JP2002350520A - 充電式電源を有する移動体の電力消耗検出システム及び方法、移動体並びにプログラム - Google Patents

充電式電源を有する移動体の電力消耗検出システム及び方法、移動体並びにプログラム

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JP2002350520A
JP2002350520A JP2001163076A JP2001163076A JP2002350520A JP 2002350520 A JP2002350520 A JP 2002350520A JP 2001163076 A JP2001163076 A JP 2001163076A JP 2001163076 A JP2001163076 A JP 2001163076A JP 2002350520 A JP2002350520 A JP 2002350520A
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Hideki Matsuura
秀樹 松浦
Kazuhiro Takeuchi
和浩 竹内
Takuya Washimi
卓也 鷲見
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給電環境が良い場合における電源の完全消耗
が近いことの早期検出による不都合や、給電環境が良く
ない場合における前記検出の遅れによる不都合を防止で
きる、充電式電源を有する移動体の電力消耗検出システ
ム等を提供する。 【解決手段】 充電式電源を有する移動体1、R1と、
この電源へ給電するための給電環境に関するデータを収
集するデータ収集手段30と、収集されたデータに応じ
て、電源電力の完全消耗が近いことを検出するための基
準値を設定する設定手段20と、電源の残電力を検出す
る残電力検出手段15と、検出された残電力と前記基準
値とを比較する手段20を備える。前記基準値は、例え
ば、給電環境が良い場合は低く設定され、給電環境が悪
い場合は高く設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、充電式電源を有
する移動可能な装置である移動体、例えば携帯型通信装
置、携帯型情報端末装置、電気自動車、移動式ロボット
等の前記電源の電力の完全消耗が近いことを検出する、
移動体の電力消耗検出システム及び方法、移動体並びに
プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の携帯型の通信装置
や、携帯型パソコン、PDA等の携帯型の情報端末装置
が普及してきている。このような装置では、移動性、携
帯性を確保するために充電式電源が搭載されているのが
一般的であり、この充電式電源を介して必要部位への電
力供給が行われるようになっている。
【0003】また、最近では、工場等に配備された工業
用移動ロボットの他、清掃、介護等を行うための移動式
ロボットや、玩具としての移動式ロボットも提供される
ようになってきている。さらにはまた、環境保全等の観
点から、電気自動車も実用化されてきている。このよう
な移動式ロボットや電気自動車においても、移動すると
いう特性上、前記装置と同様に、充電式電源が搭載され
ている。
【0004】上記のような携帯型通信機器、携帯型情報
端末装置、移動式ロボット、電気自動車等の移動体に搭
載された前記充電式電源は、常時給電を受けているわけ
ではないので、蓄積されている電力が消耗すると、移動
体そのものの動作が困難となる。
【0005】そこで、電力が完全に消耗した状態(以
下、この状態をエンプティともいう)になる前に、エン
プティが近いことを検出して、それをユーザーに通知し
たり、自動で充電する技術が多く提案されている(例え
ば特開平11−185188号公報、特開2000−1
02102号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記電源のエンプティ
が近いことを検出するためには、電源の残電力を基準値
(しきい値)と比較することが必要である。
【0007】ところが、上記従来の技術では、エンプテ
ィが近いことを検出するための前記基準値が一定に固定
されていたため次のような問題があった。
【0008】即ち、エンプティが近いことが検出された
場合、移動体のユーザは、電力が完全になくなって移動
体の動作が停止する前に、近くに存在している給電装置
としての他の移動体や、電気供給スタンドに設けられた
専用の給電装置から給電を受けて、自身の移動体の充電
式電源を充電する必要がある。
【0009】しかし、充電式電源に給電可能な給電装置
が近くに存在しているか否か、あるいはどの程度の数が
存在しているかといった給電環境は、移動体の移動に伴
って変化する。つまり、給電可能な給電装置が近くに多
数存在している環境下、換言すれば給電環境が良い場合
においては、いつでも充電できるにもかかわらず、エン
プティが近いことの早期の検出による頻繁な充電の繰り
返しにより、実質作動時間の相対的減少を招いたり、検
出に伴う警告表示処理等の他の処理が頻繁に繰り返され
て、無駄な電力消費を招いたり、現在の処理/通信が滞
ってしまったり、表示が音声により行われる場合には、
頻繁な音声表示が煩わしい、というような問題があっ
た。
【0010】逆に、電源に給電可能な給電装置が近くに
少ないような環境下、換言すれば給電環境が良くない場
合には、エンプティが近いことを早期に検出して、給電
可能なときに給電させる必要があるが、検出が遅いと充
電が遅れて充電前にエンプティになってしまい、移動体
を使用することができなくなるというような不都合を招
く恐れがあった。
【0011】このため、エンプティが近いことを検出す
るための基準値を一定値に固定すると、移動体の移動に
伴い上記のような問題が必然的に発生するという欠点が
あった。
【0012】なお、特開2000−174689号公報
には、携帯端末の使用状況に応じて、バッテリーセービ
ングを実現する技術が開示されているが、充電式電源の
給電環境に応じて、エンプティが近いことを検出するた
めの基準値の設定を制御するものではなかった。
【0013】この発明は、このような技術的背景に鑑み
てなされたものであって、給電環境の良い場合に、エン
プティが近いことの早期検出による実質作動時間の相対
的減少、無用な電力消費の増大、処理の遅滞の発生等を
防止できると共に、良好でない給電環境下においても充
電の遅れによる処理や動作の停止を防止できる、充電式
電源を有する移動体の電力消耗検出システム及び方法、
移動体並びにプログラムを提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題は、充電式電源
を有する移動体と、前記電源へ給電するための給電環境
に関するデータを収集するデータ収集手段と、収集され
たデータに応じて、電源電力の完全消耗が近いことを検
出するための基準値を設定する設定手段と、前記電源の
残電力を検出する残電力検出手段と、検出された残電力
と前記基準値とを比較する手段と、を備えたことを特徴
とする、充電式電源を有する移動体の電力消耗検出シス
テムによって解決される。
【0015】この電力消耗検出システムでは、移動体の
充電式電源へ給電するための給電環境に関するデータ
が、データ収集手段により収集され、この収集されたデ
ータに応じて、電源電力の完全消耗が近いことを検出す
るための基準値が設定手段によって設定される。また電
源の残電力が残電力検出手段によって検出され、検出さ
れた残電力と前記基準値とが比較される。
【0016】例えば、給電環境が良い場合には、基準値
を低く設定してエンプティが近いことの検出を遅くし、
早期にエンプティが近いことを検出した場合の充電回数
の増加による実質作動時間の相対的減少、無駄な消費電
力の増大、処理の遅滞等を防止する。給電環境が良くな
い場合には、基準値を高く設定して検出を早め、充電の
遅れによる処理や動作の停止を防止する。
【0017】前記給電環境に関するデータとしては、給
電装置と移動体との距離、給電装置の場所、給電装置の
数量のうちの少なくともいずれかがある。これらのデー
タによって、給電環境の良否を的確に判断できる。
【0018】また、前記データ収集手段は、給電装置の
給電能力を判断する判断手段を備え、判断した給電能力
に基づいてデータを収集する構成であっても良い。この
場合には、給電装置からの給電可能か否かの回答による
ことなく、データ収集手段自身で給電環境に関するデー
タを収集できる。
【0019】また、データ収集手段は、給電装置が発信
した給電可能信号に基づいてデータを収集する構成であ
っても良い。この場合には、給電装置からの給電可能信
号により給電可能な給電装置を特定できる。
【0020】また、前記比較手段による比較の結果、残
電力が基準値以下になった場合には、その旨を表示する
表示手段を備えた構成としても良い。この場合には、ユ
ーザーは、自己の移動体の残電力が基準値以下になった
ことを確実に知ることができる。
【0021】また、比較手段による残電力と基準値との
比較結果に応じて移動体の移動を制御する制御手段を備
えた構成としても良い。この場合には、比較結果に応じ
て移動体の移動経路等が制御手段により最適な状態に変
更され、移動体を効率よく移動させることができる。
【0022】また、前記比較手段による比較結果に応じ
て、移動体の移動先を給電装置に通知する通知手段を備
えた構成としても良い。この場合には、給電装置は給電
を要する移動体の移動先を認識することができ、移動先
まで移動することが可能となるから、確実に給電を行う
ことができる。
【0023】また、前記移動体と移動体の電源に給電す
るための給電装置との間で、電力の授受が行われた場合
に、電力供給量及び電力受給量に応じて課金する課金手
段を備えた構成としても良い。この場合には、電力供給
側(給電装置側)、電力受給側(移動体側)の双方に対
して、電力供給量、受給量に応じた課金がなされるか
ら、実用性を高めることができる。
【0024】また、前記課題は、充電式電源を有する移
動体の前記電源へ給電するための給電環境に関するデー
タを収集するステップと、収集されたデータに応じて電
源電力の完全消耗が近いことを検出するための基準値を
設定するステップと、前記電源の残電力を検出するステ
ップと、検出された残電力と前記基準値とを比較するス
テップと、を備えたことを特徴とする、充電式電源を有
する移動体の電力消耗検出方法によっても解決される。
【0025】この電力消耗検出方法では、移動体の充電
式電源へ給電するための給電環境に関するデータが収集
され、収集されたデータに応じて、電源電力の完全消耗
が近いことを検出するための基準値が設定される。また
電源の残電力が検出され、検出された残電力と基準値と
が比較される。
【0026】例えば、給電環境が良い場合には、基準値
を低く設定して、エンプティが近いことの検出を遅く
し、早期にエンプティが近いことを検出した場合の充電
回数の増加による実質作動時間の相対的減少、処理の遅
滞等を防止する。給電環境が良くない場合には、基準値
を高く設定して検出を早め、充電の遅れによる処理や動
作の停止を防止する。これにより、給電環境の良否に応
じて最適に、エンプティが近いことの検出を行うことが
できる。
【0027】また、前記課題は、充電式電源と、前記電
源へ給電するための給電環境に関するデータに応じて、
電源電力の完全消耗が近いことを検出するための基準値
を設定する設定手段と、前記電源の残電力を検出する残
電力検出手段と、検出された残電力と前記基準値とを比
較する比較手段と、を備えたことを特徴とする移動体に
よっても解決される。
【0028】この移動体では、電源電力の完全消耗が近
いことを検出するための基準値が、給電環境に関するデ
ータに応じて設定され、この設定された基準値と検出さ
れた残電力が比較される。従って、例えば、給電環境が
良い場合には、基準値を低く設定して完全消耗が近いこ
との検出を遅くし、給電環境が良くない場合には、基準
値を高く設定し検出を早めることができ、給電環境の良
否に応じて最適に、エンプティが近いことの検出を行う
ことができる。
【0029】また、前記課題は、移動体の電源へ給電す
るための給電環境に関するデータに応じて、電源電力の
完全消耗が近いことを検出するための基準値を設定する
ステップと、移動体の前記電源の残電力を検出するステ
ップと、検出された残電力と前記基準値とを比較するス
テップと、をコンピュータに実行させるためのプログラ
ムによっても解決される。
【0030】このプログラムでは、コンピュータに上記
ステップを実行させることができる。このため、このプ
ログラムで制御されたコンピュータを用いることによっ
て、給電環境の良否に応じてエンプティが近いことの最
適な検出を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0032】図1は、この発明の第1の実施形態に係る
充電式電源を有する移動体の電力消耗検出システムを示
すブロック図である。
【0033】同図において、1は移動体である携帯電
話、3はサーバーである。
【0034】携帯電話1は、図2に示すように、前面上
部に液晶表示素子等からなる表示部10を備えると共
に、表示部10の下方に各種の入力キー11を備え、ま
た上部の一端にはアンテナ12を備えている。
【0035】携帯電話1の表示部10には、自己の現在
の残電力を定量的に示すゲージ、あるいは0〜100%
までの数値が表示されるものとなされている。本実施形
態では、5%間隔の21段階表示で示されるものとなさ
れている。このような残電力表示に基づいて、ユーザー
は携帯電話1が早急な充電を必要としているか、または
以降の動作モードに制限を与えるだけで、充電を次の機
会にするか、判断を行えるようになっている。
【0036】携帯電話1の電気的構成を図3に示す。図
3において、10は前記表示部、12は前記アンテナ、
13は前記入力キー11等からなる操作部である。携帯
電話1は、内部電気部品への電力供給のために充電式電
源14を備えており、電源14のエンプティ時にはコネ
クタ14aを介して外部給電装置から前記電源14へ充
電が可能となされている。また、電源14の電力は、残
電力検知部15によって検知されるようになっている。
【0037】さらに、携帯電話1は、警告表示手段とし
てのブザー16、通信部17、記憶部18、位置検出部
19、制御部20を備えている。
【0038】前記ブザー16は、後述するように、電源
14の残電力が一定値(例えば完全充電時の50%)ま
で低下したときや、残電力が所定の基準値以下になった
ときに、警告音を発生させる。前記通信部17は、アン
テナ12を介してサーバー3等との間でデータや信号の
送受信を行う。記憶部18には、サーバー3から受信し
たデータ等の各種データが記憶されると共に、エンプテ
ィが近いことを検出するためのしきい値である基準値
(以下、エンプティ警告レベルともいう)を設定するた
めのテーブルが記憶されている。
【0039】前記位置検出部19は、例えばグローバル
・ポジショニング・システム(GPS)を利用して携帯
電話1の位置を検出するものである。なお、位置の検出
はGPS以外の他のシステム等を利用して行っても良
い。
【0040】前記制御部20は、携帯電話1の全体を統
括的に制御するほか、この実施形態では、サーバー3で
収集された給電環境に関するデータから、前記記憶部1
8に記憶されているテーブルを参照して、前記エンプテ
ィ警告レベルを設定する設定手段、残電力検知部15で
検出された電源14の残電力と前記設定されたエンプテ
ィ警告レベルとを比較する比較手段等として機能する。
【0041】この実施形態では、電源14の残電力が十
分なときには給電は必要ないことから、残電力検知部1
5によって電源の残電力が、ユーザーによって任意に設
定可能なニアエンプティレベル(初期設定としてたとえ
ば完全充電時の50%)まで低下したときに、サーバー
に対して給電環境に関するデータの収集を要求するため
の電力受給依頼を送信する構成となされている。また、
ニアエンプティレベルに到達した場合、携帯電話1はそ
の表示部10に、残電力が50%であることを表示する
とともに、ブザー16により警告音を発して、ユーザー
の注意を促し、ユーザーに現状の残電力を認識させ得る
ものとなされている。
【0042】制御部20は、具体的には、携帯電話1の
動作を制御するCPU20aと、CPU20aの処理プ
ログラムが格納されているROM20bと、処理時の作
業領域となるRAM20cを備えたコンピュータとして
構成され、ROM20bに格納されているプログラムに
従ってCPU20aが動作することにより、携帯電話1
の全体動作を制御し、さらにサーバー3に対する電力受
給依頼の送信、エンプティ警告レベルの設定、残電力検
知部15を介しての残電力の検出、残電力とエンプティ
警告レベルとの比較、各種の表示等の動作の実行を制御
する。
【0043】サーバー3は、図1に示すように、携帯電
話1の充電式電源14へ給電するための給電環境に関す
るデータを、ネットワークを介して収集するデータ収集
装置30を有している。このデータ収集装置30は、制
御部31、通信部32及びデータ記憶部33を備えてい
る。
【0044】前記制御部31は、給電環境に関するデー
タの収集動作や収集したデータの携帯電話1への送信
等、データ収集装置30の全体動作を制御する。この制
御部31は、具体的には、データ収集装置30の動作を
制御するCPU31aと、CPU31aの処理プログラ
ムが格納されているROM31bと、処理時の作業領域
となるRAM31cを備えたコンピュータとして構成さ
れ、ROM31bに格納されているプログラムに従って
CPU31aが動作することにより、データの収集、収
集したデータの処理等を行う。
【0045】通信部32は、前記携帯電話1との間、あ
るいは他の移動体との間で、直接にまたはネットワーク
を介してデータや信号の送受を行うためのものであり、
前記データ記憶部33は、収集したデータ等を記憶する
ものである。
【0046】この実施形態では、携帯電話1の充電式電
源14への給電を、複数個の他の携帯電話4(41、4
2、・・・、48)から行う場合を示している。即ち、
他の携帯電話4が給電装置として機能する。給電装置と
してのこれらの各携帯電話4は、図4に示すように、操
作キー40と、表示部5とアンテナ7を有している。ま
た、内部の電気的な構成は、図2に示した携帯電話1と
同じであり、自身が有する充電式電源の残り電力の検知
や、位置検出ができるようになっている。
【0047】次に、上記第1実施形態の動作を図5及び
図6のフローチャートを参照しながら説明する。
【0048】図5は携帯電話1の動作を示すフローチャ
ートであり、図6はサーバー3におけるデータ収集装置
30の動作を示すフローチャートである。携帯電話1の
動作は、制御部20において、CPU20aがROM2
0bに格納されたプログラムに従って動作することによ
り、実行される。また、サーバー3(データ収集装置3
0)の動作は、データ収集装置30の制御部31におけ
るCPU31aがROM31bに格納されたプログラム
に従って動作することにより、実行される。なお、以下
の説明及び図面において、ステップを「S」と略記す
る。
【0049】まず、携帯電話1において、S10で、C
PU20aは、残電力検知部15によって検知した電源
14の残電力が、例えば50%のニアエンプティレベル
に到達したか否かを判断し、到達していれば(S10に
てYES)、S11で、ブザー16によりニアエンプテ
ィに到達したことを示す警告音を発生させる。ニアエン
プティレベルに達していなければ(S10にてNO)、
到達するまで待つ。
【0050】前記警告音により、ユーザーはニアエンプ
ティに到達したことを認識し、サーバー3に電力受給依
頼を送信するための操作を、操作13を介して行うと、
S12で、CPU20aはサーバー3に電力受給依頼を
送信する。電力受給依頼には、現状の自己の残電力レベ
ル、位置検出部19により検出された位置情報、電力受
給要望時刻等についての情報が含まれる。そして、S1
3で、サーバー3からデータが送信されてくるのを待
つ。
【0051】なお、ユーザーが電力受給依頼の送信操作
を行うのではなく、ニアエンプティに到達した時点で、
制御部20が自動的に受給依頼を送信する構成であって
も良い。
【0052】一方、サーバー3では、図6のS20にお
いて、携帯電話1からの電力受給依頼を受信したか否か
を判断し、受信しなければ(S20にてNO)、処理を
行うことなく終了する。受信すると(S20にてYE
S)、S21及びS23で、電力供給候補者が所定条件
を満たすか否かを、候補者毎に自ら判断していく。具体
的には、携帯電話1の近傍に、該携帯電話1に充電する
ことが可能で、かつサーバー3に対して、ID登録がさ
れている給電装置が存在するかどうか、確認を行う。サ
ーバーは、携帯電話1の残電力レベル、位置情報をもと
に、既にID登録されている給電装置41〜48の中か
ら、携帯電話1の電力受給依頼を満たすことが可能な電
力供給候補者を何人か選出する。条件を満たさない場合
は(S21にてNO)、S22で候補者から削除する。
【0053】候補者の選択が終了すると(S23にてY
ES)、選択した候補者に対して、S24で、協力依頼
を送信する。協力依頼を受信した給電装置4の表示部5
には、図4に示すように、電力受給依頼者、つまり携帯
電話1の残電力レベル、位置情報、電力受給要望時刻、
自己の残電力レベル、及び協力依頼に対して、協力でき
るか否かの回答欄6が表示される。
【0054】候補者である給電装置4のユーザーは、表
示部5に表示された協力依頼に対し、自己の残電力レベ
ルを認識した上で、「協力する」/「協力しない」のい
ずれかを選択し、サーバー3に返信する。
【0055】サーバー3は、給電装置4からの返信を受
信し、S25及びS27で、給電装置のそれぞれについ
て「協力する」を選択してきたか否かを判断し、「協力
しない」を選択した給電装置については(S25にてN
O)、S26で候補者から削除する。
【0056】すべての電力供給候補者を決定すると(S
27にてYES)、S28で、各候補者についてのデー
タを、位置情報とともに携帯電話1に送信して、処理を
終了する。
【0057】携帯電話1のフローチャートに戻って、S
13で、携帯電話1がサーバー3からの候補者データを
受信すると(S13にてYES)、送信されてきた候補
者数、及び位置情報をもとに、記憶部18に記憶されて
いる図7に示す設定テーブルから、携帯電話1のエンプ
ティ警告レベルを決定する。
【0058】図7のテーブルは、携帯電話1からの半径
毎の距離と給電可能な候補者(給電装置)の数に対す
る、エンプティ警告レベルを規定したものである。この
テーブルからわかるように、携帯電話1の近くに多数の
候補者が存在するほど、つまり給電環境が良いほど、充
電は容易であるため、エンプティ警告レベルは低い値に
設定されて、エンプティに近くなったことの検出タイミ
ングを遅くするようになっている。逆に、候補者が遠く
その数も少ないほど、つまり給電環境が良くないほど、
早期の充電を促すため、エンプティレベル警告値は高い
値に設定されて、エンプティに近くなったことの検出タ
イミングを早くするようになっている。
【0059】仮に携帯電話1を中心とする半径0〜10
0m以内に電力供給候補者が3人、0〜200m以内に
11人、0〜500m以内に15人いると想定した場
合、図7のテーブルの色塗り部分に示すように、それぞ
れエンプティ警告レベルの候補が完全充電時の15%、
10%、15%と導出される(S14)。ここで、候補
値として数値が低いほうが優先されるとした場合、携帯
電話1のエンプティ警告レベルは完全充電時の10%に
最終決定となる(S15)。
【0060】その後、S16で、電源14の残電力の検
出を行い、S17で、検出した残電力とエンプティ警告
レベルとを比較して、残電力がエンプティ警告レベル以
下になったか否か判断する。残電力がエンプティレベル
警告値以下になれば(S17にてYES)、S18で、
ブザー16によりエンプティ警告音を発生させて、処理
を終了する。このエンプティ警告音により、ユーザーは
エンプティに近くなったことを認識する。残電力がエン
プティレベル警告値以下にならなければ(S17にてN
O)、S16に戻って残電力の検出を繰り返す。
【0061】このように、携帯電話1からの距離及び給
電装置の数、換言すれば給電環境の良否に応じて、エン
プティ警告レベルが可変設定されるから、給電環境が良
い場合に早期のエンプティ警告音が生じることに起因す
る、充電回数の増加による実質作動時間の相対的減少、
処理の遅滞の問題等が防止される。給電環境が良くない
場合には、早めの充電を促して、充電の遅れによる処理
や動作の停止が防止される。
【0062】以上の第1実施形態では、携帯電話1と給
電装置4との距離及び給電装置の数に応じて、エンプテ
ィ警告レベルを設定したが、例えば給電装置4の場所を
考慮してエンプティ警告レベルを設定しても良い。
【0063】図8は、携帯電話1からの距離と場所によ
ってどれくらいの人数が正規人数として換算されるかを
示すテーブルである。給電装置4が海上に存在する場
合、0〜100の範囲に5人候補者がいるとすれば、テ
ーブルから0〜100mの海上の場合の換算値は、テー
ブルの左下隅の50%であるから、5×0.5=2人と
計算される(小数点以下切り捨て)。上記の2人を図7
のテーブルに当てはめると、0〜100mの範囲に2人
なので、エンプティ警告レベルは完全充電時の15%と
なる。
【0064】なお、以上の第1実施形態においては、携
帯電話同士で電力授受を行う場合を示したが、他の同種
あるいは異種の移動体の間、あるいは移動体と給電スタ
ンドや店舗等に備えられた固定式の給電装置との間で電
力授受を行う場合にも同様に適用できることは言うまで
もない。
【0065】次に、本発明の第2実施形態を図9〜図1
2に基づいて説明する。
【0066】この実施形態は、移動体であるロボット同
士の間で電力授受を行う場合のロボットの行動管理に関
するものである。
【0067】図9は、8個のロボットR1〜R8が、ス
タート地点から工程A1〜工程I1及び充電装置202
を通ってスタート地点201に戻ってくる実線のルート
1、工程A2〜工程I2及び充電装置202を通ってス
タート地点201に戻ってくる破線のルート2におい
て、それぞれにサーバー261にて指示されるジョブを
達成しながら循環する場合の構成を示す概略図である。
【0068】図9において、ロボットR1はサーバー2
61によって、ルート1を選択し、工程A1、工程C
1、工程E1、工程G1、工程I1の5工程でジョブを
達成するように、指令を受けている。これらのジョブを
全て達成した後には、ロボットR1は現状の自己の残電
力の確認を行い、サーバー261より受信した、次に行
うべきジョブから算出される必要な電力と比較して、次
のジョブを達成するために、充電装置202にて充電を
行う必要があるか否かを判断し、その判断結果に基づい
て、ロボットR1が自身の行動管理を決定する構成とな
っている。
【0069】各ロボットR1〜R8の電気的な構成は、
図3に示した第1実施形態の携帯電話1の場合と同じで
あり、またサーバー261の構成も、図1に示したサー
バーと同じであり、そのため便宜上、図1及び図3に示
した各部の符号を用いて説明する。また、各ロボットR
1〜R8間で相互に通信が可能であり、また各ロボット
とサーバー261とも相互に通信可能である。
【0070】ここで、ロボットR1が図9に示すポイン
トA点に到達した時、サーバー261で前もって決めら
れたジョブ内容に変更が入った場合を想定する。具体的
には、予め決められたジョブ5工程に対して、工程B
1、工程D1、工程F1、工程H1の4工程がさらに追
加になったことを想定する。最悪の場合、ロボットR1
はジョブ5工程を達成する電力、及びルート1上を移動
する分の電力しか蓄積されていないために、ジョブを全
て達成することは不可能になり、更には充電装置202
まで到達することも不可能になる。
【0071】そこで、この実施形態では、ロボットR1
は、エンプティ警告レべルの設定を行うために、またル
ート1、ルート2を移動中の他のロボットR2〜R4、
R5〜R8から充電してもらうために、自己の残電力、
位置情報を備えた電力受給依頼をサーバー261に送信
する。
【0072】以下、ロボットR1の処理を示した図11
のフローチャートをも参照しつつ、システム全体の動作
を説明する。なお、このフローチャートに示される動作
は、ロボットR1のCPU20aが、ROM20bに格
納されたプログラムに従って動作することにより実行さ
れる。
【0073】図11において、S30で、ロボットR1
のCPU20aは、サーバー261で前もって指示され
たジョブ内容に変更が入ったかどうかを判断する。変更
が入らなければ(S30にてNO)、S31で予め決め
られた工程を実行する。変更が入った場合は(S30に
てYES)、S32で自己の電源14の残電力を残電力
検知手段15で検出し、S33で、変更後のジョブ達成
に必要な電力を算出する。そして、S34で、検出した
残電力が算出した必要電力よりも小さいか否かを判断す
る。残電力が必要電力よりも小さければ(S34にてY
ES)、変更後のジョブを達成することができないの
で、S35で電力受給依頼をサーバー261に送信す
る。残電力が必要電力よりも小さくなければ(S34に
てNO)、電源14への給電の必要はないので、S48
で変更後のジョブを実行した後終了する。
【0074】前記電力受給依頼には、ロボットR1の残
電力、位置情報が含まれる。
【0075】ロボットR1から電力受給依頼を受けたサ
ーバー261では、各ロボットR2〜R4、R5〜R8
から獲得した各残電力、位置情報をもとに、電力供給候
補者を選択し、ロボットR1に電力供給候補者データを
送信する。
【0076】一方、ロボットR1はS36で、サーバー
261からの電力供給候補者データを受信したか否かを
判断する。受信しなければ(S36にてNO)、受信す
るまで待つ。受信すれば(S36にてYES)、S37
で、エンプティ警告レベルの設定を行う。エンプティ警
告レベルの設定は、第1実施形態と同様に、ロボットR
1と電力供給候補者である他のロボットとの距離、場
所、数のうちの少なくとも1つに基づいて設定すればよ
い。
【0077】その後、S38で、ロボットR1がサーバ
ー261から新たに与えられたジョブを達成していく上
で、ルート1上のどの地点で残電力がエンプティ警告レ
ベルに達するか算出する。
【0078】その地点を図9に示すB点とすると、次い
でS39で、ロボットR1は自身がB点に到達する時
の、他のロボットR2〜R4、R5〜R8の残電力、場
所を、サーバーから送られてきたデータと、各ロボット
に与えられているジョブ内容から推測する。
【0079】次いで、S40で、最適候補者、供給最短
ルートを選択する。以下に、選択手順について説明す
る。
【0080】上述したような前提条件をもとに、ロボッ
トR1がB点に到達した時の各ロボットのその時の場所
を概略図として図10に、その時の残電力を図12のテ
ーブルに、それぞれ示す。
【0081】ロボットR1がB点に到達した時の、他の
ロボットR2〜R4、R5〜R8の残電力が、図12の
「残電力」の項目に示すように、それそれ20%(R
2)、100%(R3)、95%(R4)、50%(R
5)、30%(R6)、20%(R7)、10%(R
8)になっていると想定する。ここで、ロボットR1
は、各ロボットに与えられているジョブ内容から、ロボ
ットR2〜R4、R5〜R8が、おのおのに与えられた
ジョブをクリアし、かつ充電装置202まで帰還するた
めに必要な電力(図12のの項目)が、それぞれ15
%(R2)、50%(R3)、30%(R4)、40%
(R5)、15%(R6)、10%(R7)、50%
(R8)であると認識している。更には、−の処理
を行うことによって、予備電力(図12のの項目)と
して、各ロボットが5%(R2)、50%(R3)、6
5%(R4)、10%(R5)、15%(R6)、10
%(R7)、50%(R8)蓄積していることも把握で
きている。
【0082】また、ロボットR1自身がB点以降で、新
たに与えられたジョブをクリアして、充電装置202ま
で帰還するために必要な電力(図12のの項目)が2
5%ということもわかっている。このため、ロボットR
2〜R4、R5〜R8の中で、自己のジョブを達成し、
充電装置202まで帰還し、かつ実際にロボットR1に
電力供給が可能なロボットは、−>0%なる条件式
より導出され(図12のの項目)、結果として、ロボ
ットR3、R4、R8が電力供給候補者となる。
【0083】この時、ロボットR1は、図12のの項
目で示されるように、全ルート上で自身が移動して、電
力供給候補者となるロボットR3、R4、R8の近傍で
各ロボットと接触可能となるポイントP3、P4、P8
まで到達するための最短経路ルート3、ルート4、ルー
ト5、及びそれらの経路長を検索する。検索の結果、ル
ート3、ルート4、ルート5の経路長はそれぞれ300
m、100m、200mで、その中でも、最短経路はル
ート4(最適候補者はロボットR4)ということが判断
される。
【0084】最適候補者の特定後、S41で、最適候補
者であるロボットR4に対して、ロボットR1自身が移
動先であるポイントP4へ向かう旨の通知を行う。この
通知を受けたR4は、自身が電力供給候補者であること
を認識することができる。このような通知により、相互
の確実な電力授受が確保される。
【0085】以上より、ロボットR1、R4間で、電力
受給者、電力供給者という関係が形成され、両者はサー
バー261に与えられたジョブを実行するモードから、
電力供給モードに遷移する。その他のロボットの行動に
関しては、サーバー261より指示のあったジョブの実
行を引き続き行うことになる。
【0086】ここで、電力供給モードに遷移したロボッ
トR1は、電力供給者となるロボットR4から電力供給
してもらうために、サーバー261より指示されたジョ
ブを達成するためのルート1を外れ、ルート1、ルート
2混合の最短経路ルート4を移動し、目標位置のポイン
トP4へ向かう。
【0087】即ち、S42で、エンプティ警告レベル地
点に到達したか否かが判断され、到達していない場合は
(S42にてNO)、S43で次の工程を行ったのち、
エンプティ警告レベル地点に到達したか否かを再度判断
し、到達するまでこれを繰り返す。到達していれば(S
42にてYES)、S44でロボットR1は電力受給モ
ードに遷移する。
【0088】―方、電力供給者であるロボットR4は、
電力供給モードに遷移しているが、供給する側の立場で
あるため、自身がサーバー261より指示されたジョブ
を達成するためのルート1を外れることはなく、通常モ
ード時には通過していたポイントP4にて、停止し、ロ
ボットR1に対して、所定量の電力供給を行うこととな
る。また、ロボットR1、R4がポイントP4に向かう
過程で、先に到着したロボットは、後から来るロボット
が到着するまでポイントP4にて停止し、両者が揃った
ことをお互い認識したら、S45で電力供給を行う。
【0089】ロボットR1は、S46において、ジョブ
達成に必要な電力を受給したか否かを判断し、受給が終
了していなければ(S46にてNO)、S45に戻って
受給を続ける。受給が終了していれば(S46にてYE
S)、まず電力供給者のロボットR4が、電力供給モー
ドからサーバー指示の実行モードに復帰し、ポイントP
4から工程A1へ向かう。また、電力受給者のロボット
R1は、S47で、ポイントP4から、エンプティ警告
レベル地点であるB点まで、ルート4を戻り、B点に到
着した時点で、電力供給モードからサーバー指示の実行
モードに復帰し、工程E1へ向かう。
【0090】なお、以上の第2実施形態においては、予
め決められたルートを循環する閉空間におけるロボット
間の電力授受について説明したが、それらに限定される
ものではなく、GPS等を用いた開空間で電力授受を行
う場合、または移動可能な端末機器同士や、電気自動車
間で行われる電力授受の場合にも、適用可能である。ま
た、最短経路という条件で最適給電装置を特定したが、
これに限らず、電力供給者、電力受給者にとって、最適
な条件下での電力授受を行い得るようにすればよい。
【0091】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。この実施形態では、携帯電話間で電力授受を行った
場合、併せて課金を行うシステムに関するものである。
【0092】図13は、前記システムの概略構成図、図
14は、課金時の信号の流れを概略的に示す図である。
【0093】図13において、1は移動体としての携帯
電話、3はサーバー、4は給電装置としての他の携帯電
話であり、これらは、サーバー3が広告提供者8とネッ
トワークを介して接続されている点と、給電装置として
の携帯電話4の表示部5に、広告情報が表示される点を
除いて、図1に示した第1実施形態のシステムと同じで
ある。また、携帯電話1、サーバー3、給電装置4の電
気的構成も第1実施形態のものと同じであるので、同一
の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0094】この実施形態では、前記サーバーには、広
告提供者8のコンピュータが接続されており、広告提供
者8からサーバー3へ所定の広告情報が送信されてい
る。
【0095】また、サーバー3のデータ記憶部33は、
給電環境に関するデータが記憶されるだけでなく、課金
情報も記憶されており、課金情報に関してデータベース
化されている。
【0096】図13に示すシステムの動作を、サーバー
3の処理を示す図15のフローチャートに基づいて説明
する。
【0097】携帯電話1の残電力がニアエンプティレベ
ルの50%まで到達した場合、携帯電話1は、その表示
部10に残電力がニアエンプティレベルであることを表
示するとともに、ニアエンプテイ警告音を発してユーザ
ーの注意を促す。ニアエンプティ警告音を認識したユー
ザーは、サーバー3に対して、現状の自己の残電力レベ
ル、位置情報を含む電力受給依頼をサーバーに送信す
る。
【0098】サーバー3は、S50で、前記電力受給依
頼を受信したか否かを判断する。受信しなければ(S5
0にてNO)、S61に進む。受信すると(S50にて
YES)、S51及びS53で、電力供給候補者が所定
条件を満たすか否かを、候補者毎に判断していく。具体
的には、携帯電話1の近傍に、該携帯電話1に充電する
ことが可能で、かつサーバー3に対してID登録がされ
ている給電装置が存在するか、確認を行う。サーバー3
は、携帯電話1の残電力レベル、位置情報をもとに、既
にID登録されている携帯電話(給電装置)41〜48
の中から、携帯電話1の電力受給依頼を満たすことが可
能な電力供給候補者を何人か選出する。条件を満たさな
い場合は(S51にてNO)、S52で候補者から削除
する。
【0099】候補者の選択が終了すると(S53にてY
ES)、S54で、選択した候補者に対して、サーバー
3と広告契約を行っている広告提供者8の広告内容を掲
載した協力依頼を送信する。
【0100】広告内容を掲載した協力依頼を受信した携
帯電話(給電装置)4の表示部5には、図16に示すよ
うに、電力受給依頼者である携帯電話1の残電力レベ
ル、位置情報、電力受給要望時刻、自己の残電力レベ
ル、協力依頼に対して協力できるか否かの回答欄6に加
え、広告提供者の広告内容9が表示される。
【0101】S55で、候補者の累積加算されたポイン
ト値が所定値以下か否かが判断される。これは、同一ユ
ーザーにポイントが付与されることによる広告情報提供
者の損失を抑えるためである。累積加算されたポイント
値が所定値以下の場合には(S55にてYES)、S5
6で、候補者に広告費として+1ポイントを加算したの
ち、S57に進む。候補者に支払われる1ポイントは、
広告提供者が負担する構成となっており、サーバー3
は、特定の人に同じ広告が配信されないように、配信回
数の制限等を盛り込んで、管理する。累積加算されたポ
イント値が所定値を超える場合には(S55にてN
O)、ポイントを加算することなくS57に進む。
【0102】携帯電話(給電装置)4のユーザーは、表
示部5に表示された協力依頼に対し、自己の残電力レベ
ルを認識した上で、「協力する」/「協力しない」を選
択し、サーバー3に返信する。
【0103】サーバー3は、携帯電話(給電装置)4か
らの返信を受信し、S57及びS59で、給電装置のそ
れぞれについて「協力する」を選択してきたか否かを判
断し、「協力しない」を選択した給電装置については
(S57にてNO)、S58で候補者から削除する。
【0104】すべての電力供給候補者を決定すると(S
59にてYES)、S60で、サーバー3は、各候補者
についてのデータを、位置情報とともに携帯電話1に送
信する。
【0105】その後、受給依頼を送信した携帯電話1で
は、第1実施形態の場合と同様にして、給電環境に応じ
てエンプティ警告レベルが設定され、残電力がエンプテ
ィ警告レベル以下となったときに警告音が発せられる。
【0106】ここで、携帯電話1と携帯電話(給電装
置)4との間で、電力授受が行われたとすると、携帯電
話1からは、どのID登録者から、どれだけの電力を、
いつ受給したかという電力受給完了通知が、また携帯電
話4からは、どのID登録者に、どれだけの電力を、い
つ供給したかという電力供給完了通知が、サーバーに自
動的に送信される構成となっている。なお、電力受給
者、電力供給者の両者から送信される構成でなく、どち
らか―方からの送信のみであっても良い。
【0107】S61で、サーバー3は、前記電力受給完
了通知、電力供給完了通知を受信したか否かを判断し、
受信した場合には(S61にてYES)、S62で、自
身の記憶部33にて、通知内容に示される電力供給量を
所定係数にて通信費として換算したのち、S63で、電
力供給者の累積加算されたポイント値が所定値以下であ
るか否かを判断する。このステップは、特定の電力供給
者と受給者が交互に電力供給を行った場合に、それぞれ
にポイント数が加算されて広告提供者だけが損失を被る
恐れがあることから、電力供給者に還元される通信費
を、所定値以下に規制するために設けたものである。
【0108】ポイント値が所定値以下であれば(S63
にてYES)、S64で、受給側の携帯電話1の使用通
信費を例えば10ポイント減算し、供給側の携帯電話4
の使用通信費を10ポイント加算する。このように、受
給者、供給者間で金銭の直接授受を行うことなく、授受
された電力をサーバー3との通信費で清算処理すること
が可能となる。
【0109】S63において、電力供給者の累積加算さ
れたポイント値が所定値を超えていれば(S63にてN
O)、S65で、電力受給者の携帯電話1の使用通信費
のみを例えば10ポイント減算する。
【0110】そして、S66で、通信費の増減を通知し
た後、終了する。
【0111】なお、以上の第3実施形態においては、携
帯電話同士の電力授受について課金する場合を説明した
が、それらに限定されるものではなく、移動可能な端末
機器、電気自動車、ロボット等の同種または異種の移動
体間で行われる電力授受について適用しても良い。
【0112】以上、本発明の実施形態を説明したが、本
発明はこれら実施形態に限定されることはない。例え
ば、本実施形態では、給電環境に関するデータを収集す
るデータ収集手段をサーバー3に設け、サーバー3を介
して移動体と給電装置との通信を行うものとしたが、移
動体内にこのサーバー機能を搭載し、移動体自らがデー
タを収集する構成としても良い。
【0113】また、逆に、エンプティ警告レベルを設定
する設定手段や、検出された残電力と前記エンプティ警
告レベルとを比較する手段を、サーバー3に設けて、そ
の結果を移動体に送信する構成としても良い。
【0114】
【発明の効果】この発明によれば、移動体の充電式電源
へ給電するための給電環境に関するデータに応じて、電
源電力の完全消耗が近いことを検出するための基準値が
設定され、この基準値と電源の残電力とが比較されるか
ら、例えば、給電環境が良い場合には、基準値を低く設
定してエンプティの検出を遅くし、早期にエンプティが
近いことを検出した場合の充電回数の増加による実質作
動時間の相対的減少、処理の遅滞等を防止できる。一
方、給電環境が良くない場合には、基準値を高く設定し
て検出を早め、充電の遅れによる処理や動作の停止を防
止することができる。従って、給電環境の良否に応じて
最適に、エンプティが近いことの検出を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る電力消耗検出
システムを示すブロック図である。
【図2】図1のシステムに用いられる移動体としての携
帯電話の正面図である。
【図3】図2の携帯電話の電気的構成を示すブロック図
である。
【図4】図1のシステムに用いられる給電装置としての
携帯電話の正面図である。
【図5】携帯電話側の制御部が実行する処理を示すフロ
ーチャートである。
【図6】サーバー側の制御部が実行する処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】電源電力の完全消耗が近いことを検出するため
の基準値を設定するためのテーブルである。
【図8】同じく基準値を設定するための別のテーブルで
ある。
【図9】この発明の他の実施形態を示すもので、ロボッ
トの移動工程を概略的に示した図である。
【図10】同じく、所定移動後におけるロボットの移動
工程を概略的に示した図である。
【図11】ロボット側の制御部が実行する処理を示すフ
ローチャートである。
【図12】給電を受けるための最適なロボットを決定す
るためのテーブルである。
【図13】この発明の第3の実施形態に係る電力消耗検
出システムを示すブロック図である。
【図14】図13のシステムにおける信号の流れを示し
た図である。
【図15】図13のシステムにおけるサーバー側で実行
する処理を示すフローチャートである。
【図16】図13のシステムに用いられる給電装置とし
ての携帯電話の正面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・携帯電話(移動体) 3・・・・・・・・・・サーバー 4(41〜48)・・・携帯電話(給電装置) 14・・・・・・・・・充電式電源 15・・・・・・・・・残電力検知部 18・・・・・・・・・記憶部 20・・・・・・・・・制御部 20a・・・・・・・・CPU 20b・・・・・・・・ROM 30・・・・・・・・・データ収集装置 R1・・・・・・・・・ロボット(移動体) R2〜R8・・・・・・ロボット(給電装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鷲見 卓也 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2G016 CB12 CC04 CC06 CC23 CC27 CE07 5G003 EA05 5K027 AA11 BB04 FF14 FF22 FF25 GG04 MM17 5K067 AA27 BB04 EE02 FF02 FF19 FF23 HH22 HH23 KK06 KK15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電式電源を有する移動体と、 前記電源へ給電するための給電環境に関するデータを収
    集するデータ収集手段と、 収集されたデータに応じて、電源電力の完全消耗が近い
    ことを検出するための基準値を設定する設定手段と、 前記電源の残電力を検出する残電力検出手段と、 検出された残電力と前記基準値とを比較する手段と、 を備えたことを特徴とする、充電式電源を有する移動体
    の電力消耗検出システム。
  2. 【請求項2】 前記給電環境に関するデータは、給電装
    置と移動体との距離、給電装置の場所、給電装置の数量
    のうちの少なくともいずれかである請求項1に記載の充
    電式電源を有する移動体の電力消耗検出システム。
  3. 【請求項3】 データ収集手段は、給電装置の給電能力
    を判断する判断手段を備え、判断した給電能力に基づい
    てデータを収集する請求項1に記載の充電式電源を有す
    る移動体の電力消耗検出システム。
  4. 【請求項4】 データ収集手段は、給電装置が発信した
    給電可能信号に基づいてデータを収集する請求項1に記
    載の充電式電源を有する移動体の電力消耗検出システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記比較手段による比較の結果、残電力
    が基準値以下になった場合には、その旨を表示する表示
    手段を備えた請求項1に記載の充電式電源を有する移動
    体の電力消耗検出システム。
  6. 【請求項6】 前記比較手段による比較結果に応じて、
    移動体の移動を制御する制御手段を備えた請求項1に記
    載の充電式電源を有する移動体の電力消耗検出システ
    ム。
  7. 【請求項7】 前記比較手段による比較結果に応じて、
    前記移動体の移動先を給電装置に通知する通知手段を備
    えた請求項1に記載の充電式電源を有する移動体の電力
    消耗検出システム。
  8. 【請求項8】 前記移動体と給電装置との間で、電力の
    授受が行われた場合に、電力供給量及び電力受給量に応
    じて課金する課金手段を備えた請求項1に記載の充電式
    電源を有する移動体の電力消耗検出システム。
  9. 【請求項9】 充電式電源を有する移動体の前記電源へ
    給電するための給電環境に関するデータを収集するステ
    ップと、 収集されたデータに応じて、電源電力の完全消耗が近い
    ことを検出するための基準値を設定するステップと、 前記電源の残電力を検出するステップと、 検出された残電力と前記基準値とを比較するステップ
    と、 を備えたことを特徴とする、充電式電源を有する移動体
    の電力消耗検出方法。
  10. 【請求項10】 充電式電源と、 前記電源へ給電するための給電環境に関するデータに応
    じて、電源電力の完全消耗が近いことを検出するための
    基準値を設定する設定手段と、 前記電源の残電力を検出する残電力検出手段と、 検出された残電力と前記基準値とを比較する比較手段
    と、 を備えたことを特徴とする移動体。
  11. 【請求項11】 充電式電源を有する移動体の前記電源
    へ給電するための給電環境に関するデータに応じて、電
    源電力の完全消耗が近いことを検出するための基準値を
    設定するステップと、 前記電源の残電力を検出するステップと、 検出された残電力と前記基準値とを比較するステップ
    と、 をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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