JP2002328926A - 公共事業支援システム及びその構築方法及び公共事業支援プログラム及びそのプログラムを記憶したコンピュータに読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

公共事業支援システム及びその構築方法及び公共事業支援プログラム及びそのプログラムを記憶したコンピュータに読み取り可能な記録媒体

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JP2002328926A
JP2002328926A JP2001131696A JP2001131696A JP2002328926A JP 2002328926 A JP2002328926 A JP 2002328926A JP 2001131696 A JP2001131696 A JP 2001131696A JP 2001131696 A JP2001131696 A JP 2001131696A JP 2002328926 A JP2002328926 A JP 2002328926A
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JP2001131696A
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English (en)
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Hideji Shimoyama
秀次 下山
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Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 事業体への業務の支援を強化することが可能
な公共事業支援システム及びその構築方法及び公共事業
支援プログラム及びそのプログラムを記憶したコンピュ
ータに読み取り可能な記録媒体を提供する。 【解決手段】 このシステムに所定条件を入力すると、
複数の需要家から所定条件を満たした需要家のリスト
(W5参照)が生成されると共に、そのリストに挙げら
れた需要家(Z2K)が、それ以外の需要家(Z2)と
区別してモニタに表示される。これにより、所定条件を
満たした需要家(Z2K)の配置を迅速に確認すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上水道又は下水道
又は集落排水に係る公共事業を支援するためのシステム
及びそのシステムの構築方法及び公共事業支援プログラ
ム及びそのプログラムを記憶したコンピュータに読み取
り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今のコンピュータの普及に伴い、設計
業務支援システムや、管理業務支援システム等のように
種々の業務を支援するシステムが開発されており、その
なかには、水道関係の事業体用に開発されたものがあ
る。具体的には、水道管の設置計画や給水解析を行うた
めの解析システムや、水道水を使用する需要家の情報を
管理するための需要家管理システムが挙げられる。前記
解析システムは、主として、各需要家への水道管の敷設
を、モニタ上の地図で検討するもので、水道管に関する
データと、その水道水を使用する需要家に関するデータ
とを記憶手段に記憶している。一方、需要家管理システ
ムは、水道使用量や使用料金の支払いの有無等を管理す
るべく、各需要家毎の情報を記憶手段に記憶している。
そして、これらシステムは、従来は、別々に導入され
て、別々に使われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来は、例
えば、検針を行うための業務では、前記需要家管理シス
テムで、所定日までに検針を行うべき需要家のリストを
生成し、それら需要家の場所を、紙面上の地図で確認す
るという作業が行われていた。このため、業務経験が浅
い者が検針を行う場合には、検針対象となる需要家の場
所を迅速に把握することができないという問題があっ
た。
【0004】また、同じ事業体で、これら解析システム
及び需要家管理システムの両システムを導入した場合に
は、両システムで扱う需要家に関するデータが重複する
ことになるが、従来は、各システムが互いに独立して作
動していたので、一方のシステムで入力したデータを、
他方のシステムでも重複して入力しなければならず、作
業効率が悪かった。
【0005】一方、事業体における全業務に対応した統
合システムを開発した場合には、コストが高くなるた
め、小さい規模の事業体では、導入することが困難にな
ってしまう。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、事業体への業務の支援を強化することが可能な公共
事業支援システム及びその構築方法及び公共事業支援プ
ログラム及びそのプログラムを記憶したコンピュータに
読み取り可能な記録媒体の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】<請求項
1及び請求項2の発明>上記目的を達成するためなされ
た請求項1の発明に係る公共事業支援システムは、コン
ピュータを用いて、上水道又は下水道又は集落排水の少
なくとも何れかに係る事業体の業務を支援するためのも
のであって、コンピュータにて処理した画像を表示する
ための表示手段と、コンピュータにデータを入力するた
めの入力手段と、上水道又は下水道又は集落排水を使用
する複数の需要家の配置を示した地図データと、上水道
又は下水道又は集落排水の管路の地図上の配置を示した
管路網データと、事業体が各需要家を管理するための需
要家管理データとを記憶したデータ記憶手段と、入力手
段にて、所定条件を入力すると、需要家管理データに基
づき、複数の需要家から所定条件を満たした需要家のリ
ストを生成するリスト生成手段と、地図データ及び管路
網データに基づき、表示手段に、管路と需要家の配置を
示した地図とを表示すると共に、地図上に表示された複
数の需要家のうち、リストに挙げられた需要家を、それ
以外の需要家と区別して表示する表示制御手段とを備え
たことを特徴とする。
【0008】この構成によれば、所定条件を入力する
と、複数の需要家から所定条件を満たした需要家のリス
トが生成されると共に、そのリストに挙げられた需要家
が、それ以外の需要家と区別して表示手段に表示され
る。これにより、所定条件を満たした需要家の配置を迅
速に確認することができる。また、入力手段にて、管路
網データに変更を加えたときに、その変更内容に対し
て、管路の各部位が受ける影響をシミュレートする解析
手段を備えれば(請求項2の発明)、管路の設置計画等
の業務支援も行うことができる。このように、本発明に
よれば、従来のものよりも、事業体の業務を強力に支援
することができる。
【0009】<請求項3の発明>請求項3の発明は、請
求項1又は2に記載の公共事業支援システムにおいて、
需要家管理データには、各需要家毎に予め設定された上
水道の使用量を計量するためのメータの定期検針期日が
含められ、リスト生成手段は、入力手段にて設定された
期間に、定期検針期日になる需要家のリストを生成し、
表示制御手段は、リストに挙げられた需要家を、それ以
外の需要家と区別して表示手段に表示することを特徴と
する。従って、本発明によれば、所定の期間に定期検針
期日になる需要家の配置を迅速に確認することができ
る。
【0010】<請求項4の発明>請求項4の発明は、請
求項1〜3の何れかに記載の公共事業支援システムにお
いて、需要家管理データには、各需要家毎に、上水道の
使用量を計量するためのメータの検針結果が含められ、
リスト生成手段は、入力手段により設定された期日にお
いて、検針結果が入力されている需要家と、されていな
い需要家に分けられた需要家のリストを生成し、表示制
御手段は、リストに挙げられた需要家を、それ以外の需
要家と区別して表示手段に表示することを特徴とする。
従って、本発明によれば、何らかの事由により、検針す
べきところを検針されなかった需要家及び検針されるべ
きであって、実際に検針された需要家の配置を迅速に確
認することができる。
【0011】<請求項5の発明>請求項5の発明は、請
求項1〜4の何れかに記載の公共事業支援システムにお
いて、需要家管理データには、各需要家毎に予め設定さ
れた上水道の使用量を計量するためのメータの使用期限
が含められ、リスト生成手段は、入力手段にて設定され
た期間に、使用期限を迎える需要家のリストを生成し、
表示制御手段は、リストに挙げられた需要家を、それ以
外の需要家と区別して表示手段に表示することを特徴と
する。従って、本発明によれば、所定の期間に、メータ
の使用期限を迎える需要家の配置を迅速に確認すること
ができる。
【0012】<請求項6の発明>請求項6の発明は、請
求項1〜5の何れかに記載の公共事業支援システムにお
いて、需要家管理データには、各需要家毎に、上水道又
は下水道又は集落排水の使用料金の支払いの有無に係る
データが含められ、リスト生成手段は、入力手段にて設
定された期日までに使用料金を支払っていない需要家の
リストを生成し、表示制御手段は、リストに挙げられた
需要家を、それ以外の需要家と区別して表示手段に表示
することを特徴とする。従って、本発明によれば、所定
の期日までに、使用料金を支払っていない需要家の配置
を迅速に確認することができる。
【0013】<請求項7の発明>請求項7の発明は、請
求項1〜6の何れかに記載の公共事業支援システムにお
いて、需要家管理データには、各需要家毎に、上水道の
使用量に係るデータが含められ、リスト生成手段は、入
力手段にて設定された期間に所定の使用量を超えた需要
家のリストを生成し、表示制御手段は、リストに挙げら
れた需要家を、それ以外の需要家と区別して表示手段に
表示することを特徴とする。従って、本発明によれば、
所定の期間に、所定の使用量を超えた需要家の配置を迅
速に確認することができる。
【0014】<請求項8及び請求項9の発明>請求項8
の発明は、請求項1〜7の何れかに記載の公共事業支援
システムにおいて、需要家管理データには、各需要家毎
に対し、上水道の水の供給状態が、使用可能な状態か、
使用不可能な状態か、不使用な状態かを含む少なくとも
3つ以上の状態に分けて示した供給状態データが含めら
れ、リスト生成手段は、入力手段にて設定された供給状
態に該当する需要家のリストを生成し、表示制御手段
は、リストに挙げられた需要家を、それ以外の需要家と
区別して表示手段に表示することを特徴とする。
【0015】本発明によれば、上水道の水が所定の供給
状態となった画面上に表示された需要家の配置を、迅速
に確認することができる。また、入力手段にて、供給状
態が複数指定された場合に、各供給状態毎に該当する需
要家のリストを別々に分けて生成するようにリスト生成
手段を構成し、表示制御手段が、各リストに挙げられた
需要家毎に区別して表示するようにすれば(請求項9の
発明)、供給状態が異なる需要家を、1つの表示で一度
に確認することができ、作業効率が向上する。
【0016】<請求項10の発明>請求項10の発明
は、請求項1〜9の何れかに記載の公共事業支援システ
ムにおいて、データ記憶手段には、管路の資産価値を示
した資産データを含む会計データが記憶されると共に、
会計データに基づき、固定資産明細書を作成して表示手
段に表示する会計処理手段が備えられ、入力手段にて管
路網データが変更されたときに、管路網データの変更に
連動して、資産データが変更されるようにしたことを特
徴とする。
【0017】この構成によれば、データ記憶手段に記憶
された会計データに基づいて、固定資産明細書が作成さ
れると共に、会計データのうちの資産データが、管路網
データの変更に連動して変更されるから、これらを別々
に変更する従来のものに比べて、データ入力の作業が削
減され、作業効率の向上が図られる。
【0018】<請求項11の発明>請求項11の発明
は、請求項1〜10の何れかに記載の公共事業支援シス
テムにおいて、データ記憶手段には、事業体に対して、
需要家からの入金に係る入金データと、事業体からの出
金に係る出金データとを含む会計データが記憶されると
共に、会計データに基づき、貸借対照表を作成して表示
手段に表示する会計処理手段が備えられ、需要家管理デ
ータに含まれる上水道又は下水道又は集落排水の使用料
金に係るデータと、会計データの入金データとが連動し
て変更されるようにしたことを特徴とする。
【0019】この構成によれば、データ記憶手段に記憶
された会計データに基づいて、貸借対照表が作成される
と共に、会計データのうちの入金データが、需要家管理
データに含まれる上水道又は下水道又は集落排水の使用
料金と連動して変更されるから、これらを別々に変更す
る従来のものに比べて、データ入力の作業が削減され、
作業効率の向上が図られる。
【0020】<請求項12の発明>請求項12の発明に
係る公共事業支援システムの構築方法は、コンピュータ
を用いて、上水道又は下水道又は集落排水の少なくとも
何れかに係る事業体の業務を支援するための公共事業支
援システムを構築する方法であって、公共事業支援シス
テムを、それぞれが別々のコンピュータで作動する管路
網解析システムと、需要家管理システムと、会計システ
ムとを含む複数の個別システムで構成しておき、管路網
解析システムは、上水道又は下水道又は集落排水を使用
する複数の需要家の配置と、上水道又は下水道又は集落
排水の管路とを示すための図面情報データを記憶すると
共に、管路を変更したときに、その管路の各部位が受け
る影響をシミュレート可能な構成にしておき、需要家管
理システムは、事業体が各需要家を管理するための需要
家管理データを記憶すると共に、所定条件を入力したと
きに、需要家管理データに基づき、複数の需要家から所
定条件を満たした需要家のリストを生成する構成にして
おき、会計システムは、事業体に対して需要家からの入
金に係る入金データと、事業体からの出金に係る出金デ
ータと、管路の資産価値を示した資産データとを含む会
計データを記憶すると共に、会計データに基づいて、貸
借対照表及び固定資産明細書を作成する構成にしてお
き、各個別システムの間でデータ通信可能な状態にして
から所定の操作を行うことで、図面情報及び需要家管理
及び会計の各データがリンクして、それらデータが互い
に連動して変更されるようにすると共に、1の個別シス
テムに係るコンピュータで、他の個別システムを機能さ
せるためのプログラムを実行可能とし、需要家のリスト
を生成したときには、リストに挙げられた需要家を、そ
れ以外の需要家と区別して示した地図が、何れかの個別
システムに備えた表示手段に表示されるようにしたこと
を特徴とする。
【0021】本発明によれば、公共事業支援システムを
構成する各個別システムが、それぞれが別々のコンピュ
ータで作動するから、これら個別システムを、別々に導
入することができ、導入計画の自由度が広がる。即ち、
各個別システムの導入時期をずらして、導入時のコスト
を分散させることもできる。
【0022】また、各個別システムの間でデータ通信可
能な状態にしてから所定の操作を行うことで、異なる個
別システムで利用される図面情報及び需要家管理及び会
計の各データがリンクし、それらデータが互いに連動し
て変更されるから、従来の重複したデータ入力作業を削
減することができ、作業効率の向上が図られる。
【0023】さらに、所定条件を満たした需要家のリス
トが生成されてときには、リストに挙げられた需要家
を、それ以外の需要家と区別して表示手段に表示するか
ら、所定条件を満たした需要家の配置を、迅速に確認す
ることができる。
【0024】<請求項13の発明>請求項13の発明
は、請求項12記載の公共事業支援システムの構築方法
において、管路網解析システムには、水道設計指針によ
って定められた水道水の需要家1戸当たりの標準使用量
が基準データとして記憶され、基準データ及び需要家管
理データをリンクして、それらデータが互いに連動して
変更されるようにすると共に、需要家管理データに記憶
された需要家の水道水の使用量と、基準データから求め
られる理論使用量との比率を求めて、その比率の推移を
何れかの個別システムに備えた表示手段に表示されるよ
うにしたことを特徴とする。この発明によれば、理論上
の使用量と実際の使用量とを比較して、管路網の解析を
行い、管路の設計開発に反映させることができる。
【0025】<請求項14の発明>請求項14の発明
は、請求項12又は請求項13記載の公共事業支援シス
テムの構築方法において、個別システムには、施設管理
システムが含められ、施設管理システムは、事業体に属
する施設からの配水量を施設管理データとして記憶した
構成としておき、施設管理データと需要家管理データと
をリンクして、それらデータが互いに連動して変更され
るようにすると共に、施設から配水を受ける需要家群の
水道水の総使用量を需要家管理データから読み出し、総
使用量を施設管理データに記憶された配水量で除して求
められる有収率の変化を、グラフ又は表にして何れかの
個別システムに備えた表示手段に表示されるようにした
ことを特徴とする。請求項14の発明によれば、有収率
を見て、漏水量を把握することができ、これにより、必
要な管路の保守を迅速に行ったり、余分な保守を省く等
して、保守作業の効率が向上する。
【0026】<請求項15の発明>請求項15の発明
は、請求項12〜14の何れかに記載の公共事業支援シ
ステムの構築方法において、個別システムには、施設管
理システムが含められ、施設管理システムは、事業体に
属する施設からの延びた主管路の配水量KMと、主管路
から枝分かれした第1及び第2の副管路の配水量BM
1,BM2と、第1及び第2の副管路同士を繋ぐ連絡管
路の配水量BM3とを施設管理データとして記憶した構
成としておき、施設管理データと需要家管理データとを
リンクして、それらデータが互いに連動して変更される
ようにすると共に、第1の副管路から配水を受けた第1
の需要家群の水道水の総使用量S1と、第2の副管路か
ら配水を受けた第2の需要家群の水道水の総使用量S2
とを需要家管理データから読み出し、第1の需要家群に
係る漏水R1、第2の需要家群に係る漏水R2、及び、
主管路と第1及び第2の副管路に係る漏水R3を、R1
=BM1−BM3−S1、R2=BM2+BM3−S
2、R3=KM−(BM1+BM2)、で求めて、何れ
かの個別システムに備えた表示手段に表示されるように
したことを特徴とする。この発明によれば、施設から各
需要家群までの漏水を詳細にチェックすることができ、
保守作業の効率の一層の向上が図られる。
【0027】<請求項16及び請求項17の発明>請求
項16の発明に係る公共事業支援プログラムは、上水道
又は下水道又は集落排水の少なくとも何れかに係る事業
体の業務を支援するためのコンピュータを、複数の需要
家の配置を示した地図データと、上水道又は下水道又は
集落排水の管路の地図上の配置を示した管路網データ
と、事業体が各需要家を管理するための需要家管理デー
タとを記憶したデータ記憶手段と、需要家管理データに
対する所定条件が設定されたときに、需要家管理データ
に基づき、複数の需要家から所定条件を満たした需要家
のリストを生成するリスト生成手段と、地図データ及び
管路網データに基づき、管路と需要家の配置を示した地
図とを表示すると共に、地図上に表示された複数の需要
家のうち、リストに挙げられた需要家を、それ以外の需
要家と区別して表示する表示手段として機能させること
を特徴とする。
【0028】また、請求項17の発明に係るコンピュー
タに読み取り可能な記録媒体は、上水道又は下水道又は
集落排水の少なくとも何れかに係る事業体の業務を支援
するためのコンピュータを、複数の需要家の配置を示し
た地図データと、上水道又は下水道又は集落排水の管路
の地図上の配置を示した管路網データと、事業体が各需
要家を管理するための需要家管理データとを記憶したデ
ータ記憶手段と、需要家管理データに対する所定条件が
設定されたときに、需要家管理データに基づき、複数の
需要家から所定条件を満たした需要家のリストを生成す
るリスト生成手段と、地図データ及び管路網データに基
づき、管路と需要家の配置を示した地図とを表示すると
共に、地図上に表示された複数の需要家のうち、リスト
に挙げられた需要家を、それ以外の需要家と区別して表
示する表示手段として機能させるための公共事業支援プ
ログラムを記憶したことを特徴とする。
【0029】これら請求項16及び請求項17の発明に
係る公共事業支援プログラムをコンピュータにロードし
て実行すれば、所定条件を入力したときに、複数の需要
家から所定条件を満たした需要家のリストが生成される
と共に、そのリストに挙げられた需要家を、それ以外の
需要家と区別して表示することができるから、所定条件
を満たした需要家の配置を迅速に確認することができ
る。即ち、本発明によれば、従来のものよりも、事業体
の業務を強力に支援することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した公共事業
支援システムに係る一実施形態を、図1〜図24に基づ
いて説明する。この公共事業支援システムは、例えば、
水道水を供給する事業体用のものであって、それぞれが
別々のコンピュータで作動する管路網解析システム11
と、需要家管理システム12と、会計システム13と、
施設管理システム14とを備えてなる。以下、各システ
ムについて説明してから、公共事業支援システム全体に
ついて説明する。
【0031】[管路網解析システム]管路網解析システ
ム11は、図1に示した市販のパーソナルコンピュータ
(以下、単に「パソコン」という)20に、例えば、コ
ンパクトディスク22(本発明に係る「記録媒体」に相
当する)に記録された管路網解析用プログラムをロード
してなる。
【0032】この管路網解析システム11には、スキャ
ナ23が備えられており、このスキャナ23にセットさ
れた地図を、画像データとしてパソコン20のメモリに
取り込み、それを例えばパソコン20で画像処理して地
図データを生成する。具体的には、図2に示すように、
紙面上の地図Z50には、各水道水を使用する複数の需
要家Z2が、それら需要家Z2の建物の平面形状で示さ
れ、道路Z3が、その両縁部を縁取った概平行線で示さ
れている。そして、紙面上の地図Z50が、ビットマッ
プ形式の画像データとして取り込まれる。すると、例え
ば、パソコン20のCPUが、画像データ上で需要家Z
2を認識し、図2に示すように、地図Z50から需要家
Z2の表示を除いた第1レイヤーLY1を生成し、これ
を基礎地図データとして、例えば、パソコン20のハー
ドディスクに設けた地図画像ファイルに記憶する。
【0033】また、CPUは、需要家Z2の配置を示し
た第2レイヤーLY2を生成して、これを複数の属性を
有する地図データとしてハードディスクに設けた地図フ
ァイルに記憶する。そして、これら第1及び第2のレイ
ヤーLY1,LY2を含む複数のレイヤーを重ねた地図
Z1(図2参照)が、パソコン20に備えたモニタ21
に表示される。
【0034】図3には、前記地図データの属性の一部が
示されている。同図において、DT1の属性は、各需要
家を識別するための需要家番号であり、DT2は、地図
上に各需要家Z2を配置するための位置データであり、
DT3は、地図上に各需要家Z2の建物の平面形状を表
示するためのイメージファイル名であり、DT4は、需
要家Z2の名称であり、DT5は、需要家Z2が属する
地区である。さらに、本実施形態では、この地図データ
の属性として、後に詳説するシステム同士の統合の際に
用いる統一識別番号DT51が設けられている。
【0035】管路網解析システム11には、例えば、モ
ニタ21上の地図Z1を見ながら、需要家Z2の追加・
削除・変更を行うためのCAD機能が備えられている。
このCAD機能では、モニタ21に表示されたポインタ
(図示せず)をマウス24で所望の位置に移動して、需
要家Z2の追加・削除・変更を行うことができ、これに
伴い、前記地図データに新規のレコードが追加された
り、既存のレコードが削除・変更される。また、このC
AD機能を用いて、第2レイヤーLY2に、事業体の施
設としてのダム、浄水場等(図8の符号Z12参照)を
設けることもでき、第2レイヤーLY2上に作成された
新規画像が、事業体の施設であることを入力すると、こ
れが施設データとして、ハードディスクに設けた施設フ
ァイルに記憶される。
【0036】図4には、前記施設データの属性の一部が
示されており、DT11の属性は、浄水場、ダム等の各
施設を区別するための施設区分であり、DT12は施設
番号である。また、DT13は、地図Z1上に各施設を
再現して配置するための位置データであり、DT14
は、地図上に各施設の平面形状を表示するためのイメー
ジファイル名であり、DT15は、施設の名称であり、
DT16は、施設が属する地区である。さらに、本実施
形態では、施設データの属性として、後に詳説するシス
テム同士の統合の際に用いる統一識別番号DT52を設
けてある。
【0037】管路網解析システム11では、前記CAD
機能を使って、モニタ21上に表示された地図Z1に重
ねて、水道水の供給路Z4(図2参照)を描くことがで
きる。より具体的には、供給路Z4は、図2に示した第
3レイヤーLY3上に描かれ、この第3レイヤーLY3
と、前記第1及び第2のレイヤーLY1,LY2と重ね
ることで、図2の右側の画像に示すように、地図Z1上
で、各需要家Z2へと供給路Z4が延びた状態が示され
る。
【0038】前記供給路Z4は、種々の供給路構成体を
備えてなり、各供給路構成体は、図6〜図9において符
号Z5〜Z11で示されている。これら各供給路構成体
について説明すると以下のようである。まず、図6にお
いて、Z5で示した太線は、配水路であり、Z6で示し
た細線は、給水路である。前記配水路Z5は、供給路Z
4のうち許容流量が所定の基準流量よりも大きいものを
いい、給水路Z6は、供給路Z4のうち許容流量が所定
の基準流量よりも小さいものをいう。同図においてZ7
は、各需要家Z2毎に設けた水道メータであり、各需要
家Z2のうちどの辺りに水道メータMがあるかを地図Z
1上で示してある。Z8は、消火栓である。図7及び図
9において、Z9は、バルブであって、所定の供給路Z
4の途中部分に配されている。図6及び図8において、
Z10は、水道管であって、これら複数の水道管Z10
を、ジョイントZ11(図8にのみ示す)にて接合し
て、供給路Z4(配水路Z5及び給水路Z6)が構成さ
れる。これら以外に、供給路構成体として、図示しない
圧力計、流量計等がある。
【0039】管路網解析システム11は、前記供給路Z
4に関する管路網データを、ハードディスクに設けた管
路網データファイルに記憶している。図5には、管路網
データの属性の一部が示されており、DT21の属性
は、各供給路構成体の種類を示す構成体区分であり、D
T22は、各供給路構成体を識別するための構成体番号
である。また、DT23は、地図Z1上に各供給路構成
体を再現して配置するための位置データであり、DT2
4は、地図上に各供給路構成体の概念形状を表示するた
めのイメージファイル名である。さらに、DT25は、
供給路構成体の名称であり、DT26は、供給路構成体
を配置した地区であり、DT27は、供給路構成体の材
質である。そして、本実施形態では、管路網データの属
性として、後に詳説するシステム同士の統合の際に用い
る統一識別番号DT53を設けてある。
【0040】管路網解析システム11には、給水解析機
能が備えられている。この給水解析機能では、例えば、
新規の需要家に供給する給水量と、新設する水道管の管
径・管長・高低差等のデータを入力すると、供給路の各
部位(特に、既存の他の需要家)への影響が、シミュレ
ートされる。具体的には、給水解析機能を作動させる
と、図10に示したウィンドウW2がポップアップされ
て、新規の需要家Z2Aと同じ給水路Z6に連なる既存
の全部の需要家Z2Bが、模式図として示される。そし
て、新規の需要家Z2Aを設けた場合における既存の各
需要家Z2Bへの水圧の値が表示され、理論上の水圧が
規定値以下になる需要家Z2B’が、他の需要家Z2B
と異なる色にして示される。
【0041】ここで、前記ウィンドウW2上で、例え
ば、既存の給水路Z6の途中の管径を変更して、水道水
の流量を増やせば、他の需要家への影響が抑えられて、
理論上、水圧が規定値以下になる需要家Z2Bを無くす
こともシミュレーションすることができる。つまり、新
規の需要家を設けかつ他の需要家への水道水の供給も満
足させるために必要な工事を、シミュレーションで求め
ることができる。そして、このシミュレーション結果
を、例えば、新規の需要家との工事費用の事前交渉に役
立たせることができる。上記以外にも、例えば、水道工
事を行う場合に、所定のバルブを閉めることで、どの需
要家が断水されるか等をシミュレーションすることもで
きる。
【0042】なお、管路網解析システム11には、前述
したもの以外にも、種々のウィンドウ及びレイヤーが設
けられており、例えば、供給路Z4だけを、地図Z1か
ら取り出して表示したり、又は、図11に示すように、
供給路Z4を系統図として、模式的に表示することもで
きる。そして、この系統図において、新規の供給路Z
4’を設けた場合の影響をシミュレーションすることも
できる。また、同図に示すように、その系統図に表示さ
れたバルブのリストをウィンドウW3にて表示すること
もできる。さらに、管路網解析システム11には、図面
検索機能が備えられており、モニタ21上に表示された
需要家Z2、施設Z12、供給路構成体Z5〜Z11等
を、マウス24でクリックすると、図6〜図9に示すよ
うに、クリックされた需要家Z2等に関する情報を表示
したウィンドウW1が、ポップアップされる、
【0043】[需要家管理システム]需要家管理システ
ム12は、図1に示した市販のパソコン40に、例え
ば、コンパクトディスク(図示せず)に記録された需要
家管理用プログラムをロードしてなる。
【0044】需要家管理システム12は、水道水を使用
する個々の需要家を管理するための需要家管理データ
を、パソコン40のハードディスクに設けた需要家マス
タファイルに記憶している。図12には、需要家管理デ
ータの属性の一部が示されており、同図において、DT
31の属性は、この需要家管理システム12において需
要家毎に設けた需要家番号であり、DT32は、需要家
の名称であり、DT59は、その需要家が居る地区であ
る。
【0045】DT33は、各需要家毎に、水道メータを
定期保守するための使用期限であり、DT34は、各需
要家毎に、水道水の使用量を定期検針するための定期検
針期日であり、DT35は、定期検針を行ったか否かを
示す検針完了チェックデータである。DT36は、各需
要家毎に、水道水の使用料金を、所定期日までに支払っ
たか否かを示した支払完了チェックデータであり、DT
37は、各需要家毎に対し、水道水の供給状態が、給水
中(使用可能な状態)か、給水停止中(使用不可能な状
態)か、未使用(不使用な状態)か、終了か、撤去かの
5つの状態に分けて示した供給状態データである。DT
38は、各需要家毎の水道水の使用量である。DT39
は、過去の入金状況を記憶した入金ファイルのファイル
名であり、DT40は、過去の検針結果を纏めた検針フ
ァイルのファイルのファイル名である。さらに、本実施
形態では、需要家管理データの属性として、後に詳説す
るシステム同士の統合の際に用いる統一識別番号DT5
4を設けてある。
【0046】さて、需要家管理システム12では、前記
使用期限DT33に基づき、所定期日までに、水道メー
タの保守を行うか否かをチェックするためのリストを生
成することができる。具体的には、例えば、需要家管理
システム12のモニタ45に表示された画面で、所定の
スイッチをマウスにて選択すると、需要家管理システム
12のリスト生成機能が起動し、図13(A)に示した
ウィンドウW4がポップアップされる。そして、このウ
ィンドウW4で、「年」と「月」を入力すると、設定さ
れた期日内に、水道メータの使用期限を迎えるを需要家
のリストが生成され、これが、図13(B)に示したウ
ィンドウW5になってポップアップされる。
【0047】また、需要家管理システム12は、前記検
針期日データDT34と検針完了チェックデータDT3
5とに基づき、所定期日までに、検針を行ったか否かを
チェックするためのリストを生成することができる。具
体的には、やはり、前記リスト生成機能を起動してポッ
プアップされたウィンドウW6(図14(A))にて、
所定の期間を入力する。すると、その期間内に、定期検
針期日になりかつ未だ検針を行っていない需要家のリス
ト(図示せず)が生成される。
【0048】さらに、需要家管理システム12は、前記
支払完了チェックデータDT36に基づき、所定期日ま
でに、使用料金の支払を完了してない需要家のリストを
生成することができる。具体的には、やはり、前記リス
ト生成機能を起動してポップアップされたウィンドウW
7(図14(B))にて、所定の期間を入力する。する
と、その期間内に、使用料金の支払いを完了していない
需要家のリスト(図示せず)が生成される。
【0049】また、需要家管理システム12は、前記供
給状態データDT37に基づき、給水状態が所定の状態
の需要家のリストを生成することができる。具体的に
は、やはり、前記リスト生成機能を起動してポップアッ
プされたウィンドウW8(図14(C))にて、「給水
中」か、「給水停止中」か、「未使用」か、「終了」
か、「撤去」を選択すると、各状態の需要家のリスト
(図示せず)が別々に生成される。
【0050】また、需要家管理システム12は、使用量
データDT38に基づき、所定の期間において、所定の
量の水道を使用した需要家のリストを生成することがで
きる。具体的には、やはり、前記リスト生成機能を起動
してポップアップされたウィンドウW9(図14
(D))にて、所定期間及び所定使用量を入力すると、
その所定期間内に所定使用量を越えた需要家のリスト
(図示せず)が生成される。
【0051】図15に示すように、需要家管理システム
12は、前述した需要家管理データに基づき、各需要家
毎の情報を示した需要家マスタを、モニタ45に表示す
ることができる。需要家マスタの各欄には、需要家管理
データの属性の一部が表示されている。また、この需要
家マスタにおいて、各欄に示されデータに変更・追記し
て、更新ボタンBT1を押すことで、需要家管理データ
の内容を更新することができる。さらに、需要家マスタ
において、検針データBT2を押すと、需要家管理デー
タに従属した検針ファイルDT40に基づき、その需要
家の過去の検針結果のリストが表示される(図16のウ
ィンドウW11参照)と共に、その需要家の使用料金の
支払い状況のリストが表示される(図16のウィンドウ
W12参照)。
【0052】[会計システム]会計システム13は、図
1に示した市販のパソコン41に、例えば、コンパクト
ディスク(図示せず)に記録された事業体会計用プログ
ラムをロードしてなる。会計システム13は、水道水を
供給する事業体の資産を管理するための資産データを、
パソコン40のハードディスクに設けた資産管理ファイ
ルに記憶している。図17には、資産データの属性の一
部が示されており、同図においてDT41の属性は、こ
の会計システム13において需要家毎に設けた資産番号
であり、DT42は、資産の名称である。また、DT4
3は、勘定科目であり、DT44は、その資産の取得年
月日であり、さらに、DT45は、資産の取引価格であ
る。また、会計システム13は、ハードディスクに設け
た入出金ファイルに入出金データを記憶している。この
入出金データの属性には、地区単位で需要家群から入金
される水道使用料金や、工事業者に払う工事費等の種々
の入出金項目が設けられている。
【0053】図18に示すように、会計システム13
は、前記資産データに基づき、各資産の情報をカード形
式にした固定資産台帳を、モニタ46に表示することが
できる。固定資産台帳の各欄には、資産データの属性の
一部が表示されている。また、この固定資産台帳におい
て、各欄の内容を追加・変更して、更新ボタンBT1を
押すことで、資産データの内容を更新することができ
る。さらに、会計システム13は、前記資産データに基
づき、有形固定資産の償却履歴(図19のウィンドウW
14)や、固定資産の移動履歴(図19のウィンドウW
15)を表示することができる。
【0054】[施設管理システム]施設管理システム1
4は、図1に示した市販のパソコン42に、例えば、コ
ンパクトディスク(図示せず)に記録された施設管理用
プログラムをロードしてなる。施設管理システム14
は、浄水場、ダム等の施設を管理するための施設管理デ
ータを、パソコン40のハードディスクに設けた施設管
理ファイルに記憶している。図20には、施設管理デー
タの属性の一部が示されており、同図において、DT6
1の属性は、施設が、浄水場なのか、ダムなのか等の区
分であり、DT62は、この施設管理システム14にお
いて施設毎に設けた施設番号である。DT63は、施設
の運転状況をチェックするための管理プログラムのファ
イル名である。DT64は、各施設におけるロガー装置
が出力したロガーデータを記録したロガーファイル名で
ある。また、DT65は、施設の名称であり、DT66
は、施設が属する地区である。さらに、本実施形態で
は、この施設管理データの属性として、後に詳説するシ
ステム同士の統合の際に用いる統一識別番号DT56を
設けてある。
【0055】施設管理システム14は、モニタ上で所定
の施設を、例えば、マウス操作にて選択すると、その選
択された施設の管理プログラムがランして、図21に示
すように、施設における各装置を模式的に示した系統図
F1が表示される。そして、この系統図F1に示された
例えばタンクTを、マウス操作で選択すると、例えば、
タンクTの水面・温度等に係るロガーデータが、図22
に示したグラフにして示される。ここで、前記ロガーデ
ータは、前記施設管理データに従属したロガーファイル
DT64から読み込まれる。なお、系統図F1に表示さ
れた所定のスイッチを、マウス操作で選択することで、
施設の各装置を遠隔操作することも出来る。
【0056】[公共事業支援システムの全体構成]本実
施形態の公共事業支援システムは、前記した管路網解析
システム11、需要家管理システム12、会計システム
13及び施設管理システム14によって構成されている
が、前述したように、各システム11〜14は、それぞ
れが個々に独立して作動する。従って、例えば、各シス
テム11〜14を時期をずらして導入することができ
る。そして、別々に導入した各システム11〜14のう
ち、何れか2つ以上の複数のシステムを統合して、それ
らシステムが使用するデータを、統合されたシステム間
で一元化することができる。具体的に、前述した全シス
テム11〜14を統合する場合を例示して以下に説明す
る。
【0057】まず、データの少ない小規模な事業体にお
いては、図25に示すように、1つのパソコンで各シス
テム11〜14の何れか1つが稼働しているところに、
他の1つをロードし(図1は、需要家管理システム12
及び会計システム13をロードしたところを示す)、マ
ルチタスクで、両システムを動作させることができる。
これにより、小規模な事業体でも、コストをかけずに、
システム11〜14の何れか2つのシステムを一元化し
てなる公共事業支援システムが動作させることができ
る。また、中規模な事業体においても、公共事業支援シ
ステムの構築過程において、需要家管理システム12、
会計システム13を一元化した段階で、公共事業支援シ
ステムが動作させることができる。
【0058】さらに、大規模な事業体において、一元化
した公共事業支援システムを構築するには、図1に示す
ように、通信回線又は社内LAN等のデータ通信手段4
4により、各システム11〜14の間で互いにデータ通
信を行える状態にすると共に、データ通信手段44にサ
ーバ43を接続して、このサーバ43に、全システム1
1〜14を統合するための統合用プログラムをロードし
ておく。そして、全システム11〜14を起動した状態
にして、前記統合用プログラムをランすると、サーバ4
3が、各システム11〜14の各ハードディスクに記憶
されたデータを取り込んで照合し、共通した属性を有す
るデータをリンクさせる。所要なデータリンクについて
説明すると以下のようである。
【0059】[管路網解析及び需要家管理の両システム
間のデータリンク]管路網解析システム11と需要家管
理システム12との間では、管路網解析システム11の
地図データ(図3参照)と、需要家管理システム12の
前記需要家管理データ(図12参照)とがリンクされ
る。具体的には、管路網解析システム11と需要家管理
システム12とが別々に導入された場合には、管路網解
析システム11の地図データにおける需要家番号DT1
と、需要家管理システム12の要家管理データにおける
需要家番号DT31とは、一致しない状態になってい
る。しかしながら、同じ需要家ならば、地図データにお
ける需要家の名称DT4及び地区DT5と、要家管理デ
ータにおける需要家の名称DT32及び地区DT59と
は一致する。
【0060】そこで、前記統合用プログラムでは、例え
ば、地図データにおける名称DT4及び地区DT5と、
需要家管理データにおける名称DT32及び地区DT5
9とが一致したものは、同一の需要家と判断して、その
ような需要家に関しては、地図データにおける統一識別
番号DT51と、需要家管理データにおける統一識別番
号DT54とを、同じ番号に設定する。勿論、そのよう
な需要家が複数存在する場合には、各需要家を区別でき
るように、複数の需要家間で、統一識別番号は異なる値
に設定する。
【0061】一方、地図データと需要家管理データとの
間で、名称及び地区が互いに一致しなかった需要家に関
しては、何れか一方のシステムにのみ記録された需要家
であると判断する。そして、例えば、地図データのみに
記録されていた需要家が存在した場合には、その需要家
に関するデータを、需要家管理データにコピーし、結果
として、同じ需要家が、地図データと需要家管理データ
とに存在する状態にして、それら各データにおける統一
識別番号DT51,DT54を、同じ番号に設定する。
需要家管理データのみに記録されていた需要家が存在し
た場合も同様である。なお、地図データと需要家管理デ
ータとの間では、共通した属性にかかる内容のみがコピ
ーされる。
【0062】[管路網解析及び事業体会計の両システム
間のデータリンク]管路網解析システム11と会計シス
テム13との間では、管路網解析システム11の管路網
データ(図5参照)と、会計システム13の資産データ
(図17参照)とがリンクされる。具体的には、前述し
た管路網解析及び需要家管理の両システム11,12間
のデータリンクと同様に、管路網解析システム11の管
路網データにおける所定の属性のデータ(例えば、名称
DT25及び設置場所)と、会計システム13の資産デ
ータにおける所定の属性のデータ(例えば、名称DT4
2及び設置場所)とが、一致したか否かでもって、両シ
ステム11,13に共通して記憶された供給路構成体を
検索し、共通した供給路構成体に関しては、管路網デー
タにおける統一識別番号DT53と、資産データにおけ
る統一識別番号DT55とが、同じ番号に設定される。
また、両システム11,13の間で、何れか一方のシス
テムにのみ記録された施設であると判断した場合は、記
録されていなかった他方側のシステムに、その供給路構
成体に関する情報をコピーし、結果として、同じ供給路
構成体が、管路網データと資産データとに存在する状態
にして、それら各データにおける統一識別番号DT5
3,DT55を、同じ番号に設定する。
【0063】[管路網解析及び施設管理の両システム間
のデータリンク]管路網解析システム11と施設管理シ
ステム14との間では、管路網解析システム11の施設
データ(図4参照)と、施設管理システム14の施設管
理データ(図20参照)とがリンクされる。具体的に
は、上記の例と同様に、施設データにおける所定の属性
のデータ(例えば、名称DT15及び地区DT16)
と、施設管理データにおける所定の属性のデータ(例え
ば、名称DT65と地区DT66)とが、一致したか否
かでもって、両システム11,14に共通して記憶され
た施設を検索し、共通した施設に関しては、施設データ
における統一識別番号DT52と、施設管理データにお
ける統一識別番号DT56とが、同じ番号に設定され
る。また、両システム11,14の間で所定の属性のデ
ータが一致せず、何れか一方のシステムにのみ記録され
た施設であると判断した場合は、記録されていなかった
他方側のシステムに、その施設に関する情報をコピー
し、結果として、同じ施設が、施設データと施設管理デ
ータとに存在する状態にして、それら各データにおける
統一識別番号DT52,DT56を、同じ番号に設定す
る。
【0064】[需要家管理と事業体会計の両システム間
のデータリンク]需要家管理システム12と会計システ
ム13との間では、需要家管理システム12の前記需要
家管理データにおける所定地区の定期使用料金の集計デ
ータ(図示せず)と、会計システム13の前記入出金デ
ータ(図示せず)とがリンクされる。具体的には、上記
の例と同様に、集金データにおける所定の属性のデータ
と、入出金データにおける所定の属性のデータとが、一
致したか否かでもって、両システム12,13に共通し
て記憶された「金銭の移動」を検索し、その金銭の移動
に関し、集計データに付して設けた統一識別番号と、施
設管理データに付して設けた統一識別番号とを、同じ番
号に設定する。
【0065】[各システムを統合してなる公共事業支援
システムの動作]前記統合用プログラムは、上記のよう
にリンクされたデータを、サーバ43のハードディスク
に保存し、各システム11〜14がデータ通信手段44
を介して、サーバ43のハードディスクのデータにアク
セスすることができるようにする。また、サーバ43に
は、例えば、各システム11〜14を機能させるための
前記管路網解析用プログラム、需要家管理用プログラ
ム、事業体会計用プログラム、施設管理用プログラムも
ロードされ、各システム11〜14を構成するパソコン
20,40,41,42から、サーバ43上にロードさ
れた前記各プログラムを起動することができる。即ち、
各パソコン20,40,41,42を、所望のシステム
11〜14として使用することができるようになる。そ
して、所望のシステムにおいて、データのレコードを追
加・変更・削除する操作を行うと、これにリンクしたデ
ータのレコードが、連動して、追加・変更・削除され
る。
【0066】具体的には、例えば、何れかのパソコン
で、管路網解析システム11を起動し、新規の需要家を
追加すると、サーバ43のハードディスクに記憶された
地図データ(図3参照)に、新規の需要家に係るレコー
ドが追加され、その新規のレコードの統一識別番号DT
51に新規番号が設定されると共に、この地図データに
リンクした需要家管理データ(図12参照)にも、同じ
新規番号の統一識別番号DT54を有するレコードが生
成されて、地図データと共通した属性のデータが自動的
に記録される。また、管路網解析システム11を起動
し、地図データにおいて、所定の統一識別番号DT51
を有する需要家の情報を変更・削除すると、需要家管理
データにおいて、前記所定の統一識別番号DT51と同
じ統一識別番号DT54を有する需要家のレコードが検
索されて、自動的に変更・削除される。
【0067】また、管路網解析システム11と会計シス
テム13との間では、例えば、需要家管理システム12
において、新規に供給路構成体を設けると、これが管路
網データ(図5参照)と資産データ(図17参照)とに
新規のレコードが追加されるから、会計処理をする際に
もれなく資産額を算出することができる。さらに、需要
家管理システム12と会計システム13との間では、例
えば、需要家管理システム12において、所定の地区の
使用料金の集計データを作成すると、これが会計システ
ム13の入出金データに自動的に書き込まれるから、会
計処理をする際に漏れなく使用料金の総合計を算出する
ことができる。
【0068】[公共事業支援システムにおける表示制
御]さて、本実施形態の公共事業支援システムでは、何
れか1つのパソコンで、そのマルチタスク機能により、
前記管路網解析用プログラム、需要家管理用プログラ
ム、事業体会計用プログラム、施設管理用プログラムの
うち所望の複数のプログラムを同時に実行することがで
きる。そして、一方のプログラムにてデータ処理された
結果を、他方のプログラムでデータ処理されたモニタ上
の画像に反映することができる。具体的には、図23に
示すように、(S1)需要家管理プログラムにおいて、
需要家管理データに対する所定条件を設定すると、(S
2)需要家管理データに基づき、複数の需要家から所定
条件を満たした需要家のリストが生成されると共に、
(S3)管路網解析用プログラムで利用される地図デー
タにおいて、前記リストに挙げられた需要家の統一識別
番号DT54と同じ統一識別番号DT51を有するレコ
ードが検索され、(S4)地図データから検索された各
レコードに従属した位置データDT2及びイメージファ
イルDT3に基づき、リストアップされた需要家を、他
の需要家と異なる色にしてモニタに表示する。
【0069】より具体的には、需要家管理システム12
を実行して、図13(A)に示したウィンドウW4に
て、所定の期間を設定すると、その期間中に水道メータ
の使用期限を迎える需要家のリストが生成されて、その
リストを表示したウィンドウW5がポップアップされる
が、ここで、図示しない所定のボタンを操作すると、図
24に示すように、需要家の配置を表示した地図Z1と
前記ウィンドウW4,W5とが重ねて表示される。同図
において、地図Z1上の各需要家Z2は、色の濃淡で何
種類かの需要家群に区別されており、それらのうち一番
濃い色で表示した需要家群Z2Kが、前記リストに表示
された需要家群に相当するように、表示制御される。そ
して、例えば、この表示画面をプリントアウトすれば、
水道メータの保守を行うべき需要家のリストと、それに
対応した需要家を示した地図とが同一紙面上に印刷さ
れ、これをもって、保守作業を効率よく行うことができ
る。また、地図Z1には、各需要家の建物における水道
メータの大まかな位置が表示されているから、水道メー
タを探す手間も削減される。
【0070】これと同様に、需要家管理システム12を
実行して、図14(A)に示したウィンドウW6にて、
所定の期間を設定すると、その期間中に定期検針期日に
なる需要家のリストが生成され、そのリストに挙げられ
た需要家が、それ以外の需要家と区別してモニタに表示
される。
【0071】また、図14(B)に示したウィンドウW
7にて、所定の期間を設定すると、その期間中に支払う
べき使用料金を支払っていない需要家のリストが生成さ
れ、そのリストに挙げられた需要家が、それ以外の需要
家と区別してモニタに表示される。
【0072】さらに、図14(C)に示したウィンドウ
W8にて、給水中、給水停止中等の何れかの給水状態を
選択すると、その供給状態に該当する需要家のリストが
生成され、そのリストに挙げられた需要家が、それ以外
の需要家と区別してモニタに表示される。ここで、複数
の給水状態が選択された場合には、各状態に該当する需
要家の複数のリストが別々に分けて生成され、各リスト
に挙げられた需要家が、異なる濃淡で、互いに区別でき
るようにしてモニタに表示される。
【0073】また、図14(D)に示したウィンドウW
9にて、所定の期間及び使用量を設定すると、その期間
中にその使用量を超えた需要家のリストが生成され、そ
のリストに挙げられた需要家が、それ以外の需要家と区
別してモニタに表示される。
【0074】また、上記の区分表示機能以外の機能とし
て、管路網解析用プログラムを実行し、モニタに表示さ
れた地図Z1上で、所定の施設をマウスにて選択する
と、選択された施設の施設データに記録した統一識別番
号に基づき、施設管理データの所定のレコードが検索さ
れて施設管理用プログラムが実行される。そして、その
施設管理データに従属した管理プログラムが起動し、マ
ウスで選択された施設の系統図(図21参照)やロガー
データ(図22参照)等がモニタに表示される。
【0075】上述した本実施形態に係る公共事業支援シ
ステムの作用・効果を纏めると、以下の通りである。こ
の公共事業支援システムを構成する管路網解析システム
11と、需要家管理システム12と、会計システム13
と、施設管理システム14とは、それぞれが別々のコン
ピュータで作動可能であるから、これらシステム12〜
14を、別々に導入することができ、導入計画の自由度
が広がる。従って、各システム11〜14の導入時期を
ずらして、導入時のコストを分散させるも可能である。
また、各システム11〜14を、データ通信可能に連結
すれば、何れのシステムからでも、他のシステムに係る
プログラムを実行することができ、各システムで用いる
各データが連動して変更されるから、従来の各システム
毎で重複したデータ入力作業を削減することができ、作
業効率の向上が図られる。しかも、所定条件を入力すれ
ば、複数の需要家から前記所定条件を満たした需要家の
リストが作成され、そのリストに挙げられた需要家を、
それ以外の需要家と区別して表示することができるか
ら、リストに挙げられた需要家の配置を、迅速に確認す
ることができる。さらに、シミュレーションを行って、
供給路の開発設計も行うことができる。このように、本
実施形態の公共事業支援システムによれば、事業体の業
務を強力に支援することができる。
【0076】<他の実施形態>本発明は、実施形態に限
定されるものではなく、例えば、以下に説明するような
実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記
以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施す
ることができる。 (1)前記実施形態では、水道(上水道)を管理する事
業体の業務を支援する公共事業支援システムを例示した
が、下水道や集落排水を管理する事業体の業務を支援す
る公共事業支援システムに本発明を適用することもでき
る。なお、下水道や集落排水の使用量は、上水道の使用
量から算出される。また、本発明を、電気又はガスを供
給する事業体の業務を支援する公共事業支援システムに
適用してもよい。
【0077】(2)前記実施形態では、管路網解析シス
テム11、需要家管理システム12、会計システム1
3、施設管理システム14を順次に導入して、後で統合
する場合を例示したが、予め全システムを統合した形態
のものであってもよい。
【0078】(3)また、公共事業支援システムは、管
路網解析システム、需要家管理システム等の複数のシス
テムを備えてなるものであれば、個別のシステムの数
は、前記実施形態の4つに限られるものではない。
【0079】(4)前記実施形態では、管路網解析シス
テム11、需要家管理システム12等の各個別システム
を結合してから、サーバにデータを纏めて管理する構成
であったが、各個別システム毎にデータを分散させて管
理するものであってもよい。
【0080】(5)前記実施形態において、管路網解析
システム11に、水道設計指針によって定められた水道
水の需要家1戸当たりの標準使用量を基準データとして
記憶しておき、管路網解析システム11と需要家管理シ
ステム12とを統合して、基準データ及び需要家管理デ
ータをリンクさせ、需要家管理データに記憶された需要
家の水道水の使用量と、基準データから求められる理論
使用量との比率を求めて、モニタに表示してもよい。こ
れにより、理論上の使用量と実際の使用量とを比較し
て、管路網の解析を行い、管路の設計開発に反映させる
ことができる。
【0081】(6)前記実施形態の施設管理システム1
4において、図26に示した施設(例えば、配水池)か
らの配水量KMを施設管理データに記憶する一方、需要
家管理システム12にて、各需要家の使用量Mを記憶し
ておき、それら使用量Mの総和Sと前記配水量KMとを
月毎に纏めてリンクし、月ごとの有収率(=S/KM)
を求めてもよい。これにより、有収率を見て、漏水量を
把握することができ、必要な管路の保守を迅速に行った
り、余分な保守を省く等して、保守作業の効率が向上す
る。
【0082】(7)また、前記実施形態を変形して以下
のようにしてもよい。即ち、施設管理システム14にお
いて、図27に示した施設(例えば、配水池)からの延
びた主管路100の配水量KMと、主管路100から枝
分かれした第1の副管路101の配水量BM1と、第2
の副官路102の配水量BM2と、第1及び第2の副管
路101,102を繋ぐ連絡管路103の配水量BM3
とを記憶しておく。一方、需要家管理システム12にお
いて、第1の副管路101から配水を受けた第1の需要
家群の水道水の総使用量S1と、第2の副管路から配水
を受けた第2の需要家群の水道水の総使用量S2とを記
憶しておく。これら両システム12,14のデータをリ
ンクさせて、第1の需要家群に係る漏水R1、第2の需
要家群に係る漏水R2、及び、主管路と第1及び第2の
副管路に係る漏水R3を、R1=BM1−BM3−S
1、R2=BM2+BM3−S2、R3=KM−(BM
1+BM2)、で求めてモニタに表示してもよい。この
ようにすれば、施設から各需要家群までの漏水を詳細に
チェックすることができ、保守作業の一層の効率向上が
図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る公共事業支援システ
ムの全体構成を示す概念図
【図2】モニタに表示される画面構成を示した概念図
【図3】地図データの構成を示した概念図
【図4】施設データの構成を示した概念図
【図5】管路網データの構成を示した概念図
【図6】管路網解析システムにおけるモニタ上の表示画
【図7】管路網解析システムにおけるモニタ上の表示画
【図8】管路網解析システムにおけるモニタ上の表示画
【図9】管路網解析システムにおけるモニタ上の表示画
【図10】管路網解析システムにおけるモニタ上の表示
画面
【図11】管路網解析システムにおけるモニタ上の表示
画面
【図12】需要家管理データの構成を示した概念図
【図13】需要家管理システムのモニタ上に表示した入
力画面及び出力画面
【図14】需要家管理システムのモニタに表示した入力
画面
【図15】需要家管理システムにおけるモニタ上の表示
画面
【図16】需要家管理システムにおけるモニタ上の表示
画面
【図17】資産データの構成を示した概念図
【図18】会計システムにおけるモニタ上の表示画面
【図19】会計システムにおけるモニタ上の表示画面
【図20】資産管理データの構成を示した概念図
【図21】施設管理システムにおけるモニタ上の表示画
【図22】施設管理システムにおけるモニタ上の表示画
【図23】区分表示制御のフローチャート
【図24】各システムを統合した公共事業支援システム
におけるモニタ上の表示画面
【図25】複数のシステムを1台のパソコンで統合した
状態を示す概念図
【図26】変形例1を説明するための系統図
【図27】変形例2を説明するための系統図
【符号の説明】
11…管路網解析システム(個別システム) 12…需要家管理システム(個別システム) 13…会計システム(個別システム) 14…施設管理システム(個別システム) 20,40,41,42…パソコン(コンピュータ) 21,45,46…モニタ(表示手段) 22…コンパクトディスク(記録媒体) 24…マウス(入力手段) 43…サーバ(コンピュータ) 44…データ通信手段 DT51〜DT56…統一識別番号 M…水道メータ S3,S4…表示制御手段 Z1…地図 Z2…需要家 Z4…供給路

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータを用いて、上水道又は下水
    道又は集落排水の少なくとも何れかに係る事業体の業務
    を支援するためのものであって、 コンピュータにて処理した画像を表示するための表示手
    段と、 コンピュータにデータを入力するための入力手段と、 前記上水道又は下水道又は集落排水を使用する複数の需
    要家の配置を示した地図データと、前記上水道又は下水
    道又は集落排水の管路の地図上の配置を示した管路網デ
    ータと、前記事業体が前記各需要家を管理するための需
    要家管理データとを記憶したデータ記憶手段と、 前記入力手段にて、所定条件を入力すると、前記需要家
    管理データに基づき、複数の需要家から前記所定条件を
    満たした需要家のリストを生成するリスト生成手段と、 前記地図データ及び前記管路網データに基づき、前記表
    示手段に、前記管路と前記需要家の配置を示した地図と
    を表示すると共に、前記地図上に表示された複数の需要
    家のうち、前記リストに挙げられた需要家を、それ以外
    の需要家と区別して表示する表示制御手段と、 を備えたことを特徴とする公共事業支援システム。
  2. 【請求項2】 前記入力手段にて、前記管路網データに
    変更を加えたときに、その変更内容に対して、前記管路
    の各部位が受ける影響をシミュレートする解析手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の公共事業支援シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記需要家管理データには、前記各需要
    家毎に予め設定された前記上水道の使用量を計量するた
    めのメータの定期検針期日が含められ、 前記リスト生成手段は、前記入力手段にて設定された期
    間に、前記定期検針期日になる需要家のリストを生成
    し、前記表示制御手段は、前記リストに挙げられた需要
    家を、それ以外の需要家と区別して前記表示手段に表示
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の公共事業
    支援システム。
  4. 【請求項4】 前記需要家管理データには、前記各需要
    家毎に、前記上水道の使用量を計量するためのメータの
    検針結果が含められ、 前記リスト生成手段は、前記入力手段により設定された
    期日において、検針結果が入力されている需要家と、さ
    れていない需要家に分けられた需要家のリストを生成
    し、前記表示制御手段は、前記リストに挙げられた需要
    家を、それ以外の需要家と区別して前記表示手段に表示
    することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の公
    共事業支援システム。
  5. 【請求項5】 前記需要家管理データには、前記各需要
    家毎に予め設定された前記上水道の使用量を計量するた
    めのメータの使用期限が含められ、 前記リスト生成手段は、前記入力手段にて設定された期
    間に、使用期限を迎える需要家のリストを生成し、前記
    表示制御手段は、前記リストに挙げられた需要家を、そ
    れ以外の需要家と区別して前記表示手段に表示すること
    を特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の公共事業支
    援システム。
  6. 【請求項6】 前記需要家管理データには、前記各需要
    家毎に、前記上水道又は下水道又は集落排水の使用料金
    の支払いの有無に係るデータが含められ、 前記リスト生成手段は、前記入力手段にて設定された期
    日までに前記使用料金を支払っていない需要家のリスト
    を生成し、前記表示制御手段は、前記リストに挙げられ
    た需要家を、それ以外の需要家と区別して前記表示手段
    に表示することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記
    載の公共事業支援システム。
  7. 【請求項7】 前記需要家管理データには、前記各需要
    家毎に、前記上水道の使用量に係るデータが含められ、 前記リスト生成手段は、前記入力手段にて設定された期
    間に所定の使用量を超えた需要家のリストを生成し、前
    記表示制御手段は、前記リストに挙げられた需要家を、
    それ以外の需要家と区別して前記表示手段に表示するこ
    とを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の公共事業
    支援システム。
  8. 【請求項8】 前記需要家管理データには、前記各需要
    家毎に対し、前記上水道の水の供給状態が、使用可能な
    状態か、使用不可能な状態か、不使用な状態かを含む少
    なくとも3つ以上の状態に分けて示した供給状態データ
    が含められ、 前記リスト生成手段は、前記入力手段にて設定された前
    記供給状態に該当する需要家のリストを生成し、前記表
    示制御手段は、前記リストに挙げられた需要家を、それ
    以外の需要家と区別して前記表示手段に表示することを
    特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の公共事業支援
    システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のものにおいて、前記リ
    スト生成手段は、入力手段にて、前記供給状態が複数指
    定された場合には、各供給状態毎に該当する需要家のリ
    ストを別々に分けて生成し、前記表示制御手段は、前記
    各リストに挙げられた需要家毎に、区別して表示するこ
    とを特徴とする公共事業支援システム。
  10. 【請求項10】 前記データ記憶手段には、前記管路の
    資産価値を示した資産データを含む会計データが記憶さ
    れると共に、前記会計データに基づき、固定資産明細書
    を作成して前記表示手段に表示する会計処理手段が備え
    られ、 前記入力手段にて前記管路網データが変更されたとき
    に、前記管路網データの変更に連動して、前記資産デー
    タが変更されるようにしたことを特徴とする請求項1〜
    9の何れかに記載の公共事業支援システム。
  11. 【請求項11】 前記データ記憶手段には、前記事業体
    に対して、前記需要家からの入金に係る入金データと、
    前記事業体からの出金に係る出金データとを含む会計デ
    ータが記憶されると共に、前記会計データに基づき、貸
    借対照表を作成して前記表示手段に表示する会計処理手
    段が備えられ、 前記需要家管理データに含まれる前記上水道又は下水道
    又は集落排水の使用料金に係るデータと、前記会計デー
    タの前記入金データとが連動して変更されるようにした
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の公共
    事業支援システム。
  12. 【請求項12】 コンピュータを用いて、上水道又は下
    水道又は集落排水の少なくとも何れかに係る事業体の業
    務を支援するための公共事業支援システムを構築する方
    法であって、 前記公共事業支援システムを、それぞれが別々のコンピ
    ュータで作動する管路網解析システムと、需要家管理シ
    ステムと、会計システムとを含む複数の個別システムで
    構成しておき、 前記管路網解析システムは、前記上水道又は下水道又は
    集落排水を使用する複数の需要家の配置と、前記上水道
    又は下水道又は集落排水の管路とを示すための図面情報
    データを記憶すると共に、前記管路を変更したときに、
    その管路の各部位が受ける影響をシミュレート可能な構
    成にしておき、 前記需要家管理システムは、前記事業体が前記各需要家
    を管理するための需要家管理データを記憶すると共に、
    所定条件を入力したときに、前記需要家管理データに基
    づき、複数の需要家から前記所定条件を満たした需要家
    のリストを生成する構成にしておき、 前記会計システムは、前記事業体に対して前記需要家か
    らの入金に係る入金データと、前記事業体からの出金に
    係る出金データと、前記管路の資産価値を示した資産デ
    ータとを含む会計データを記憶すると共に、前記会計デ
    ータに基づいて、貸借対照表及び固定資産明細書を作成
    する構成にしておき、 前記各個別システムの間でデータ通信可能な状態にして
    から所定の操作を行うことで、前記図面情報及び需要家
    管理及び会計の各データをリンクして、それらデータが
    互いに連動して変更されるようにすると共に、1の個別
    システムに係るコンピュータで、他の個別システムを機
    能させるためのプログラムを実行可能とし、 前記需要家のリストを生成したときには、そのリストに
    挙げられた需要家を、それ以外の需要家と区別して示し
    た地図が、何れかの個別システムに備えた表示手段に表
    示されるようにしたことを特徴とする公共事業支援シス
    テムの構築方法。
  13. 【請求項13】 前記管路網解析システムには、水道設
    計指針によって定められた水道水の需要家1戸当たりの
    標準使用量が基準データとして記憶され、 前記基準データ及び需要家管理データをリンクして、そ
    れらデータが互いに連動して変更されるようにすると共
    に、前記需要家管理データに記憶された需要家の水道水
    の使用量と、前記基準データから求められる理論使用量
    との比率を求めて、その比率の推移を何れかの個別シス
    テムに備えた表示手段に表示されるようにしたことを特
    徴とする請求項12記載の公共事業支援システムの構築
    方法。
  14. 【請求項14】 前記個別システムには、施設管理シス
    テムが含められ、 前記施設管理システムは、前記事業体に属する施設から
    の配水量を施設管理データとして記憶した構成としてお
    き、 前記施設管理データと前記需要家管理データとをリンク
    して、それらデータが互いに連動して変更されるように
    すると共に、前記施設から配水を受ける需要家群の水道
    水の総使用量を前記需要家管理データから読み出し、 前記総使用量を、前記施設管理データに記憶された前記
    配水量で除して求められる有収率の変化を、グラフ又は
    表にして何れかの個別システムに備えた表示手段に表示
    されるようにしたことを特徴とする請求項12又は請求
    項13記載の公共事業支援システムの構築方法。
  15. 【請求項15】 前記個別システムには、施設管理シス
    テムが含められ、 前記施設管理システムは、前記事業体に属する施設から
    の延びた主管路の配水量KMと、前記主管路から枝分か
    れした第1及び第2の副管路の配水量BM1,BM2
    と、前記第1及び第2の副管路同士を繋ぐ連絡管路の配
    水量BM3とを施設管理データとして記憶した構成とし
    ておき、 前記施設管理データと前記需要家管理データとをリンク
    して、それらデータが互いに連動して変更されるように
    すると共に、前記第1の副管路から配水を受けた第1の
    需要家群の水道水の総使用量S1と、前記第2の副管路
    から配水を受けた第2の需要家群の水道水の総使用量S
    2とを前記需要家管理データから読み出し、 前記第1の需要家群に係る漏水R1、前記第2の需要家
    群に係る漏水R2、及び、前記主管路と前記第1及び第
    2の副管路に係る漏水R3を、 R1=BM1−BM3−S1 R2=BM2+BM3−S2 R3=KM−(BM1+BM2) で求めて、何れかの個別システムに備えた表示手段に表
    示されるようにしたことを特徴とする請求項12〜14
    の何れかに記載の公共事業支援システムの構築方法。
  16. 【請求項16】 上水道又は下水道又は集落排水の少な
    くとも何れかに係る事業体の業務を支援するためのコン
    ピュータを、 前記複数の需要家の配置を示した地図データと、前記上
    水道又は下水道又は集落排水の管路の地図上の配置を示
    した管路網データと、前記事業体が前記各需要家を管理
    するための需要家管理データとを記憶したデータ記憶手
    段と、 前記需要家管理データに対する所定条件が設定されたと
    きに、前記需要家管理データに基づき、複数の需要家か
    ら前記所定条件を満たした需要家のリストを生成するリ
    スト生成手段と、 前記地図データ及び前記管路網データに基づき、前記管
    路と前記需要家の配置を示した地図とを表示すると共
    に、前記地図上に表示された複数の需要家のうち、前記
    リストに挙げられた需要家を、それ以外の需要家と区別
    して表示する表示手段として機能させるための公共事業
    支援プログラム。
  17. 【請求項17】 上水道又は下水道又は集落排水の少な
    くとも何れかに係る事業体の業務を支援するためのコン
    ピュータを、 前記複数の需要家の配置を示した地図データと、前記上
    水道又は下水道又は集落排水の管路の地図上の配置を示
    した管路網データと、前記事業体が前記各需要家を管理
    するための需要家管理データとを記憶したデータ記憶手
    段と、 前記需要家管理データに対する所定条件が設定されたと
    きに、前記需要家管理データに基づき、複数の需要家か
    ら前記所定条件を満たした需要家のリストを生成するリ
    スト生成手段と、 前記地図データ及び前記管路網データに基づき、前記管
    路と前記需要家の配置を示した地図とを表示すると共
    に、前記地図上に表示された複数の需要家のうち、前記
    リストに挙げられた需要家を、それ以外の需要家と区別
    して表示する表示手段として機能させるための公共事業
    支援プログラムを記憶したコンピュータに読み取り可能
    な記録媒体。
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