JP2003287612A - 撮像装置及び撮像系調整システム及び撮像系調整方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像系調整システム及び撮像系調整方法

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JP2003287612A
JP2003287612A JP2002089469A JP2002089469A JP2003287612A JP 2003287612 A JP2003287612 A JP 2003287612A JP 2002089469 A JP2002089469 A JP 2002089469A JP 2002089469 A JP2002089469 A JP 2002089469A JP 2003287612 A JP2003287612 A JP 2003287612A
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Takashi Koyama
高志 小山
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像素子の取付け誤差を的確に補正でき、小型
化且つ安価に製作可能な撮像装置と、この装置の撮像系
を調整するシステム及び方法を提供。 【解決手段】本撮像装置は、被写体像を結像させる光学
系10と、結像される被写体像を電気信号に変換する撮
像素子20と、光学系10内に反射面が介在するように
配置され当該反射面の形状が通電を行なうことによって
変化する如く設けられた可変形状ミラー30と、このミ
ラー30の反射面の形状を特定形状にすることによって
光学系10に対する撮像素子20の取付け誤差を光学的
に補正する為の補正データを記憶する記憶手段FMと、
記憶された補正データに基づいて可変形状ミラー30に
対し通電制御を行なうことにより当該ミラー30の反射
面の形状を前記特定形状に可変設定する通電制御手段E
Cと備えたことを主たる特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系により結像
された被写体像を撮像素子により電気信号に変換するよ
うにした撮像装置と、この撮像装置の撮像系を調整する
ための撮像系調整システム及び撮像系調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に電子カメラ等として用いられる撮
像装置においては、レンズ鏡筒に装着されているレンズ
や撮像素子等の各種部品の寸法精度及び組立精度等のバ
ラツキにより、光軸に対し撮像素子が相対的に若干傾い
た状態で取付けられ、いわゆる傾き誤差が発生する場合
がある。このような傾き誤差が発生すると、撮影画像に
特定方向に片寄った焦点ずれ(この焦点ずれを本明細書
では「片寄り焦点ずれ」と呼ぶことにする)が生じるこ
とになる。かかる不具合をなくすために、従来から種々
の提案がなされている。
【0003】特開2001−218102号公報には、
調整部材(カムねじ)の回転操作によって、撮像素子の
傾きを機械的に調整するようにした「撮像素子の傾き調
整装置」が開示されている。
【0004】上記従来の傾き調整装置においては、撮像
素子保持用の素子取付板がレンズ鏡筒の後端開口部に対
し、支持面が螺旋状のカム面となっている調整部材(カ
ムねじ)を介して圧接するように取付けられる。かくし
て上記調整部材(カムねじ)を回転操作することにより
当該調整部材のカム面と素子取付板との当接位置を変化
させ、これによりレンズ鏡筒の後端開口部に対する素子
取付板の距離を変化させて撮像素子の傾きを調整し得る
ものとなっている。
【0005】なお上記傾き調整装置の調整操作において
は、操作者は、モニターを見ながら、複数本の調整部材
(カムねじ)をそれぞれ適当量回転操作することによ
り、素子取付板に保持されている撮像素子の傾きを調整
することを要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の「撮像素子
の傾き調整装置」による傾き調整では、操作者がモニタ
ーを見ながら複数本の調整部材(カムねじ)を調整する
必要があるため、調整工数が非常に大きなものとなる。
また通常の場合、モニターの解像度は撮像素子の解像度
に比べてかなり低い。このためモニター画面では見かけ
上ピントが合う範囲が広い。それ故、モニターを見なが
らの調整では、精度の良い傾き調整を行なうことは非常
に難しい。さらに調整部材(カムねじ)を設ける必要が
あることから、スペース的にも、コスト的にも不利にな
る。
【0007】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたものであり、その目的は、下記のような利点を有す
る撮像装置と、当該撮像装置の撮像系を調整する撮像系
調整システム及び撮像系調整方法を提供することにあ
る。
【0008】(a)撮像素子の取付け誤差を簡単にしか
も精度よく補正することができる。
【0009】(b)小型化且つ安価に製作可能である。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明の撮像装置及び撮像系調整シス
テム及び撮像系調整方法は下記のような特徴ある構成を
有している。なお下記以外の特徴ある構成については実
施形態の中で明らかにする。
【0011】(1)本発明の撮像装置は、被写体像を結
像させる光学系と、この光学系により結像される被写体
像を電気信号に変換する撮像素子と、前記光学系内に反
射面が介在するように配置され、当該反射面の形状が通
電を行なうことによって変化する如く設けられた可変形
状ミラーと、この可変形状ミラーの反射面の形状を特定
形状にすることによって、前記光学系に対する前記撮像
素子の取付け誤差を光学的に補正する為の補正データを
記憶する記憶手段と、この記憶手段により記憶された前
記補正データに基づいて、前記可変形状ミラーに対し通
電制御を行なうことにより、当該ミラーの反射面の形状
を前記特定形状に可変設定する通電制御手段と、備えた
ことを特徴としている。
【0012】上記撮像装置においては、光学系に対する
撮像素子の取付け誤差が光学的に補正されるので、上記
取付け誤差を補正する為の機械的な調整手段や調整作業
が不要になる。従って撮像装置の小型化及びコストダウ
ンが図れる。
【0013】(2)本発明の撮像系調整システムは、撮
像装置と、この撮像装置による撮影画像に基づいて当該
撮像装置内に備えられた光学系に対する撮像素子の取付
け誤差を補正するための補正データを設定し且つ設定さ
れた補正データを撮像装置に書き込ませるための調整装
置とを備えた撮像系調整システムにおいて、前記撮像装
置は、前記光学系内に反射面が介在するように配置さ
れ、当該反射面の形状が通電を行なうことによって変化
する如く設けられた可変形状ミラーと、この可変形状ミ
ラーの反射面の形状を特定形状にすることによって、前
記光学系に対する前記撮像素子の取付け誤差を光学的に
補正する為の補正データを記憶する記憶手段と、この記
憶手段により記憶された前記補正データに基づいて、前
記可変形状ミラーに対し通電制御を行なうことにより、
当該ミラーの反射面の形状を前記特定形状に可変設定す
る通電制御手段と、を備えており、前記調整装置は、前
記可変形状ミラーの反射面の形状を順次異ならせて撮影
された複数の撮影画像から画像データを得る画像データ
取得手段と、この画像データ取得手段で得た画像データ
に基づいて前記補正データを得る補正データ取得手段
と、この補正データ取得手段により得られた記補正デー
タを前記撮像装置の記憶手段に送信して記憶させる補正
データ送信手段と、を備えていることを特徴としてい
る。
【0014】(3)本発明の撮像系調整方法は、撮像装
置における光学系の光軸に対する撮像素子の傾き角度を
調整する撮像系調整方法において、前記光学系内に反射
面が介在するように配置され、当該反射面の形状が通電
を行なうことによって変化する如く設けられた可変形状
ミラーに対し、所定の通電制御を行なうことにより当該
ミラーの反射面形状を変更する第1ステップと、この第
1ステップにより変更された反射面形状にて前記撮影装
置による撮影を行なう第2ステップと、この第2ステッ
プで撮影された画像に基づいて補正データを得る第3ス
テップと、この第3ステップで得られた前記補正データ
を、少なくとも撮影時において前記可変形状ミラーの反
射面の形状を可変設定するための傾き補正データとして
前記撮像装置内の記憶手段に格納する第4ステップと、
を備えたことを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1の(a)
(b)は本発明の第1実施形態に係る撮像装置(電子カ
メラ)の主要部の構成を示す図で、(a)は撮影レンズ
鏡筒(不図示)の内部構造を示す断面図と制御系の一部
を示すブロック図との併合図であり、(b)は撮影レン
ズ鏡筒内部に配置される可変形状ミラーの電極配置状態
を示す平面図である。また図2の(a)(b)は本発明
の第1実施形態に係る撮影レンズ鏡筒部内に配設された
可変形状ミラーの構成を示す図で、(a)は平面図、
(b)は(a)のb−b矢視断面図である。更に図3は
本発明の第1実施形態に係る可変形状ミラーの印加電圧
に対する湾曲特性を示す特性曲線図である。
【0016】図1の(a)(b)に示すように、本実施
形態における撮影レンズ鏡筒内には、被写体像を結像さ
せる光学系10と、この光学系10により結像される被
写体像を電気信号に変換する撮像素子20と、前記光学
系10内に反射面が介在するように配置された可変形状
ミラー30とを備えている。
【0017】被写体像を結像させる光学系10は、可変
形状ミラー30の反射によって撮影光軸OAを略直角に
折り曲げる折り曲げ光学系であって、その光軸OA上に
は1群レンズ11,2群レンズ12,3群レンズ13,
4群レンズ14が配置されている。
【0018】撮像素子20は、例えばCCD撮像素子で
あり、前記4群レンズ14の後方に近接対向する如く、
撮影レンズ鏡筒の後端部(不図示)に取付けられてい
る。この撮像素子20は、設計上は受光面が光軸OAに
対して直交する如く配置固定される。しかし実際には、
撮像素子自体に固体差がある上、光軸OAもレンズ群1
1〜14の組立て上のバラツキによって角度ずれが生じ
るため、相対的な取付け誤差が発生する。かかる相対的
な取付け誤差等により、例えば図示の如く光軸OAと直
交する平面VPに対し、結果として微小角θだけ相対的
に傾いた状態で取付けられる場合が多い。
【0019】このように撮像素子20が光軸OAに対し
て傾いた状態に取付けられると、撮影画像に「片寄り焦
点ずれ」が生じ、画質を低下させることになる。しかし
本実施形態では、以下述べる所から明らかなように、上
記撮像素子20の傾き誤差は光学的に補正され得るもの
となっている。
【0020】可変形状ミラー30は、図2にその詳細を
示すように、円盤型の基板31の一側面上にリング状支
持壁32を突設し、このリング状支持壁32で囲まれた
領域内に、三つの周辺電極ABCと一つの中心電極Dと
からなる固定電極を配設すると共に、リング状支持壁3
2の開口端にミラー本体33の周辺部を接合固定したも
のとなっている。
【0021】三つの周辺電極ABCは、それぞれ略12
0°の角度範囲毎に配設された円弧状をなす電極板から
なっている。また中心電極はDは、上記三つの周辺電極
ABCの中心部に存在する円形領域内に配設された円板
状の電極板からなっている。
【0022】ミラー本体33は、例えばポリアミド樹脂
で形成された円盤状ディスクの外側面に可動電極と反射
部材とを兼ねたアルミニウム箔を被着したものである。
かくしてこの可変形状ミラー30は、前記固定電極と可
動電極との間に所定電圧が印加されると、その静電気力
によって、反射面の湾曲形状が可変制御され得るものと
なっている。
【0023】因みに各電極A〜Dに共通に印加する同一
レベルの電圧を漸次増大させた場合、ミラー本体33は
印加電圧の増大に伴って強まる静電気力によって次第に
その湾曲度が大きくなる。
【0024】図3は印加電圧に対する湾曲特性の具体的
一例を示している。図3に示すように、印加電圧の増大
に伴ってミラー本体33の曲率半径は漸次小さくなり、
ピントの合う被写体距離が漸次短くなる。たとえば印加
電圧を60Vにすると、ミラー本体33の曲率半径は3
24mmとなり、ピントの合う被写体距離は50cmとな
る。
【0025】図1に説明を戻す。前記可変形状ミラー3
0は、記憶手段FMに予め記憶されている補正データd
に基づいて作動する通電制御手段ECによって通電制御
される。
【0026】記憶手段FMは、例えばフラッシュメモリ
ーからなり、後述する調整装置によって予め書き込まれ
た補正データdを記憶している。この補正データdは、
可変形状ミラー30の反射面の湾曲形状を特定すること
によって、前記光学系10に対する前記撮像素子20の
取付け誤差を光学的に補正可能なデータである。
【0027】通電制御手段ECは、後述するようにCP
U、ドライバー等からなり、記憶手段FMに記憶されて
いる前記補正データdに基づいて、可変形状ミラー30
を通電制御することにより、当該ミラー30の反射面の
湾曲形状を前記特定形状に可変設定する。
【0028】図4は本発明の第1実施形態における撮像
系調整システムの構成を示すブロック図である。100
は撮像装置としての電子カメラであり、200は調整装
置としての外部PC(外部接続パーソナル・コンピュー
タ)であり、300は同じく調整装置としての基準チャ
ート・シートである。
【0029】この撮像系調整システムは、電子カメラ1
00に接続された調整装置としての外部PC200と基
準チャート・シート300とを用いて、電子カメラ10
0内の光学系10に対する撮像素子20の取付け誤差を
補正するための補正データdを取得し、これを電子カメ
ラ100の記憶手段FMに対して書き込ませるシステム
である。
【0030】電子カメラ100には、前述したように、
被写体像を結像させる光学系10、この光学系10によ
り結像される被写体像を電気信号に変換する撮像素子2
0、前記光学系10内に反射面が介在するように配置さ
れ、当該反射面の形状が通電を行なうことによって変化
する如く設けられた可変形状ミラー30、等を含む撮像
系110が配置されている。
【0031】この撮影系110で捉えられた被写体像に
対応する電気信号は、電子回路系120における撮像回
路121で画像データに変換される。この画像データは
データバス122を介してDRAM等からなる一時記憶
メモリー123へ一時的に記憶される。この一時記憶さ
れた画像データは、画像処理装置124で圧縮処理され
た後、例えばメモリーカード等からなる着脱可能な画像
記録媒体125に格納される。
【0032】上記画像記録媒体125に格納された画像
データは、再生時において上記記録媒体125から読み
出され、前記画像処理装置124により伸張処理された
後、前記一時記憶メモリー123に一時的に記憶され
る。そして、上記一時記憶された再生画像データは、L
CD表示器126へ供給され、画像表示され得るものと
なっている。
【0033】図4において、符号130は、前記データ
バス122に接続されたCPUであり、符号131は上
記CPU130に所定の動作を行なわせる為の動作プロ
グラム部である。また符号132は、電子カメラ100
を操作するための各種操作ボタンや各種スイッチを含む
入力指示部であり、CPU130に対し所定の入力指示
を与える。
【0034】動作プログラム部131は、例えばフラッ
シュメモリーからなる記憶手段FMを含んでいる。この
記憶手段FMには、後述する調整装置によって補正デー
タdが予め書き込まれる。この補正データdには、前記
光学系10の光軸OAに対する前記撮像素子20の傾き
誤差を光学的に補正するための第1の補正データd1
と、前記光学系10と前記撮像素子20との光軸OA方
向の相対位置誤差を光学的に補正するための第2の補正
データd2とが含まれている。
【0035】CPU130は、上記補正データdに基づ
いて前記可変形状ミラー30が所定形状になるような制
御信号Sを生成して送出する制御手段CMを含んでい
る。この制御手段CMから送出される制御信号Sは、駆
動手段(ドライバー)133に供給される。
【0036】駆動手段(ドライバー)133は、制御手
段CMからの制御信号Sに従って前記可変形状ミラー3
0に対して通電を行なうことにより、可変形状ミラー3
0の反射面の湾曲形状を特定形状に可変設定する如く駆
動制御する。
【0037】上記CPU130及び駆動手段(ドライバ
ー)133は、前記補正データdに基づいて、前記光学
系10の光軸OAに対する前記撮像素子20の傾き誤差
を光学的に補正し、かつ、前記光学系10の結像位置を
所定位置に調整して合焦させるべく、前記可変形状ミラ
ー30の反射面の形状を可変制御する、本発明の通電制
御手段ECを構成している。
【0038】符号134は外部PC接続用のインターフ
ェイス、符号134は外部PC接続用のコネクタであ
る。
【0039】外部PC200は、処理ソフト及び画像メ
モリーを含んでおり、電子カメラ100に対しコネクタ
ー135を介して接続されることにより、インターフェ
イス134を通して電子カメラ100とデータ送受信し
得るものとなっている。
【0040】図5は外部PC200における撮像系調整
機能を示す機能ブロック図である。図5に示す如く、こ
の撮像系調整機能ブロックは、可変形状ミラー30の反
射面の形状を順次異ならせて撮影された複数の撮影画像
(基準チャートの撮影画像)から画像データを得る画像
データ取得手段210と、この画像データ取得手段21
0で得た画像データに基づいて当該撮影画像における画
面上の「片寄り焦点ずれ」の度合いを評価する評価手段
220と、この評価手段220により最適な評価がなさ
れた前記撮影画像に対応する前記反射面形状を得るため
の補正データdを算定する算定手段230と、この算定
手段230により算定された前記補正データdを前記電
子カメラ100の記憶手段FMに送信して格納させる補
正データ送信手段240とを含んでいる。
【0041】なお上記評価手段220と算定手段230
とは、画像データ取得手段210で得た画像データに基
づいて補正データdを得るための本発明でいう補正デー
タ取得手段を構成している。
【0042】基準チャート・シート300は、外部PC
200を用いて、電子カメラ100の取付け誤差の調整
を行なう際に使用される周知のシート部材であって、例
えば図6に示すような放射パターンからなる三つの基準
チャートX,Y,Zが印刷されている。各基準チャート
X,Y,Zの中央部位に示されている正方形の枠内が測
定エリアMEである。なお本実施形態の調整操作では、
被写体距離Lを50cmに設定した基準チャート・シート
300の各チャートXYZにピントが合うように設定し
て行なう。
【0043】以下、上記の如く構成された第1実施形態
の撮像調整システムによる調整動作につき、主として図
7,図8に示すフロー図を用いて説明する。なお図7,
図8において図中左側がカメラ側のフローであリ、右側
がPC側のフローである。また図7の下端部位と図8の
上端部位に対応して示されている丸印で囲んだ数字1,
2,3は、この部分で両フローが互いに接続されている
ことを示している。
【0044】ステップST101〜102:カメラ10
0が撮像系調整モードに設定される。そうすると、カメ
ラ100はPC側から調整開始指示信号が送信されてく
るのを待機する状態となる。
【0045】ステップST201〜202:PC200
が撮像系調整モードに設定される。そうするとPC20
0は調整開始指示信号をカメラ側に送信したのち、カメ
ラ100からカメラ準備OKである信号が送信されてく
るのを待機する状態となる。
【0046】ステップST103:カメラ100はPC
200から調整開始指示信号を受信すると、カメラ準備
OKの信号をPC側へ送信する。
【0047】ステップST204:PC200はカメラ
準備OKの信号を受信すると、傾き調整を行なうべくミ
ラー反射面の形状を変化させる為の傾き調整データAd
1をカメラ側へ送信する。
【0048】ここで上記傾き調整データAd1につき説
明する。図9の左方に示すダイヤグラムは、傾き調整デ
ータ・ダイヤグラムであって、横軸は調整データの種別
を示すデータ・ナンバーを示し、縦軸は固定電極ABC
Dにそれぞれ印加される電圧値を示している。
【0049】本実施形態では、中心電極Dには常に基準
電圧として60[V]をコンスタントに印加し、周辺電
極ABCには、58[V],60[V],62[V]の
三種類の調整電圧を順次組み合わせて印加するようにし
ている。
【0050】ステップST104〜105:カメラ10
0はPC200から上記データを受信すると、受信した
最初の調整データ(1)に基づいたミラー調整を行なう。
【0051】ステップST106〜107:カメラ10
0はミラー調整を行なった状態で基準チャート・シート
300を合焦距離である50cmだけ離した位置で撮影を
行ない、その撮影した画像データをPC側へ送信する。
【0052】ステップST205:PC200は上記画
像データを受信すると、これをPC200内の画像メモ
リー(不図示)に記憶する。
【0053】ステップST206:ミラー調整が最後か
否か判定する。この場合、NOであるのでステップST
204へ戻る。このため2番目の調整データ(2)がカメ
ラ側へ送信される。ステップST204以降の動作は、
上記判定がYESになるまで繰り返される。
【0054】ステップST207:上記判定がYESに
なると、取得された各画像データの比較による最適傾き
調整値の算定が行なわれる。今、23番目の調整データ
(23)が三基準チャートXYZの撮影画像のコントラスト
が最も均一であったとする。そうすると上記23番目の
調整データ(23)が最適傾き調整値として算定される。な
お上記コントラストの強弱は、撮像素子20の画素信号
の大きさに基づいて判定される。
【0055】上記算定された最適傾き調整値(「電圧の
組合せ」A=62[V],B=60[V],C=60
[V],D=60[V]」、「電圧のバランス量」A=
+2,B=0,C=0))は、傾き補正データd1とし
てPC200内の画像メモリーに格納される。
【0056】ステップST208:PC200は上記傾
き調整に関する算定が終了すると、次にピント調整を行
なうべくミラー反射面の形状を変更させる為の調整デー
タAd2をカメラ側へ送信する。
【0057】ここで上記ピント調整データAd2につき
説明する。図9の右方に示すダイアグラムはピント調整
データ・ダイヤグラムであって、横軸は調整データの種
別を示すデータ・ナンバーを示し、縦軸は固定電極AB
CDにそれぞれ印加される電圧値を示している。本実施
形態では前記最適傾き調整データ、すなわち「30番目
の調整データ(30)」(「電圧の組合せ」A=62
[V],B=60[V],C=60[V],D=60
[V])を基準データとし、各電極にそれぞれ1[V]
づつ一律に増加又は減少させた電圧を印加するようにし
ている。
【0058】ステップST114〜115:カメラ10
0はPC200から上記データを受信すると、受信した
最初の調整データ(28)に基づいたミラー調整を行なう。
【0059】ステップST116〜117:カメラ10
0はミラー調整を行なった状態で基準チャート・シート
300を合焦距離である50cmだけ離した位置で撮影を
行ない、その撮影した画像データをPC側へ送信する。
【0060】ステップST209:PC200は上記撮
影画像のデータを受信すると、これをPC200内の画
像メモリーに記憶する。
【0061】ステップST210:ミラー調整が最後か
否か判定する。この場合、NOであるのでステップST
208へ戻る。このため29番目の調整データ(29)がカ
メラ側へ送信される。ステップST208以降の動作
は、上記判定がYESになるまで繰り返される。
【0062】ステップST211:上記判定がYESに
なると、取得された各画像データの比較による最適ピン
ト調整値の算定が行なわれる。今、31番目の調整デー
タ(31)が三基準チャートXYZの撮影画像のコントラス
ト平均値が最大であったとする。そうすると上記31番
目の調整データ(31)が最適ピント調整値として算定され
る。この算定された最適ピント調整値(「電圧の組合
せ」;A=63[V],B=61[V],C=61
[V],D=61[V]、「電圧のシフト量」;ABC
共に+1[V])は、ピント補正データd2としてPC
200内の画像メモリーに格納される。
【0063】ステップST212:PC200は調整が
終了したことを指示する信号をカメラ側に送信する。
【0064】ステップST118:カメラ100は、前
記ステップST117において撮影した画像データをP
C側へ送信したのち、PC200から調整終了指示信号
が受信されるまでの間、ステップST114以降の動作
を維持しており、調整終了指示信号が受信されると上記
維持動作を終了する。
【0065】ステップST213〜214:PC200
は画像メモリーに格納していた最適傾き調整値及び最適
ピント調整値を補正データd(d1、d2を含む)とし
てカメラ側へ送信したのち、PC200側の一連の調整
動作が終了する。
【0066】ステップST119〜120:カメラ10
0はPC200から送られてきた補正データdを動作プ
ログラム131における記憶手段FMに記憶したのち、
カメラ100側の一連の調整動作が終了する。
【0067】図10は本実施形態における傾き補正効果
の一例を示す図で、(a)は傾き補正前の光学系10と
撮像素子20との相対的関係を示す図である。ミラー上
のY点で直角に折り曲げられた光軸OAに直交する平面
VPに対し、撮像素子20は角度θだけ傾いた状態で取
付けられている。従ってこの場合は既に述べたように、
撮影画像には「片寄り焦点ずれ」が生じる。
【0068】これに対し、(b)は傾き補正後の光学系
10と撮像素子20との相対的関係を示す図である。撮
像素子20は(a)の場合と同様に、平面VPに対し角
度θだけ傾いた状態で取付けられている。しかるに可変
形状ミラー30の反射面が通電制御手段ECにより通電
制御される結果、破線で示す位置から実線で示す位置へ
可変設定される。
【0069】このとき可変形状ミラー30の中央部位す
なわち有効撮影領域Wの範囲内は、曲率は変化せず一定
の曲率を保ったまま図中時計方向に2,3°程度回転さ
せた状態に変形する。そして可変形状ミラー30の外周
部位は、上記の如く変形したミラー中央部位の周辺部
と、ミラー最外周部の支持部との間を連続的につないだ
形状に変形する。かくして、上記反射面で反射された折
り曲げ後の光軸OA′が撮像素子20の受光面に対して
直角に対向することになる。このため撮影画像に「片寄
り焦点ずれ」が生じおそれがない。
【0070】(実施形態における特徴点) [1]実施形態に示された撮像装置は、被写体像を結像
させる光学系10と、この光学系10により結像される
被写体像を電気信号に変換する撮像素子20と、前記光
学系10内に反射面が介在するように配置され、当該反
射面の形状が通電を行なうことによって変化する如く設
けられた可変形状ミラー30と、この可変形状ミラー3
0の反射面の形状を特定形状にすることによって、前記
光学系10に対する前記撮像素子20の取付け誤差を光
学的に補正する為の補正データを記憶する記憶手段(フ
ラッシュメモリー)FMと、この記憶手段FMにより記
憶された前記補正データに基づいて、前記可変形状ミラ
ー30に対し通電制御を行なうことにより、当該ミラー
30の反射面の形状を前記特定形状に可変設定する通電
制御手段(CPU、ドライバー)ECと、備えたことを
特徴としている。
【0071】上記撮像装置においては、光学系10に対
する撮像素子20の取付け誤差が光学的に補正されるの
で、上記取付け誤差を補正する為の機械的な調整手段や
調整作業が不要になる。従って撮像装置の小型化及びコ
ストダウンが図れる。
【0072】[2]実施形態に示された撮像装置は、前
記[1]に記載の撮像装置であって、前記補正データd
は、前記光学系10の光軸OAに対する前記撮像素子2
0の傾き誤差を光学的に補正するための第1の補正デー
タd1を含んでいることを特徴としている。
【0073】上記撮像装置においては、撮像素子20の
傾き誤差が補正され、撮影画像の片寄り焦点ずれを防止
可能である。
【0074】[3]実施形態に示された撮像装置は、前
記[1]又は[2]に記載の撮像装置であって、前記補
正データdは、前記光学系10と前記撮像素子20との
光軸OA方向の相対位置誤差を光学的に補正するための
第2の補正データd2を、更に含んでいることを特徴と
している。
【0075】上記撮像装置においては、撮像素子20の
傾き誤差の補正と光軸OA方向の相対位置誤差の補正
(合焦調整)とが同時に行なわれ得る。
【0076】[4]実施形態に示された撮像装置は、前
記[1]又は[2]又は[3]に記載の撮像装置であっ
て、前記通電制御手段ECは、前記補正データdに基づ
いて前記可変形状ミラー30が所定形状になるような制
御信号を生成して送出する制御手段(CPU)と、この
制御手段から送出される制御信号Sに基づいて前記可変
形状ミラー30に対し所定の通電を行なう駆動手段(ド
ライバー)と、を備えたことを特徴としている。
【0077】[5]実施形態に示された撮像装置は、前
記[1]ないし[4]のいずれか一つに記載の撮像装置
であって、前記光学系10は、前記可変形状ミラー30
によって撮影光軸OAが折り曲げられる折り曲げ光学系
であることを特徴としている。
【0078】上記撮像装置においては、撮影光軸OAが
折り曲げ光学系10により折り曲げられるため、本発明
が適用される電子カメラ等の装置の薄型化を図り得る。
【0079】[6]実施形態に示された撮像系調整シス
テムは、撮像装置(電子カメラ)100と、この撮像装
置100による撮影画像に基づいて、当該撮像装置内に
備えられた光学系10に対する撮像素子20の取付け誤
差を補正するための補正データdを設定し、且つ設定さ
れた補正データdを撮像措置100に書き込ませるため
の調整装置(PC200、基準チャート・シート30
0)とを備えた撮像系調整システムにおいて、前記撮像
装置100は、前記光学系10内に反射面が介在するよ
うに配置され、当該反射面の形状が通電を行なうことに
よって変化する如く設けられた可変形状ミラー30と、
この可変形状ミラー30の反射面の形状を特定形状にす
ることによって、前記光学系10に対する前記撮像素子
20の取付け誤差を光学的に補正する為の補正データd
を記憶する記憶手段(フラッシュメモリー)FMと、こ
の記憶手段FMにより記憶された前記補正データdに基
づいて、前記可変形状ミラー30に対し通電制御を行な
うことにより、当該ミラー30の反射面の形状を前記特
定形状に可変設定する通電制御手段(CPU、ドライバ
ー)ECと、を備えており、前記調整装置200は、前
記可変形状ミラー30の反射面の形状を順次異ならせて
撮影された複数の撮影画像から画像データを得る画像デ
ータ取得手段210と、この画像データ取得手段210
で得た画像データに基づいて前記補正データを得る補正
データ取得手段(220,230)と、この補正データ
取得手段により得られた前記補正データを前記撮像装置
100の記憶手段に送信して記憶させる補正データ送信
手段240と、を備えていることを特徴としている。
【0080】[7]実施形態に示された撮像系調整シス
テムは、前記[6]に記載の撮像系調整システムであっ
て、前記補正データ取得手段は、前記画像データ取得手
段210で得た画像データに基づいて前記撮影画像にお
ける画面上の片寄り焦点ずれの度合いを評価する評価手
段220と、この評価手段220により最適な評価がな
された前記撮影画像に対応する前記反射面形状を得るた
めの補正データを算定する算定手段230と、を含んで
いることを特徴としている。
【0081】[8]実施形態に示された撮像系調整シス
テムは、前記[6]又は[7]に記載の撮像系調整シス
テムであって、前記通電制御手段ECは、前記補正デー
タdに基づいて、前記光学系10の光軸OAに対する前
記撮像素子20の傾き誤差を光学的に補正し、かつ、前
記光学系10の結像位置を所定位置に調整して合焦させ
るべく、前記可変形状ミラー30の反射面の形状を可変
制御するものであることを特徴としている。
【0082】[9]実施形態に示された撮像系調整方法
は、電子カメラ100における光学系10の光軸OAに
対する撮像素子20の傾き角度θを調整する撮像系調整
方法において、前記光学系10内に反射面が介在するよ
うに配置され、当該反射面の形状が通電を行なうことに
よって変化する如く設けられた可変形状ミラー30に対
し、所定の通電制御を行なうことにより当該ミラー30
の反射面形状を変更する第1ステップと、この第1ステ
ップにより変更された反射面形状にて前記撮像装置によ
る撮影を行なう第2ステップと、この第2ステップで撮
影された画像に基づいて補正データdを得る第3ステッ
プと、この第3ステップで得られた前記補正データd
を、少なくとも撮影時において前記可変形状ミラー30
の反射面の形状を可変設定する為の傾き補正データd1
として前記撮像装置100内の記憶手段FMに格納する
第4ステップと、を備えたことを特徴としている。
【0083】[10]実施形態に示された撮像系調整方
法は、前記[9]に記載の撮像系調整方法であって、前
記補正データを得る第3ステップは、前記第2ステップ
で撮影された画像の画面上での片寄り焦点ずれの度合い
を評価するステップと、このステップにおいて、片寄り
焦点ずれの度合いが最小であると評価された前記撮影画
像に対応する前記反射面の形状を得るための補正データ
dを算定するステップとを含んでいることを特徴として
いる。
【0084】(変形例)実施形態に示された撮像装置
と、この装置の撮像系を調整するシステム及び方法は下
記の変形例を含んでいる。
【0085】・5個以上の固定電極を配設した可変形状
ミラーを用いたもの。
【0086】・基準チャート・シート300を、50cm
以外の被写体距離で合焦するように設定して調整を行な
うようにしたもの。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、下記のような作用効果
を有する撮像装置と、この装置の撮像系を調整するシス
テム及び方法を提供できる。
【0088】(a)可変形状ミラーの反射面を可変設定
することにより、撮像素子の取付け誤差を光学的に補正
可能なので、当該撮像素子の取付け誤差を簡単にしかも
精度よく補正することができる。
【0089】(b)機械的な調整手段や調整作業が不要
であるため、小型化且つ安価に製作可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る撮像装置の主要部
の構成を示す図で、(a)は撮影レンズ鏡筒内部の構造
を示す断面図と制御系の一部を示すブロック図とを併合
した図、(b)は撮影レンズ鏡筒内部に配置される可変
形状ミラーの電極配置状態を示す平面図。
【図2】本発明の第1実施形態に係る撮影レンズ鏡筒部
内に配設された可変形状ミラーの構成を示す図で、
(a)は平面図、(b)は(a)のb−b矢視断面図。
【図3】本発明の第1実施形態に係る可変形状ミラーの
印加電圧に対する湾曲特性を示す特性曲線図。
【図4】本発明の第1実施形態に係る撮像系調整システ
ムの構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第1実施形態に係る撮像系調整システ
ムに用いられる外部PCの撮像系調整機能を示す機能ブ
ロック図。
【図6】本発明の第1実施形態に係る撮像系調整システ
ムに用いられる基準チャート・シートの平面図。
【図7】本発明の第1実施形態に係る撮像系調整システ
ムの動作説明用フローの一部を示すフロー図。
【図8】本発明の第1実施形態に係る撮像系調整システ
ムの動作説明用フローの他の一部を示すフロー図。
【図9】本発明の第1実施形態に係る傾き調整データ・
ダイアグラム及びピント調整データ・ダイアグラムを示
す図。
【図10】本発明の第1実施形態に係る傾き補正効果を
示す図で、(a)は傾き補正前の光学系と撮像素子との
相対的関係を示す図、(b)は傾き補正後の光学系と撮
像素子との相対的関係を示す図。
【符号の説明】
10…光学系 11〜14…1群レンズ〜4群レンズ 20…撮像素子 30…可変形状ミラー 31…基板 32…リング状支持壁 33…ミラー本体 100…撮像装置 200…調整装置としての外部PC 300…調整装置としての基準チャート・シート OA…光軸 VP…光軸と直交する平面 ABC…三つの周辺電極 D…中心電極 FM…記憶手段 EC…通電制御手段 θ…微小傾き角 d…補正データ d1…傾き補正データ d2…ピント補正データ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像を結像させる光学系と、 この光学系により結像される被写体像を電気信号に変換
    する撮像素子と、 前記光学系内に反射面が介在するように配置され、当該
    反射面の形状が通電を行なうことによって変化する如く
    設けられた可変形状ミラーと、 この可変形状ミラーの反射面の形状を特定形状にするこ
    とによって、前記光学系に対する前記撮像素子の取付け
    誤差を光学的に補正する為の補正データを記憶する記憶
    手段と、 この記憶手段により記憶された前記補正データに基づい
    て、前記可変形状ミラーに対し通電制御を行なうことに
    より、当該ミラーの反射面の形状を前記特定形状に可変
    設定する通電制御手段と、 備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記補正データは、前記光学系の光軸に対
    する前記撮像素子の傾き誤差を光学的に補正するための
    第1の補正データを含んでいることを特徴とする請求項
    1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記補正データは、前記光学系と前記撮像
    素子との光軸方向の相対位置誤差を光学的に補正するた
    めの第2の補正データを、更に含んでいることを特徴と
    する請求項2に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】前記通電制御手段は、前記補正データに基
    づいて前記可変形状ミラーが所定形状になるような制御
    信号を生成して送出する制御手段と、この制御手段から
    送出される制御信号に基づいて前記可変形状ミラーに対
    し所定の通電を行なう駆動手段と、を備えたことを特徴
    とする請求項1又は2又は3に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】前記光学系は、前記可変形状ミラーによっ
    て撮影光軸が折り曲げられる折り曲げ光学系であること
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか一つに記載の
    撮像装置。
  6. 【請求項6】撮像装置と、この撮像装置による撮影画像
    に基づいて当該撮像装置内に備えられた光学系に対する
    撮像素子の取付け誤差を補正するための補正データを設
    定し且つ設定された補正データを撮像装置に書き込ませ
    るための調整装置とを備えた撮像系調整システムにおい
    て、 前記撮像装置は、 前記光学系内に反射面が介在するように配置され、当該
    反射面の形状が通電を行なうことによって変化する如く
    設けられた可変形状ミラーと、 この可変形状ミラーの反射面の形状を特定形状にするこ
    とによって、前記光学系に対する前記撮像素子の取付け
    誤差を光学的に補正する為の補正データを記憶する記憶
    手段と、 この記憶手段により記憶された前記補正データに基づい
    て、前記可変形状ミラーに対し通電制御を行なうことに
    より、当該ミラーの反射面の形状を前記特定形状に可変
    設定する通電制御手段と、を備えており、 前記調整装置は、 前記可変形状ミラーの反射面の形状を順次異ならせて撮
    影された複数の撮影画像から画像データを得る画像デー
    タ取得手段と、 この画像データ取得手段で得た画像データに基づいて前
    記補正データを得る補正データ取得手段と、 この補正データ取得手段により得られた記補正データを
    前記撮像装置の記憶手段に送信して記憶させる補正デー
    タ送信手段と、 を備えていることを特徴とする撮像系調整システム。
  7. 【請求項7】前記補正データ取得手段は、前記画像デー
    タ取得手段で得た画像データに基づいて前記撮影画像に
    おける画面上の片寄り焦点ずれの度合いを評価する評価
    手段と、この評価手段により最適な評価がなされた前記
    撮影画像に対応する前記反射面の形状を得るための補正
    データを算定する算定手段と、を含んでいることを特徴
    とする請求項6に記載の撮像系調整システム。
  8. 【請求項8】前記通電制御手段は、前記補正データに基
    づいて、前記光学系の光軸に対する前記撮像素子の傾き
    誤差を光学的に補正し、かつ、前記光学系の結像位置を
    所定位置に調整して合焦させるべく、前記可変形状ミラ
    ーの反射面の形状を可変制御するものであることを特徴
    とする請求項6又は7に記載の撮像系調整システム。
  9. 【請求項9】撮像装置における光学系の光軸に対する撮
    像素子の傾き角度を調整する撮像系調整方法において、 前記光学系内に反射面が介在するように配置され、当該
    反射面の形状が通電を行なうことによって変化する如く
    設けられた可変形状ミラーに対し、所定の通電制御を行
    なうことにより当該ミラーの反射面形状を変更する第1
    ステップと、 この第1ステップにより変更された反射面形状にて前記
    撮影装置による撮影を行なう第2ステップと、 この第2ステップで撮影された画像に基づいて補正デー
    タを得る第3ステップと、 この第3ステップで得られた前記補正データを、少なく
    とも撮影時において前記可変形状ミラーの反射面の形状
    を可変設定するための傾き補正データとして前記撮像装
    置内の記憶手段に格納する第4ステップと、 を備えたことを特徴とする撮像系調整方法。
  10. 【請求項10】前記補正データを得る第3ステップは、
    前記第2ステップで撮影された画像の画面上での片寄り
    焦点ずれの度合いを評価するステップと、このステップ
    において、片寄り焦点ずれの度合いが最小であると評価
    された前記撮影画像に対応する前記反射面の形状を得る
    ための補正データを算定するステップとを含んでいるこ
    とを、特徴とする請求項9に記載の撮像系調整方法。
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