孔８に差し込んで、バンド部１のラッチ６に係合爪７を結合させる。
【００１２】
上記のような合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドを台所用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具の剛性を出すための洗浄器具用結束バンドとして転用し、食器類の洗浄のときにスポンジたわしを使い易くしている。
【００１３】
しかしながら、台所用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具を結束した場合、従来の合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドでは、図１２のようにロック部５より突出した先端部９が存在するため任意の位置で切除する必要があり、その切除した切断面で手指などを切る恐れがある。
【００１４】
また、従来の合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドを予め生産現場で取りつけて出荷する場合、結束バンドをスポンジたわしに取付ける作業の自動化が容易でなく作業性が劣る欠点がある。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る従来技術の問題点を解決するものであり、台所用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具を結束して剛性を出して使い易くするための安価で作業性の良い洗浄器具用結束バンドを提供する。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決する為に成されたもので、本発明の請求項１に係る発明は、長尺なバンド部１と、該バンド部１の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線４を、そのＩ字形罫線部分４ａを一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分４ａとＶ字形罫線部分４ｂの接点を通り、Ｉ字形罫線部分４ａと直交する補助罫線部分４ｃを設け、前記Ｉ字形罫線部分４ａの両側に対称形にそれぞれフック用リング状部２、２を設け、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って、リング状部２を差込係合可能なスリット部３が切り込み形成されていることを特徴とする洗浄器具用結束バンドである。
【００１７】
本発明の請求項２に係る発明は、請求項１記載の洗浄器具用結束バンドにおいて、前記バンド部１の材料が合成樹脂、ゴム系合成樹脂、金属系物質のいずれか一種からなることを特徴とする洗浄器具用結束バンドである。
【００１８】
本発明の請求項３に係る発明は、請求項１又は２記載の洗浄器具用結束バンドＡにおいて、前記バンド部１の材料のスリット部３の切り込み方向の厚みが０．５ｍｍから１．５ｍｍであることを特徴とする請求項１又は２記載の洗浄器具用結束バンドである。
【００１９】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図１から図６に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【００２０】
図１は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡの一実施例を示す平面図である。図２は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡの一実施例を示す側面図である。
【００２１】
図３は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す側面図である。図４は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す平面図である。
【００２２】
図５は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す斜視図である。図６は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡの一実施例を示す斜視図である。
【００２３】
図１に示すように、本発明の洗浄器具用結束バンドＡは、長尺なバンド部１と、該バンド部１の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線４を、そのＩ字形罫線部分４ａを一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分４ａとＶ字形罫線部分４ｂの接点を通り、Ｉ字形罫線部分４ａと直交する補助罫線部分４ｃを設け、前記Ｉ字形罫線部分４ａの両側に対称形にそれぞれフック用リング状部２、２を設け、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って、リング状部２を差込係合可能なスリット部３が切り込み形成されている。
【００２４】
スポンジたわしを結束するための洗浄器具用結束バンドＡのバンド部１の長さは、スポンジたわしを結束する周囲の寸法より、少し短い寸法に形成する。
【００２５】
また、スリット３の長手方向の寸法は、前記フック用リング状部２の最外形寸法と同程度の寸法か、或いは若干大きめの寸法にする。
【００２６】
次に、スリット部３の幅は、前記フック用リング状部２、２がＹ字形罫線４で２分して折り曲げられて接合した厚みと同程度の寸法か、或いは若干大きめの寸法にする。
【００２７】
図６に示すように長尺なバンド部１と、該バンド部１の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線４を、そのＩ字形罫線部分４ａを一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分４ａとＶ字形罫線部分４ｂの接点を通り、Ｉ字形罫線部分４ａと直交する補助罫線部分４ｃを設け、前記Ｉ字形罫線部分４ａの両側に対称形にそれぞれフック用リング状部２、２を設け、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って、リング状部２を差込係合可能なスリット部３が切り込み形成されている。
【００２８】
該バンド部１の前記フック用リング状部２、２をＹ字形罫線４で２分して折り曲げられて接合し、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って設けられている、該リング状部２を差込係合可能なスリット部３に挿入することによって、図３から図５に示すようにスポンジたわしＣを食込むように締め付けて結束する仕組みになっている。
【００２９】
該フック用リング状部２は、前記のようにスポンジたわしＣを締め付けて結束する際のロック機能を有する役割とスポンジたわしを販売時点における陳列台に設けられたフックに吊るして販売するための吊るし孔の役割を担っている。また、家庭でもフックに吊るして使用後のスポンジたわしを保管することもできる。
【００３０】
次に、図１に示す本発明の洗浄器具用結束バンドＡは、厚さ０．５ｍｍから１．５ｍｍ程度の合成樹脂、ゴム系合成樹脂、金属系物質のいずれか一種からなる板状の材料を使用する。
【００３１】
洗浄器具用結束バンドＡを製作する方法は、使用する材料に対応して異なる。例えば、合成樹脂板の場合は、紙器を製作する際に使用する金属製の刃を備えた打抜き型を使用する。この方法は、生産性も良く、更にコスト面も安くできるメリットがある。
【００３２】
また、プラスチック成型法の一つの方法である射出成形方法で作成しても良い。該射出成形方法は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、或いはポリエチレンテレフタレート樹脂などのような熱可塑性樹脂が射出成形機のシリンダー内で加熱されて可塑化するとスクリューが前進して樹脂を金型内へ射出する。
【００３３】
該金型内への射出終了後、その樹脂の冷却中にスクリューは回転しつつ後退し、次の一定量の可塑化を完了し、スクリューの回転は停止する。次に金型がひらいて製品を取り出し、再び金型を閉じスクリューが前進して次の射出を行う。
【００３４】
前記合成樹脂板の場合は、金型のコスト面や作業面など考慮すると、射出成形方法で製作するより、紙器を製作する際に使用する金属製の刃を備えた打抜き型を使用する方法が好ましい。
【００３５】
次に、ゴム系合成樹脂としては、ポリアクリルニトリル系樹脂、シリコン樹脂が適当であるが、この場合も前記金属製の刃を備えた打抜き型を使用する方法で製作する方法が好ましい。
【００３６】
次に、金属系物質としては、ステンレス、銅などが適当であるが、厚みを１ｍｍ以下にして柔軟性を持たせることが必要である。この場合は、金型でできた抜き型で製作することが好ましい。
【００３７】
各種の洗浄器具用結束バンドＡの材料の中で、合成樹脂、ゴム系合成樹脂は、柔軟性があるのでスポンジたわしを傷つけない点も優れているので特に好ましい。
【００３８】
【発明の効果】
本発明は、長尺バンドの一端に罫線によって分けられた二つの対称形のフック用リングを設け、そのリングを罫線を介して折りたたんだ二つの接合リングを差込係合可能なスリットを該バンドの他端に設けた結束バンドを合成樹脂製の薄い板を用いて打ち抜き型で作成することにより、例えば台所用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具の剛性を出して使い易くする利便性を高めたり、紙器を製作する打ち抜き型を使用するので安価になり、経済的な洗浄器具用結束バンドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す平面図である。
【図２】本発明に係る洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す側面図である。
【図３】本発明に係る洗浄器具用結束バンドをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す側面図である。
【図４】本発明に係る洗浄器具用結束バンドをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す平面図である。
【図５】本発明に係る洗浄器具用結束バンドをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す斜視図である。
【図６】本発明に係る洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す斜視図である。
【図７】従来の洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す表面から見た平面図である。
【図８】従来の洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す裏面から見た平面図である。
【図９】従来の洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す側面図である。
【図１０】従来の洗浄器具用結束バンドをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
Ａ・・・本発明の洗浄器具用結束バンド
Ｂ・・・従来の洗浄器具用結束バンド
Ｃ・・・スポンジたわし
１・・・バンド部
２・・・フック用リング状部
３・・・スリット部
４・・・Ｙ字形罫線 ４ａ・・・Ｉ字形罫線部分 ４ｂ・・・Ｖ字形罫線部分
４ｃ・・・補助罫線部分
５・・・ロック部
６・・・ラッチ
７・・・係合爪
８・・・挿入孔
９・・・先端部
【発明の属する技術分野】
本発明は、台所や浴室などで使用する日用品用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具を結束し、剛性を出して使い易くするための洗浄器具用結束バンドに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来から使用されている、この種の洗浄器具用結束バンドとして、最も類似しているものに品物を収納、或いは輸送したりするために使用される袋物などの開口部を封緘するために使用したり、或いは会社の事務所などにおいてパソコンや事務機器などのコードを束ねて、配線を整理するために使用したりする合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドがある。
【０００３】
この合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドを日用品用スポンジたわしのような柔軟性をもった洗浄器具の剛性を出すための洗浄器具用結束バンドとして現在転用している。
【０００４】
例えば、食器類などを洗浄するときは、食器洗い専用の液体洗剤をスポンジ製たわしや平たいスポンジなどに浸透させて食器などを手洗いで行うのが一般的である。
【０００５】
台所用などのたわしは、パームヤシの繊維を使った亀の子のような形状をしているたわしが一般的であるが、最近では、たわしもいろいろな材料から作られ、形状も各種のたわしが販売されている。
【０００６】
たわしの材料もパームヤシのような天然材料でなく、ポリウレタン樹脂などの合成樹脂を海綿状に発泡させて柔軟性をもった亀の子型ポリウレタン樹脂製スポンジたわしや平たい形状をしたポリウレタン樹脂製スポンジ単体品や、ナイロン製不織布とポリウレタン樹脂製のウレタンフォームを貼り合わせた平たい形状をしたスポンジ品が普及している。
【０００７】
この柔軟性をもったスポンジたわしの場合、食器類などを手で洗浄する際、使い勝手を良くするためにスポンジたわしの真ん中に洗浄器具用結束バンドを予め取り付けた状態で販売されているものや、使用者がスポンジたわしと洗浄器具用結束バンドを別々に購入して使用するときにスポンジたわしの胴部の真ん中に洗浄器具用結束バンドを取り付けて剛性をだしてスポンジたわしの使い勝手を良くする工夫をしている。
【０００８】
例えば、図７は、従来の洗浄器具用結束バンドＢの表面から見た平面図である。図８は、従来の洗浄器具用結束バンドＢの裏面から見た平面図である。図９は、従来の洗浄器具用結束バンドＢの側面図である。図１０は、従来の洗浄器具用結束バンドＢでスポンジたわしＣを結束した斜視図である。
【０００９】
図７から図９に示すように、長尺なバンド部１と、該バンド部１の基端に連設されるロック部５とを備え、バンド部１は、その裏側の面に連続するラッチ６を有している。
【００１０】
該ロック部５は、係合爪７が形成された挿入孔８を有し、該挿入孔８にバンド部１の先端部９を差し込むことによってスポンジたわしＣを食込むように締め付けて結束する仕組みになっている。
【００１１】
該バンド部１は、全体がほぼループ状に形成され、且つバンド部１の先端部９が、挿入孔８に近づくようにループ形状が設定されており、バンド部１の先端部９を、ロック部１の挿入孔８に差し込んで、バンド部１のラッチ６に係合爪７を結合させる。
【００１２】
上記のような合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドを台所用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具の剛性を出すための洗浄器具用結束バンドとして転用し、食器類の洗浄のときにスポンジたわしを使い易くしている。
【００１３】
しかしながら、台所用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具を結束した場合、従来の合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドでは、図１２のようにロック部５より突出した先端部９が存在するため任意の位置で切除する必要があり、その切除した切断面で手指などを切る恐れがある。
【００１４】
また、従来の合成樹脂製のインシュロックタイプの結束バンドを予め生産現場で取りつけて出荷する場合、結束バンドをスポンジたわしに取付ける作業の自動化が容易でなく作業性が劣る欠点がある。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は係る従来技術の問題点を解決するものであり、台所用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具を結束して剛性を出して使い易くするための安価で作業性の良い洗浄器具用結束バンドを提供する。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決する為に成されたもので、本発明の請求項１に係る発明は、長尺なバンド部１と、該バンド部１の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線４を、そのＩ字形罫線部分４ａを一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分４ａとＶ字形罫線部分４ｂの接点を通り、Ｉ字形罫線部分４ａと直交する補助罫線部分４ｃを設け、前記Ｉ字形罫線部分４ａの両側に対称形にそれぞれフック用リング状部２、２を設け、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って、リング状部２を差込係合可能なスリット部３が切り込み形成されていることを特徴とする洗浄器具用結束バンドである。
【００１７】
本発明の請求項２に係る発明は、請求項１記載の洗浄器具用結束バンドにおいて、前記バンド部１の材料が合成樹脂、ゴム系合成樹脂、金属系物質のいずれか一種からなることを特徴とする洗浄器具用結束バンドである。
【００１８】
本発明の請求項３に係る発明は、請求項１又は２記載の洗浄器具用結束バンドＡにおいて、前記バンド部１の材料のスリット部３の切り込み方向の厚みが０．５ｍｍから１．５ｍｍであることを特徴とする請求項１又は２記載の洗浄器具用結束バンドである。
【００１９】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を図１から図６に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【００２０】
図１は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡの一実施例を示す平面図である。図２は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡの一実施例を示す側面図である。
【００２１】
図３は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す側面図である。図４は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す平面図である。
【００２２】
図５は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す斜視図である。図６は、本発明に係る洗浄器具用結束バンドＡの一実施例を示す斜視図である。
【００２３】
図１に示すように、本発明の洗浄器具用結束バンドＡは、長尺なバンド部１と、該バンド部１の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線４を、そのＩ字形罫線部分４ａを一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分４ａとＶ字形罫線部分４ｂの接点を通り、Ｉ字形罫線部分４ａと直交する補助罫線部分４ｃを設け、前記Ｉ字形罫線部分４ａの両側に対称形にそれぞれフック用リング状部２、２を設け、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って、リング状部２を差込係合可能なスリット部３が切り込み形成されている。
【００２４】
スポンジたわしを結束するための洗浄器具用結束バンドＡのバンド部１の長さは、スポンジたわしを結束する周囲の寸法より、少し短い寸法に形成する。
【００２５】
また、スリット３の長手方向の寸法は、前記フック用リング状部２の最外形寸法と同程度の寸法か、或いは若干大きめの寸法にする。
【００２６】
次に、スリット部３の幅は、前記フック用リング状部２、２がＹ字形罫線４で２分して折り曲げられて接合した厚みと同程度の寸法か、或いは若干大きめの寸法にする。
【００２７】
図６に示すように長尺なバンド部１と、該バンド部１の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線４を、そのＩ字形罫線部分４ａを一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分４ａとＶ字形罫線部分４ｂの接点を通り、Ｉ字形罫線部分４ａと直交する補助罫線部分４ｃを設け、前記Ｉ字形罫線部分４ａの両側に対称形にそれぞれフック用リング状部２、２を設け、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って、リング状部２を差込係合可能なスリット部３が切り込み形成されている。
【００２８】
該バンド部１の前記フック用リング状部２、２をＹ字形罫線４で２分して折り曲げられて接合し、該バンド部１の他端にその長手方向に沿って設けられている、該リング状部２を差込係合可能なスリット部３に挿入することによって、図３から図５に示すようにスポンジたわしＣを食込むように締め付けて結束する仕組みになっている。
【００２９】
該フック用リング状部２は、前記のようにスポンジたわしＣを締め付けて結束する際のロック機能を有する役割とスポンジたわしを販売時点における陳列台に設けられたフックに吊るして販売するための吊るし孔の役割を担っている。また、家庭でもフックに吊るして使用後のスポンジたわしを保管することもできる。
【００３０】
次に、図１に示す本発明の洗浄器具用結束バンドＡは、厚さ０．５ｍｍから１．５ｍｍ程度の合成樹脂、ゴム系合成樹脂、金属系物質のいずれか一種からなる板状の材料を使用する。
【００３１】
洗浄器具用結束バンドＡを製作する方法は、使用する材料に対応して異なる。例えば、合成樹脂板の場合は、紙器を製作する際に使用する金属製の刃を備えた打抜き型を使用する。この方法は、生産性も良く、更にコスト面も安くできるメリットがある。
【００３２】
また、プラスチック成型法の一つの方法である射出成形方法で作成しても良い。該射出成形方法は、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂、或いはポリエチレンテレフタレート樹脂などのような熱可塑性樹脂が射出成形機のシリンダー内で加熱されて可塑化するとスクリューが前進して樹脂を金型内へ射出する。
【００３３】
該金型内への射出終了後、その樹脂の冷却中にスクリューは回転しつつ後退し、次の一定量の可塑化を完了し、スクリューの回転は停止する。次に金型がひらいて製品を取り出し、再び金型を閉じスクリューが前進して次の射出を行う。
【００３４】
前記合成樹脂板の場合は、金型のコスト面や作業面など考慮すると、射出成形方法で製作するより、紙器を製作する際に使用する金属製の刃を備えた打抜き型を使用する方法が好ましい。
【００３５】
次に、ゴム系合成樹脂としては、ポリアクリルニトリル系樹脂、シリコン樹脂が適当であるが、この場合も前記金属製の刃を備えた打抜き型を使用する方法で製作する方法が好ましい。
【００３６】
次に、金属系物質としては、ステンレス、銅などが適当であるが、厚みを１ｍｍ以下にして柔軟性を持たせることが必要である。この場合は、金型でできた抜き型で製作することが好ましい。
【００３７】
各種の洗浄器具用結束バンドＡの材料の中で、合成樹脂、ゴム系合成樹脂は、柔軟性があるのでスポンジたわしを傷つけない点も優れているので特に好ましい。
【００３８】
【発明の効果】
本発明は、長尺バンドの一端に罫線によって分けられた二つの対称形のフック用リングを設け、そのリングを罫線を介して折りたたんだ二つの接合リングを差込係合可能なスリットを該バンドの他端に設けた結束バンドを合成樹脂製の薄い板を用いて打ち抜き型で作成することにより、例えば台所用スポンジたわしなどのような柔軟性をもった洗浄器具の剛性を出して使い易くする利便性を高めたり、紙器を製作する打ち抜き型を使用するので安価になり、経済的な洗浄器具用結束バンドを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す平面図である。
【図２】本発明に係る洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す側面図である。
【図３】本発明に係る洗浄器具用結束バンドをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す側面図である。
【図４】本発明に係る洗浄器具用結束バンドをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す平面図である。
【図５】本発明に係る洗浄器具用結束バンドをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す斜視図である。
【図６】本発明に係る洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す斜視図である。
【図７】従来の洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す表面から見た平面図である。
【図８】従来の洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す裏面から見た平面図である。
【図９】従来の洗浄器具用結束バンドの一実施例を示す側面図である。
【図１０】従来の洗浄器具用結束バンドをスポンジたわしに結束させた場合の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
Ａ・・・本発明の洗浄器具用結束バンド
Ｂ・・・従来の洗浄器具用結束バンド
Ｃ・・・スポンジたわし
１・・・バンド部
２・・・フック用リング状部
３・・・スリット部
４・・・Ｙ字形罫線 ４ａ・・・Ｉ字形罫線部分 ４ｂ・・・Ｖ字形罫線部分
４ｃ・・・補助罫線部分
５・・・ロック部
６・・・ラッチ
７・・・係合爪
８・・・挿入孔
９・・・先端部
Claims (3)
- 長尺なバンド部と、該バンド部の一端部に、Ｖ字とＩ字の組み合わせにより形成されるＹ字形罫線を、そのＩ字形罫線部分を一端部の端縁側に向けて設け、Ｉ字形罫線部分とＶ字形罫線部分の接点を通り、Ｉ字形罫線部分と直交する補助罫線部分を設け、前記Ｉ字形罫線部分の両側に対称形にそれぞれフック用リング状部を設け、該バンド部の他端にその長手方向に沿って、リング状部を差込係合可能なスリット部が切り込み形成されていることを特徴とする洗浄器具用結束バンド。
- 前記バンド部の材料が合成樹脂、ゴム系合成樹脂、金属系物質のいずれか一種からなることを特徴とする請求項１記載の洗浄器具用結束バンド。
- 前記バンド部の材料のスリット部の切り込み方向の厚みが０．５ｍｍから１．５ｍｍであることを特徴とする請求項１又は２記載の洗浄器具用結束バンド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002259678A JP2004099052A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | 洗浄器具用結束バンド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002259678A JP2004099052A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | 洗浄器具用結束バンド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004099052A true JP2004099052A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32260605
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002259678A Pending JP2004099052A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | 洗浄器具用結束バンド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004099052A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005266441A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Xing Inc | 音楽再生装置 |
-
2002
- 2002-09-05 JP JP2002259678A patent/JP2004099052A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005266441A (ja) * | 2004-03-19 | 2005-09-29 | Xing Inc | 音楽再生装置 |
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