JP2002302377A - 免震型クレーン - Google Patents

免震型クレーン

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JP2002302377A
JP2002302377A JP2001111534A JP2001111534A JP2002302377A JP 2002302377 A JP2002302377 A JP 2002302377A JP 2001111534 A JP2001111534 A JP 2001111534A JP 2001111534 A JP2001111534 A JP 2001111534A JP 2002302377 A JP2002302377 A JP 2002302377A
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JP
Japan
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seismic isolation
main body
crane
isolation device
horizontal
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Withdrawn
Application number
JP2001111534A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ikeda
博 池田
Hideaki Harada
秀秋 原田
Yoshiaki Okubo
欣昭 大久保
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震が発生した場合のクレーン本体の揺れに
対する、脚の曲げ変形等の影響を小さくし、なおかつ、
大掛かりな機構を要せずに構成要素を簡素化できる免震
型クレーンの提供を課題とする。 【解決手段】 クレーン本体11を、脚部を有する下部
本体11bと、該下部本体11b上に据え付けられる上
部本体11aとに分割し、これら下部本体11bと上部
本体11aとの間を、免震装置20,・・・を介して接続
する構成を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地震等による振動
外力を吸収するように構成された免震型のコンテナクレ
ーンや橋形クレーン等の免震型クレーンに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】大型クレーンの地震による脱輪等を防止
するための従来装置としては、例えば特開2000-143153
号の「クレーン用免震装置」が周知である。以下、これ
を従来装置と呼ぶ。図16〜図19は、この従来装置を
備えた大型クレーンの図である。図16及び図17に示
すように、コンテナクレーンやアンローダ等の大型クレ
ーンは、門形に構成されたクレーン本体1と、該クレー
ン本体1の4本の脚部にそれぞれ設けられた走行装置
2,・・・とを有する構成が一般的である。そして、これ
らクレーン本体1と各走行装置2,・・・との間の接続部
には、免震装置として前記従来装置がそれぞれ配置され
ている。図18は、これら4台の免震装置のうちの1台
を示す正面図であり、図19は、図18のB−B矢視図
である。
【0003】各走行装置2,・・・は、図18及び図19
に示すように、レール3上を走行する各2個の車輪5を
備えた4組のトラック4と、隣接するトラック4,4を
軸7,7で連結した2組の下部イコライザビーム6,6
と、2組の下部イコライザビーム6,6を軸9,9で連
結した上部イコライザビーム8とを備えて構成されてお
り、上部イコライザビーム8とクレーン本体1との間
に、前記従来装置である免震装置70が装着されてい
る。
【0004】この免震装置70は、クレーン本体1の下
面及び走行装置2の上部イコライザビーム8の中央部間
に接続された積層ゴム72と、該積層ゴム72の前後の
対称位置で、クレーン本体1及び上部イコライザビーム
8間に設けられた横方向スライド機構73と、これら横
方向スライド機構73に接続された油圧ダンパ74及び
油圧ユニット75とを備えて構成されている。横方向ス
ライド機構73は、クレーン本体1の下面に横方向(以
下、レール3を平面視した場合にこれに交差する方向を
横方向、レール3に平行な方向を縦方向と称するものと
する。)に配列され、上下対をなす複数個のローラ76
が固定された側板と、各ローラ76で上下から挟み込ま
れるフラット面を有し、上部イコライザビーム8上面に
固定された前記横方向に長いT型固定軌条77とを備え
て構成されている。油圧ダンパ74は、上部イコライザ
ビーム8の上面と、クレーン本体1側の前記側板の外側
面との間で、前記横方向を向いた状態に接続されてい
る。
【0005】上記構成の免震装置70の有無により、ク
レーン本体1に地震による水平加振力が加わった場合の
振動形態の差が、図20及び図21に示す差として表れ
る。すなわち、免震装置70を備えていない図20の大
型クレーンでは、走行装置2を中心としてその上側のク
レーン本体1の構造が大きく撓むように揺れる形態をな
す。これに対し、免震装置70を備えた図21の大型ク
レーンでは、走行装置2の若干の倒れと同時に免震装置
70が大きく変形し、免震装置70より上側の構造体で
あるクレーン本体1全体が一様に水平移動する振動形態
をなす。
【0006】この時、前記積層ゴム72は、クレーン本
体1の自重を支持しながら横方向に大きく変形する機能
をなし、また前記横方向スライド機構73は、積層ゴム
72の変形によるクレーン本体1の自重の偏心や、走行
装置2の倒れで生じる転倒モーメント荷重M等を支持す
る機能をなし、また油圧ダンパ74は、積層ゴム72の
変形を所定範囲内に抑制する機能をなし、また油圧ユニ
ット75は、油圧ダンパ74と連動して、非地震時の横
方向の変位を拘束する機能をなすものとして、それぞれ
構成されている。これらのうち、横方向の変位を拘束す
る機能としては、油圧ダンパ74及び油圧ユニット75
の組み合わせに代わり、独立したシヤーピン装置または
ブレーキ装置(共に図示せず)を採用することも可能で
ある。
【0007】以上説明の免震装置70は、レール上を走
行するクレーンに装着する場合の装着位置としては、必
ず、走行装置の車輪よりも上方に装着する必要がある
が、装着位置として走行装置及び水平材間の脚部を選定
した場合、走行装置の倒れや脚の曲げ変形を支持伝達し
てクレーンの安定性を確保するためには、大きなモーメ
ント力を支持できる前記横方向スライド機構73のよう
な大掛かりな機構が必要になるという問題を生じること
となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであって、地震力が発生した場合の
クレーン本体の揺れに対する、脚の曲げ変形等の影響を
小さくし、なおかつ、大掛かりな機構を要せずに構成要
素を簡素化できる免震型クレーンの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の手段を採用した。すなわち、請求項
1記載の免震型クレーンは、脚部を有するクレーン本体
と、該クレーン本体に加わる地震による揺れを吸収する
免震装置とを備えた免震型クレーンであって、前記クレ
ーン本体を、前記脚部を有する下部本体と、該下部本体
上に据え付けられる上部本体とに分割し、これら下部本
体と上部本体との間を、前記免震装置を介して接続した
ことを特徴とする。上記請求項1記載の免震型クレーン
によれば、従来では、クレーン本体に地震による振動が
加わった場合、脚部の下端に近い低位置に免震装置が配
設されていたため、クレーン本体全重量による比較的大
きな転倒モーメント荷重が脚部に加わることとなってい
た。これに対し、本発明では、上部本体による転倒モー
メント荷重が、脚部上方に位置する免震装置で予め減衰
されて小さくされており、この小さな転倒モーメント荷
重と、クレーン本体全体よりも軽量な下部本体による小
さな転倒モーメント荷重とが脚部に加わるようになるの
で、脚部の曲げ変形等が小さくなる。
【0010】請求項2記載の免震型クレーンは、請求項
1に記載の免震型クレーンにおいて、前記免震装置が、
前記上部本体の自重によるアクシャル荷重と、前記下部
本体及び前記上部本体間の水平方向の相対動作とを支持
する弾性部材と、前記相対動作を減衰させる減衰部材と
を備えていることを特徴とする。上記請求項2記載の免
震型クレーンによれば、地震が発生していない通常状態
では、上部本体の自重と、通常運転等により生じる横揺
れが弾性部材により支持される。一方、地震発生時に
は、この地震の水平加振力により上部本体及び下部本体
間に相対動作が生じるが、この相対動作は、弾性部材に
よる支持が継続している状態で、減衰部材により減衰さ
れていく。このようにして、上部本体による転倒モーメ
ント荷重を、脚部上方に位置する免震装置で予め減衰さ
せて小さくすることが確実にできるようになる。
【0011】請求項3記載の免震型クレーンは、請求項
1に記載の免震型クレーンにおいて、前記免震装置が、
前記上部本体の自重によるアクシャル荷重と、前記下部
本体及び前記上部本体間の水平方向の相対動作とを支持
する弾性部材と、前記相対動作を生じさせる水平加振力
が所定強度に至るまで前記相対動作を規制するトリガー
とを備えていることを特徴とする。上記請求項3記載の
免震型クレーンによれば、地震が発生していない通常状
態では、上部本体の自重が弾性部材により支持され、通
常運転等により生じる横揺れが弾性部材及びトリガーに
より支持される。このとき、トリガーによって相対動作
が規制されているため、下部本体に対する上部本体の相
対位置を固定した状態に保持できるようになる。一方、
地震発生時には、水平加振力が所定強度を超えるために
トリガーが上部本体と下部本体との相対位置の規制を解
き、前記相対動作が減衰部材により減衰されていく。こ
のようにして、上部本体による転倒モーメント荷重を、
脚部上方に位置する免震装置で予め減衰させて小さくす
ることが確実にできるようになる。
【0012】請求項4記載の免震型クレーンは、請求項
1に記載の免震型クレーンにおいて、前記免震装置が、
前記上部本体の自重によるアクシャル荷重と、前記下部
本体及び前記上部本体間の水平方向の相対動作とを支持
する弾性部材と、前記相対動作を生じさせる水平加振力
が所定強度に至るまで前記相対動作を規制するトリガー
と、前記相対動作を減衰させる減衰部材とを備えている
ことを特徴とする。上記請求項4記載の免震型クレーン
によれば、地震が発生していない通常状態では、上部本
体の自重が弾性部材により支持され、通常運転等により
生じる横揺れが減衰部材及び弾性部材及びトリガーによ
り支持される。このとき、トリガーによって相対動作が
規制されているため、下部本体に対する上部本体の相対
位置を固定した状態に保持することができるようにな
る。一方、地震発生時には、水平加振力が所定強度を超
えるためにトリガーが上部本体と下部本体との相対位置
の規制を解き、前記相対動作が、弾性部材による支持が
継続している状態で、減衰部材により減衰されていく。
このようにして、上部本体による転倒モーメント荷重
を、脚部上方に位置する免震装置で予め減衰させて小さ
くすることが確実にできるようになる。
【0013】請求項5記載の免震型クレーンは、請求項
2〜4の何れかに記載の免震型クレーンにおいて、前記
免震装置に、前記相対動作を減衰させるダンパ機構を更
に備えたことを特徴とする。上記請求項5記載の免震型
クレーンによれば、地震発生時の水平加振力による揺れ
を、更に確実に減衰させることができるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、地震等による振動外力
を吸収するように構成された免震型のコンテナクレーン
や橋形クレーン等の免震型クレーンに関するものであ
り、その各実施形態を図面を参照しながら以下に説明す
るが、本発明がこれらのみに限定解釈されるものでない
ことは勿論である。以下の説明においては、まず、第1
〜第4の各実施形態共通の全体構成について説明し、そ
の後、各実施形態の詳細について続けて説明していくも
のとする。
【0015】まず、図1〜図3を参照しながら、前記全
体構成について説明する。図1は、本発明の免震型クレ
ーンの第1〜第4の各実施形態共通の全体構成を示す正
面図である。また、図2は、同免震型クレーンの側面図
である。また、図3は、同免震型クレーンの変形例を示
す図であり、図2に相当する側面図である。なお、以下
の説明においては、各走行装置2,・・・の走行方向に交
差する方向(すなわち、図1の紙面左右方向)を横方
向、前記走行方向を縦方向と称するものとする。また、
従来技術で説明したものと同一構成要素には、同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0016】図1及び図2に示すように、本発明の免震
型クレーンは、複数台(4台)の走行装置2,・・・上に
支持された脚部を有するクレーン本体11と、該クレー
ン本体11に加わる地震による揺れを吸収する複数台
(4台)の免震装置20,・・・とを備えて構成されてい
る。クレーン本体11は、脚部を有する下部本体11b
と、該下部本体11b上に据え付けられる上部本体11
aとの上下に2分割されており、これら下部本体11b
と上部本体11aとの間が、各免震装置20,・・・を介
して接続されている。上部本体11aは、前記横方向に
2分割された門形脚下端間を、主桁14方向に平行なボ
トムビーム12で結合し、独立した高剛性構造に構成さ
れている。
【0017】また、下部本体11bは、前記横方向に2
分割された脚部上端間を主桁14方向に平行なトップビ
ーム13で結合し、図2に示す側面視した場合にはU形
をなす独立剛性構造に構成されている。この下部本体1
1bのトップビーム13の高さは、例えばコンテナクレ
ーンの場合には、下方をコンテナトレーラ等が通過可能
な高さとなるように構成されれば良い。そして、この下
部本体11bの4隅の各下端部分には、従来型の走行装
置2,・・・がそれぞれ設けられている。
【0018】なお、前述のように、各免震装置20,・・
・は、上部本体11a及び下部本体11b間の両分割端
間に接続された装置であり、後述の各実施形態でその詳
細を説明するが、その他の任意構成の免震装置を採用す
ることも可能である。また、上部本体11aとしては、
図2に示すように、その下端部分を前記縦方向に分割し
た構成としても良いが、例えば図3に示すように、上部
本体11aの分割された下端部分間を前記縦方向に延び
るビーム15で結合して更に高い剛性構造にしても良
い。また、図1〜図3では、走行装置2,・・・を備えた
クレーンを示しているが、これに限らず、据付場所に下
部本体11bを据え付け固定した固定式のクレーンに本
発明を適用しても良い。
【0019】本発明の構成を有する免震型クレーンによ
れば、上部本体11aと下部本体11bがそれぞれ剛構
造であるため、図1及び図2に示すように、上部本体1
1aと下部本体11bとの間に装着した各免震装置2
0,・・・には、地震発生時の振動により、前記横方向の
水平加振力R及び鉛直方向のアクシャル荷重AXだけが
主として加わるようになる。すなわち、地震により加わ
る水平加振力のうち、走行方向(前記縦方向)の水平加
振力は、各走行装置2,・・・が各レール面上を滑ること
により緩衝され、走行方向と直角な横方向の水平加振力
Rだけが、各免震装置20,・・・に一様に加わるように
なる。したがって、上部本体11aと下部本体11bと
の間では、転倒モーメント荷重Mと、走行装置2の倒れ
は、殆ど無視できる範囲に減少する。
【0020】これについて更に詳説すると、従来では、
前記クレーン本体1に地震による振動が加わった場合、
その脚部下端に近い低位置に前記免震装置72が配設さ
れていたため、クレーン本体1の全重量による比較的大
きな転倒モーメント荷重Mが前記脚部及び各走行装置
2,・・・に加わることとなっていた。これに対し、本発
明では、上部本体11aによる転倒モーメント荷重M
が、脚部上方に位置する各免震装置20,・・・で予め減
衰されて小さくされており、この小さな転倒モーメント
荷重と、クレーン本体11全体よりも軽量な下部本体1
1bによる小さな転倒モーメント荷重とが合成した転倒
モーメント荷重Mが脚部に加わるようになるので、走行
装置2の倒れが殆ど無視できる範囲に減少するのであ
る。
【0021】このため、本発明の免震型クレーンで用い
る免震装置20としては、水平横方向の水平加振力Rに
対する水平変形機能と、この水平変形を所定範囲内に収
める減衰機能と、アクシャル荷重AXの支持機能と、地
震時以外の通常運転時における水平変位を拘束する手段
とで構成することができ、従来の免震装置で必要とされ
た大掛かりな横方向スライド機構を省略した簡素な構成
で免震型クレーンを提供することができるようになる。
【0022】以上説明の構成を有する本発明の免震型ク
レーンは、クレーン本体11を、脚部を有する下部本体
11bと、該下部本体11b上に据え付けられる上部本
体11aとの上下に2分割し、これら下部本体11bと
上部本体11aとの間を、各免震装置20,・・・を介し
て接続する構成を採用した。この構成によれば、上部本
体11aによる転倒モーメント荷重が、脚部上方に位置
する各免震装置20,・・・で予め減衰されて小さくされ
ており、この小さな転倒モーメント荷重と、クレーン本
体11全体よりも軽量な下部本体11bによる小さな転
倒モーメント荷重とが脚部に加わるようになるので、脚
部の曲げ変形等が小さくなる。
【0023】しかも、これら免震装置20,・・・は、ク
レーン本体11全体よりも軽い上部本体11aによる小
さな転倒モーメント荷重を減衰させるだけで良いので、
従来のような、大きな転倒モーメント荷重を支持する横
方向スライド機構のような大掛かりな機構を必要としな
い。したがって、地震が発生した場合のクレーン本体1
1の揺れに対する、各走行装置2,・・・の転倒や脚の曲
げ変形などの影響を小さくし、なおかつ、大掛かりな機
構を要せずに構成要素を簡素化することが可能となる。
【0024】[第1の実施形態]続いて、本発明の免震
型クレーンの第1の実施形態として、図4〜図7に示す
免震装置20を採用した場合を例に説明していくものと
する。なお、図4は、本実施形態の免震装置を示す図で
あって、(a)は図2のC部拡大図であり、(b)は
(a)のD−D断面図である。また、図5は、同免震装
置を示す図であって、図4のE−E矢視図である。ま
た、図6は、同免震装置を示す側面図である。また、図
7は、同免震装置の作動特性図である。
【0025】図4及び図5において、符号21,22
は、上部本体11a及び下部本体11b間の対抗する隅
部間に設けた免震装置20取付用の座板であり、符号3
1は、免震装置20の一形式として、上下の座板21及
び座板22間に固定して設けたトリガー機能付き積層ゴ
ム31である。
【0026】図6に示すように、本実施形態のトリガー
機能付き積層ゴム31(免震装置20)は、上部本体1
1aの自重によるアクシャル荷重AX及び、下部本体1
1b及び上部本体11a間の水平方向の相対動作を支持
する耐圧性ゴムシート35(弾性部材)と、前記相対動
作を減衰させる鉛軸34(減衰部材)とを備えて構成さ
れている。すなわち、本実施形態のトリガー機能付き積
層ゴム31(免震装置20)は、上下対の取付用フラン
ジ32,33間を接続するように固定配置された1本の
鉛軸34と、該鉛軸34を中央部に貫通させた状態で、
両取付用フランジ32,33間を接続すべく積層された
所要厚さの耐圧性ゴムシート35とを備えて構成されて
いる。
【0027】本実施形態では、トリガー機能付き積層ゴ
ム31の断面剛性を、免震型クレーンの地震発生時以外
の通常運転時に必要な水平変位拘束力に一致させ、なお
かつ、必要な水平変形量を得ることができる高さ及び大
きさを持つように製作されており、このトリガー機能付
き積層ゴム31単体で免震装置20を構成している。な
お、本実施形態では、耐圧性ゴムシート35として円形
のものを使用する場合を説明したが、その他の形状を採
用することも勿論可能である。また、本実施形態では、
各隅部位置毎に1個づつのトリガー機能付きゴム31を
設けるものとしたが、これに限らず、複数個のトリガー
機能付き積層ゴム31をそれぞれ設ける構成も可能であ
る。また、各トリガー機能付き積層ゴム31に設ける鉛
軸34の本数としては、1本に限らず、2本以上の複数
本を設けるものとしても良い。
【0028】このトリガー機能付き積層ゴム31によれ
ば、地震等により下部本体11bが図6の矢印のように
水平振動した場合、図7に示すように、鉛軸34を含む
自らの断面剛性(トリガー機能)で対抗できるまで、水
平力Rに対抗してその直立姿勢を保ち、前記断面剛性を
越えた場合には、水平力Rに比例してトリガー機能付き
積層ゴム31がその変位を正逆方向に繰返す特性を有し
ている。
【0029】すなわち、本実施形態の免震装置20で
は、アクシャル荷重AXをトリガー機能付き積層ゴム3
1で支持し、地震発生時には、上部本体11aに加わる
横方向の水平加振力荷重Rに対してトリガー機能付き積
層ゴム31が自らの剛性撓み及び復元力で上部本体11
aの水平方向変位を吸収減衰するようになっている。な
おかつ、この免震装置20は、地震発生時以外の通常運
転時では、トリガー機能付き積層ゴム31自身の剛性に
より、上部本体11aの水平変位をゼロに保持すること
もできるようになっている。このため、最もシンプルな
構造の手の掛らない免震装置20を持つ免震型クレーン
を提供することが可能となる。このようにして、上部本
体11aによる転倒モーメント荷重Mを、脚部上方に位
置する免震装置20で予め減衰させて小さくすることが
確実にできるようになる。
【0030】したがって、本実施形態の免震装置20
(トリガー機能付き積層ゴム31)を備えた免震型クレ
ーンによれば、地震が発生した場合のクレーン本体11
の揺れに対する、各走行装置2,・・・の転倒や脚の曲げ
変形などの影響を小さくし、なおかつ、大掛かりな機構
を要せずに構成要素を簡素化できるという効果を、確実
に得ることが可能となる。
【0031】[第2の実施形態]続いて、本発明の免震
型クレーンの第2の実施形態として、図8〜図11に示
す免震装置20を採用した場合を例に説明していくもの
とする。なお、図8は、本実施形態の免震装置を示す図
であって、図2のC部拡大図である。また、図9は、同
免震装置を示す図であって、図8のF−F断面図であ
る。また、図10は、同免震装置を示す側面図である。
また、図11は、同免震装置の作動特性図である。な
お、本実施形態は、上記第1の実施形態の変形例に相当
するので、上記第1の実施形態と同一構成要素には同一
符号を付し、その説明を省略する。
【0032】図8〜図10に示すように、本実施形態の
免震装置20は、上部本体11aの自重によるアクシャ
ル荷重AX及び、下部本体11b及び上部本体11a間
の水平方向の相対動作とを支持する積層ゴム41(弾性
部材)と、前記相対動作を生じさせる水平加振力が所定
強度に至るまで前記相対動作を規制するシアーピン装置
42(トリガー)とを備えて構成されている。すなわ
ち、本実施形態の免震装置20は、上下対の取付用フラ
ンジ43,44間を接続するように積層されたトリガー
機能なしの通常の積層ゴム41と、座板21,22間に
1個ずつ設けられて通常運転時の積層ゴム41の水平変
位を抑制するシアーピン装置42とで構成されている。
【0033】図10に示すように、積層ゴム41は、上
下対の取付用フランジ43,44間に所要厚さの耐圧性
ゴムシート45を積層させたものであり、下部本体11
bが地震等により矢印のように水平振動した場合に、図
11に示すように比較的低い水平加振力Rに比例した変
位を正逆方向に繰返す特性を有している。そして、この
積層ゴム41は、上部本体11a側に発生する水平振動
を吸収し復元するのに必要な水平変形量を得ることがで
きる高さ及び大きさを持つように製作されている。な
お、本実施形態では、積層ゴム41は円形のものを採用
したが、これに限らず、他の形状を採用することも勿論
可能である。また、本実施形態では、各隅部位置毎に1
個づつの積層ゴム41を設けるものとしたが、これに限
らず、複数個の積層ゴム41をそれぞれ設ける構成も可
能である。
【0034】図8に示す前記シアーピン42は、座板2
1,22間を接続しており、地震発生時以外の通常運転
時における積層ゴム41の水平変位を抑制し、地震発生
時には、シアーピン42aを切断させて座板21,22
間の固定(すなわち、上部本体11a及び下部本体11
b間の固定)を解き、積層ゴム41が水平変位(すなわ
ち、上部本体11a及び下部本体11b間の水平方向相
対動作)が可能となる。なお、このシアーピン装置42
の代わりに、ブレーキ装置または自動制御型の油圧ダン
パなど、その他のトリガー装置に置き換えることも可能
である。
【0035】以上説明の構成を有する免震装置20によ
れば、地震が発生していない通常状態では、上部本体1
1aの自重によるアクシャル荷重AXが積層ゴム41に
より支持され、通常運転等により生じる横揺れがシアー
ピン装置42及び積層ゴム41により支持される。この
とき、シアーピン装置42によって相対動作が規制され
ているため、下部本体11bに対する上部本体11aの
相対位置を固定した状態に保持できるようになる。一
方、地震発生時には、クレーン本体11に加わる横方向
の水平加振力Rが所定強度を超えるため、シアーピン装
置42のシアーピン42aが破断して上部本体11a及
び下部本体11b間の相対位置の規制を解き、これらの
間での相対動作を、積層ゴム41が自らの剛性撓み及び
復元力によって減衰させていく。このようにして、上部
本体11aによる転倒モーメント荷重Mを、脚部上方に
位置する免震装置20で予め減衰させて小さくすること
が確実にできるようになる。
【0036】したがって、本実施形態の免震装置20を
備えた免震型クレーンによれば、地震が発生した場合の
クレーン本体11の揺れに対する、各走行装置2,・・・
の転倒や脚の曲げ変形などの影響を小さくし、なおか
つ、大掛かりな機構を要せずに構成要素を簡素化できる
という効果を、確実に得ることが可能となる。
【0037】[第3の実施形態]続いて、本発明の免震
型クレーンの第3の実施形態として、図12及び図13
に示す免震装置20を採用した場合を例に説明していく
ものとする。なお、図12は、本実施形態の免震装置を
示す図であって、図2のC部拡大図である。また、図1
3は、同免震装置を示す図であって、図12のG−G断
面図である。なお、本実施形態は、上記第2の実施形態
の変形例に相当するので、上記第2の実施形態と同一構
成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0038】図12及び図13に示すように、本実施形
態の免震装置20は、上部本体11aの自重によるアク
シャル荷重AX及び、下部本体11b及び上部本体11
a間の水平方向の相対動作を支持する積層ゴム41(弾
性部材)と、前記相対動作を生じさせる水平加振力が所
定強度に至るまで前記相対動作を規制するシアーピン装
置42(トリガー)と、前記相対動作を減衰させる一対
の油圧ダンパ46(ダンパ機構)を備えて構成されてい
る。すなわち、本実施形態の免震装置20は、上記第2
の実施形態に一対の油圧ダンパ46を追加装備した構成
となっている。
【0039】各油圧ダンパ46は、4個所の各免震装置
20毎に、上下対の幅広の座板21,22間に設けられ
た縦方向のブラケット47,48間に水平に連結され、
前記横方向及び前記縦方向を向くように各1個づつが積
層ゴム41に隣接して配置されている。なお、油圧ダン
パ46としては、本実施形態のように、前記横方向と前
記縦方向との両方を設ける構成の他、クレーン本体11
の走行方向(前記縦方向)の油圧ダンパ46を省略し、
前記横方向のダンパ46だけを設ける構成も勿論可能で
ある。
【0040】以上説明の構成を有する免震装置20によ
れば、地震が発生していない通常状態では、上部本体1
1aの自重によるアクシャル荷重AXが積層ゴム41に
より支持され、通常運転等により生じる横揺れがシアー
ピン装置42及び積層ゴム41により支持される。この
とき、シアーピン装置42によって相対動作が規制され
ているため、下部本体11bに対する上部本体11aの
相対位置を固定した状態に保持することができるように
なる。一方、地震発生時には、クレーン本体11に加わ
る横方向の水平加振力Rが所定強度を超えるため、シア
ーピン装置42のシアーピン42aが破断して上部本体
11a及び下部本体11b間の相対位置の規制を解き、
これらの間での相対動作を、積層ゴム41が自らの剛性
撓み及び復元力によって減衰させていく。
【0041】この積層ゴム41による振動減衰に加え
て、本実施形態では油圧ダンパ46を備えているため、
地震発生時の水平加振力による揺れを、更に確実に減衰
させることができる。すなわち、地震発生時にクレーン
本体11に加わる水平加振力R及び走行方向の水平加振
力が、積層ゴム41,前記横方向を向いた油圧ダンパ4
6,及び走行方向を向いた油圧ダンパ46の各復元力に
よって抑制されながら、上部本体11a及び下部本体1
1b間が相対変位する。このため、より高い振動減衰効
果を得ることが可能となっている。
【0042】[第4の実施形態]続いて、本発明の免震
型クレーンの第4の実施形態として、図14及び図15
に示す免震装置20を採用した場合を例に説明していく
ものとする。なお、図14は、本実施形態の免震装置を
示す図であって、図2のC部拡大側面図である。また、
図15は、同免震装置を示す図であって、図14のH−
H断面図である。なお、本実施形態は、上記第1の実施
形態の変形例に相当するので、上記第1の実施形態と同
一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0043】図14及び図15に示すように、本実施形
態の免震装置20は、上記第1の実施形態の免震装置2
0に、上記第3の実施形態で説明した一対の油圧ダンパ
46,46を追加装備したものである。すなわち、本実
施形態の免震装置20は、前記トリガー機能付き積層ゴ
ム31と、前記各油圧ダンパ46,46とを備えて構成
されている。トリガー機能付き積層ゴム31は、上記第
1の実施形態のものと同様に、上部本体11aの自重に
よるアクシャル荷重AX及び、下部本体11b及び上部
本体11a間の水平方向の相対動作を支持する耐圧性ゴ
ムシート35(弾性部材)と、前記相対動作を減衰させ
る鉛軸34(減衰部材)とを備えて構成されている。
【0044】また、各油圧ダンパ46,46も、上記第
3の実施形態と同様に、4個所の各免震装置20毎に、
上下対の幅広の座板21,22間に設けられた縦方向の
ブラケット47,48間に水平に連結され、前記横方向
及び前記縦方向を向くように各1個づつがトリガー機能
付き積層ゴム31に隣接して配置されている。なお、油
圧ダンパ46としては、本実施形態のように、前記横方
向と前記縦方向との両方に設ける構成の他、クレーン本
体11の走行方向(前記縦方向)の油圧ダンパ46を省
略し、前記横方向のダンパ46だけを設ける構成も勿論
可能である。
【0045】以上説明の構成を有する免震装置20によ
れば、アクシャル荷重AXをトリガー機能付き積層ゴム
31で支持し、地震発生時には、上部本体11aに加わ
る横方向の水平加振力荷重Rに対してトリガー機能付き
積層ゴム31が自らの剛性撓み及び復元力で上部本体1
1aの水平方向変位を吸収減衰するようになっている。
なおかつ、このトリガー機能付き積層ゴム31による振
動減衰に加えて、本実施形態では油圧ダンパ46を備え
ているため、地震発生時の水平加振力による揺れを、更
に確実に減衰させることができる。すなわち、地震発生
時にクレーン本体11に加わる横水平力R及び走行方向
の水平加振力が、トリガー機能付き積層ゴム41,前記
横方向を向いた油圧ダンパ46,及び走行方向を向いた
油圧ダンパ46の各復元力で抑制されながら上部本体1
1a及び下部本体11b間が相対変位する。このため、
より高い振動減衰効果を得ることが可能となっている。
したがって、上部本体11aによる転倒モーメント荷重
を、脚部上方に位置する免震装置20で予め減衰させて
小さくすることが確実にできるようになっている。
【0046】なお、本実施形態の免震装置20に、上記
第2の実施形態で説明した前記シアーピン装置42を更
に追加装備する構成(図示せず)も、勿論採用可能であ
る。すなわち、免震装置20が、上部本体11aの自重
によるアクシャル荷重AXと、下部本体11b及び上部
本体11a間の水平方向の相対動作とを支持する前記積
層ゴム31(弾性部材)と、前記相対動作を生じさせる
水平加振力が所定強度に至るまで前記相対動作を規制す
るシアーピン装置42(トリガー)と、前記相対動作を
減衰させる減衰部材である、各油圧ダンパ46,46及
び鉛軸34とを備えた構成である。
【0047】この場合、地震が発生していない通常状態
では、上部本体11aの自重によるアクシャル荷重AX
が積層ゴム31により支持され、通常運転等により生じ
る横揺れが、シアーピン装置42及び各油圧ダンパ4
6,46及び鉛軸34により支持される。このとき、シ
アーピン装置42によって相対動作が規制されているた
め、下部本体11bに対する上部本体11aの相対位置
を固定した状態に保持することができるようになる。一
方、地震発生時には、水平加振力が所定強度を超えるた
めにシアーピン装置42が上部本体11aと下部本体1
1bとの相対位置の規制を解き、前記相対動作が、積層
ゴム31による支持が継続している状態で、各油圧ダン
パ46,46及び鉛軸34により減衰されていく。この
ようにして、上部本体11aによる転倒モーメント荷重
を、脚部上方に位置する免震装置20で予め減衰させて
小さくすることが確実にできるようになる。
【0048】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の免震型クレー
ンは、クレーン本体を、脚部を有する下部本体と、該下
部本体上に据え付けられる上部本体とに分割し、これら
下部本体と上部本体との間を、免震装置を介して接続す
る構成を採用した。この構成によれば、上部本体による
転倒モーメント荷重が、脚部上方に位置する免震装置で
予め減衰して小さくされており、この小さな転倒モーメ
ント荷重と、クレーン本体全体よりも軽量な下部本体に
よる小さな転倒モーメント荷重とが脚部に加わるように
なるので、脚部の曲げ変形等が小さくなる。しかも、こ
の免震装置は、上部本体による小さな転倒モーメント荷
重を減衰させるだけで良いので、従来のような、大きな
モーメント力を支持できる横方向スライド機構のような
大掛かりな機構を必要としない。したがって、地震力が
発生した場合のクレーン本体の揺れに対する、脚の曲げ
変形等の影響を小さくし、なおかつ、大掛かりな機構を
要せずに構成要素を簡素化することが可能となる。
【0049】また、請求項2〜4の何れかに記載の免震
型クレーンによれば、請求項1の効果を確実に得ること
が可能となる。
【0050】また、請求項5に記載の免震型クレーン
は、免震装置に、相対動作を減衰させるダンパ機構を更
に備えた構成を採用した。この構成によれば、地震発生
時の水平加振力による揺れを、更に確実に減衰させるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の免震型クレーンの第1〜第4の実施
形態に共通する全体構成を示す正面図である。
【図2】 同免震型クレーンの側面図である。
【図3】 同免震型クレーンの変形例を示す図であり、
図2に相当する側面図である。
【図4】 本発明の免震型クレーンの第1の実施形態の
免震装置を示す図であって、(a)は図2のC部拡大図
であり、(b)は(a)のD−D断面図である。
【図5】 同免震型クレーンの同免震装置を示す図であ
って、図4のE−E矢視図である。
【図6】 同免震型クレーンの同免震装置を示す側面図
である。
【図7】 同免震型クレーンの同免震装置の作動特性図
である。
【図8】 本発明の免震型クレーンの第2の実施形態の
免震装置を示す図であって、図2のC部拡大図である。
【図9】 同免震型クレーンの同免震装置を示す図であ
って、図8のF−F断面図である。
【図10】 同免震型クレーンの同免震装置を示す側面
図である。
【図11】 同免震型クレーンの同免震装置の作動特性
図である。
【図12】 本発明の免震型クレーンの第3の実施形態
の免震装置を示す図であって、図2のC部拡大図であ
る。
【図13】 同免震型クレーンの同免震装置を示す図で
あって、図12のG−G断面図である。
【図14】 本発明の免震型クレーンの第4の実施形態
の免震装置を示す図であって、図2のC部拡大側面図で
ある。
【図15】 同免震型クレーンの同免震装置を示す図で
あって、図14のH−H断面図である。
【図16】 従来の免震型クレーンを示す正面図であ
る。
【図17】 同免震型クレーンの側面図である。
【図18】 同免震型クレーンの免震装置を示す図であ
って、図17のA部拡大図である。
【図19】 同免震型クレーンの同免震装置を示す図で
あって、図18のB−B矢視図である。
【図20】 従来の大型クレーンに対して地震による水
平加振力が作用した場合を示す図であり、免震装置を備
えない場合の振動形態を示す斜視図である。
【図21】 従来の大型クレーンに対して地震による水
平加振力が作用した場合を示す図であり、免震装置を備
えた場合の振動形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11・・・クレーン本体 11a・・・上部本体 11b・・・下部本体 20・・・免震装置 34・・・鉛軸(減衰部材) 35,45・・・耐圧性ゴムシート(弾性部材) 42・・・シアーピン装置(トリガー) 46・・・油圧ダンパ(ダンパ機構) AX・・・アクシャル荷重
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 欣昭 広島県広島市中区江波沖町5番1号 エム イーシーエンジニアリングサービス株式会 社内 Fターム(参考) 3F202 AA04 CE01 3F204 AA02 CA05 FB20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脚部を有するクレーン本体と、該クレー
    ン本体に加わる地震による揺れを吸収する免震装置とを
    備えた免震型クレーンであって、 前記クレーン本体を、前記脚部を有する下部本体と、該
    下部本体上に据え付けられる上部本体とに分割し、 これら下部本体と上部本体との間を、前記免震装置を介
    して接続したことを特徴とする免震型クレーン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の免震型クレーンにおい
    て、 前記免震装置は、前記上部本体の自重によるアクシャル
    荷重と、前記下部本体及び前記上部本体間の水平方向の
    相対動作とを支持する弾性部材と、 前記相対動作を減衰させる減衰部材とを備えていること
    を特徴とする免震型クレーン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の免震型クレーンにおい
    て、 前記免震装置は、前記上部本体の自重によるアクシャル
    荷重と、前記下部本体及び前記上部本体間の水平方向の
    相対動作とを支持する弾性部材と、 前記相対動作を生じさせる水平加振力が所定強度に至る
    まで前記相対動作を規制するトリガーとを備えているこ
    とを特徴とする免震型クレーン。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の免震型クレーンにおい
    て、 前記免震装置は、前記上部本体の自重によるアクシャル
    荷重と、前記下部本体及び前記上部本体間の水平方向の
    相対動作とを支持する弾性部材と、 前記相対動作を生じさせる水平加振力が所定強度に至る
    まで前記相対動作を規制するトリガーと、 前記相対動作を減衰させる減衰部材とを備えていること
    を特徴とする免震型クレーン。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4の何れかに記載の免震型ク
    レーンにおいて、 前記免震装置に、前記相対動作を減衰させるダンパ機構
    を更に備えたことを特徴とする免震型クレーン。
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