JP2002179393A - 舞台下格納式昇降台車 - Google Patents

舞台下格納式昇降台車

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JP2002179393A JP2000380291A JP2000380291A JP2002179393A JP 2002179393 A JP2002179393 A JP 2002179393A JP 2000380291 A JP2000380291 A JP 2000380291A JP 2000380291 A JP2000380291 A JP 2000380291A JP 2002179393 A JP2002179393 A JP 2002179393A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に、車椅子利用者の舞台上下間の移動を簡
便とすると共に、設置が容易な装置を提供する。 【解決手段】 舞台Sの既存の下部空間を昇降台車1の
格納部Hと成すことにより、既設又は新設に拘らず昇降
台車1の収納場所を確保し、昇降台車1には荷台4を格
納部Hから舞台S外部へ出没自在に設け、未使用時には
格納部Hに昇降台車1を収容することでこれを邪魔とせ
ず、又荷台4を舞台S外部に隣接した進出位置Xで昇降
自在と成したので、使用時には格納部Hから進出位置X
へ進出させた荷台4を昇降させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大重量の物品、並
びに車椅子で移動する身障者や高齢者等を舞台上下間で
容易に移動できる様にした舞台下格納昇降台車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、特に車椅子で移動する身障者等が
舞台へ登降するには、数人の介助者が車椅子ごと身障者
等を持ち上げて階段を移動していたが、近時バリアフリ
ーの観点から舞台下から舞台上を結ぶスロープや、舞台
に隣接した下段の観覧席フロアより出没するリフターを
設置した設備が見受けられる様になった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ス
ロープは、車椅子が無理なく移動できる様に勾配を緩や
かにせねばならないため、その全長が非常に長くなり、
そのための設置面積や未使用時の収納場所を確保せねば
ならなかった。又、上記リフターでは、その本体を設置
するための空間(ピット)を観覧席フロアに凹設せねば
ならず、リフター本体の費用のみならずピットの工費が
嵩むため、その設備費全体が高騰するといった課題を有
すると共に、舞台が既設された講堂、コンサートホール
等ではリフターの設置場所が規制されたり、その他の諸
条件によりその施工が困難な場合が多かった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題に鑑
み、舞台の下部空間を格納部と成し、該格納部から舞台
外部へ出没自在に設けた荷台を舞台外部に隣接した進出
位置で昇降自在と成した昇降台車を提供することによ
り、舞台下の既存の空間を昇降台車の格納部として利用
し、既設又は新設に拘らずその設置を容易にし、昇降台
車にて舞台上下間を昇降移送させ、上記課題を解決す
る。又、昇降台車の最前部に立設した前壁を舞台の幕板
の一部と成し、格納時に前壁を幕板に一体化させて、昇
降台車が目につかない様にする。荷台に立設した側壁又
は前壁の少なくとも一方は、荷台外部へ揺動自在に設け
て下り傾斜状の踏板に変形自在と成すと共に、該踏板を
下り傾斜方向へ伸展自在に設けて緩斜面を構成する様に
して、観覧席フロアから荷台へのスロープを装備する。
又、荷台の床面と同一平面上で正逆回転自在に設けた回
転盤により、所望する進行方向への方向転換を簡便とす
る。又、走行体上に設置された荷台の昇降装置を、平行
クランク機構又はパンタグラフ等から成る平行運動機構
部と、駆動源に連繋して平行運動機構部を作動させる伝
動手段と、この作動に応じて伸縮する様に連繋したバネ
を前記機構部の上動方向に付勢して成る助勢手段とから
構成して、荷台を自動的に昇降させると共に、荷台上昇
時にかかる駆動源の負担を軽減する。走行体は、その往
復直線軌道と平行な左右側壁を全長に渡って形成すると
共に、左右側壁の前後に走行輪を設けて成り、格納部内
で荷台の出没位置に対応する様に設定された後輪の往路
軌道終端及び前輪の復路軌道終端の夫々に車止めを固定
することにより、走行輪が車止めに当接することで、荷
台を出没位置で制止させる。車止め間には、左右側壁に
外接した案内ローラーを設置して、走行体の往復直線軌
道を保持し、走行体には荷台の進出位置で停留させるス
トッパーを設け、荷台の昇降時に走行体が動かない様に
する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施例を図面に基
づいて説明する。1は昇降台車であり、該昇降台車1は
走行体2上に昇降装置3を介して荷台4を設置して成
り、舞台Sの下部空間を格納部Hと成して、格納部Hか
ら舞台S外部へ荷台4を出没自在に設けると共に、荷台
4を舞台S外部に隣接した進出位置Xで昇降自在と成し
ている。
【0006】格納部Hは、舞台Sの前面に設けた幕板S
1を開口形成して昇降台車1の出入口H1と成し、走行
体2は格納部Hから出入口H1前方の観覧席側における
進出位置Xへ至る直線軌道を往復移動する様に成してい
る。走行体2は、前後方向に長い矩形枠状のフレーム5
を設け、該フレーム5において、その全長(フレーム5
の前後長に相当)に渡って形成した左右側壁6、6aは、
走行体2の往復直線軌道と平行と成しており、左右側壁
6、6aの前後に走行輪7、8を設けている。
【0007】格納部Hにおける観覧席フロアと同一平面
上にある格納フロアH2には、走行体2の往復直線軌道
を保持すると共に、走行体2を規定の荷台出没位置X、
Yで制止する走行制御手段9を設けている。ここに荷台
4の進出位置Xは、走行体2上の荷台4の後端が出入口
H1外部に隣接する様に走行体2が進出した位置であ
り、没入位置Yは、荷台4の前端が出入口H1に存する
様に走行体2が格納部Hに後退した位置である。走行制
御手段9は、格納部Hで荷台4の出没位置X、Yに対応
する様に設定された後輪8の往路軌道終端x及び前輪7
の復路軌道終端yの夫々に車止め10、11を固定し、該車
止め10、11間には、左右側壁6、6aに外接した前後一対
の案内ローラー12を設置している。そして、案内ローラ
ー12が左右側壁6、6aに摺接して走行体2を案内支持す
ることにより、走行体2が格納部Hから観覧席フロアへ
の直線軌道に沿って往復運動する様に成し、走行体2の
前輪7が車止め11に当接した時に荷台4を含む昇降台車
1全体が格納部H内に収容され、又走行体2の後輪8が
車止め10に当接した時に荷台4が格納部Hより進出す
る。又、進出位置Xにある荷台4は、昇降装置3により
上下動するため、その際に生ずる振動等により走行体2
が勝手に動作しない様に、その位置で停止固定するスト
ッパー13を左右側壁6、6aの内側適所に配置している。
図示例のストッパー13は、一般に丸落としと称される錠
であり、荷台4の進出状態で丸落としの落とし棒13a
を、これに対応して格納フロアH2に設けたピン孔H3
に挿入することより、走行体2を停留させる。
【0008】昇降装置3は、走行体2と荷台4に介装し
たリンクLの起伏に従って走行体2に対し荷台4が平行
運動を成す様に構成した平行運動機構部14と、電動モー
ターから成る駆動源15に連繋してリンクLを起伏させる
伝動手段16と、リンクLの起伏に応じて伸縮する様に連
繋した圧縮コイル状のバネ17をリンクLの起き上がり方
向に付勢した助勢手段18とから成る。平行運動機構部14
は、走行体2の左右側壁6、6a間に架設した横手杆19、
19aと荷台4の底部との間に、前後一対で同長の平行な
リンクLを左右対称となる様に枢着連結し、リンクLの
起伏に従い荷台4を常に上下に平行運動する様に成して
いる。左右のリンクLの中間部位の間には支持杆20を架
設し、該支持杆20に伝動手段16を連繋している。
【0009】伝動手段16は、走行体2の前後方向に移動
する牽引車21と、該牽引車21の駆動機構部22とから主に
構成されている。牽引車21は、横手杆19、19aの前方に
夫々平行配置した車軸杆23、23a間に縦走杆24を左右で
平行に架設すると共に、車軸杆23、23aの端部に車輪25
を設けている。車輪25は、走行体2の左右側壁6、6aの
内側に突設した前後に長い帯板状のレール26上に接地し
ている。牽引車21は、車軸杆23、23a上と支持杆20とを
枢着連結した連接杆27を介してリンクLに連繋してお
り、牽引車21の前後移動により、連接杆27を俯仰させて
リンクLを起伏させる。
【0010】駆動機構部22は、横手杆19、19a間に縦貫
した左右一対の送りネジ棒28と、該送りネジ棒28を貫通
装着すると共に、後方の車軸杆23aに固定した送りナッ
ト29とから主に構成される。送りネジ棒28は、その両端
部が横手杆19、19aに回転自在に支持されている。一
方、駆動源15は、走行体2の最後部に設置され、その駆
動軸に取付けた一対のスプロケットMSと、横手杆19a
の後方に突出した送りネジ棒28の基端部に取付けたスプ
ロケットMSとにチェーンMCを掛け渡し、駆動源15の
作動で同一方向に回転する送りネジ棒28により、送りナ
ット29を固定した牽引車21(車軸杆23a)を前後動させ
る。
【0011】助勢手段18は、各リンクLの下端の枢着部
に隣接する様に横手杆19、19a上に軸着固定されたスプ
ロケット30と、牽引装置31とから成る。牽引装置31は、
ヘッド部をスプロケット30に指向する様にテール部をリ
ンクL側部適所に枢着したシリンダ32と、シリンダ32内
をその長さ方向に摺動自在に配設したピストン33と、ピ
ストン33とヘッド部間に介装されたバネ17と、ピストン
33より突設してヘッド部を貫通突出して成るロッド34
と、該ロッド34の突出端部に一端を連結したチェーン35
とから成り、チェーン35は、その他端が横手杆19、19a
に固定されると共に、スプロケット30に巻着されてい
る。そして、上記の様に構成された助勢手段18は、リン
クLの起立状態で、チェーン35による引張力がバネ17に
作用しない様に設定し、リンクLの倒伏状態で、チェー
ン35がスプロケット30に前記状態よりも長く巻き付いて
ロッド34を引張してバネ17を圧縮させる様に設定して成
り、リンクLの倒伏状態において、バネ17の復元力がリ
ンクLの起き上がり方向に付勢する様に成している。
【0012】荷台4は方形板状に形成され、その床面4a
中央には、正逆回転自在な回転盤36を床面4aと同一平面
上に設けている。回転盤36は、その中心に設けた回転軸
が、床面4aに凹設した回転盤36の支持空間に設けたスラ
スト軸受により回転自在に支持され、回転盤36外周にお
いて90度変位した位置には、ピンホール36aを貫設し
ている。そして、ピンホール36aと合致する支持孔37を
上記支持空間内に配したブラケットに貫設し、支持孔37
にいずれかのピンホール36aを合致させてロックピン38
を差し込む様にして回転盤36を静止させる。
【0013】荷台4の前端部には、昇降台車1が格納部
Hに収容された時に、出入口H1を閉塞すると共に、舞
台Sの幕板S1の一部となる前壁39を立設配置してい
る。又、荷台4の左右には、側壁40を立設し、該側壁40
の少なくとも一方(図示例では左右両方)は、その下端
を枢軸として荷台4外部へ揺動自在に設けて下り傾斜状
の踏板Vに変形自在と成しており、該踏板Vは下り傾斜
方向へ伸展自在に設けている。この側壁40は、内外2枚
の方形板41、41aを折り畳んで立設したものであり、踏
板Vとして使用する場合、該踏板V(内外側方形板41、
41a)を伸展させて側壁高さの約2倍に延長した緩斜面
を構成している。荷台4底部の左右側縁には、その前後
方向に長い略帯板状の側壁支持板42が延設され、該側壁
支持板42上に蝶番43の一片(下片)を固着している。蝶
番43の他片(上片)は、荷台4外部へのみ屈曲自在と成
すと共に、上下に長い長孔44を設けている。蝶番43の屈
曲側でない背面(荷台4の内側に相当)には、側壁40を
構成する内側方形板41の下端を重合すると共に、該内側
方形板41下端に突設したピン45を上記長孔44に摺動自在
に装着し、蝶番43に対し内側方形板41を上下動自在に設
けている。外側方形板41aは、内側方形板41より上下に
長く形成され、該内側方形板41の上端と外側方形板41a
の裏面上方をヒンジ連結し、側壁40を伸展した時に内側
方形板41の上端の上に外側方形板41aの上端が重なって
当止めし、その伸展状態を保持する様に成している。
又、側壁支持板42の外側縁には、外側方形板41aの下端
を当止めする立壁46を直立配置し、該立壁46は内側方形
板41と共に外側方形板41aを上動した時に、外側方形板
41aの下端の障害とならない様に高さ設定され、かかる
上動時に折り返し状態の外側方形板41aを伸展しなが
ら、内側方形板41を荷台4の外部へ屈曲して床面4aより
下方へ緩やかに傾斜した踏板Vを構成する。尚、本実施
例では、側壁40を踏板Vに変形自在に設けたものを示し
たが、前壁39を上記と同様なる構成にて踏板Vに変形自
在と成しても良い。又、荷台4の床面4aの後端には、そ
の幅方向に下端を枢着した帯板状の渡り板47を設けてい
る。この渡り板47は、未使用時には荷台4側に傾倒して
成り、荷台4が上昇してその床面4aが舞台フロアSと同
一面上に位置した時に、外方へ押し倒す様に回転操作し
て水平に倒伏し、床面4aと舞台フロアSとの隙間を閉塞
して床面4aから舞台フロアSへ掛け渡す様に成してい
る。
【0014】次に、昇降台車1の第2実施例を図10〜
14に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一又
は相当部分には同じ符号を付し、説明を省略する。図に
おいて、ストッパー13、回転盤36及び側壁40は省略して
いる。この昇降台車1は、主に昇降装置3における平行
運動機構部14と助勢手段18の構成を異にしている。平行
運動機構部14は、中間部位を相互に支点としてX字状に
交差する同長のリンクL、L1を左右対称に設けたもの
であり、リンクLの下端を左右側壁6、6aの後方に枢着
すると共に、リンクL1の上端を荷台4底部の左右に設
けた垂下壁48の後方に枢着連結し、リンクLの上端に設
けたコロ49に荷台4底部の前後方向に設けたレール50を
摺動自在に接地し、リンクL1の下端を伝動手段16にお
ける牽引車21の前方車軸杆23に枢着している。そして、
牽引車21の前後動により、リンクL、L1を起伏させ、
この起伏に従い荷台4を常に上下に平行運動する。
【0015】助勢手段18は、送りネジ棒28に平行配置し
た一対のシャフト51と、該シャフト51に装着したバネ17
から主に構成されている。シャフト51は、その基端を後
方の横手杆19aに固定すると共に、先端を牽引車21の後
方車軸杆23aを貫通して片持梁状と成し、シャフト51の
先端にはバネ受け52を設け、該バネ受け52と後方車軸杆
23aとの間にはシャフト51を挿通したバネ17を介装する
と共に、該バネ17の一端を後方車軸杆23aに設けたバネ
支持面53に固定している。そして、上記の様に構成され
た助勢手段18は、リンクL、L1の起立状態で、バネ受
け52に対し後方車軸杆23aがバネ17と共に後方へ離間
し、バネ17を伸長させて無負荷状態とする様に設定し、
リンクL、L1の倒伏状態で、バネ受け52に後方車軸杆
23aが近接してバネ支持面53とバネ受け52間でバネ17を
圧縮させる様に設定して成り、リンクL、L1の倒伏状
態において、バネ17の復元力がリンクL、L1の起き上
がり方向に付勢する様に成している。
【0016】舞台Sの幕板S1と一部と成る前壁39は、
昇降台車1aの最前部に相当する走行体2の前端部に立設
しており、荷台4の前端部には手摺り54を立設し、又走
行体2において荷台4の後方には、荷台4を格納部Hよ
り進出させた状態でその奥行きを隠蔽する様にした目隠
し板55を立設している。
【0017】次に本発明に係る昇降台車の作用について
説明する。昇降台車1の格納状態では、走行体2の前輪
7が車止め11に当接し、リンクL(第2実施例ではリン
クL、L1)が略水平に倒伏して荷台4を降下させ、こ
の降下状態はリンクLに連繋した牽引車21が走行体2の
後方(第2実施例では前方)に位置していることで保持
されている。そして、昇降台車1の最前部に相当する前
壁39が、格納部Hの出入口H1を閉塞すると共に、幕板
S1と同一平面上に配置して成る。
【0018】上記格納状態から昇降台車1を観覧席側に
引き出すと、走行体2は、その左右側壁6、6aを転動す
る案内ローラー12によって格納部Hから観覧席側への直
線軌道が保持されて直進する。そして、後輪8が車止め
10に当接することにより、走行体2は停止し、この時荷
台4は、格納部H外部にして舞台Sに隣接して配置して
成り、かかる状態において、ストッパー13の落とし棒13
をピン孔H3に挿入し、走行体2を格納フロアH2に固
定する。
【0019】次いで、一方の側壁40における内側方形板
41と外側方形板41aを上動すると共に、折り返し状態の
外側方形板41aを伸展しながら、内側方形板41を荷台4
の外部へ屈曲して、側壁40を荷台4の床面4aより下方の
観覧席フロアへ緩やかに傾斜した踏板Vに変形し、観覧
席フロアから踏板Vを経て荷台4上に大重量の物品、又
は車椅子で移動する身障者や高齢者等を移動させ、その
後踏板Vを側壁40に復元する。
【0020】そして、駆動源15を作動させることによ
り、送りネジ棒28を回転させ、牽引車21を前方(第2実
施例では後方)へ移動させ、リンクL(又はリンクL、
L1)を起立させる。この時、助勢手段18における圧縮
状態のバネ17が伸長しようとする復元力が、リンクL
(又はリンクL、L1)の起き上がり方向に作用して、
この復元力が牽引車21によるリンクL(又はリンクL、
L1)の起き上がり動作に要する作動力を助勢してい
る。
【0021】一方、荷台4は、リンク(又はリンクL、
L1)の起き上がりにより走行体2に対し平行に上昇
し、荷台4の床面4aが舞台フロアSと同一平面上に位置
した時に停止する。そして、渡り板47を回転操作して床
面4aと舞台フロアSとの間に掛け渡し、車椅子等を舞台
フロアS上へ移動する。尚、荷台4上の車椅子等は、回
転盤36上に載置され、荷台4の停止時に方向転換し、そ
の際には、ピンホール36aと支持孔37に挿入されている
ロックピン38を抜き取り、回転盤36を回転可能と成して
該回転盤36を回転させることにより、所望の方向へ転換
し、方向転換後は、ロックピン38を差し戻して回転盤36
を静止させる。又、荷台4を降下させるには上記と逆の
手順にて成し、荷台4を降下させた後、走行体2をその
前輪7が車止め10へ当接するまで後退させ、昇降台車1
を格納部Hへ収容する。
【0022】
【発明の効果】要するに本発明は、舞台Sの既存の下部
空間を昇降台車1の格納部Hと成したので、既設又は新
設に拘らず昇降台車1の収納場所を確保できる。しか
も、昇降台車1には荷台4を格納部Hから舞台S外部へ
出没自在に設けて成るので、荷台4の未使用時には、格
納部Hに荷台4ごと昇降台車1を収容することで、該昇
降台車1が邪魔となることはなく、又荷台4は舞台S外
部に隣接した進出位置Xで昇降自在と成したので、使用
時には格納部Hから進出位置Xへ進出させた荷台4を昇
降させて、車椅子利用者や、その他大重量物を舞台S下
の観覧席から舞台S上に移動させることができる。
【0023】最前部に立設した前壁39を舞台Sの幕板S
1の一部と成したので、昇降台車1の格納時には、前壁
39が幕板S1と一体化し、昇降台車1を隠蔽することが
でき、舞台Sの外観を損なうことがない。
【0024】荷台4に立設した側壁40又は前壁39の少な
くとも一方は、荷台4外部へ揺動自在に設けて下り傾斜
状の踏板Vに変形自在と成したので、側壁40又は前壁39
を踏板Vへ変形して観覧席フロアから荷台4上へのスロ
ープを構成できるため、特に車椅子利用者が介助なしで
も荷台4上に自力で移動でき、しかも荷台4に設けた側
壁40が踏板Vに兼用できるため、荷台4にスロープを別
設する必要がなく納まりが良く便利である。又、上記踏
板Vは、下り傾斜方向へ伸展自在に設けたので、踏板V
の傾斜をより緩やかと成すことが出来、車椅子利用者が
より利用し易く、難なく観覧席フロアから荷台4上へ移
動できる。
【0025】荷台4の床面4aと同一平面上で正逆回転自
在な回転盤36を設けたので、荷台4上で自ら方向を変換
することなく、回転盤36上に載ってこれを回転させるだ
けで方向転換ができる。
【0026】荷台4とこれが設置される走行体2との間
に設けた昇降装置3は、走行体2と荷台4にリンクL、
L1を介装した平行運動機構部14から成り、リンクL、
L1の起伏に従って走行体2に対し荷台4が平行運動を
成す様に構成したので、荷台4は昇降中常に水平状態が
保持され、荷台4上の乗載物を安定且つ安全に移送でき
ると共に、リンクL、L1を起伏させる伝動手段16を駆
動源15に連繋したので、荷台4の昇降を自動化でき、大
重量物でも容易に観覧席側と舞台S間を移送できる。
又、リンクL、L1の起伏に応じて伸縮する様に連繋し
たバネ17をリンクL、L1の起き上がり方向に付勢した
助勢手段18を設けたので、リンクL、L1が倒伏した荷
台4の降下状態でバネ17が収縮して、リンクL、L1の
起き上がり方向への付勢力を蓄積し、駆動源15によって
リンクL、L1を起き上がらせる時に、蓄積されたバネ
17の付勢(復元)力が解放されて、この付勢力が駆動源
15からの駆動力に助勢できるため、荷台上昇時にかかる
駆動源15の負担を軽減し、延いては駆動源15の小型化が
可能と成り、昇降台車1自体の重量を低減し、格納部H
からの昇降台車1の出し入れ時の負担をも軽減できる。
【0027】走行体2は、その往復直線軌道と平行な左
右側壁6、6aを全長に渡って形成すると共に、左右側壁
6、6aの前後に走行輪7、8を設けて成り、格納部H内
で荷台4の出没位置X、Yに対応する様に設定された後
輪8の往路軌道終端x及び前輪7の復路軌道終端yの夫
々に車止め10、11を固定し、走行体2を荷台4の出没位
置X、Yで制止する様に成したので、昇降台車1の格納
部Hからの引き出し時において、後輪8が荷台4の進出
位置Xに対応した車止め10に当接する停止位置が、荷台
4を舞台S外部で隣接して昇降させるのに適当な位置と
成り、一方昇降台車1の格納部Hへの押し入れ時におい
て、前輪7が荷台4の没入位置Yに対応した車止め11に
当接する停止位置が、昇降台車1が格納部Hに収容さ
れ、その前壁39が幕板S1と面一となる位置と成り、各
状態における昇降台車1の位置決めが正確にして簡単に
行え、昇降台車1の出し入れ作業の効率化を図ることが
できる。更に、車止め10、11間には、左右側壁6、6aに
外接した案内ローラー12を設置し、走行体2の往復直線
軌道を保持する様に成したので、昇降台車1を常に真っ
直ぐに出し入れできると共に、その出し入れ時における
各停止位置(荷台4の出没位置X、Y)を正確に確定で
き、昇降台車1の出し入れ作業を確実なものと成すこと
ができる。
【0028】走行体2には荷台4の進出位置Xで停留さ
せるストッパー13を設けたので、荷台4の昇降時におい
て振動等を生じても、走行体2がその場を動くことがな
く、より一層安全で安定した移送を行える等その実用的
効果甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部省略した昇降台車の進出状態を示す断面図
である。
【図2】荷台を上昇させた状態を示す断面図である。
【図3】荷台を上昇させた状態の昇降台車の平面図であ
る。
【図4】図2のAーA断面図である。
【図5】図2のBーB断面図である。
【図6】助勢手段の構造を示す拡大断面図である。
【図7】側壁の踏板への変形過程を示す図である。
【図8】側壁の踏板への変形過程を示す要部拡大断面図
であり、(a) は内外側方形板が起立した側壁の要部図、
(b) は内外側方形板を上動した状態の要部図、(c) は伸
展させた内外側方形板を傾倒して踏板と成した要部図で
ある。
【図9】図3のCーC断面図である。
【図10】第2実施例の昇降台車の進出状態を示す側面
図である。
【図11】第2実施例の荷台を上昇させた状態を示す側
面図である。
【図12】図11の平面図である。
【図13】図10のDーD断面図である。
【図14】上下の夫々に位置する荷台の各状態での助勢
手段の拡大断面図であり、(a) はリンクが倒伏した荷台
降下時の助勢手段の状態を示す図、(b) はリンクが起立
した荷台上昇時の助勢手段の状態を示す図である。
【符号の説明】
2 走行体 3 昇降装置 4 荷台 4a 床面 6、6a 左右側壁 7 前輪 8 後輪 9 走行制御手段 10 車止め 11 車止め 12 案内ローラー 13 ストッパー 14 平行運動機構部 15 駆動源 16 伝動手段 17 バネ 18 助勢手段 36 回転盤 39 前壁 40 側壁 H 格納部 L、L1 リンク S 舞台 S1 幕板 V 踏板 X 進出位置 Y 没入位置 x 往路軌道終端 y 復路軌道終端

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舞台の下部空間を格納部と成し、該格納
    部から舞台外部へ出没自在に設けた荷台を舞台外部に隣
    接した進出位置で昇降自在と成したことを特徴とする舞
    台下格納式昇降台車。
  2. 【請求項2】 最前部に立設した前壁を舞台の幕板の一
    部と成したことを特徴とする請求項1記載の舞台下格納
    式昇降台車。
  3. 【請求項3】 荷台に立設した側壁又は前壁の少なくと
    も一方は、荷台外部へ揺動自在に設けて下り傾斜状の踏
    板に変形自在と成したことを特徴とする請求項1又は2
    記載の舞台下格納式昇降台車。
  4. 【請求項4】 上記踏板は、下り傾斜方向へ伸展自在に
    設けたことを特徴とする請求項3記載の舞台下格納式昇
    降台車。
  5. 【請求項5】 荷台の床面と同一平面上で正逆回転自在
    な回転盤を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又
    は4記載の舞台下格納式昇降台車。
  6. 【請求項6】 荷台は昇降装置を介して走行体上に設置
    され、昇降装置は、走行体と荷台に介装したリンクの起
    伏に従って走行体に対し荷台が平行運動を成す様に構成
    した平行運動機構部と、駆動源に連繋してリンクを起伏
    させる伝動手段と、リンクの起伏に応じて伸縮する様に
    連繋したバネをリンクの起き上がり方向に付勢した助勢
    手段とから成ることを特徴とする請求項1、2、3、4
    又は5記載の舞台下格納昇降台車。
  7. 【請求項7】 走行体の往復直線軌道を保持すると共
    に、走行体を荷台の出没位置で制止する走行制御手段を
    設けたことを特徴とする請求項6記載の舞台下格納昇降
    台車。
  8. 【請求項8】 走行体は、その往復直線軌道と平行な左
    右側壁を全長に渡って形成すると共に、左右側壁の前後
    に走行輪を設けて成り、格納部内で荷台の出没位置に対
    応する様に設定された後輪の往路軌道終端及び前輪の復
    路軌道終端の夫々に車止めを固定し、該車止め間には、
    左右側壁に外接した案内ローラーを設置したことを特徴
    とする請求項6又は7記載の舞台下格納昇降台車。
  9. 【請求項9】 走行体には荷台の進出位置で停留させる
    ストッパーを設けたことを特徴とする請求項6、7又は
    8記載の舞台下格納昇降台車。
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