JP2003142390A - レジスト処理方法および半導体装置の製造方法 - Google Patents

レジスト処理方法および半導体装置の製造方法

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Masaki Yoshizawa
正樹 吉澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】膜厚約150nm以下のレジストで起こる解像
特性の低下を改善できるレジスト処理方法および半導体
装置の製造方法を提供する。 【解決手段】溶媒で希釈されたレジスト材料をほぼ15
0nm以下の厚さで塗布して塗布膜を形成する工程と、
塗布膜上部から溶媒を含まない気体のダウンフローをウ
ェハ上にある程度の圧力が加わるように供給しながら、
塗布膜を加熱して溶媒の少なくとも一部を蒸発させる工
程と、塗布膜に光または荷電粒子線の露光および現像を
行い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを有
するレジスト処理方法および半導体装置の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リソグラフィ工程
におけるレジスト処理方法および半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの微細化に伴い、パターンのアス
ペクト比が増大し、パターン倒れが起こりやすくなる。
また、レジストのエッチング耐性が低下するため、レジ
ストとエッチングされる層との層間に、例えばSOG
(spin on glass)膜等を形成し、エッチングマスクとし
て用いる多層プロセスも導入される。パターン倒れの防
止や、多層プロセスの導入には、レジストの薄膜化が要
求される。
【0003】あるいは、低加速電子ビーム近接転写リソ
グラフィの一つであるLEEPL(low energy electro
n-beam proximity projection lithography)の場合に
は、低加速電子がレジスト中に侵入できる深さに制限が
ある。したがって、レジストの薄膜化が必要とされる。
【0004】レジストを薄膜化するには、通常、レジス
ト材料に溶媒を添加して、塗布液を低粘度化する。回転
塗布における回転数が同じであれば、低粘度の塗布液を
用いるほど、レジストを薄膜化できる。塗布液に過剰に
含まれる溶媒は、塗布後、露光前に行われる熱処理(プ
リベーキング;pre-baking)によって蒸発する。プリベ
ーキング後のレジスト膜は、残留溶媒として適当な量の
溶媒を含有する。
【0005】従来、プリベーキングにおいて残留溶媒の
除去を促進できる方法としては、例えば特開昭53−1
42181号公報に開示された半導体素子の製造方法が
ある。この方法によれば、減圧下でプリベーキングを行
い、プリベーキングに要する時間を短縮させている。こ
の公報には、膜厚150nm以下の薄膜レジストを形成
することや、減圧下でプリベーキングを行うことによる
レジスト解像特性の変化については、記載されていな
い。
【0006】プリベーキングを窒素雰囲気または窒素気
流中で行うことは、従来、広く行われている。また、特
開昭59−74552号公報には、レジスト塗布後、露
光を行う前に、プリベーキングを行うかわりに相対湿度
30%以下の雰囲気、好適には乾燥窒素中でレジスト塗
膜の乾燥硬化を行うことを特徴とするレジスト膜の乾燥
硬化方法が開示されている。この方法によれば、積極的
に加温を行わず、常温でレジスト塗膜を乾燥硬化させて
いる。
【0007】この公報には、ベーキング温度が高いほ
ど、溶剤が飛散し易くなり処理時間が短くなるが、レジ
ストが熱反応を起こし易くなり、解像特性の低下、膜残
りなどパターニング性の劣化を招くことが記載されてい
る。また、ベーキング温度が低いと、ベーキング時間が
長くなるだけでなく、溶剤が塗膜中に残り易いため、得
られる膜の品質が劣化することも記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】近年、露光用の光源の
波長も短波長化し、紫外領域(KrFレーザ)あるいは
真空紫外領域(ArF、F2 レーザ)やEUV(Extrem
e UV)光を用いたリソグラフィも開発・検討されてい
る。一方、電子線転写型リソグラフィも実用化されてい
る。これらのリソグラフィには、化学増幅型レジスト材
料が用いられる。
【0009】化学増幅型レジストにおいては、露光によ
り発生する酸を触媒として反応が起こり、露光部が不溶
化または可溶化する。露光により発生した酸は、レジス
ト中の残留溶媒を拡散経路として、露光部から未露光部
に拡散する。酸の移動量はある程度のところで飽和す
る。通常、酸の拡散により解像特性は向上するが、エッ
ジラフネスは悪化する。したがって、残留溶媒の含有率
は、レジストの解像特性に対して大きな影響を与える。
【0010】前述したように、多層プロセスや低加速電
子ビーム転写型リソグラフィにおいてはレジストの薄膜
化が要求されている。図4は電子の侵入深さと加速電圧
との関係を示す。LEEPLでは2keVの電子が用い
られるため、電子はレジスト中に150nm程度しか侵
入しない。したがって、LEEPLの場合、レジストを
150nm以下の厚さで塗布する必要がある。但し、2
keVの電子が150nm程度の深さまで到達したとき
には、レジストのパターニングに十分なエネルギーをも
たない。したがって、実際にはレジストの膜厚は150
nmより薄くされる。
【0011】図5は、孤立ラインパターンの解像限界と
レジスト膜厚との関係を示す。レジストは、化学増幅型
ネガレジストNEB22およびNEB31(住友化学工
業製)を用いた。露光には、電子ビーム直接描画機HL
−800D(日立製作所製)を用いた。解像限界の測定
には測長SEM(KLA-Tencor製/KLA−8100)を
用いた。図5に示すように、膜厚250nmまではレジ
ストの薄膜化に伴って解像特性が向上しているが、膜厚
200nmに薄膜化すると、解像特性の向上が見られな
くなる。
【0012】図6は、パターンのエッジラフネスとプリ
ベーキング温度との関係を示す。レジストはNEB22
を用い、露光にはHL−800Dを用いて、線幅100
nmの3本のラインアンドスペース(L/S)パターン
を形成した。図6に示すように、膜厚250nmのと
き、エッジラフネスの最小値は7nm程度であるが、レ
ジストを膜厚70nmに薄膜化すると、エッジラフネス
の最小値は増加して、10nm程度となる。
【0013】また、図6に示すように、エッジラフネス
が最小となる最適プリベーキング温度は、膜厚250n
mのとき110℃であるのに対し、膜厚70nmのとき
には90℃に低下する。したがって、薄膜レジストにお
いては、厚膜のレジストに比較して、プリベーキング中
に溶媒が蒸発しにくいことが考えられる。
【0014】以上のように、例えば化学増幅型レジスト
材料を用いて薄膜のレジストを形成すると、解像特性が
低下してエッジラフネスの悪化が起こる。また、薄膜の
レジストには、低粘度化するために厚膜のレジストより
も過剰に溶媒が添加される。これが一因となり、エッジ
ラフネスが最小となる最適プリベーキング温度が変化す
る。
【0015】これらのことから、薄膜レジストは厚膜レ
ジストよりも残留溶媒の含有率が高いと考えられる。レ
ジスト中の残留溶媒を定量する方法としては、赤外分光
法が挙げられる。しかしながら、例えば膜厚70nm程
度の薄膜レジストは、レジスト自体が微量であり、残留
溶媒量を正確に定量するのは困難である。
【0016】薄膜レジストで厚膜レジストより残留溶媒
の含有率が高ければ、残留溶媒を拡散経路とする酸の拡
散長は、薄膜レジストの方が長くなる。エッジラフネス
評価法(Edge roughness evaluation method for quant
ifying at-size beam blur in electron beam lithogra
phy, Proceedings of SPIE Vol. 3997, 301 (2000)参
照)により、レジスト中での酸の拡散長を測定した結
果、膜厚250nmのとき22nm、膜厚70nmのと
き60nm以上であった。
【0017】したがって、薄膜レジスト中での酸の過剰
な拡散により、潜像プロファイルのコントラストが低下
し、これにより、レジストのエッジラフネスのような解
像特性が低下すると考えられる。このような現象は、膜
厚約150nm以下でレジストを形成した場合に特有の
ものであり、厚膜レジストでは見られない。
【0018】前述したように、特開昭53−14218
1号には減圧下でプリベーキングを行うことが開示され
ており、特開昭59−74552号公報等には窒素の供
給下でプリベーキングを行うことが開示されている。し
かしながら、これらの発明は、膜厚約150nm以下の
薄膜レジストで観察される上記のような問題を解決する
ためになされたものではない。
【0019】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
のであり、したがって本発明は、膜厚約150nm以下
のレジストで起こる解像特性の低下を改善できるレジス
ト処理方法および半導体装置の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のレジスト処理方法は、溶媒で希釈されたレ
ジスト材料をほぼ150nm以下の厚さで塗布して塗布
膜を形成する工程と、前記塗布膜上部から前記溶媒を含
まない気体のダウンフローを供給しながら、前記塗布膜
を加熱して前記溶媒の少なくとも一部を蒸発させる工程
と、前記塗布膜に光または荷電粒子線の露光および現像
を行い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを
有することを特徴とする。好適には、前記レジストは化
学増幅型レジストを含む。
【0021】あるいは、気体のダウンフローを供給する
かわりに、前記溶媒の飽和蒸気圧より高圧の範囲で減圧
した雰囲気で、前記塗布膜を加熱する。あるいは、気体
のダウンフローを供給するかわりに、前記溶媒を含まな
い気体で雰囲気を置換しながら、前記塗布膜を加熱す
る。
【0022】これにより、露光によりレジストで発生す
る酸の拡散長を短くすることが可能となる。本発明のレ
ジスト処理方法によれば、膜厚150nm以下の薄膜の
レジストでエッジラフネスを低減し、解像特性を向上さ
せることができる。
【0023】さらに、上記の目的を達成するため、本発
明の半導体装置の製造方法は、溶媒で希釈されたレジス
ト材料をほぼ150nm以下の厚さで塗布して塗布膜を
形成する工程と、前記塗布膜上部から前記溶媒を含まな
い気体のダウンフローを供給しながら、前記塗布膜を加
熱して前記溶媒の少なくとも一部を蒸発させる工程と、
前記塗布膜に光または荷電粒子線の露光および現像を行
い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを有す
ることを特徴とする。
【0024】本発明の半導体装置の製造方法は、好適に
は、前記塗布膜を形成する工程において、前記レジスト
材料を少なくとも1層の他のレジスト層上に塗布し、前
記露光および現像により前記レジストを形成した後、前
記レジストをマスクとして下地のレジスト層にエッチン
グを行う工程をさらに有する。
【0025】あるいは、気体のダウンフローを供給する
かわりに、前記溶媒の飽和蒸気圧より高圧の範囲で減圧
した雰囲気で、前記塗布膜を加熱する。あるいは、気体
のダウンフローを供給するかわりに、前記溶媒を含まな
い気体で雰囲気を置換しながら、前記塗布膜を加熱す
る。
【0026】これにより、露光によりレジストで発生す
る酸の拡散長を短くすることが可能となる。本発明の半
導体装置の製造方法によれば、リソグラフィ工程におい
て、膜厚150nm以下の薄膜のレジストでエッジラフ
ネスを低減し、解像特性を向上させることができる。し
たがって、微細パターンをより高精度に形成することが
可能となり、半導体装置の高集積化が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のレジスト処理方
法および半導体装置の製造方法の実施の形態について、
図面を参照して説明する。本実施形態のレジスト処理方
法によれば、レジスト材料を150nm以下の膜厚で塗
布した後、窒素等のダウンフローをウェハ上に圧力が加
わるように供給しながら、プリベーキングを行う。これ
により、ダウンフローを供給せずにプリベーキングを行
った場合と比較して、レジストのエッジラフネスのよう
な解像特性を向上させることができる。
【0028】以下、LEEPL用のレジスト処理方法の
例を説明する。まず、化学増幅型ネガレジストNEB2
2を、2keVの電子が侵入できる膜厚範囲、例えば膜
厚70nmでシリコンウェハ上に回転塗布する。その
後、例えば100℃で120秒間のプリベーキングを行
う。このプリベーキングは、ウェハ上部から流量4L/
minで例えば窒素のダウンフローを供給しながら行
う。
【0029】図1は、ダウンフローの模式図である。図
1に示すように、ウェハ1に対して窒素ガス(N2 )を
上部からシャワー状に供給する。窒素のダウンフローを
供給しながら、ウェハ1をヒーター2で加熱する。
【0030】次に、HL−800Dを用いて露光量30
μC/cm2 で所望のデバイスパターンをレジストに転
写する。露光後、例えば90℃で120秒間、ポスト露
光ベーキング(post exposure baking)を行う。その
後、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(T
MAH;tetramethylammonium hydroxide)を2.38%
含有する現像液を用いて現像を行う。以上の工程によ
り、過剰な残留溶媒を介した酸拡散が抑制される。した
がって、レジスト中での酸の拡散を一因とする解像特性
の低下が抑制される。
【0031】図2は、レジスト中での酸拡散長とダウン
フローのガス流量との関係を示す。レジストはNEB2
2を用い、レジストの膜厚は70nmとした。プリベー
キングの際、ガス流量2、3または4L/minで乾燥
窒素を供給した。露光にはHL−800Dを用いた。プ
リベーキングとポスト露光ベーキングは、いずれも90
℃、120秒で行った。
【0032】図2に示すように、ガス流量を上げると酸
拡散は抑制され、ガス流量2L/minのとき酸拡散長
がほぼ64nmであるのに対し、ガス流量4L/min
のとき酸拡散長がほぼ51nmとなった。ダウンフロー
の供給によりウェハ上の溶媒雰囲気が置換され、溶媒の
揮発が促進される。これにより、レジストの残留溶媒の
含有率が低下し、酸拡散が抑制されたと考えられる。
【0033】図3は、パターンのエッジラフネスとプリ
ベーキング温度との関係を示す。レジストはNEB22
を用い、露光にはHL−800Dを用いて、線幅100
nmの3本のラインアンドスペース(L/S)パターン
を形成した。ダウンフローを行わないときの膜厚70n
mと膜厚250nmのデータは図6と共通である。
【0034】膜厚70nmのとき、ガス流量4/min
で窒素のダウンフローを供給すると、膜厚70nmでダ
ウンフローを供給しない場合に比較して、エッジラフネ
スの最小値が低減され、8nm程度となった。また、最
適プリベーキング温度もダウンフローを行う場合に比較
して高くなり、100℃となった。以上のように、ウェ
ハにある程度の圧力がかかるダウンフローの供給によ
り、レジストの薄膜化に伴う解像特性の低下を抑制でき
る。
【0035】上記の本実施形態においては、プリベーキ
ングの際に窒素ガスのダウンフローを供給するが、窒素
以外の不活性ガスや乾燥空気のダウンフローをウェハ上
に圧力が加わるように供給しても、溶媒の揮発を促進さ
せることができる。これにより、レジスト中の酸拡散を
抑制し、解像特性を向上させることができる。
【0036】あるいは、ベーキング雰囲気を減圧するこ
とによっても、溶媒の揮発を促進させ、酸拡散を抑制す
ることができる。このとき、ベーキング雰囲気の圧力が
溶媒の飽和蒸気圧よりも低くならないようにする。例え
ば、溶媒がPGMEA(プロピレングリコールモノメチ
ルエーテルアセテート)であり、90℃でプリベーキン
グを行う場合には、溶媒の90℃での飽和蒸気圧が10
1.6mmHgであることから、101.6mmHgを
下回らない範囲で減圧する。
【0037】あるいは、図1に示すように、ウェハのほ
ぼ真上からシャワー状に窒素等の気体のダウンフローを
供給するかわりに、ベーキング炉の壁面の任意の箇所に
設けられた給気管から炉内に窒素等の気体を供給し、ベ
ーキング雰囲気を置換することもできる。気体をシャワ
ー状に供給してダウンフローさせる場合も、ベーキング
炉の任意の箇所に設けられた給気管から導入する場合
も、ベーキング炉内の気体はポンプにより排気管を介し
て炉外に排出される。
【0038】本実施形態の半導体装置の製造方法は、上
記のレジスト処理方法により所定のパターンのレジスト
を形成するリソグラフィ工程を含む。本実施形態の半導
体装置の製造方法によれば、2keVの電子により薄膜
にエッジラフネスの少ないパターンを転写することが可
能となる。したがって、半導体装置に微細パターンを高
精度に形成することが可能となる。
【0039】本発明のレジスト処理方法および半導体装
置の製造方法の実施形態は、上記の説明に限定されな
い。例えば、上記の実施形態はLEEPLの例を示した
が、PREVAIL(projection exposure with varia
ble axis immersion lenses)等のLEEPL以外の電子
線転写型リソグラフィや電子線直接描画機に本発明を適
用することもできる。
【0040】但し、PREVAILのように高加速電子
ビームを用いる場合、レジスト中での電子の散乱が少な
く、レジストへの電子の侵入深さは、通常1μm以上と
なる。したがって、膜厚150nm以下の薄膜レジスト
を形成したり、下層レジストをドライエッチングで加工
する多層プロセスを採用したりする必要は少ない。本発
明は、LEEPLのように低加速電子ビームを用いるリ
ソグラフィに特に好適である。
【0041】また、紫外領域や真空紫外領域の波長の光
あるいはEUVを用いるフォトリソグラフィ用のレジス
トを形成する場合や、多層プロセスにおける最上層のレ
ジストを形成する場合にも、本発明を適用することが可
能である。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、
種々の変更が可能である。
【0042】
【発明の効果】本発明のレジスト処理方法によれば、膜
厚約150nm以下のレジストで起こる解像特性の低下
を改善できる。本発明の半導体装置の製造方法によれ
ば、膜厚約150nm以下のレジストで起こる解像特性
の低下を改善し、微細パターンを高精度に形成すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のレジスト処理方法の実施形態に
係り、窒素ガスのダウンフローを供給しながらプリベー
キングを行う模式図である。
【図2】図2は本発明の実施形態に係り、レジスト中で
の酸拡散長とダウンフローのガス流量との関係を示す。
【図3】図3は本発明の実施形態に係り、パターンのエ
ッジラフネスとプリベーキング温度との関係を示す。
【図4】図4は電子の侵入深さと加速電圧との関係を示
す。
【図5】図5は、孤立ラインパターンの解像限界とレジ
スト膜厚との関係を示す。
【図6】図6は、パターンのエッジラフネスとプリベー
キング温度との関係を示す。
【符号の説明】
1…ウェハ、2…ヒーター。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶媒で希釈されたレジスト材料をほぼ15
    0nm以下の厚さで塗布して塗布膜を形成する工程と、 前記塗布膜上部から前記溶媒を含まない気体のダウンフ
    ローを供給しながら、前記塗布膜を加熱して前記溶媒の
    少なくとも一部を蒸発させる工程と、 前記塗布膜に光または荷電粒子線の露光および現像を行
    い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを有す
    るレジスト処理方法。
  2. 【請求項2】前記気体は窒素を含む請求項1記載のレジ
    スト処理方法。
  3. 【請求項3】前記レジストは化学増幅型レジストを含む
    請求項1記載のレジスト処理方法。
  4. 【請求項4】溶媒で希釈されたレジスト材料をほぼ15
    0nm以下の厚さで塗布して塗布膜を形成する工程と、 前記溶媒の飽和蒸気圧より高圧の範囲で減圧した雰囲気
    で、前記塗布膜を加熱して前記溶媒の少なくとも一部を
    蒸発させる工程と、 前記塗膜に光または荷電粒子線の露光および現像を行
    い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを有す
    るレジスト処理方法。
  5. 【請求項5】溶媒で希釈されたレジスト材料をほぼ15
    0nm以下の厚さで塗布して塗布膜を形成する工程と、 前記溶媒を含まない気体で雰囲気を置換しながら、前記
    塗布膜を加熱して前記溶媒の少なくとも一部を蒸発させ
    る工程と、 前記塗膜に光または荷電粒子線の露光および現像を行
    い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを有す
    るレジスト処理方法。
  6. 【請求項6】溶媒で希釈されたレジスト材料をほぼ15
    0nm以下の厚さで塗布して塗布膜を形成する工程と、 前記塗布膜上部から前記溶媒を含まない気体のダウンフ
    ローを供給しながら、前記塗布膜を加熱して前記溶媒の
    少なくとも一部を蒸発させる工程と、 前記塗布膜に光または荷電粒子線の露光および現像を行
    い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを有す
    る半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】前記塗布膜を形成する工程において、前記
    レジスト材料を少なくとも1層の他のレジスト層上に塗
    布し、 前記露光および現像により前記レジストを形成した後、
    前記レジストをマスクとして下地のレジスト層にエッチ
    ングを行う工程をさらに有する請求項6記載の半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記レジストは化学増幅型レジストを含む
    請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】溶媒で希釈されたレジスト材料をほぼ15
    0nm以下の厚さで塗布して塗布膜を形成する工程と、 前記溶媒の飽和蒸気圧より高圧の範囲で減圧した雰囲気
    で、前記塗布膜を加熱して前記溶媒の少なくとも一部を
    蒸発させる工程と、 前記塗膜に光または荷電粒子線の露光および現像を行
    い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを有す
    る半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】溶媒で希釈されたレジスト材料をほぼ1
    50nm以下の厚さで塗布して塗布膜を形成する工程
    と、 前記溶媒を含まない気体で雰囲気を置換しながら、前記
    塗布膜を加熱して前記溶媒の少なくとも一部を蒸発させ
    る工程と、 前記塗膜に光または荷電粒子線の露光および現像を行
    い、所定のパターンでレジストを形成する工程とを有す
    る半導体装置の製造方法。
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JP2013235901A (ja) * 2012-05-07 2013-11-21 Tokyo Electron Ltd 基板処理方法及び記憶媒体

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