JP2002314874A - デジタルカメラ及びその露出制御方法 - Google Patents

デジタルカメラ及びその露出制御方法

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JP2002314874A
JP2002314874A JP2001115756A JP2001115756A JP2002314874A JP 2002314874 A JP2002314874 A JP 2002314874A JP 2001115756 A JP2001115756 A JP 2001115756A JP 2001115756 A JP2001115756 A JP 2001115756A JP 2002314874 A JP2002314874 A JP 2002314874A
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JP2001115756A
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Nobuo Miyazaki
紳夫 宮崎
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な操作で撮影画像中の指定した色相の領
域によって精度の高い自動露光制御を行えるようにす
る。 【解決手段】 CPU25は、アイリスモータドライバ
18及び露光制御部22を制御して、CCD12により
撮像された被写体画像の自動露光制御を行う。色相によ
る自動露光制御(色相AE)を行う際には、撮影者が色
相AEスイッチ24を押して被写体画像における露出を
合わせる所定の色相部位を指示すると、その指示部位の
色相が算出され、色相範囲検出部27で指示部位の色相
に近い色相の領域が抽出され、平均輝度算出部28でこ
の近似色相領域の平均輝度が算出される。そして、CP
U25は算出された平均輝度によって露光量制御を行
い、レリーズスイッチ23が押されると被写体を撮像
し、得られた被写体画像の画像データを記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体の静止画像
または動画像を電子的に撮像し記録するデジタルカメラ
及びその露出制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CCD等の撮像素子を用いて電子的に撮
像するデジタルカメラにおいては、一般に、良好な画質
の被写体画像を得るために、適正な露光量で撮像できる
ように露光量調整を行っている。この露光量調整には、
被写体の明るさなどに応じて露光量を調整する自動露光
制御(AE)が広く用いられている。自動露光制御で
は、被写体画像の明るさを検出して適正値となる露光レ
ベルを決定するために、種々のAE方式が開発されてい
る。
【0003】特開平9−284784号公報には、撮像
画面内における特定の輝度域の領域を抽出した面積と肌
色領域を抽出した面積との比によってこれらの領域の信
号レベルを内分した点の値により、露光制御モードを自
動的に切り換えるカラー撮像装置が開示されている。こ
の方式によれば、背景の明るさに左右されることなく、
主被写体の明るさが適正な明るさになるように露光量を
制御することができる。また、特開平11−13656
8号公報には、表示部の撮像画面上で指示した部位によ
って主被写体を検出して露光レベルを決定したり、表示
部のタッチパネル上の移動軌跡として描かれた閉曲線内
の輝度により露光レベルを決定するタッチパネル操作式
カメラが開示されている。この方式によれば、主被写体
の位置によらずに簡単な操作で撮影者が意図する主被写
体を重視した露光制御が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のAE方
式において、特開平9−284784号公報の方式で
は、肌色領域の検出精度が特に暗部で悪くなるため、人
物が暗い場合など被写体の条件によって露光制御の精度
が低下してしまう問題点がある。また、特開平11−1
36568号公報の方式では、撮影者がタッチパネルを
操作して主被写体を指示する必要があるため、撮影操作
に時間がかかりシャッタチャンスに弱いという問題点が
ある。また、タッチパネルが必須となるため、コスト上
昇を招くという問題点もある。
【0005】また、従来のフィルム式カメラでも用いら
れているようなスポット測光によるAE方式は、測光点
を指定するのに経験と習練が必要な熟練者向けのもので
あり、撮影操作に未熟な者が使用すると露光の適正値が
得られないことがあり、操作が難しいという問題点があ
った。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡単な操作で撮影画像中の指定した色相の領域によ
って精度の高い自動露光制御を行うことが可能なデジタ
ルカメラ及びその露出制御方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデジタルカ
メラは、被写体画像を撮像する撮像手段と、撮影者の操
作に従って前記被写体画像における露出を合わせる所定
の色相部位を指定する色相指定手段と、前記指定された
色相部位に近い色相の領域を抽出する色相領域抽出手段
と、前記抽出された近似色相領域における平均輝度を算
出する平均輝度算出手段と、前記平均輝度に基づいて、
前記撮像手段を介して取得した被写体画像の明るさを制
御する露出制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】また、好ましくは、前記色相領域抽出手段
は、前記色相指定手段により複数の色相部位が指定され
た場合に、それぞれの色相について近似色相領域を抽出
し、前記平均輝度算出手段は、前記複数の色相の近似色
相領域における平均輝度を算出することを特徴とする。
【0009】また、好ましくは、前記色相領域抽出手段
によって近似色相領域を抽出する対象となる被写体画像
中の適用領域を、撮影者の操作又は所定の撮影条件に従
って選択する領域選択手段を備え、前記色相領域抽出手
段は、前記適用領域内において前記指定された色相部位
に関する近似色相領域を抽出することを特徴とする。
【0010】また、好ましくは、前記領域選択手段は、
前記被写体画像の構図決定を補助する構図アシスト用の
フレームに応じて前記適用領域を選択することを特徴と
する。
【0011】本発明に係るデジタルカメラの露出制御方
法は、撮影者の操作に従って撮像手段を介して得られる
被写体画像における露出を合わせる所定の色相部位を指
定する色相指定ステップと、前記指定された色相部位に
近い色相の領域を抽出する色相領域抽出ステップと、前
記抽出された近似色相領域における平均輝度を算出する
平均輝度算出ステップと、前記平均輝度に基づいて、前
記被写体画像の明るさを制御する露出制御ステップと、
を有することを特徴とする。
【0012】また、好ましくは、前記色相領域抽出ステ
ップにおいて、前記色相指定ステップにより複数の色相
部位が指定された場合に、それぞれの色相について近似
色相領域を抽出し、前記平均輝度算出ステップにおい
て、前記複数の色相の近似色相領域における平均輝度を
算出することを特徴とする。
【0013】また、好ましくは、前記近似色相領域を抽
出する対象となる被写体画像中の適用領域を、撮影者の
操作又は所定の撮影条件に従って選択する領域選択ステ
ップを有し、前記色相領域抽出ステップにおいて、前記
適用領域内において前記指定された色相部位に関する近
似色相領域を抽出することを特徴とする。
【0014】また、好ましくは、前記領域選択ステップ
において、前記被写体画像の構図決定を補助する構図ア
シスト用のフレームに応じて前記適用領域を選択するこ
とを特徴とする。
【0015】本発明では、露出を合わせたい所定の色相
部位を指定し、この色相部位に近い色相の領域を抽出し
て、抽出された近似色相領域における平均輝度を算出
し、この算出された平均輝度に基づいて露光量制御を行
うことにより、撮影者は注目する主要被写体の色相を指
定するだけの簡単な操作によって、色相の近い領域を被
写体画像内から抽出してその近似色相領域の平均輝度に
より最適な露光レベルを決定可能であり、容易に正確で
満足度の高い良好な露出の画像を撮影することが可能に
なる。
【0016】また、複数の色相部位が指定された場合に
は、それぞれの色相について近似色相領域を抽出し、複
数の色相の近似色相領域における平均輝度を算出するこ
とによって、撮影者が注目した被写体の色相に対してよ
りきめ細かく適正露光量を決定することが可能となる。
【0017】また、撮影者の操作又は所定の撮影条件に
従って、近似色相領域を抽出する対象となる被写体画像
中の適用領域を選択し、この適用領域内において指定さ
れた色相部位に関する近似色相領域を抽出することによ
り、近似色相領域抽出時の被写体画像中のノイズ成分を
除去でき、平均輝度算出のS/Nが向上するため、より
精度の高い自動露光制御が可能となる。前記適用領域
は、例えば、撮影者の操作によって選択したり、所定の
撮影条件によって適宜選択する。なおこのとき、撮影時
に被写体画像の構図決定を補助する構図アシスト用のフ
レームを使用する場合、このフレームにおいて任意の領
域を撮影者が選択するようにしたり、所定の撮影条件に
おいて使用するフレームの種類によって主要な被写体が
位置する所定領域を選択するようにしてもよい。これに
より、被写体などに応じて適切な領域の中から指定した
色相に近似した領域を抽出でき、色相による自動露光制
御を簡単な操作で高精度で実行可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
デジタルカメラの機能構成を示すブロック図である。
【0019】被写体の静止画像または動画像を電子的に
撮影するデジタルカメラ10は、撮像部(撮像手段)と
して、結像レンズ及び絞り等を含む光学系11と、撮像
素子であるCCD12とを備えている。光学系11に
は、この光学系内に設けられた絞りを変位させるアイリ
ス用モータを駆動するアイリスモータドライバ18と、
フォーカシングレンズを変位させるオートフォーカス
(AF)用モータを駆動するAFモータドライバ19と
が接続されている。
【0020】CCD12の出力側には、CDSアナログ
デコーダ13、ホワイトバランスアンプ14、γ補正回
路15、点順次化回路16、A/Dコンバータ17が設
けられ、CCD12による撮像信号の各種処理がなされ
てデジタルの画像信号が出力されるようになっている。
また、ホワイトバランスアンプ14には、撮影画像の露
光制御を行う露光制御部(EVR)22が接続され、こ
のホワイトバランスアンプ14の利得が制御されるよう
になっている。A/Dコンバータ17の出力はメモリコ
ントローラ20を介してメインメモリ21に伝送され、
撮影された被写体の画像データがメインメモリ21に記
憶されるようになっている。
【0021】また、撮影者が撮影を操作指示するための
レリーズスイッチ23と、後述する色相による自動露光
制御(以下、色相AEとよぶ)の操作指示を行うための
色相AEスイッチ24とが設けられている。そして、装
置各部の制御を行う制御手段としてCPU25が設けら
れ、前記アイリスモータドライバ18、AFモータドラ
イバ19、露光制御部22、レリーズスイッチ23、色
相AEスイッチ24、及びデータバス26に接続されて
いる。このデータバス26には、前記CPU25、メモ
リコントローラ20とともに、色相範囲抽出部27、平
均輝度算出部28、圧縮伸長部29、MPEGエンコー
ダ&デコーダ30、YC信号作成部31、LCDドライ
バ34、スピーカドライバ36、外部メモリインターフ
ェイス38、通信インターフェイス40が接続されてい
る。なお、前記CPU25、アイリスモータドライバ1
8、光学系11、露光制御部22、ホワイトバランスア
ンプ14によって露出制御手段が構成される。
【0022】色相範囲抽出部27は、後述する色相AE
において撮影者に指定された領域の色相と近似する色相
の範囲を抽出するものであり、CPU25と共に色相領
域抽出手段を構成する。平均輝度算出部28は、色相範
囲抽出部27で抽出された色相範囲の平均輝度を算出す
るものであり、CPU25と共に平均輝度算出手段を構
成する。圧縮伸長部29は、JPEG方式等による画像
データの圧縮処理及び伸長処理を行うものである。MP
EGエンコーダ&デコーダ30は、MPEG方式の動画
像データへの符号化及びMPEG圧縮符号化された動画
像データの復号化を行うものである。YC信号作成部3
1は、NTSC方式の映像信号を生成するための輝度信
号Yと色差信号R−Y,B−Yとを分離生成するもので
ある。YC信号作成部31の後段には、輝度信号Yと色
差信号R−Y,B−Yの比を4:4:4から4:2:2
に変換する色変換部32と、NTSC方式の映像信号を
生成出力するNTSCエンコーダ33とが設けられてい
る。
【0023】なお、上記の色相範囲抽出部27、平均輝
度算出部28、圧縮伸長部29、MPEGエンコーダ&
デコーダ30、YC信号作成部31、色変換部32、N
TSCエンコーダ33は、専用の信号処理回路で構成し
てもよいし、CPU25においてソフトウェアの処理に
より行うものやDSP等の信号処理回路において機能を
持たせたものなどで構成することも可能である。
【0024】LCDドライバ34には液晶表示素子(L
CD)35が接続され、撮影しようとしている被写体の
画像や撮影後の記録画像、及び各種状態表示や設定画面
などがLCD35の画面上に表示されるようになってい
る。前記色相AEスイッチ24及びLCD35によって
色相指定手段が構成される。スピーカドライバ36には
スピーカ37が接続され、撮影時などにおける各種動作
音が再生出力されるようになっている。
【0025】このように構成されたデジタルカメラ10
において、被写体の像は光学系11によってCCD12
の撮像面上に結像されて光電変換される。CCD12か
ら出力される撮像信号は、CDSアナログデコーダ13
で相関2重サンプリングを行ってノイズ成分をキャンセ
ルした後、ホワイトバランスアンプ14でカラー画像信
号のホワイトレベルが調整される。そして、γ補正回路
15でγ補正が行われ、点順次化回路16を経てA/D
コンバータ17でA/D変換されてデジタルの画像デー
タとして出力される。このデジタル画像データは、メモ
リコントローラ20を介してメインメモリ21に格納さ
れる。
【0026】前記デジタル画像データは、撮影中の被写
体画像としてLCD35の画面上に表示される。撮影者
はこの被写体画像を見ながら、レリーズスイッチ23を
押圧してオンすることによって、被写体の静止画像また
は動画像を撮影する。撮影後の画像データは、圧縮伸長
部29で圧縮処理されたり、MPEGエンコーダ&デコ
ーダ30でMPEG圧縮符号化されて、外部メモリイン
ターフェイス38を介して外部メモリ39、あるいは通
信インターフェイス40を介して外部サーバ41に送ら
れ、撮影画像が記録される。また、撮影した画像データ
は、YC信号作成部31、色変換部32、NTSCエン
コーダ33を経てNTSC映像信号に変換されて出力さ
れる。
【0027】次に、本実施形態における自動露光制御と
して用いられる色相AEについて以下に詳しく説明す
る。本実施形態では、自動露光制御を行う際に、被写体
の画像中で撮影者が指示した領域(スポット測光エリ
ア)の色相と近似した色相の領域を抽出し、この近似色
相領域の平均輝度を算出して、得られた平均輝度によっ
て露光量制御を行うようにする。
【0028】図2は第1実施形態に係る撮影時の自動露
光制御を主とした動作手順を示すフローチャートであ
り、CPU25の動作を中心に示している。この第1実
施形態では、始めにステップS11で、色相AEスイッ
チ24が押圧されてオンされたか否かを判断し、ここで
一般的なスポット測光による自動露出制御と同様に、色
相AEスイッチ24が押されて測光する領域が指示され
たときは、ステップS12で、そのスポット測光エリア
部の色相を算出する。このような所定領域の色相算出
は、公知の画像信号処理技術を用いればよく、例えば、
R,G,Bの各色成分のレベルを求めて色空間上の色相
値を得るようにする。
【0029】次いで、ステップS13で、色相範囲抽出
部27により前記スポット測光エリア部の色相と近い領
域を抽出し、ステップS14で、平均輝度算出部28に
より求まった領域の平均輝度Eaverage を算出する。そ
して、ステップS15で、求めた平均輝度Eaverage の
値に基づいてアイリスモータドライバ18及び露光制御
部22を制御することによって、露光量制御を行う。な
お、平均輝度は、近似色相領域における輝度値の単純な
加算平均によって求めても良いし、重みづけ平均を用い
て算出しても良い。重みづけ平均においては、例えば、
スポット測光エリア付近で重みづけを行ったり、近似色
相レベルによって色相に近い部分と少し離れている部分
とで重みづけを行うなどの重みづけ方法によって、適切
な平均輝度が算出可能である。また、抽出された近似色
相領域は、撮影者が容易に判別できるように、ファイン
ダや液晶表示素子の表示部等に表示された被写体画像に
おいて、例えば赤で塗りつぶすなど、他の領域と区別し
て表示するようにしても良い。
【0030】そして、ステップS16で、レリーズスイ
ッチ23が押圧されてオンされたか否かを判断し、ここ
でレリーズスイッチ23が押されてシャッタが切られた
ときは、ステップS17でCCD12による撮像を行
い、ステップS18で撮像して得られた画像データをメ
インメモリ21に格納したり、外部メモリ39や外部サ
ーバ41へ転送して記録する。
【0031】このような色相AEを用いることにより、
例えば、撮影者が被写体の人物の顔の一部をスポット測
光エリアとして色相AEスイッチ24で指定すると、そ
の人物の顔や手の皮膚の色など、被写体画像中において
指定したスポット測光エリアに色相と近似した色相の領
域が抽出され、この近似色相領域の平均輝度によって自
動露光制御が行われる。また、例えば複数の人物を撮影
する場合には、ある人物の顔の一部をスポット測光エリ
アとして色相AEスイッチ24で指定すると、被写体画
像中の各人物の顔や手などの色相の近似した領域が抽出
され、抽出された近似色相領域の平均輝度によって自動
露光制御が行われる。
【0032】これにより、被写体画像中の1箇所を色相
AE用のスポット測光エリアとして指定するだけの簡単
な操作によって、スポット測光エリアの明るさのみに左
右されることなく、適正かつ高精度の露光量制御が実行
可能となる。
【0033】なお、デジタルカメラにおいては、色相A
Eモードとスポット測光AEモード等の他のAEモード
とを設けて露出モードを切り換え可能としたり、色相A
Eモードのみを設けて常に色相検出を行って自動露出制
御するように構成することもできる。色相AEモードで
撮影を行う場合は、専用の色相AEスイッチの操作によ
って露出演算を行う構成としても良いし、色相AEスイ
ッチをレリーズスイッチと一体的に組み込んで多段階の
レリーズスイッチとし、このレリーズスイッチを1段階
だけ半押ししたときに露出演算を行う構成としても良
い。
【0034】図3は本発明の第2実施形態に係る撮影時
の自動露光制御を主とした動作手順を示すフローチャー
トである。この第2実施形態は、複数箇所の色相を選択
してこれらに近似した色相の領域をそれぞれ抽出し、こ
れらの近似色相領域の平均輝度を算出して、得られた平
均輝度によって露光量制御を行う例を示す。
【0035】始めにステップS21で、CPU25内の
カウンタ初期値をi=0とし、ステップS22で、色相
AEスイッチ24が押圧されてオンされたか否かを判断
する。ここで色相AEスイッチ24が押されて測光する
領域が指示されたときは、ステップS23で、そのスポ
ット測光エリア部の色相を算出し、ステップS24で、
色相範囲抽出部27により前記スポット測光エリア部の
色相と近い領域を抽出する。
【0036】次いで、ステップS25で、平均輝度算出
部28により求まった領域の平均輝度E[i]を算出し、
ステップS26で、CPU25内のカウンタ値をi=i
+1とする。そして、ステップS27で、色相AEスイ
ッチ24による測光対象となる色相の選択が終了したか
否かを判断し、さらに他の色相が選択される場合はステ
ップS22〜S26の処理を繰り返す。これにより、ス
ポット測光エリアとして被写体画像中の複数箇所の色相
を選択し、それぞれの色相に関する近似色相領域の平均
輝度を算出する。なお、色相AE用の測光位置選択終了
の判断は、予め設定した回数で行っても良いし、レリー
ズスイッチ23を2段階のものとして撮影者がレリーズ
スイッチ23を1段階だけ半押ししてAF指示を実行し
たりなど、他の操作を行ったときに終了と見なしても良
いし、色相選択終了を指示するスイッチを設けるように
してもかまわない。
【0037】そして、ステップS27で測光対象となる
色相の選択が終了した場合は、ステップS28で、E
[1]からE[i]までの輝度の平均輝度Eaverage を算出
し、ステップS29で、この平均輝度Eaverage の値に
基づいてアイリスモータドライバ18及び露光制御部2
2を制御することによって、露光量制御を行う。次に、
ステップS30で、レリーズスイッチ23が押圧されて
オンされたか否かを判断し、ここでレリーズスイッチ2
3が押されてシャッタが切られたときは、ステップS3
1でCCD12による撮像を行い、ステップS32で撮
像して得られた画像データをメインメモリ21に格納し
たり、外部メモリ39や外部サーバ41へ転送して記録
する。
【0038】このように第2実施形態では、被写体画像
中の複数のスポットを指定し、複数の色相に関して近似
した色相の領域を抽出してそれぞれの色相についての平
均輝度を算出し、さらに複数の色相全体の平均輝度を算
出して、この平均輝度によって露光量制御を行う。これ
によって、撮影者が注目した被写体の色相に対してより
きめ細かく適正露光量を決定することが可能である。
【0039】図4は本発明の第3実施形態における色相
AEの領域選択を示す説明図、図5は第3実施形態に係
る撮影時の自動露光制御を主とした動作手順を示すフロ
ーチャートである。
【0040】第3実施形態では、CPU25等において
領域選択手段を設け、被写体画像中で主要な被写体が位
置する一部領域を選択し、この選択された適用領域にお
いて色相AEを行う場合を例示する。デジタルカメラで
は、撮影時に被写体画像が表示されるファインダや液晶
表示素子の表示部等に撮影ガイドとなるフレームを表示
することで、被写体の構図決定を補助する構図アシスト
の機能を有するものがある。
【0041】構図アシスト用のフレームには、図4の
(A)に示す風景などを撮影する際に縦横のラインやそ
の交点を基準に用いる縦横3分割フレーム51、(B)
に示す記念撮影などの際に被写体を中央部下方側に配置
するのに用いる記念撮影フレーム52、(C)に示すポ
ートレートなどを撮る際に人物の顔や上半身の配置の目
安に用いるポートレートフレーム53などがある。この
ようなフレーム51,52,53を用いた撮影において
色相AEを行う場合は、被写体画像50中の各フレーム
において主要な被写体が位置する領域を選択領域54,
55,56として、指定したスポット測光エリアの色相
に近似した領域をこの選択領域54,55,56内にお
いて抽出し、この近似色相領域の平均輝度を求めて自動
露光制御を行う。
【0042】このような選択領域による色相AEの動作
手順を説明する。始めにステップS41で、前記のフレ
ームに基づく選択領域など、色相AEの適用領域の選択
を行い、ステップS42で、色相AEスイッチ24が押
圧されてオンされたか否かを判断する。ここで色相AE
スイッチ24が押されて測光する領域が指示されたとき
は、ステップS43で、そのスポット測光エリア部の色
相を算出し、ステップS44で、色相範囲抽出部27に
より前記スポット測光エリア部の色相と近い領域を選択
領域の中から抽出する。なお、色相AEを適用する選択
領域や抽出された近似色相領域は、撮影者が容易に判別
できるように、ファインダや液晶表示素子の表示部等に
表示された被写体画像において、例えば赤で塗りつぶし
たり領域の外形を示すなど、他の領域と区別して表示す
るようにしても良い。
【0043】次いで、ステップS45で、平均輝度算出
部28により求まった領域の平均輝度Eaverage を算出
し、ステップS46で、求めた平均輝度Eaverage の値
に基づいてアイリスモータドライバ18及び露光制御部
22を制御することによって、露光量制御を行う。そし
て、ステップS47で、レリーズスイッチ23が押圧さ
れてオンされたか否かを判断し、ここでレリーズスイッ
チ23が押されてシャッタが切られたときは、ステップ
S48でCCD12による撮像を行い、ステップS49
で撮像して得られた画像データをメインメモリ21に格
納したり、外部メモリ39や外部サーバ41へ転送して
記録する。
【0044】被写体の構図によって、主要被写体の配置
と、露出制御には重要でない背景のノイズ的な領域とは
原則的にほぼ決まっているため、上記のように構図アシ
スト用のフレームに応じて色相AEの適用領域を設定す
ることにより、近似色相領域の平均輝度算出においてノ
イズ成分となる不要な領域を除外することが可能であ
る。
【0045】なお、この場合、被写体画像において色相
AEに必要な領域を選択しても良いし、不要な領域を除
外するようにしてもかまわない。また、色相AEの適用
領域は、上記のような構図アシスト用のフレームによっ
て予め決まった領域を設定しても良いし、縦横3分割フ
レームなどでは9つの領域の中から撮影者が必要な領域
や不要な領域を選択するようにすることもできる。ま
た、フレームに関わらずに、撮影者が任意の領域を色相
AEの適用領域や除外領域として設定することもできる
し、スポット測光エリアを基準として所定範囲を適用領
域とすることも可能である。
【0046】このように第3実施形態では、色相AEの
適用領域を限定することにより、色相AEにおける被写
体画像中のノイズ成分を除去して平均輝度算出のS/N
を向上できるため、より精度の高い自動露光制御を行う
ことが可能となる。
【0047】上述したように、本実施形態の色相AEを
用いることによって、例えば被写体画像中の肌色の暗部
をスポット測光エリアとして指定することで、肌色の輝
度にバラツキがある場合でも肌色検出精度低下の影響を
回避でき、主要被写体に含まれる所定の色相の領域に対
する露光量制御によって適正な露光レベルを得ることが
可能である。
【0048】また、多人数を撮影する場合は、日なたと
日かげなど照明光の状態によって同じような色相におい
て明るさのバラツキが多い場合があるが、これらの近似
色相領域の平均の明るさに合わせることができるため、
不公平がなく最適な露光レベルを設定することが可能で
ある。なお、主要被写体の色相が肌色に限らずに他の色
相であっても、同様に適用可能であり、また第2実施形
態のように複数の色相に関して平均の明るさを求めて最
適な露光レベルを設定することもできる。従って、本実
施形態は主要被写体が同一系統の色相である場合などに
特に効果的であり、簡単な操作で精度の高い自動露光制
御が実行可能である。
【0049】本実施形態は、ファインダなどの被写体画
像中のスポット測光エリアに露出を合わせたい色相部分
を位置させて色相AEスイッチを押したりなど、注目す
る主要被写体の色相を指定するだけの簡単な操作によっ
て、色相の近い領域を被写体画像内から抽出してその近
似色相領域の平均輝度により最適な露光レベルを決定す
ることができる。これにより、あまり熟練していない撮
影者であっても、きわめて容易に正確で満足度の高い良
好な露出の画像を撮影することができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、簡
単な操作で撮影画像中の指定した色相の領域によって精
度の高い自動露光制御を行うことが可能なデジタルカメ
ラ及びその露出制御方法を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの機
能構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る撮影時の自動露光制御を主
とした動作手順を示すフローチャートである。
【図3】第2実施形態に係る撮影時の自動露光制御を主
とした動作手順を示すフローチャートである。
【図4】第3実施形態における色相AEの領域選択を示
す説明図である。
【図5】第3実施形態に係る撮影時の自動露光制御を主
とした動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 光学系 12 CCD 14 ホワイトバランスアンプ 17 A/Dコンバータ 18 アイリスモータドライバ 19 AFモータドライバ 20 メモリコントローラ 21 メインメモリ 22 露光制御部(EVR) 23 レリーズスイッチ 24 色相AEスイッチ 25 CPU 27 色相範囲抽出部 28 平均輝度算出部 29 圧縮伸長部 30 MPEGエンコーダ&デコーダ 35 LCD 39 外部メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 DB14 DB17 DB31 HA04 JA07 2H054 AA01 5C022 AA13 AB17 AC13 AC42 AC69 AC71

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体画像を撮像する撮像手段と、 撮影者の操作に従って前記被写体画像における露出を合
    わせる所定の色相部位を指定する色相指定手段と、 前記指定された色相部位に近い色相の領域を抽出する色
    相領域抽出手段と、 前記抽出された近似色相領域における平均輝度を算出す
    る平均輝度算出手段と、 前記平均輝度に基づいて、前記撮像手段を介して取得し
    た被写体画像の明るさを制御する露出制御手段と、 を備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記色相領域抽出手段は、前記色相指定
    手段により複数の色相部位が指定された場合に、それぞ
    れの色相について近似色相領域を抽出し、 前記平均輝度算出手段は、前記複数の色相の近似色相領
    域における平均輝度を算出することを特徴とする請求項
    1記載のデジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記色相領域抽出手段によって近似色相
    領域を抽出する対象となる被写体画像中の適用領域を、
    撮影者の操作又は所定の撮影条件に従って選択する領域
    選択手段を備え、 前記色相領域抽出手段は、前記適用領域内において前記
    指定された色相部位に関する近似色相領域を抽出するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタルカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 前記領域選択手段は、前記被写体画像の
    構図決定を補助する構図アシスト用のフレームに応じて
    前記適用領域を選択することを特徴とする請求項3記載
    のデジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 撮影者の操作に従って撮像手段を介して
    得られる被写体画像における露出を合わせる所定の色相
    部位を指定する色相指定ステップと、 前記指定された色相部位に近い色相の領域を抽出する色
    相領域抽出ステップと、 前記抽出された近似色相領域における平均輝度を算出す
    る平均輝度算出ステップと、 前記平均輝度に基づいて、前記被写体画像の明るさを制
    御する露出制御ステップと、 を有することを特徴とするデジタルカメラの露出制御方
    法。
  6. 【請求項6】 前記色相領域抽出ステップにおいて、前
    記色相指定ステップにより複数の色相部位が指定された
    場合に、それぞれの色相について近似色相領域を抽出
    し、 前記平均輝度算出ステップにおいて、前記複数の色相の
    近似色相領域における平均輝度を算出することを特徴と
    する請求項5記載のデジタルカメラの露出制御方法。
  7. 【請求項7】 前記近似色相領域を抽出する対象となる
    被写体画像中の適用領域を、撮影者の操作又は所定の撮
    影条件に従って選択する領域選択ステップを有し、 前記色相領域抽出ステップにおいて、前記適用領域内に
    おいて前記指定された色相部位に関する近似色相領域を
    抽出することを特徴とする請求項5又は6に記載のデジ
    タルカメラの露出制御方法。
  8. 【請求項8】 前記領域選択ステップにおいて、前記被
    写体画像の構図決定を補助する構図アシスト用のフレー
    ムに応じて前記適用領域を選択することを特徴とする請
    求項7記載のデジタルカメラの露出制御方法。
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