JP2002519458A - ポリスルホンフィルム - Google Patents

ポリスルホンフィルム

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JP2002519458A
JP2002519458A JP2000557295A JP2000557295A JP2002519458A JP 2002519458 A JP2002519458 A JP 2002519458A JP 2000557295 A JP2000557295 A JP 2000557295A JP 2000557295 A JP2000557295 A JP 2000557295A JP 2002519458 A JP2002519458 A JP 2002519458A
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cyclic dimer
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サヴァリアー,セルヴァラジ
アンダーウッド,ジョフリー・エス
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ビーピー・コーポレーション・ノース・アメリカ・インコーポレーテッド
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Abstract

(57)【要約】 ポリスルホンを含み、そのポリスルホンが、約1.4重量%以下のスルホン環状ダイマーを含有するフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、ポリ(アリールエーテルスルホン)から製造される新規フィルムで
あり、ポリ(アリールエーテルスルホン)が、低レベルのスルホン環状ダイマー
成分を含有するフィルムに関する。さらに詳しくは、本発明は、ポリ(アリール
エーテルスルホン)が、ビスフェノールAからの部分を含み、また、ポリ(アリ
ールエーテルスルホン)が、1.4重量%以下のスルホン環状ダイマー成分を含
有するポリ(アリールエーテルスルホン)から製造される光学的フィルムに関す
る。
【0002】 発明の背景 多年にわたって、多数のポリ(アリールエーテルスルホン)が公知となってい
る。これらは、多くの魅力ある特徴、例えば、優れた高温抵抗性、良好な電気的
性質および剛性を有する直鎖ポリマーである。1つのこのような重要な商業的ポ
リ(アリールエーテルスルホン)は、登録商標UDELの下に、Amoco Polymers
,Inc.から入手可能である。それは、式(1):
【0003】
【化1】
【0004】 に対応し、約190℃のTgを有し、米国特許4,108,837に記載されて
いるように、ビスフェノールAジナトリウムの4,4’−ジクロロジフェニルス
ルホンとの求核重縮合によって製造するのが適当である。ビスフェノールAから
誘導される部分を含有するポリ(アリールエーテルスルホン)は、以降、ポリス
ルホンと称することとする。
【0005】 それらの優れた機械的およびその他の性質により、ポリスルホンは、種々のフ
ィルムを製造するために使用することができる。しかし、例えば、(1)のよう
なポリスルホンを製造する間に、ある一定量のスルホン環状ダイマーおよび環状
オリゴマー物質もまた生成する。スルホン環状ダイマーは、構造式(2):
【0006】
【化2】
【0007】 を有する。 (1)のようなポリスルホンポリマーからフィルムを製造するために使用され
る1つの重要な方法において、ポリマーの適当な低沸溶剤溶液を製造し、予め決
められた量のこの溶液をある形状または型に広げ、乾燥して、溶剤を除去すると
、それによって、所望される厚さのフィルムが残る。しかし、物理的性質により
、環状ダイマー(2)は、典型的には、フィルムを製造するために使用される溶
剤にはるかに溶けにくく、ポリスルホンを溶解した直後、またはその短時間後、
若干の環状ダイマーは、沈殿し、曇った混合物を生ずる。このようなな溶液から
の曇ったフィルムは、美観に乏しく、光学的フィルムが所望される場合には、曇
りは、フルムを許容不能とする。
【0008】 したがって、環状ダイマーのポリスルホン中でのレベルの低いポリスルホンか
ら製造されるフィルム、特に、光学的フィルムを得る技術が必要とされる。本発
明は、このようなフィルムを提供する。
【0009】 発明の概要 本発明は、ポリスルホンを含み、そのポリスルホンが約1.4重量%以下のス
ルホン環状ダイマーを含有するフィルムである。本発明は、フィルム、好ましく
は、光学的フィルムであり、フィルムが、ポリスルホンを含み、フィルムを製造
するために使用されるポリスルホンが、ポリスルホンの重量に基づき、約1.4
重量%以下の構造式(2)を有するスルホン環状ダイマーを含有するフィルムで
ある。本発明のフィルムは、スルホン環状ダイマーの存在により、低レベルの曇
り、特に低い曇りを有する。
【0010】 本発明は、また、ポリスルホンを含み、フィルムを製造するために使用される
ポリスルホンが約1.4重量%以下のスルホン環状ダイマーを有し、ポリスルホ
ンが、その製造直後に、例えば、ポリスルホンの溶剤への溶解、スルホン環状ダ
イマーの沈殿およびポリスルホンからの沈殿した環状ダイマーの分離を含む操作
によって、スルホン環状ダイマーを除去するために処理されていないフィルムで
ある。
【0011】 発明の詳細な記載 本発明は、フィルム、好ましくは、光学的フィルムであり、ポリスルホン熱可
塑性樹脂から製造され、ポリスルホンが、約1.4重量%以下、さらに好ましく
は約1.3重量%以下、最も好ましくは約1.2重量%以下のスルホン環状ダイ
マーを含有する。
【0012】 本発明のフィルムを製造するために有用なポリスルホンは、繰り返し単位:
【0013】
【化3】
【0014】 を含み、好ましくは、少なくとも約50モル%、さらに好ましくは、少なくとも
75モル%の繰り返し単位中で、2価のAr1基は次式(3):
【0015】
【化4】
【0016】 である(すなわち、ビスフェノールA等から誘導される)。他の繰り返し単位が
存在する場合には、2価のAr1は、好ましくは、p−フェニレン、4,4’−
ジフェニルスルホンおよびその他のビフェニルからの部分から選択される少なく
とも1個の員子である。ポリスルホン類は、登録商標Udelの下に、Amoco Po
lymers Inc.から入手可能である。Udelポリスルホンは、本発明のフィルム
を製造するのには好ましいポリスルホンである。“ビスフェノールA部分”また
は“ビスフェノールAから誘導される部分”という用語によって、我々は、ビス
フェノールAおよび上記構造式(3)を有するものから誘導される部分または残
基を意味する。
【0017】 本明細書で使用する“フィルム”という用語は、概して、シート状の材料、典
型的には、透明なのが好ましいが、必ずしも透明でなくともよく、平たいか平坦
であって、好ましくは、フィルムの厚さが約10μm〜約400μmであり、さ
らに好ましくは、約10μm〜約200μmである(μmはマイクロメートルを
意味する。)。フィルムは、包装、電子コンポーネント(例えば、絶縁層),保
護層、カバー等を含め、多様な用途に使用することができる。本明細書で使用す
る光学的フィルムという用語は、光を透過するために使用されるフィルムを意味
し、例えば、偏光シート用の保護フィルムとして有用である100nm以下の遅
延度(retardation)を有する低い複屈折光学フィルムが挙げられ、、アンチグレ
ア材料用に有用であり、典型的には、種々のアンチグレア装置、例えば、ビジュ
アルディスプレーターミナルフィルター(VDT)に使用される1/4λ(13
0−150nm;λは、入射光の波長)の遅延度を有するもののような複屈折光
学フィルムが挙げられる。
【0018】 “遅延度値”Rは、上記したように、フィルムの複屈折率とフィルムの厚さと
の積であり、以下の式:
【0019】
【式1】 R=d×|n1−n2|=Δn×d 〔式中、dは、フィルムの厚さを表し、n1は、光学軸の方向またはそれと直
角の方向の屈折率を表し、n2は、n1の方向に垂直な方向の屈折率を表し、屈折
率は、ナトリウムD線に関してである。〕 によって表される。
【0020】 本発明のフィルム、および、特に、光学的フィルムは、溶液流延、溶融押出、
カレンダーリング等によってポリスルホン熱可塑性樹脂から連続的に製造するこ
とができるが、溶液流延が好ましい。溶剤流延によって製造されるフィルムは、
生成するフィルムが、概して、優れた厚さ均一性を有し、ゲルまたは異物粒子の
ような欠点が少ない傾向にあるので、最も好ましい。
【0021】 溶液流延を実施するものの、溶液流延する溶液中のポリスルホンまたはポリス
ルホン含有ポリマーの濃度を適切に維持することが重要である。ポリスルホンま
たはポリスルホン含有ポリマーの適した濃度は、溶液の合計重量に基づき、通常
、約15〜約35重量%である。
【0022】 溶液流延に使用する溶剤は、ポリスルホンを溶解するいずれの溶剤であっても
よく、好ましくは、溶液からそれを容易に蒸発させて、フィルムを形成すること
ができるように、十分に揮発性であるのがよい。適した溶剤としては、例えば、
塩化メチレン、クロロベンゼン、1,3−ジオキソランおよびテトラヒドロフラ
ンである。
【0023】 製造されるフィルムは、場合によっては、フィルム形成条件に依存して、ダイ
ラインのような欠陥を有したり、幾分延伸を受けたりする。このような幾分かの
延伸は、フィルムを熱処理に賦すことによって有効に低減される。フィルムの熱
処理をフィルムの加熱撓み温度よりも高い温度で行う時、フィルムの複屈折率が
本質的にゼロとなり、複屈折を示さない光学フィルムを生ずる。このフィルムは
、ゼロ複屈折を必要とする用途、例えば、偏光シート用の保護フィルム、レーザ
ーカード用の保護フィルム等に適している。これとは別に、ゼロ複屈折フィルム
は、1軸または2軸延伸に賦され、所望される複屈折を生じさせることができる
【0024】 フィルムの1軸延伸は、公知の技術、例えば、幅出しによる横1軸延伸、ロー
ルの周辺速度の違いを利用する縦1軸延伸およびロール間の圧縮延伸によって行
われる。特に、幅出しによる横1軸延伸は、生ずるフィルムの光学的な着色不均
一性を少なくするために好ましい。
【0025】 横1軸延伸において、均一な延伸を達成するためには、適当な延伸温度を適切
に選択することが重要である。延伸温度は、引っ張り試験の応力−歪曲線の降伏
点が見掛け上消滅する温度よりも高い必要がある。それが降伏点が応力−歪曲線
に現れる温度範囲以内またはより低い温度である場合、延伸は、フィルムの厚さ
において不均一に非均一性を生ずる原因となり、生成する延伸されたフィルムは
、大きな変動および遅延度における大きな変動速度を有する。
【0026】 2軸延伸は、最初に、上記技術のいずれによって1軸延伸し、続いて、最初の
延伸とは垂直な方向に第2の延伸を行うことを含む逐次延伸または横方向の延伸
と同時に縦方向の延伸を含む同時2軸延伸等によって行われる。2軸延伸技術は
、所望される物理的性質に従い適切に選択される。
【0027】 延伸比は、特に制限がない。それは、通常、約1.2〜約6,0であり、好ま
しくは、約1.2〜約1.4であるが、所望される結果に依存して多少とも変動
する。
【0028】 延伸後の熱処理は、生成する延伸されたフィルムの2次元安定性および遅延度
の均一性の改良のために有用である。熱処理温度は、好ましくは、約加熱撓み温
度〜延伸温度までの範囲内で選択される。
【0029】 光学的フィルムの遅延度値(R)は、最終用途に依存して適切に選択すること
ができる。例えば、スーパーツイステッドネマチックス(STN)モード液晶デ
ィスプレーの色補正装置としての用途については、適したR値は、約200〜約
1000nmである。液晶セルの色の不均一性を補償し、画像品質を改良するた
めの光学的フィルムとしての用途については、適したR値は、約ゼロ〜約200
nmの範囲である。画像アングル特性等を改良するための2軸延伸を有する光学
的フィルムとしての用途については、適したR値は、約500nm以下である。
偏光シート用の保護フィルムとしての用途については、フィルム安定性は、約1
00nm以下のR値を有し、好ましくは、延伸を有しない。さらに、光学的フィ
ルター等としての用途についての適したR値は、目的に従い、約ゼロ〜約120
0nmから選択される。
【0030】 光学的フィルムを製造するための説明および方法は、米国特許5,244,7
13に記載されており、この特許は、参考とすることによって本明細書に組込む
【0031】 ポリスルホン類は、当分野公知の方法によって製造することができる。例えば
、それらは、炭酸塩法またはアルカリ金属水酸化物法として公知の方法によって
製造することができる。
【0032】 炭酸塩法においては、ポリスルホン類は、実質的に当モル量のビスフェノール
Aを、所望により、1種以上の他のビスヒドロキシ芳香族化合物およびジハロジ
アリールスルホン、例えば、4,4’−ジクロロジフェニルスルホンまたは4,
4’−ジフルオロジフェニルスルホンとともに、水と共沸混合物を形成し、重合
の間、実質的に無水の条件で反応媒体を維持する溶剤を含む溶剤混合物中で、ヒ
ドロキシ1モル当たり約0.5〜約1.0モルのアルカリ金属炭酸塩と接触させ
ることによって製造される。反応混合物の温度は、約170℃〜約250℃、好
ましくは、約210℃〜約235℃で、約1時間〜約15時間保つ。
【0033】 ビスフェノールAと1種以上のさらなるジヒドロキシ化合物とからコポリマー
を製造するために特に適した改質においては、さらなるジヒドロキシ化合物以外
の反応体を充填し、約120℃〜約189℃で約1〜約5時間加熱し、さらなる
ジヒドロキシ化合物を加え、温度を上昇させ、混合物を約200℃〜約250℃
、好ましくは、約210℃〜約240℃で、約1時間〜10時間加熱する。反応
は、不活性雰囲気中、例えば、窒素不雰囲気中、大気圧で行われるが、それより
高いか低い温度も使用され得る。
【0034】 ポリスルホンは、ついで、慣用的な技術、例えば、凝集、溶剤蒸発等によって
回収される。
【0035】 溶剤混合物は、水および極性非プロトン溶剤と共沸混合物を形成する溶剤を含
む。水と共沸混合物を形成する溶剤としては、例えば、芳香族炭化水素、例えば
、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クロルベンゼン等が挙げら
れる。
【0036】 使用される極性非プロトン溶剤は、概して、ポリアリールエーテルスルホンの
製造のために当分野公知のものであり、例えば、式: R1−S(O)b−R1 〔式中、各R1は、脂肪族不飽和を含まない1価の低級炭化水素基を表し、好
ましくは、約8個未満の炭素原子を含有し、互いに結合する時に、2価のアルキ
レン基を表し、bは、1〜2の整数である。〕 で表されるもののような硫黄含有溶剤が挙げられる。かくして、これらの溶剤全
てにおいて、全ての酸素および2個の炭素原子は硫黄原子に結合している。ポリ
(アリールエーテルスルホン)を製造するのに使用されると考えられるものは、
式:
【0037】
【化5】
【0038】 〔式中、R2は、独立に、低級アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル
、ブチル等の基;アリール基、例えば、フェニル;および、アルキルフェニル基
、例えば、トリル基、ならびに、R2基が、例えば、式:
【0039】
【化6】
【0040】 のような2価のアルキレン架橋において、テトラヒドロチオフェンオキシドおよ
びジオキシドにおいてのように相互に接続している。〕 を有するもののような溶剤である。特に、これら溶剤としては、ジメチルスルホ
キシド、ジメチルスルホン、ジフェニルスルホン、ジエチルスルホキシド、ジエ
チルスルホン、ジイソプロピルスルホン、テトラヒドロチオフェン−1,1−ジ
オキシド(一般には、テトラメチレンスルホンまたはスルホランとして公知であ
る。)およびテトラチオフェン−1−モノオキシドが挙げられる。
【0041】 さらに、窒素含有溶剤を使用することができる。これらとしては、ジメチルア
セトアミド、ジメチルホルムアミドおよびN−メチル−ピロリドンが挙げられる
【0042】 共沸混合物形成溶剤および極性非プロトン性溶剤は、典型的には、約1:10
〜約1:1、好ましくは、約1:5〜約1:3の重量比で使用される。
【0043】 反応において、ヒドロキシ含有化合物、例えば、ビスフェノールAは、アルカ
リ金属炭酸塩と反応させることにより、その場で、緩やかに、そのアルカリ塩へ
と転化される。アルカリ金属炭酸塩は、好ましくは、炭酸カリウムである。先に
示したように、炭酸カリウムおよびナトリウムのような炭酸塩の混合物もまた使
用することができる。
【0044】 重合の間、実質的に無水の条件を維持するために、水は、共沸混合物を形成す
る溶剤とともに共沸混合物として反応物質から連続的に取り除く。
【0045】 反応媒体が重縮合の間に実質的に無水に維持されることが重要である。約1%
までの水の量が許容可能であるものの、フッ素化されたジハロベンゼノイド化合
物を使用する時に、幾分か利点があり、これより実質的に多い水の量は、望まし
くは、ハロ化合物との水の反応として回避され、フェノール種の形成をもたらし
、低分子量の生成物のみが得られる。したがって、高級ポリマーを確実とするた
めに、システムは、実質的に無水とする必要があり、好ましくは、反応の間、0
.5重量%未満の水を含有するのがよい。
【0046】 好ましくは、所望される分子量が得られた後、ポリマーを活性化された芳香族
ハライドまたは脂肪族ハライド、例えば、塩化メチルまたはベンジルクロライド
等で処理する。ポリマーのこのような処理は、終端ヒドロキシル基をエーテル基
へと転化させ、これにより、ポリマーを安定化する。かくして処理したポリマー
は、良好な溶融安定性および酸化安定性を有する。
【0047】 本発明で使用されるポリマーを製造するための炭酸法は、簡単かつ便利である
ものの、場合によっては、より高分子量の生成物をアルカリ金属水酸化物法によ
って製造することができる。Johnson et al.の米国特許No.4,108,83
7および4,175,175に記載されたアルカリ金属水酸化物法においては、
2価フェノールの複アルカリ金属塩は、実質的に無水の条件下で本明細書で上記
定義した硫黄含有溶剤の存在で、ジハロベンゼノイド化合物と接触させる。
【0048】 さらに、ポリスルホンは、当分野公知のその他の方法によって製造することが
でき、ビスフェノールAと少なくとも1種のジハロベンゼノイド化合物を含む少
なくとも1種の2価フェノールとを、例えば、米国特許No.4,176,22
2に記載されたようにして、炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムと、ナト
リウムのそれよりも高い原子番号を有する第2のアルカリ金属炭酸塩または炭酸
水素塩の混合物とともに加熱する。
【0049】 本発明のフィルムを製造するために利用されるポリスルホンの分子量は、適当
な溶剤、例えば、塩化メチレン、クロロホルム、N−メチル−ピロリドン等中で
、低下する粘性データによって示される。ポリスルホン類の低い粘度は、25℃
100ml当たり0.2gの濃度で測定して、適当には、少なくとも0.3dl
/g、好ましくは、少なくとも0.4dl/gであり、典型的には、約1.5d
l/gを上回らない。
【0050】 ポリスルホンは、また、添加剤、例えば、熱安定剤、紫外光安定剤、可塑剤等
を含有してもよい。
【0051】 ポリスルホンの製造の間、上記した方法を含め、副生物として、ある一定量の
環状オリゴマー物質が生成する。1つのこのような環状オリゴマーは、スルホン
環状ダイマー(2)である。ポリスルホンの溶液において、大半の構造式(2)
のダイマーは、可溶形で存在するが、しかし、少量は、不溶性の結晶形で存在す
る。結晶形で存在する量は、環状ダイマーの継続した結晶化により、数日間溶液
を保つ場合に、増大する。結晶スルホン環状ダイマーは、フィルム、特に、光学
的フィルムにおいて、望ましくないレベルの曇りを生ずる。
【0052】 本発明のフィルム、さらに好ましくは、光学的フィルムは、低レベルの環状ダ
イマーを有するポリスルホンで製造される。本発明のフィルムを製造するために
使用されるポリスルホン類は、典型的には、ポリスルホンの重量に基づき、約1
.4重量%以下のスルホン環状ダイマーを含有し、さらに好ましくは1.3重量
%以下の環状ダイマーを含有し、最も好ましくは1.2重量%以下の環状ダイマ
ーを含有する。本発明のフィルム、特に、光学的フィルムは、約0.1〜約1.
0、さらに好ましくは、約0.1〜約0.7重量%のスルホン環状ダイマーを有
するポリスルホンを含み、有益である。本発明のフィルム、特に、光学的フィル
ムは、ASTM D−1003−35によって測定して低レベルの曇りを有する
。曇りは、好ましくは、厚さ2ミルを有するフィルムについて測定した場合に、
好ましくは約3.0以下、さらに好ましくは約2.0以下、最も好ましくは約1
.3以下である。
【0053】 低い環状ダイマーを有するポリスルホンを製造するためには、多数の方法を使
用することができる。1つの方法において、“溶液法”であり、予め決められた
量のポリスルホンを適当な溶剤に溶解させ、環状ダイマーを沈殿させるために取
っておく。十分な時間の後、環状ダイマーを濾過、沈降、遠心分離または固体を
液体から分離するためのいずれかその他の方法によって溶液から分離する。濾過
またはその他の分離に先だって、分離を補助するために、さらなる溶剤を加える
。得られる液体溶液は、低いレベルの環状ダイマーを有するポリスルホンを含有
する。例えば、蒸発、蒸留、または、それらの組合わせによって溶剤を除去する
ことができ、低レベルの環状ダイマーを含むニートのポリマーを製造する。この
プロセスに適した溶剤としては、例えば、塩化メチレン、クロロベンゼン、1,
3−ジオキソラン;または、ポリスルホンを溶解し、スルホン環状ダイマーを沈
殿させることのできるその他のいずれの溶剤を挙げることができる。溶剤中のポ
リスルホンの濃度は、約10〜約50重量%であってもよく、さらに好ましくは
、約20〜約30重量%であってもよい。適当に沈殿する前の溶液放置の時間は
、温度、ポリマーの濃度および選択される溶剤に依存して変化させることができ
るであろう。概して、上記した濃度および溶剤を使用し、1−10日間で十分で
ある。
【0054】 低い環状ダイマーを含むポリスルホンを製造するためのもう1つの方法は、凝
集またはアンチ溶剤法である。この方法においては、ポリスルホンは、適当な溶
剤、例えば、ジメチルスルホキシド、クロロベンゼンまたはこれらの混合物に溶
解させてポリスルホンの溶液を形成する。この溶液をアンチ溶剤、すなわち、ポ
リスルホンが不溶性である溶剤、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、水、メタノールとクロロベンゼンとの混合物等と混合する。好ましくは
、アンチ溶剤は、それが溶解溶剤と混和するように選択される。アンチ溶剤と混
合する際に、低レベルの環状ダイマーを含有するポリスルホンは、迅速に溶液か
ら析出し、すなわち、凝集し、濾過、遠心分離、沈降等によって混合物から取り
出すことができる。
【0055】 ポリスルホンの溶剤中での濃度は、約1〜約20重量%、好ましくは、約2〜
約10重量%である。溶剤対アンチ溶剤の比は、適当には、約1:2〜約1:5
0、好ましくは、約1:5〜約1:30である。溶液法もまた凝集法も、重合プ
ロセスでポリスルホンが形成された後に、ポリスルホンからスルホン環状ダイマ
ーを除去することによって、低スルホン環状ダイマーポリスルホンを製造するた
めの方法である。
【0056】 低レベルの環状ダイマーを含むポリスルホンを製造するためのもう1つの方法
は、例えば、先の2つの操作において記載したように、重合の後に、ポリスルホ
ンからスルホン環状ダイマーを除去することに基づかない。むしろ、本発明のフ
ィルムを製造するために使用するポリスルホン類を製造するためのこの好ましい
方法においては、低レベルの環状ダイマーを含むポリスルホンが直接製造される
。例えば、重合反応は、低レベルのポリスルホン環状ダイマーを含むポリスルホ
ンを製造するために使用される。上記したように、ポリスルホンは、典型的には
、ジハロジアリールスルホン、例えば、4,4’−ジクロロジフェニルスルホン
をビスフェノールAを含むジヒドロキシ芳香族化合物と、実質的に無水の条件下
で、塩基;および、極性非プロトン溶剤および水と共沸混合物を形成する溶剤の
存在で、反応させることによって製造される。ビスフェノールA(および使用さ
れる場合、その他のビスフェノール)および4,4’−ジハロジアリールスルホ
ンの溶剤混合物中での濃度を適切に調整することにより、実質的に少ない量のス
ルホン環状ダイマーを有するポリスルホンを製造することができる。かくして、
重合反応溶液混合物中の4,4’−ジハロジアリールスルホンおよびビスフェノ
ールAの濃度が生成するポリスルホンが重合反応の終わりに、重合反応混合物中
に、最終重合溶液の(副生物塩類、例えば、塩化ナトリウムを除く)合計重量に
基づき、少なくとも30重量%、さらに好ましくは、少なくとも40重量%、最
も好ましくは、少なくとも約50重量%存在するようである時、低レベルのスル
ホン環状ダイマーを含有するポリスルホンを製造することができる。例えば約1
.4重量%以下のスルホン環状ダイマー、さらに好ましくは約1.3重量%以下
のスルホン環状ダイマー、最も好ましくは約1.2重量%以下のスルホン環状ダ
イマーを有するポリスルホンがこの方法によって製造することができる。ポリス
ルホンが環状ダイマーを除去するために溶剤で処理されていないポリスルホンか
ら製造されるフィルムは、本発明の好ましいフィルムである。好ましくは、この
ようなフィルムは、上記したような重合プロセスを使用し、重合反応溶液混合物
中の反応体の濃度を調整して、低レベルのスルホン環状ダイマー、ポリスルホン
の重量に基づき、例えば約1.4重量%以下、さらに好ましくは約1.3%以下
、最も好ましくは1.2重量%以下を生じさせるだけで製造したポリスルホンか
ら製造される。
【0057】 以下の実施例は、本発明の特定の例を示すものであり、本発明の範囲および一
般性を何ら限定するものではない。
【0058】 実施例 以下の実施例に使用したポリスルホンは、Udel P−1700であり、Am
oco Polymers, Inc.によって供給されている市販のポリスルホンである。それは
、以下の繰り返し単位:
【0059】
【化7】
【0060】 を有するポリマーである。それは、濃度0.2g/dl、25℃で、約0.50
g/dlの低い粘度を有し、溶剤としてテトラヒドロフラン(THF)を使用し
、ポリスチレン分子量検量標準を使用するゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーにより、数平均分子量約15,000を有する。このポリスルホンは、スル
ホン環状ダイマーレベル1.5重量%を有する。本明細書に記載したスルホン環
状ダイマーのポリスルホン中での量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ
ー(GPC)を使用して測定した。GPC操作は、以下の通りである: 錠剤形態のポリスルホン、沈殿させた粉末試料またはポリスルホン反応溶液を
塩化メチレンに溶解させて、約0.4重量%のポリスルホン溶液を形成した。溶
液をPolymer Laboratories製の2本の5μm混合−Dサイズサイズエクスクルー
ジョンクロマトグラフィーカラムにより分析した。GPC分析は、注入体積とし
て10μlのポリマー溶液、移動相として塩化メチレンを使用し、流速1.5m
l/分で完了させた。検出は、UV光(254nm)で達成された。ポリスルホ
ンクロマトグラムの尾の端の最後のピークは存在してもよいジメチルスルホキシ
ドおよびクロロベンゼンのようないずれかの残留溶剤のそれの前であり、スルホ
ン環状ダイマーであると測定した。スルホン環状ダイマーピークの面積およびポ
リスルホンピーク全体の面積を測定し、重量パーセント環状ダイマーをこれら面
積から計算した。1.5重量%の環状ダイマーを含有する標準ポリスルホン試料
は、GPC操作を検量するために使用した。
【0061】 実施例1 表1は、スルホン環状ダイマーのポリスルホン中でのレベルを低下させるため
の“溶液法”の結果を示す。本実施例において、1.50重量%の環状ダイマー
を含有するポリスルホンの溶液は、溶解を促進するために攪拌を使用し、ポリス
ルホンの錠剤を溶解させることによって、列挙した溶剤および列挙した濃度で調
製した。溶解後、溶液は、それらが曇るまでの間、列挙した日数間貯蔵した。
【0062】 曇った溶液をさらなる溶剤で希釈し、10重量%ポリマーの溶剤溶液を達成し
た。このような希釈の後、5.0ミクロンPTFE膜フィルターを介して、各溶
液を直ちに濾過した。塩化メチレンを使用する実験から濾過した固体を分析する
と、85重量%のポリスルホン環状ダイマー、すなわち、(2)であることが見
出された。ポリスルホン環状ダイマーの含量について濾液を分析し、分析の結果
をまた表1に示す。これらデータは、低レベルのスルホン環状ダイマーを含むポ
リスルホンを製造するために、溶液法を使用することができることを示す。
【0063】 実施例2 表2は、スルホン環状ダイマーのポリスルホン中でのレベルを低下させるため
の“凝集法”の結果を示す。本実施例においては、1.50重量%スルホン環状
ダイマーを含有するポリスルホンの溶液は、溶解を促進するために攪拌を使用し
、ポリスルホンの錠剤を溶解させることによって、列挙した溶剤(DMSOは、
ジメチルスルホキシドであり、MCBは、クロロベンゼンである。)および列挙
した濃度で調製した。溶解後、溶液を列挙した非溶剤またはアンチ溶剤に緩やか
に加えた。迅速な攪拌を使用し、ブレンダー中で添加を完了させた。非溶剤への
添加は、ポリスルホンの迅速な沈殿または凝集を生じ、これを濾過によって収集
し、秤量し、スルホン環状ダイマーの含量について分析した。ポリスルホンの回
収率は、97%より高かった。回収したポリスルホン中に存在する環状ダイマー
の量は、表2に示す。
【0064】 これらデータは、凝集法が低いスルホン環状ダイマーレベルを有するポリスル
ホンを製造するのに有用であることを立証する。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】 実施例3 オーバーヘッドスターラー;熱電対;窒素導入口;および、水冷するコンデサ
を頂部に備えてクロロベンゼンを満たしたディーン−スタークトラップを備えた
500mlの4径丸底フラスコに、51.36gのビスフェノールA(0.22
5mol)、144gのクロロベンゼン(MCB)および105gのジメチルス
ルホキシド(DMSO)を充填し、窒素で1/2時間パージした。35.78g
の50.11%水酸化ナトリウムを、ついで、フラスコに加えた。混合物を90
分間還流し、水をトラップからクロロベンゼンのフラスコへの戻しとともに除去
した。90分間の脱水期間後、トラップのMCBおよび水を排出し、MCBを反
応器から連続的に除去し、165℃まで到達させた。165℃で、64.62g
のジクロロジフェニルスルホン(0.225mol)および34.8gのクロロ
ベンゼンを含有する溶液を2分間かけて滴下した。スルホンモノマー溶液を加え
、蒸発させたMCBを可能な限り迅速に反応器から除去した。低い粘度0.50
dl/g(クロロホルム溶剤、25℃で100ml中0.2gポリマー)に達す
るまで、反応を継続した。この時点で、ほとんど全てのMCBが除去され、残る
混合物中のポリスルホンの濃度は、塩を除く混合物の合計重量に基づき、約50
重量%であった。混合物を200mlのクロロベンゼンで希釈し、120℃まで
冷却した。120℃で、塩化メチルを反応溶液に30分間バブルさせた。30分
後、1.04gの25%NaOHを加え、塩化メチルの添加をもう30分間継続
した。反応物をさらに、約100mlのMCBで希釈し、熱源を除去し、反応物
を約90℃まで冷却した。90℃で、シュウ酸のDMSO溶液(0.07gのシ
ュウ酸2水和物・1mlDMSO)10.0mlを加え、反応物を5分間混合し
た。
【0068】 1.5ミクロン(表示)ガラス繊維フィルター膜を介して、ポリマー溶液を加
圧濾過した。メタノールおよび水(70/30/w/w)溶液にその溶液を緩や
かに加えることによって、ポリマーを回収し、これをブレンダー内で速く攪拌し
た。ポリマー溶液対メタノール/水溶液の比は、1:10w/wであった。濾過
により、ポリマーを回収し、同比の新しいメタノール/水溶液でブレンダー内を
完全に洗浄した。湿潤ポリマーを減圧オーブン内で150℃で20時間乾燥した
。クロロホルム中(25℃100ml中0.2gポリマー)で測定した低い粘度
は、0.50dl/gより大であった。スルホン環状ダイマーは、上記したGP
C法によって1.15重量%であると測定された。
【0069】 実施例4 ポリスルホン錠剤(60g)を塩化メチレン(140g)に室温で加えた。生
成するスラリーをオーバーヘッドメカニカルスターラーで一晩攪拌し、30重量
%の溶液を生成させた。生成させた溶液をドクターブレード(厚さ8ミル)に注
ぎ、レベルガラスプレート上に置き、ドクターブレードを緩やかに延伸すること
によって、8ミル厚さのポリマー溶液のストリップを得た。湿潤溶剤含有ストリ
ップを何の妨げもなく捨て去ることによって、フュームフード内で、溶剤を室温
で蒸発させた。フィルムを調整するためにオーブン中50℃で3時間乾燥後、厚
さは、マイクロメーターによって、約2ミルと測定された。1.5重量%および
1.1重量%のスルホン環状ダイマーレベルを含有するポリスルホン試料から多
重フィルム試料を製造した。
【0070】 2.5”×4”の測定されたフィルムストリップを上記の方法によって製造し
たフィルムから切り出した。フィルムの4つの角全部に硬い紙を糊付けすること
によって、これらフィルムストリップからスライドを作成した。得られるスライ
ドは、曇り測定用の試料として使用した。
【0071】 曇りは、ASTM D1003−35試験法に従いヘーズメーターによって測
定した。その結果は、表3に示す。
【0072】
【表3】
【0073】 表3の結果は、1.1%環状ダイマーを含有するポリスルホン樹脂から製造し
たフィルムが1.5重量%環状ダイマーを含有するポリスルホンで製造したフィ
ルムと比較して、はるかに曇りが少ないことを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BB19 BB20 BB29 BC09 BC22 4F071 AA64 AC13 AF29Y AF31Y BB02 BC01 4J002 CN031 EV216

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスルホンを含み、そのポリスルホンが、約1.4重量%
    以下のスルホン環状ダイマーを含有するフィルム。
  2. 【請求項2】 光学的フィルムである、請求項1に記載のフィルム。
  3. 【請求項3】 約1.4重量%以下のスルホン環状ダイマーを含有するポリ
    スルホンを生成する重合法によって製造される、請求項1に記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 溶液流延法によって製造される、請求項1に記載のフィルム
  5. 【請求項5】 約1〜約1000nmの遅延度を有する、請求項2に記載の
    フィルム。
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