JP2002260309A - 識別装置、および識別装置で識別される記録媒体、ならびに識別装置を備える記録再生装置 - Google Patents

識別装置、および識別装置で識別される記録媒体、ならびに識別装置を備える記録再生装置

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JP2002260309A
JP2002260309A JP2001053703A JP2001053703A JP2002260309A JP 2002260309 A JP2002260309 A JP 2002260309A JP 2001053703 A JP2001053703 A JP 2001053703A JP 2001053703 A JP2001053703 A JP 2001053703A JP 2002260309 A JP2002260309 A JP 2002260309A
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Hiromi Nakase
弘巳 中瀬
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】記録媒体の種類の識別を確実性高く行うことの
できる識別装置を提供する。 【解決手段】筐体2に記録担体3が収納されて成る記録
媒体1を装着及び装着解除可能な装着部6を備えるとと
もに、該装着部6に装着された記録媒体1の種類を識別
できる識別装置であって、記録媒体1に備えてある種類
識別用の複数個の接触端子a1,b1,c1,d1に対
して信号授受可能なコンタクト部7を装着部に設けると
ともに、記録媒体1の種類に対応させて各接触端子a
1,b1,c1ごとに設定されている固有情報を少なく
とも2つ以上の接触端子に対してコンタクト部7を介し
て検出し、該検出結果に基づいて記録媒体1の種類を識
別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、識別装置、および
識別装置で識別される記録媒体、ならびに識別装置を備
える記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に、記録媒体の一例として
磁気テープをカセットケースに内蔵したビデオカセット
には、例えば記録用のフォーマット等が異なる複数種の
ものがある。
【0003】そして、そのフォーマット等が異なるビデ
オカセットであっても、そのカセットケースの仕様は規
格化されているので、所定フォーマットで記録する記録
再生装置に対して適合していないフォーマットのビデオ
カセットでもその記録再生装置に装着できた。
【0004】フォーマットが不適合のビデオカセットを
誤って記録再生装置に装着して記録した場合、情報が劣
化した状態で記録される不都合がある。
【0005】そのため、予めビデオカセットには、その
種類を識別できる固有情報を、カムコーダ等の記録再生
装置においてカセットが装着された状態で識別できるよ
うにした特定の接触端子を設けていた。
【0006】記録再生装置では、その特定の接触端子と
接触するコンタクト部を介して固有情報を得てその固有
情報から種類の識別を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、カム
コーダ側においてビデオカセットの接触端子から固有情
報を得るための識別装置においては、特定の一つの接触
端子における固有情報のみに基づいて、ビデオカセット
の種類を識別するようにしていた。
【0008】したがって、ビデオカセットを記録再生装
置の装着部に装着した状態で接触端子とコンタクト部と
が当接することで、種類識別用の電気信号を送受できる
ようにしているのであるが、接触端子とコンタクト部と
の接触不良が生じたときに、例えば接触端子とコンタク
ト部とが短絡状態になっている電気信号により所定種類
のビデオカセットであると識別しなければならないの
を、開放状態になっているのに対応させた種類のビデオ
カセットであると誤って識別され、そのことに気付かな
いまま記録するおそれがあった。
【0009】本発明は、上記した課題を解決するために
創作したものであって、記録媒体の種類の識別を確実性
高く行うことのできる識別装置、および識別装置で識別
される記録媒体、ならびに識別装置を備える記録再生装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
識別装置は、筐体に記録担体が収納されて成る記録媒体
を装着及び装着解除可能な装着部を備えるとともに、該
装着部に装着された前記記録媒体の種類を識別できる識
別装置であって、前記記録媒体に備えてある種類識別用
の複数個の接触端子に対して信号授受可能なコンタクト
部を前記装着部に設けるとともに、前記記録媒体の種類
に対応させて前記各接触端子ごとに設定されている固有
情報を少なくとも2つ以上の前記接触端子に対して前記
コンタクト部を介して検出し、該検出結果に基づいて前
記記録媒体の種類を識別することを特徴とする。
【0011】この請求項1に係る発明によれば、少なく
とも2つ以上の接触端子に対してコンタクト部を介して
それぞれの接触端子における固有情報の複数に基づいて
記録媒体の種類を識別するから、複数の接触端子のうち
一部がコンタクト部に対して接触不良状態となっていて
も、それ以外の接触端子から得られる種類識別用の固有
情報に基づいて記録媒体の種類を識別することができ
る。
【0012】本発明の請求項2に係る識別装置は、請求
項1に記載の識別装置において、前記記録媒体の種類を
識別するための前記2つ以上の接触端子のうち所定の接
触端子からの固有情報による識別結果と、他の接触端子
からの固有情報による識別結果とが異なるときに、該接
触端子のうちの接触不良の発生していない接触端子から
の固有情報にのみ基づいて前記記録媒体を識別すること
を特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、所定の接
触端子とコンタクト部との接触不良が生じた場合に、そ
の所定の接触端子からの本来の固有情報とは異なる情報
が識別装置側に入力されるので、他の接触端子からの固
有情報との組み合わせにおいて、所定の接触端子からの
情報が記録媒体の識別できるものとなっていないとの判
断がなされるが、その場合でも、他の接触端子からの固
有情報のみに基づいて記録媒体を識別するから、その識
別が正しく行われ、識別不能になったり、誤った識別と
なるのを回避できる。具体的には、所定の接触端子から
の固有情報と、他の接触端子からの固有情報とが識別結
果が異なる場合には、他の接触端子からの固有情報の識
別結果の方を優先して識別結果とするように予め設定等
しておく。例えば接触端子のうちコンタクト部の接触不
良を生じた識別結果ではなく、接触不良を生じていない
識別結果を優先するように設定する。
【0014】本発明の請求項3に係る識別装置は、請求
項2に記載の識別装置において、前記記録媒体の種類を
識別するための3つ以上の接触端子のうち所定の接触端
子からの固有情報による識別結果と、他の接触端子から
の固有情報による識別結果とが異なるときに、所定の接
触端子と他の接触端子との識別結果のうち多数となる識
別結果に基づいて前記記録媒体を識別することを特徴と
する。
【0015】請求項3に記載の発明によれば、識別結果
のうち多数となる識別結果に基づいて記録媒体を識別す
るから、通常接触不良が同時多発的には生じにくいこと
もあって多数の方の識別結果が正しい可能性が高いの
で、記録媒体の識別精度がより高いものとなる。
【0016】本発明の請求項4に係る識別装置は、請求
項1から3のいずれかに記載の識別装置において、特定
種類の記録媒体であることを識別したときには、該記録
媒体の前記装着部に対する装着を解除する装着解除手段
を備えていることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、本来装着
されるべきでない記録媒体に相当する特定種類の記録媒
体であることが識別されると、装着装置に対する記録媒
体の装着が解除されるので、誤ってその記録媒体に記録
させたり再生させたりすることを回避できる。
【0018】本発明の請求項5に係る識別装置は、請求
項1から4のいずれかに記載の識別装置において、特定
種類の記録媒体であることを識別したときには、該識別
結果を報知する報知手段を備えることを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、本来装着
されるべきでない記録媒体に相当する特定種類の記録媒
体であることが識別されると、そのことが報知されて人
にも認識させることができるので、誤ってその記録媒体
に記録させたり再生させたりすることを回避できる。
【0020】本発明の請求項6に係る記録媒体は、請求
項1から5のいずれかに記載の識別装置で種類識別でき
る固有情報が出力可能な接触端子を複数備えていること
を特徴とする。
【0021】請求項6に記載の発明によれば、識別装置
によって当該記録媒体の種類の識別が正しく行われるの
で、例えば記録フォーマットを誤って記録させてしまう
ような不具合も回避できる。
【0022】本発明の請求項7に係る記録再生装置は、
請求項1から5のいずれかに記載の識別装置を備えるこ
とを特徴とするものである。
【0023】請求項7に記載の発明によれば、識別装置
を備えることで記録媒体の種類の識別を正しく行えるの
で、例えば誤った記録フォーマットで記録媒体に記録さ
せてしまったり、記録媒体の記録情報を記録フォーマッ
トと異なるフォーマットで再生するような不具合も回避
できる。
【0024】本発明の請求項8に係る記録再生装置は、
請求項7に記載の記録再生装置であって、前記記録媒体
の種類ごとに対応する記録再生手段を複数備えるととも
に、前記識別手段による識別結果に基づいて、識別され
た種類の記録媒体に対応する記録再生手段を選択して記
録再生することを特徴とする。
【0025】請求項8に記載の発明によれば、一つの記
録再生装置に記録媒体の種類ごとに対応して記録再生が
行える記録再生手段によって、装着された記録媒体の種
類に正しく対応させた記録再生を行うことが自動的にで
きるので、人が記録再生装置に記録媒体を装着する際
に、記録媒体の種類に対応した記録再生手段を選択する
煩雑な操作を不要にできる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の識別装置、この識
別装置で識別される記録媒体、および、この識別装置を
備える記録再生装置の具体的な実施の形態について、図
面を用いて詳細に説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は、記録媒体の一例
としてのビデオカセットを示す概略斜視図、図2は、ビ
デオカセットの記録再生を行える記録再生装置の一例と
してのカムコーダと、一仕様のビデオカセットの接続端
子との電気的接続を示す説明図、図3は、カムコーダ
と、他仕様のビデオカセットの接続端子との電気的接続
を示す説明図、図4は、カムコーダを示す斜視図であ
る。
【0028】図1に示すビデオカセット1は、筐体とし
てのカセットケース2内に、記録担体としての磁気テー
プ3をリールに巻回した状態で内蔵している。このビデ
オカセット1に内蔵される磁気テープ3の種類として
は、例えば樹脂テープに磁性体を蒸着させたものと、塗
布させたものとの2種類があり、それぞれ異なる種類の
記録フォーマットで記録および再生されるようになって
いる。
【0029】ただし、カセットケース2は同形状、同寸
法に規定されており、カセットケース2の保護用の蓋4
が設けられていない側の側面の一側寄り特定箇所には、
そのカセットケース2に対して識別のための信号を授受
できるようにした4つの接触端子a,b,c,dを並設
している。各接触端子a1,b1,c1,d1は、導体
片を外部に露出状態で設置している。
【0030】各接触端子a1,b1,c1,d1には、
記録再生装置の一例としてのカムコーダ5における記録
再生を行うための装着部6にビデオカセット1が装着さ
れた状態で接触するコンタクト部7からの記録媒体識別
用の所要の直流電圧が印加されるようにしている。この
コンタクト部7は、各接触端子a1,b1,c1,d1
ごとに対応した金メッキ導体片の端子a2,b2,c
2,d2で構成されており、ビデオカセット1に備える
制御回路8に対して識別用の信号が出力されるようにな
っている。
【0031】制御回路8は、各接触端子a1,b1,c
1,d1とコンタクト部7の端子a2,b2,c2,d
2との当接に伴い入力される識別用の入力信号をA/D
変換処理し、その処理後の信号に基づいてビデオカセッ
ト1の種類の識別を行ったり、その識別結果に基づい
て、記録再生に不適合なビデオカセットについては記録
再生可能な状態から外部へ繰り出した状態に変更する等
の後処理を実行するための制御を行うCPU等を備えて
いる。
【0032】そして、接触端子a,b,c,dのうち、
4番目の接触端子dは、グランド用端子であって、この
ことは、仕様の異なるビデオカセットであっても、共通
なものとなっている。
【0033】ここで、ビデオカセットにおいては、仮
に、A仕様、B仕様と称する2種のものがある。このA
仕様のものと、B仕様のものとは、それぞれ記録フォー
マットが相違するものであって、上述のように例えば磁
気テープ自体の種類が異なるものとなっている。
【0034】図2に示すように、A仕様のビデオカセッ
トにおける1番目から3番目の接触端子a,b,cは、
何ら抵抗等の素子が接続されていないものであって、接
触端子dとの間で開放されたものとなっている。
【0035】図3に示すように、B仕様のビデオカセッ
トにおける1番目の接触端子aと4番目の接触端子dと
の間に所定抵抗値(例えば1.8kΩ)の抵抗R4が介
装されて接続され、2番目の接触端子bと4番目の接触
端子dとは短絡状態となっているとともに、3番目の接
触端子cと4番目の接触端子dとは所定抵抗値(例えば
6.8kΩ)の抵抗R5が介装されて接続されている。
【0036】そして、A仕様のビデオカセットに対応し
た記録フォーマットで記録再生できるカムコーダに対し
て、A仕様のビデオカセットを装着した場合は、そのビ
デオコーダの電源供給部から一定値の直流電圧がプルア
ップ抵抗R1,R2,R3、コンタクト部7の端子a
2,b2,c2を介してそれぞれの接触端子a1,b
1,c1に印加されるようになっている。それにより、
たとえば3300Ωの各プルアップ抵抗を介して3V電
源に接続されている信号線S1,S2,S3から制御回
路8に電気信号が入力されるようになっている。
【0037】その結果、図6の表に示すように、接触端
子a1に接続される信号線S1からの入力信号は、電源
供給部からの直流電圧に対応する2.6V以上の直流電
圧信号となっているとともに、接触端子b1に接続され
る信号線S2からの入力信号は、2.6V以上の直流電
圧信号となり、接触端子c1に接続される信号線S3か
らの入力信号は、電源供給部からの直流電圧に対応する
2.6V以上の直流電圧信号となっている。
【0038】ところで、そのA仕様のビデオコーダにB
仕様のビデオカセットが装着されたときには、図6の表
に示すように、接触端子a1に接続される信号線S1か
ら入力される信号は、0.6〜1.4Vの直流電圧信号
となっているとともに、接触端子b1に接続される信号
線S2から入力される信号は、0.4V以下の直流電圧
信号となり、接触端子c1に接続される信号線S3から
入力される信号は、1.6〜2.4Vの直流電圧信号と
なっている。
【0039】ここで、各仕様のビデオカセットを装着部
に装着させて接触端子a1,b1,c1とコンタクト部
7の端子a2,b2,c2を介し、かつ信号線S1,S
2,S3を通して得られる入力信号は、その仕様のビデ
オカセットにおける各接触端子ごとの仕様識別用の固有
情報となっているとともに、その固有情報の検出信号と
なっている。
【0040】なお、B仕様のビデオカセットに対応した
記録フォーマットで記録再生できるビデオコーダでも信
号線S1,S2,S3を通して得られる入力信号は、A
仕様のビデオカセットと同様に、各ビデオカセットの接
触端子a1,b1,c1とコンタクト部7の端子a2,
b2,c2とがそれぞれ対応して当接しているときに得
られる上述と同じものとなっている。
【0041】そして、A仕様のカムコーダにおいても、
B仕様のカムコーダにおいても、制御回路8では、信号
線S1,S2,S3からの入力信号により、装着部6に
装着されたビデオカセットがA仕様のものかB仕様のも
のかの識別をする。
【0042】従来、信号線S2の入力信号のみをビデオ
カセットの種類識別情報としていたが、この制御回路8
におけるその識別は、信号線S1,S2,S3の3つの
入力信号をビデオカセットの種類識別情報としている。
通常、その検知結果がS1で2.6V以上、S2で2.
6V以上、S3で2.6V以上のときはA仕様のビデオ
カセットが装着部6に装着されたと識別する。また、制
御回路8では、信号線S1,S2,S3からの入力信号
により、S1で0.6〜1.4V、S2で0.4V以
下、S3で1.6〜2.4VのときはB仕様のビデオカ
セットが装着部6に装着されたと識別する。
【0043】さらに、A仕様のカムコーダの制御回路8
では、例えば信号線S1の入力信号が0.6〜1.4
V、かつ信号線S3の入力信号が1.6〜2.4Vであ
るにもかかわらず、信号線S2の入力信号が2.6V以
上の場合には、この信号線S2の入力信号分は識別条件
に含めずに、信号線S1及びS3からの入力信号のみに
基づいて、B仕様のビデオカセットであると識別するよ
うに予め設定している。
【0044】すなわち、制御回路8は、A仕様のカムコ
ーダにおいて、B仕様のビデオカセットを装着部に誤っ
て装着しているときに、接触端子a1,c1と端子a
2,c2との接触が良好であるにかかわらず、接触端子
b1と端子b2とに接触不良が生じて、信号線S2から
の入力信号が2.6V以上である場合に、他の2つの接
触端子a1,c1に基づく識別結果の方を優先して、B
仕様のビデオカセットであると識別する。
【0045】また、制御回路8は、A仕様のカムコーダ
において、B仕様のビデオカセットを装着部に誤って装
着しているときに、接触端子b1,c1と端子b2,c
2との接触による信号線S2,S3からの入力信号が、
それぞれ、0.4V以下、1.6〜2.4Vであるにも
かかわらず、接触端子a1と端子a2とに接触不良が生
じて、信号線S1からの入力信号が2.6V以上の場
合、この信号線S1の入力信号分は識別条件に含めず
に、信号線S2及びS3からの入力信号のみに基づい
て、B仕様のビデオカセットである+と識別するように
設定している。接触端子c1、端子c2のみが接触不良
である場合も、同様である。すなわち、3つの識別結果
のうち、1つの識別結果がA仕様の識別結果を得、他の
2つの識別結果がB仕様の識別結果を得ている場合は、
同じ識別結果の数の多い方のものを優先して、B仕様の
ビデオカセットであると識別する。
【0046】そして、A仕様のカムコーダにおいては、
B仕様のビデオカセットが誤って装着されたと識別され
たときには、制御回路8の識別結果に基づく出力信号に
より、例えば発光ダイオード等を点滅させたり、あるい
は警報音を発したりする等の手段からなる報知手段Hを
報知作動させるようにしている。
【0047】なお、上記実施の形態1では、3つの接触
端子の固有情報に基づいて識別結果が同じものの数が多
い識別結果で記録媒体の種類を識別を行うようにしてい
たが、本識別装置として、例えば2つの接触端子の固有
情報のみに基づいて種類識別する場合、その固有情報が
同じ識別結果のときはその識別された種類の記録媒体で
あると識別装置は判断し、互いに異なる識別結果の場合
は、予め設定された優先識別用の接触端子の固有情報に
より識別された種類の記録媒体であると識別装置は判断
するように構成しても良い。
【0048】ここで、上記実施の形態1では、接触端子
の一つをグランド用端子とし、そのグランド用端子と開
放される接触端子としたり、短絡したり、あるいは抵抗
等の回路要素を介装することによって、各端子と、グラ
ンド用端子との間に所定信号を与えることで、各接触端
子におけるビデオカセットの種類を識別するための固有
情報を受動的に得るようにしたものを示したが、例えば
接触端子ごとに固有情報として特定の交流信号、あるい
はパルス信号等を出力して制御回路に入力させるような
ものでも良い。この場合、ビデオカセット側にそのよう
な信号を出力させることのできる例えばICチップを設
ける等しても良い。
【0049】(実施の形態2)図6は、異なる2種の記
録フォーマットで記録される記録媒体のどちらにも対応
する記録フォーマットで記録再生することのできる記録
再生装置と、その記録再生装置に備えている識別装置の
概略を示すものである。
【0050】図において、9は、記録再生装置の一例と
しての再生専用のビデオデッキである。このビデオデッ
キ9には、記録媒体として上述したA仕様のビデオカセ
ットと、B仕様のビデオカセットとのどちらも装着でき
るとともに再生できる装着部(図示せず)を備えるとと
もに、その装着部における再生用ヘッドからの信号を入
力して、A仕様のフォーマットに対応して再生できる第
1の再生回路10と、B使用のフォーマットに対応して
再生できる第2の再生回路11とを備えている。
【0051】さらに、このビデオデッキ9には、装着装
置に装着されたビデオカセット1がA仕様であるかB仕
様であるかを識別できる識別装置を備えている。
【0052】該識別装置は、上記実施の形態1と同様、
装着装置に装着されたビデオカセット1に設けた種類識
別用の4つの接触端子a1,b1,c1,d1が電気的
に接続されるよう当接するコンタクト部12と、コンタ
クト部12を通して識別用の信号が入力されるととも
に、その入力信号に基づいて種類識別等を行う制御回路
13とで構成している。
【0053】この制御回路13は、装着部に装着されて
再生可能な状態となっているときのビデオカセット1の
接触端子a1,b1,c1,d1と、コンタクト部12
の対応する端子a2,b2,c2,d2との接触により
上記実施の形態1と同じように、信号線S1,S2,S
3を通して識別用の入力信号が入力される。
【0054】この入力信号は、A仕様のビデオカセット
と、B仕様のビデオカセットに対応する識別信号をそれ
ぞれの端子a2,b2,c2にビデオデッキ9側から印
加される直流電圧により得られる検出信号であって、そ
の3つの入力信号のうち3つともがビデオカセットがA
仕様であることを示す識別信号であるときは、制御回路
13は、A仕様のビデオカセットが装着部に装着されて
いると判断して、第1の再生回路10により再生できる
ように自動的に設定し、その3つの入力信号のうち3つ
ともがビデオカセットがB仕様であることを示す識別信
号であるときは、制御回路13は、B仕様のビデオカセ
ットが装着部に装着されていると判断して、第2の再生
回路11により再生できるように自動的に設定する。
【0055】さらに、制御回路13では、3つの入力信
号のうち1つはB仕様のビデオカセットに対応する識別
信号であって、他の2つはA仕様のビデオカセットに対
応する識別信号であるときには、他の2つの入力信号に
よる識別を優先して、A仕様のビデオカセットであると
識別して、第1の再生回路10により再生できるように
自動的に設定する。同じく、制御回路13では、3つの
入力信号のうち1つはA仕様のビデオカセットに対応す
る識別信号であって、他の2つはB仕様のビデオカセッ
トに対応する識別信号であるときには、他の2つの入力
信号による識別を優先して、B仕様のビデオカセットで
あると識別して、第2の再生回路11により再生できる
ように自動的に設定する。
【0056】これにより、操作者がビデオカセットの仕
様を確かめなくても、そのビデオカセットをビデオデッ
キに装着するだけで、そのビデオカセットの記録フォー
マットに対応する再生が自動的に行える。
【0057】なお、上述では、本発明の実施の形態の一
例として識別する仕様等の種類を2種のみの場合につい
て示したが、3種以上の場合にも、本発明は適用でき
る。その場合、3種以上の種類の識別ができるよう、複
数の接触端子のそれぞれに、種類の数に応じた固有情報
を信号として取り出せるように設定している。たとえ
ば、抵抗値を3種以上にし、識別装置側から与えられる
信号に対する出力電圧が3種以上明確に識別できるよう
にする。なお、その識別を行うのに、識別装置側から識
別用の信号を与えないようにしても良い。例えば記録媒
体自体に電源部を備えるようにしても良いとともに、識
別装置とは別の装置からの電源によって、識別用の信号
が出力できるようにしても良い。また、この場合、コン
タクト部は各接触端子に対して一部共通のものにでき
る。
【0058】なお、本発明は、磁気テープを内蔵するビ
デオテープのみならず、オーディオテープや、磁気ディ
スク、光ディスク等の各種記録媒体に適用できる。
【0059】なお、上記記載では識別装置を備えるもの
として記録再生装置としているが、本発明の適用される
記録再生装置には、記録媒体に対する記録と再生とを兼
用して行えるもののみでなく、記録のみ専用に行う記録
装置や、再生のみ専用に行う再生装置も含む。
【0060】
【発明の効果】本発明に係る識別装置によれば、少なく
とも2つ以上の接触端子に対してコンタクト部を介して
それぞれの接触端子における固有情報の複数に基づいて
記録媒体の種類を識別するから、複数の接触端子のうち
一部がコンタクト部に対して接触不良状態となっていて
も、それ以外の接触端子から得られる種類識別用の固有
情報に基づいて記録媒体の種類を識別することができる
ことによって、記録媒体を一層正しく識別でき、誤った
種類の記録媒体で記録や再生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ビデオカセットの斜視図
【図2】 カムコーダと、一仕様のビデオカセットの接
続端子とを示す説明図
【図3】 カムコーダと、他仕様のビデオカセットの接
続端子とを示す説明図
【図4】 カムコーダを示す斜視図
【図5】 2種のビデオカセットと、各接続端子に対応
する識別信号との関係を示す表
【図6】 ビデオデッキと、それに設けられる識別装置
と、ビデオカセットとを示す説明図
【符号の説明】
1 ビデオカセット(記録媒体) 2 カセットケース(筐体) 3 磁気テープ(記録担体) 5 カムコーダ(記録再生装置) 6 装着部 7 コンタクト部 a1〜d1 接触端子 8 制御回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体に記録担体が収納されて成る記録媒
    体を装着及び装着解除可能な装着部を備えるとともに、
    該装着部に装着された前記記録媒体の種類を識別できる
    識別装置であって、 前記記録媒体に備えてある種類識別用の複数個の接触端
    子に対して信号授受可能なコンタクト部を前記装着部に
    設けるとともに、 前記記録媒体の種類に対応させて前記各接触端子ごとに
    設定されている固有情報を少なくとも2つ以上の前記接
    触端子に対して前記コンタクト部を介して検出し、該検
    出結果に基づいて前記記録媒体の種類を識別することを
    特徴とする識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の識別装置において、 前記記録媒体の種類を識別するための前記2つ以上の接
    触端子のうち所定の接触端子からの固有情報による識別
    結果と、他の接触端子からの固有情報による識別結果と
    が異なるときに、該接触端子のうちの接触不良の発生し
    ていない接触端子からの固有情報にのみ基づいて前記記
    録媒体を識別することを特徴とする識別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の識別装置において、 前記記録媒体の種類を識別するための3つ以上の接触端
    子のうち所定の接触端子からの固有情報による識別結果
    と、他の接触端子からの固有情報による識別結果とが異
    なるときに、所定の接触端子と他の接触端子との識別結
    果のうち多数となる識別結果に基づいて前記記録媒体を
    識別することを特徴とする識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の識別
    装置において、 特定種類の記録媒体であることを識別したときには、該
    記録媒体の前記装着部に対する装着を解除する装着解除
    手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記
    録媒体識別装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の識別
    装置において、 特定種類の記録媒体であることを識別したときには、該
    識別結果を報知する報知手段を備えることを特徴とする
    識別装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の識別
    装置で種類識別できる固有情報が出力可能な接触端子を
    複数備えていることを特徴とする記録媒体。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかに記載の識別
    装置を備えることを特徴とする記録再生装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の記録再生装置であっ
    て、 前記記録媒体の種類ごとに対応する記録再生手段を複数
    備えるとともに、前記識別手段による識別結果に基づい
    て、識別された種類の記録媒体に対応する記録再生手段
    を選択して記録再生することを特徴とする記録再生装
    置。
JP2001053703A 2001-02-28 2001-02-28 識別装置、および識別装置で識別される記録媒体、ならびに識別装置を備える記録再生装置 Pending JP2002260309A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115298354A (zh) * 2020-03-23 2022-11-04 东京毅力科创株式会社 成膜装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115298354A (zh) * 2020-03-23 2022-11-04 东京毅力科创株式会社 成膜装置

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