JP2003196900A - テープカセット自動選択装置及びディスクカートリッジ自動選択装置 - Google Patents

テープカセット自動選択装置及びディスクカートリッジ自動選択装置

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JP2003196900A
JP2003196900A JP2002275890A JP2002275890A JP2003196900A JP 2003196900 A JP2003196900 A JP 2003196900A JP 2002275890 A JP2002275890 A JP 2002275890A JP 2002275890 A JP2002275890 A JP 2002275890A JP 2003196900 A JP2003196900 A JP 2003196900A
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Japan
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cassette
tape
tape cassette
rotary table
cartridge
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JP2002275890A
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Manabu Omoda
学 面田
Mikio Owashi
幹夫 尾鷲
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープカセットの磁気テープ記録及び/又は
再生機への装着が容易で、且つ、装置のスペース効率を
有効に活用できるテープカセット自動選択装置を提供す
る。 【解決手段】 テープカセット1を回転自在な回転テー
ブル13の円周に沿って設けた複数個のカセット収納部
13aにそれぞれ収納して、複数個のテープカセットの
うちから選択した所望のテープカセット1を回転テーブ
ル13の近傍に設けた磁気テープ記録及び/又は再生機
50に装着する際に、回転テーブル13の各カセット収
納部13a内では回転テーブル13の円環状天板部13
cに取り付けた板バネ14の先端部位に形成した円弧状
突起14a1をテープカセット1の他方の側面2bに略
三角凹状に形成したカセット把持部2b2に押圧しなが
ら係合させることで、各テープカセット1を位置決めし
た状態で保持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープカセットを
回転自在な回転テーブル上で円周に沿って設けた複数個
(以下、多数個と記す)のカセット収納部にそれぞれ収
納して、多数個のテープカセットのうちから選択した所
望のテープカセットを回転テーブルの近傍に設けた磁気
テープ記録及び/又は再生機に装着するように構成した
テープカセット自動選択装置と、ディスクカートリッジ
を回転自在な回転テーブル上で円周に沿って設けた複数
個(以下、多数個と記す)のカートリッジ収納部にそれ
ぞれ収納して、多数個のディスクカートリッジのうちか
ら選択した所望のディスクカートリッジを回転テーブル
の近傍に設けたディスク記録及び/又は再生機に装着す
るように構成したディスクカートリッジ自動選択装置と
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタル・マルチメディア時代の到来
と共に、テレビジョン放送もディジタル化が加速され、
既に放送が行われているCSディジタル放送とか、BS
ディジタル放送の開始などに伴って、磁気テープに大容
量のディジタル情報信号を長時間に亘って記録及び/又
は再生できるヘリカルスキャン方式の磁気テープ記録及
び/又は再生機(VTR)が注目されている。
【0003】ここで、磁気テープを収納したテープカセ
ットを多数個用い、より多くのディジタル情報信号を多
数個のテープカセット内の各磁気テープに収録するため
に、多数個のテープカセットを回転自在な回転テーブル
上に放射状に載置して、多数個のテープカセットのうち
から選択した所望のテープカセットを回転テーブルの近
傍に設けた磁気テープ記録及び/又は再生機に装着する
ように構成した記録媒体装填装置がある(特許文献
1)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−282753号公報(第2
頁、図1)
【0005】図24は従来の記録媒体装填装置を示した
斜視図である。図24に示した従来の記録媒体装填装置
200は、上記した特許文献1に開示されているもので
あり、ここでは特許文献1を参照して簡略に説明する。
【0006】図24において、従来の記録媒体装填装置
200では、固定ベース201が複数の脚202により
床面上方に支持されている。この固定ベース201上に
は回転ベース203が回転自在に設けられている。ま
た、回転ベース203上には多数個のホルダ204が円
周に沿って放射状に形成されており、各ホルダ204内
にテープカセット205がそれぞれ収納されている。
【0007】また、回転ベース203の上方には、固定
ベース201上に植設した複数の脚206を介して支持
ベース207が取り付けられており、この支持ベース2
07上の左右に2台の記録再生機208,209が垂直
状態で支持されている。この際、記録再生機208,2
09はテープカセット挿入口(図示せず)が下方を向く
ように垂直状態とされ、更に、支持ベース207には記
録再生機208,209が対向する部分に開口207
a,207bが穿設されている。
【0008】また、固定ベース201上で支持ベース2
05の下方にはテープカセット装填・取出し機構21
0,211(但し、図中において、テープカセット装填
・取出し機構211は見えない)が記録再生機208,
209と対応して設けられている。
【0009】ここで、回転ベース203上に載置した多
数個のテープカセット205のうちから一つの所望のテ
ープカセット205が選択されると、回転ベース203
が回転して所望のテープカセット205を記録再生機2
08又は209の下方へ移動させ、その後、テープカセ
ット装填・取出し機構210又は211が所望のテープ
カセット205をホルダ204内より上昇させていずれ
か一方の記録再生機208又は209に所望のテープカ
セット205を装填している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の記録媒体装填装置200では、回転ベース203上
に載置した多数個のテープカセット205のうちから所
望のテープカセット205が選択されると、回転ベース
203が回転して所望のテープカセット205を回転ベ
ース203の上方に設置した記録再生機208又は20
9のいずれか一方にテープカセット装填・取出し機構2
10又は211により選択的に装填されるものの、記録
再生機208,209が回転ベース203の上方にある
ために記録媒体装填装置200は二階建て構造形態とな
っているので、カセット装填・取出し機構210,21
1は重力に抗してテープカセット205を上方の記録再
生機208,209まで持ち上げねばならず、テープカ
セット205の記録再生機208,209への挿入時に
カセット装填・取出し機構210,211の駆動負荷が
大きくなってしまうと共に、記録媒体装填装置200の
高さ寸法も大きくなってしまうなどの問題点が発生す
る。更に、従来の記録媒体装填装置200では、テープ
カセット205を効率良く交換できる技術に関しては何
等開示されていない。
【0011】そこで、回転テーブル上に多数個のテープ
カセットを収納して、多数個のテープカセットのうちか
ら選択した所望のテープカセットを磁気テープ記録及び
/又は再生機に容易に装着することができ、且つ、装置
のスペース効率を有効に活用できると共に、テープカセ
ットを効率良く交換できるテープカセット自動選択装置
が望まれている。
【0012】更に、磁気テープよりも高速にアクセスで
きる磁気ディスク又は光ディスクなどのディスクを収納
したディスクカートリッジを回転テーブル上に多数個収
納して、多数個のディスクカートリッジのうちから選択
した所望のディスクカートリッジをディスク記録及び/
又は再生機に容易に装着することができ、且つ、装置の
スペース効率を有効に活用できると共に、ディスクカー
トリッジを効率良く交換できるディスクカートリッジ自
動選択装置も望まれている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
てなされたものであり、第1の発明は、略直方形状のカ
セット筐体内に磁気テープを収納し、且つ、前記カセッ
ト筐体の前面開口部側に露出した前記磁気テープを開閉
自在なカセット蓋で覆ったテープカセットを、固定ベー
スに対して回転自在な回転テーブル上で円周に沿って設
けた複数個のカセット収納部内にそれぞれ収納して、複
数個のテープカセットのうちから選択した所望のテープ
カセットを前記回転テーブルの近傍に設けた磁気テープ
記録及び/又は再生機内に装着するように構成したテー
プカセット自動選択装置において、前記回転テーブル
は、円環状底板部と円環状天板部とを高さ方向に所定の
距離隔てて互いに対向させ、且つ、前記円環状底板部と
前記円環状天板部との間を円周方向に沿って複数の仕切
り板部で略等間隔に仕切って前記複数個のカセット収納
部を形成し、各カセット収納部内で各テープカセットの
一方の側面が前記円環状底板部上に載置され、各テープ
カセットの他方の側面が前記円環状天板部に対向すると
共に、前記円環状天板部に取り付けた板バネの先端部位
を前記各テープカセットの他方の側面に凹状に形成した
カセット把持部に押圧しながら係合させることで、各カ
セット収納部内で各テープカセットを位置決めした状態
で保持することを特徴とするテープカセット自動選択装
置である。
【0014】また、第2の発明は、上記した第1の発明
のテープカセット自動選択装置において、前記テープカ
セットの他方の側面に凹状に形成したカセット把持部を
入り口側の辺幅が3.5mm程度に略三角凹状に形成し
た時に、前記板バネの先端部位に半径がR6前後の円弧
状突起を形成し、この円弧状突起を略三角凹状に形成し
た前記カセット把持部に係合させたことを特徴とするテ
ープカセット自動選択装置である。
【0015】また、第3の発明は、略直方形状のカセッ
ト筐体内に磁気テープを収納し、且つ、前記カセット筐
体の前面開口部側に露出した前記磁気テープを開閉自在
なカセット蓋で覆ったテープカセットを、固定ベースに
対して回転自在な回転テーブル上で円周に沿って設けた
複数個のカセット収納部内にそれぞれ収納して、複数個
のテープカセットのうちから選択した所望のテープカセ
ットを前記回転テーブルの近傍に設けた磁気テープ記録
及び/又は再生機内に装着するように構成したテープカ
セット自動選択装置において、前記回転テーブルの外周
側又は内周側に設けられ、前記回転テーブル上の各カセ
ット収納部内から選択された所望のテープカセットの背
面をプッシャ用ベースに移動自在に設けたプッシャで押
して前記所望のテープカセットを前記磁気テープ記録及
び/又は再生機内に装着すると共に、前記磁気テープ記
録及び/又は再生機内からイジェクトされた前記所望の
テープカセットの前記カセット収納部内への収納位置を
前記プッシャの微小移動により位置決めするためのカセ
ット装着機構部と、前記カセット装着機構部と前記回転
テーブルを介して対向し、且つ、前記回転テーブルの内
周側又は外周側に設けた前記磁気テープ記録及び/又は
再生機と、前記磁気テープ記録及び/又は再生機に接近
して設けられ、且つ、前記磁気テープ記録及び/又は再
生機内からイジェクトされた前記所望のテープカセット
を前記回転テーブル上のカセット収納部側に排出するた
めのカセット排出機構部と、前記プッシャ用ベースに設
けられ、且つ、前記プッシャの移動態様に連動して前記
回転テーブルをロックしたり、ロック解除する回転テー
ブルロック機構部とを備えたことを特徴とするテープカ
セット自動選択装置である。
【0016】また、第4の発明は、上記した第3の発明
のテープカセット自動選択装置において、前記カセット
排出機構部は、互いに噛み合い、且つ、一つの駆動源に
よって互いに逆方向に回転する一対のカムギアと、前記
一対のカムギアにそれぞれ形成した各カム部に追従し
て、前記テープカセットの一方の側面側及び他方の側面
側に開閉する回動可能な一対のアームと、前記一対のア
ームに支持され、且つ、前記一対のアームの回動により
前記テープカセットの一方の側面及び他方の側面に接離
すると共に、両側面への添接時に前記一対のカムギアの
回転を伝達されて前記テープカセットを排出する方向に
それぞれ回転する一対のローラとを備えたことを特徴と
するテープカセット自動選択装置である。
【0017】また、第5の発明は、上記した第4の発明
のテープカセット自動選択装置において、前記一対のカ
ムギアにそれぞれ形成した各カム部は、一方をガイド溝
無しカム部とし、他方をガイド溝付きカム部とし、この
ガイド溝付きカム部に追従する他方のアーム側に支持し
たローラで前記テープカセットの他方の側面への位置出
しを行うことを特徴とするテープカセット自動選択装置
である。
【0018】また、第6の発明は、略直方形状のカセッ
ト筐体内に磁気テープを収納し、且つ、前記カセット筐
体の前面開口部側に露出した前記磁気テープを開閉自在
なカセット蓋で覆ったテープカセットを、固定ベースに
対して回転自在な回転テーブル上で円周に沿って設けた
複数個のカセット収納部内にそれぞれ収納して、複数個
のテープカセットのうちから選択した所望のテープカセ
ットを前記回転テーブルの近傍に設けた磁気テープ記録
及び/又は再生機内に装着するように構成したテープカ
セット自動選択装置において、前記磁気テープ記録及び
/又は再生機に接近して設けられ、且つ、前記磁気テー
プ記録及び/又は再生機のカセット挿脱口からイジェク
トされた前記所望のテープカセットを前記回転テーブル
上のカセット収納部側に排出するためのカセット排出機
構部と、前記磁気テープ記録及び/又は再生機のカセッ
ト挿脱口より外側で前記カセット排出機構部により排出
される前記所望のテープカセットを挟んで発光素子と受
光素子とを互いに対向させて配置して、前記カセット挿
脱口からイジェクトされた前記所望のテープカセットに
対して両素子間での光の通過又は遮断により前記カセッ
ト排出機構部のカセット排出開始タイミングとカセット
排出完了タイミングとを検出するカセット排出検出部と
を少なくとも備えたテープカセット自動選択装置であ
る。
【0019】また、第7の発明は、略直方形状のカート
リッジ筐体内にディスクを収納し、且つ、前記カートリ
ッジ筐体の開口部に露出した前記ディスクを覆うための
シャッタを光ディスク記録及び/又は再生機への挿入方
向に対して略直角な方向にスライド可能に設けたディス
クカートリッジを、固定ベースに対して回転自在な回転
テーブル上で円周に沿って設けた複数個のカートリッジ
収納部内にそれぞれ収納して、複数個のディスクカート
リッジのうちから選択した所望のディスクカートリッジ
を前記回転テーブルの近傍に設けた前記ディスク記録及
び/又は再生機内に装着するように構成したディスクカ
ートリッジ自動選択装置において、前記ディスクカート
リッジを前記回転テーブル上のカートリッジ収納部内に
載置した状態で、前記回転テーブルの回転中心軸を、前
記シャッタのスライド方向に対して略平行に配置したこ
とを特徴とするディスクカートリッジ自動選択装置であ
る。
【0020】更に、第8の発明は、略直方形状のカート
リッジ筐体内にディスクを収納し、且つ、前記カートリ
ッジ筐体の開口部に露出した前記ディスクを覆うための
シャッタをスライド可能に設けたディスクカートリッジ
を、固定ベースに対して回転自在な回転テーブル上で円
周に沿って設けた複数個のカートリッジ収納部内にそれ
ぞれ収納して、複数個のディスクカートリッジのうちか
ら選択した所望のディスクカートリッジを前記回転テー
ブルの近傍に設けたディスク記録及び/又は再生機内に
装着するように構成したディスクカートリッジ自動選択
装置において、前記ディスク記録及び/又は再生機に接
近して設けられ、且つ、前記ディスク記録及び/又は再
生機のカートリッジ挿脱口からイジェクトされた前記所
望のディスクカートリッジを前記回転テーブル上のカー
トリッジ収納部側に排出するためのカートリッジ排出機
構部と、前記ディスク記録及び/又は再生機のカートリ
ッジ挿脱口より外側で前記カートリッジ排出機構部によ
り排出される前記所望のディスクカートリッジを挟んで
発光素子と受光素子とを互いに対向させて配置して、前
記カートリッジ挿脱口からイジェクトされた前記所望の
ディスクカートリッジに対して両素子間での光の通過又
は遮断により前記カートリッジ排出機構部のカートリッ
ジ排出開始タイミングとカートリッジ排出完了タイミン
グとを検出するカートリッジ排出検出部とを少なくとも
備えたディスクカートリッジ自動選択装置である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係るテープカセッ
ト自動選択装置及びディスクカートリッジ自動選択装置
の一実施例を図1乃至図23を参照して詳細に説明す
る。
【0022】[テープカセット自動選択装置]本発明に
係るテープカセット自動選択装置について、図1乃至図
20を用いて項目順に詳細に説明する。
【0023】<テープカセット>図1は本発明に係るテ
ープカセット自動選択装置に適用されるテープカセット
を示した斜視図であり、(a)はテープカセットの外観
を示した図,(b)はテープカセットを分解して下ハー
フ側を示した図である。
【0024】まず、本発明に係るテープカセット自動選
択装置を説明する前に、このテープカセット自動選択装
置に適用されるテープカセットについて図1(a),
(b)を用いて簡略に説明する。
【0025】図1(a),(b)に示した如く、本発明
に係るテープカセット自動選択装置に適用されるテープ
カセット1は、上ハーフと下ハーフとを蓋合わせして組
み立てた略直方形状のカセット筐体2が小型に形成され
ており、このカセット筐体2内で供給リール3と巻取リ
ール4とに磁気テープ5が巻回した状態で収納されてい
る。また、カセット筐体2の前面開口部2a側に露出し
た磁気テープ5を覆うためのカセット蓋6が開閉自在に
設けられている。
【0026】この際、カセット蓋6は、長尺な前面6a
に対して直角な左右の側面6b,6cの内側に設けた一
対のカセット蓋支持軸6b1,6c1がカセット蓋6の
前面6aと略平行に設けられており、これら一対のカセ
ット蓋支持軸6b1,6c1をカセット筐体2の左右の
側面2b,2cに穿設した一対のカセット蓋支持孔2b
1,2c1に嵌合させることで、カセット蓋6がカセッ
ト筐体2の前面開口部2aの前方に開閉自在に支持され
ている。また、カセット筐体2の背面2d側は閉じらて
おり、この背面2dにレーベルなどが貼り付け可能にな
っている。更に、カセット筐体2の左右の側面2b,2
cの外側に一対のカセット把持部2b2,2c2が略三
角凹状に形成されており、これら一対のカセット把持部
2b2,2c2は板バネなどが係合することによってテ
ープカセット1を所定の位置に保持する機能を備えてい
る。
【0027】そして、テープカセット1の外形寸法は、
カセット筐体2の前方部位にカセット蓋6を取り付けた
状態で、長手方向の側面2b,2c間の長さが66m
m、長手方向に対して直角な方向の長さが48mm、厚
みが12.2mmに設定されている。
【0028】<テープカセット自動選択装置の全体構成
>図2は本発明に係るテープカセット自動選択装置の全
体構成を示した斜視図、図3は本発明に係るテープカセ
ット自動選択装置において、回転テーブルを上方に移動
させて、内部を詳細に示した分解斜視図である。
【0029】図2及び図3に示した如く、本発明に係る
テープカセット自動選択装置10では、基台となる固定
ベース11と、固定ベース11上に取り付けた円環状レ
ール12(図3のみ図示)に沿って回転自在に支持され
且つ前記したテープカセット1を着脱自在に収納するた
めのカセット収納部13aを円周に沿って多数個形成し
た回転テーブル13と、回転テーブル13を円環状レー
ル12に沿わせながら回転テーブル13の中央に仮想に
設定した仮想回転中心軸“O”を中心にして時計方向又
は反時計方向に回転駆動させる回転テーブル駆動部20
と、回転テーブル13の外周側に設けられ且つユーザー
が回転テーブル13の外周側から多数個のテープカセッ
ト1を回転テーブル13の各カセット収納部13a内に
挿入した後に、各カセット収納部13aから選択した所
望のテープカセット1を回転テーブル13の内周側に設
けた磁気テープ記録及び/又は再生機50側に装着する
ためのカセット装着機構部30と、カセット装着機構部
30と一体に取り付けられ且つ回転テーブル13をロッ
クしたりロック解除する回転テーブルロック機構部40
と、回転テーブル13の各カセット収納部13aから選
択した所望のテープカセット1を記録及び/又は再生す
るための磁気テープ記録及び/又は再生機50と、磁気
テープ記録及び/又は再生機50に接近して設けられ、
記録及び/又は再生を終了した所望のテープカセット1
を回転テーブル13のカセット収納部13a側に排出す
る(戻す)ためのカセット排出機構部60とで概略構成
されている。
【0030】尚、本発明に係るテープカセット自動選択
装置の変形例として、図示を省略するものの、回転テー
ブル13の内周側に回転テーブル駆動部20,カセット
装着機構部30,回転テーブルロック機構部40を設け
た場合には、回転テーブル13の外周側に磁気テープ記
録及び/又は再生機50,カセット排出機構部60を設
けて構成することも可能である。
【0031】<回転テーブル>図4はテープカセット自
動選択装置内の回転テーブルを示した斜視図、図5
(a),(b)は回転テーブルに形成したカセット収納
部を説明するための斜視図、図6はテープカセットの側
面を板バネで押圧している状態を示した斜視図、図7
(a)〜(c)は回転テーブルのカセット収納部内でテ
ープカセットが移動する状態を説明するための断面図、
図8(a),(b)は回転テーブルのカセット収納部内
でテープカセットの側面を板バネで押圧する時の特性
図、図9(a),(b)は回転テーブルの回転位置の位
置出しを説明するための図である。
【0032】図4に示した如く、テープカセット自動選
択装置10内に設けた回転テーブル13は内部が中空の
円環状に形成されており、且つ、テープカセット1を収
納するためのカセット収納部13aが円周に沿って略等
間隔で放射状に多数個(例えば54個)仕切られて形成
されている。そして、回転テーブル13に形成した多数
個のカセット収納部13a内に前記した寸法形状(66
mm×48mm×12.2mm)のテープカセット1を
例えば54個収納した際に、回転テーブル13の外径は
略330mm程度に設定され、内径は略260mm程度
に設定されている。従って、回転テーブル13の内周側
ではテープカセット1のカセット蓋6側が略13mm程
度突出していると共に、テープカセット1の背面2d側
が外周側に向いている。
【0033】また、図5(a),(b)に示した如く、
回転テーブル13に形成した多数個のカセット収納部1
3aは、円環状底板部13bと円環状天板部13cとを
高さ方向に所定の距離隔てて互いに対向させて、両者1
3b,13c間を円周に沿って多数の仕切り板部13d
で略等間隔に仕切ることで矩形状の空間として形成さ
れ、この空間内にテープカセット1が着脱自在に収納で
きるようになっている。この際、回転テーブル13に形
成した各カセット収納部13aは外周側及び内周側を共
に開口することで、ユーザーが回転テーブル13の外周
側の所定位置からテープカセット1の背面2dを外周側
に向けて回転テーブル13のセット収納部13a内に挿
入し、カセット装着機構部30により回転テーブル13
の内周側に設けた磁気テープ記録及び/又は再生機50
(図2,図3)に装着が可能になっている。
【0034】尚、磁気テープ記録及び/又は再生機50
を回転テーブル13の外周側に設けた場合には、ユーザ
ーは回転テーブル13の外周側の所定位置からテープカ
セット1の背面2dを内周側に向けて回転テーブル13
のセット収納部13a内に挿入すれば良い。
【0035】従って、テープカセット1のカセット蓋6
は回転テーブル13上で略垂直に起立した状態となるの
で、カセット蓋6の左右の側面6b,6c(図1)の内
側に設けた一対のカセット蓋支持軸6b1,6c1(図
1)が回転テーブル13の仮想回転中心軸“O”(図
2,図3)に対して略平行になっている。
【0036】また、図5(a)及び図7(a)〜(c)
に示した如く、回転テーブル13の円環状天板部13c
には、各カセット収納部13aごとに矩形状の窓13c
1がそれぞれ貫通して穿設されており、この窓13c1
の位置は各カセット収納部13aに収納した各テープカ
セット1の側面2b,2cに形成したカセット把持部2
b2,2c2(図1)と対応している。
【0037】また、図5(b),図6及び図7(a)〜
(c)に示した如く、回転テーブル13の円環状天板部
13c上には板バネ14が円周に沿って取り付けられて
おり、この板バネ14の外周部位からアーム部14aを
各カセット収納部13aごとに放射状に一体的に突出形
成し、且つ、各アーム部14aの先端部位に下方に向か
って円弧状に形成した各円弧状突起14a1を円環状天
板部13cに各カセット収納部13aごとに穿設した各
窓13c1内に上方から臨ませている。
【0038】これにより、円環状天板部13c上で各カ
セット収納部13aごとにアーム状の板バネを取り付け
る場合に比べて、板バネ14の部品点数を削減でき、且
つ、板バネ14の円環状天板部13c上への取り付け工
数を削減できる。
【0039】そして、図7(a)に示したように、ユー
ザーが回転テーブル13の外周側からテープカセット1
をカセット収納部13a内に挿入する際に、テープカセ
ット1の側面2cが円環状底板部13b上に載置される
ように、且つ、テープカセット1の側面2bが円環状天
板部13cに対向するように挿入し、この状態でテープ
カセット1の背面2dを内周側に向かって押し込むと、
円環状天板部13cの窓13c1内に臨んでいる板バネ
14のアーム部14aの先端に形成した円弧状突起14
a1がこのアーム部14aの付勢力に抗してテープカセ
ット1の側面2bに沿って摺接する。
【0040】尚、回転テーブル13の内周側に設けた磁
気テープ記録及び/又は再生機50の取り付け向きによ
っては、テープカセット1の側面2bが円環状底板部1
3b側に、側面2cが円環状天板部13c側に位置する
場合も有り得る。
【0041】次に、図7(b)に示したように、回転テ
ーブル13のカセット収納部13a内に挿入したテープ
カセット1の背面2dを更に内周側に向かって押し込む
と、円環状天板部13c上に取り付けた板バネ14のア
ーム部14aの先端に形成した円弧状突起14a1がテ
ープカセット1の側面2bに形成した略三角凹状のカセ
ット把持部2b2内に進入するので、アーム部14aの
付勢力によりテープカセット1が円環状底板部13b側
に押圧されながら、テープカセット1がカセット収納部
13a内に位置決めされて、カセット収納部13a内で
の移動が一時的に停止した状態で保持されている。この
実施例では、テープカセット1の側面2b,2cの両側
面を板バネで押圧していないので、テープカセット1の
カセット収納部13aへの保持構造が簡単になると共
に、テープカセット1が円環状底板部13bに密着する
ために位置精度も確保される。
【0042】更に、図7(c)に示したように、回転テ
ーブル13のカセット収納部13a内に挿入したテープ
カセット1の背面2dをより更に内周側に向かって押し
込むと、円環状天板部13c上に取り付けた板バネ14
のアーム部14aの先端に形成した円弧状突起14a1
がテープカセット1の側面2bに形成したカセット把持
部2b2から離脱して、円環状天板部13cの窓13c
1内に臨むと共に、テープカセット1が磁気テープ記録
及び/又は再生機50側に移動する。
【0043】ここで、図7(a)で説明したようにユー
ザーが回転テーブル13の外側からテープカセット1を
カセット収納部13a内に挿入した後に、テープカセッ
ト1は図7(b)に示したカセット収納部13a内の保
持位置で停止する。このカセット収納部13a内の保持
位置では、テープカセット1に対して適度な保持力が要
求される。すなわち、カセット収納部13a内でテープ
カセット1への保持力が軽すぎるとテープカセット1の
保持ができず、回転テーブル13の遠心力によってカセ
ット収納部13a内からテープカセット1が飛び出し、
反対にテープカセット1への保持力が重すぎるとユーザ
ーがテープカセット1を挿入する時の抵抗となり、操作
感を悪化させる。テープカセット1の保持力に対するユ
ーザの操作感の関係を実験した結果を図8(a)に示
す。テープカセット1の保持力を高くしていった時に、
ユーザの操作感が悪化する境界が1.5N前後であるこ
とが判明した。
【0044】一方、回転テーブル13のカセット収納部
13a内でのテープカセット1の保持力は、テープカセ
ット1の側面2b,(2c)に形成したカセット把持部
2b2,(2c2)の形状、板バネ14のアーム部14
aの押圧力、アーム部14aの先端に形成した円弧状突
起14a1の先端半径によって決まるが、このうち、テ
ープカセット1の側面2b,(2c)に形成した略三角
凹状のカセット把持部2b2,(2c2)の形状は、テ
ープカセット1の側面2b,(2c)の入り口側の辺幅
が3.5mm程度で深さ方向の頂点が略90°で且つ頂
点がR1となるようにテープカセット1の規格で決めら
れている。また、板バネ14のアーム部14aの形状も
円環状天板部13cへの取付けスペースの関係で、自由
度が取れない。そこで、他の条件(押圧力2.4N)を
一定にして、板バネ14のアーム部14aの先端に形成
した円弧状突起14a1の先端半径に対するテープカセ
ット1の保持力の関係を調べた結果が図8(b)に示し
た如くとなった。この結果、カセット把持部2b2,
(2c2)の入り口側の辺幅が3.5mm程度である時
に、最適保持力を得ることができる円弧状突起14a1
の先端半径は、R6前後が良好であることが判明した。
【0045】これにより、回転テーブル13のカセット
収納部13a内でユーザの操作感を損なうことなく、テ
ープカセットの保持力を得ることが可能となった。
【0046】また、図7(a)に示した如く、回転テー
ブル13の円環状底板部13bより下方には、大径ギア
部13eと第1光遮蔽片13fとが外周側で上下に連接
して形成され、且つ、大径ギア部13e及び第1光遮蔽
片13fより内周側に第2光遮蔽片13gが形成され、
更に、第2光遮蔽片13gより内周側に円環凹状ガイド
部13iが形成されている。
【0047】まず、上記した回転テーブル13の大径ギ
ア部13eは、後述するように回転テーブル駆動部20
(図2,図3)に噛合して回転テーブル13を回転させ
るためのものである。
【0048】また、上記した回転テーブル13の円環凹
状ガイド部13iは、この内周側が固定ベース11上に
取り付けた円環状レール12の外周側に摺接し、且つ、
底部側が固定ベース11上に摺接することで、回転テー
ブル13が円環状レール12に沿って回転自在に案内さ
れるようになっている。この際、回転テーブル13の円
環凹状ガイド部13iが円環状レール12から上方に抜
けないように、円環状レール12の上端部にストッパ材
15(図3にも図示)が円周に沿って数か所取り付けら
れている。
【0049】また、回転テーブル13の第1,第2光遮
蔽片13f,13gは、図9(a),(b)に示した如
く、光センサ16〜18を用いて、回転テーブル13の
回転位置を検出するためのものである。
【0050】図9(a)に示した如く、上記した第1光
遮蔽片13fは回転テーブル13の外周側に設けられて
おり、この第1光遮蔽片13fは回転テーブル13に設
けた多数個のカセット収納部13aの数と対応して多数
の凹部と凸部とが同一幅で円周に沿って等間隔に順次繰
り返して形成されている。
【0051】一方、上記した第2光遮蔽片13gは第1
光遮蔽片13fよりも内周側に設けられており、この第
2光遮蔽片13gは円周に沿って例えば8分割すること
により多数のカセット収納部13aを8グループに分
け、且つ、第2光遮蔽片13gの各分割した部位は凹部
と凸部との幅が分割した順に順次長さを変えることでグ
ループ番号が設定できるように形成されている。
【0052】また、第1光遮蔽片13fと対向して2つ
の光センサ16,17が設けられており、図9(b)に
示したように光センサ16,17からの波形が第1光遮
蔽片13fの凹凸部に対して位相が1/4周期だけずれ
るように光センサ16,17が取り付けられている。
【0053】また、第2光遮蔽片13gと対向して1つ
の光センサ18が設けられており、図9(b)に示した
ように光センサ18からの波形が光センサ17からの波
形と位相が一部分で一致するように第2光遮蔽片13g
の凹凸形状が設定されている。
【0054】そして、光センサ16の出力はカセット収
納部13aの個数と対応して等間隔に出力され、回転テ
ーブル13上に載置した多数個のテープカセット1のう
ちから選択した所望のテープカセット1の位置を算出す
る機能と、光センサ18の出力とを組み合わせて回転テ
ーブル13上に載置した多数個のテープカセット1の絶
対番地をグループごとに示す機能とを備えている。
【0055】一方、光センサ17の出力は光センサ16
の出力に対して位相をずらして出力され、カセット番号
を入力して、回転テーブル13を回転させた時に、カセ
ット番号により選択した所望のテープカセット1をカセ
ット挿入位置に確実に停止させる機能を備えている。
【0056】<回転テーブル駆動部20>図2及び図3
戻り、回転テーブル13の駆動源となる回転テーブル駆
動部20は、固定ベース11上に取り付けたモータブラ
ケット21にモータ22が取り付けられ、このモータ2
2の軸に小径プーリー23が固着されている。そして、
モータ22の軸に固着した小径プーリー23の回転をベ
ルト24を介して大径プーリー25に伝達し、且つ、大
径プーリー25から減速用ギア列26に伝達している。
更に、減速用ギア列26の最終段のギアが回転テーブル
13の下方の外周部位に一体的に形成した大径ギア部1
3eに常時噛合しているので、回転テーブル13が回転
自在になっている。
【0057】<カセット装着機構部及び回転テーブルロ
ック機構部>図10(a),(b)はテープカセット自
動選択装置内のカセット装着機構部及び回転テーブルロ
ック機構部を説明するために表側,裏側からそれぞれ見
た斜視図、図11はカセット装着機構部内のプッシャの
移動態様を説明するための図、図12(a)〜(c)は
カセット装着機構部のプッシャの動作を説明するたの正
面図、図13(a)〜(c)は回転テーブルロック機構
部により回転テーブルをロック及びロック解除する動作
を説明するたの斜視図である。
【0058】テープカセット自動選択装置10内のカセ
ット装着機構部30は、回転テーブル13の外周側でテ
ープカセット1の背面2dと僅かな間隔を離して固定ベ
ース11(図2,図3)上に取り付けられている。ま
た、回転テーブルロック機構部40は、カセット装着機
構部30と一体的に設けられており、両機構部30,4
0は連動している。
【0059】即ち、図10(a)に示した如く、上記し
たカセット装着機構部30は、プッシャ用ベース31が
固定ベース11(図2,図3)上に垂設されており、こ
のプッシャ用ベース31の表側の垂直面31aにプッシ
ャ32が固定ベース11に対して略平行で水平方向(矢
印方向)に往復移動自在に設けられている。
【0060】上記プッシャ32は、図示左側面の上下に
突出部32a,32bが回転テーブル13の各カセット
収納部13a側に向かって突出形成されており、これら
の突出部32a,32bは回転テーブル13の各カセッ
ト収納部13a内から選択した所望のテープカセット1
を磁気テープ記録及び/又は再生機50(図2,図3)
に装着(挿入)する時に所望のテープカセット1の背面
2d(図1,図4)を押す機能と、磁気テープ記録及び
/又は再生機50内からイジェクトされた後にカセット
排出機構部60により回転テーブル13側に排出された
所望のテープカセット1の背面2d側を回転テーブル1
3のカセット収納部13b内で所定位置に位置決めする
ストッパ機能とを備えている。
【0061】また、プッシャ32の中央部位の上下に2
本の水平溝32c,32dが穿設されており、これら2
本の水平溝32c,32d内にプッシャ用ベース31の
垂直面31aに横設したガイドブロック33,34を嵌
合させることで、プッシャ32の水平溝32c,32d
がガイドブロック33,34に案内されてプッシャ32
は水平方向(矢印方向)に移動自在になっている。
【0062】また、プッシャ用ベース31の表側の垂直
面31aの下方にプッシャ32の駆動源となるモータ3
5が取り付けられており、且つ、モータ35の軸にウオ
ーム36が固着されている。また、上記したウオーム3
6にはヘリカルギアを含む減速用ギア列37が噛合し、
更に、減速用ギア列37の最終段のギアがプッシャ32
の下部に形成したラック32eに噛合している。従っ
て、モータ35を正転又は逆転することで、プッシャ3
2が水平方向に往復移動自在になっている。
【0063】また、プッシャ32の上方部位の図示左端
側に光遮蔽片32f,32gが僅かな間隔を離してL字
状に突出形成されており、且つ、光遮蔽片32gから距
離を隔てて図示右端側に光遮蔽片32hがL字状に突出
形成されている。そして、これら3つの光遮蔽片32f
〜32hと対向してプッシャ用ベース31上に2つの光
センサ38,39が取り付けられている。そして、プッ
シャ32の移動時に3つの光遮蔽片32f〜32hのい
ずれかを2つの光センサ38,39で検出した検出結果
の組み合わせにより、図11に示したようにプッシャ3
2の移動態様として3モードを検出できるようになって
おり、これについては後述する。
【0064】次に、図10(b)に示した如く、プッシ
ャ用ベース31の裏側から表側にかけて、回転テーブル
31をロックしたり、ロック解除するための回転テーブ
ルロック機構部40が、後述するようにプッシャ32の
移動態様に連動して設けられている。
【0065】上記した回転テーブルロック機構部40
は、プッシャ用ベース31の裏側の垂直面31bに第1
ロックアーム41が軸42を中心に回動可能に支持され
ている。また、第1ロックアーム41の上方の一端部4
1aに圧入したピン43がプッシャ用ベース31に貫通
して穿設した矩形孔31cの裏側から表側に形成した下
側の水平溝32d内に進入している。この際、第1ロッ
クアーム41の上方の一端部41aに圧入したピン43
は、図10(a)に示したようにプッシャ用ベース31
の水平溝32d内でガイドブロック34よりも図示左方
に位置しており、水平溝32d内の図示左端壁に接離可
能になっている。
【0066】図10(b)に戻り、プッシャ用ベース3
1の裏側で垂直面31bに対して略直角で下方に設けた
水平台31d上に第2ロックアーム44が軸45を中心
にして捩じりバネ46によって図示反時計方向(矢印方
向)に付勢されながら回動可能に支持されている。この
第2ロックアーム44は、図示手前側の一端部にロック
爪部44aが回転テーブル13の大径ギア13e(図
2,図3)に接離できるように突出形成されており、且
つ、軸45を介した奥方の他端部44bが捩じりバネ4
6の付勢力により第1ロックアーム41の下方の他端部
41bに当接している。
【0067】従って、固定ベース11に対して平行なX
Y平面上を回動する第2ロックアーム44と、固定ベー
ス11に対して垂直なZ平面上を回動する第1ロックア
ーム41とが互いに連動する構造になっている。
【0068】ここで、上記したカセット装着機構部30
内に設けたプッシャ32の移動態様と、回転テーブルロ
ック機構部40の動作とを、図10〜図13を併用して
説明する。
【0069】図11に示したように、プッシャ32の移
動態様は3モードあり、モード1では、プッシャ32が
停止している初期状態を検出し、且つ、このモード1で
はプッシャ32から離れて回転テーブル13が回転可能
な状態である。
【0070】また、モード2では、プッシャ32が回転
テーブル13のカセット収納部13a側に移動してカセ
ット収納部13aに収納したテープカセット1を磁気テ
ープ記録及び/又は再生機50に挿入するカセット挿入
状態を検出し、且つ、このモード2では回転テーブル1
3が停止した状態である。
【0071】更に、モード3では、プッシャ32が回転
テーブル13のカセット収納部13a側に微小に移動し
て待機している際のカセット排出状態を検出し、且つ、
このモード3では回転テーブル13が停止した状態であ
る。尚、モード1〜モード3の検出結果は、図12
(a)〜図12(c)及び図13(a)〜図13(c)
に示した状態と対応している。
【0072】より具体的には、図11及び図12(a)
に示した如く、モード1では、プッシャ32の光遮蔽片
32f〜32hのうちで、光遮蔽片32fで光センサ3
8をON(1)状態にし、且つ、光遮蔽片32gで光セ
ンサ39をOFF(0)状態にすることで、プッシャ3
2の停止状態(=初期状態)を検出している。この時
に、プッシャ32の左側面側に突出形成した突出部32
a,32bが回転テーブル13のカセット収納部13b
に収納されているテープカセット1の背面2dから僅か
に離れており、この位置でプッシャ32が停止してい
る。このモード1では回転テーブル13が時計方向又は
反時計方向に回転可能になっている。
【0073】また、モード1において、図10(b)に
示した回転テーブルロック機構部40は、第1ロックア
ーム41の上方の一端部41aに圧入したピン43が、
図12(a)に示したようにプッシャ32の水平溝32
d内の図示左端壁に当接しているので、第1ロックアー
ム41が捩じりバネ46の付勢力に抗して軸42を中心
に図13(a)に示したように図示反時計方向に回動
し、この第1ロックアーム41と連動する第2ロックア
ーム44のロック爪部44aが回転テーブル13の大径
ギア13eから離間するように軸45を中心に捩じりバ
ネ46の付勢力に抗して回動している。これにより、回
転テーブル13は回転可能な状態である。
【0074】次に、図11及び図12(b)に示した如
く、モード2では、プッシャ32の光遮蔽片32f〜3
2hのうちで、光遮蔽片32hで光センサ38,39を
共にON(1,1)状態にすることで、プッシャ32の
カセット挿入状態を検出している。この時に、回転テー
ブル13の各カセット収納部13aから所望のテープカ
セット1を選択し、選択した所望のテープカセット1が
カセット装着機構部30と対向するカセット装着位置に
至った時点で回転テーブル13を停止する。この状態
で、カセット装着機構部30のプッシャ32を回転テー
ブル13のカセット収納部13b側に向かって移動さ
せ、回転テーブル13の各カセット収納部13bから選
択した所望のテープカセット1の背面2dをプッシャ3
2の突出部32a,32bで押すことで、所望のテープ
カセット1を磁気テープ記録及び/又は再生機50に挿
入している。
【0075】また、モード2において、図10(b)に
示した回転テーブルロック機構部40は、第1ロックア
ーム41の上方の一端部41aに圧入したピン43が、
図12(b)に示したようにプッシャ32の水平溝32
d内の図示左端壁から大巾に離間しているので、第1ロ
ックアーム41が捩じりバネ46の付勢力により軸42
を中心に図13(b)に示したように図示時計方向に回
動し、この第1ロックアーム41と連動する第2ロック
アーム44のロック爪部44aが回転テーブル13の大
径ギア13eに喰い込むように軸45を中心に捩じりバ
ネ46の付勢力で回動している。これにより、回転テー
ブル13の大径ギア13eは第2ロックアーム44のロ
ック爪部44aでロックされて回転を停止した状態であ
る。
【0076】次に、図11及び図12(c)に示した如
く、モード3では、プッシャ32の光遮蔽片32f〜3
2hのうちで、光遮蔽片32fで光センサ38をOFF
(0)状態にし、且つ、光遮蔽片32gで光センサ39
をON(1)状態にすることで、プッシャ32のカセッ
ト排出状態を検出している。この時には、回転テーブル
13の各カセット収納部13aのうちでテープカセット
1が収納されていないカセット収納部13aがカセット
装着機構部30と対向するカセット装着位置に至った状
態で回転テーブル13が停止している。この状態で、カ
セット装着機構部30のプッシャ32を回転テーブル1
3のカセット収納部13b側に向かって微小に移動させ
て、プッシャ32の突出部32a,32bがテープカセ
ット背面規制位置に至った位置で停止して待機してい
る。ここでは、磁気テープ記録及び/又は再生機50内
からイジェクトされた所望のテープカセット1をカセッ
ト排出機構部60によりカセット収納部13b内に戻す
にあたって、所望のテープカセット1の背面2dがカセ
ット収納部13b内から外周側に突出しないようにプッ
シャ32の突出部32a,32bに当接する位置まで戻
されるようになっている。
【0077】また、モード3において、図10(b)に
示した回転テーブルロック機構部40は、第1ロックア
ーム41の上方の一端部41aに圧入したピン43が、
図12(c)に示したようにプッシャ32の水平溝32
d内の図示左方に位置しているものの、図示左端壁から
僅かに離間しているので、第1ロックアーム41が捩じ
りバネ46の付勢力により軸42を中心に図13(c)
に示したように図示時計方向に回動し、この第1ロック
アーム41と連動する第2ロックアーム44のロック爪
部44aが回転テーブル13の大径ギア13eに喰い込
むように軸45を中心に捩じりバネ46の付勢力で回動
している。これにより、図13(b)と同様に、回転テ
ーブル13の大径ギア13eは第2ロックアーム44の
ロック爪部44aでロックされて回転を停止した状態で
ある。
【0078】上記のように、カセット装着機構部30内
のプッシャ32の移動態様に連動して回転テーブルロッ
ク機構部40を設けたため、カセット装着機構部30と
回転テーブルロック機構部40の駆動源を共用でき、且
つ、両機構部30,40の動作態様に応じて回転テーブ
ル13を確実にロックしたり、ロック解除できる。
【0079】<磁気テープ記録及び/又は再生機>テー
プカセット自動選択装置10内の磁気テープ記録及び/
又は再生機50は、回転テーブル13の内周側に設けら
れており、且つ、前記したカセット装着機構部30及び
回転テーブルロック機構部40と回転テーブル13を介
して対向した位置に設けられている。この磁気テープ記
録及び/又は再生機50は、周知のVTRと同じように
構成されているので図示を省略するものの、回転テーブ
ル13の各カセット収納部13aから選択した所望のテ
ープカセット1をカセット装着装着機構30(図2,図
3,図10)により磁気テープ記録及び/又は再生機5
0のカセット挿脱口(不図示)から内部に挿入し、この
内部でカセット蓋6(図1)を開いて磁気テープ5(図
1)を図示しない回転磁気ヘッド部に所定の角度巻き付
けて、回転磁気ヘッドにより磁気テープ5に情報信号を
記録したり、記録済みの情報信号を再生できるように装
着している。
【0080】<カセット排出機構部>図14はテープカ
セット自動選択装置内のカセット排出機構部を説明する
ため斜視図、図15はカセット排出機構部内の一対のカ
ムギアを示した平面図、図16(a),(b)はカセッ
ト排出機構部内の一対のアームをそれぞれ示した斜視
図、図17(a)〜(c)はカセット排出機構部の動作
を説明するための斜視図である。
【0081】テープカセット自動選択装置内のカセット
排出機構部60は、磁気テープ記録及び/又は再生機5
0(図2,図3)に接近してこの磁気テープ記録及び/
又は再生機50と略平行に固定ベース11(図2,図
3)上に取り付けられており、磁気テープ記録及び/又
は再生機50のカセット挿脱口からイジェクトされた所
望のテープカセット1を回転テーブル13に設けたカセ
ット収納部13a側に排出する(戻す)機能を備えてい
る。
【0082】図14に示した如く、上記したカセット排
出機構部60では、カセット排出用ベース61が磁気テ
ープ記録及び/又は再生機50に接近して固定ベース1
1(図2,図3)上に垂設されている。このカセット排
出用ベース61上には、一対のカムギア62A,62B
がカセット排出用ベース61に植設した第1シャフト6
3A,63Bを中心に互いに逆方向(矢印方向)に回転
可能になっている。
【0083】また、図15にも示したように、上側のカ
ムギア62Aの内部にはガイド溝無しカム部62aが形
成され、一方、下側のカムギア62Bの内部にはガイド
溝付きカム部62bが形成されている。この際、一対の
カムギア62A,62B内にそれぞれ形成したガイド溝
無しカム部62a,ガイド溝付きカム部62bのカム曲
線形状は、半回転でテープカセット1の排出動作が完了
できるようになっているので、カセット排出時に一対の
カムギア62A,62Bはそれぞれが矢印方向のみに半
回転づつ回転するようになっている。
【0084】また、カセット排出用ベース61上で下側
のカムギア62Bの近傍には、一対のカムギア62A,
62Bの駆動源となるモータ64が取り付けられてお
り、且つ、モータ64の軸にウオーム65が固着されて
いる。また、上記したウオーム65にはヘリカルギアを
含む減速用ギア列66が噛合し、更に、減速用ギア列6
6の最終段のギアが下側のカムギア62Bに噛合してい
る。従って、モータ64を一つの方向に回転させること
で、一対のカムギア62A,62Bが第1シャフト63
A,63Bを中心に互いに逆方向(矢印方向)に回転可
能になっている。
【0085】また、カセット排出用ベース61上で上下
前方には、互いに対称にL字状に形成した一対のアーム
67A,67Bがカセット排出用ベース61に植設した
第2シャフト68A,68Bを中心に揺動自在に設けら
れており、これら一対のアーム67A,67Bは一対の
カムギア62A,62Bにそれぞれ形成したガイド溝無
しカム部62a,ガイド溝付きカム部62bに追従して
テープカセットの一方の側面2b側及び他方の側面2c
側に開閉するようになっている。
【0086】また、図16(a),(b)にも示したよ
うに、一対のアーム67A,67Bの裏面側で第2シャ
フト68A,68Bには、一対のプーリ付きギア69
A,69Bが回転自在にそれぞれ軸着されている。これ
ら一対のプーリ付きギア69A,69Bは、プーリ部と
ギア部とが上下に同軸的にそれぞれ一体的に形成されて
いるものである。そして、一対のプーリ付きギア69
A,69Bの各ギア部は、一対のカムギア62A,62
Bに常時噛合している。
【0087】また、一対のアーム67A,67B上で前
方に突出した各アーム片には、一対の軸受け71A,7
1Bを介して一対の回転軸72A,72Bが回転自在に
取り付けられている。更に、一対の回転軸72A,72
Bの下端部に一対のプーリ73A,73Bがそれぞれ固
着され、且つ、一対の回転軸72A,72Bの上端部に
一対のゴムローラ74A,74Bが固着されている。
【0088】また、第2シャフト68A,68Bに回転
自在に軸着した一対のプーリ付きギア69A,69Bの
各プーリ部と、一対の回転軸72A,72Bに固着した
一対のプーリ73A,73Bとの間に一対のベルト70
A,70Bが掛けられている。
【0089】上記により、一対のカムギア62A,62
Bの各回転は、一対のプーリ付きギア69A,69Bか
ら一対のベルト70A,70Bを介して一対の回転軸7
2A,72Bと一体に回転する一対のプーリ73A,7
3Bに伝達され、更に、一対のゴムローラ74A,74
Bに伝達されるので、一対のカムギア62A,62Bが
それぞれ矢印方向に回転すると、最終的に一対のアーム
67A,67B上に支持した一対のゴムローラ74A,
74Bもそれぞれ矢印方向に回転できるようになってい
る。
【0090】また、一対のアーム67A,67B上から
互いに内側に突出した各アーム片の裏面側には、一対の
カムフォロワー75A,75Bがそれぞれ取り付けられ
ている。そして、上側のアーム67Aに取り付けたカム
フォロワー75Aは、上側のカムギア62A内に形成し
たガイド溝無しカム部62aに沿って摺接し、一方、下
側のアーム67Bに取り付けたカムフォロワー75B
は、このカムフォロワー75Bの径と略同寸法の溝幅で
下側のカムギア62B内に形成したガイド溝付きカム部
62bに沿って摺接している。
【0091】また、上側のアーム67Aに形成したバネ
掛止部67a1と、下側のアーム67Bに形成したバネ
掛止部67b1との間に引張バネ76が掛けられてお
り、この引張バネ76によって上側のアーム67Aは軸
68Aを中心に時計方向に付勢され、一方、下側のアー
ム67Bは軸68Bを中心に反時計方向に付勢されてい
る。
【0092】そして、一対のアーム67A,67Bの裏
面にそれぞれ取り付けた一対のカムフォロワー75A,
75Bが一対のカムギア62A,62B内にそれぞれ形
成したガイド溝無しカム部62a,ガイド溝付きカム部
62bに沿って追従することで、ガイド溝無しカム部6
2a,ガイド溝付きカム部62bのカム曲線形状に応じ
て一対のアーム67A,67Bが引張バネ76の付勢力
に抗して開いたり、あるいは、引張バネ76の付勢力に
より閉じるようになり、これに伴って一対のアーム67
A,67B上に回転可能に支持した一対のゴムローラ7
4A,74Bがテープカセット1の側面2b,2cに接
離可能になっている。
【0093】ここで、一対のアーム67A,67B上に
回転可能に支持した一対のゴムローラ74A,74Bが
回転しながらテープカセット1の側面2b,2cに添接
した時に、下側のアーム67Bに取り付けたカムフォロ
ワー75Bは下側のカムギア62B内のガイド溝付きカ
ム部62bにより移動軌跡が規制されているために、下
側のゴムローラ74Bはテープカセット1の側面2cに
対する位置出しが行われている。一方、上側のアーム6
7Aに取り付けたカムフォロワー75Aは上側のカムギ
ア62A内のガイド溝無しカム部62aにより移動軌跡
に自由度があるので、上側のゴムローラ74Aがテープ
カセット1の側面2b,2c間の長さ寸法に応じて引張
バネ76の付勢力で側面2bを押圧しながら添接した時
に、カムフォロワー75Aはガイド溝無しカム部62a
の外周から僅かに離れる。これにより、一対のゴムロー
ラ74A,74Bでテープカセット1を排出方向に確実
に移動できるようになっている。
【0094】また、一対のアーム67A,67B上から
互いに内側に突出した各アーム片の先端近傍には、モー
タ64をオン/オフ制御するためのスイッチ77が設け
られている。
【0095】また、一対のアーム67A,67B上から
互いに内側に突出した各アーム片の先端部位には、折り
曲げ片67a2,67b2が裏面側に向かって折り曲げ
形成されており、上側のアーム67Aの折り曲げ片67
a2はスイッチ77の裏面に接離する際のストッパとな
り、下側のアーム67Bの折り曲げ片67b2はスイッ
チ77の接点に接離してモータ64をオン/オフ制御す
るようになっている。次に、上記の構成によるカセット
排出機構部60の動作を図14及び図17(a)〜
(c)を併用して順を追って説明する。尚、図17
(a)〜(c)中ではカセット排出機構部60の手前側
に配置した磁気テープ記録及び/又は再生機50の図示
を省略すると共に、カセット装着機構部30とカセット
排出機構部60との間で回転する回転テーブル13の図
示も省略している。
【0096】まず、図17(a)に示した状態は、磁気
テープ記録及び/又は再生機50(図2,図3)内から
テープカセット1がイジェクトされた直後であり、この
図上で磁気テープ記録及び/又は再生機50が図示され
ていないが、テープカセット1は磁気テープ記録及び/
又は再生機50のカセット挿脱口(図示せず)から背面
2d側が半分程度外部に露出しているものの、外部に露
出していない部位がカセット挿脱口近傍に至ったカセッ
トホルダ(図示せず)上で保持されている状態である。
【0097】一方、カセット排出機構部60はカセット
排出開始前の状態である。このカセット排出開始前の状
態では、モータ64が停止しているので、一対のカムギ
ア62A,62Bも図示の位置で停止している。この
時、上側のアーム67A上に支持したゴムローラ74A
はテープカセット1の側面2bから離間し、且つ、下側
のアーム67B上に支持したゴムローラ74Bもテープ
カセット1の側面2cから離間しているので、テープカ
セット1は回転テーブル13のカセット収納部13a側
に排出されることなく停止している。
【0098】また、カセット装着機構部30のプッシャ
ベース31上に水平移動可能に設けたプッシャ32は、
左側面に形成した突出部32a,32bが僅かに回転テ
ーブル13のカセット収納部13a側に移動して待機し
ている。
【0099】次に、図17(b)に示した状態は、カセ
ット排出開始状態を示している。ここで、モータ64を
始動して一対のカムギア62A,62Bをそれぞれ矢印
方向に回転させると、一対のアーム67A,67Bが第
2シャフト68A,68Bを中心にしてテープカセット
1の側面2b,2cに接近するように回動し、且つ、一
対のカムギア62A,62Bがそれぞれ矢印方向に回転
することにより、一対のアーム67A,67B上に支持
したゴムローラ74A,74Bがテープカセット1の側
面2b,2cに添接しながらそれぞれ矢印方向に回転す
るので、テープカセット1は回転テーブル13のカセッ
ト収納部13a側に移動する。
【0100】この際、前述したように、下側のカムギア
62B内に形成したガイド溝付きカム部62bによっ
て、下側のアーム67B上に支持したゴムローラ74B
はテープカセット1を回転テーブル13のカセット収納
部13aに収納するのに適した高さとなる位置でテープ
カセット1の側面2cに添接している。一方、上側のカ
ムギア62A内に形成したガイド溝無しカム部62aに
よって、上側のアーム67Aに取り付けたゴムローラ7
4Aはテープカセット1の側面2b,2c間の長さ寸法
に応じて側面2bを押圧しながら添接している。これら
により、テープカセット1が回転テーブル13のカセッ
ト収納部13aに確実に収納される。
【0101】また、ここでも、プッシャ32の突出部3
2a,32bは図17(a)と同じ位置で待機してい
る。
【0102】次に、図17(c)に示した状態は、カセ
ット排出完了状態を示している。この状態では、一対の
カムギア62A,62Bが図17(b)に示した位置よ
り更に矢印方向に回転するので、一対のアーム67A,
67B上に回転可能に支持したゴムローラ74A,74
Bによりテープカセット1が回転テーブル13のカセッ
ト収納部13a側に更に移動し、ゴムローラ74A,7
4Bはテープカセット1の側面2b,2cを経てカセッ
ト蓋6の側面6b,6cに添接する。
【0103】この時、テープカセット1の背面2dが待
機しているプッシャ32の突出部32a,32bに当接
することで、テープカセット1は回転テーブル13のカ
セット収納部13b内から外周側に突出しない位置で位
置決めされる。この際、一対のカムギア62A,62B
内にそれぞれ形成したガイド溝無しカム部62a,ガイ
ド溝付きカム部62bの各カム曲線形状は、テープカセ
ット1を確実にプッシャ32の突出部32a,32bま
で送るように、一対のゴムローラ74A,74Bが多め
に回転するよう設定されているので、テープカセット1
の背面2dがプッシャ32の突出部32a,32bに当
接した後も、一対のゴムローラ74A,74Bはカセッ
ト蓋6の側面6b,6cに対してスリップしながら回転
を一定時間続け、この後、下側のアーム67Bに形成し
た折り曲げ片67b2がスイッチ77の接点を押すので
モータ64の回転が止まり、一対のカムギア62A,6
2Bも停止し、テープカセット1のカセット収納部13
aへのカセット排出動作が完了する。これにより、一対
のゴムローラ74A,74Bによる摩擦のばらつきなど
を吸収し、確実にテープカセット1の排出位置決めを行
うことができる。
【0104】上記のように構成したテープカセット自動
選択装置10では、回転テーブル13上に多数個のカセ
ット収納13aを放射状に設け、且つ、多数個のカセッ
ト収納13aにそれぞれ収納したテープカセット1のう
ちから所望のテープカセット1を選択して、回転テーブ
ル13を回転させて所望のテープカセット1がカセット
装着位置に至った時に回転テーブル13を回転テーブル
ロック機構部40により停止させ、この位置で回転テー
ブル13の外周側に設けたカセット装着機構部30によ
り所望のテープカセット1の背面2dを押して、所望の
テープカセット1を回転テーブル13の内周側に設けた
磁気テープ記録及び/又は再生機50に挿入し、磁気テ
ープ記録及び/又は再生機50内で磁気テープ5への記
録及び/又は再生動作が終了したら所望のテープカセッ
ト1を磁気テープ記録及び/又は再生機50内からイジ
ェクトして、磁気テープ記録及び/又は再生機50の側
面に沿って設けたカセット排出機構部60により所望の
テープカセット1を元のカセット収納部13a内に戻し
ている。
【0105】次に、磁気テープ記録及び/又は再生機5
0内からイジェクトされたテープカセット1を上記した
カセット排出機構部60により回転ドラム13のカセッ
ト収納部13a側に排出する(戻す)際に、カセット排
出動作の信頼性をより一層高めるように改善した改善例
について、図18〜図20を用いて説明する。
【0106】図18は磁気テープ記録及び/又は再生機
内からイジェクトされたテープカセットに対してカセッ
ト排出機構部のカセット排出タイミングを検出するカセ
ット排出検出部を説明するための斜視図、図19(a)
〜(c)はカセット排出機構部のカセット排出タイミン
グを検出するカセット排出検出部の動作(その1)を説
明するための側面図、図20(a)〜(c)はカセット
排出機構部のカセット排出タイミングを検出するカセッ
ト排出検出部の動作(その2)を説明するための側面図
である。
【0107】尚、図18中ではカセット排出機構部60
の手前側に配置した磁気テープ記録及び/又は再生機5
0の図示を省略すると共に、図18中〜図20中ではカ
セット装着機構部30とカセット排出機構部60との間
で回転する回転テーブル13の図示も省略している。更
に、図18中の各構成部材は、一部を除いて先に説明し
た図14中の各構成部材と同じであるので、同じ符番を
付して詳述を省略する。
【0108】この改善例では、図18に示したように、
カセット排出機構部60の手前側に配置した不図示の磁
気テープ記録及び/又は再生機50のカセット挿脱口よ
り外側でカセット排出機構部60により排出されるテー
プカセット1を挟んで発光素子82と受光素子84とを
互いに対向させて配置して、カセット挿脱口からイジェ
クトされたテープカセット1に対して両素子82,84
間での光の通過又は遮断によりカセット排出機構部60
のカセット排出開始タイミングとカセット排出完了タイ
ミングとを検出するカセット排出検出部80を設けてい
る。
【0109】上記したカセット排出検出部80は、不図
示の磁気テープ記録及び/又は再生機50のカセット挿
脱口からイジェクトされたテープカセット1を光学的に
検出するものであり、固定ベース11(図2)上に発光
素子取付台81を介して発光素子82が設置され、且
つ、不図示の天板の裏面に受光素子取付台83を介して
受光素子84が設置されている。この際、発光素子82
と受光素子84とは不図示の磁気テープ記録及び/又は
再生機50のカセット挿脱口より外側でカセット排出機
構部60により排出されるテープカセット1を挟んで互
いに対向しており、両者82,84間に不図示の磁気テ
ープ記録及び/又は再生機50のカセット挿脱口からイ
ジェクトされたテープカセット1が回転テーブル13の
各カセット収納部13a(図2)に向かって通過できる
ようになっている。
【0110】従って、下方の固定ベース11(図2)上
に配置した発光素子82は、カセット排出機構部60内
のカセット排出用ベース61上に設けた下側のアーム6
7Bに回転可能に支持したゴムローラ74Bに接近して
いる。一方、上方の天板の裏面に配置した受光素子84
は、カセット排出機構部60内のカセット排出用ベース
61上に設けた上側のアーム67Aに回転可能に支持し
たゴムローラ74Aに接近している。また、カセット装
着機構部30とカセット排出機構部60との間に不図示
の回転ドラム13が配置されている。更に、カセット装
着機構部30は、プッシャ用ベース31上に水平移動可
能に設けたプッシャ32の突出部32a,32bが不図
示の磁気テープ記録及び/又は再生機50のカセット挿
脱口からイジェクトされたテープカセット1の背面2d
と回転ドラム13を介して対向している。
【0111】ここで、上記したカセット排出検出部80
の動作について、図19,図20を用いて順を追って説
明する。
【0112】まず、図19(a)に示した如く、磁気テ
ープ記録及び/又は再生機50内ではテープカセット1
に収納した磁気テープ5に対して情報信号を記録及び/
又は再生している際中であり、この時にカセット挿脱口
50aの外側近傍に設けたカセット排出検出部80の発
光素子82から出射した光は、そのまま直進して受光素
子84で受光されるために受光素子84側はON状態と
なっている。
【0113】この際、カセット排出機構部60はカセッ
ト排出開始前の状態になっているので、一対のアーム6
7A,67Bが互い外側に向かって開いており、且つ、
一対のアーム67A,67B上に支持した一対のゴムロ
ーラ74A,74Bは回転を停止している。
【0114】次に、図19(b)に示した如く、磁気テ
ープ記録及び/又は再生機50内でテープカセット1に
対して記録及び/又は再生が終了すると、テープカセッ
ト1へのイジェクト動作が開始する。このカセットイジ
ェクト開始直後にテープカセット1の背面2dがカセッ
ト挿脱口50aからごく僅かに突出するものの、発光素
子82から出射した光は、テープカセット1に遮られる
ことなくそのまま直進して受光素子84で受光されるた
めに受光素子84側は依然としてON状態となってい
る。この際も、カセット排出機構部60はカセット排出
開始前の状態になっている。
【0115】次に、図19(c)に示した如く、磁気テ
ープ記録及び/又は再生機50内でのカセットイジェク
ト動作が完了すると、テープカセット1はカセット挿脱
口50aから奥行き方向の寸法に対して半分程度突出す
る。これにより、発光素子82から出射した光は、テー
プカセット1に遮られるために受光素子84で受光でき
ず、受光素子84側はON状態からOFF状態に変わ
る。
【0116】次に、図20(a)に示した如く、カセッ
トイジェクト動作が完了して、受光素子84側のOFF
状態になった時に、カセット排出機構部60のカセット
排出開始タイミングが検出される。即ち、受光素子84
側のOFF状態を検出すると、図18に示したカセット
排出機構部60内に設けたモータ64が始動して、ウオ
ーム65,減速用ギア列66を介して一対のカムギア6
2A,62Bが回転し始めるので、一対のアーム67
A,67Bが第2シャフト68A,68Bを中心にして
テープカセット1の側面2b,2cに接近するように回
動し、且つ、一対のアーム67A,67B上に支持した
一対のゴムローラ74A,74Bがテープカセット1の
側面2b,2cに添接しながら図20(a)に示したよ
うにそれぞれ矢印方向に回転するので、テープカセット
1が排出される。
【0117】次に、図20(b)に示した如く、カセッ
ト排出機構部60によりテープカセット1を更に排出す
ると、テープカセット1の背面2dがカセット装着機構
部30内に設けたプッシャ32の突出部32a,32b
に当接する。この状態に至った時に、磁気テープ記録及
び/又は再生機50のカセット挿脱口50aと、テープ
カセット1のカセット蓋6との間に発光素子82から出
射した光が通過できる空間が形成される。従って、発光
素子82から出射した光はテープカセット1に遮られる
ことなく受光素子84で受光されるので、受光素子84
側はOFF状態からON状態に変わり、これによりカセ
ット排出機構部60のカセット排出完了タイミングが検
出されて、カセット排出機構部60によるカセット排出
動作が完了すると共に、テープカセット1が不図示の回
転テーブル13のカセット収納部13b内に収納され
る。
【0118】この後、図20(c)に示した如く、一対
のアーム67A,67B上に支持した一対のゴムローラ
74A,74Bがテープカセット1の側面2b,2cか
ら離間すると共に、カセット装着機構部30内に設けた
プッシャ32の突出部32a,32bが、不図示の回転
テーブル13のカセット収納部13b内に収納されたテ
ープカセット1の背面2dから離れる。この時も、発光
素子82から出射した光がテープカセット1に遮られる
ことなく受光素子84で受光され、受光素子84側はO
N状態になっている。
【0119】上記したように、磁気テープ記録及び/又
は再生機50のカセット挿脱口50aの外側近傍にカセ
ット排出検出部80を設けることにより、カセット排出
機構部60のカセット排出開始タイミングとカセット排
出完了タイミングとを検出できるので、カセット排出動
作の信頼性が向上すると共に、テープカセット1を磁気
テープ記録及び/又は再生機50側から回転テーブル1
3のカセット収納部13b内に確実に収納できる。
【0120】一方、何等かの異常により、カセット排出
動作が失敗して、テープカセット1がカセット排出機構
部60内に滞留すると、発光素子82から出射した光が
テープカセット1に遮られて、受光素子84側がOFF
状態になったままになる。ここで、所定時間経過しても
テープカセット1がカセット排出機構部60内に滞留し
ている時には、カセット排出機構部60内のモータ64
を再度起動させて一連の動作を繰り返すことにより、テ
ープカセット1を回転テーブル13のカセット収納部1
3b内に確実に収納できる。尚、モータ64の再起動を
複数回繰り返しても、テープカセット1がカセット排出
機構部60内に依然として滞留している時には、エラー
メッセイジをテープカセット自動選択装置10に表示す
るか、あるいは、ネットワークに接続された他の装置
(図示せず)に表示すれば良い。
【0121】[ディスクカートリッジ自動選択装置]本
発明に係るディスクカートリッジ自動選択装置につい
て、図21乃至図23を用いて簡略に説明する。
【0122】<ディスクカートリッジ>図21(a),
(b)は本発明に係るディスクカートリッジ自動選択装
置に適用されるディスクカートリッジを示した斜視図で
ある。
【0123】まず、本発明に係るディスクカートリッジ
自動選択装置を説明する前に、このディスクカートリッ
ジ自動選択装置に適用されるディスクカートリッジにつ
いて図21(a),(b)を用いて簡略に説明する。
【0124】図21(a),(b)に示した如く、本発
明に係るディスクカートリッジ自動選択装置に適用され
るディスクカートリッジ101は、樹脂材を用いてカー
トリッジ筐体102が略直方形状で小型に形成されてお
り、このカートリッジ筐体102内に光ディスク又は磁
気ディスクなどのディスク103が回転可能に収納され
ている。
【0125】また、カートリッジ筐体102の上面10
2aに開口部102a1が形成され、且つ、カートリッ
ジ筐体102の下面102bにも開口部102b1(図
示せず)が形成されている。この際、カートリッジ筐体
102の上下面102a,102bに開口した開口部1
02a1,(102b1)のいずれか一方の開口部内に
ディスク記録及び/又は再生機150(図22)内に設
けた不図示のターンテーブルと光ピックアップとが進退
可能になっており、他方の開口部内にディスク記録及び
/又は再生機150(図22)内に設けた不図示のディ
スククランパが進退可能になっている。
【0126】また、ディスクカートリッジ101の不使
用時に、カートリッジ筐体102の上下面102a,1
02bに開口した開口部102a1,(102b1)を
覆うためのシャッタ104がスライド可能に設けられて
いる。このシャッタ104は、厚みが薄いステンレス板
材などを用いてカートリッジ筐体102の上面102a
から前面102cを経て下面102bに亘って略コ字状
に折り曲げ形成され、且つ、前面102c側にディスク
記録及び/又は再生機150(図22)内に設けたシャ
ッタ開蓋部材が接離する凸部104aが突出形成されて
いる。
【0127】そして、シャッタ104側をディスク記録
及び/又は再生機150(図22)側に向けてディスク
カートリッジ101をディスク記録及び/又は再生機1
50(図22)内に挿入すると、シャッタ104がシャ
ッタ開蓋部材によってディスクカートリッジ101の挿
入方向に対して略直角な方向にスライドすることで、カ
ートリッジ筐体102の開口部102a1,(102b
1)が開くようになっている。
【0128】<ディスクカートリッジ自動選択装置の全
体構成>図22は本発明に係るディスクカートリッジ自
動選択装置の全体構成を示した斜視図である。
【0129】図22に示した本発明に係るディスクカー
トリッジ自動選択装置110は、先に図2を用いて説明
した本発明に係るテープカセット自動選択装置10の技
術的思想をそのまま投入して開発したものであり、ここ
ではテープカセット1に代えてディスクカートリッジ1
01を適用できるように構成した点が異なっているだけ
であるので、符号番号をテープカセット自動選択装置1
0の場合と対応させて100番台に付加することで詳細
な説明を省略する。
【0130】即ち、図22に示した如く、本発明に係る
ディスクカートリッジ自動選択装置110では、基台と
なる固定ベース111と、固定ベース111上に取り付
けた円環状レール112(不図示)に沿って回転自在に
支持され且つ前記したディスクカートリッジ101を着
脱自在に収納するためのカートリッジ収納部113aを
円周に沿って多数個形成した回転テーブル113と、回
転テーブル113を円環状レール112(不図示)に沿
わせながら回転テーブル113の中央に仮想に設定した
仮想回転中心軸“O”を中心にして時計方向又は反時計
方向に回転駆動させる回転テーブル駆動部120と、回
転テーブル113の外周側に設けられ且つユーザーが回
転テーブル113の外周側から多数個のディスクカート
リッジ101を回転テーブル113の各カートリッジ収
納部113a内に挿入した後に、各カートリッジ収納部
113aから選択した所望のディスクカートリッジ10
1を回転テーブル113の内周側に設けたディスク記録
及び/又は再生機150側に装着するためのカートリッ
ジ装着機構部130と、カートリッジ装着機構部130
と一体に取り付けられ且つ回転テーブル113をロック
したりロック解除する回転テーブルロック機構部140
と、回転テーブル113の各カートリッジ収納部113
aから選択した所望のディスクカートリッジ101を記
録及び/又は再生するためのディスク記録及び/又は再
生機150と、ディスク記録及び/又は再生機150に
接近して設けられ、記録及び/又は再生を終了した所望
のディスクカートリッジ101を回転テーブル113の
カートリッジ収納部113a側に排出する(戻す)ため
のカートリッジ排出機構部160とで概略構成されてい
る。
【0131】この実施例では、多数のディスクカートリ
ッジ101が回転テーブル113の各カートリッジ収納
部113a内で略垂直に起立した状態に収納されている
と共に、ディスクカートリッジ101のシャッタ104
が光ディスク記録及び/又は再生機150への挿入方向
に対して略直角な方向にスライド可能に設けているの
で、回転テーブル113の回転中心軸をシャッタ104
のスライド方向に対して略平行に配置している。そし
て、回転テーブル113の回転中心軸を、ディスクカー
トリッジ101に設けたシャッタ104のスライド方向
に対して略平行に配置することで、回転ドラム113と
ディスク記録及び/又は再生機150とを平面的に配置
できるので、ディスクカートリッジ自動選択装置110
の高さ寸法を低く設定できると共に、ディスクカートリ
ッジ101の搬送負荷を軽減できる。
【0132】尚、本発明に係るディスクカートリッジ自
動選択装置の変形例として、図示を省略するものの、回
転テーブル113の内周側に回転テーブル駆動部12
0,カートリッジ装着機構部130,回転テーブルロッ
ク機構部140を設けた場合には、回転テーブル113
の外周側にディスク記録及び/又は再生機150,カー
トリッジ排出機構部160を設けて構成することも可能
である。
【0133】次に、ディスク記録及び/又は再生機15
0内からイジェクトされたディスクカートリッジ101
を上記したカートリッジ排出機構部160により回転ド
ラム113のカートリッジ収納部113a内に戻す際
に、カートリッジ排出動作の信頼性をより一層高めるよ
うに改善した改善例について、図23を用いて説明す
る。
【0134】図23はディスク記録及び/又は再生機内
からイジェクトされたディスクカートリッジに対してカ
ートリッジ排出機構部のカートリッジ排出タイミングを
検出するカートリッジ排出検出部を説明するための斜視
図である。
【0135】尚、図23中ではカートリッジ排出機構部
160の手前側に配置したディスク記録及び/又は再生
機150の図示を省略すると共に、カートリッジ装着機
構部130とカートリッジ排出機構部160との間で回
転する回転テーブル113の図示も省略している。
【0136】この改善例では、図23に示したように、
カートリッジ排出機構部160の手前側に配置した不図
示のディスク記録及び/又は再生機150のカートリッ
ジ挿脱口より外側でカートリッジ排出機構部160によ
り排出されるディスクカートリッジ101を挟んで発光
素子182と受光素子184とを互いに対向させて配置
して、カートリッジ挿脱口からイジェクトされたディス
クカートリッジ101に対して両素子182,184間
での光の通過又は遮断によりカートリッジ排出機構部1
60のカートリッジ排出開始タイミングとカートリッジ
排出完了タイミングとを検出するカートリッジ排出検出
部180を設けている。
【0137】上記したカートリッジ排出検出部80は、
不図示のディスク記録及び/又は再生機150のカート
リッジ挿脱口からイジェクトされたディスクカートリッ
ジ101を光学的に検出するものであり、固定ベース1
11(図22)上に発光素子取付台181を介して発光
素子182が設置され、且つ、不図示の天板の裏面に受
光素子取付台183を介して受光素子184が設置され
ている。この際、発光素子182と受光素子184はデ
ィスク記録及び/又は再生機150のカートリッジ挿脱
口からイジェクトされるディスクカートリッジ101を
挟んで互いに対向しており、両者182,184間に不
図示のディスク記録及び/又は再生機150のカートリ
ッジ挿脱口からイジェクトされたディスクカートリッジ
101が回転テーブル113の各カートリッジ収納部1
13a(図22)に向かって通過できるようになってい
る。
【0138】従って、下方の固定ベース111(図2
2)上に配置した発光素子182は、カートリッジ排出
機構部160内のカートリッジ排出用ベース161に設
けた下側のアーム167Bに回転可能に支持したゴムロ
ーラ174Bに接近している。一方、上方の天板の裏面
に配置した受光素子184は、カートリッジ排出機構部
160内のカートリッジ排出用ベース161に設けた上
側のアーム167Aに回転可能に支持したゴムローラ1
74Aに接近している。また、カートリッジ装着機構部
130とカートリッジ排出機構部160との間に不図示
の回転ドラム113が配置されている。更に、カートリ
ッジ装着機構部130は、プッシャ用ベース131上に
水平移動可能に設けたプッシャ132の突出部132
a,132bが不図示のディスク記録及び/又は再生機
150のカセット挿脱口からイジェクトされたディスク
カートリッジ101の背面102dと回転ドラム113
を介して対向している。
【0139】ここで、上記したカートリッジ排出検出部
180の動作は、先に図19,図20を用いて説明した
カセット排出検出部80の動作と同じであるので、詳述
を省略するものの、簡単に説明すると、不図示のディス
ク記録及び/又は再生機150のカートリッジ挿脱口か
らディスクカートリッジ101がイジェクトされると、
発光素子182からの光がディスクカートリッジ101
によって遮られるので、受光素子184がON状態から
OFF状態に変化し、これを検出してカートリッジ排出
機構部160によるディスクカートリッジ101の排出
動作が開始され、この後、ディスクカートリッジ101
の回転ドラム113方向への移動に伴って受光素子18
4がOFF状態からON状態に変化して、ディスクカー
トリッジ101の排出動作が完了すると、ディスクカー
トリッジ101が確実に回転ドラム113のカートリッ
ジ収納部113a内に確実に収納されるので、カートリ
ッジ排出動作の信頼性をより一層向上させることができ
る。
【0140】
【発明の効果】以上詳述した本発明に係るテープカセッ
ト自動選択装置によると、回転テーブル上から選択した
所望のテープカセットを磁気テープ記録及び/又は再生
機に挿入し、この後、磁気テープ記録及び/又は再生機
内からイジェクトされた所望のテープカセットを回転テ
ーブル上に戻す際に、テープカセットの移動中に従来の
ような重力に抗してテープカセットを持ち上げる動作が
ないので、カセット挿入機構部及びカセット排出機構部
の駆動負荷を軽減できる。また、回転テーブルの外周側
又は内周側にカセット装着入機構部を配置し、これと対
向して回転テーブルの内周側又は外周側に磁気テープ記
録及び/又は再生機を配置することで、テープカセット
自動選択装置内のスペース効率が良くなり、且つ、各構
成部材を平面的に配置しているので装置の高さ寸法を低
く押さえることができる。更に、回転自在な回転テーブ
ルに形成した複数個のカセット収納部内にテープカセッ
トをそれぞれ収納しているので、テープカセットを効率
良く交換できる。
【0141】また、回転テーブルの各カセット収納部内
では、円環状天板部に取り付けた板バネの先端部位をテ
ープカセットの他方の側面に凹状に形成したカセット把
持部に押圧しながら係合させることでテープカセットが
位置決めされているために、テープカセットの両側面を
板バネで押圧する場合に比べて、テープカセットのカセ
ット収納部への保持構造が簡単であり、更に、円環状天
板部に取り付けた板バネの先端部位に半径がR6前後の
円弧状突起を形成することで、ユーザーがテープカセッ
トを回転テーブルの各カセット収納部にそれぞれ挿入す
る時にユーザの操作感を損なうことなく、テープカセッ
トへの最適保持力を得ることができる。
【0142】また、カセット装着機構部内のプッシャの
移動態様に連動して回転テーブルロック機構部を設けた
ため、カセット装着機構部と回転テーブルロック機構部
の駆動源を共用でき、且つ、両機構部の動作態様に応じ
て回転テーブルを確実にロックしたり、ロック解除でき
る。
【0143】また、磁気テープ記録及び/又は再生機内
からイジェクトされたテープカセットを回転テーブルの
カセット収納部に戻すにあたって、カセット排出機構部
は、一対のカムギアを用いているために、簡単な構造で
確実にテープカセットの排出を行うことができ、更に、
一対のカムギアにそれぞれ形成した各カム部のうちで、
一方をガイド溝無しカム部とし、他方をガイド溝付きカ
ム部としため、ガイド溝付きカム部に追従する他方のア
ーム側に支持したローラでテープカセットの他方の側面
への位置出しを行うことができる。
【0144】また、磁気テープ記録及び/又は再生機に
接近してカセット排出機構部を設けると共に、磁気テー
プ記録及び/又は再生機のカセット挿脱口より外側でカ
セット排出機構部により排出される所望のテープカセッ
トを挟んで発光素子と受光素子とを互いに対向させてカ
セット排出検出部を設けたため、カセット挿脱口からイ
ジェクトされたテープカセットに対して両素子間での光
の通過又は遮断によりカセット排出機構部のカセット排
出開始タイミングとカセット排出完了タイミングとをカ
セット排出検出部で検出することができるので、カセッ
ト排出動作の信頼性をより一層向上させることができる
と共に、テープカセットを磁気テープ記録及び/又は再
生機側から回転テーブルのカセット収納部内に確実に収
納できる。
【0145】更に、本発明に係るディスクカートリッジ
自動選択装置によると、回転テーブル上から選択した所
望のディスクカートリッジをディスク記録及び/又は再
生機に挿入し、この後、ディスク記録及び/又は再生機
内からイジェクトされた所望のディスクカートリッジを
回転テーブル上に戻す際に、回転テーブルの回転中心軸
を、ディスクカートリッジに設けたシャッタのスライド
方向に対して略平行に配置したため、回転ドラムとディ
スク記録及び/又は再生機とを平面的に配置できるの
で、ディスクカートリッジ自動選択装置の高さ寸法を低
く設定できると共に、ディスクカートリッジの搬送負荷
を軽減できる。
【0146】また、ディスク記録及び/又は再生機に接
近してカートリッジ排出機構部を設けると共に、ディス
ク記録及び/又は再生機のカートリッジ挿脱口より外側
でカートリッジ排出機構部により排出される所望のディ
スクカートリッジを挟んで発光素子と受光素子とを互い
に対向させてカートリッジ排出検出部を設けたため、カ
ートリッジ挿脱口からイジェクトされたディスクカート
リッジに対して両素子間での光の通過又は遮断によりカ
ートリッジ排出機構部のカートリッジ排出開始タイミン
グとカートリッジ排出完了タイミングとをカートリッジ
排出検出部で検出することができるので、カートリッジ
排出動作の信頼性をより一層向上させることができると
共に、ディスクカートリッジをディスク記録及び/又は
再生機側から回転テーブルのカートリッジ収納部内に確
実に収納できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は本発明に係るテープカセット
自動選択装置に適用されるテープカセットを示した斜視
図である。
【図2】本発明に係るテープカセット自動選択装置の全
体構成を示した斜視図である。
【図3】本発明に係るテープカセット自動選択装置にお
いて、回転テーブルを上方に移動させて、内部を詳細に
示した分解斜視図である。
【図4】テープカセット自動選択装置内の回転テーブル
を示した斜視図である。
【図5】(a),(b)は回転テーブルに形成したカセ
ット収納部を説明するための斜視図である。
【図6】テープカセットの側面を板バネで押圧している
状態を示した斜視図である。
【図7】(a)〜(c)は回転テーブルのカセット収納
部内でテープカセットが移動する状態を説明するための
断面図である。
【図8】(a),(b)は回転テーブルのカセット収納
部内でテープカセットの側面を板バネで押圧する時の特
性図である。
【図9】(a),(b)は回転テーブルの回転位置の位
置出しを説明するための図である。
【図10】(a),(b)はテープカセット自動選択装
置内のカセット装着機構部及び回転テーブルロック機構
部を説明するために表側,裏側からそれぞれ見た斜視図
である。
【図11】カセット装着機構部内のプッシャの移動態様
を説明するための図である。
【図12】(a)〜(c)はカセット装着機構部のプッ
シャの動作を説明するたの正面図である。
【図13】(a)〜(c)は回転テーブルロック機構部
により回転テーブルをロック及びロック解除する動作を
説明するたの斜視図である。
【図14】テープカセット自動選択装置内のカセット排
出機構部を説明するため斜視図である。
【図15】カセット排出機構部内の一対のカムギアを示
した平面図である。
【図16】(a),(b)はカセット排出機構部内の一
対のアームをそれぞれ示した斜視図である。
【図17】(a)〜(c)はカセット排出機構部の動作
を説明するための斜視図である。
【図18】磁気テープ記録及び/又は再生機内からイジ
ェクトされたテープカセットに対してカセット排出機構
部のカセット排出タイミングを検出するカセット排出検
出部を説明するための斜視図である。
【図19】(a)〜(c)はカセット排出機構部のカセ
ット排出タイミングを検出するカセット排出検出部の動
作(その1)を説明するための側面図である。
【図20】(a)〜(c)はカセット排出機構部のカセ
ット排出タイミングを検出するカセット排出検出部の動
作(その2)を説明するための側面図である。
【図21】(a),(b)は本発明に係るディスクカー
トリッジ自動選択装置に適用されるディスクカートリッ
ジを示した斜視図である。
【図22】本発明に係るディスクカートリッジ自動選択
装置の全体構成を示した斜視図である。
【図23】ディスク記録及び/又は再生機内からイジェ
クトされたディスクカートリッジに対してカートリッジ
排出機構部のカートリッジ排出タイミングを検出するカ
ートリッジ排出検出部を説明するための斜視図である。
【図24】従来の記録媒体装填装置を示した斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…テープカセット、2…カセット筐体、2a…前面開
口部、2b,2c…側面、2b2,2c2…カセット把
持部、2d…背面、5…磁気テープ、6…カセット蓋、
6b1,6c1…一対のカセット蓋支持軸、10…テー
プカセット自動選択装置、11…固定ベース、12…円
環状レール、13…回転テーブル、13a…カセット収
納部、13b…円環状底板部、13c…円環状天板部、
13c1…窓、13d…切り板部、13e…大径ギア、
14…板バネ、14a…アーム部、14a1…円弧状突
起、20…回転テーブル駆動部、22…モータ、30…
カセット装着機構部、31…プッシャ用ベース、32…
プッシャ、35…モータ、40…回転テーブルロック機
構部、41…第1ロックアーム、42…軸、43…ピ
ン、44…第2ロックアーム、44a…ロック爪部、4
5…軸、46…捩じりバネ、50…磁気テープ記録及び
/又は再生機、50a…カセット挿脱口、60…カセッ
ト排出機構部、61…カセット排出用ベース、62A,
62B…一対のカムギア、63A,63B…第1シャフ
ト、62a…ガイド溝無しカム部、62b…ガイド溝付
きカム部、64…モータ、67A,67B…一対のアー
ム、68A,68B…第2シャフト、69A,69B…
一対のプーリ付きギア、72A,72B…一対の回転
軸、73A,73B…一対のプーリ、74A,74B…
一対のゴムローラ、75A,75B…一対のカムフォロ
ワー、76…引張バネ、77…スイッチ、80…カセッ
ト排出検出部、82…発光素子、84…受光素子、10
1…ディスクカートリッジ、102…カートリッジ筐
体、103…ディスク、104…シャッタ、110…デ
ィスクカートリッジ自動選択装置、111…固定ベー
ス、120…回転テーブル駆動部、130…カートリッ
ジ装着機構部、140…回転テーブルロック機構部、1
50…ディスク記録及び/又は再生機、160…カート
リッジ排出機構部、180…カートリッジ排出検出部、
182…発光素子、184…受光素子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D057 AA02 AA06 BB06 BB10 BB15 BB17 BC03 BE02 BF02 BF07 CA02 CA08 CA11 CD02 EB17 5D072 AB02 AB06 BB16 BB39 BE02 BG02 BH02 BH06 CA02 CA08 CA11 CD02 EB18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略直方形状のカセット筐体内に磁気テー
    プを収納し、且つ、前記カセット筐体の前面開口部側に
    露出した前記磁気テープを開閉自在なカセット蓋で覆っ
    たテープカセットを、固定ベースに対して回転自在な回
    転テーブル上で円周に沿って設けた複数個のカセット収
    納部内にそれぞれ収納して、複数個のテープカセットの
    うちから選択した所望のテープカセットを前記回転テー
    ブルの近傍に設けた磁気テープ記録及び/又は再生機内
    に装着するように構成したテープカセット自動選択装置
    において、 前記回転テーブルは、円環状底板部と円環状天板部とを
    高さ方向に所定の距離隔てて互いに対向させ、且つ、前
    記円環状底板部と前記円環状天板部との間を円周方向に
    沿って複数の仕切り板部で略等間隔に仕切って前記複数
    個のカセット収納部を形成し、各カセット収納部内で各
    テープカセットの一方の側面が前記円環状底板部上に載
    置され、各テープカセットの他方の側面が前記円環状天
    板部に対向すると共に、前記円環状天板部に取り付けた
    板バネの先端部位を前記各テープカセットの他方の側面
    に凹状に形成したカセット把持部に押圧しながら係合さ
    せることで、各カセット収納部内で各テープカセットを
    位置決めした状態で保持することを特徴とするテープカ
    セット自動選択装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテープカセット自動選択
    装置において、 前記テープカセットの他方の側面に凹状に形成したカセ
    ット把持部を入り口側の辺幅が3.5mm程度に略三角
    凹状に形成した時に、前記板バネの先端部位に半径がR
    6前後の円弧状突起を形成し、この円弧状突起を略三角
    凹状に形成した前記カセット把持部に係合させたことを
    特徴とするテープカセット自動選択装置。
  3. 【請求項3】 略直方形状のカセット筐体内に磁気テー
    プを収納し、且つ、前記カセット筐体の前面開口部側に
    露出した前記磁気テープを開閉自在なカセット蓋で覆っ
    たテープカセットを、固定ベースに対して回転自在な回
    転テーブル上で円周に沿って設けた複数個のカセット収
    納部内にそれぞれ収納して、複数個のテープカセットの
    うちから選択した所望のテープカセットを前記回転テー
    ブルの近傍に設けた磁気テープ記録及び/又は再生機内
    に装着するように構成したテープカセット自動選択装置
    において、 前記回転テーブルの外周側又は内周側に設けられ、前記
    回転テーブル上の各カセット収納部内から選択された所
    望のテープカセットの背面をプッシャ用ベースに移動自
    在に設けたプッシャで押して前記所望のテープカセット
    を前記磁気テープ記録及び/又は再生機内に装着すると
    共に、前記磁気テープ記録及び/又は再生機内からイジ
    ェクトされた前記所望のテープカセットの前記カセット
    収納部内への収納位置を前記プッシャの微小移動により
    位置決めするためのカセット装着機構部と、 前記カセット装着機構部と前記回転テーブルを介して対
    向し、且つ、前記回転テーブルの内周側又は外周側に設
    けた前記磁気テープ記録及び/又は再生機と、 前記磁気テープ記録及び/又は再生機に接近して設けら
    れ、且つ、前記磁気テープ記録及び/又は再生機内から
    イジェクトされた前記所望のテープカセットを前記回転
    テーブル上のカセット収納部側に排出するためのカセッ
    ト排出機構部と、 前記プッシャ用ベースに設けられ、且つ、前記プッシャ
    の移動態様に連動して前記回転テーブルをロックした
    り、ロック解除する回転テーブルロック機構部とを備え
    たことを特徴とするテープカセット自動選択装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のテープカセット自動選択
    装置において、 前記カセット排出機構部は、 互いに噛み合い、且つ、一つの駆動源によって互いに逆
    方向に回転する一対のカムギアと、 前記一対のカムギアにそれぞれ形成した各カム部に追従
    して、前記テープカセットの一方の側面側及び他方の側
    面側に開閉する回動可能な一対のアームと、 前記一対のアームに支持され、且つ、前記一対のアーム
    の回動により前記テープカセットの一方の側面及び他方
    の側面に接離すると共に、両側面への添接時に前記一対
    のカムギアの回転を伝達されて前記テープカセットを排
    出する方向にそれぞれ回転する一対のローラとを備えた
    ことを特徴とするテープカセット自動選択装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のテープカセット自動選択
    装置において、 前記一対のカムギアにそれぞれ形成した各カム部は、一
    方をガイド溝無しカム部とし、他方をガイド溝付きカム
    部とし、このガイド溝付きカム部に追従する他方のアー
    ム側に支持したローラで前記テープカセットの他方の側
    面への位置出しを行うことを特徴とするテープカセット
    自動選択装置。
  6. 【請求項6】 略直方形状のカセット筐体内に磁気テー
    プを収納し、且つ、前記カセット筐体の前面開口部側に
    露出した前記磁気テープを開閉自在なカセット蓋で覆っ
    たテープカセットを、固定ベースに対して回転自在な回
    転テーブル上で円周に沿って設けた複数個のカセット収
    納部内にそれぞれ収納して、複数個のテープカセットの
    うちから選択した所望のテープカセットを前記回転テー
    ブルの近傍に設けた磁気テープ記録及び/又は再生機内
    に装着するように構成したテープカセット自動選択装置
    において、 前記磁気テープ記録及び/又は再生機に接近して設けら
    れ、且つ、前記磁気テープ記録及び/又は再生機のカセ
    ット挿脱口からイジェクトされた前記所望のテープカセ
    ットを前記回転テーブル上のカセット収納部側に排出す
    るためのカセット排出機構部と、 前記磁気テープ記録及び/又は再生機のカセット挿脱口
    より外側で前記カセット排出機構部により排出される前
    記所望のテープカセットを挟んで発光素子と受光素子と
    を互いに対向させて配置して、前記カセット挿脱口から
    イジェクトされた前記所望のテープカセットに対して両
    素子間での光の通過又は遮断により前記カセット排出機
    構部のカセット排出開始タイミングとカセット排出完了
    タイミングとを検出するカセット排出検出部とを少なく
    とも備えたテープカセット自動選択装置。
  7. 【請求項7】 略直方形状のカートリッジ筐体内にディ
    スクを収納し、且つ、前記カートリッジ筐体の開口部に
    露出した前記ディスクを覆うためのシャッタを光ディス
    ク記録及び/又は再生機への挿入方向に対して略直角な
    方向にスライド可能に設けたディスクカートリッジを、
    固定ベースに対して回転自在な回転テーブル上で円周に
    沿って設けた複数個のカートリッジ収納部内にそれぞれ
    収納して、複数個のディスクカートリッジのうちから選
    択した所望のディスクカートリッジを前記回転テーブル
    の近傍に設けた前記ディスク記録及び/又は再生機内に
    装着するように構成したディスクカートリッジ自動選択
    装置において、 前記ディスクカートリッジを前記回転テーブル上のカー
    トリッジ収納部内に載置した状態で、前記回転テーブル
    の回転中心軸を、前記シャッタのスライド方向に対して
    略平行に配置したことを特徴とするディスクカートリッ
    ジ自動選択装置。
  8. 【請求項8】 略直方形状のカートリッジ筐体内にディ
    スクを収納し、且つ、前記カートリッジ筐体の開口部に
    露出した前記ディスクを覆うためのシャッタをスライド
    可能に設けたディスクカートリッジを、固定ベースに対
    して回転自在な回転テーブル上で円周に沿って設けた複
    数個のカートリッジ収納部内にそれぞれ収納して、複数
    個のディスクカートリッジのうちから選択した所望のデ
    ィスクカートリッジを前記回転テーブルの近傍に設けた
    ディスク記録及び/又は再生機内に装着するように構成
    したディスクカートリッジ自動選択装置において、 前記ディスク記録及び/又は再生機に接近して設けら
    れ、且つ、前記ディスク記録及び/又は再生機のカート
    リッジ挿脱口からイジェクトされた前記所望のディスク
    カートリッジを前記回転テーブル上のカートリッジ収納
    部側に排出するためのカートリッジ排出機構部と、 前記ディスク記録及び/又は再生機のカートリッジ挿脱
    口より外側で前記カートリッジ排出機構部により排出さ
    れる前記所望のディスクカートリッジを挟んで発光素子
    と受光素子とを互いに対向させて配置して、前記カート
    リッジ挿脱口からイジェクトされた前記所望のディスク
    カートリッジに対して両素子間での光の通過又は遮断に
    より前記カートリッジ排出機構部のカートリッジ排出開
    始タイミングとカートリッジ排出完了タイミングとを検
    出するカートリッジ排出検出部とを少なくとも備えたデ
    ィスクカートリッジ自動選択装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011023068A (ja) * 2009-07-15 2011-02-03 Fujitsu Ltd 収納装置、収納方法及びライブラリ装置

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