JP2002260029A - 駐車場利用システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 個人駐車場または月極駐車場の空き時間を有
効活用でき、駐車場の貸し出し者と使用希望者の整合を
取ることが可能なシステムを提供する。 【解決手段】 ネットワーク上にて、個人駐車場１１ａ
または月極駐車場１１ｂ等の駐車場１１の所有者または
契約者である貸し出し者１０を募集すると共に、駐車場
１１の位置及び空き時間帯等の駐車場情報を公開し、駐
車場１１の使用者２０を募集するシステムであり、貸し
出し者１０に関する情報、駐車場情報及び使用者２０に
関する情報等のデータを蓄積するデータベース部１０１
ａと、使用者２０からの予約を受け、この使用希望情報
とデータベース部１０１ａに登録された駐車場情報の整
合をとる機能を有する制御部１０１ｂより構成されるサ
ーバ１０１を備えている。本システムによれば、駐車場
１１の空き時間のスペースを有効活用でき、駐車場不足
が解消され、違法駐車の減少が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
のネットワーク上にて、空き時間を利用した駐車場の貸
し出しを希望する個人駐車場または月極駐車場の情報を
公開し、使用希望者に貸し出しを行う駐車場利用システ
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の駐車場利用システムとしては、時
間貸し駐車場に対する情報提供システムがある。これ
は、駐車場の空き情報を、駐車場付近の案内板やネット
ワーク情報として開示するものであり、駐車場の利用希
望者は、実際に駐車場まで行って空き具合を見るか、情
報提供システムの案内板もしくはネットワーク情報によ
り駐車場の空き具合を確認してから駐車場を利用してい
た。また、例えば特開平８−２２５９８号公報では、駐
車場の有効利用、違法路上駐車による交通渋滞の緩和を
目的とした駐車場管理装置が提示されている。これは、
休日等の特定の日時に一般開放される銀行等の専用駐車
場や月極駐車場を管理センタで一括管理し、街全体の駐
車場の有効利用を図るものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の情報提供システムでは、月極駐車場につい
ては契約者のみの駐車利用に限定されており、時間単位
で駐車場を貸し出すのは時間貸し駐車場に限られてい
た。このため、例えば月極駐車場の契約者が昼の間外出
して駐車場が空いていても別の人が使用することはでき
ず、月極駐車場の有効活用ができなかった。また、個人
駐車場についても同様に、空き時間を利用して他者が利
用できるシステムは無かった。このため、一般の時間貸
し駐車場が満車状態の場合、ごく近傍の個人駐車場また
は月極駐車場が空いていても一時駐車場として利用でき
ず、その結果、駐車場不足による違法駐車が発生すると
いう社会的な問題となっていた。さらに、駐車場を利用
する人は、利用当日にその場へ行ってみなければ駐車場
の空き情報が入手できないという問題があり、長時間の
駐車場待ちによる精神的な苦痛や予定の変更を強いられ
る等の不都合があった。また、特開平８−２２５９８号
公報で提示されたような駐車場管理装置では、駐車場を
貸し出す側と使用希望者の整合を取ってスケージューリ
ングする機能はなく、予約もできないため、さらなる便
宜性の向上が望まれていた。

【０００４】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、個人駐車場または月極駐車場等
の駐車場の空き時間を有効活用でき、駐車場の貸し出し
者と使用希望者の整合を取ることが可能な駐車場利用シ
ステムを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係わる駐車場利
用システムは、ネットワーク上にて、個人駐車場または
月極駐車場等の駐車場の所有者または契約者で且つ駐車
場を使用していない空き時間を利用した駐車場の貸し出
しを希望する者を募集すると共に、駐車場の位置及び空
き時間帯等の駐車場情報を公開して駐車場の使用希望者
を募集し、駐車場の貸し出しを行う駐車場利用システム
であって、駐車場の貸し出しを希望する者に関する情
報、駐車場の位置及び空き時間帯等の駐車場情報及び駐
車場の使用希望者に関する情報等のデータを蓄積するデ
ータベース部と、使用希望者からの予約を受け、この使
用希望情報とデータベース部に登録された駐車場情報の
整合をとる機能を有する制御部より構成されるサーバを
備えたものである。また、制御部は、駐車場の使用希望
者の使用希望情報と整合する駐車場情報が抽出された場
合、その情報を使用希望者に提示するものである。

【０００６】さらに、制御部は、複数の駐車場を管理す
る集中管理装置を制御しており、この集中管理装置は、
駐車場を使用する車両または使用者の認識や、駐車料金
の自動決済を行うものである。また、集中管理装置は、
各駐車場に設置された入庫車両管理システムを制御して
おり、この入庫車両管理システムは、クレジットカード
による駐車料金精算機能を有するものである。また、入
庫車両管理システムは、各駐車場に設置された無断駐車
防止装置を制御しているものである。さらに、無断駐車
防止装置は、駐車場の予約完了、使用者の認識及び駐車
料金の精算等によって動作し、駐車場の使用を禁止また
は許可するものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】実施の形態１．本発明の実施の形
態１における駐車場利用システムは、インターネット等
のネットワーク上にて、個人駐車場または月極駐車場等
の駐車場の所有者または契約者で且つ駐車場を使用して
いない空き時間を利用した駐車場の貸し出しを希望する
者（以下、貸し出し者と称す）を募集すると共に、駐車
場の位置及び空き時間帯等の駐車場情報を公開して駐車
場の使用希望者（以下、使用者と称す）を募集し、駐車
場の貸し出しを行うシステムである。すなわち、本シス
テムは、駐車場の貸し出し者、使用者及び仲介システム
の間で成立するシステムである。なお、このような仲介
システムによるサービスは、駐車場の貸し出し者、使用
者、さらには仲介サービス者のいずれにも利益をもたら
す新たなサービスであり、いわゆるビジネス方法の特許
に該当する。

【０００８】以下に、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図１は、本発明の実施の形態１における
駐車場利用システムの構成を示す概念図である。図にお
いて、１０ａは個人駐車場１１ａの所有者である貸し出
し者、同様に１０ｂは月極駐車場１１ｂの契約者である
貸し出し者で、両者を貸し出し者１０と称す。また、１
１は個人駐車場１１ａまたは月極駐車場１１ｂ等の駐車
場、２０は駐車場１１の使用者である。さらに、１００
は仲介システムが用意するネットワークで、サーバ１０
１を備えている。サーバ１０１は、貸し出し者１０に関
する情報、駐車場１１の位置及び空き時間帯等の駐車場
情報及び使用者２０に関する情報等のデータを蓄積する
データベース部１０１ａと、使用者２０からの予約を受
け、この使用希望情報とデータベース部１０１ａに登録
された駐車場情報の整合をとり、スケジューリングする
機能を有する制御部１０１ｂより構成されている。ま
た、制御部１０１ｂは、複数の駐車場１１を管理する集
中管理装置１０２を制御している。また、図２は本駐車
場利用システムの運用方法を示す全体のフローチャー
ト、図３〜図５はそれぞれ使用者、貸し出し者及び仲介
システムの個別フローチャートである。図２〜図５中、
符号は運用方法のステップを示しており、各図において
同一、相当するステップには同一符号を付している。

【０００９】本実施の形態における駐車場利用システム
の構成及び機能について、図１〜図５を用いて説明す
る。先ず、仲介システムは、インターネット上にネット
ワーク１００を用意し、駐車場１１の貸し出し者１０及
び使用者２０を募集し、それぞれ会員登録する（Ｓ１０
１、Ｓ２０１、Ｓ３０１）。これらのデータは、サーバ
１０１のデータベース部１０１ａに蓄積され、一括して
管理される。さらに、駐車場１１の使用を希望する使用
者２０は、ネットワーク１００にて空き駐車場情報のチ
ェックをし（Ｓ１０２）、希望する駐車場１１の利用日
時や駐車時間、場所条件等の使用希望駐車場情報を入力
する（Ｓ１０３）。一方、貸し出し者１０は、ネットワ
ーク１００にて駐車場使用希望情報を得ることができ
（Ｓ２０２）、貸し出し希望駐車場１１の空き日時、空
き時間等の空き情報を入力する（Ｓ２０３）。サーバ１
０１は、これらの情報をネットワーク１００に公開する
と共に（Ｓ３０２）、新規の使用者２０及び貸し出し者
１０を随時募集する（Ｓ３０１）。仲介システムは、駐
車場１１の空き時間情報を時間単位で把握してネットワ
ーク１００に開示する必要があり、この把握及び開示は
リアルタイムで行うことが望ましいが、月あるいは週単
位等の期間単位でもよい。なお、本実施の形態における
駐車場利用システムでは、使用者２０及び貸し出し者１
０双方に使用希望情報と貸し出し希望情報が開示される
ため、両者はそれらの情報を参考にして使用希望や貸し
出し希望を出すことができる。

【００１０】図６は、本実施の形態による駐車場利用シ
ステムにおける端末の画面表示例を示す図であり、
（ａ）は空き駐車場情報の表示例、（ｂ）は予約画面例
を示している。使用者２０は、図６に示すような端末の
画面を見て、適当な駐車場１１が見つかった場合には、
その画面上で直ちに予約することができる。また、画面
上で適当な駐車場情報が得られなかった場合には、サー
バ１０１の制御部１０１ｂが、貸し出し希望情報と使用
希望情報の整合をとり（Ｓ３０３）、整合情報が抽出さ
れた場合、使用者２０へ提示する（Ｓ３０４）。その場
で整合情報が抽出されない場合には、ネットワーク１０
０上に使用希望情報や既存の駐車場情報等を開示すると
共に新規の使用者２０及び貸し出し者１０を募集しなが
ら、整合情報の抽出を繰り返す。使用者２０は、提示さ
れた整合情報を確認し（Ｓ１０４）、利用する場合はネ
ットワーク１００によりサーバ１０１に対して予約情報
を登録する（Ｓ１０５、Ｓ１０６）。予約を受けたネッ
トワーク１００は、駐車場１１の予約の実行を行う（Ｓ
３０６）。すなわち、会員カードもしくはクレジットカ
ード等のＩＤカードによる使用者確認を行った後、制御
部１０１ｂより該当する駐車場１１の集中管理装置１０
２に対し、使用者２０の情報を流すと共に、使用者２０
及び貸し出し者１０に対して予約完了の旨を報知する。
駐車場１１の予約完了を知らされた貸し出し者１０は、
該当する日時に駐車場１１を空ける（Ｓ２０４、Ｓ２０
５）。

【００１１】さらに、駐車場１１の予約を行った使用者
２０は、該当する日時に駐車場１１を利用し（Ｓ１０
７）、仲介システムは駐車場利用の確認を行い（Ｓ３０
７）、その旨を貸し出し者１０にも報知する（Ｓ２０
６）。駐車場１１を使用する車両または使用者２０の認
識や、駐車料金の自動決済は、集中管理装置１０２によ
り行われる。予約情報を受けた集中管理装置１０２は、
使用者２０を識別し、駐車場１１の入出庫管理を行な
う。図７は、本実施の形態による駐車場利用システムに
おいて各駐車場１１に設置された入庫車両管理システム
を示す概略図である。この入庫車両管理システム１０３
とは、集中管理装置１０２により制御され、クレジット
カードによる駐車料金精算機能を有するものである。駐
車場１１に入庫車両管理システム１０３が設けられてい
る場合、使用者２０は、駐車場１１を利用後、その場で
クレジットカードによる駐車料金の清算が可能である。
また、駐車場１１に入庫車両管理システム１０３が設置
されていない場合、料金の精算は、会員登録情報によっ
て後日指定の口座から引き落とされる。また、貸し出し
者１０に対しては、会員登録情報によって指定の口座へ
駐車料金が振り込まれる。仲介システムには、使用者２
０と貸し出し者１０から会費及び使用に伴う手数料が支
払われる（Ｓ１０８、Ｓ２０７、Ｓ３０８）。なお、会
費は無料としてもよい。

【００１２】本実施の形態における駐車場利用システム
によれば、個人駐車場１１ａや月極駐車場１１ｂの空き
時間のスペースを有効活用することが可能となり、駐車
場不足の解消に役立つと共に、違法駐車の減少が期待で
きる。また、使用者２０からの予約を受け、この使用希
望情報と駐車場情報の整合をとる機能を有するため、予
約利用の推進が図られ、従来システムに比べて駐車場１
１の利用効率が上がると共に、使用者２０の駐車場待ち
の不安や精神的苦痛を緩和する効果もある。

【００１３】実施の形態２．図８は、本発明の実施の形
態２による駐車場利用システムにおいて各駐車場１１に
設置された無断駐車防止装置を示す概略図である。図に
おいて、１０３は集中管理装置１０２により制御され、
クレジットカードによる駐車料金精算機能を有する入庫
車両管理システム、１０４は集中管理装置１０２及び入
庫車両管理システム１０３により制御され、駐車場１１
の予約完了、使用者２０の認識及び駐車料金の精算等に
よって動作し、駐車場１１の使用を禁止または許可する
輪止めシステム等の無断駐車防止装置である。なお、本
実施の形態における駐車場利用システムのその他の構成
及び機能については、上記実施の形態１と同様であるた
め説明を省略する。本実施の形態における駐車場利用シ
ステムによれば、上記実施の形態１と同様の効果に加
え、貸し出しを行う駐車場１１への違法駐車等を排除す
ることが可能である。

【００１４】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ネット
ワーク上にて、個人駐車場または月極駐車場等の駐車場
の所有者または契約者で且つ駐車場を使用していない空
き時間を利用した駐車場の貸し出しを希望する者を募集
すると共に、駐車場の位置及び空き時間帯等の駐車場情
報を公開して駐車場の使用希望者を募集し、駐車場の貸
し出しを行うようにしたので、個人駐車場や月極駐車場
の空き時間のスペースを有効活用することが可能とな
り、駐車場不足の解消に役立つと共に、違法駐車の減少
が期待できる。また、使用希望者からの予約を受け、こ
の使用希望情報と駐車場情報の整合をとる機能を有する
ため、予約利用の推進が図られ、駐車場の利用効率が上
がると共に、使用希望者の駐車場待ちの不安や精神的苦
痛を緩和する効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態１である駐車場利用シス
テムの構成を示す概念図である。

【図２】 本発明の実施の形態１である駐車場利用シス
テムの運用方法を示す全体のフローチャートである。

【図３】 本発明の実施の形態１である駐車場利用シス
テムの運用方法を示す駐車場使用者のフローチャートで
ある。

【図４】 本発明の実施の形態１である駐車場利用シス
テムの運用方法を示す駐車場貸し出し者のフローチャー
トである。

【図５】 本発明の実施の形態１である駐車場利用シス
テムの運用方法を示す仲介システムのフローチャートで
ある。

【図６】 本発明の実施の形態１である駐車場利用シス
テムにおける端末の画面表示例を示す図である。

【図７】 本発明の実施の形態１である駐車場利用シス
テムにおいて駐車場に設置された入庫車両管理システム
を示す概略図である。

【図８】 本発明の実施の形態２である駐車場利用シス
テムにおいて駐車場に設置された無断駐車防止装置を示
す概略図である。

【符号の説明】

１０ 貸し出し者、１０ａ 個人駐車場所有者である貸
し出し者、１０ｂ 月極駐車場契約者である貸し出し
者、１１ 駐車場、１１ａ 個人駐車場、１１ｂ 月極
駐車場、２０ 使用者、１００ ネットワーク、１０１
サーバ、１０１ａ データベース部、１０１ｂ 制御
部、１０２ 集中管理装置、１０３ 入庫車両管理シス
テム、１０４ 無断駐車防止装置。

フロントページの続き (72)発明者 原田 広輔 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 Ｆターム(参考） 5H180 AA01 BB05 BB12 EE10 FF13 FF32 KK01 KK06

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク上にて、個人駐車場または
   月極駐車場等の駐車場の所有者または契約者で且つ上記
   駐車場を使用していない空き時間を利用した上記駐車場
   の貸し出しを希望する者を募集すると共に、上記駐車場
   の位置及び空き時間帯等の駐車場情報を公開して上記駐
   車場の使用希望者を募集し、上記駐車場の貸し出しを行
   う駐車場利用システムであって、 上記駐車場の貸し出しを希望する者に関する情報、上記
   駐車場の位置及び空き時間帯等の駐車場情報及び上記駐
   車場の使用希望者に関する情報等のデータを蓄積するデ
   ータベース部と、上記使用希望者からの予約を受け、こ
   の使用希望情報と上記データベース部に登録された上記
   駐車場情報の整合をとる機能を有する制御部より構成さ
   れるサーバを備えたことを特徴とする駐車場利用システ
   ム。
2. 【請求項２】 制御部は、駐車場の使用希望者の使用希
   望情報と整合する駐車場情報が抽出された場合、その情
   報を上記使用希望者に提示することを特徴とする請求項
   １記載の駐車場利用システム。
3. 【請求項３】 制御部は、複数の駐車場を管理する集中
   管理装置を制御しており、この集中管理装置は、上記駐
   車場を使用する車両または使用者の認識や、駐車料金の
   自動決済を行うことを特徴とする請求項１または請求項
   ２に記載の駐車場利用システム。
4. 【請求項４】 集中管理装置は、各駐車場に設置された
   入庫車両管理システムを制御しており、この入庫車両管
   理システムは、クレジットカードによる駐車料金精算機
   能を有することを特徴とする請求項３記載の駐車場利用
   システム。
5. 【請求項５】 入庫車両管理システムは、各駐車場に設
   置された無断駐車防止装置を制御していることを特徴と
   する請求項４記載の駐車場利用システム。
6. 【請求項６】 無断駐車防止装置は、駐車場の予約完
   了、使用者の認識及び駐車料金の精算等によって動作
   し、上記駐車場の使用を禁止または許可することを特徴
   とする請求項５記載の駐車場利用システム。