JP2003198586A - ルータ装置及びそれを用いたネットワークシステム - Google Patents

ルータ装置及びそれを用いたネットワークシステム

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JP2003198586A JP2001400155A JP2001400155A JP2003198586A JP 2003198586 A JP2003198586 A JP 2003198586A JP 2001400155 A JP2001400155 A JP 2001400155A JP 2001400155 A JP2001400155 A JP 2001400155A JP 2003198586 A JP2003198586 A JP 2003198586A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポート番号を含めたネットワーク設定を容易
に行うことができるルータ装置及びそれを用いたネット
ワークシステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 プライベートネットワーク上の端末装置
からブロードキャストされるＭＡＣアドレスを含む送信
パケットを受信した後、既に設定されている端末装置の
情報とは異なるＩＰアドレス及びポート番号をＭＡＣア
ドレスに対応させてネットワーク情報を記憶部に記憶す
ると共に、ネットワーク情報をＭＡＣアドレスを指定し
て送信する。また、外部ネットワークから前記端末装置
のポート番号指定を含んだ送信パケットを受信した場合
には、前記記憶部から受信したポート番号と一致する前
記端末装置のＩＰアドレスに前記送信パケットをフォワ
ードする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
のネットワークにおいて使用されるルータ装置及びそれ
を用いたネットワークシステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】プライベートネットワークにパーソナル
コンピュータ等の端末装置接続する際、この端末装置に
は、ＩＰアドレス等の設定をする必要がある。設定に際
しては、ネットワークに関しての専門的な知識を必要と
するため、利用者が容易に設定することは困難な場合が
多い。そこで、ＤＨＣＰ（Dynamic Host Configuration
Protocol）を使用して、端末装置をネットワークに接続
するだけでＩＰアドレスを設定し一括管理を行うことが
できる。このＤＨＣＰには、ＢＯＯＴＰと同様に端末装
置に永続的に自動割り当てるモード、限定された期間だ
け又は端末装置が開放するまでＩＰアドレスを割り当て
るモード等がある。例えば、複数の端末装置とルータ装
置によりプライベートネットワークを構成する場合、ル
ータ装置をＤＨＣＰサーバとして、複数の端末装置をそ
れぞれＤＨＣＰクライアントとして構成することによ
り、ルータ装置に端末装置を接続する際に端末装置から
ＤＨＣＰ発見パケットを送信することによりＩＰアドレ
ス、サブネットマスク及びＤＮＳサーバのアドレスなど
をルータ装置から設定することができる。ただし、自動
割り当てのモードでは、ＩＰアドレスが一旦付与される
とそれを撤回することができず、又動的割り当てモード
では、一旦ＩＰアドレスが付与された場合であっても動
的にＩＰアドレスの変更が行われることがあり、多数の
装置が取付け取り外しされるようなネットワークには適
さない。
【０００３】一方、複数の端末装置によりプライベート
ネットワークを構成し、インターネットに接続されてい
るコンピュータ装置からルータ装置を介してその端末装
置に直接アクセスする場合には、ルータ装置のグローバ
ルＩＰアドレスと共にアクセスしたい端末装置のポート
番号が必要となる。
【０００４】例えば、プライベートネットワークに複数
台画像サーバを接続しており、その画像サーバをインタ
ーネットに接続されたコンピュータ装置からルータ装置
を介して直接アクセスし、その画像サーバからの画像デ
ータをＨＴＭＬファイルにより受信する場合、コンピュ
ータ装置は、まずＷｅｂブラウザにルータ装置のＵＲＬ
（ここでは、camera.co.jpとする）と画像サーバのプラ
イベートネットワーク上でのポート番号(ここでは、81
とする)とを入力（Http//www.camera.co.jp：81/）し、
送信すると、その送信パケットはルータ装置で受信され
る。ルータ装置には、予めプライベートネットワークに
接続された画像サーバのＩＰアドレスとポート番号とを
関連付けて記憶させており、ルータ装置で受信した送信
パケットの宛先ポート番号と関連付けられたＩＰアドレ
スを有する画像サーバにその送信パケットをフォワーデ
ィングすることにより、インターネット上のコンピュー
タ装置からの送信パケットを画像サーバで受信すること
ができるようになる。また、インターネット上のコンピ
ュータ装置からプライベートネットワーク上の他の画像
サーバの画像を見たい場合には、その他の画像サーバの
ポート番号を指定することにより同様にアクセスが可能
となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにＩＰアドレスを自動的に付与するものはあって
も、ポート番号まで自動的に付与するものはないため、
ポート番号の初期値が同一の端末装置を複数台プライベ
ートネットワークに接続するような場合には、各端末装
置のＩＰアドレスはそれぞれ異なるものの、ポート番号
が同一であるため、インターンネットに接続されている
コンピュータ装置からルータ装置を介してその端末装置
に直接アクセスすることができない。
【０００６】本発明は、上記従来の課題に鑑み、ポート
番号を含めたネットワーク設定を容易に行うことができ
るルータ装置及びそれを用いたネットワークシステムを
提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するために、プライベートネットワーク上の端末
装置からブロードキャストされるＭＡＣアドレスを含む
送信パケットを受信した後、既に設定されている端末装
置の情報とは異なるＩＰアドレス及びポート番号をＭＡ
Ｃアドレスに対応させてネットワーク情報を記憶部に記
憶すると共に、該ネットワーク情報をＭＡＣアドレスを
指定して送信し、外部ネットワークから端末装置のポー
ト番号指定を含んだ送信パケットを受信した場合には、
記憶部から受信したポート番号と一致する端末装置のＩ
Ｐアドレスに送信パケットをフォワードすることとした
ので、ポート番号を含めたネットワーク設定を容易に行
うことができるルータ装置及びそれを用いたネットワー
クシステムを提供することができるようになった。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、複数の端末装置から構成されるプライベートネット
ワークと外部のネットワークとの間に接続されるルータ
装置であって、プライベートネットワーク上の端末装置
からブロードキャストされるＭＡＣアドレスを含む送信
パケットを受信した後、既に設定されている端末装置の
情報とは異なるＩＰアドレス及びポート番号をＭＡＣア
ドレスに対応させてネットワーク情報を記憶部に記憶す
ると共に、ネットワーク情報をＭＡＣアドレスを指定し
て送信し、外部ネットワークから端末装置のポート番号
指定を含んだ送信パケットを受信した場合には、記憶部
から受信したポート番号と一致する端末装置のＩＰアド
レスに送信パケットをフォワードすることを特徴とする
ものであり、端末装置からブロードキャスト送信される
送信パケットを受信し、その端末装置のＩＰアドレス及
びポート番号を含むネットワーク設定内容を自動的に行
うことができるため、ルータ装置が接続されているプラ
イベートネットワークに端末装置を接続さえすれば、既
に接続されている端末装置のＩＰアドレス及びポート番
号とは異なるＩＰアドレス及びポート番号を自動的設定
し、又記憶部には自動設定された端末装置のポート番号
とＩＰアドレスとが関連付けされて記憶されているた
め、外部ネットワークからルータ装置に対し端末装置の
ポートを付加した送信パケットが送信された場合、その
記憶部の記憶内容に従って、この送信パケットをフォワ
ードすることが可能となり、外部ネットワークから直接
端末装置にアクセスが可能となるという作用を有する。
【０００９】本発明の請求項２に記載の発明は、複数の
端末装置とルータ装置から構成されるネットワークシス
テムであって、端末装置は、電源スイッチのＯＮ若しく
はリセットスイッチのＯＮにより、記憶部に記憶したＭ
ＡＣアドレスを含む送信パケットを所定時間ブロードキ
ャストし、又ルータ装置からブロードキャストされるＭ
ＡＣアドレスに対応したＩＰアドレス及びポート番号を
受信すると共に、ＩＰアドレス及びポート番号を記憶部
に記憶し、ルータ装置は、端末装置からブロードキャス
トされるＭＡＣアドレスを受信した後、既に設定されて
いる端末装置の情報とは異なるＩＰアドレス及びポート
番号をＭＡＣアドレスに対応させてネットワーク情報を
記憶部に記憶すると共に、ネットワーク情報をＭＡＣア
ドレスを指定して送信し、外部ネットワークから端末装
置のポート番号指定を含んだ送信パケットを受信した場
合には、記憶部から受信したポート番号と一致する端末
装置のＩＰアドレスに送信パケットをフォワードするこ
とを特徴とするものであり、端末装置はネットワーク接
続時等から所定期間だけ自動設定を行うためＭＡＣアド
レスを含むデータを送信するためネットワークのトラフ
ィック負荷を必要最小限に抑えることができると共に、
ルータ装置は、端末装置からブロードキャスト送信され
る送信パケットを受信し、その端末装置のＩＰアドレス
及びポート番号を含むネットワーク設定内容を自動的に
行うことができるため、ルータ装置が接続されているプ
ライベートネットワークに端末装置を接続さえすれば、
既に接続されている端末装置のＩＰアドレス及びポート
番号とは異なるＩＰアドレス及びポート番号を自動的設
定し、又記憶部には自動設定された端末装置のポート番
号とＩＰアドレスとが関連付けされて記憶されているた
め、外部ネットワークからルータ装置に対し端末装置の
ポートを付加した送信パケットが送信された場合、その
記憶部の記憶内容に従って、この送信パケットをフォワ
ードすることが可能となり、外部ネットワークから直接
端末装置にアクセスが可能となるという作用を有する。
【００１０】本発明の請求項３に記載の発明は、複数の
カメラ端末装置から構成されるプライベートネットワー
クと外部のネットワークとの間に接続されるルータ装置
であって、外部ネットワークのコンピュータ装置からポ
ート番号指定を含まないパケットを受信した場合には、
複数のカメラ端末装置に対して画像送信を要求し、受信
した画像データを含む表示情報をコンピュータ装置へ送
信すること特徴とするものであり、外部ネットワークに
接続されているコンピュータ装置からルータ装置にアク
セスするだけで、アクセスした時点の各画像サーバの画
像を一覧表にしてみることができるという作用を有す
る。
【００１１】本発明の請求項４に記載の発明は、請求項
３に記載の発明において、画像送信要求に対して、カメ
ラ端末装置から認証要求が合った場合には、認証が必要
な旨の画像データを含む表示情報をコンピュータ装置に
送信することを特徴とするものであり、外部ネットワー
クに接続されたコンピュータ装置の利用者は、画像サー
バの画像の一覧表示において認証が必要であることが容
易に把握できるという作用を有する。
【００１２】請求項５に記載の発明は、複数の端末装置
から構成されるプライベートネットワークと外部のネッ
トワークとの間に接続されるルータ装置であって、プラ
イベートネットワークに接続するための第１のインター
フェイスと、外部ネットワークに接続するための第２の
インターフェイスと、プライベートネットワークに接続
される端末装置のＭＡＣアドレス及びＩＰアドレスを記
憶する記憶部と、複数の端末装置から構成されるプライ
ベートネットワークと外部のネットワークとの間に接続
されるルータ装置であって、プライベートネットワーク
上の端末装置からブロードキャストされるＭＡＣアドレ
スを含む送信パケットを受信した後、既に設定されてい
る端末装置の情報とは異なるＩＰアドレス及びポート番
号をＭＡＣアドレスに対応させてネットワーク情報を記
憶部に記憶すると共に、ネットワーク情報をＭＡＣアド
レスを指定して送信する制御部とを有し、外部ネットワ
ークから端末装置のポート番号指定を含んだ送信パケッ
トを第２のインターフェイスを介して受信した場合に
は、記憶部から受信したポート番号と一致する端末装置
のＩＰアドレスに送信パケットを第１のインターフェイ
スを介して出力するを特徴とするものであり、端末装置
はネットワーク接続時等から所定期間だけ自動設定を行
うためＭＡＣアドレスを含むデータを送信するためネッ
トワークのトラフィック負荷を必要最小限に抑えること
ができると共に、ルータ装置は、端末装置からブロード
キャスト送信される送信パケットを受信し、その端末装
置のＩＰアドレス及びポート番号を含むネットワーク設
定内容を自動的に行うことができるため、ルータ装置が
接続されているプライベートネットワークに端末装置を
接続さえすれば、既に接続されている端末装置のＩＰア
ドレス及びポート番号とは異なるＩＰアドレス及びポー
ト番号を自動的設定し、又記憶部には自動設定された端
末装置のポート番号とＩＰアドレスとが関連付けされて
記憶されているため、外部ネットワークからルータ装置
に対し端末装置のポートを付加した送信パケットが送信
された場合、その記憶部の記憶内容に従って、この送信
パケットをフォワードすることが可能となり、外部ネッ
トワークから直接端末装置にアクセスが可能となるとい
う作用を有する。
【００１３】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。
【００１４】（実施の形態１）図１は本発明の一実施の
形態を示すルータ装置を含むネットワークの構成図であ
る。
【００１５】図１において、１０は後述のインターネッ
トとプライベートネットワークを接続するときに使用さ
れ、それぞれのネットワークのデータを中継すると共
に、接続される端末装置のＩＰアドレスやポート番号を
自動的に設定し、又インターネット等の外部ネットワー
クからの送信パケットで指定されたポートに対応する端
末装置にフォワードする機能を有する本発明のルータ、
２０ａ〜２０ｃはプライベートネットワークに接続され
るカメラ部やＷｅｂサーバ部等の機能を有し、アクセス
された場合に所定のＨＴＭＬファイルと画像データを送
信する画像サーバ、３０はプライベートネットワークに
接続されるコンピュータ端末装置、４０はいわゆるイン
ターネットなどの外部ネットワーク、５０は外部ネット
ワーク５０に接続されるルータ、６０はルータ５０に接
続されるクライアントコンピュータ装置である。
【００１６】図２は、本発明のルータ１０の主要な機能
をブロックにした機能ブロック図である。
【００１７】図２において、１１ａ〜ｄはイーサーネッ
トに接続可能なＬＡＮインターフェイス部、１２はＬＡ
Ｎインターフェイス１１に接続される画像サーバ２０ａ
〜２０ｃからＵＤＰプロトコルでブロードキャストされ
るＭＡＣアドレスを含む送信パケットを受信し、ＩＰア
ドレス、ポート番号等を自動的に設定し、その設定した
値を後述の記憶部１３に記憶すると共に、ＵＤＰプロト
コルで受信したＭＡＣアドレスに関連付けたＩＰアドレ
ス等を含む送信パケットをブロードキャストする自動設
定制御部、１３は自動設定された画像サーバのＭＡＣア
ドレス、ＩＰアドレス、ポート番号等を関連付けて記憶
する記憶部、１４はポート番号の指定なしで（若しくは
ポート番号８０を指定して）外部ネットワーク４０から
ルータ１０にアクセスがあった場合にアクセス元に送信
するＨＴＭＬデータを蓄積するＨＴＭＬ蓄積部、１５は
ＨＴＭＬ蓄積部に記憶するＨＴＭＬの全部若しくは一部
を設定により生成するＨＴＭＬ生成部、１６はルータ１
０の全体を制御する制御部、１７は外部ネットワーク４
０に接続するためのネットワークインターフェイスであ
る。
【００１８】以上のように構成された本発明のルータ装
置について、まず図３のシーケンス図に沿ってその動作
を説明する。
【００１９】ルータ１０がプライベートネットワーク上
で動作している状態において、画像サーバ２０ａ〜２０
ｃは、電源ＯＮされたとき、リセットスイッチが押下さ
れたとき若しくはプライベートネットワークに接続され
たときに所定の時間（ここでは、３０分間とする）の
間、一定間隔で送信時点の画像サーバのＩＰアドレス、
ポート番号等の設定内容を含む送信パケットをＵＤＰプ
ロトコルを用いて、プライベートネットワークに対して
ブロードキャストする。なお、ブロードキャストするこ
の送信パケットは、図５のようにＵＤＰヘッダ部とデー
タ部から構成されており、データ部には、画像サーバの
メーカを識別するために用いられるメーカー識別コー
ド、画像サーバの製品種類やバージョン情報を識別する
ために用いられる製品識別コード、画像サーバに設定さ
れているＩＰアドレス、サブネットマスク、ＤＮＳサー
バ、ゲートウェイ、ポート番号等、ネットワーク接続の
為に必要な種種のデータにより構成されている。又、Ｕ
ＤＰヘッダ部の宛先ポートは、ウェルノウンポート番号
０〜１０２３を避けた番号（ここでは、１０６６７）が
使用されている。
【００２０】ブロードキャストされた送信パケットは、
ルータ装置により受信され、宛先ポートが所定のポート
番号１０６６７であると判断されると画像サーバ装置か
らの自動設定の要求であると認識し、自動設定動作を開
始する。自動設定は、まず送信パケットのデータリンク
層に含まれる送信元ＭＡＣアドレスが記憶部に存在する
かどうかを判断し、存在していなければ、新規設定動作
を行う。一方ＭＡＣアドレスが既に記憶部に存在してい
る場合には、更新確認動作を行う。
【００２１】新規設定動作は、受信した送信パケットの
データ部に含まれるデータのうち、ＩＰアドレス、サブ
ネットマスク、ポート番号、バンド幅の値を自動設定制
御部により変更した後、その他のデータと共に記憶部に
記憶する。値の変更は、ＩＰアドレスについては、所定
の範囲のＩＰアドレスのうち使用されていないＩＰアド
レスの値に、サブネットマスクは所定の値（ここでは、
２５５．２５５．２５５．０）に、ポート番号は所定の
範囲（ここでは、１０００１〜１００２０）のうち使用
されていないポート番号に、バンド幅は所定の値になる
ように行われる。このように設定された値は、図４のよ
うにそれぞれの画像サーバのＭＡＣアドレス毎に関連付
けられて記憶部に記憶されている。なお、図４において
は、説明を簡略化するためメーカ識別コードやＤＮＳサ
ーバなどは省略している。又、バンド幅とは、画像サー
バがネットワークに送出するデータ伝送速度であり、ト
ラフィックを考慮することができるようになっている。
【００２２】記憶部にこれらの値を記憶したあと、記憶
部に記憶した値を含むネットワーク設定情報を送信パケ
ットをＵＤＰプロトコルを用いて、記憶部に記憶したＭ
ＡＣアドレスを指定して送信する。なお、ＵＤＰヘッダ
部の宛先ポートは、ウェルノウンポート番号０〜１０２
３及び１０６６７を避けた番号（ここでは、１０６６
８）が使用されている。ルータ装置からブロードキャス
トされた送信パケットは、画像サーバにより受信され、
宛先ポートが所定のポート番号１０６６８であると判断
されるとルータ装置からの自動設定の応答であると認識
し、送信される設定情報を画像サーバの記憶部に記憶し
て自動設定を終了する。但し、画像サーバから自動設定
要求の送信パケットをブロードキャストした後所定時間
経過した場合には、ルータ装置から自動設定要求に対す
る応答の送信パケットが送られてきても無視する。
【００２３】更新確認動作は、受信した送信パケットの
データ部の情報と記憶部に記憶されている情報（送信パ
ケットの送信元ＭＡＣアドレスに対応する情報）とを比
較する。比較する対象は、ＩＰアドレス、サブネットマ
スク、ポート番号、バンド幅の値で、これらが同一の場
合には、更新する必要がないと判断し自動設定動作を終
了する。比較対象が異なる場合には、記憶部に記憶され
ている情報（送信パケットの送信元ＭＡＣアドレスに対
応する情報）を含む送信パケットをＵＤＰプロトコルを
用いて、送信元ＭＡＣアドレスに対して送信する。以
下、自動更新の場合と同様の動作であるため、割愛す
る。
【００２４】設定後は、インターネット等の外部ネット
ワークに接続されたクライアントＰＣ側からルータ装置
のグローバルＩＰアドレス及び画像サーバのポート番号
を指定することにより、外部ネットワークから送信され
るその送信パケットに含まれるポート番号に対応する画
像サーバがあるかどうかを記憶部に記憶した情報から判
断し、そのポート番号に対応する画像サーバがある場合
には、その画像サーバのＩＰアドレスに対してクライア
ントからの送信パケットをフォワードし、フォワードさ
れた送信パケットを画像サーバが受信する。
【００２５】このように画像サーバは、ルータ装置が接
続されているプライベートネットワークに接続された際
等に、所定時間、自動設定要求をその時点の設定内容情
報と共にＵＤＰプロトコルを用いてブロードキャスト
し、一方ルータ装置側では、ブロードキャストされる送
信パケットを解析し、ポート番号等を自動的に付与する
ように自動設定等行うため、利用者はＩＰアドレスやサ
ブネットマスクだけではなく、ポート番号をも手動で設
定する必要がなくなる。従って、プライベートネットワ
ークを構築する際、構築者はルータ装置に接続されてい
るプライベートネットワークに画像サーバを接続するだ
けで、ルータに接続される外部ネットワークから画像サ
ーバを直接指定してアクセスすることができる。また、
画像サーバを一旦外部に持ち出して設定情報をかえてい
る場合でも、ルータ装置が接続されているプライベート
ネットワークに接続するだけで、元の設定に戻すことが
可能となる。ここでは、画像サーバの自動設定について
説明したが特に限定されるものではなく、ネットワーク
に接続され、ネットワークへ接続するための設定が必要
な端末装置であれば画像サーバでなくても構わない。
【００２６】なお、ルータ１０の記憶部に記憶された自
動設定の内容は、コンピュータ装置３０からルータ装置
のＩＰアドレスにアクセスすることにより、図６のよう
な各々の画像サーバのＩＰアドレス、ポート番号を表示
した画像サーバ設定画面が表示される。プライベートネ
ットワークの構築者はこの画面を参照して各画像サーバ
のＩＰアドレス及びポート番号を確認することができ
る。又、ＩＰアドレスやポート番号は、この画面から設
定変更をすることが可能であり、画面上においてＩＰア
ドレスやポート番号を入力し、画面上の保存ボタンを押
下することにより、ルータ装置から変更対象の画像サー
バへ変更データを送信する。変更データの送信方法は、
上述のルータ装置からの自動設定の応答によるものと同
様である。
【００２７】またルータ装置がアクセスされた場合にア
クセスしたクライアントＰＣの画面に表示する表示画面
を構成するために用いることができるように、この画像
サーバ設定画面において、各画像サーバの名称やプライ
ベートネットワーク外のインターネットなどに接続され
ている画像サーバ等も設定することができる。
【００２８】次に、インターネット等の外部ネットワー
クに接続されたクライアントＰＣ側からルータ装置のグ
ローバルＩＰアドレスを指定した送信パケットが送られ
てきた場合（ポート番号の指定がない若しくはポート番
号８０で送信された場合）の動作について図７を用いて
説明する。
【００２９】クライアントＰＣにはブラウザソフトが搭
載されており、ブラウザソフトを用いてルータ装置のＵ
ＲＬ（ここでは、www.○○○.co.jpとする）を指定する
と、クライアントＰＣから外部ネットワークを通じてル
ータ装置を指定する送信パケットが送信される（Ｓ１
０）。ルータ装置は、記憶部に設定されている画像サー
バのＩＰアドレスを取り出し（本実施の形態では３つの
画像サーバのＩＰアドレス）、そのＩＰアドレスに対し
各々画像データ取得のための送信パケットを送信する
（Ｓ１１〜１３）。各画像サーバは、この送信パケット
を受け取ると、画像データ送信パケットの送信元のルー
タ装置に対し、送信パケットを受信した時点の画像デー
タを送信する（Ｓ１４〜１６）。送信された画像サーバ
を受信したルータ装置は、記憶部にファイル名（ここで
は、Ｊｐｇ１、Ｊｐｇ２、Ｊｐｇ３）をつけて記憶す
る。また、ルータ装置は、クライアントＰＣからルータ
装置指定の送信パケットを受信したとき、ＨＴＭＬ蓄積
部に蓄積されているＨＴＭＬファイルをクライアントＰ
ＣのＩＰアドレスに送信する（Ｓ１７）。ＨＴＭＬファ
イルを受け取ったクライアントＰＣは、ＨＴＭＬファイ
ルの記述に従い、記憶部の所定のディレクトリからＪｐ
ｇ１、Ｊｐｇ２、Ｊｐｇ３の画像データの受信を要求し
（Ｓ１８〜Ｓ２０）、その要求を受信したルータ装置
は、要求された画像データをクライアントＰＣに対して
送信する（Ｓ２１〜２３）。このようにして、クライア
ント装置は、各画像サーバの画像データを画面上に表示
することができる。画面に表示される画像サーバの画像
データは各画像サーバにつき１枚の静止画像であるた
め、全ての画像サーバから連続して撮像画像を受信して
表示させることとした場合に比べてプライベートネット
ワーク上のトラフィックを抑制することが可能である。
このように画面表示される画像データは、図８のように
各画像サーバのカメラ名と画像データが関連付けて表示
される。なお、各画像サーバの画像は、図面の簡略化の
為に四角や星などの記号として表示しているが、実際の
動作上においては画像サーバが撮像した画面が表示され
ることになる。また、図８においては、会員Ｏｎｌｙ１
〜３の画像サーバは画像表示が鍵の表示となっている
が、これはルータ装置からの画像要求に対して画像サー
バから認証要求が送信されてきたことを示すものであ
る。認証が必要な画像サーバからのデータは認証しない
限り送信されることは無い為、なにもしなければ表示無
という状態になるが、クライアントＰＣのユーザにとっ
てはそれが何を意味するのかが理解できないと考えられ
るため、認証が必要な画像サーバの画像表示部分につい
ては、鍵などの図形を表示することにより、認証が必要
である旨を利用者に知らせることとしている。このよう
に構成することによって、認証が必要である旨の表示を
することにより、認証が必要であることをルータ装置に
アクセスした者がすぐに理解することができる。
【００３０】図８の画面は、静止画面であり、それぞれ
の画面の動きを見たい場合には、クライアントＰＣのブ
ラウザソフトの画面上で、各画像サーバの画像表示部分
をクリックすることによりクリックされた画像サーバに
直接アクセスできるようにＨＴＭＬ上で記述されてお
り、直接アクセスした場合には、画像サーバの画像をリ
アルタイムで連続して受信することができるようにな
る。
【００３１】
【発明の効果】本発明は、プライベートネットワーク上
の端末装置からブロードキャストされるＭＡＣアドレス
を含む送信パケットを受信した後、既に設定されている
端末装置の情報とは異なるＩＰアドレス及びポート番号
をＭＡＣアドレスに対応させてネットワーク情報を記憶
部に記憶すると共に、ネットワーク情報をＭＡＣアドレ
スを指定して送信し、外部ネットワークから端末装置の
ポート番号指定を含んだ送信パケットを受信した場合に
は、記憶部から受信したポート番号と一致する端末装置
のＩＰアドレスに送信パケットをフォワードようにした
ので、端末装置からブロードキャスト送信される送信パ
ケットを受信し、その端末装置のＩＰアドレス及びポー
ト番号を含むネットワーク設定内容を自動的に行うこと
ができるため、ルータ装置が接続されているプライベー
トネットワークに端末装置を接続さえすれば、既に接続
されている端末装置のＩＰアドレス及びポート番号とは
異なるＩＰアドレス及びポート番号を自動的設定し、又
記憶部には自動設定された端末装置のポート番号とＩＰ
アドレスとが関連付けされて記憶されているため、外部
ネットワークからルータ装置に対し端末装置のポートを
付加した送信パケットが送信された場合、その記憶部の
記憶内容に従って、この送信パケットをフォワードする
ことが可能となり、外部ネットワークから直接端末装置
にアクセスが可能となるという効果を有する。
【００３２】また本発明は、端末装置において、電源ス
イッチのＯＮ若しくはリセットスイッチのＯＮにより、
記憶部に記憶したＭＡＣアドレスを含む送信パケットを
所定時間ブロードキャストし、又ルータ装置からブロー
ドキャストされるＭＡＣアドレスに対応したＩＰアドレ
ス及びポート番号を受信すると共に、ＩＰアドレス及び
ポート番号を記憶部に記憶し、またルータ装置におい
て、端末装置からブロードキャストされるＭＡＣアドレ
スを受信した後、既に設定されている端末装置の情報と
は異なるＩＰアドレス及びポート番号をＭＡＣアドレス
に対応させてネットワーク情報を記憶部に記憶すると共
に、ネットワーク情報をＭＡＣアドレスを指定して送信
し、外部ネットワークから端末装置のポート番号指定を
含んだ送信パケットを受信した場合には、記憶部から受
信したポート番号と一致する端末装置のＩＰアドレスに
送信パケットをフォワードするようにしたので、端末装
置はネットワーク接続時等から所定期間だけ自動設定を
行うためＭＡＣアドレスを含むデータを送信するためネ
ットワークのトラフィック負荷を必要最小限に抑えるこ
とができると共に、ルータ装置は、端末装置からブロー
ドキャスト送信される送信パケットを受信し、その端末
装置のＩＰアドレス及びポート番号を含むネットワーク
設定内容を自動的に行うことができるため、ルータ装置
が接続されているプライベートネットワークに端末装置
を接続さえすれば、既に接続されている端末装置のＩＰ
アドレス及びポート番号とは異なるＩＰアドレス及びポ
ート番号を自動的設定し、又記憶部には自動設定された
端末装置のポート番号とＩＰアドレスとが関連付けされ
て記憶されているため、外部ネットワークからルータ装
置に対し端末装置のポートを付加した送信パケットが送
信された場合、その記憶部の記憶内容に従って、この送
信パケットをフォワードすることが可能となり、外部ネ
ットワークから直接端末装置にアクセスが可能となると
いう効果を有する。
【００３３】更に本発明は、外部ネットワークのコンピ
ュータ装置からポート番号指定を含まないパケットを受
信した場合には、複数のカメラ端末装置に対して画像送
信を要求し、受信した画像データを含む表示情報をコン
ピュータ装置へ送信するようにしたので、外部ネットワ
ークに接続されているコンピュータ装置からルータ装置
にアクセスするだけで、アクセスした時点の各画像サー
バの画像を一覧表にしてみることができるという効果を
有する。
【００３４】更に本発明は、画像送信要求に対して、カ
メラ端末装置から認証要求が合った場合には、認証が必
要な旨の画像データを含む表示情報をコンピュータ装置
に送信するようにしたので、外部ネットワークに接続さ
れたコンピュータ装置の利用者は、画像サーバの画像の
一覧表示において認証が必要であることが容易に把握で
きるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態を示すルータ装置を含む
ネットワークの構成図
【図２】本発明の一実施の形態を示すルータ装置の機能
ブロック図
【図３】本発明の一実施の形態を示すルータ装置の自動
設定シーケンス図
【図４】本発明の一実施の形態を示すルータ装置の記憶
部に記憶した自動設定情報を示す図
【図５】本発明の一実施の形態を示すルータ装置から送
信される自動設定送信パケット構成を示す図
【図６】本発明の一実施の形態を示す画像サーバ設定画
面表示を示す図
【図７】本発明の一実施の形態を示すルータ装置の外部
からのアクセスに対する動作を示すシーケンス図
【図８】本発明の一実施の形態を示すルータ装置の外部
からのアクセスに対して送信する画像情報を示す図
【符号の説明】
１０ ルータ １１ ＬＡＮインターフェイス １２ 自動設定制御部 １３ 記憶部 １４ ＨＴＭＬ記憶部 １５ ＨＴＭＬ生成部 １６ 制御部 １７ ネットワークインターフェイス ２０ａ〜２０ｃ 画像サーバ ３０ コンピュータ装置 ４０ インターネット ５０ ルータ ６０ クライアントＰＣ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 敏博 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 品野 俊治 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 5K033 AA09 CB09 DA06 EC04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】複数の端末装置から構成されるプライベー
    トネットワークと外部のネットワークとの間に接続され
    るルータ装置であって、 プライベートネットワーク上の端末装置からブロードキ
    ャストされるＭＡＣアドレスを含む送信パケットを受信
    した後、既に設定されている端末装置の情報とは異なる
    ＩＰアドレス及びポート番号を前記ＭＡＣアドレスに対
    応させてネットワーク情報を記憶部に記憶すると共に、
    該ネットワーク情報を前記ＭＡＣアドレスを指定して送
    信し、外部ネットワークから前記端末装置のポート番号
    指定を含んだ送信パケットを受信した場合には、前記記
    憶部から受信したポート番号と一致する前記端末装置の
    ＩＰアドレスに前記送信パケットをフォワードすること
    を特徴とするルータ装置。
  2. 【請求項２】複数の端末装置とルータ装置から構成され
    るネットワークシステムであって、 前記端末装置は、電源スイッチのＯＮ若しくはリセット
    スイッチのＯＮにより、記憶部に記憶したＭＡＣアドレ
    スを含む送信パケットを所定時間ブロードキャストし、
    又前記ルータ装置からブロードキャストされる該ＭＡＣ
    アドレスに対応したＩＰアドレス及びポート番号を受信
    すると共に、該ＩＰアドレス及び該ポート番号を記憶部
    に記憶し、 前記ルータ装置は、前記端末装置からブロードキャスト
    されるＭＡＣアドレスを受信した後、既に設定されてい
    る端末装置の情報とは異なるＩＰアドレス及びポート番
    号を前記ＭＡＣアドレスに対応させてネットワーク情報
    を記憶部に記憶すると共に、該ネットワーク情報を前記
    ＭＡＣアドレスを指定して送信し、外部ネットワークか
    ら前記端末装置のポート番号指定を含んだ送信パケット
    を受信した場合には、前記記憶部から受信したポート番
    号と一致する前記端末装置のＩＰアドレスに前記送信パ
    ケットをフォワードすることを特徴とするネットワーク
    システム。
  3. 【請求項３】複数のカメラ端末装置から構成されるプラ
    イベートネットワークと外部のネットワークとの間に接
    続されるルータ装置であって、外部ネットワークのコン
    ピュータ装置からポート番号指定を含まないパケットを
    受信した場合には、前記複数のカメラ端末装置に対して
    画像送信を要求し、該受信した画像データを含む表示情
    報を前記コンピュータ装置へ送信することを特徴とする
    ルータ装置。
  4. 【請求項４】前記画像送信要求に対して、前記カメラ端
    末装置から認証要求が合った場合には、認証が必要な旨
    の画像データを含む表示情報を前記コンピュータ装置に
    送信することを特徴とする請求項３に記載のルータ装
    置。
  5. 【請求項５】複数の端末装置から構成されるプライベー
    トネットワークと外部のネットワークとの間に接続され
    るルータ装置であって、 前記プライベートネットワークに接続するための第１の
    インターフェイスと、前記外部ネットワークに接続する
    ための第２のインターフェイスと、 前記プライベートネットワークに接続される端末装置の
    ＭＡＣアドレス及びＩＰアドレスを記憶する記憶部と、 複数の端末装置から構成されるプライベートネットワー
    クと外部のネットワークとの間に接続されるルータ装置
    であって、 プライベートネットワーク上の端末装置からブロードキ
    ャストされるＭＡＣアドレスを含む送信パケットを受信
    した後、既に設定されている端末装置の情報とは異なる
    ＩＰアドレス及びポート番号を前記ＭＡＣアドレスに対
    応させてネットワーク情報を記憶部に記憶すると共に、
    該ネットワーク情報を前記ＭＡＣアドレスを指定して送
    信する制御部とを有し、外部ネットワークから前記端末
    装置のポート番号指定を含んだ送信パケットを第２のイ
    ンターフェイスを介して受信した場合には、前記記憶部
    から受信したポート番号と一致する前記端末装置のＩＰ
    アドレスに前記送信パケットを第１のインターフェイス
    を介して出力することを特徴とするルータ装置。
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