JP2003126496A - 会員管理装置および会員管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 会員登録を希望する遊技客の待ち時間を可及
的に短縮化すること。 【解決手段】 記録媒体処理装置ＫＳは、未登録の会員
カードＭＣが挿入されると、この会員カードＭＣのカー
ド情報を読み取り、このカード情報をターミナルコント
ローラ２００へ送信する。ターミナルコントローラ２０
０は、受信したカード情報に含まれる会員コードが会員
管理テーブル２１０に登録されているか否かをチェック
する。未登録の場合、ターミナルコントローラ２００
は、当該会員コードを会員管理テーブル２１０に新規登
録すると共に、送信元の記録媒体処理装置ＫＳへ新規会
員登録済を示す情報を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、遊技店において会
員を管理するための装置および管理システムに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】従来、パチンコ玉やメダル等の遊技媒体
を遊技機に投入して遊技を行うパチンコ機やスロットマ
シンなどの遊技機が知られている。これら遊技機を設置
した遊技店においては、プリペイドカードあるいは会員
カードなどの各種記録媒体が使用されることが多い。特
に、会員カードは、会員登録を行った遊技客（会員）に
対して遊技店から発行されるものであり、一般的に、以
下に示すような登録発行手順を経て遊技客に付与される
ことになる。

【０００３】（１）会員になろうとする遊技客は、所定
の申し込み用紙に氏名、電話番号、住所等の必要事項を
記入し、これをホールカウンタの店員に提出する。 （２）遊技客から申し込み用紙を受け取った店員は、ホ
ールカウンタに設置された会員登録専用端末のカード読
取部に未登録の会員カードを挿入する。この会員カード
は、予め固有の識別情報を磁気記録したもので、会員登
録専用端末のカード読取部においてその固有識別情報が
読み取られることになる。 （３）会員カードの固有識別情報を読み取ったカード読
取部は、登録処理要求とともに当該固有識別情報を会員
管理装置であるターミナルコントローラに送信する。 （４）ターミナルコントローラでは、会員登録専用端末
から与えられた固有識別情報を自己の会員管理テーブル
に登録し（会員カードの登録処理）、その後、会員登録
が完了した旨の情報を会員登録専用端末へ通知する。 （５）会員登録専用端末においてターミナルコントロー
ラからの通知を受信した店員は、カード読取部から会員
カードを取り出し、これを遊技客に発行する（会員カー
ドの発行処理）。

【０００４】以上のような手順を経て登録発行された会
員カードは、例えばカード発行機に挿入した後に入金を
行うことで、その入金の額に応じた有価価値が固有識別
情報に関連付けられた状態でターミナルコントローラの
会員管理テーブルに格納されることになり、以降、一般
のプリペイドカードと同様に使用して遊技を行うことが
可能になる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な会員カードを適用する遊技店においては、会員に対し
て各種サービスを提供し、非会員との差別化を図ること
で遊技客を定着化させるようにしているのが一般的であ
る。

【０００６】しかしながら、遊技店の会員になるために
は、（１）〜（５）に示したように、会員カードの登録
処理、つまり会員カードに記録された固有識別情報をタ
ーミナルコントローラに格納する処理を実施した後に、
会員カードを遊技客に手渡す処理、つまり会員カードを
発行する処理が必要になるため、これらの処理が終了す
るまでの間、遊技客はホールカウンタの前で待機しなけ
ればならない。こうした時間は、遊技が目的で来店した
遊技客にとって全く無駄な時間であり、遊技意欲を著し
く損なう虞れがある。特に、会員登録を希望する遊技客
が多い場合には、待ち時間も一層長大なものとなり、遊
技客に会員登録を断念させる主要因になることさえあ
る。

【０００７】この発明は、上記実情に鑑みてなされたも
ので、会員登録を希望する遊技客の待ち時間を可及的に
短縮化することのできる会員管理装置および会員管理シ
ステムを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、請求項１に係る会員
管理装置は、会員用記録媒体に記録した固有識別情報
と、この会員用記録媒体を所有した遊技客に関する情報
とを互いに関連付けて格納する記憶手段を備えた会員管
理装置であって、発行済みの会員用記録媒体から取得し
た固有識別情報が前記記憶手段に存在しない場合には、
当該取得した固有識別情報を前記記憶手段に格納すると
ともに、該格納した固有識別情報を会員登録済みとして
処理することを特徴とする。

【０００９】また、請求項２に係る会員管理装置は、請
求項１において、前記固有識別情報が、遊技店において
任意の遊技客が操作できる位置に設けられ、かつ前記会
員用記録媒体が挿入された場合にその固有識別情報の読
み取りを行う記録媒体処理装置から与えられたものであ
ることを特徴とする。

【００１０】また、請求項３に係る会員管理システム
は、会員用記録媒体に記録した固有識別情報およびこの
会員用記録媒体を所有した遊技客に関する情報を互いに
関連付けて格納する記憶手段を備えた会員管理装置と、
遊技店において任意の遊技客が操作できる位置に設けら
れ、かつ発行済みの会員用記録媒体が挿入された場合に
その固有識別情報の読み取りを行うとともに、該読み取
った固有識別情報を前記会員管理装置に与える記録媒体
処理装置とを具備し、さらに前記会員管理装置が、前記
記録媒体処理装置から固有識別情報が与えられた場合
に、該固有識別情報が前記記憶手段に存在するか否かを
判定する判定手段と、前記判定手段によって前記固有識
別情報が存在しないと判定された場合に、当該固有識別
情報を前記記憶手段に格納するとともに、該格納した固
有識別情報を会員登録済みとして処理する処理手段とを
備えることを特徴とする。

【００１１】また、請求項４に係る会員管理システム
は、請求項３において、前記処理手段は、固有識別情報
を前記記憶手段に格納した場合、該固有識別情報の送信
元である記録媒体処理装置に対して新規の会員登録であ
る旨の新規会員登録情報を与え、かつ該新規会員登録情
報を受信した記録媒体処理装置は、挿入されている会員
用記録媒体に対して会員登録済みである旨の記録を行う
ことを特徴とする。

【００１２】また、請求項５に係る会員管理システム
は、請求項４において、前記記録媒体処理装置が、会員
用記録媒体が挿入された場合に固有識別情報および会員
登録済みであるか否かを示す情報を読み取り、該読み取
り結果を前記会員管理装置へ与えるものであることを特
徴とする。

【００１３】また、請求項６に係る会員管理システム
は、請求項３〜５のいずれか一つにおいて、前記処理手
段が、会員用記録媒体に記録した固有識別情報と、遊技
媒体の貸出基準となる有価価値に関する情報とを互いに
関連付けて前記記憶手段に格納するものであり、前記記
録媒体処理装置から固有識別情報と共に有価価値の問い
合わせ要求が与えられ、かつ当該固有識別情報が会員登
録済みのものであった場合にこの固有識別情報に関連付
けた有価価値に関する情報を前記記録媒体処理装置に返
送することを特徴とする。

【００１４】また、請求項７に係る会員管理システム
は、請求項６において、前記記録媒体処理装置が、前記
会員管理装置から有価価値に関する情報が与えられた場
合に、その有価価値を上限として遊技機に対する遊技媒
体の投出処理を行うものであることを特徴とする。

【００１５】また、請求項８に係る会員管理システム
は、請求項６において、前記記録媒体処理装置が、前記
会員管理装置から有価価値に関する情報が与えられ、か
つ入金を受け付けた場合に、該入金の額に対応する有価
価値の加算要求を前記会員管理装置に与えるものである
ことを特徴とする。

【００１６】また、請求項９に係る会員管理システム
は、請求項６において、前記記録媒体処理装置が、前記
会員管理装置から有価価値に関する情報が与えられた場
合に、該有価価値の表示を行う表示手段を備えたもので
あることを特徴とする。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明に係る会員管理装置および会員管理システムの好適
な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施
の形態では、本発明に係る会員管理システムをパチンコ
遊技やスロット遊技を提供する遊技システムに適用した
場合を示すこととする。

【００１８】まず、本実施の形態で用いる主な用語の意
味ついて定義する。本実施の形態で用いる「カード」と
は、カード以外の場所に記録した有価価値を検索するた
めの識別データを記録した記録媒体である。

【００１９】一般的なカードには、金額または金額に相
当する有価価値そのものを記録するものと、カード以外
の場所に記録した有価価値を検索するための識別データ
を記録するものとがある。ここでは後者のカードを用い
た場合を示している。この点について説明すると、前者
のカードは、金額または金額に相当する度数などを有価
価値としてカードに記録し、カードを使用する度に有価
価値の残り額または残り度数を書き換えるよう構成され
るものであり、例えばテレホンカードなどが挙げられ
る。

【００２０】しかしながら、こうしたカードをパチンコ
遊技などに用いることとしたのでは、カードに記録した
磁気データを改ざんする等の不正行為が多発する虞れが
ある。このため、本実施の形態では、カードとは別の場
所に登録（記録）あるいは蓄積されている有価価値を検
索する際の探索キーとして識別データ（例えば、口座番
号、顧客番号、ＩＤ）を記録したカードを前提とする。

【００２１】また、本実施の形態で用いる「度数」と
は、遊技媒体の貸出における処理単位であり、遊技媒体
の個数および金額と一定のレートで対応付けられてい
る。例えば、１度数が１００円に対応し、１００円で所
定個数（例えば２５個）のパチンコ玉が貸し出される。

【００２２】この遊技システムで用いられるカードの種
類について説明する。この遊技システムでは、主に、プ
リペイドカードＰＣ、会員カードＭＣの２種類の磁気記
録カードが用いられている。

【００２３】会員カードＭＣに磁気記録されるデータの
種類は、スタートコード、エンドコード、発行店コー
ド、会員コード、最終店コードなどがあり、また、会員
カードＭＣ上に目視可能なエンボス印字される情報に
は、図２に示すように、発行店名、会員コード、販売会
社コード、店コードなどを含んでいる。

【００２４】会員が会員カードＭＣを後述するカード発
行機１０１に挿入した後、貨幣を投入し、所定の操作を
行って価値付けを指示すると、会員カードＭＣの会員コ
ード、価値付けされた有価価値などの情報がカード発行
機１０１からターミナルコントローラ２００に送られ、
ターミナルコントローラ２００の度数管理テーブルＤＴ
に有価価値等が会員コードに対応付けられて書き込まれ
る。そして、この会員カードＭＣが後述するカード処理
ユニット３０などで使用可能になる。

【００２５】プリペイドカードＰＣは、基本的には、カ
ード発行機１０１に貨幣などを受け入れて発行されるも
ので、磁気記録されるデータの種類には、スタートコー
ド、エンドコード、発行店コード、カードＩＤ（発行機
番号＋連番）、発効日、発行金額などである。

【００２６】これら２種類のカードのうち、プリペイド
カードＰＣと会員カードＭＣとは、材質（ＪＩＳ２など
のプラスチック製あるいは紙製）および厚みは異なる
が、サイズ（縦横）および磁気ストライプの位置は同じ
である。

【００２７】次に、本実施の形態に係る遊技システムの
全体構成について説明する。図１は、遊技システム（パ
チンコホール内のシステム）の全体構成を示すものであ
る。この遊技システムでは、「島」と呼ばれるグループ
ごとに複数の遊技機（例えば、パチンコ機）１０を並設
してあると共に、各島毎にカード処理ユニット３０、カ
ード発行機１０１、カード精算機１０２、カード更新機
１０３等の記録媒体処理装置ＫＳを適宜設けてある。

【００２８】遊技機１０は、遊技媒体であるパチンコ玉
を遊技領域に発射して遊技客が遊技を行うためのもので
ある。

【００２９】カード処理ユニット３０は、プリペイドカ
ードＰＣや会員カードＭＣに関連付けられた度数（有価
価値）を上限としたパチンコ玉の貸し出し処理を主機能
とするものである。このカード処理ユニット３０は、遊
技店に設置された複数の遊技機１０それぞれに対して１
台ずつペアとなるように用意され、遊技機１０の相互間
に挟まれる形で配置してある。

【００３０】カード発行機１０１は、プリペイドカード
ＰＣの発行処理、プリペイドカードＰＣや会員カードＭ
Ｃに関連付けられた度数（有価価値）に対する加算処理
を主機能とするもので、遊技店に数台ずつ設置してあ
る。

【００３１】カード精算機１０２は、プリペイドカード
ＰＣや会員カードＭＣに対して関連付けられた度数を現
金として払い戻す処理を主機能とするもので、遊技店に
数台ずつ設置してある。

【００３２】カード更新機１０３は、プリペイドカード
ＰＣに設定された有効期限を更新する処理、すなわち有
効期限を経過したプリペイドカードＰＣを新たなプリペ
イドカードＰＣとして発行する処理を主機能とするもの
で、遊技店に数台ずつ設置してある。但し、このカード
更新機１０３に会員カードＭＣが挿入された場合には、
有効期限の更新処理は実施しない。

【００３３】上述した遊技機１０、カード処理ユニット
３０、カード発行機１０１、カード精算機１０２および
カード更新機１０３は、各島に設けた島コントローラ１
００を通じてターミナルコントローラ２００と称される
会員管理装置の制御下にある。図３は、ターミナルコン
トローラ２００の具体的な構成を示すブロック図であ
る。ターミナルコントローラ２００は、遊技システム全
体を制御統括するコントローラであり、具体的には、Ｃ
ＰＵ２０１（特許請求の範囲に記載の処理手段および判
定手段に対応）と、メモリ２０２と、ハードディスクな
どの記憶装置２０３と、マウスやキーボードなどの入力
装置２０４と、ディスプレイ等の表示装置２０５と、通
信インタフェース部２０６とを有する。

【００３４】ＣＰＵ２０１は、プログラムやデータに基
づいて各種機能を実現している。例えば、プリペイドカ
ードＰＣや会員カードＭＣ毎の残度数を管理する機能、
会員カードＭＣの会員登録機能を有する。このような機
能を実現するにあたって必要となるプログラムおよびデ
ータは、メモリ２０２あるいは記憶装置２０３に格納さ
れており、ＣＰＵ２０１が必要に応じてこれを読み出し
または更新する。記憶装置２０３は度数管理テーブルＤ
Ｔを含んでいる。

【００３５】度数管理テーブルＤＴは、会員管理テーブ
ル２１０およびプリペイドカード管理テーブル２２０を
有しており、会員カードＭＣに関する情報とプリペイド
カードＰＣに関する情報とが別々に管理している。会員
管理テーブル２１０には、図４に示すように、店コー
ド、会員コード、氏名、電話番号、住所、会員登録済み
か否かを示す情報、および残度数などの各種データが格
納してある。

【００３６】会員管理テーブル２１０に格納された会員
情報、残度数等の登録情報は、通信インタフェース部２
０６を通じて読み出し要求があった場合にはＣＰＵ２０
１によって都度メモリ２０２から読み出される一方、残
度数の減算更新要求や加算更新要求があった場合にはＣ
ＰＵ２０１によって適宜更新される。なお、この実施の
形態では、会員コードが、特許請求の範囲に記載の「固
有識別情報」に対応するものであり、また、氏名、電話
番号、および住所が、特許請求の範囲に記載の「遊技客
に関する情報」に対応するものである。

【００３７】図５はターミナルコントローラにおける会
員カードの処理手順を示すフローチャートであり、図６
は、端末および記録媒体処理装置ＫＳとターミナルコン
トローラ２００との間で実施される情報の送受信処理手
順を示すシーケンス図である。以下、これらの図を参照
しながら、ターミナルコントローラ２００による会員登
録処理について説明する。なお、図６に示した端末と
は、例えばホールカウンタや遊技店内の事務所に設置さ
れるもので、店員が申し込み用紙に記入された記入内容
を基に会員情報を入力し、これをターミナルコントロー
ラ２００に送信するためのものである。また、以下の例
では、カード処理ユニット３０、カード発行機１０１、
カード精算機１０２およびカード更新機１０３のうち何
れかの記録媒体処理装置ＫＳに対して、会員カードＭＣ
を挿入したものとする。

【００３８】まず、会員である遊技客が会員カードＭＣ
を、記録媒体処理装置ＫＳのカード処理部に挿入すると
（図６の参照）、この記録媒体処理装置ＫＳは、挿入
された会員カードＭＣのカード情報を読み取り（図６の
参照）、この読み取ったカード情報をターミナルコン
トローラ２００へ送信する（図６の参照）。このカー
ド情報には固有識別情報である会員コードが含まれてい
る。

【００３９】ターミナルコントローラ２００では、ＣＰ
Ｕ２０１が通信インタフェース部２０６を通じて会員カ
ードＭＣのカード情報を受信したか否かを判断し（ステ
ップＳ１０１）、カード情報を受信した場合、このカー
ド情報に含まれる会員コードに基づいて会員管理テーブ
ル２１０に当該会員コードが格納されているか否か、つ
まり会員登録済みであるか否かを判断する（ステップＳ
１０２、図６の参照）。

【００４０】ステップＳ１０２において会員登録済みで
あると判断したＣＰＵ２０１は、会員コードに基づい
て、会員管理テーブル２１０から対応する残度数を読み
出し（ステップＳ１０３）、この読み出した残度数を送
信元の記録媒体処理装置ＫＳへ通知し（ステップＳ１０
４）、この処理を終了する。このステップＳ１０３、Ｓ
１０４の処理が実行されるのは、例えば図４に示す会員
管理テーブル２１０において会員コード「００００１」
あるいは会員コード「００００２」、「００００３」に
対応する会員カードＭＣが挿入されたときである。

【００４１】一方、ステップＳ１０２において会員登録
済みでないと判断したＣＰＵ２０１は、該当する会員コ
ードを、会員管理テーブル２１０に新規登録し（ステッ
プＳ１０５、図６の参照）、以降、この新規登録した
会員コードを記録した会員カードＭＣを会員登録済みで
あるとして処理する。このようにして「会員カードＭＣ
の登録」を終了したＣＰＵ２０１は、「新規会員登録済
み」を示す情報を送信元の記録媒体処理装置ＫＳへ送信
し（ステップＳ１０６、図６の参照）、この処理を終
了する。そして、「新規会員登録済み」を示す情報をタ
ーミナルコントローラ２００から受信した記録媒体処理
装置ＫＳでは、会員カードＭＣに会員登録済みを示す情
報を記録する（図６の参照）。

【００４２】上記ステップＳ１０５、Ｓ１０６の処理が
実行されるのは、例えば図４に示す会員管理テーブル２
１０において通し番号４，５，６に対応する会員カード
ＭＣが挿入されたときである。

【００４３】一方、店員が遊技客から受け取った申し込
み用紙の記入内容に基づいて、端末を操作することによ
って会員情報および申し込み用紙に記入してある会員コ
ードを入力し、その後、これらの情報をターミナルコン
トローラ２００への送信指示を行うと、入力された会員
情報がターミナルコントローラ２００へ送信される（図
６の参照）。この結果、ステップＳ１０７において手
順がステップＳ１０８に移行し、会員情報が会員コード
に対応づけた状態で会員管理テーブル２１０に格納され
ることになる（図６の参照）。これらの操作の間、端
末のディスプレイには、図４に示した会員管理テーブル
２１０と同等の内容の会員情報設定画面が表示されるよ
うに設定されている。

【００４４】このステップＳ１０８の処理が実施される
のは、例えば、会員コード「００００３」を記録した会
員カードＭＣの所有者である遊技客（この場合は会員で
ある）の会員情報を、ターミナルコントローラ２００が
上記端末から受信したときである。

【００４５】上記のような手順によってターミナルコン
トローラ２００が会員の登録処理を行うようにした遊技
システムにおいては、ホールカウンタの店員による会員
カードＭＣの登録処理が不要になる。すなわち、未登録
の会員カードＭＣを遊技客に発行した後に各遊技者が任
意の記録媒体処理装置ＫＳに対して当該会員カードＭＣ
を初めて挿入した時点でターミナルコントローラ２００
が会員の登録処理を行う。このため、店員に対して会員
登録を希望する遊技客から申し込み用紙が提出された時
点で会員カードＭＣの発行処理を行うことが可能にな
り、仮に、ホールカウンタに会員登録を希望する遊技客
が殺到した場合であっても、各遊技者を長大な時間に亘
って待たせる事態を招来する虞れがない。これにより、
会員登録者を増大させることが可能になり、遊技店の売
り上げも自ずと向上するようになる。

【００４６】以下、各記録媒体処理装置ＫＳにおいて会
員カードＭＣが挿入された場合の処理について説明す
る。

【００４７】図７は、本実施の形態で適用する遊技機１
０およびカード処理ユニット３０の外観を示した正面図
であり、図８は、カード処理ユニット３０の内部構成を
示すブロック図である。以下、これらの図を参照しなが
ら、遊技機１０およびカード処理ユニット３０について
説明する。

【００４８】カード処理ユニット３０は、外見上縦長に
構成したもので、その前面パネルに、カードランプ３１
ａ、現金ランプ３１ｂ、紙幣投入口３２、硬貨投入口３
３、返却レバー３４、種別ランプ３５、金額表示部３
６、金額設定スイッチ３７ａ、端数設定スイッチ３７
ｂ、硬貨返却口３８およびカード挿入口３９を有してい
る。

【００４９】カードランプ３１ａおよび現金ランプ３１
ｂは、貸出制御部３００からの制御信号に基づいて点灯
し、プリペイドカードＰＣ、会員カードＭＣおよび現金
の受け付け可能状態を遊技客に報知するためのものであ
る。

【００５０】紙幣投入口３２は、紙幣を受け入れてこれ
をＢＶ（ビルバリ）ユニット部３０１に取り込むための
開口である。ＢＶユニット部３０１は、取り込まれた紙
幣の金種を識別し、この識別結果を貸出制御部３００に
与えるとともに、取り込んだ紙幣を島端回収ボックスに
搬出させるべく紙幣搬送路３０２へ導出する部分であ
る。

【００５１】硬貨投入口３３は、硬貨を受け入れてこれ
をコインセレクタ部３０３に取り込むための開口であ
る。コインセレクタ部３０３は、取り込んだ硬貨の金種
を識別し、この識別結果を貸出制御部３００に与えると
共に、取り込んだ硬貨を島端回収ボックスに搬出させる
べく硬貨搬送路３０４へ導出する部分である。

【００５２】返却レバー３４は、投入した貨幣を返却す
るためのものである。この返却レバー３４が操作された
場合、返却紙幣はそのまま紙幣投入口３２から利用客に
返却される一方、返却硬貨は硬貨返却口３８から遊技客
に返却される。

【００５３】種別ランプ３５は、貸し出す遊技媒体の種
類、つまりパチンコ玉およびメダルのいずれを貸し出す
かを点灯表示するためのものである。金額設定スイッチ
３７ａは、後述する遊技機１０の貸出スイッチ２４を１
回操作する毎に貸し出されるパチンコ玉の金額（貸し出
し単位）を遊技客が設定するためのものである。

【００５４】カード挿入口３９は、プリペイドカードＰ
Ｃ、会員カードＭＣを受け入れてこれをプリペイドカー
ド処理部３０５に取り込むための開口である。プリペイ
ドカード処理部３０５は、取り込んだプリペイドカード
ＰＣ、会員カードＭＣの記録情報を読み取り、その読み
取り結果を貸出制御部３００に与える処理を行う。

【００５５】一方、遊技機１０には、遊技領域２１の下
方に設けた上皿２２に度数表示部２３、貸出スイッチ２
４および返却スイッチ２５を設けてある。度数表示部２
３は、カード処理ユニット３０のプリペイドカードＰ
Ｃ、会員カードＭＣに関連付けられた残度数を数値表示
するための部分である。

【００５６】貸出スイッチ２４は、パチンコ玉を借り受
ける際に利用客がＯＮ操作するスイッチである。返却ス
イッチ２５は、ＯＮ操作した場合に、プリペイドカード
処理部３０５に取り込まれたプリペイドカードＰＣ、会
員カードＭＣを遊技客に返却するスイッチである。これ
ら貸出スイッチ２４および返却スイッチ２５のＯＮ操作
検出信号は、それぞれカード処理ユニット３０の貸出制
御部３００に与えられることになる。

【００５７】また、上記遊技機１０には、その内部に玉
投出手段２６が設けてある。玉投出手段２６は、カード
処理ユニット３０の貸出制御部３００から打球投出要求
が与えられた場合、並びに遊技機１０の図示せぬ制御手
段から賞球投出要求が与えられた場合に、それぞれ遊技
機１０の上皿２２に所定数のパチンコ玉を投出する部分
である。

【００５８】なお、貸出制御部３００は、通信インタフ
ェース部３０７、島コントローラ１００を介してターミ
ナルコントローラ２００との間で情報の送受信を行う。

【００５９】次に、カード処理ユニット３０を処理動作
について図９を参照して説明する。なお、以下において
は、遊技客が価値付けおよび遊技を目的として会員カー
ドＭＣをカード挿入口３９に挿入する場合を想定する。

【００６０】貸出制御部３００は、プリペイドカード処
理部３０５を通じて会員カードＭＣが挿入されたか否か
を判断し（ステップＳ２０１）、挿入されない場合には
挿入されるまで待機し、挿入された場合は、会員カード
ＭＣのカード情報を読み取り（ステップＳ２０２）、こ
の読み取ったカード情報をターミナルコントローラ２０
０へ送信する（ステップＳ２０３）。

【００６１】ターミナルコントローラ２００では、図５
あるいは図６に示した会員登録処理を実施することにな
る。つまり、カード情報に含まれる会員コードが未登録
の場合は会員登録処理を実行して新規会員登録済みを示
す情報を送信し、一方、既に会員登録済みであった場合
には、会員コードに対応する残度数を、カード処理ユニ
ット３０に送信する。

【００６２】貸出制御部３００は、通信インタフェース
部３０７を通じて、ターミナルコントローラ２００から
の新規会員登録済みを示す情報を受信したか否かを判断
する（ステップＳ２０４）。ここで、新規会員登録済み
を受信した場合には、その旨を例えば度数表示部２３に
「ＮＥＷ」と表示することで遊技客に報知するととも
に、挿入されている会員カードＭＣに対して会員登録済
みを示す情報を記録する（ステップＳ２０５）。

【００６３】ステップＳ２０４において新規会員登録済
みを示す情報を受信しない場合、貸出制御部３００は、
会員登録済みの会員カードＭＣであると判断する。この
場合は、ターミナルコントローラ２００からは残度数が
送信されてくるので、この残度数をメモリ３０６に格納
した後、度数表示部２３に表示し（ステップＳ２０
６）、手順をステップＳ２０９に移行させる。

【００６４】ステップＳ２０５を終了した貸出制御部３
００は、遊技客による価値付け操作が行われたか否かを
判断し（ステップＳ２０７）、価値付け操作が行われた
場合は価値付け処理を行う（ステップＳ２０８）。

【００６５】その後、ステップＳ２０９においては、遊
技媒体の借り受け操作が行われたか否かを判断する。ス
テップＳ２０９において遊技媒体の借り受け操作が行わ
れた場合は、入金金額に応じた遊技媒体の投出を行い
（ステップＳ２１０）、この処理を終了する。

【００６６】ステップＳ２０７において価値付け操作が
行われない場合、並びにステップＳ２０９において遊技
媒体の借り受け操作が行われない場合、貸出制御部３０
０は、プリペイドカード処理部３０５を通じて、会員カ
ードＭＣを遊技客に返却し（ステップＳ２１１）、今回
の処理を終了する。

【００６７】上記ステップＳ２０８においては、操作待
機状態において紙幣もしくは硬貨が投入されると、貸出
制御部３００が、コインセレクタ部３０３、あるいはＢ
Ｖユニット部３０１を通じてその入金額を取得し、会員
コードを含めてターミナルコントローラ２００に、入金
額に応じた残度数の加算更新要求を行う。この結果、タ
ーミナルコントローラ２００において、会員コードに関
連付けられた度数が加算処理されることになる。

【００６８】また、上記ステップＳ２１０においては、
ターミナルコントローラ２００から残度数を受信した貸
出制御部３００が、遊技機１０の度数表示部２３を通じ
てその表示を行った後、操作待機状態となる。操作待機
状態において貸出スイッチ２４がＯＮ操作されると、貸
出制御部３００は、金額設定スイッチ３７ａで設定され
た金額分のパチンコ玉を投出すべく、遊技機１０の玉投
出手段２６に対して打球投出要求を与える。その後、会
員コードを含めてターミナルコントローラ２００に、設
定金額に応じた残度数の減算更新要求を行う。この結
果、ターミナルコントローラ２００において会員コード
に関連付けられた度数が減算処理されることになる。

【００６９】次に、カード発行機１０１について説明す
る。図１０は、カード発行機１０１の外観を示した正面
図であり、図１１は、カード発行機１０１の内部構成を
示すブロック図である。

【００７０】図１０に示すように、カード発行機１０１
の筐体４１は、その前面に開閉可能な扉体４２を備えて
構成してある。扉体４２は、筐体４１との間に主錠手段
４３が設けてあり、閉成した状態で施錠することが可能
である。

【００７１】カード発行機１０１は、筐体４１の前面に
設けた扉体４２に会員カード挿入／返却口４４、プリペ
イドカード発行口４５、紙幣挿入／返却口４６、選択ス
イッチ４７、取消スイッチ４８、表示部４９およびハン
ディ収容凹部４２ａを備えている。

【００７２】会員カード挿入／返却口４４は、会員カー
ドＭＣを受け入れてこれを会員カード処理部４０１に取
り込む一方、会員カード処理部４０１において所望の処
理を施した後の会員カードＭＣを返却するための開口で
ある。会員カード処理部４０１は、取り込んだ会員カー
ドＭＣに磁気記録されている会員コードを読み取り、そ
の読み取り結果を後述の発行制御部４０２に与える部分
である。

【００７３】プリペイドカード発行口４５は、プリペイ
ドカード処理部４０３で発行処理したプリペイドカード
ＰＣを排出するための開口である。プリペイドカード処
理部４０３は、例えば、予め装填されたロール紙（図示
せず）を適宜切断・印字・データ処理し、これをプリペ
イドカードＰＣとして発行する部分である。

【００７４】紙幣挿入／返却口４６は、紙幣を受け入れ
てこれを紙幣処理部４０４に取り込む部分である。紙幣
処理部４０４は、取り込まれた紙幣の金種を識別してそ
の識別結果を後述の発行制御部４０２に与えると共に、
識別可能な紙幣を金種別に分類して紙幣回収箱４０５に
収納する一方、識別不能な紙幣を返却するための部分で
ある。

【００７５】選択スイッチ４７および取消スイッチ４８
は、それぞれ外部操作入力部として設けたもので、遊技
客によってＯＮ操作された場合に個別の検出信号を後述
の発行制御部４０２に与える部分である。

【００７６】表示部４９は、後述の発行制御部４０２か
ら与えられた入力ガイダンス等の各種情報を表示するた
めの部分であり、例えば液晶表示器によって構成してあ
る。

【００７７】ハンディ収容凹部４２ａは、補助扉体４２
ｂによって開閉可能、かつ扉体４２の主錠手段４３とは
個別の補助錠手段４２ｃによって施錠可能な凹所であ
る。この補助錠手段４２ｃには、施錠状態にあるか否か
を検出すると共に、その検出結果を常時、発行制御部４
０２に与える施錠検出センサ４０６を設けてある。上記
ハンディ収容凹部４２ａには、ハンディ端末入力機４０
７を設けてある。

【００７８】ハンディ端末入力機４０７は、各種機能ス
イッチやテンキースイッチを備えて構成したもので、内
部操作入力部として機能する。このハンディ端末入力機
４０７の各種機能スイッチやテンキーがＯＮ操作された
場合には、上述した選択スイッチ４７や取消スイッチ４
８と同様に、それぞれ個別の検出信号が後述の発行制御
部４０２に与えられることになる。

【００７９】発行制御部４０２は、予め与えられたプロ
グラムや会員カード処理部４０１、紙幣処理部４０４、
選択スイッチ４７、取消スイッチ４８、施錠検出センサ
４０６およびハンディ端末入力機４０７から与えられた
情報に基づいて各部の制御を行うための部分である。

【００８０】この発行制御部４０２は、通信インタフェ
ース部４０８を通じて外部と適宜情報交換することが可
能である。本実施の形態では、通信インタフェース部４
０８が、後述する島コントローラ１００を介してターミ
ナルコントローラ２００に接続してある。

【００８１】次に、カード発行機１０１を処理動作につ
いて図１２を参照して説明する。なお、以下において
は、遊技客が価値付けのために会員カードＭＣを会員カ
ード挿入／返却口４４に挿入する場合を想定する。

【００８２】発行制御部４０２は、会員カード処理部４
０１を通じて会員カードＭＣが挿入されたか否かを判断
し（ステップＳ３０１）、挿入されない場合には挿入さ
れるまで待機し、挿入された場合は、会員カードＭＣの
カード情報を読み取り（ステップＳ３０２）、この読み
取ったカード情報をターミナルコントローラ２００へ送
信する（ステップＳ３０３）。

【００８３】ターミナルコントローラ２００では、図５
あるいは図６に示した会員登録処理を実施することにな
る。つまり、カード情報に含まれる会員コードが未登録
の場合は会員登録処理を実行して新規会員登録済みを示
す情報を送信し、一方、既に会員登録済みであった場合
には、会員コードに対応する残度数を、カード発行機１
０１に送信する。

【００８４】発行制御部４０２は、通信インタフェース
部４０８を通じて、ターミナルコントローラ２００から
の新規会員登録済みを示す情報を受信したか否かを判断
する（ステップＳ３０４）。ここで、新規会員登録済み
を受信した場合には、その旨を例えば表示部４９に表示
することで遊技客に報知するとともに、挿入されている
会員カードＭＣに対して会員登録済みを示す情報を記録
する（ステップＳ３０５）。

【００８５】ステップＳ３０４において新規会員登録済
みを示す情報を受信しない場合、発行制御部４０２は、
会員登録済みの会員カードＭＣであると判断する。この
場合は、ターミナルコントローラ２００からは残度数が
送信されてくるので、この残度数を表示部４９に表示す
る（ステップＳ３０６）。

【００８６】ステップＳ３０５あるいはステップＳ３０
６を終了した場合、発行制御部４０２は、遊技客による
価値付け操作が行われたか否かを判断し（ステップＳ３
０７）、価値付け操作が行われた場合は価値付け処理を
行い（ステップＳ３０８）、その後、会員カードＭＣ
を、会員カード処理部４０１を通じて遊技客に返却する
（ステップ３０９）。なお、ステップＳ３０７において
価値付け操作が行われない場合は、ステップＳ３０９に
進む。

【００８７】次に、カード精算機１０２の処理動作につ
いて図１３を参照して説明する。以下においては、遊技
客が残高照会のために、会員カードＭＣをカード精算機
１０２に挿入する場合を想定する。また、カード精算機
１０２の詳細構成については省略する。

【００８８】まず、カード精算機１０２は、会員カード
ＭＣが挿入されたか否かを判断し（ステップＳ４０
１）、挿入されない場合には挿入されるまで待機し、挿
入された場合は、会員カードＭＣのカード情報を読み取
り（ステップＳ４０２）、この読み取ったカード情報を
ターミナルコントローラ２００へ送信する（ステップＳ
４０３）。

【００８９】ターミナルコントローラ２００では、図５
あるいは図６に示した会員登録処理を実施することにな
る。つまり、カード情報に含まれる会員コードが未登録
の場合は会員登録処理を実行して新規会員登録済みを示
す情報を送信し、一方、登録済みの場合には、会員コー
ドに対応する残度数を、カード精算機１０２に送信す
る。

【００９０】カード精算機１０２は、ターミナルコント
ローラ２００からの新規会員登録済みを示す情報を受信
したか否かを判断する（ステップＳ４０４）。ここで、
新規会員登録済みを受信した場合には、その旨を表示す
ることで遊技客に報知するとともに、挿入されている会
員カードＭＣに対して会員登録済みを示す情報を記録す
る（ステップＳ４０５）。

【００９１】ステップＳ４０４において新規会員登録済
みを示す情報を受信しない場合、カード精算機１０２
は、会員登録済みの会員カードＭＣであると判断する。
この場合には、ターミナルコントローラ２００からは残
度数が送信されてくるので、この残度数を残高照会結果
として遊技客に表示する（ステップＳ４０６）。

【００９２】ステップＳ４０５あるいはステップＳ４０
６を終了した場合、カード精算機１０２は、会員カード
ＭＣを遊技客に返却し（ステップＳ４０７）、今回の処
理を終了する。

【００９３】最後に、カード更新機１０３を処理動作に
ついて図１４を参照して説明する。以下においては、会
員登録をした遊技店とは異なる遊技店において遊技を行
う場合に遊技客が会員カードＭＣをカード更新機１０３
に挿入する場合を想定する。但し、会員登録をした遊技
店と遊技を行う遊技店とは、互いにチェーン店の関係に
あり、公衆回線網や専用回線を通じて相互のターミナル
コントローラが会員管理テーブル２１０に格納した情報
を送受信できるものとする。

【００９４】カード更新機１０３は、会員カードＭＣが
挿入されたか否かを判断し（ステップＳ５０１）、挿入
されない場合には挿入されるまで待機し、挿入された場
合は、会員カードＭＣのカード情報を読み取り（ステッ
プＳ５０２）、この読み取ったカード情報をターミナル
コントローラ２００へ送信する（ステップＳ５０３）。

【００９５】ターミナルコントローラ２００では、カー
ド情報に含まれる店コードに基づいて会員カードＭＣの
発行遊技店を割り出し、該割り出した遊技店のターミナ
ルコントローラに対して会員コードに対応した情報の提
供を要求する。会員カードＭＣの発行遊技店に設置した
ターミナルコントローラに会員コードに対応する情報が
ある場合には、これを自店のターミナルコントローラ２
００に格納するとともに、当該ターミナルコントローラ
２００において新規会員登録を実施する。一方、会員カ
ードＭＣの発行遊技店に設置したターミナルコントロー
ラに会員コードに対応する情報がない場合においても、
自店のターミナルコントローラ２００において新規会員
登録を実施する。この結果、会員コードＭＣが挿入され
たカード更新機１０３に対しては、いずれの場合であっ
ても、新規会員登録済みを示す情報が与えられることに
なる。但し、前者の場合には、発行遊技店のターミナル
コントローラに格納されていた度数等の情報が自店のタ
ーミナルコントローラ２００に格納されることになるた
め、例えば新たな価値付けを行うことなく遊技を実施す
ることが可能になる。

【００９６】カード更新機１０３は、ターミナルコント
ローラ２００からの新規会員登録済みを示す情報を受信
した場合(ステップＳ５０４）、その旨を表示すること
で遊技客に報知するとともに、挿入されている会員カー
ドＭＣに対して会員登録済みを示す情報を記録する（ス
テップＳ５０５）。その後においては、会員カードＭＣ
が遊技客に対して返却されることとなる(ステップＳ５
０６）。

【００９７】なお、上述した実施の形態においては、い
ずれの記録媒体処理装置ＫＳに会員カードＭＣが挿入さ
れた場合にも、ターミナルコントローラ２００に該当す
る会員コードが存在するか否かを確認するようにしてい
る。しかしながら、各記録媒体処理装置ＫＳにおいてタ
ーミナルコントローラ２００から新規会員登録済みを示
す情報が与えられた場合にその旨を示す情報を会員カー
ドＭＣに記録するようにしている。この結果、以降にお
いては、ターミナルコントローラ２００に問い合わせる
ことなく各記録媒体処理装置ＫＳにおいて会員登録済み
であるか否かを判定することが可能になる。従って、例
えば会員管理テーブル２１０に膨大な情報が格納してあ
る場合にも、上述した判定を瞬時に実施できるようにな
り、ターミナルコントローラ２００の処理を軽減するこ
とが可能になる。

【００９８】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
よれば、発行済みの会員記録媒体から取得した固有識別
情報が記憶手段に存在しない場合に当該固有識別情報を
記憶手段に格納して会員登録を行うようにしているた
め、遊技店においては、遊技客から会員登録の申し込み
があった場合に直ちに会員用記録媒体を遊技客に発行す
ることが可能になる。従って、会員登録を希望する遊技
客の待ち時間を可及的に短縮化することができ、遊技客
の遊技意欲を著しく損なう事態を招来する虞れがない。
また仮に、会員登録を希望する遊技客が多い場合であっ
ても、待ち時間が長大になる事態が発生しないため、途
中で会員登録を断念する遊技客も皆無となり、固定客を
確保して売り上げの向上を図ることが可能になる。

【００９９】また、請求項２の発明によれば、遊技店に
設置した任意の記録媒体処理装置において遊技客が会員
登録処理を行うことが可能となり、遊技客の利便性が大
幅に向上し、これによって会員の大幅な増員を期待する
ことができる。

【０１００】また、請求項３の発明によれば、発行済み
の会員記録媒体から取得した固有識別情報が記憶手段に
存在しない場合に当該固有識別情報を記憶手段に格納し
て会員登録を行うようにしているため、遊技店において
は、遊技客から会員登録の申し込みがあった場合に直ち
に会員用記録媒体を遊技客に発行することが可能にな
る。従って、会員登録を希望する遊技客の待ち時間を可
及的に短縮化することができ、遊技客の遊技意欲を著し
く損なう事態を招来する虞れがない。また仮に、会員登
録を希望する遊技客が多い場合であっても、待ち時間が
長大になる事態が発生しないため、途中で会員登録を断
念する遊技客も皆無となり、固定客を確保して売り上げ
の向上を図ることが可能になる。

【０１０１】また、請求項４および５の発明によれば、
記録媒体処理装置において会員管理装置から新規会員登
録済みを示す情報が与えられた場合にその旨を示す情報
を会員用記録媒体に記録するようにしているため、以降
においては、会員管理装置に問い合わせることなく記録
媒体処理装置において会員登録済みであるか否かを判定
することが可能になる。従って、例えば会員管理装置に
膨大な情報が格納してある場合にも、上述した判定を瞬
時に実施できるようになり、その処理を軽減することが
可能になる。

【０１０２】また、請求項６の発明によれば、前記処理
手段として、会員用記録媒体に記録した固有識別情報
と、遊技媒体の貸出基準となる有価価値に関する情報と
を互いに関連付けて前記記憶手段に格納するものであ
り、前記記録媒体処理装置から固有識別情報と共に有価
価値の問い合わせ要求が与えられ、かつ当該固有識別情
報が会員登録済みのものであった場合にこの固有識別情
報に関連付けた有価価値に関する情報を前記記録媒体処
理装置に返送するものを適用しているため、つまり、既
存の遊技媒体貸出システムに用いられる有価価値の管理
装置を適用しているため、新たに専用の管理装置を設け
る必要がなく、遊技店への導入がきわめて容易に可能と
なる。

【０１０３】また、請求項７の発明によれば、前記記録
媒体処理装置として、前記会員管理装置から有価価値に
関する情報が与えられた場合に、その有価価値を上限と
して遊技機に対する遊技媒体の投出処理を行うものを適
用しているため、遊技客が遊技を行おうとした場合に会
員登録を行うことが可能になる。

【０１０４】また、請求項８の発明によれば、前記記録
媒体処理装置として、前記会員管理装置から有価価値に
関する情報が与えられ、かつ入金を受け付けた場合に、
該入金の額に対応する有価価値の加算要求を前記会員管
理装置に与えるものを適用しているため、遊技客が有価
価値の加算処理を行おうとした場合に会員登録を行うこ
とが可能になる。

【０１０５】また、請求項９の発明によれば、前記記録
媒体処理装置として、前記会員管理装置から有価価値に
関する情報が与えられた場合に、該有価価値の表示を行
う表示手段を備えたものを適用しているため、例えば遊
技客が有価価値に対する残高照会を行おうとした場合に
会員登録を行うことが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態である会員管理システムを
遊技システムに適用した場合の概要を示すブロック図で
ある。

【図２】会員用記録媒体の外観を示す平面図である。

【図３】会員管理装置の内部構成を示すブロック図であ
る。

【図４】会員管理装置が備える会員管理テーブルの記憶
内容の一例を示す図である。

【図５】会員管理装置の処理動作を示すフローチャート
である。

【図６】会員管理装置と記録媒体処理装置および端末と
の間で実施される情報の送受信処理手順を示すシーケン
ス図である。

【図７】遊技機およびカード処理ユニットの外観を示す
正面図である。

【図８】カード処理ユニットの内部構成を示すブロック
図である。

【図９】カード処理ユニットの処理動作を示すフローチ
ャートである。

【図１０】カード発行機の外観を示す正面図である。

【図１１】カード発行機の内部構成を示すブロック図で
ある。

【図１２】カード発行機の処理動作を示すフローチャー
トである。

【図１３】カード精算機の処理動作を示すフローチャー
トである。

【図１４】カード更新機の処理動作を示すフローチャー
トである。

【符号の説明】

１０ 遊技機 ２１ 遊技領域 ２２ 上皿 ２３ 度数表示部 ２４ 貸出スイッチ ２５ 返却スイッチ ２６ 玉投出手段 ３０ カード処理ユニット ３１ａ カードランプ ３１ｂ 現金ランプ ３２ 紙幣投入口 ３３ 硬貨投入口 ３４ 返却レバー ３５ 種別ランプ ３６ 金額表示部 ３７ａ 金額設定スイッチ ３７ｂ 端数設定スイッチ ３８ 硬貨返却口 ３９ カード挿入口 ４１ 筐体 ４２ 扉体 ４２ａ ハンディ収容凹部 ４２ｂ 補助扉体 ４２ｃ 補助錠手段 ４３ 主錠手段 ４４ 会員カード挿入／返却口 ４５ プリペイドカード発行口 ４６ 紙幣挿入／返却口 ４７ 選択スイッチ ４８ 取消スイッチ ４９ 表示部 １００ 島コントローラ １０１ カード発行機 １０２ カード精算機 １０３ カード更新機 ２００ ターミナルコントローラ ２０１ ＣＰＵ ２０２ メモリ ２０３ 記憶装置 ２０４ 入力装置 ２０５ 表示装置 ２０６ 通信インタフェース部 ２１０ 会員管理テーブル ２２０ プリペイドカード管理テーブル ３００ 貸出制御部 ３０１ ＢＶユニット部 ３０２ 紙幣搬送路 ３０３ コインセレクタ部 ３０４ 硬貨搬送路 ３０５ プリペイドカード処理部 ３０６ メモリ ３０７ 通信インタフェース部 ４０１ 会員カード処理部 ４０２ 発行制御部 ４０３ プリペイドカード処理部 ４０４ 紙幣処理部 ４０５ 紙幣回収箱 ４０６ 施錠検出センサ ４０７ ハンディ端末入力機 ４０８ 通信インタフェース部 ＤＴ 度数管理テーブル ＫＳ 記録媒体処理装置 ＭＣ 会員カード ＰＣ プリペイドカード

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 会員用記録媒体に記録した固有識別情報
   と、この会員用記録媒体を所有した遊技客に関する情報
   とを互いに関連付けて格納する記憶手段を備えた会員管
   理装置であって、 発行済みの会員用記録媒体から取得した固有識別情報が
   前記記憶手段に存在しない場合には、当該取得した固有
   識別情報を前記記憶手段に格納するとともに、該格納し
   た固有識別情報を会員登録済みとして処理することを特
   徴とする会員管理装置。
2. 【請求項２】 前記固有識別情報は、遊技店において任
   意の遊技客が操作できる位置に設けられ、かつ前記会員
   用記録媒体が挿入された場合にその固有識別情報の読み
   取りを行う記録媒体処理装置から与えられたものである
   ことを特徴とする請求項１に記載の会員管理装置。
3. 【請求項３】 会員用記録媒体に記録した固有識別情報
   およびこの会員用記録媒体を所有した遊技客に関する情
   報を互いに関連付けて格納する記憶手段を備えた会員管
   理装置と、 遊技店において任意の遊技客が操作できる位置に設けら
   れ、かつ発行済みの会員用記録媒体が挿入された場合に
   その固有識別情報の読み取りを行うとともに、該読み取
   った固有識別情報を前記会員管理装置に与える記録媒体
   処理装置とを具備し、さらに前記会員管理装置が、 前記記録媒体処理装置から固有識別情報が与えられた場
   合に、該固有識別情報が前記記憶手段に存在するか否か
   を判定する判定手段と、 前記判定手段によって前記固有識別情報が存在しないと
   判定された場合に、当該固有識別情報を前記記憶手段に
   格納するとともに、該格納した固有識別情報を会員登録
   済みとして処理する処理手段とを備えることを特徴とす
   る会員管理システム。
4. 【請求項４】 前記処理手段は、固有識別情報を前記記
   憶手段に格納した場合、該固有識別情報の送信元である
   記録媒体処理装置に対して新規の会員登録である旨の新
   規会員登録情報を与え、かつ該新規会員登録情報を受信
   した記録媒体処理装置は、挿入されている会員用記録媒
   体に対して会員登録済みである旨の記録を行うことを特
   徴とする請求項３に記載の会員管理システム。
5. 【請求項５】 前記記録媒体処理装置は、会員用記録媒
   体が挿入された場合に固有識別情報および会員登録済み
   であるか否かを示す情報を読み取り、該読み取り結果を
   前記会員管理装置へ与えるものであることを特徴とする
   請求項４に記載の会員管理システム。
6. 【請求項６】 前記処理手段は、会員用記録媒体に記録
   した固有識別情報と、遊技媒体の貸出基準となる有価価
   値に関する情報とを互いに関連付けて前記記憶手段に格
   納するものであり、前記記録媒体処理装置から固有識別
   情報と共に有価価値の問い合わせ要求が与えられ、かつ
   当該固有識別情報が会員登録済みのものであった場合に
   この固有識別情報に関連付けた有価価値に関する情報を
   前記記録媒体処理装置に返送することを特徴とする請求
   項３〜５のいずれか一つに記載の会員管理システム。
7. 【請求項７】 前記記録媒体処理装置は、前記会員管理
   装置から有価価値に関する情報が与えられた場合に、そ
   の有価価値を上限として遊技機に対する遊技媒体の投出
   処理を行うものであることを特徴とする請求項６に記載
   の会員管理システム。
8. 【請求項８】 前記記録媒体処理装置は、前記会員管理
   装置から有価価値に関する情報が与えられ、かつ入金を
   受け付けた場合に、該入金の額に対応する有価価値の加
   算要求を前記会員管理装置に与えるものであることを特
   徴とする請求項６に記載の会員管理システム。
9. 【請求項９】 前記記録媒体処理装置は、前記会員管理
   装置から有価価値に関する情報が与えられた場合に、該
   有価価値の表示を行う表示手段を備えたものであること
   を特徴とする請求項６に記載の会員管理システム。