JP2003224323A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

半導体レーザ装置

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JP2003224323A
JP2003224323A JP2002020606A JP2002020606A JP2003224323A JP 2003224323 A JP2003224323 A JP 2003224323A JP 2002020606 A JP2002020606 A JP 2002020606A JP 2002020606 A JP2002020606 A JP 2002020606A JP 2003224323 A JP2003224323 A JP 2003224323A
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Japan
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optical axis
optical
light
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JP2002020606A
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Yukinobu Wada
幸信 和田
Kenjiro Soejima
健次郎 副島
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 構成が簡単で、小型化、低コスト化を図るこ
とができる互換光ピックアップ用の半導体レーザ装置を
得る。 【解決手段】 本半導体レーザ装置は、半導体基板上に
互いの出射光軸を平行にして平面配置された波長の異な
る2個の半導体レーザ素子101,102、これらの素
子からの出射光束の光軸を一致させる光軸合成素子10
4、光軸一致後光束を半導体基板表面に対し垂直に偏向
させる光軸偏向素子105、偏向された出射光束を分割
する第1の機能素子107、光ディスク情報面からの反
射光束を分割する第2の機能素子108、この第2の機
能素子によって分割された光束に非点収差を付加するた
めの第3の機能素子109、この第3の機能素子を通過
した光束を受光するための受光素子110,111およ
びこれらの各素子を収納するパッケージ部材を備えて構
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、波長の異なる2つ
の半導体レーザを用いた、異なる規格の光ディスクを記
録再生できる互換光ピックアップ用の半導体レーザ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図1および図2は、異なる規格の光ディ
スクを記録再生できる互換光ピックアップの代表的な光
学系を示す。なお、以下に説明する図面において、同じ
参照番号で示す構成要素は同じかあるいは類似の構成要
素を示すので、重複した説明は行わない。
【0003】図1において、1は一般にホログラムユニ
ットと呼ばれる第1の半導体レーザ装置であり、内部に
波長780nmのレーザ光を発光する半導体レーザ素子
と、信号および誤差信号を生成するための検出素子およ
び受光素子を備える。2は第2の半導体レーザ装置であ
って、波長650nmのレーザ光を発光する半導体レー
ザ素子と、信号および誤差信号を生成するための検出素
子、および受光素子を備えて構成されている。通常、波
長780nmのレーザ光を発光する第1の半導体レーザ
装置1はコンパクトディスク(CD)用であって、波長
650nmのレーザ光を発光する第2の半導体レーザ装
置はデジタルバーサタイルディスク(DVD)用のユニ
ットである。
【0004】さらに、3は両装置1,2からのレーザ光
の光軸を合成するためのダイクロイックプリズム、4は
収束レンズ、5は反射鏡、6はダイクロイックフィルタ
ー、7は対物レンズ、8はディスクを示す。
【0005】前記光学系において、第1、第2の半導体
レーザ装置1,2から出射した波長の異なる2つの光束
は、ダイクロイックプリズム3において光軸合成され、
収束レンズ4、反射鏡5、ダイクロイックフィルター
6、さらに対物レンズ7を経て光ディスク8の記録面に
集光される。光ディスク8の記録面からの反射光束は、
対物レンズ7以下の入射光路を逆行し、ダイクロイック
プリズム3で分離され、各々の半導体レーザ装置1,2
内に導入され、検出素子を経て受光素子に導かれ、信号
および誤差信号が得られる。
【0006】図2に示す光学系では、図1に示す第2の
半導体レーザ装置2に替えて、650nmの光レーザを
発光する半導体レーザ素子10と、検出素子の一部の機
能を実行するビームスプリッター11および受光素子1
2の各ディスクリート素子で構成したものである。した
がってこのモジュールでは、半導体レーザ素子10から
波長650nmのレーザ光束が出射され、半導体レーザ
装置1から780nm波長の光束が出射され、これら2
つの出射光束がダイクロイックプリズム3で光軸合成さ
れ、収束レンズ4、反射鏡5、ダイクロイックフィルタ
ー6および対物レンズ7を経て光ディスク8の記録面に
集光される。
【0007】光ディスク8の記録面からの反射光束は、
対物レンズ7、ダイクロイックフィルター6、反射鏡
5、収束レンズ4を通り、ダイクロイックプリズム3で
分離され、一方は半導体レーザ装置1に導かれてこの装
置内の検出素子および受光素子によって信号および誤差
信号が検出される。他方の反射光束は、ビームスプリッ
ター11を介して受光素子12に達し、ここで信号およ
び誤差信号が検出される。
【0008】図1および図2に示す光学系の特徴は、発
光波長の異なる2つのレーザ光束が、それぞれ別個のユ
ニットあるいはディスクリート素子によって生成され、
出射光は別個の光軸を経てダイクロイックプリズム等に
達しここで2つの光軸が合成される構成である。即ち、
発光部からダイクロイックプリズム等光軸合成素子まで
の光学系は、複数の光学部品で構成されている。
【0009】光学系が複数の光軸を有する光学部品で構
成されている事は、それなりの投影面積を必要とするた
め、そのモジュールの更なる小型化には制限がある。ま
た、部品数が増えると光軸調整後の接着締結個所が増え
ることになり、信頼性品質が低下し、組立調整工数およ
び部材費が増大し、その結果半導体レーザ装置および光
ピックアップのコストアップになる。
【0010】したがって、この複数の光学部品を集積化
またはモジュール化し、半導体レーザ装置および光ピッ
クアップの小型化、高信頼性化、およびコストダウンを
図る必要がある。
【0011】光軸合成素子に関しては、図1、図2の如
く、波長の異なる2つの半導体レーザ装置1,2または
1、10からの出射光軸が互いに直交する配置の場合
は、ダイクロイックプリズム3、またはプリズム型、平
行平板型のハーフミラーが提案されている。また、図3
の如く、波長の異なる2つの半導体レーザ素子10、1
3の出射光軸が互いに平行な場合、複合プリズムミラー
14が提案されている。
【0012】前記の光軸合成素子3、14については、
それなりの投影面積を必要とし、またプリズム等の寸法
の極小化には、加工精度上、限度が有り、更なる小型化
に制限がある。また、前記のプリズム型の光軸合成素子
3、14は、ガラス素材の研磨、光学多層膜の真空蒸着
法等の、生産性の低い加工工程を必要とするので、部品
価格が高くなる。
【0013】したがって、図3の如く、波長の異なる2
つの半導体レーザ素子を、出射光束を互いに平行にして
同一平面上に配置し、かつプリズム方式以外の光軸合成
手段を用いて半導体レーザ装置および光ピックアップの
小型化、およびコストダウンを図る必要がある。
【0014】シリコン等の半導体基板15の垂直方向に
出射光を偏向する光軸偏向素子を実現する為には、図4
の如く、半導体レーザ素子16に三角プリズム17の4
5度ミラー面を対向させる方法、図5の如く、半導体レ
ーザ素子16に、プリズム18の45度ハーフミラー面
を対向させる方法、図6の如く、サブマウント19また
は半導体基板15の垂直面に半導体レーザ素子16を取
り付ける方法、図7の如く、半導体基板15に45度面
20を形成し、ここにAuメッキ等でミラー面を形成
し、半導体レーザ素子16を対向させる方法等が提案さ
れている。
【0015】前記図4、図5の如き、プリズム方式は、
高度な半導体製造技術を必要としない反面、プリズムの
極小化に比例して、寸法形状精度に、部品加工上限度が
有り、また半導体レーザとプリズム45度ミラー面の対
向位置精度も難しくなり、装置全体を小型化する上で制
限がある。また、前記のプリズム型光軸合成素子と同
様、プリズム型光軸偏向素子についても、生産性の低い
加工方法を採用する為、部品価格が高くなる欠点を有し
ている。
【0016】したがって、プリズム方式以外の光軸偏向
手段を用い、半導体レーザ装置の出射光束の、半導体基
板の垂直方向の光軸精度向上とコストダウンを図る必要
がある。
【0017】波長の異なる2つの半導体レーザを擁する
互換ピックアップにおけるトラッキングエラー信号の検
出方式は、トラックピッチが異なること、最適なビーム
スポット径が異なること、および発振波長が異なる事の
為、一般的には、異なる規格の光ディスクに対し同一の
方式が適用されていない。例えば、図1、図2の例では
(図示していないが)、CDの記録再生用には3ビーム
法、DVDの記録再生には、位相差法、またはプッシュ
プル法が適用されている。
【0018】このように、異なる方式を採用することに
よって、トラッキングエラー信号検出光学系は個別の検
出素子と受光素子を擁する2系統の光学系になり、系統
ごとの光軸調整、光学部品の位置調整が必要であり、こ
の結果、装置の小型化、高信頼性化、コストダウンに制
限がある。したがって、異なる規格の光ディスクに対
し、同一なトラッキングエラー信号の検出方式を用い、
半導体レーザ装置の小型化、高信頼性化、およびコスト
ダウンを図る必要がある。
【0019】波長の異なる2つの半導体レーザを擁する
互換ピックアップのフォーカスエラー信号の検出方式に
ついては、原則的に、方式を制約する条件はない。例え
ば、CDとDVDに同一な方式、ナイフ・エッジ法、ビ
ーム・サイズ法等が提案されている。
【0020】しかし、最適なビームスポット径が異なる
こと、発振波長が異なることの為、すくなくとも、検出
素子、または受光素子のいずれか一方は、それぞれの波
長に対応した2種類の素子が必要となり、装置全体が複
雑化、大型化する原因となっている。したがって、複数
の検出素子機能の集約化により、装置の簡素化および小
型化をはかる必要がある。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、本発明で
は、異なる規格の光ディスクに対応可能でしかも従来の
光ピックアップ用の半導体レーザ装置に対して装置構成
が簡単で、小型化、低コスト化を図ることができる、新
規な半導体レーザ装置を得る事を課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の半導体レーザ装置は、半導体基板上に互い
の出射光軸を平行にして平面配置された波長の異なる2
個の半導体レーザ素子、前記2個の半導体レーザ素子か
らの出射光束の光軸を一致させる光軸合成素子、前記光
軸一致後の前記出射光束を前記半導体基板表面に対し垂
直に偏向させる光軸偏向素子、前記偏向された出射光束
を分割するための第1の機能素子、光ディスク情報面か
らの反射光束を分割するための第2の機能素子、前記第
2の機能素子によって分割された光束に非点収差を付加
するための第3の機能素子、前記第3の機能素子を通過
した光束を受光するための受光素子、および前記2個の
半導体レーザ素子、光軸合成素子、光軸偏向素子、第
1、第2、第3の機能素子および受光素子を収納するパ
ッケージ部材を備えている。
【0023】前記半導体レーザ装置では、1個のパッケ
ージ内に異なる波長の2個の半導体レーザ素子を含み、
これらの素子からの出射光束はパッケージ内で光軸合成
されているので、互換光ピックアップの光学部品として
用いた場合、その光学系の構成を簡略化し、小型化しか
つ安価なものとする。
【0024】
【発明の実施の形態】図8は、本発明の一実施形態にか
かる半導体レーザ装置の構成を説明する為の概略構成
図、図9は、図8に示す装置の断面図、さらに図10は
図8に示す装置の半導体レーザ素子、光軸合成素子およ
び光軸偏向素子の配置関係を示す平面図である。なお、
図9以下において、図8に示す装置の点0を原点とした
場合の断面または平面の位置をX,Y,Z座標上に示し
ている。
【0025】図8および図9において、100は本実施
形態の半導体レーザ装置を示す。この半導体レーザ装置
100では、2個の半導体レーザ素子101、102が
半導体基板103上に、互いの出射光軸を平行にして平
面配置されている。半導体レーザ素子101は例えば波
長780nmのレーザ光を発光する素子であり、半導体
レーザ素子102は例えば波長650nmのレーザ光を
発光する素子である。
【0026】半導体レーザ素子101,102の光軸上
には、半導体レーザ素子側から順に、これらの出射光軸
を一致させる光軸合成素子104、その直後に、一致し
た光軸を半導体基板103表面に対し垂直に偏向させる
光軸偏向素子105が、図示の如く配置されている。な
お、図10は、各半導体レーザ素子101,102、光
軸合成素子104および光軸偏向素子105の、半導体
基板103上の位置を示している。
【0027】図8および9において、106は、第1、
第2の回折機能素子107、108およびシリンドリカ
ルレンズ機能素子109を備える検出素子(ホログラム
素子)である。図示するように、第1の回折機能素子1
07および2個のシリンドリカルレンズ機能素子109
は検出素子106の第1面106’に、第2の回折機能
素子107は検出素子106の第2面106”に形成さ
れている。後述するように、検出素子106は、光軸偏
向素子105を経た出射光束を、ビーム分割して光ディ
スク情報面へ送出し、光ディスク情報面からの反射光束
をビーム分割しさらに種々の光学的処理を行って、信号
および誤差信号を作り出すためのものである。
【0028】半導体レーザ装置100はさらに、シリコ
ン等の基板103上に、受光素子110、111を有し
ている。受光素子110は例えば波長780nmのレー
ザ光の光ディスク情報面からの反射光を受光する位置に
配置されており、受光素子111は例えば波長650n
mのレーザ光の光ディスク情報面からの反射光を受光す
る位置に配置されている。
【0029】図8では省略されているが、図9に示す参
照符号112は、半導体レーザ素子101,102、半
導体基板103、光軸合成素子104、光軸偏向素子1
05、検出素子106、受光素子110,111を1個
のパッケージ内に集積化しモジュール化するためのパッ
ケージ材である。
【0030】本実施形態の半導体レーザ装置100は、
以上のように、2個の異なる波長のレーザ光を発光する
2個の半導体レーザ素子を内蔵し、しかもこの装置10
0から出射するレーザ光の光軸は1個に統一されている
ので、図1の半導体レーザ装置1、2およびダイクロイ
ックプリズム3の代わりにこの装置100を収束レンズ
4の光軸上に配置して使用することが出来る。従って、
光学部品の点数が減少すると共に、複雑な光軸合わせの
頻度も減少し、互換光ピックアップの光学系に使用可能
な小型でかつ安価な半導体レーザ装置を提供することが
出来る。
【0031】図11は、本実施形態の光軸合成素子10
4の構成およびその動作を説明するための図である。光
軸合成素子104は、ガラスなどを材料とする平行平板
型光学素子であり、第1面104’には、一方の波長
(図11の例では650nm)の光束をその入射角45
度において全反射し、他方の波長(図10の例、780
nm)の光束を全透過するような特性を有するダイクロ
イックフィルターが蒸着されている。第2面104”は
第1面を全透過した光束を全反射する金属薄膜等が蒸着
されている。この光学素子104を半導体レーザ素子1
01,102の前面に、その出射光軸に対し45度に配
置することにより、反射レーザ光と透過レーザ光をほぼ
一つの光軸に合成することができる。
【0032】図11において、2個の半導体レーザ素子
101,102の発光点間隔をdmm、合成後の光軸
間隔dmm、平行平板型光軸合成素子104の平板の
厚さtmm、屈折率nとすると、光軸合成素子104
は、 d=2t×tanθ×sin45−d、 但しn×sinθ=sin45 の関係式を略、満足する条件で設定できる。
【0033】なお、図11において、
【数1】
【0034】この光軸合成素子104は、複合プリズム
型光軸合成素子に比して、部品精度が良く、安価であ
る。
【0035】図12に、光軸偏向素子105の一実施形
態を示す。半導体レーザ素子101,102が固定され
る半導体基板103上に、半導体レーザ素子の取り付け
面に対し45度の基準面103’または45度のガイド
103”を設け、その基準面103’に、第1面が2個
の異なる波長の光束を全反射する機能を有する平行平面
型光軸偏向素子105を固定する。この素子は例えばガ
ラス等で構成される平行平面板の表面にAu等の薄膜を
蒸着して構成することができる。この光軸偏向素子10
5を、前記光軸合成素子104の直後に配置することに
より、出射光束を、半導体基板103の垂直方向に偏向
することができる。
【0036】前記光軸偏向素子105は、プリズム型光
軸偏向素子に比して、部品精度が良く、安価である。し
たがってこの平行平板型光軸偏向素子105の利用によ
り、組立精度が良く、安価な半導体レーザ装置および光
ピックアップを提供することができる。
【0037】図13は、検出素子106における第1の
回折機能素子107の作用を説明するための図であり、
波長の異なる2種類のレーザ光が該素子107によって
ビームスプリットする様を示している。図示するよう
に、各波長のレーザ光は、第1の回折機能素子107に
よって複数のビームに分割されるが、波長650nmの
レーザ光の場合は、0次および±1次の回折光を利用す
ることによって、3ビーム法でトラッキングエラー信号
を得ることができる。また、波長780nmのレーザ光
の場合は、0次および±2次の回折光を利用することに
よって、3ビーム法でトラッキングエラー信号を得るこ
とができる。
【0038】このようにして、異なるトラックピッチの
光ディスクに対し、また2個の異なる波長の光束に対し
て、共通の一つの回折素子を用いて3ビーム法によりト
ラッキングエラー信号を得ることができる。なお、トラ
ックピッチの狭い光ディスク(DVD)の場合には短い
波長の0次光と±1次回折光を利用し、トラックピッチ
の広い光ディスク(CD)の場合には長い波長の0次光
と±2次回折光を利用する。
【0039】図13において、DVDディスクの3ビー
ムの最良な調整位置を、トラック中心からのずれ量がト
ラックピッチの1/4の量とすると、この回折格子の調
整位置でのCDディスクの3ビームのトラック中心から
のずれ量は、Δx=Lsinα=2.4LΔx
/L=2.4×0.74/4=1.776/4とな
り、CDディスクの3ビームの最良な位置Δx=1.
60/4よりずれる。但し、ビーム間隔L,Lは回
折角の正弦に比例し、回折角の正弦は回折次数と波長に
比例するので、L/L=sinθ/sinθ
1×650/2×780=1/2.4となる。
【0040】トラッキングエラー信号の振幅は、sin
[(2π/P)Δx]に比例するので、CDディスクの
3ビームの最良な位置(Δx=1.60/4)の振幅
を1とすると、Δx=1.776/4は0.901と
なり、実際上問題は無い。但し、Pはトラックピッチ、
Δxは3ビームのトラック中心からのずれ量を示す。
【0041】なお、図13において、NA、NA
は、開口数を、PはDVDの,PはCDのトラッ
クピッチを示す。
【0042】以上に様に、本実施形態では、同一のトラ
ッキングエラー信号検出方式を、2つの異なる波長の光
束に対し、共通の一つの回折素子を適用することで適用
可能としている。この結果、調整作業が簡素で、小型
で、安価な半導体レーザ装置および光ピックアップを提
供することができる。
【0043】図14に示す様に、検出素子106は、例
えばプラスティックで構成される平行平板の、光源側
(レーザ素子側)の面の光軸上に、前記3ビーム用の第
1の回折機能素子107を有し、同一面の外側に、2個
のシリンドリカルレンズ機能素子109を有し、光ディ
スク側の面の光軸上に、第2の回折機能素子108を有
する。
【0044】図14において、第2の回折機能素子10
8は、2個の異なる波長の光ディスクからの反射光束に
対して共通であり、トラックビッチの狭い光ディスク
(DVD)の場合、短い波長の1次回折光の片方(例え
ば、+1次回折光)を、トラックピッチの広い光ディス
ク(CD)の場合、長い波長の1次回折光の他方(例え
ば、−1次回折光)の反射光束を利用し、±1次回折光
のそれぞれに対応する2組の受光素子を設け、信号およ
び誤差信号を得る。
【0045】図15に、本実施形態における受光素子の
配列を示す。2個の異なる6分割受光素子は、前記の±
1次回折光の焦点位置に配置される。
【0046】図14において、シリンドリカルレンズ機
能素子109,109は、第2の回折機能素子108に
よる各波長の±1次回折光に対応して設けられたもので
あり、各回折光に非点収差を付加してフォーカスエラー
信号を得るためのものである。
【0047】
【発明の効果】以上に説明した本発明の半導体レーザ装
置は、異なる規格の光ディスクを記録再生できる互換光
ピックアップ用の部品として用いた場合、その光学系の
構成を高い信頼性を保ったまま大幅に簡略化し、小型化
し、かつ安価にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の互換ピックアップ光学系の構成を示す。
【図2】従来の互換ピックアップ光学系の構成を示す。
【図3】従来の光軸合成素子の構成を示す。
【図4】従来の光軸偏向素子の構成を示す。
【図5】従来の光軸偏向素子の構成を示す。
【図6】従来の光軸偏向の一実施形態を示す。
【図7】従来の光軸偏向の他の実施形態を示す。
【図8】本発明の1実施形態にかかる半導体レーザ装置
の構成を示す。
【図9】図8に示す装置の断面を示す。
【図10】図8に示す装置の要部を示す。
【図11】図10に示す素子の機能を説明する。
【図12】図8に示す装置の他の要部を説明する。
【図13】図8に示す装置の動作を説明する。
【図14】図8に示す装置の他の要部を説明する。
【図15】図8に示す装置の他の要部を説明する。
【符号の説明】
100…半導体レーザ装置 101…半導体レーザ素子 102…半導体レーザ素子 103…半導体基板 104…光軸合成素子 104’…第1面 104”…第2面 105…光軸偏向素子 106…検出素子 107…第1の回折機能素子 108…第2の回折機能素子 109…シリンドリカルレンズ機能素子 110…受光素子 111…受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D119 AA01 AA04 AA41 BA01 CA09 EC39 EC47 FA05 FA08 JA09 5D789 AA01 AA04 AA41 BA01 CA09 EC39 EC47 FA05 FA08 JA09 5F073 AB19 AB25 AB27 BA04 BA05 FA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に互いの出射光軸を平行に
    して平面配置された波長の異なる2個の半導体レーザ素
    子、前記2個の半導体レーザ素子からの出射光束の光軸
    を一致させる光軸合成素子、前記光軸一致後の前記出射
    光束を前記半導体基板表面に対し垂直に偏向させる光軸
    偏向素子、前記偏向された出射光束を分割するための第
    1の機能素子、光ディスク情報面からの反射光束を分割
    するための第2の機能素子、前記第2の機能素子によっ
    て分割された光束に非点収差を付加するための第3の機
    能素子、前記第3の機能素子を通過した光束を受光する
    ための受光素子、および前記2個の半導体レーザ素子、
    光軸合成素子、光軸偏向素子、第1、第2、第3の機能
    素子および受光素子を収納するパッケージ部材を備える
    ことを特徴とする、半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記光軸合成素子は平行平板型光学素子
    で構成され、その第1面は前記一方の半導体レーザ素子
    からの光束を入射角45度において全反射し、他方の半
    導体レーザ素子からの光束を全透過するものであり、そ
    の第2面は前記第1面を全透過した光束を全反射するも
    のであり、さらに前記2個の半導体レーザ素子の前面に
    その出射光軸に対して45度の角度となるように配置さ
    れている、請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記光軸合成素子は、平行平板の厚さt
    mm、屈折率n、前記2個の半導体レーザ素子の発光点
    間隔dmm、合成後の光軸間隔d1mmとすると、d1
    =2t×tanθ×sin45°−d0、但しn×s
    inθ1=sin45°の関係式を満足することを特徴
    とする、請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記光軸偏向素子は平行平板型光学素子
    で構成され、その第1面は、前記2個の半導体レーザ素
    子からの異なる波長の光束を全反射する機能を有し、前
    記光軸合成素子の前面にその出射光軸に対し45度の角
    度に配置されている、請求項1乃至3の何れか1項に記
    載の半導体レーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の検出素子は、2個
    の異なる波長の光束に対して共通のそれぞれ1個の回折
    光学素子である、請求項1乃至4の何れか1項に記載の
    半導体レーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記第3の検出素子は、前記異なる波長
    の光に対してそれぞれに設けた2個のシリンドリカルレ
    ンズ機能素子である、請求項1乃至5の何れか1項に記
    載の半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の検出素子は平行平板基板の光
    源側面の光軸上に、前記第2の検出素子は前記平行平板
    基板の光ディスク側面の光軸上に、前記第3の検出素子
    は前記平行平板基板の前記光源側面上で前記第1の検出
    素子の両側にそれぞれ配置されている、請求項1乃至6
    の何れか1項に記載の半導体レーザ装置。
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