JP2002298149A - データ合成処理装置、データ合成処理方法、データ合成処理プログラムを記録した機械読取可能な記録媒体およびデータ合成処理プログラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実用性に優れるデータ合成処理を提供する。 【解決手段】 部品選択表示処理部２０２により表示さ
れた複数部品２ｊの部品特定情報の中から、所望シナリ
オであるテンプレート１ｉのテンプレートデータ１Ｃに
記述されて合成処理の対象として所望される部品２ｊの
情報が、ユーザ任意入力部２０４が操作されて選択され
ると、選択された情報に対応の所望部品２ｊを用いて部
品結合部２１８、部品解釈部２２０および部品選択／決
定部２２２による合成処理が実行されて、実行結果得ら
れた合成データは合成データ表示処理部２０８にて表示
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はデータ合成処理装
置、データ合成処理方法、データ合成処理プログラムを
記録した機械読取可能な記録媒体およびデータ合成処理
プログラムに関し、特に、意図された筋書き（以下、シ
ナリオという）に従って複数のデータを合成するための
データ合成処理装置、データ合成処理方法、データ合成
処理プログラムを記録した機械読取可能な記録媒体およ
びデータ合成処理プログラムに関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
アニメーションデータなどのマルチメディアデータを合
成する処理において、ユーザは専用の合成ツールを使用
し、合成のためのデータ選択や編集などを自ら行なう必
要があった。このようなデータ合成処理装置の一例とし
て、特公平７−４３７７４号公報に開示されるアニメー
ション作成処理装置がある。この装置では、複数の画像
データの属性を合成する基本的な技術が示される。しか
しながらこの公報には、ユーザが所望するシナリオに従
って、適切に画像を合成するためのユーザインターフェ
イス情報とアニメーション作成処理を連係させること
や、合成により得られたデータの表示手順についての開
示はない。したがって、従来はユーザの所望するシナリ
オに適合した合成処理のために用いられるデータをユー
ザが選択しやすいように表示したり、合成に用いられる
データの属性に応じて合成により得られたデータの表示
方法を変えたり、合成により得られたデータを修正した
りすることが容易にできないので実用性に優れないとい
う課題があった。

【０００３】また、上述した公報に開示の技術は、複数
のデータを用いて合成処理する際に、合成に用いられた
データの属性情報を有する中間フレームを生成する必要
があるから、合成に用いられたデータに変更が加えられ
た場合には、その都度、中間フレームを再度生成する必
要が生じて、合成により得られたデータの管理が煩雑に
なり、実用性に優れない。

【０００４】それゆえにこの発明の目的は、実用性に優
れるデータ合成処理装置、データ合成処理方法、データ
合成処理プログラムを記録した機械読取可能な記録媒体
およびデータ合成処理プログラムを提供することであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明のある局面に係
るデータ合成処理装置は、所望されるシナリオを示すシ
ナリオ情報に従い、前記シナリオに登場しうる複数のオ
ブジェクトを特定するオブジェクト特定情報を提示する
提示手段と、前記提示手段により提示された前記オブジ
ェクト特定情報に基づく外部入力に従って、前記複数オ
ブジェクトのうちから所望される前記オブジェクトを選
択するオブジェクト選択手段と、前記オブジェクト選択
手段により選択された前記所望オブジェクトに対応のオ
ブジェクトデータを、予め準備されたオブジェクトデー
タ群において特定するデータ特定手段と、前記データ特
定手段により特定された前記複数のオブジェクトデータ
を前記シナリオ情報に従い合成処理して合成データを生
成するデータ合成手段とを備える。

【０００６】したがって、提示手段により提示された複
数オブジェクトのオブジェクト特定情報の中から、所望
されるシナリオに登場して合成処理の対象として所望さ
れるオブジェクトのオブジェクト特定情報をオブジェク
ト選択手段により選択するだけで、データ特定手段およ
びデータ合成手段を介して、選択された所望オブジェク
トのデータを合成処理して合成データを得ることができ
る。

【０００７】それゆえに、ユーザは所望オブジェクトの
データを所望シナリオに従い合成処理して合成データを
得る場合には、オブジェクト選択手段において選択操作
のための外部入力を行なうだけの簡単操作で済むから、
実用的である。

【０００８】上述のデータ合成処理装置は、外部入力に
基づいて複数種類の前記シナリオから、前記所望シナリ
オを選択するためのシナリオ選択手段をさらに備えても
よい。

【０００９】したがって、ユーザは所望シナリオを選択
するためには、シナリオ選択手段においてシナリオ選択
のための外部入力をするだけで良い。

【００１０】上述のデータ合成処理装置では、前記シナ
リオ情報は、前記合成データについての前記シナリオに
対応した属性を示す属性情報を含み、前記合成処理では
前記データ群において特定された前記所望データには前
記属性情報により示される前記属性が対応付けされる。

【００１１】したがって、合成対象としてデータ群から
選択された所望オブジェクトのデータには、合成処理に
おいてシナリオに対応した属性が対応付けられる。それ
ゆえに、予め準備されるデータ群のデータを、所望され
る各種シナリオ間で共用できる。

【００１２】上述のデータ合成処理装置は、前記データ
合成手段により生成された前記合成データを前記シナリ
オ情報に従い出力する出力手段をさらに備えて、前記属
性情報には、前記出力手段により前記合成データが出力
される際の前記複数オブジェクトデータそれぞれについ
ての出力態様を決定する出力態様情報が含まれることを
特徴とする。

【００１３】したがって、合成データが出力手段により
出力される際には、該合成データを生成している複数オ
ブジェクトデータそれぞれは、所望シナリオにより決定
されている対応の出力態様に従い出力される。

【００１４】それゆえに、合成データ出力時には、該合
成データを生成している各オブジェクトデータを、所望
するシナリオ通りの態様で出力させることができる。

【００１５】上述のデータ合成処理装置では、出力態様
情報には、前記複数オブジェクトデータそれぞれについ
ての配置に関する情報が含まれることを特徴とする。

【００１６】したがって、合成データ出力時には、該合
成データを生成している各オブジェクトデータを、所望
するシナリオに従う配置にて出力させることができる。

【００１７】上述のデータ合成処理装置では、前記出力
態様情報には、前記複数オブジェクトデータそれぞれに
ついての出力タイミングに関する情報が含まれることを
特徴とする。

【００１８】したがって、合成データ出力時には、該合
成データを生成している各オブジェクトデータを、所望
するシナリオに従う出力（登場の）タイミングにて出力
させることができる。

【００１９】上述のデータ合成処理装置では、前記出力
態様情報には、前記複数オブジェクトデータそれぞれに
ついての動きに関する情報が含まれることを特徴とす
る。

【００２０】したがって、合成データ出力時には、該合
成データを生成している各オブジェクトデータを、所望
するシナリオに従う動きを持たせて出力させることがで
きる。

【００２１】上述のデータ合成処理装置では、出力態様
情報により、前記複数オブジェクトデータについての出
力時のフォーマットが示されることを特徴とする。

【００２２】したがって、合成データ出力時には、該合
成データを生成している各オブジェクトデータを、所望
するシナリオに従うフォーマットに従い出力させること
ができる。

【００２３】上述のデータ合成処理装置では、出力手段
は前記合成データを、任意データと関連付けて出力する
関連付け出力手段を有する。

【００２４】したがって、合成処理により生成された合
成データを、任意データと関連付けして出力することも
できるから、合成データの出力態様を多様化できる。

【００２５】上述のデータ合成処理装置では、シナリオ
情報には前記任意データを特定する情報と前記関連の内
容を特定する関連内容情報が含まれることを特徴とす
る。

【００２６】したがって、合成データと関連付けされる
任意データと関連の内容を、該合成データの生成に用い
られたシナリオ情報により特定できる。

【００２７】上述のデータ合成処理装置では、関連内容
情報は、前記任意データが有する時間情報により示され
ることを特徴とする。

【００２８】したがって、合成データと任意データを関
連付けて出力する際には、任意データが有する時間情報
に従い関連付けして出力することができる。それゆえ
に、任意データが有する例えば日付カレンダー情報、時
計の情報で関連付けして出力できる。

【００２９】上述のデータ合成処理装置では、前記関連
内容情報は、前記任意データが有する位置情報により示
されることを特徴とする。

【００３０】したがって、合成データと任意データを関
連付けて出力する際には、任意データが有する位置情報
に従い関連付けして出力することができる。それゆえ
に、任意データが有する例えば、見取り図や地図の情報
などで関連付けして出力できる。

【００３１】上述のデータ合成処理装置では、前記関連
内容情報は、前記任意データが有する個人情報により示
されることを特徴とする。

【００３２】したがって、合成データと任意データを関
連付けて出力する際には、任意データが有する個人情報
に従い関連付けして出力することができる。それゆえ
に、任意データが有する例えば住所録や電話帳の情報な
どで関連付けして出力できる。

【００３３】上述のデータ合成処理装置では、前記デー
タ合成手段により生成された前記合成データごとに、該
合成データの前記シナリオ情報を指示するシナリオ指示
データと該合成データの生成に用いられた前記オブジェ
クトデータ群中の前記オブジェクトデータを指示するオ
ブジェクト指示データとを対応させて格納する合成デー
タ格納手段をさらに備えて、前記出力手段は、前記合成
データ格納手段における所望される前記合成データにつ
いて、対応の前記シナリオ指示データで指示される前記
シナリオ情報に従い対応する前記オブジェクト指示デー
タにより指示される前記オブジェクトデータ群中の前記
オブジェクトデータを合成して出力することを特徴とす
る。

【００３４】したがって、合成データ格納手段に格納さ
れた合成データについて生成に用いられたオブジェクト
データは、対応するオブジェクト指示データによりオブ
ジェクトデータ群中において指示されて特定されるか
ら、言換えるとオブジェクトデータそのものを用いて合
成データ格納手段に格納された合成データが構成されて
ないから、合成時から再生時までの間に合成に用いられ
たオブジェクトデータが修正などされていても、再度、
合成処理をする必要はないので、使い勝手に優れる。

【００３５】この発明の他の局面に係るデータ合成処理
方法は、所望されるシナリオを示すシナリオ情報に従
い、前記シナリオに登場しうる複数のオブジェクトを特
定するオブジェクト特定情報を提示する提示ステップ
と、前記提示ステップにより提示された前記オブジェク
ト特定情報に基づく外部入力に従って、前記複数オブジ
ェクトのうちから所望される前記オブジェクトを選択す
るオブジェクト選択ステップと、前記オブジェクト選択
ステップにより選択された前記所望オブジェクトに対応
のオブジェクトデータを、予め準備されたオブジェクト
データ群において特定するデータ特定ステップと、前記
データ特定ステップにより特定された前記複数のオブジ
ェクトデータを前記シナリオ情報に従い合成処理して合
成データを生成するデータ合成ステップとを備える。

【００３６】この発明のさらなる他の局面に係る機械読
取可能な記録媒体には、上述のデータ合成処理方法をコ
ンピュータで実行するためのデータ合成処理プログラム
が記録される。

【００３７】この発明のさらなる他の局面に係るデータ
合成処理プログラムは、上述のデータ合成処理方法をコ
ンピュータで実行するためのプログラムである。

【００３８】

【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態に
ついて図面を参照し説明する。

【００３９】各実施の形態では、合成処理に用いられる
合成対象データを部品と呼び、１つ以上の合成対象デー
タを用いて合成処理がなされて、その結果得られたデー
タを合成データと呼ぶ。部品は、シナリオに登場する人
や物や文字や音や光などのオブジェクト（物体）を示す
データであるが、このようなイメージデータ（静止画デ
ータ、動画データ）、音声データおよびテキストデータ
などに限定されず、他の種類のデータが含まれても良
い。

【００４０】各実施の形態では、合成対象データである
部品は、ユーザが所望するシナリオに適合したカテゴリ
に従って表示されて、ユーザは表示された部品中から、
所望する部品を選択するだけで、ユーザが所望する部品
を用いた合成処理を実現できる。また、合成処理におい
て、どのような部品を、どの位置において、どのような
タイミングで表示（出力）させるかなどの合成データの
属性を示す情報が記述されているファイル（以下、テン
プレートと呼ぶ）の内容に基づいて合成処理が行なわれ
て合成データが生成される。

【００４１】図１は、この発明の各実施の形態に係るデ
ータ合成処理システムの機能構成図である。図２は、こ
の発明の各実施の形態に係るデータ合成処理システムが
搭載される情報処理装置の構成図である。図２の装置
は、携帯型電話機に搭載されても良く、また携帯型情報
処理端末を含む各種の情報処理端末に搭載されても良
い。

【００４２】図２を参照して、情報処理装置は、ＣＲＴ
（陰極線管）や液晶ディスプレイなどからなるモニタ１
１０、キーボード１５０、マウス１６０、該情報処理装
置自体を集中的に制御および監視するためのＣＰＵ（中
央処理装置の略）１２２、ＲＯＭ（Read Only Memor
y）またはＲＡＭ（ランダムアクセスメモリの略）を含
んで構成されるメモリ１２４、固定ディスク１２６、Ｆ
Ｄ（フレキシブルディスク）１３２が着脱自在に装着さ
れて、装着されたＦＤ１３２をアクセスするＦＤ駆動装
置１３０、ＣＤ−ＲＯＭ（Compact Disc Read Only
Memory）１４２が着脱自在に装着されて、装着された
ＣＤ−ＲＯＭ１４２をアクセスするＣＤ−ＲＯＭ駆動装
置１４０、インターネットを含む各種の通信ネットワー
ク１８２と該情報処理装置とを通信接続するための通信
インターフェィス１８０を含む。これらの各部はバスを
介して相互に接続される。

【００４３】また情報処理装置には、カセット形式の磁
気テープが着脱自在に装着されて磁気テープをアクセス
する磁気テープ装置が設けられても良い。

【００４４】図１を参照してデータ合成処理システム
は、図２のマウス１６０、ペンタブレット１７０、キー
ボード１８０およびモニタ１１０に対応するユーザイン
ターフェイス２００、図２のＣＰＵ１２２により実行さ
れるプログラムによる処理機能に対応する合成処理エン
ジン２１０ならびに図２のメモリ１２４または固定ディ
スク１２６に対応するテンプレートデータベース２３
０、部品データベース２４０および合成用データベース
２５０を含む。

【００４５】テンプレートデータベース２３０には、複
数種類のテンプレート１ｉ（ｉ＝１、２、３、…、ｎ）
が格納される。テンプレート１ｉは、テンプレート名称
情報１Ａ、テンプレートジャンル１Ｂ、テンプレートデ
ータ１Ｃおよび合成データ種別１Ｄを含む。テンプレー
ト名称情報１Ａは、当該テンプレート１ｉをテンプレー
トデータベース２３０において一意に識別するための情
報である。テンプレートデータベース２３０における複
数のテンプレート１ｉは、複数のジャンルのいずれかに
属する。テンプレートジャンル情報１Ｂは当該テンプレ
ート１ｉの属するテンプレートのジャンルを示して、テ
ンプレートデータベース２３０においてテンプレート１
ｉを検索するためのキーとして用いられる。テンプレー
トデータ１Ｃは、合成のために用いられる１つ以上の部
品を特定する情報（部品個数、部品名）と、部品を合成
する際の各部品に対応の属性情報のパラメータ値の情報
を示す。合成データ種別情報１Ｄは、対応する合成デー
タのフォーマットの種別を示す。たとえば、合成データ
種別情報１Ｄによりアニメーション（アニメＧＩＦ、フ
ラッシュなど）、画像（ＪＰＥＧなど）などのように合
成データのフォーマットの種別が指定される。

【００４６】部品データベース２４０は、合成のために
用いられる複数種類の部品２ｊ（ｊ＝１、２、３、…、
ｍ）を格納する。それぞれの部品２ｊは部品名称情報２
Ａ、部品区分情報２Ｂ、部品データ種別情報２Ｃおよび
部品データ２Ｄを含む。

【００４７】部品名称情報２Ａは当該部品２ｊを部品デ
ータベース２４０内で一意に識別するための識別子を示
す。部品区分情報２Ｂはジャンルデータ２１Ｂおよびキ
ーワードデータ２２Ｂを含む。

【００４８】部品区分情報２Ｂは部品データベース２４
０において合成処理のための部品を検索するためのキー
として用いられる。たとえば、ジャンルデータ２１Ｂが
“天気予報”を示し、キーワードデータ２２Ｂが“晴
れ”のように設定されていれば、天気予報の晴れのち曇
りというシナリオに対応のテンプレート１ｉに従った合
成処理の部品として（“晴れ”に関する部品として）部
品２ｊが検索される。部品データ種別情報２Ｃは当該部
品２ｊのフォーマットの種別を示す。たとえば、アニメ
ーション（アニメＧＩＦ、フラッシュなど）、画像（Ｊ
ＰＥＧなど）などのようにフォーマットを指定する。

【００４９】部品データ２Ｄは対応の部品データ種別情
報２Ｃで示されるフォーマットに従う部品２ｊのデータ
内容を示す。部品データ２Ｄは対応の部品データ種別情
報２Ｃで示されるフォーマットに対応して予めシステム
において準備された表示用ツールを用いて表示可能な状
態で部品データベース２４０に登録されている。

【００５０】テンプレート１ｉおよび部品２ｊはユーザ
がユーザ任意入力部０４を操作して作成し、テンプレー
トデータベース２３０および部品データベース２４０に
登録するようにしても良いし、他のシステムで作成され
たものが登録されるようにしても良い。その場合には、
通信ネットワーク１８２または記録媒体などを経由して
登録されるようにしても良い。

【００５１】合成用データベース２５０には、合成処理
の結果生成された複数の合成データ３ｈ（ｈ＝１、２、
…、ｋ）が格納される。合成データ３ｈは、合成データ
識別子３Ａ、テンプレート情報３Ｂおよび合成データ内
容３Ｃを含む。合成データ識別子３Ａは、合成用データ
ベース２５０において当該合成データ３ｈを一意に識別
するための情報である。テンプレート情報３Ｂは、当該
合成データ３ｈについて合成処理を実行した際に使用さ
れたテンプレートデータベース２３０中のいずれかのテ
ンプレート１ｉを示す。

【００５２】合成データ内容３Ｃは、該合成データ３ｈ
を生成する部品２ｊを部品データベース２４０中で指示
するポインタ情報からなる。

【００５３】ユーザインターフェイス２００は部品選択
表示処理部２０２、ユーザ任意入力部２０４、テンプレ
ート選択表示処理部２０６および合成データ表示処理部
２０８を含む。部品選択表示処理部２０２は、合成処理
に用いるべき部品２ｊをユーザが選択できるように作用
する。ユーザ任意入力部２０４はアニメーションの吹出
しを埋めるための文字データなど、合成処理のための各
種データをユーザが入力することができるように作用す
る。テンプレート選択表示処理部２０６はユーザが所望
するシナリオに対応したテンプレート１ｉを、ユーザが
指定可能なように作用する。

【００５４】合成データ表示処理部２０８は、合成処理
により得られた合成データをモニタ１１０に表示するよ
う作用する。

【００５５】合成処理エンジン２１０はテンプレート解
釈部２１２、テンプレート選択／決定部２１４、データ
ベース検索部２１６、部品結合部２１８、部品解釈部２
２０および部品選択／決定部２２２を含む。データベー
ス検索部２１６は、テンプレートデータベース２３０、
部品データベース２４０および合成用データベース２５
０を検索する。

【００５６】合成データ生成時には、例えば、与えられ
るテンプレート名称やジャンルなどの情報をキーにして
テンプレートデータベース２３０を検索して、該キーに
対応する１つ以上のテンプレート１ｉを特定して、特定
された１つ以上のテンプレート１ｉのテンプレート名称
情報１Ａとテンプレートジャンル情報１Ｂを読出して、
テンプレート選択決定部２１４に与える。テンプレート
選択決定部２１４は与えられた情報をテンプレート選択
表示処理部２０６に与えるので、テンプレート選択表示
処理部２０６はこの情報をモニタ１１０に表示する。テ
ンプレート選択表示処理部２０６では、表示された１つ
以上のテンプレート１ｉの情報の中からユーザにより指
定された情報をテンプレート選択決定部２１４に与える
ので、テンプレート選択決定部２１４は与えられた情報
で示されるテンプレート１ｉを、合成処理のためのテン
プレートとして決定する。

【００５７】テンプレート解釈部２１２は、選択により
決定されたテンプレート１ｉのテンプレートデータ１Ｃ
を解釈し、どのような部品２ｊをどのようにして合成す
るかを指示する情報を取得して、データベース検索部２
１６に与える。データベース検索部２１６は解釈されて
与えられた部品２ｊに関する情報に基づいて部品データ
ベース２４０を検索して、検索結果得られた１つ以上の
部品２ｊの候補を部品選択表示処理部２０２に与える。
部品選択表示処理部２０２は、与えられる１つ以上の部
品２ｊの候補をモニタ１１０を介してユーザに表示する
ので、ユーザは表示された部品２ｊの候補から所望の部
品２ｊを指定する。

【００５８】部品選択／決定部２２２は、ユーザにより
指定された部品２ｊを合成処理のための部品２ｊとして
決定する。部品解釈部２２０は、このようにして決定さ
れた部品２ｊの部品データ２Ｄを対応の部品データ種別
情報２Ｃに従い解釈して、合成処理のためにユーザによ
り選択されて決定されたテンプレート１ｉの合成データ
種別情報１Ｄで示されるフォーマットに変換する。

【００５９】部品結合部２１８は、部品解釈部２２０に
より解釈されてフォーマット変換された部品データ２Ｄ
を、選択されて決定されたテンプレート１ｉのテンプレ
ートデータ１Ｃで示される位置情報などの属性情報に対
応するように変換して、変換された複数の部品データ２
Ｄを結合して、合成データを生成する。

【００６０】なお、このような一連の手順に従う合成処
理では、ユーザが指定するテンプレート１ｉ、該テンプ
レート１ｉにより指定される部品２ｊおよびユーザが任
意に入力した文字などの情報を用いて、合成データの生
成処理がされて、その結果得られた合成データは合成デ
ータ３ｈの形式にして、データベース検索部２１６を介
して合成用データベース２５０に格納される。

【００６１】また、部品解釈部２２０は、合成可能なフ
ォーマット同士を対応づけるフォーマット対応情報を予
め保持しているものとし、部品結合部２１８も、フォー
マットのどの部分が属性情報に対応しているかという情
報と、属性情報に対応したパラメータ値の情報を予め保
持しているものとする。

【００６２】（実施の形態１）上述のデータ合成処理シ
ステムを用いた実施の形態１に係るデータ合成手順につ
いて説明する。本実施の形態１では、合成処理により、
たとえば天気予報のアニメーションデータを取得する場
合について説明する。

【００６３】ここでは、ジャンルデータ２１Ｂが“天
気”およびキーワードデータ２２Ｂが“晴れ”、“曇
り”、“雨”および“嵐”のそれぞれである部品２ｊが
部品データベース２４０に予め格納されていると想定す
る。また、テンプレート名称情報１Ａが“晴れのち
雨”、テンプレートデータ１Ｃにおいて合成のために用
いられる部品の個数“２”および合成のために用いられ
る部品名は“部品１”と“部品２”と明示されているテ
ンプレート１ｉが予めテンプレートデータベース２３０
に格納されていると想定する。このテンプレート１ｉの
テンプレートデータ１Ｃにおいては、部品１に対応の属
性情報としてジャンルは“天気”およびキーワードは
“晴れ”と示されて、部品２に対応の属性情報としては
ジャンルが“天気”およびキーワードが“雨”と示され
ており、合成データ種別情報１Ｄは“アニメーション”
という内容が記述されていると想定する。

【００６４】図３には本実施の形態１に係るデータ合成
処理のフローチャートが示される。まず、ユーザはユー
ザ任意入力部２０４を介してテンプレート１ｉについて
の所望ジャンルを指定するので（ステップＳ２９０）、
データベース検索部２１６は指定された所望ジャンル、
たとえば“天気予報”に基づいてテンプレートデータベ
ース２３０を検索して、所望ジャンルに対応するテンプ
レートジャンル情報１Ｂを有する１つ以上のテンプレー
ト１ｉのテンプレート名称情報１Ａおよびテンプレート
ジャンル情報１Ｂを読出して、テンプレート選択／決定
部２１４に与えるので、テンプレート選択／決定部２１
４は与えられた１つ以上のテンプレート１ｉについての
テンプレート名称情報１Ａおよびテンプレートジャンル
情報１Ｂを、テンプレート選択表示処理部２１４を介し
てモニタ１１０の画面に表示して、テンプレート１ｉの
候補をユーザに提示する（ステップＳ３００）。この場
合に表示される画面４００が図４（Ａ）に示される。

【００６５】ユーザは表示された画面４００から所望す
るテンプレート１ｉを選択すると、たとえば図４（Ａ）
の名称が“晴れのち雨”のテンプレート１ｉをユーザ任
意入力部２０４を操作して選択すると、選択されたテン
プレート１ｉのテンプレート名称情報１Ａが、テンプレ
ート選択／決定部２１４を介してテンプレート解釈部２
１２と部品結合部２１８に与えられる（ステップＳ３１
０）。

【００６６】テンプレート解釈部２１２は、与えられる
テンプレート名称情報１Ａで指定されるテンプレート１
ｉを、テンプレートデータベース２３０からデータベー
ス検索部２１６を介して読出して、内容を解釈し、対応
のテンプレートデータ１Ｃに基づいて、合成の対象とな
る部品２ｊの個数、部品名ならびに属性情報および合成
データ種別情報１Ｄを取得する（ステップＳ３２０とＳ
３３０）。

【００６７】次に、テンプレート解釈部２１２は、取得
した部品名をキーにしてデータベース検索部２１６を介
して部品データベース２４０を検索し、合成処理の対象
とされる部品２ｊを特定し、その中からジャンルデータ
２１Ｂとキーワードデータ２２Ｂが“天気と晴れ”およ
び“天気と雨”のそれぞれであるような部品２ｊを取得
する。取得された部品２ｊは部品選択／決定部２２２を
介して部品選択表示処理部２０２に与えられるので、部
品選択表示処理部２０２は、与えられた部品２ｊそれぞ
れの部品区分情報２Ｂを類別してモニタ１１０に表示す
る。これにより、合成処理のための部品２ｊの候補がユ
ーザに対して提示される（ステップＳ３４０とＳ３５
０）。

【００６８】図４（Ｂ）の画面４１０は合成処理の対象
となる部品を選択するためにユーザに対して提示される
画面例である。ユーザがユーザ任意入力部２０４を操作
して、図４（Ｂ）の画面４１０から合成処理の対象とし
て矢印で示される晴れ１と雨１に対応する２つの部品２
ｊを指定すると、部品選択／決定部２２２は、これをユ
ーザにより選択された部品２ｊと決定して、部品解釈部
２２０に与える（ステップＳ３７０）。

【００６９】部品解釈部２２０は決定されて与えられた
部品２ｊそれぞれの部品データ２Ｄを、対応する合成デ
ータ種別情報１Ｄで示されるフォーマットに従い変換し
部品結合部２１８に与える（ステップＳ３８０）。

【００７０】部品結合部２１８は、ステップＳ３１０で
選択されたテンプレート１ｉのテンプレートデータ１Ｃ
の属性情報（部品を配置する位置や部品の動きを特定す
るなどの情報）を、対応の合成データ種別情報１Ｄで示
されるフォーマットに従い生成して、生成された属性情
報を用いて、部品選択／決定部２２２から与えられてい
る各部品データ２Ｄを結合する。これにより、合成デー
タが生成される（ステップＳ３９０）。

【００７１】生成された合成データは、合成用データベ
ース２５０に合成データ３ｈの形式で追加登録される。
また、合成データ表示処理部２０８に与えられて、合成
された各部品データ２Ｄは対応付けされた属性情報に従
いモニタ１１０に表示される。合成データは、対応フォ
ーマットについて予め準備された表示ツールで再生可能
なデータである。その結果、モニタ１１０には晴れのア
ニメーションの後に雨のアニメーションが提示されるよ
うな合成データに基づく画面が表示される。

【００７２】なお、ここでは図４（Ａ）と（Ｂ）の画面
では、テキストデータによりテンプレート１ｉと部品２
ｊを特定する情報を表示したが、より選択を容易とする
ために、イメージデータで表示するようにしても良い。

【００７３】図５は、図１のテンプレート情報１ｉのテ
ンプレートデータ１Ｃの内容の記述例である。図示され
るようにテンプレートデータ１Ｃの内容は、ＸＭＬ（ex
tensible Markup Language）などの統一された形式に
沿って、合成処理により得られる合成データに対応の属
性情報として記述される。属性情報の項目については、
合成対象となる部品２ｊそれぞれに対して任意にタグや
パラメータを指示するデータを設定することが可能で、
どのようなタグやパラメータが使用されるかはＸＭＬの
データ定義（ＤＴＤ：Document type Definition）な
どで予め定義されているものとする。テンプレートデー
タ１Ｃの内容は、ＸＭＬのパーサーなどのように統一さ
れた形式を解釈できる機能を含んだテンプレート解釈部
２１２で解釈され、合成処理のための情報として参照さ
れる。

【００７４】図５のテンプレートデータ１Ｃはデータ５
０〜５３に対応のタグ４０〜４３とタグ４４と４５を含
む。タグ４４はデータ５４１〜５４５に対応のタグ４４
１〜４４５を含み、タグ４５はデータ５５１〜５５５に
対応のタグ４５１〜４５５を含む。

【００７５】データ５０は、対応するテンプレート名称
情報１Ａを示す。データ５１は合成対象となる部品２ｊ
の個数を示す。データ５２は対応の合成データ種別情報
１Ｄで示されるフォーマットを示す。データ５３は合成
対象となる部品２ｊの名称を示す。

【００７６】データ５４１〜５４５は１つ目の部品２ｊ
について対応付けされる属性情報を示し、同様にデータ
５５１〜５５５は２つ目の部品２ｊについて対応付けさ
れる属性情報を示す。ここでは合成対象とされる部品２
ｊの個数が２個の場合を例示しているが、部品個数は２
個に限定されない。

【００７７】データ５４１と５５１は対応する部品２ｊ
のジャンルデータ２１Ｂを示す。データ５４２および５
５２は、対応する部品２ｊのキーワードデータ２２Ｂを
示す。データ５４３と５５３は、対応するタグ４４３ま
たは４５３により属性情報の１種である配置情報が示さ
れる場合には、配置情報に対応するパラメータである絶
対位置、相対位置、ラベル指定位置および配置情報ファ
イル指定位置のうちのいずれかを示す。タグ５４３また
は５５３に対応するパラメータの種類は適宜追加可能と
する。

【００７８】ここで示されている絶対位置は、合成デー
タが表示される際の対応する部品２ｊの表示位置であっ
て、たとえば絶対座標について（Ｘ，Ｙ）＝（１０，１
０）のように表現される。相対位置の場合には、相対座
標に従い絶対座標と同様に表現されるが、合成データの
ための情報として使用される場合には、表示サイズに合
わせて計算が行なわれる。例えば、表示サイズが２倍の
場合は（Ｘ，Ｙ）＝（１０，１０）は（Ｘ，Ｙ）＝（２
０，２０）として計算される。

【００７９】ラベル指定位置の場合には、予めラベルが
割当てられた表示域に対して、ラベルにより位置を指定
するように表現される。たとえば“空”というラベルが
割当てられた表示域において部品２ｊを配置して表示す
る場合、データ５４３または５５３は“空”を示す。ま
た、“空”というラベルが表示域のいずれの位置を示す
かという情報は、テンプレート解釈部２１２が処理可能
な形式で予め保存されている。

【００８０】配置情報ファイル指定位置とは、配置情報
ファイルを生成できるエディタなどを用いてユーザが直
感的に位置を設定するような配置情報ファイルを作成し
た場合に、そのファイル自体の情報が位置を表わすの
で、データ５４３または５５３によりそのファイルが指
定される。

【００８１】データ５４４および５５４で示される対応
する部品２ｊの動き情報はテンプレート解釈部２１２に
より解釈されて取得される。データ５４４および５５４
は、動き情報に対応するパラメータである定型の動き、
指定の動きおよび動き情報ファイル指定などのうちのい
ずれかを示す。

【００８２】動き情報は、合成データの表示上における
対応部品２ｊの動きを示している。たとえば、タグ４４
で示される部品２ｊが太陽を表わすデータであった場合
に、データ５４４により太陽の回転などの動きを示す動
き情報として指定される。動き情報のパラメータが定型
の動きの場合には、予め動きに関する情報がキーワード
などの識別子とともに部品データベース２４０に登録さ
れているので（図示省略）、この中の定型の動き情報が
指定される。この定型の動き情報により、たとえば“回
転”という動きが指定される。動き情報が“指定の動
き”の場合、動きを示す座標位置が指定される。

【００８３】動き情報が“動き情報ファイル指定”の場
合、動き情報ファイルを生成できるエディタなどを用い
てユーザが直感的に動きを設定し動き情報ファイルを作
成している場合には、そのファイル自体の情報が動きを
表わすので、そのファイルが指定される。ここで、動き
情報ファイルとは、例えば、ボールが上下に動く場合
に、ボールの軌跡を示す座標系情報が格納されたファイ
ルを示す。

【００８４】データ５４５および５５５は、当該部品２
ｊと合成データの表示に関する同期を指定する同期情報
を示して、絶対時間、相対時間、同期情報ファイル指定
などの複数種類のパラメータのうちのいずれかを指定で
きる。同期情報とは、合成データの表示における当該部
品２ｊの表示タイミングを示す。合成データが静止画の
場合は、タグ４４５または４５５と対応のデータは記述
されない。同期情報に対応するパラメータの種類は、Ｄ
ＴＤで追加定義可能とする。たとえば、部品２ｊのタグ
４５５に対応のデータ５５５で示される同期情報が“絶
対時間＝５秒後に表示”で示される場合、合成データの
表示を開始して５秒後に当該部品２ｊは表示されること
を示す。

【００８５】合成用データベース２５０の合成データ３
ｈのそれぞれは、合成対象の部品２ｊを部品データベー
ス２４０において指示するポインタ情報からなる合成デ
ータ内容３Ｃと、各部品２ｊについての合成における属
性情報を記述したテンプレートデータ１Ｃを指示するテ
ンプレート情報３Ｂを含んで生成されるから、言換える
と合成データ３ｈには合成対象の部品２ｊ自体は含まれ
ないから、部品２ｊの部品データ２Ｄに修正が必要とさ
れる場合には、部品データベース２４０の対応する部品
２ｊの部品データ２Ｄのみをデータ更新するだけでよ
く、データ修正後の部品２ｊを合成対象に用いている合
成データ３ｈについて再度、合成処理を行なう必要はな
い。

【００８６】合成用データベース２５０に登録された所
望の合成データ３ｈをモニタ１１０に表示する際には、
合成データ表示処理部２０８は対応の合成データ内容３
Ｃをモニタ１１０に表示させるように作用する。具体的
には、ユーザ任意入力部２０４から所望される合成デー
タ３ｈの名称が入力されると、入力された名称をキーに
してデータベース検索部２１６を介して合成用データベ
ース２５０から対応する合成データ識別子３Ａを有する
合成データ３ｈが読出されて、合成データ表示処理部２
０８に与えられる。合成データ表示処理部２０８は、与
えられた合成データ３ｈの合成データ内容３Ｃで指示さ
れる部品データベース２４０の部品２ｊの部品データ２
Ｄを、テンプレート情報３Ｂで指示されるテンプレート
データベース２３０のテンプレート１ｉのテンプレート
データ１Ｃに基づいて合成して、さらび対応する合成デ
ータ種別情報１Ｄど示されるデータフォーマットに合わ
せて変換して、モニタ１１０に表示する。

【００８７】（実施の形態２）本実施の形態２では、合
成データと任意のデータとを関連付けるために、図５の
テンプレートデータ１Ｃには示されないが、この任意デ
ータが何であるかを特定するためのタグ〈対応データ〉
と関連付けの内容を示すパラメータ〈対応パラメータ〉
による属性情報が追加される。なお、任意データには、
前述の手順で作成された合成データが含まれても良い。

【００８８】図６は、本実施の形態２による合成処理の
フローチャートである。図７（Ａ）と（Ｂ）は、本実施
の形態２による表示画面例を示す図である。ここで、任
意データと関連付けるための属性情報は〈対応データ〉
が“カレンダー”を示して、〈対応パラメータ〉が“時
間情報”で設定される。たとえば、いつ、どこで、誰が
何をしたかというカテゴリの１つ以上の部品２ｊを、実
施の形態１の合成処理方法に従い、“お正月に会社の近
くで太郎君とテニスをした”というシナリオに基づいて
生成された合成データ内容３Ｃと、カレンダーの画像を
示す任意データとを対応づけることを想定する。この場
合には、対応のテンプレート１ｉのテンプレートデータ
１Ｃには〈対応データ〉が“カレンダー”を示して、
〈対応パラメータ〉が“時間情報”で設定される。

【００８９】たとえば〈対応パラメータ〉の時間情報が
“合成時のタイムスタンプ”を示す場合は、合成時のタ
イムスタンプ情報が合成データの属性情報として追加さ
れる。このようなテンプレートデータ１Ｃに基づく合成
処理手順を図６を参照して説明する。

【００９０】まず、ユーザ任意入力部２０４を操作して
ユーザにより所望の合成データ３ｈを指示する情報が入
力されるので、合成データ表示処理部２０８は、データ
ベース検索部２１６を介して、該入力情報に基づいて合
成用データベース２５０を検索して、該入力情報に対応
の合成データ識別子３Ａを有した所望の合成データ３ｈ
を読出す（ステップＳ５００）。

【００９１】そして、読出された所望合成データ３ｈの
テンプレート情報３Ｂで指示されるテンプレートデータ
ベース２３０のテンプレート１ｉの合成データ種別（フ
ォーマット種別）１Ｄを抽出して、対応するテンプレー
トデータ１Ｃの記述内容に基づき〈対応データ〉の属性
情報を抽出する（ステップＳ５１０とＳ５２０）。抽出
された属性情報で示される〈対応パラメータ〉を抽出す
る（ステップＳ５３０）。

【００９２】そして、抽出された属性情報に従いマッピ
ングが行なわれる。具体的には、対応の合成データ内容
３Ｃのポインタ情報で指示される部品データベース２４
０の部品２ｊの部品データ２Ｄを、対応のテンプレート
データ１Ｃに従い結合されながら、合成データ種別１Ｄ
でフォーマット変換されて得られた合成データと〈対応
データ〉で示される“カレンダー”のデータと〈対応パ
ラメータ〉で示される“合成時のタイムスタンプ”に基
づいて、すなわち図２のＣＰＵ１２２の図示されないタ
イマによる計時情報に基づく関連付けによりマッピング
させて、図７（Ａ）のようにモニタ１１０に表示する
（ステップＳ５４０）。図７(Ｂ)には、図７(Ａ)で表示
される合成データ内容３Ｃによる合成データの画像が拡
大して示されている。

【００９３】ここでは、〈対応パラメータ〉の時間情報
である“合成時のタイムスタンプ”により１月１日が示
されているので、すなわち１月１日に合成データ表示処
理部２０８による処理がなされたので、図７（Ａ）のよ
うに所望する上述のシナリオに従う画面表示がなされ
る。しかしながら１月１日に、このような処理をするこ
とができない場合には、上述のシナリオに合わせること
が困難となる。

【００９４】そこで、テンプレートデータ１Ｃにおける
〈対応パラメータ〉の時間情報には“指定タイムスタン
プ”あるいは“任意タイムスタンプ”と記述することも
できるようにする。このような記述がなされている場合
には、合成処理の際にユーザがユーザ任意入力部２０４
を介して入力したタイムスタンプ情報がマッピングのた
めの時間情報として参照される。それゆえに、１月１日
に合成処理をすることができない場合であっても、上述
のシナリオに合った図７（Ａ）の画像を得ることができ
る。

【００９５】（実施の形態３）次に、実施の形態３につ
いて説明する。図８（Ａ）と（Ｂ）は、本実施の形態３
による表示画面例を示す図である。ここでは、合成デー
タ内容３Ｃと任意のデータを関連付けるために、この任
意データが何であるかを特定するためのタグ〈対応デー
タ〉と関連付けの内容を示すパラメータ〈対応パラメー
タ〉による属性情報が追加される。ここでは属性情報と
して、位置情報が用いられる。

【００９６】図８（Ａ）のように合成データ内容３Ｃ
（図８（Ｂ）参照）を任意データである地図データと関
連付けるためのテンプレート１ｉのテンプレートデータ
１Ｃには、図示されないが、〈対応データ〉は“地図”
で〈対応パラメータ〉は“位置情報”と設定された属性
情報が記述される。

【００９７】たとえば、〈対応パラメータ〉の位置情報
が“合成時のＧＰＳデータ”を示す場合は、合成処理を
行なった図２の情報処理端末のＧＰＳにおける位置を示
すデータが、合成データ内容３Ｃに関する属性情報とし
て追加される。合成データ表示処理部２０８は、所望さ
れた合成データ３ｈのテンプレート情報３Ｂにより示さ
れるテンプレートデータ１Ｃの記述内容において、任意
データとして地図データとの対応づけがあると解釈する
と、地図データと合成データを〈対応パラメータ〉の位
置情報（“合成時のＧＰＳデータ”）に従いマッピング
させて、モニタ１１０に図８（Ａ）のように表示する。
図８(Ｂ)には、図８(Ａ)でマッピングして表示される合
成データ内容３Ｃによる合成データの画像が拡大して示
されている。

【００９８】なお、この表示処理は、前述した図６のフ
ローチャートの手順に従い同様に行なわれる。

【００９９】（実施の形態４）本実施の形態４では、合
成データを任意データである住所録と関連付けて表示す
る。図９（Ａ）と（Ｂ）は、本実施の形態４による表示
画面例を示す図である。合成データを住所録と関連付け
するテンプレート１ｉのテンプレートデータ１Ｃには、
この任意データが何であるかを特定するためのタグ〈対
応データ〉と関連付けの内容を示すパラメータ〈対応パ
ラメータ〉による属性情報が追加される。ここでは、
〈対応データ〉が“住所録”で〈対応パラメータ〉が
“パーソナル情報”であるような属性情報が設定され
る。

【０１００】たとえば、〈対応パラメータ〉のパーソナ
ル情報が“名前”と示される場合は、合成処理時にユー
ザがユーザ任意入力部２０４を操作して指定した任意の
名前のデータがテンプレートデータ１Ｃの属性情報とし
て追加される。合成データ表示処理部２０８は、所望さ
れる合成データ３ｈのテンプレート情報３Ｂで示される
テンプレートデータ１Ｃに基づいて住所録と関連付けが
あると解釈すると、住所録データと合成データ内容３Ｃ
をパーソナル情報に基づいてマッピングさせて、その結
果得られた合成データに基づく図９（Ａ）のような画面
を、モニタ１１０に表示する。図９（Ｂ）には、図９
(Ａ)でマッピングして表示される合成データ内容３Ｃに
よる合成データの画像が拡大して示されている。

【０１０１】なお、この表示処理は、前述した図６のフ
ローチャートの手順に従い同様に行なわれる。

【０１０２】（実施の形態５）次に実施の形態５につい
て説明する。

【０１０３】以上説明した処理機能は、プログラムで実
現される。本実施の形態５では、このプログラムはコン
ピュータで読取可能な記録媒体に格納される。

【０１０４】本実施の形態では、この記録媒体として、
図２に示されている情報処理装置で処理が行なわれるた
めに必要なメモリ１２４のＲＯＭのようなそのものがプ
ログラムメディアであってもよいし、また外部記憶装置
である磁気テープ装置およびＣＤ−ＲＯＭ駆動装置１４
０などのプログラム読取装置に、記憶媒体である磁気テ
ープまたはＣＤ−ＲＯＭ１４２が挿入されることで読取
可能なプログラムメディアであってもよい。いずれの場
合においても、格納されているプログラムはＣＰＵ１２
２がアクセスして実行させる構成であってもよいし、あ
るいはいずれの場合もプログラムが一旦読出されて、読
出されたプログラムは、図２の装置の所定のプログラム
記憶エリア、たとえばメモリ１２４のＲＡＭにロードさ
れて、ＣＰＵ１２２により読出されて実行される方式で
あってもよい。このロード用のプログラムは、予め当該
情報処理装置に格納されているものとする。

【０１０５】ここで、上述したプログラムメディアは情
報処理装置本体と分離可能に構成される記録媒体であ
り、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレ
キシブルディスクや固定ディスク１２６などの磁気ディ
スクやＣＤ−ＲＯＭ１４２／ＭＯ（Magnetic Optical
Disc）／ＭＤ（Mini Disc）／ＤＶＤ（Digital Vers
atile Disc）などの光ディスクのディスク系、ＩＣカ
ード（メモリカードを含む）／光カードなどのカード
系、あるいはマスクＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ（Erasableand
Programmable ＲＯＭ）、ＥＥＰＲＯＭ(Electrically
ＥＰＲＯＭ)、フラッシュＲＯＭなどによる半導体メ
モリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であっ
てもよい。

【０１０６】また、本実施の形態においては、情報処理
装置はインターネットを含む通信ネットワーク１８２と
接続可能な構成が採用されているから、通信ネットワー
ク１８２からプログラムがダウンロードされて流動的に
プログラムを担持する媒体であってもよい。なお、この
ように通信ネットワーク１８２からプログラムがダウン
ロードされる場合には、ダウンロード用プログラムは予
め当該情報処理装置本体に格納しておくか、あるいは別
の記録媒体から予め当該情報処理装置本体にインストー
ルされるものであってもよい。

【０１０７】なお記録媒体に格納されている内容として
はプログラムに限定されず、データであってもよい。

【０１０８】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。

【０１０９】

【発明の効果】この発明によれば、提示された複数オブ
ジェクトのオブジェクト特定情報の中から、所望される
シナリオに登場して合成処理の対象として所望されるオ
ブジェクトのオブジェクト特定情報を選択するだけで、
選択された所望オブジェクトのデータを合成処理して合
成データを得ることができる。それゆえに、ユーザは所
望オブジェクトのデータを所望シナリオに従い合成処理
して合成データを得る場合には、オブジェクト選択操作
のための外部入力を行なうだけの簡単操作で済むから、
実用的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の各実施の形態に係るデータ合成処
理システムの機能構成図である。

【図２】 この発明の各実施の形態に係るデータ合成処
理システムが搭載される情報処理装置の構成図である。

【図３】 本実施の形態１に係るデータ合成処理のフロ
ーチャートである。

【図４】 図４（Ａ）と（Ｂ）は本実施の形態１に係る
選択のための表示画面例を示す図である。

【図５】 図１のテンプレート情報１ｉのテンプレート
データ１Ｃの内容の記述例を示す図である。

【図６】 本実施の形態２による合成処理のフローチャ
ートである。

【図７】 （Ａ）と（Ｂ）は、本実施の形態２による表
示画面例を示す図である。

【図８】 （Ａ）と（Ｂ）は、本実施の形態３による表
示画面例を示す図である。

【図９】 （Ａ）と（Ｂ）は、本実施の形態４による表
示画面例を示す図である。

【符号の説明】

２００ ユーザインタフェース、２１０ 合成処理エン
ジン、２３０ テンプレートデータベース、２４０ 部
品データベース、２５０ 合成用データベース、１ｉ
テンプレート、２ｊ 部品、３ｈ 合成データ、１Ｃ
テンプレートデータ、３Ｃ 合成データ内容。

フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B050 BA08 CA07 EA24 FA02 5B057 CE08 CH01 CH11 CH14 5C053 FA14 FA23 FA27 GA11 GB06 GB19 GB36 HA29 JA21 KA05 KA24 LA06 LA15

Claims (15)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所望されるシナリオを示すシナリオ情報
   に従い、前記シナリオに登場しうる複数のオブジェクト
   を特定するオブジェクト特定情報を提示する提示手段
   と、 前記提示手段により提示された前記オブジェクト特定情
   報に基づく外部入力に従って、前記複数オブジェクトの
   うちから所望される前記オブジェクトを選択するオブジ
   ェクト選択手段と、 前記オブジェクト選択手段により選択された前記所望オ
   ブジェクトに対応のオブジェクトデータを、予め準備さ
   れたオブジェクトデータ群において特定するデータ特定
   手段と、 前記データ特定手段により特定された前記複数のオブジ
   ェクトデータを前記シナリオ情報に従い合成処理して合
   成データを生成するデータ合成手段とを備える、データ
   合成処理装置。
2. 【請求項２】 前記シナリオ情報は、前記合成データに
   ついての前記シナリオに対応した属性を示す属性情報を
   含み、前記合成処理では前記データ群において特定され
   た前記所望データには前記属性情報により示される前記
   属性が対応付けされることを特徴とする、請求項１に記
   載のデータ合成処理装置。
3. 【請求項３】 前記データ合成手段により生成された前
   記合成データを前記シナリオ情報に従い出力する出力手
   段をさらに備えて、 前記属性情報には、前記出力手段により前記合成データ
   が出力される際の前記複数オブジェクトデータそれぞれ
   についての出力態様を決定する出力態様情報が含まれる
   ことを特徴とする、請求項２に記載のデータ合成処理装
   置。
4. 【請求項４】 前記出力態様情報には、前記複数オブジ
   ェクトデータそれぞれについての配置に関する情報が含
   まれることを特徴とする、請求項３に記載のデータ合成
   処理装置。
5. 【請求項５】 前記出力態様情報には、前記複数オブジ
   ェクトデータそれぞれについての出力タイミングに関す
   る情報が含まれることを特徴とする、請求項３または４
   に記載のデータ合成処理装置。
6. 【請求項６】 前記出力態様情報には、前記複数オブジ
   ェクトデータそれぞれについての動きに関する情報が含
   まれることを特徴とする、請求項３ないし５のいずれか
   に記載のデータ合成処理装置。
7. 【請求項７】 前記出力手段は、 前記合成データを、任意データと関連付けて出力する関
   連付け出力手段を有する、請求項２ないし６のいずれか
   に記載のデータ合成処理装置。
8. 【請求項８】 前記シナリオ情報には前記任意データを
   特定する情報と前記関連の内容を特定する関連内容情報
   が含まれることを特徴とする、請求項７に記載のデータ
   合成処理装置。
9. 【請求項９】 前記関連内容情報は、前記任意データが
   有する時間情報により示されることを特徴とする、請求
   項８に記載のデータ合成処理装置。
10. 【請求項１０】 前記関連内容情報は、前記任意データ
    が有する位置情報により示されることを特徴とする、請
    求項８または９に記載のデータ合成処理装置。
11. 【請求項１１】 前記関連内容情報は、前記任意データ
    が有する個人情報により示されることを特徴とする、請
    求項８ないし１０のいずれかに記載のデータ合成処理装
    置。
12. 【請求項１２】 前記データ合成手段により生成された
    前記合成データごとに、該合成データの前記シナリオ情
    報を指示するシナリオ指示データと該合成データの生成
    に用いられた前記オブジェクトデータ群中の前記オブジ
    ェクトデータを指示するオブジェクト指示データとを対
    応させて格納する合成データ格納手段と、 前記出力手段は、 前記合成データ格納手段における所望される前記合成デ
    ータについて、対応の前記シナリオ指示データで指示さ
    れる前記シナリオ情報に従い対応する前記オブジェクト
    指示データにより指示される前記オブジェクトデータ群
    中の前記オブジェクトデータを合成して出力することを
    特徴とする、請求項３ないし１１に記載のデータ合成処
    理装置。
13. 【請求項１３】 所望されるシナリオを示すシナリオ情
    報に従い、前記シナリオに登場しうる複数のオブジェク
    トを特定するオブジェクト特定情報を提示する提示ステ
    ップと、 前記提示ステップにより提示された前記オブジェクト特
    定情報に基づく外部入力に従って、前記複数オブジェク
    トのうちから所望される前記オブジェクトを選択するオ
    ブジェクト選択ステップと、 前記オブジェクト選択ステップにより選択された前記所
    望オブジェクトに対応のオブジェクトデータを、予め準
    備されたオブジェクトデータ群において特定するデータ
    特定ステップと、 前記データ特定ステップにより特定された前記複数のオ
    ブジェクトデータを前記シナリオ情報に従い合成処理し
    て合成データを生成するデータ合成ステップとを備え
    る、データ合成処理方法。
14. 【請求項１４】 データ合成処理方法をコンピュータで
    実行するためのデータ合成処理プログラムが記録された
    機械読取可能な記録媒体であって、 前記データ合成処理方法は、 所望されるシナリオを示すシナリオ情報に従い、前記シ
    ナリオに登場しうる複数のオブジェクトを特定するオブ
    ジェクト特定情報を提示する提示ステップと、 前記提示ステップにより提示された前記オブジェクト特
    定情報に基づく外部入力に従って、前記複数オブジェク
    トのうちから所望される前記オブジェクトを選択するオ
    ブジェクト選択ステップと、 前記オブジェクト選択ステップにより選択された前記所
    望オブジェクトに対応のオブジェクトデータを、予め準
    備されたオブジェクトデータ群において特定するデータ
    特定ステップと、 前記データ特定ステップにより特定された前記複数のオ
    ブジェクトデータを前記シナリオ情報に従い合成処理し
    て合成データを生成するデータ合成ステップとを備える
    ことを特徴とする、データ合成処理プログラムを記録し
    た機械読取可能な記録媒体。
15. 【請求項１５】 データ合成処理方法をコンピュータで
    実行するためのデータ合成処理プログラムであって、 前記データ合成処理方法は、 所望されるシナリオを示すシナリオ情報に従い、前記シ
    ナリオに登場しうる複数のオブジェクトを特定するオブ
    ジェクト特定情報を提示する提示ステップと、 前記提示ステップにより提示された前記オブジェクト特
    定情報に基づく外部入力に従って、前記複数オブジェク
    トのうちから所望される前記オブジェクトを選択するオ
    ブジェクト選択ステップと、 前記オブジェクト選択ステップにより選択された前記所
    望オブジェクトに対応のオブジェクトデータを、予め準
    備されたオブジェクトデータ群において特定するデータ
    特定ステップと、 前記データ特定ステップにより特定された前記複数のオ
    ブジェクトデータを前記シナリオ情報に従い合成処理し
    て合成データを生成するデータ合成ステップとを備える
    ことを特徴とする、データ合成処理プログラム。