JP2003227006A - 靴 下 - Google Patents

靴 下

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JP2003227006A
JP2003227006A JP2002343119A JP2002343119A JP2003227006A JP 2003227006 A JP2003227006 A JP 2003227006A JP 2002343119 A JP2002343119 A JP 2002343119A JP 2002343119 A JP2002343119 A JP 2002343119A JP 2003227006 A JP2003227006 A JP 2003227006A
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JP
Japan
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polyamide
multifilament
yarn
dyed
dyeable
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Pending
Application number
JP2002343119A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Kunisada
秀明 國貞
Hidetoshi Takanaga
秀敏 高永
Tomohiro Oguchi
朝弘 小口
Akira Suzuki
晃 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Socks And Pantyhose (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリアミドマルチフィラメントが有する柔らか
い風合いを有しながら、編成による柄と共に地糸と柄糸
の色を変えることによりよりファッショナブルな靴下を
スピーディーに市場に供給すること。 【解決手段】少なくとも2種以上のポリアミドマルチフ
ィラメントを、またはポリアミドマルチフィラメントと
カチオン可染ポリエステルを用いて、柄編組織に編成し
た後に、染色してなる靴下であって、前記マルチフィラ
メントのうち少なくとも1種のマルチフィラメントが、
他のマルチフィラメントのいずれか1種と異色に染色す
ることにより達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファッション性に
優れた靴下に関するものであり、特に柄と共に色展開も
自由な靴下に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまで柄編組織の靴下を多色で表現し
ようとすると綿・アクリル混やナイロンの先染め糸を予
め用意する必要があり、クイックレスポンス性に乏し
く、売れずに大量の在庫を抱えたり、商品が足らないた
めに売り機会を逃すというようなことが多発していた。
【0003】例えばパンティーストッキングを例にして
挙げると、春夏用は肌色に、秋冬用は黒または紺などの
濃色に染色されることが多かったが、昨今のファッショ
ン化に伴い、カラフルな色に染色されることが多くなっ
た。さらにプレーンな表面に加えて多彩な柄物が市場に
出回っており、消費者の注目を集めるために目新しさが
常に求められている。
【0004】しかしながら、パンティーストッキングは
単色に染色されることが多く、異色にするためには、例
えばポリエチレンテレフタレート(以下PETと表記)
先染め仮撚糸を用いられているが、コストが高いこと、
様々な色の糸を用意しておくことが必要であり、素早く
市場に商品を投入することができない、さらにPET先
染め糸は捲縮弱く、風合いが堅く、編み立て性がよくな
いなどの問題があった。また、例えば特許文献1に記載
のごとく、ポリアミドマルチフィラメントと、酸性染料
に染まらないPET糸を用い、ポリアミドマルチフィラ
メントだけを染めることによって異色染めとしている。
この場合も同様に色のバリエーションが限定される、風
合いや編み立て性に問題が残っていた。
【0005】一方、特許文献2に記載のごとく、見る方
向により色調が変化するような視覚効果を狙って後染め
で異色に染め分けられる2本のカバー糸を弾性糸に被覆
した二重被覆弾性糸が提案されている。しかし、遠くか
ら見れば単色にしか見えず、柄と共に色の組み合わせに
よってファッション性を高めようとするものではない。
【0006】
【特許文献1】特開昭48−16735号公報(第2頁
第4〜21行目)
【特許文献2】特開平5−163626号公報([00
17]〜[0025]段落)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、市場
のニーズに合わせて柄組織の色組み合わせが自由に素早
くできるように、後染めにより異色に染め分けることが
可能な靴下を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の靴下は次のいずれかの構成を有する。すな
わち、 (1)少なくとも2種以上のポリアミドマルチフィラメ
ントを柄編組織に編成した後に、染色してなる靴下であ
って、前記ポリアミドマルチフィラメントのうち少なく
とも1種のポリアミドマルチフィラメントが、他のポリ
アミドマルチフィラメントのいずれか1種と異色に染色
してなることを特徴とする靴下。
【0009】(2)前記少なくとも2種以上のポリアミ
ドマルチフィラメントのうち、少なくとも1種のポリア
ミドマルチフィラメントを地糸に、他のポリアミドマル
チフィラメントを柄糸に用いている靴下であって、アニ
オン可染性ポリアミドマルチフィラメントと異染性ポリ
アミドマルチフィラメントを用いることによって柄糸の
一部が編成後に、地糸に対して異色に染色してなること
を特徴とする(1)記載の靴下。
【0010】(3)前記アニオン可染性ポリアミドマル
チフィラメントまたは/および異染性ポリアミドマルチ
フィラメントをそれぞれカバリングしたカバリング糸と
して用いていることを特徴とする(2)記載の靴下。
【0011】(4)少なくともアニオン可染性ポリアミ
ドマルチフィラメントと異染性ポリアミドマルチフィラ
メントを用いて、3色以上の異色に染色されていること
を特徴とする(2)または(3)記載の靴下。
【0012】(5)異染性ポリアミドマルチフィラメン
トがカチオン可染ポリアミドマルチフィラメントである
ことを特徴とする(2)〜(4)いずれかに記載の靴
下、 (6)少なくともポリアミドマルチフィラメントとカチ
オン可染ポリエステルマルチフィラメントを用いて、柄
編組織に編成した後に、染色してなる靴下であって、前
記ポリアミドマルチフィラメントと前記カチオン可染ポ
リエステルマルチフィラメントが、異色に染色してなる
ことを特徴とする靴下。である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の靴下は少なくとも2種以
上のポリアミドマルチフィラメントを柄編組織に編成し
た後、染色してなる靴下であって、前記マルチフィラメ
ントのうち少なくとも1種のマルチフィラメントが他の
マルチフィラメントのいずれか1種と異色に染色するこ
とにより構成されている。すなわち、柄の入った靴下で
あると共に編成された後にポリアミドマルチフィラメン
トが異色に染め分けられている。そのため、糸の配置や
柄、色の組み合わせによって、これまでになくファッシ
ョン性に富んだ靴下とすることができる。また、編成
後、異色に染め分けられるため、編成後ストックしてお
き、色の組み合わせは市場のニーズに合わせて染色した
後、素早く商品を店頭に並べることが可能となる。
【0014】または、少なくともポリアミドマルチフィ
ラメントとカチオン可染ポリエステルマルチフィラメン
トを用いて、柄編組織に編成した後に、染色してなる靴
下であって、前記ポリアミドマルチフィラメントと前記
カチオン可染ポリエステルマルチフィラメントが、異色
に染色することにより構成されている。すなわち柄の入
った靴下であると共に編成された後にポリアミドマルチ
フィラメントとポリエステルマルチフィラメントが異色
に染め分けられているものである。
【0015】染め分ける方法としては少なくとも1種の
マルチフィラメントをアニオン可染性ポリアミドマルチ
フィラメント、他のマルチフィラメントを異染性ポリア
ミドマルチフィラメントまたはカチオン可染ポリエステ
ルとし、編成後に1種またはすべてのポリアミドマルチ
フィラメントまたはカチオン可染ポリエステルを染色す
ることにより、染め分けることが可能となる。
【0016】なかでも柄編組織における柄糸と地糸をそ
れぞれ少なくともアニオン可染性ポリアミドマルチフィ
ラメントと異染性ポリアミドマルチフィラメント、また
は、異染性ポリアミドマルチフィラメントとアニオン可
染性ポリアミドマルチフィラメントを用いて編成した
後、異色に染色することによって、柄の一部が地糸と色
が異なるため、柄がより一層浮き立ち、柄を効果的に演
出することが可能となり好ましい。また、アニオン可染
性ポリアミドマルチフィラメントと異染性ポリアミドマ
ルチフィラメントは、地糸または柄糸にそれぞれ表糸、
裏糸としてそれぞれ用いることにより異色に染め分ける
ことも可能であり、本発明の範囲である。さらに地糸と
柄糸としてアニオン可染性ポリアミドマルチフィラメン
トと異染性ポリアミドマルチフィラメントをそれぞれ用
い、途中で切り替えることも好ましく行われる。またア
ニオン可染性ポリアミドマルチフィラメントとカチオン
可染ポリエステルを用いた場合も同様の組み合わせとす
ることができる。
【0017】ここで柄編組織とは「靴下工学」(日本靴
下工業組合連合会編、日本靴下協会刊 1979年発
行)P47 II−1 ソックスの柄分類に示す中の平編
ソックス−柄−色柄に属する組織およびリブ編みソック
ス−柄−色柄に属する組織を指し、前記刊行物に記載の
混合柄も含んでいる。本発明において、柄を構成する部
分の表地に現れている糸を柄糸と呼び、柄以外の部分に
用いられている糸を地糸と呼ぶ。例えば、水玉模様の水
玉を構成している糸を柄糸、その他の部分を地糸と呼
ぶ。ネット柄のように柄のみで構成されている場合で
も、例えばアニオン可染性ポリアミドマルチフィラメン
トと異染性ポリアミドマルチフィラメントを用いて、ス
トライプのような柄が表現されていれば本発明の範囲で
あり、また、プレーティングのように表糸と裏糸で柄が
表現されて入れもよい。
【0018】ここで、少なくとも異色に染め分ける糸と
しては、耐久性、堅牢性、保温性、肌触りの柔らかさ、
発色性などからポリアミドマルチフィラメントであるこ
とが好ましい。また、本発明に言うポリアミドは、いわ
ゆる炭化水素基が主鎖にアミド結合を介して連結された
高分子量体であって、その種類は特に制限されないが、
好ましくは、染色性、洗濯堅牢性、機械特性に優れる点
から主としてポリカプラミドまたはポリヘキサメチレン
アジパミドからなるポリアミドであることが好ましい。
ここで言う主としてとは、カプラミド単位、またはヘキ
サメチレンアジパミド単位として80モル%以上である
ことを言い、さらに好ましくは90モル%以上であるこ
とが好ましい。その他の成分としては、特に制限はない
が、例えば、ポリドデカノアミド、ポリヘキサメチレン
アジパミド、ポリヘキサメチレンアゼラミド、ポリヘキ
サメチレンセバカミド、ポリヘキサメチレンドデカノア
ミド、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリヘキサメチ
レンテレフタラミド、ポリヘキサメチレンイソフタラミ
ド等を構成するモノマーである、アミノカルボン酸、ジ
カルボン酸、ジアミンなどの単位が挙げられる。さらに
必要に応じて光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、帯電防
止剤、末端基調節剤、染色性向上剤等が添加されていて
もよい。また、酸化チタンなどの艶消し剤を機械特性を
阻害しない程度に添加することは好ましく行われる。
【0019】また、アニオン可染性ポリアミドマルチフ
ィラメントとはアミノ末端基を有するいわゆる一般的な
ポリアミドからなるマルチフィラメントである。アニオ
ン可染性ポリアミドマルチフィラメントは酸性染料、反
応染料、含金染料等により染色が可能である。一方、異
染性ポリアミドマルチフィラメントとはアニオン染料以
外の染料(分散染料、スレン染料は除く)、に染まるポ
リアミドマルチフィラメントを指し、例えばスルホン基
を導入してカチオン染料に染まるポリアミドマルチフィ
ラメント、いわゆるカチオン可染性ポリアミドマルチフ
ィラメントは好ましく用いられる。ここで、スルホン基
を導入する方法としてはポリアミドを重合する際、5−
ナトイウムスルホイソフタル酸、そのジエステル、3−
カルボキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、3,5−ジ
カルボキシベンゼンスルホン酸ナトリウム、またはこれ
らのリチウム塩などを添加して共重合することで実現で
きる。また、カチオン可染性ポリアミドマルチフィラメ
ントはカチオン染料により染色可能である。
【0020】また、カチオン可染ポリエステルとして
は、金属スルホネート基を含有するイソフタル酸成分を
ポリエステル中の全酸成分に対して2.4〜5モル%共
重合し、かつグリコール成分を2〜7重量%共重合した
ポリエステルマルチフィラメントとすることが好まし
い。これは、通常用いられているカチオン可染ポリエス
テルは、100℃を上回る温度(105〜130℃)で
染色しないと染料吸尽量が十分でない。一方、靴下のフ
ィット性を向上させるために弾性繊維を混用する場合が
多く、そのような染色温度とした場合、強度劣化するた
め、好ましくない。また、常圧で染められるために高価
な加圧式の染色機を用意する必要がない。
【0021】金属スルホネート基を含有するイソフタル
酸成分は、特に2.5〜4.0モル%共重合しているこ
とが好ましい。金属スルホネート基を含有するイソフタ
ル酸成分の共重合量が2.4モル%より少ないと、グリ
コール成分の共重合量を増大させても満足できるカチオ
ン染色性を得ることはできない。金属スルホネート基を
含有するイソフタル酸成分の共重合量が4モル%を超え
ると、金属スルホネート基を含有するイソフタル酸成分
の増粘作用によりポリマの溶融粘度が著しく上昇し通常
の製糸条件では製糸することが不可能となる。
【0022】本発明でいう金属スルホネート基を含有す
るイソフタル酸成分とは、具体的には5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
ジメチルエステル、5−ナトリウムスルホイソフタル酸
ジエチルエステルなどの金属スルホネート基を含有する
ベンゼンジカルボン酸、もしくは4−ナトリウムスルホ
−2,6−ナフタレンジカルボン酸などが挙げられる。
【0023】また、本発明ではグリコール成分が、全ポ
リエステルに対し2〜7重量%共重合されていることが
必要である。易染性および耐光堅牢度の面から、共重合
するグリコール成分の平均分子量は90〜6000であ
ることが好ましい。本発明でいうグリコール成分として
は、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジオール、4,4−ジヒ
ドロキシビスフェノール、これらのグリコールにエチレ
ンオキサイドが付加したグリコールおよびポリエチレン
グリコールなどが挙げられるが、減粘効果の大きいポリ
エチレングリコールがより好ましい。本発明におけるグ
リコール成分の共重合量は、得られた全ポリエステルに
対して2〜7重量%であることが肝要である。グリコー
ル成分の共重合量が2重量%より少ないとポリエステル
の溶融粘度が大きくなりすぎて製糸が困難になるととも
に得られたポリエステル繊維の易染性が著しく低下す
る。共重合量が7重量%を超えるとポリエステルの耐熱
性が低下してしまう。3〜6重量%の共重合量がより好
ましい。
【0024】なお、本発明においては実施例記載のカチ
オン可染ポリエステル染色性評価により、染料吸尽率が
60%以上あるものを常圧カチオン可染ポリエステルと
した。
【0025】これらアニオン可染ポリアミドマルチフィ
ラメントや異染性ポリアミドマルチフィラメント、およ
びカチオン可染ポリエステルは、伸縮性を付与するため
に仮撚加工を施したり、さらに高い伸縮性を付与するた
めに弾性糸を芯糸にして側糸としてカバリングしたカバ
リング糸として用いていることも好ましく行われる。こ
れにより、ファッション性だけでなく、肌触りや伸縮性
など着心地の快適性を付与することが可能となるためで
ある。
【0026】ここで、そのカバリング弾性繊維の芯糸を
なす弾性繊維としては、ポリウレタン系弾性繊維、ポリ
アミド系エラストマ弾性繊維、ポリエステル系エラスト
マ弾性繊維、天然ゴム系繊維、合成ゴム系繊維、ブタジ
エン系繊維等が用いられるが、靴下用としてその弾性特
性、熱特性、耐久性等から好ましいのは、ポリウレタン
系弾性繊維及びポリアミド系エラストマ弾性繊維であ
る。
【0027】その弾性繊維の太さは、靴下の用途、締め
付け圧の設定により異なるが、一般に9〜80デシテッ
クス程度であればよい。好ましいのは11〜44デシテ
ックスである。9デシテックスデニール未満では、糸強
力が不足するのでカバリング時及び編立て時に芯糸切れ
等のトラブルを生じ易く、靴下としての伸縮性、耐久性
が不十分となり易いので好ましくない。逆に、80デシ
テックスを越えると締付け力が強くなり過ぎて圧迫感が
強くなり、粗硬感が増加し易く好ましくない。
【0028】耐久性や風合いからこれらアニオン可染性
ポリアミドマルチフィラメントや異染性ポリアミドマル
チフィラメント、およびカチオン可染ポリエステルは、
糸条繊度が6〜150デシテックス、フィラメント数が
1〜144のマルチフィラメントの範囲で選択すること
が好ましい。
【0029】アニオン可染性ポリアミドマルチフィラメ
ントと異染性ポリアミドマルチフィラメントを組み合わ
せる理由としては、ストッキングにとって大切な耐久
性、肌触り、洗濯堅牢性を高いレベルで満足する素材で
あるためであり、例えばポリエステルを用いた場合、従
来技術で述べたようにポリエステルを分散染料で染色し
た場合には洗濯堅牢性の問題から先染めまたは原着糸で
しか色が付けられず、カラーバリエーションが限定され
ることさらに耐久性や肌触りからもポリアミドマルチフ
ィラメントに劣るためである。しかしながら、ファッシ
ョン性を追求するために少なくともアニオン可染性ポリ
アミドマルチフィラメントと異染性ポリアミドマルチフ
ィラメントを用いた上でさらに3色以上の異色に染色す
ることも好ましく行われる。そのためには、先に挙げた
アニオン可染性ポリアミドマルチフィラメントと異染性
ポリアミドマルチフィラメントの他に後染めで染色され
ない他素材の先染め糸を組み合わせたり、例えばPET
マルチフィラメントを染色しないで用いたり、ウールの
ように染色されるが、ナイロンとは色が異なることを利
用することも可能である。また、アニオン可染性ポリア
ミドマルチフィラメントでもアミノ末端基量の異なる2
種以上を組み合わせることによって、濃淡差、さらに若
干の色目差を付与することが可能となる。
【0030】また、アニオン可染性ポリアミドに対して
異染性を有するマルチフィラメントとしてアニオン可染
ポリエステルがある。アニオン可染ポリエステルはアニ
オン可染ポリアミドと比べて洗濯堅牢性に優れている。
また、先染めポリエステルでは仮撚した後、チーズにソ
フトワインディングし直し、チーズ染色するため、コス
ト高となるとともに、捲縮が甘くなり、風合いとして堅
くなるのに対して、カチオン可染ポリエステルを仮撚糸
として用いた場合、捲縮性が向上し、風合いに優れてい
る。したがって、アニオン可染性ポリアミドとカチオン
可染ポリエステルを組み合わせることによっても本発明
が狙いとするファッション性に優れた靴下を良好な風合
いで提供することが可能となる。
【0031】さらに、用いるポリアミドマルチフィラメ
ントの断面形状としては、丸に限定されず扁平断面や凸
レンズ型、四角型、さらに多様断面や中空断面であって
も問題なく、また、紡糸した後、仮撚加工によって断面
が変形していても問題ない。
【0032】ここで本発明の対象とする靴下とは、足部
のみからなるフットカバー類、口ゴム、身部、足部の3
部位からなるソックス類、身部がストッキングよりも著
しく長いストッキング類、上部にパンティー部がついた
タイツ、パンティーストッキング類が挙げられる。
【0033】また、編機として、柄を表現できれば制限
はなく、経編、緯編を問わない。
【0034】染色方法としては、沈殿防止剤を用いるこ
とにより、一浴で一度に染色しても、二浴で染色して
も、さらに例えばカチオン染料で染色した後、ソーピン
グし、その後アニオン染料で染色してもよい。ソーピン
グとしては界面活性剤による洗浄の他に、炭酸ナトリウ
ム水溶液等のアルカリを用いてもよい。もちろん色の組
み合わせに制限はなく、色展開が自由である点が本特許
の特徴でもある。また、染色後、静電防止剤や柔軟剤に
よる後加工も好ましく行われる。さらにアニオン可染性
ポリアミドとカチオン可染ポリエステルを組み合わせる
場合、染色温度の違いを利用して、60℃付近において
ポリアミドをアニオン染料で染色した後、温度を上げて
ポリエステル側をカチオン染料で染色してもよい。
【0035】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに具体的
に説明する。
【0036】なお、実施例および比較例における各測定
値は、次の方法で得たものである。
【0037】A.98%硫酸相対粘度 (a)試料を秤量し、98重量%濃硫酸に試料濃度
(C)が1g/100mlとなるように溶解する。 (b)(a)項の溶液をオストワルド粘度計にて25℃
での落下秒数(T1)を測定する。 (c)試料を溶解していない98重量%濃硫酸の25℃
での落下秒数(T2)を(2)項と同様に測定する。 (d)試料の98%硫酸相対粘度(ηr)を下式により
算出する。測定温度は25℃とする。 (ηr)=(T1/T2)+{1.891×(1.00
0−C)}。
【0038】B.アミノ末端基定量方法 ポリアミド系ポリマーを粉末化し、必要により低分子量
成分および水分の除去を行った後、ポリアミド系ポリマ
ー1gをフェノール/エタノールの混合溶媒(エタノー
ル20ml/フェノール80gの混合割合)40〜50ml
に常温で振とう溶解させて溶液とし、この溶液を0.0
2Nの塩酸で中和滴定し要した0.02N塩酸量を求め
る。また、上記フェノール/エタノール混合溶媒(上記
と同量)のみを0.02N塩酸で中和滴定し要した0.
02N塩酸の量を求める。そしてその差からポリアミド
系ポリマー1kgあたりのアミノ末端基量を求める。
【0039】C.スルホン酸基定量方法 絶乾試料0.3gを10N硫酸溶液25mlに加え、1
05℃で18時間、加水分解させる。これを室温まで冷
却した後、10mm石英セルを用い、自記分光光度計で
波長283nmの吸光度を測定する。283nmはCB
S分子中に含まれるベンゼン環の吸光波長である。この
吸光度を用いて、あらかじめ作成しておいた検量線から
スルホン酸基量を計算する。
【0040】D.カチオン可染ポリエステル染色性評価 ポリエステル繊維を筒編みとした後、該編地をマラカイ
トグリーン(商標名関東化学製)5%owf、酢酸0.5
g/l、酢酸ソーダ0.2g/l、浴比1:100、温
度98℃の条件で染色し、染料の吸尽率により評価し
た。染料吸尽率の測定は分光光度計(日立製作所製、6
07型)を使用し、染料溶液の染色による吸光度の差を
測定し次式により求めた。 染料吸尽率(%)={(B−A)×100}/B A:染料溶液の染色後の最大吸収波長における吸光度 B:染料溶液の染色前の最大吸収波長における吸光度 なお、染料吸尽率が60%以上あるものを常圧可染性が
あるとした。
【0041】E.洗濯堅牢性評価 サンプル糸を1口編み機にて筒編みし、カチオン染料
(Cathilon Red GTLH(保土ヶ谷化学
(株)製):カチオン可染性ポリアミド重量に対して1
%owf、染液をpH5.5に調整の上、浴比1:20
にて1℃/minにて昇温し、98℃×60minの染
色を行った。その後、湯洗、水洗後、JIS0844−
1986 A−2法にしたがい、変褪色を評価した。
【0042】実施例1 98%硫酸相対粘度2.8で酸化チタンを含まないナイ
ロン6(アミノ末端基5.9×10-5mol/g、スル
ホン酸基は含まない)チップを270℃で溶融し、丸型
の吐出孔を有する紡糸口金から吐出し、冷却、給油、引
取りを行い、引き続き、伸度が45%になるように延伸
した後、150℃で熱処理してから4000m/分で巻
き取り、13デシテックス7フィラメントのアニオン可
染性ポリアミドマルチフィラメントを得た。このマルチ
フィラメントをカバリング用糸に用い、東レデュポン社
製“ライクラ”((登録商標)、T−178C)、糸条
繊度20デシテックスを芯糸とし、カバリングドラフト
2.9倍に設定し、それぞれの糸条でS撚およびZ撚方
向に撚数1800t/mでシングルカバリングして、シ
ングルカバリグ弾性糸(SCY)を製造した。
【0043】また同じチップを用いて丸型の吐出孔を有
する紡糸口金から吐出し、冷却、給油、引取りを行い、
引き続き、伸度が45%になるように延伸した後、15
0℃で熱処理してから4000m/分で巻き取り、17
デシテックス3フィラメントのアニオン可染性ポリアミ
ドマルチフィラメントを得た。
【0044】また、98%硫酸相対粘度2.7で平均粒
子径0.6μmの酸化チタンを0.3重量%含み、ナイ
ロン6重合時に5−ナトリウムスルホイソフタル酸を添
加して、スルホン酸基を4.6×10-5mol/g有す
る共重合ナイロン(アミノ末端基1.0×10-5mol
/g)チップを270℃で溶融し、丸型の吐出孔を有す
る紡糸口金から吐出し、冷却、給油し、引取り、引き続
き、伸度が62%になるように延伸した後、4000m
/分で巻き取り、41デシテックス10フィラメントの
カチオン可染性ポリアミドマルチフィラメントを得た。
これを延伸仮撚機としてIVF805(石川製作所社
製)を用いて、加工速度600m/min、延伸倍率
1.24倍、ヒーター温度180℃、D/Y比1.8に
設定して仮撚加工を行い、33デシテックス10フィラ
メントの仮撚糸を得た。
【0045】上記仮撚加工糸の洗濯堅牢性を評価したと
ころ、4級と良好であった。
【0046】永田精機(株)製 MODEL P−48
2(針数400本)にトウ部からレッグ部が地糸として
アニオン可染性ポリアミドSCY(S撚、Z撚)とアニ
オン可染性ポリアミド生糸2本を仕掛けて交編となるよ
うにし、柄糸としてカチオン可染性ポリアミド仮撚糸4
本を仕掛けた。カットアンドボスによりアーガイル柄が
表現できるように設定して、パンティーストッキングを
編成した。
【0047】このパンティーストッキングを定法のごと
く蒸気により80℃で10分プリセット、界面活性剤で
の精練工程の後、以下の染料及び染色助剤を用いて染色
した。酸性染料(Kayanol Yellow N
5G(日本化薬(株)製)):アニオン可染性ポリアミ
ド重量に対して1%owf、沈殿防止剤(ネオテック
ス CA−5(日華化学(株)製))、酢酸1g/l、
カチオン染料(Cathilon Red GTLH
(保土ヶ谷化学(株)製):カチオン可染性ポリアミド
重量に対して1%owf、柔軟剤(ニッカシリコンA
M−202(日華化学(株)):パンティーストッキン
グ重量に対して4%owfを準備し、ドラム染色機を用
いて(浴比1:20)浴温を40℃とした後、→→
を順に入れていき、1.5℃/分にて90℃まで昇温
していき、60分間一定温度に保った後、クーリング、
水洗の後、同じく浴比1:20にて浴温30℃とした。
その後、浴温40℃にてを用いて柔軟処理した後、靴
下セッターにより110℃、30秒のファイナルセット
を行った。
【0048】得られたパンティーストッキングは地糸が
黄色に、アーガイルの柄が赤色に染色され、柄と共に柄
糸を地糸と異色にすることによって柄を効果的に浮かび
上がらせることができ、ファッショナブルになった。ま
た、表面がポリアミドで編成されていることから柄糸、
地糸とも肌触りがソフトで着用感が優れていた。また、
柄糸、地糸とも発色性にも優れていた。結果を表1に記
載する。
【0049】実施例2 98%硫酸相対粘度2.7で平均粒子径0.6μmの酸
化チタンを0.3重量%含むナイロン6(アミノ末端基
5.9×10-5mol/g、スルホン酸塩基は含まな
い)チップを270℃で溶融し、丸形の吐出孔を有する
紡糸口金から吐出し、冷却、給油、引取りを行い、引き
続き、伸度が62%になるように1.05倍で延伸した
後、4000m/分で巻き取り、64デシテックス17
フィラメントのアニオン可染性ポリアミドマルチフィラ
メントを得た。これを実施例1と同様な条件で仮撚加工
し、隣り合う錘で加工したS撚仮撚糸、Z撚仮撚糸をワ
インダー上流で合糸・交絡して巻き取った110デシテ
ックス34フィラメントのアニオン可染性SZ双糸仮撚
糸を得た。
【0050】さらに、98%硫酸相対粘度2.5で酸化
チタンを0.3%含み、ナイロン6重合時にε−カプロ
ラクタムを添加して、アミノ末端基を9.4×10-5
ol/g有する(スルホン酸基はなし)チップを270
℃で溶融し、円形の吐出孔を有する紡糸口金から吐出
し、冷却、給油、引取りを行い、引き続き、伸度が62
%になるように1.05倍で延伸した後、4000m/
分で巻き取り、41デシテックス10フィラメントのア
ニオン可染性ポリアミドマルチフィラメントを得た。こ
れも上記SZ双糸仮撚糸と同様な条件で仮撚加工し、6
6デシテックス20フィラメントのアニオン可染性SZ
双糸仮撚糸を得た。また、実施例1で用いた41デシテ
ックス10フィラメントのカチオン可染性ポリアミドマ
ルチフィラメントも同様に仮撚加工し、66デシテック
ス20フィラメントのカチオン可染性SZ双糸仮撚糸を
得た。
【0051】上記SZ双糸仮撚糸の洗濯堅牢性評価を行
ったところ、4級と良好であった。
【0052】永田精機(株)製 K−17 SINGL
E K式(針本数240本)に地糸(表糸、裏糸)とし
てに110デシテックス34フィラメントのアニオン可
染性SZ双糸仮撚糸を2本用意し、さらに柄糸として6
6デシテックス20フィラメントのアニオン可染性SZ
双糸仮撚糸と66デシテックス20フィラメントのカチ
オン可染性SZ双糸仮撚糸を各2本用意してカットアン
ドボスにより水玉のモーレ柄となるようにコンピュータ
ーを設定してストッキングを編成した。
【0053】このストッキングを実施例1と同様の染色
・仕上げ加工を行った。ただし、染色加工は、別々に染
め上げるいわゆる2浴法にて行い、ドラム染色機を用い
て(浴比1:20)浴温を40℃とした後、を入れて
1.5℃/分にて90℃まで昇温していき、60分間一
定温度に保った後、クーリング、水洗の後、グランアッ
プUS20(三洋化成(株)製)を0.2g/lにてソ
ーピング、さらに水洗を行った。その後、同じく浴比
1:20にて浴温40℃とし、とを入れて1.5℃
/分にて90℃まで昇温し、60分間一定温度に保ち、
その後クーリング、水洗を行った。その後のFIX処理
以降は実施例1と同様に行った。
【0054】得られたストッキングは地糸が黄色に、モ
ーレ柄として濃色の黄色と赤色の水玉が現われ、黄色の
濃淡色差も含めて3色の異色とすることができた。ま
た、すべてポリアミドマルチフィラメントで編成されて
いることから柄糸、地糸とも肌触りがソフトで着用感が
優れていた。また、柄糸、地糸とも発色性にも優れてい
た。
【0055】実施例3 テレフタル酸ジメチル(以下DMTと略記する)94k
g、エチレングリコール60kg、反応触媒として酢酸
リチウム(対DMT0.2重量%)および酸化アンチモ
ン(対DMT0.04重量%)の混合物に、5−ナトリ
ウムスルホイソフタル酸メチルエステル3.7kgおよ
び平均分子量1000のポリエチレングリコール4.0
kgを添加し、窒素雰囲気下で150℃から250℃に
徐々に加熱し、生成するメタノールを連続的に系外へ留
出しつつ、エステル交換反応を行い、反応開始後3時間
で反応を終了した。次いでリン酸トリメチルを41g、
二酸化チタン16重量%エチレングリコールスラリー5
00gを添加した。
【0056】ついで重合反応系を1時間30分かけて徐
々に13.3Paまで減圧し、280℃まで昇温した。1
3.3Paの減圧下、重合温度280℃でさらに2時間重
合し、固有粘度0.74のポリエステルチップを84k
g得た。得られた共重合ポリエステルを、紡糸温度29
0℃、紡糸速度3000m/分で紡糸し、繊度48デシ
テックス、10フィラメント、複屈折率25×10-3
伸度155%の高配向未延伸糸を得た。
【0057】該高配向未延伸糸を実施例1記載の延伸仮
撚機を用い、加工速度400m/min、延伸倍率1.
45倍、ヒーター温度160℃、D/Y比1.8に設定
して仮撚加工を行い、33デシテックス10フィラメン
トの仮撚糸を得た。
【0058】該延伸糸をFAX編機にて製編し、98℃
の熱水で精練後、カチオン可染ポリエステル染色性評価
を行ったところ、染料吸尽率97.3%となり、極めて
優れた常圧染色性を示した。また、洗濯堅牢度を評価し
たところ4−5級と良好であった。
【0059】永田精機(株)製 MODEL P−48
2(針数400本)にトウ部からレッグ部が地糸として
実施例1で用いたアニオン可染性ポリアミドSCY(S
撚、Z撚)とアニオン可染性ポリアミド生糸2本を仕掛
けて交編となるようにし、柄糸として常圧カチオン可染
ポリエステル仮撚糸4本を仕掛けた。カットアンドボス
によりアーガイル柄が表現できるように設定して、パン
ティーストッキングを編成した。
【0060】このパンティーストッキングを定法のごと
く蒸気により80℃で10分プリセット、界面活性剤で
の精練工程の後、以下の染料及び染色助剤を用いて染色
した。酸性染料(Kayanol Yellow N
5G(日本化薬(株)製)):アニオン可染性ポリアミ
ド重量に対して1%owf、沈殿防止剤(ネオテック
ス CA−5(日華化学(株)製))、酢酸1g/l、
カチオン染料(Cathilon Red GTLH
(保土ヶ谷化学(株)製):カチオン可染性ポリアミド
重量に対して1%owf、柔軟剤(ニッカシリコンA
M−202(日華化学(株)):パンティーストッキン
グ重量に対して4%owfを準備し、ドラム染色機を用
いて(浴比1:20)浴温を40℃とした後、→→
を順に入れていき、1.5℃/分にて98℃まで昇温
していき、60分間一定温度に保った後、クーリング、
水洗の後、界面活性剤(ラッコールPSK、2g/l、
明成化学社製)およびソーダ灰1g/lにてソーピング
(60℃×30min)した。その後、浴温40℃にて
を用いて柔軟処理した後、靴下セッターにより110
℃、30秒のファイナルセットを行った。
【0061】得られたパンティーストッキングは地糸が
黄色に、アーガイルの柄が赤色に染色され、柄と共に柄
糸を地糸と異色にすることによって柄を効果的に浮かび
上がらせることができ、ファッショナブルになった。ま
た、柄糸に用いている常圧カチオン可染ポリエステルは
仮撚糸として嵩高であるため、風合いもソフトであっ
た。結果を表1に記載する。
【0062】比較例1 実施例1のカチオン可染性ポリアミド仮撚糸の代わりに
柄糸として33デシテックス10フィラメントのPET
仮撚糸をソフト巻きした後、赤色にチーズ染めしたPE
T先染糸を用いただけで、編機、編み条件は変えずにパ
ンティーストッキングを編成した。編成の際、カチオン
可染性ポリアミド仮撚糸では問題なかったのに対して、
PET先染糸を用いたときには糸が堅く、集束性も悪い
ため編みたて前に追油する必要があった。
【0063】上記パンティーストッキングを実施例1の
カチオン染料と沈殿防止剤を用いないという他は同様な
染色条件で染色・仕上げ加工を行った。得られたパンテ
ィーストッキングは、実施例と同様柄糸を異色に染め分
けることで、柄を効果的に浮かび上がらせることができ
ているが、柄糸の風合いが堅く着用したとき、肌には柄
糸部分に違和感が感じられ快適ではなかった。また、柄
糸がPET先染糸でナイロンマルチフィラメントに比べ
て屈折率が高く、分散染料による染色のため、実施例1
に比べて鮮明性で劣っていた。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明のストッキングでは、柄編組織を
多色に染色することによりファッション性を高めると共
に、製品染めにより異色展開可能とすることで市場ニー
ズに合わせてスピーディーに商品を供給することが可能
となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 晃 愛知県名古屋市西区堀越1丁目1番1号 東レ株式会社愛知工場内 Fターム(参考) 3B018 AA00 AC01 AC04 AC05 AC10 AD02 AD06 AD07 4L002 AA06 AB02 AB04 AC01 AC06 BA01 BB02 DA01 DA03 DA04 EA00 FA05 4L036 MA06 MA33 MA39 PA47 RA25 UA12 UA16

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種以上のポリアミドマルチ
    フィラメントを、柄編組織に編成した後に、染色してな
    る靴下であって、前記ポリアミドマルチフィラメントの
    うち少なくとも1種のポリアミドマルチフィラメント
    が、他のポリアミドマルチフィラメントのいずれか1種
    と異色に染色してなることを特徴とする靴下。
  2. 【請求項2】 前記少なくとも2種以上のポリアミドマ
    ルチフィラメントのうち、少なくとも1種のポリアミド
    マルチフィラメントを地糸に、他のポリアミドマルチフ
    ィラメントを柄糸に用いている靴下であって、アニオン
    可染性ポリアミドマルチフィラメントと異染性ポリアミ
    ドマルチフィラメントを用いることによって柄糸の一部
    が、編成後に地糸に対して異色に染色してなることを特
    徴とする請求項1に記載の靴下。
  3. 【請求項3】 前記アニオン可染性ポリアミドマルチフ
    ィラメントまたは/および異染性ポリアミドマルチフィ
    ラメントをそれぞれカバリングしたカバリング糸として
    用いていることを特徴とする請求項2に記載の靴下。
  4. 【請求項4】 少なくともアニオン可染性ポリアミドマ
    ルチフィラメントと異染性ポリアミドマルチフィラメン
    トを用いて、3色以上の異色に染色してなることを特徴
    とする請求項2または3に記載の靴下。
  5. 【請求項5】 異染性ポリアミドマルチフィラメントが
    カチオン可染ポリアミドマルチフィラメントであること
    を特徴とする請求項2〜4いずれかに記載の靴下。
  6. 【請求項6】 少なくともポリアミドマルチフィラメン
    トと常圧カチオン可染ポリエステルマルチフィラメント
    を用いて、柄編組織に編成した後に、染色してなる靴下
    であって、前記ポリアミドマルチフィラメントと前記カ
    チオン可染ポリエステルマルチフィラメントが、異色に
    染色してなることを特徴とする靴下。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006200063A (ja) * 2005-01-19 2006-08-03 Gunze Ltd ストッキング類
JP2006200112A (ja) * 2005-06-03 2006-08-03 Gunze Ltd ストッキング類
JP2021025140A (ja) * 2019-07-31 2021-02-22 東レ株式会社 仮撚り用ポリアミドマルチフィラメントおよびポリアミド仮撚り加工糸

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