JP2002161548A - 土壌改良作業機及びこれにより改良された土壌固化物 - Google Patents

土壌改良作業機及びこれにより改良された土壌固化物

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JP2002161548A
JP2002161548A JP2001215729A JP2001215729A JP2002161548A JP 2002161548 A JP2002161548 A JP 2002161548A JP 2001215729 A JP2001215729 A JP 2001215729A JP 2001215729 A JP2001215729 A JP 2001215729A JP 2002161548 A JP2002161548 A JP 2002161548A
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soil
conveyor
treated
mixer
soil improvement
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Yoshitoshi Tsunoguchi
賀敏 角口
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KINAN CO Ltd
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KINAN CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理対象土壌に含まれる汚染物質等を土壌改
良材としてのゼオライトに移行させて良好に改良処理す
ることができるとともに、この改良処理された土壌を搬
出する作業を能率的に行うことができるようにする。 【解決手段】 処理対象土壌及び土壌改良材が投入され
る投入量計量器付のホッパ25と、該ホッパ25から供
給された処理対象土壌及び土壌改良材を混合撹拌するミ
キサ20と、該ミキサ20の下部にあって、混合撹拌さ
れた混合物を搬出する搬出コンベヤ27とを自走式の土
壌改良作業機の機体10に搭載した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイオキシン、P
CB、重金属等による汚染土壌中の汚染物質を除去して
微生物が住みやすい土壌に改良し、保肥が可能な土壌と
し、更に田、畑における土壌を作付けすべき作物に対応
した土壌に改良したり、土壌改良とともに土壌固化する
ための土壌改良作業機及び土壌改良とともに土壌固化さ
れた土壌固化物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における土壌改良作業機は種々提案
されており、例えば汚染物質の吸収効果があるとされて
いる土壌改良物質を汚染土壌と混合することで汚染物質
を土壌改良物質内に移動させて吸着保持させるようにし
た土壌改良作業機が知られている。
【0003】また、建設現場より発生するセメント及び
セメント系固化材を含有する建設汚泥は土壌改良される
ことなく、水分を減少させた後で最終処分場へ投棄され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の土壌
改良作業機にあっては、その構成が複雑である上、土壌
改良作業能率が悪く、作業能率の改善が要望されてい
た。
【0005】また、建設汚泥のセメント及びセメント系
固化材には六価クロムが含まれており、この六価クロム
が土壌環境基準を超える濃度で土壌中に溶出することが
あるため、建設汚泥を最終処分場へ投棄することが問題
化しており、無害の土壌に改良して再利用することが要
望されていた。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、土壌改良材を処理対象土壌と混合撹拌するこ
とにより、汚染物質を土壌改良材に吸着、移行させて土
壌自体から汚染物質を除去することができるとともに、
この改良処理した土壌を搬出する作業を能率的に行うこ
とができる土壌改良作業機を提供することを目的とす
る。
【0007】また、土壌改良作業機を自走が可能とする
ことにより、土壌改良作業機を圃場等の処理現場に移動
させて効率的に土壌改良することができる自走式の土壌
改良作業機を提供することを目的とする。また、土壌改
良材としてゼオライトを用ることにより、処理対象土壌
に含まれる汚染物質等をゼオライトに移行させ、より一
層良好な改良効果が得られる土壌改良作業機を提供する
ことを目的とする。
【0008】また、土壌改良材としてゼオライトに軽焼
マグネシアを含有する固化材が混合された混合物を用る
ことにより、土壌中の汚染物質をゼオライトが除去しつ
つ固化材によって固化することができる土壌改良作業機
及びこれによって改良された土壌固化物を提供すること
を目的とする。
【0009】また、ミキサ及びホッパの周囲を囲う防護
柵と、該防護柵に外力が加えられたことを検知するセン
サと、検知結果に基づいてミキサへの動力伝達を遮断す
る制御手段とを備えた構成とすることにより、防護柵を
掴んでミキサ及びホッパに近づいたときにはミキサへの
動力伝達を遮断して良好な安全性を確保することができ
る土壌改良作業機を提供することを目的とする。
【0010】また、ホッパに処理対象土壌及び土壌改良
材を供給する搬入コンベヤを備えた構成とすることによ
り、処理対象土壌及び土壌改良材のホッパへの投入から
搬出コンベヤによる搬出までの作業を能率的に行うこと
ができる土壌改良作業機を提供することを目的とする。
【0011】また、処理対象土壌を導入する土壌導入部
に液膜を発生させる液噴射手段を有する土壌供給槽を備
えることにより、臭気を発する下水汚泥等を土壌供給槽
へ投入する場合においても臭気の外部への洩れを少なく
することができる土壌改良作業機を提供することを目的
とする。
【0012】さらに、自走が可能な機体に土壌導入槽、
土壌改良材導入槽、搬送コンベヤ、ミキサ、及び搬出コ
ンベヤを搭載することにより、処理対象土壌の土壌導入
槽への導入、及び土壌改良材の土壌改良材導入槽への導
入からミキサによる混合撹拌、混合物の外部への搬出ま
での処理工程を処理現場で連続的に行うことができる土
壌改良作業機を提供することを目的とする。
【0013】また、機体にロードセルを設け、該ロード
セルにミキサを搭載することにより、ミキサを過負荷に
することなく効率的に混合撹拌することができ、しか
も、投入量計量器付のホッパを用いる場合に比べてミキ
サ部分の嵩、及び搬送コンベヤの嵩を低くすることがで
きる土壌改良作業機を提供することを目的とする。
【0014】また、機体の運転制御部に対し前側にミキ
サ、土壌改良材導入槽及び第2の搬送コンベヤを配置
し、前記運転制御部に対し後側に土壌導入槽を配置し、
該土壌導入槽の下方位置から前記ミキサの上方位置にか
けて第1の搬送コンベヤを配置することにより、第1の
搬送コンベヤとして構造が簡単なベルトコンベヤを用い
ることができる土壌改良作業機を提供することを目的と
する。
【0015】また、自走が可能な機体にふるい器、土壌
改良材導入槽、搬送コンベヤ、ミキサ、及び搬出コンベ
ヤを搭載することにより、処理対象土壌の土壌導入槽へ
の導入、及び土壌改良材の土壌改良材導入槽への導入か
らミキサによる混合撹拌、混合物の外部への搬出までの
処理工程を処理現場で連続的に行うことができる土壌改
良作業機を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る土壌改良
作業機は、処理対象土壌及び土壌改良材が投入される投
入量計量器付のホッパと、該ホッパから供給された処理
対象土壌及び土壌改良材を混合撹拌するミキサと、該ミ
キサの下部にあって、混合撹拌された混合物を搬出する
搬出コンベヤとを備えていることを特徴とする。
【0017】第1発明にあっては、処理対象土壌及び土
壌改良材のホッパへの投入量を計量することができると
ともに、処理対象土壌に土壌改良材を加えて混合撹拌す
ることで処理対象土壌は土壌改良材によって確実に改良
処理を施されることとなり、しかも、この改良処理され
た土壌を搬出コンベヤによって外部に搬出することがで
きるため、土壌の改良処理及びこの改良処理した土壌を
搬出する作業を能率的に行うことができる。
【0018】第2発明に係る土壌改良作業機は、走行輪
及び該走行輪を駆動する駆動源を有する機体を備え、該
機体に前記ホッパ、ミキサ及び排出コンベヤを搭載して
あることを特徴とする。
【0019】第2発明にあっては、ホッパ、ミキサ及び
排出コンベヤが搭載された機体を自走させることができ
るため、土壌改良作業機を圃場等の処理現場に移動さ
せ、該処理現場で効率的に土壌改良することができ、処
理対象土壌及び処理済み土壌の運搬車による運搬を省く
ことができる。
【0020】第3発明に係る土壌改良作業機は、前記土
壌改良材はゼオライトであることを特徴とする。
【0021】第3発明にあっては、ゼオライトを用いる
ことで土壌改良処理が効率的にしかも効果的に行なうこ
とができ、大きな改善効果が得られる。ゼオライトは空
洞を数多く持つ結晶性の無機多孔質であり、この孔に重
金属等のイオンを吸着し、また、土壌中の嫌気性微生物
が出す硫化水素、メタンガス等を吸着し、土壌を無害化
でき、再利用が可能な土壌に改良することができる。
【0022】第4発明に係る土壌改良作業機は、前記土
壌改良材はゼオライトに軽焼マグネシアを含有する固化
材が混合された混合物であることを特徴とする。
【0023】第4発明にあっては、処理対象土壌中の汚
染物質をゼオライトが除去しつつ固化材によって処理対
象土壌を固化することができる。固化材は軽焼マグネシ
アに溶性リン酸肥料を混合したものである。軽焼マグネ
シアは炭酸マグネシウム又は水酸化マグネシウムを焼成
して得られた多孔質の酸化マグネシウムであり、水と反
応して水酸化マグネシウムを生成する際にゲル状とな
り、初期硬化物として自硬性を発揮し、さらに前記ゲル
が空気中の炭酸ガスと反応して炭酸マグネシウムを生成
してさらに強度を高めることができる。また、溶性リン
酸肥料は軽焼マグネシアとの反応によってより一層高強
度の土壌固化物を得ることができる。
【0024】第5発明に係る土壌改良作業機は、前記ミ
キサ及びホッパの周囲を囲った防護柵と、該防護柵に外
力が加えられたことを検知するセンサと、検知結果に基
づいて前記ミキサへの動力伝達を遮断する制御手段とを
備えていることを特徴とする。
【0025】第5発明にあっては、防護柵を掴んでミキ
サ及びホッパに近づいたときには防護柵に外力が加えら
れたことをセンサが検知し、制御手段によってミキサへ
の動力伝達を遮断することができるため、良好な安全性
を確保することができる。
【0026】第6発明に係る土壌改良作業機は、前記ホ
ッパに処理対象土壌及び土壌改良材を供給する搬入コン
ベヤを備えていることを特徴とする。
【0027】第6発明にあっては、処理対象土壌及び土
壌改良材のホッパへの投入から搬出コンベヤによる搬出
までの作業を能率的に行うことができる。
【0028】第7発明に係る土壌改良作業機は、処理対
象土壌を導入する土壌導入部と、導入された処理対象土
壌を前記搬入コンベヤへ供給する土壌供給部及び前記土
壌導入部に液膜を発生させる液噴射手段とを有する土壌
供給槽を備えていることを特徴とする。
【0029】第7発明にあっては、液噴射手段から消臭
液を噴射することによって土壌導入部の内側に消臭液膜
を発生させることができるため、臭気を発する下水汚泥
等を土壌供給槽に投入する場合においても下水汚泥等の
表面を消臭液膜で覆うことができ、臭気の外部への洩れ
を少なくすることができる。この消臭液は強アルカリ
(ペーハー14)で、重金属、ダイオキシン等の酸化物
に対して中和効果を有する。また、処理対象土壌が比較
的乾燥している場合においても該処理対象土壌に適度の
水分を加えることができ、ミキサで混合撹拌するとき処
理対象土壌に含まれた汚染物質等を土壌改良材へ移行さ
せ易くすることができる。
【0030】第8発明に係る土壌改良作業機は、処理対
象土壌を導入する土壌導入槽と、該土壌導入槽の下部か
ら取り出された処理対象土壌を搬送する第1の搬送コン
ベヤと、土壌改良材を導入する土壌改良材導入槽と、該
土壌改良材導入槽の下部から取り出された土壌改良材を
搬送する第2の搬送コンベヤと、前記搬送コンベヤから
搬送された処理対象土壌及び土壌改良材を導入して混合
撹拌するミキサと、混合撹拌された混合物を外部へ搬出
する搬出コンベヤとを、走行輪及び該走行輪を駆動する
駆動源を有する機体に搭載してあることを特徴とする。
【0031】第8発明にあっては、土壌導入槽、土壌改
良材導入槽、ミキサ及び第1乃至第3の搬出手段が機体
に搭載された土壌改良作業機を圃場等の処理現場へ移動
させることができるため、処理対象土壌の土壌導入槽へ
の導入、及び土壌改良材の土壌改良材導入槽への導入か
らミキサによる混合撹拌、混合物の外部への搬出までの
処理工程を処理現場で連続的に、しかも、効率良く行う
ことができ、処理対象土壌及び処理済み土壌の運搬車に
よる運搬を省くことができる。
【0032】第9発明に係る土壌改良作業機は、前記機
体はロードセルを有しており、該ロードセルに前記ミキ
サを載置してあることを特徴とする。
【0033】第9発明にあっては、土壌導入槽及び土壌
改良材導入槽から処理対象土壌、土壌改良材をミキサへ
導入しつつその導入量を計測することができるため、ミ
キサを過負荷にすることなく効率的に混合撹拌すること
ができる。しかも、投入量計量器付のホッパを用いる場
合に比べてミキサ部分の嵩、及び前記搬送コンベヤの嵩
を低くすることができ、土壌改良作業機の走行時の安定
性を良好にできる。
【0034】第10発明に係る土壌改良作業機は、前記
機体は運転制御部を有しており、該運転制御部よりも前
側に前記ミキサと前記土壌改良材導入槽と第2の搬送コ
ンベヤとを配置してあり、前記運転制御部よりも後側に
前記土壌導入槽を配置してあり、該土壌導入槽の下方位
置から前記ミキサの上方位置にかけて前記第1の搬送コ
ンベヤを配置してあることを特徴とする。
【0035】第10発明にあっては、前記ミキサと土壌
導入槽との間の距離を比較的長くすることができ、前記
第1搬送コンベヤの傾斜角度を比較的小さくすることが
できるため、前記第1の搬送コンベヤとして構造が簡単
なベルトコンベヤを用いることができ、コストの低減化
を図ることができる。
【0036】第11発明に係る土壌改良作業機は、導入
された処理対象土壌をふるい分けするふるい器と、土壌
改良材を導入する土壌改良材導入槽と、該土壌改良材導
入槽の下部から取り出された土壌改良材を搬送する搬送
コンベヤと、前記ふるい器の下部に配置され、前記ふる
い器のふるい部を通過した処理対象土壌、及び前記搬送
コンベヤから搬送された土壌改良材を導入して混合撹拌
するミキサと、混合撹拌された混合物を外部へ搬出する
搬出コンベヤとを、走行輪及び該走行輪を駆動する駆動
源を有する機体に搭載してあることを特徴とする。
【0037】第11発明にあっては、ふるい器、土壌改
良材導入槽、ミキサ及び搬出コンベヤが機体に搭載され
た土壌改良作業機を圃場等の処理現場へ移動させること
ができるため、処理対象土壌のふるい器への導入、及び
土壌改良材の土壌改良材導入槽への導入からミキサによ
る混合撹拌、混合物の外部への搬出までの処理工程を処
理現場で連続的に、しかも、効率良く行うことができ、
処理対象土壌及び処理済み土壌の運搬車による運搬を省
くことができる。
【0038】第12発明に係る土壌固化物は、請求項4
に記載された土壌改良作業機によって改良されているこ
とを特徴とする。第12発明にあっては、処理対象土壌
と、ゼオライト及び固化材とが混合撹拌されているた
め、無害化されるとともに高強度に固化された土壌固化
物を得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づき具体的に説明する。実施の形態1 図1は本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態1の構
成を示す側面図、図2は土壌改良作業機の要部の拡大側
面図、図3は同じく拡大平面図、図4は同じく拡大正面
図である。図中1は機体10を有する自走式の土壌改良
作業機、2はこの土壌改良作業機1に汚染物質を含む処
理対象土壌を供給するための搬入コンベヤ、3はこの搬
入コンベヤに処理対象土壌を供給する土壌供給槽、4は
複数の空洞を有する多孔質のゼオライトを用いてなる土
壌改良材を前記搬入コンベヤ2に供給する土壌改良材供
給槽を示している。
【0040】処理対象土壌はバックホウ又は図示しない
コンベヤにて前記土壌供給槽3に供給され、この土壌供
給槽3から連続的に搬入コンベヤ2の一端部に供給され
る。搬入コンベヤ2はその一端部で処理対象土壌が供給
され、中間部で土壌改良材供給槽4から土壌改良材が供
給され、他端部から前記処理対象土壌及び土壌改良材を
前記土壌改良作業機1の上部に配置されているホッパ2
5に供給する。
【0041】土壌改良作業機1は機体10下部両側に走
行輪であるクローラベルト11を備え、また機体10の
上部には走行、各種機器の駆動源であるエンジン12及
び電動機15と、走行及び土壌改良作業の運転制御部1
3と、土壌改良作業を行う混合攪拌機14とを備えてお
り、また、この混合攪拌機14の下部から排出された混
合物を受けて所定場所、又は運搬車等に積み込む搬出コ
ンベヤ27が前記クローラベルト11の間に配置されて
いる。
【0042】混合攪拌機14はミキサ20と、該ミキサ
20へ処理対象土壌及び土壌改良材を投入する投入量計
量器付のホッパ25と、前記ミキサ20にて混合攪拌さ
れた混合物を前記搬出コンベヤ27へ排出する排出筒2
6とを備えており、前記ミキサ20及びホッパ25の周
囲を囲う防護柵28と、前記ミキサ20の下部及び前記
運転制御部13の周囲を囲う手すり16と、前記ミキサ
20及び投入量計量器等の点検調整用の足場17とが前
記機体10に取付けられている。手すり16及び足場1
7は機体10に対して折り畳み又は取外し可能にしてあ
り、土壌改良作業機1の運搬車等による運搬時には手す
り16、足場17を格納することができるようにしてあ
る。
【0043】図5はミキサの構成を示す拡大斜視図、図
6(a)はミキサ、ホッパ及びコンベヤの拡大断面図、
図6(b)はミキサの使用時の構成を示す拡大断面図で
ある。ミキサ20は撹拌ケース21内に一対の回転軸2
2a,22aを介して2個の羽根車22,22が平行に
軸支され、攪拌ケース21の側壁から突き出した夫々の
回転軸22aにはチェーン22cを介して夫々個別に油
圧モータM1 ,M2 が連結されている。
【0044】撹拌ケース21は図5に示す如く上方が矩
形に開放されて導入口21aを備え、底部は左, 右一対
の蓋21b,21cを備え、周囲壁は前記回転軸22
a,22aを支持する前部,後部が平板であり、左部,
右部及び底部が羽根車22,22の回動域に沿うように
円弧状に形成されている。蓋21b,21cは連動リン
ク21dにて互いに連結されており、手動又は自動的に
開,閉される。
【0045】ホッパ25は図示しない計量器を備え、底
部に両開き式の蓋25a,25aを有する排出口を備え
ており、この排出口の幅が撹拌ケース21の導入口21
aの左右幅寸法よりも狭く構成されており、導入口21
aの左, 右の幅方向の中央部に排出口を臨ませて設置さ
れ、この排出口の両側において前記導入口21aに臨む
ように開放された部分には前記導入口21aから撹拌ケ
ース21内に水を散水する複数の散水口を有する散水管
29,29が設けられている。
【0046】この散水管29,29の一端は水源に接続
され、他端は水槽等に開放されており、散水管29,2
9から撹拌ケース21内に散水することによって処理対
象土壌及び土壌改良材に含水させ、処理対象土壌及び土
壌改良材の接触性をよくし、処理対象土壌に含まれる汚
染物質等を土壌改良材のゼオライトに移行させやすいよ
うにしてある。尚、散水管29,29が散水する水は、
ゼオライト等の土壌改良材が溶けた状態で混入された水
であってもよい。
【0047】ホッパ25は前述した搬入コンベヤ2を通
じて処理対象土壌及び土壌改良材が投入され、その投入
量が所定の重量に達すると蓋25a,25aが自動的に
開放され、処理対象土壌及び土壌改良材がミキサ20内
に落下する。ホッパ25内の処理対象土壌及び土壌改良
材が落下し終えると蓋25a,25aが閉じ、ホッパ2
5内には再び処理対象土壌及び土壌改良材が投入され、
蓄積されてゆく。
【0048】ミキサ20の羽根車22,22は土壌改良
作業中は常時油圧モータM1 ,M2にて回転駆動されて
おり、前記ホッパ25から落下されてきた処理対象土壌
及び土壌改良材を混合攪拌する。この処理対象土壌及び
土壌改良材が供給された後、散水管29,29の散水口
から撹拌ケース21内に適量の水が散水され、この散水
によって、処理対象土壌及び土壌改良材が含水し、処理
対象土壌に含まれる汚染物質等が土壌改良材のゼオライ
トに移行しやすくなる。ミキサ20によって所定時間混
合攪拌される間に処理対象土壌に含まれる汚染物質等が
土壌改良材のゼオライトに移行し、処理対象土壌は微生
物が住みやすい土壌に改質され、保肥が可能な土壌とな
る。そして、所定時間混合攪拌されると、蓋21b,2
1cが自動的又は手動にて開放され、土壌及び土壌改良
材の混合物は排出筒26を通じて搬出コンベヤ27上に
落下する。
【0049】搬出コンベヤ27は機体10の下部両側に
配設したクローラベルト11,11間の略中央部であっ
て、排出筒26の真下に一端側を臨ませてその一端部を
機体10に軸支してあり、中間部は機体10に取り付け
られた油圧シリンダ27aにて傾斜角度を自在に調節可
能に支持されており、他端部が所定場所又は搬送トラッ
クの荷台上に臨むよう設定されている。
【0050】また搬出コンベヤ27の搬送ベルト上に臨
ませて、機体10には昇降ゲート27bが設置されてお
り、搬出コンベヤ27上を搬送される混合物を均平にし
て途中での落下を防止するようにしてある。
【0051】防護柵28は図1及び図2に示す如く適宜
に離間して立設された複数本(実際は4本)の柱体28
a…と、これら柱体28a…の上端部間に架設された複
数本の連結杆28b…とを備えており、該防護柵28の
適宜の位置に防護柵28に外力が加えられたことを検知
するロードセル、ストレインゲージ等のセンサ5が設け
られている。また、前記機体10には前記センサ5の検
知結果に基づいて前記ミキサ20への動力伝達を遮断す
る制御手段6が設けられている。
【0052】この制御手段6はマイクロプロセッサを用
いてなり、このマイクロプロセッサの入力側に前記セン
サ5が接続され、出力側に前記油圧モータM1 ,M2 の
油圧回路に介装される電磁弁等の駆動装置7が接続さ
れ、センサ5が検知した検知結果に基づいて前記駆動装
置7を動作させ、油圧モータM1 ,M2 の駆動を停止さ
せるようにしてある。
【0053】土壌供給槽3は図1に示す如く支持台31
の上部に大きい石等を除去するふるい32を、またその
下部にストッカ33を設けて構成され、処理対象土壌を
ふるい32に受けて大きい石を除去した後、ストッカ3
3に落下させて貯め込んでゆく。
【0054】ストッカ33の下端ブラシには前記搬入コ
ンベヤ2の一端部を臨ませてあり、ストッカ33の下端
部に設けられたゲートを所定開度に設定しておくこと
で、処理対象土壌は自動的に搬入コンベヤ2の一端部に
供給されてゆくようになっている。
【0055】図7は土壌改良材供給槽4の拡大側面図、
図8は同じくその拡大平面図である。図中40は土壌改
良材を投入し、一時的にストックしておくストッカであ
り、架台41に固定され、その下端部は横向きのスクリ
ュコンベヤ42の一端が連結され、このスクリュコンベ
ヤ42の他端は縦向きのスクリュコンベヤ43の下端が
連結され、該スクリュコンベヤ43の上端は前述した搬
入コンベヤ2の長手方向の中間部上面に臨ませて設置さ
れている。44はバイブレータであり、ストッカ40の
外壁に固定されており、これに振動を付与して土壌改良
材の固まりを防止し、該土壌改良材の搬入コンベヤ2へ
の円滑な供給を行わせる。
【0056】土壌改良材には粉、粒状に成形したゼオラ
イト等が用いられ、これをストッカ40内に搬入するこ
とにより、該ストッカ40内で貯められる。ストッカ4
0内の土壌改良材は搬入コンベヤ2上を搬送される処理
対象土壌量に合わせて、ゲート40aの開度を調節する
ことで、横向きスクリュコンベヤ42、縦向きスクリュ
コンベヤ43にて搬入コンベヤ2上の処理対象土壌上に
供給される。
【0057】ゼオライトは結晶中に空洞を数多く持つ多
孔質であって、この特殊な構造及びその構成成分によ
り、さまざまな物質を結晶構造の中へ取り入れ、又結晶
内物質と結晶外物質とを交換し合う性質を備えている。
ゼオライトの化学組成はケイ酸質のケイ素の一部がAl
と置換された形の縮合配置であり、SiO4 −AlO4
の連結四面体における三次元網目構造のための空洞を含
む構造を持ち、空洞孔路中にアニオン(陰イオン)と対
応すべくカチオン(陽イオン)、更には結晶水が金属イ
オンの静電気引力により存在している。
【0058】この結晶骨格のケイ素とアルミニウムの
比、又は陽イオンの種類、数によって各種の構造のゼオ
ライトが存在する。ゼオライトの一般的な性質としては
陽イオン交換能、分子ふるい作用、極性物質の吸着作
用、触媒作用等があり、夫々の作用の概略は以下のとお
りである。
【0059】(分子ふるい作用(モラキュレシーブ作
用))ゼオライトは網目構造の細孔を通じて各種の分子
を空洞、又は孔路内に吸着するが、この細孔は通常数オ
ングストローム(天然ゼオライトでは、0.1オングス
トロームから7オングストローム程度まで)の均一径を
持つため、いわゆる分子ふるい効果を生じ、この孔径よ
り小さい分子しか吸着しない。即ち、この分子ふるい作
用により分子の形状、及び寸法に応じた吸着分離が可能
である。また、脱水や、酸またはアルカリ処理をするこ
とにより細孔径が変化することになり、さらにゼオライ
トのカチオンは通常分子ふるい作用に影響のあるサイト
に存在して細孔径を変化させることがある。即ち存在す
るイオンの種類と量により分子ふるい作用の様相が異な
る。
【0060】(極性効果)ゼオライトは結晶構造中のカ
チオン作用により双極子、四極子、不飽和結合を有する
物質及び分極性の高い物質を特に強く吸着するが、その
効果はシリカゲルや活性アルミナの極性効果より強力で
あり、又これら極性吸着剤と異なり、ゼオライトはその
結晶内にカチオンを持っており、分子の吸着はこのカチ
オンと被吸着分子との静電引力による。
【0061】ゼオライトの飽和吸着量は単分子吸着の究
結によるものではなく、吸着分子における結晶内細孔の
充填と、周辺に発生する静電気によるものである。又、
水や二酸化炭素の小分子の極性物質を例にとるならば、
吸着の形式はカチオン活性点を充填させることにもよる
が、非極性または両極性の分散力によっても吸着されて
いくという複雑な過程をたどる。
【0062】(イオン交換作用)ゼオライトの中のアル
カリ金属イオンは水溶液中において容易に他の金属イオ
ンと交換するという特性を有する。ゼオライトのカチオ
ン交換能についてはアンモニア、その他イオンの保持能
力に優れている。イオン交換特性は分子の吸着の場合と
同様にイオンの大きさによるイオンふるい作用とイオン
の種類による選択性がある。
【0063】しかし吸着の場合と比べてイオンの場合に
は溶媒和があることやゼオライト結晶内でのイオン交換
サイトの違いにより交換特性が異なる等の相違はある。
またイオンの結晶内ラージケージからスモールケージへ
の移動等に伴う交換に際してはイオンの荷電状態の相違
等により種類の特異性を示す。水分子のイオン交換に対
する影響という面においてはイオンの水和エネルギーの
増大につれて、交換選択性は低下するが、ゼオライトの
空洞中の水分子は限られており、イオン全てが水和した
状態にはなり得ないため、交換が進むにつれて選択性に
寄与するのは裸のイオンに起因する。一般的なゼオライ
トのイオン交換特性としては、高いカチオン交換能、細
孔の大きさによるイオンふるい作用、選択交換能等があ
る。
【0064】(触媒作用)触媒反応において直接関与す
るのは水の分極で生じた水酸基(OH基)により吸着分
子を分極させ反応性を高める。ゼオライト固体酸触媒と
しての活性点である酸性(OH基)の生成機構は脱水状
態における2価カチオンの例として、2価カチオンとゼ
オライト構造間の強い静電場が結合水のM(OH2 )2
+→M(OH)++H+への分解を促す。
【0065】これは2価カチオン単独よりもM(OH)
+とH+の2つの1価イオンの方がゼオライト構造の電
荷分布をより満足させることによる。なお土壌改良の場
において、水分子の分離時に発生する分離熱の存在は重
要で、寒冷時の地温が数度上昇する。なお固体の表面酸
性点が多くの炭化水素の反応、特にカルボニウムイオン
を経由する反応の活性点である。
【0066】尚、実施の形態1にあっては、重金属等の
汚染物質を除去、又は固定する場合の土壌改良作業につ
き説明したが、何らこれに限るものではなく、適切な土
壌改良材を用いることで農地、牧草地、果樹園等の夫々
の利用対象に合わせた土壌改良に用いてもよいことは言
うまでもない。
【0067】実施の形態2 図9は土壌改良作業機の実施の形態2の構成を示す側面
図、図10は搬入コンベヤ部分の拡大断面図である。実
施の形態2の土壌改良作業機は、前記土壌供給槽3に代
えて、処理対象土壌を導入する土壌導入部30aと、導
入された処理対象土壌を前記搬入コンベヤ2へ供給する
土壌供給部30b及び前記土壌導入部30aの内側に液
膜を発生させる液噴射手段30cと、前記土壌導入部3
0aに設けられたふるい30dとを備えた土壌供給槽3
0を用いてあり、さらに、前記搬入コンベヤ2の上側を
覆って搬入コンベヤ2での搬入時に臭気が外部へ漏れる
のを防ぐための防臭カバー8が設けてある。
【0068】液噴射手段30cはノズル等の複数の噴射
部を有し、液源に連通するパイプを用いてなり、前記噴
射部から噴射した消臭液によって土壌導入部の内側に消
臭液膜を発生させ、臭気を発する下水汚泥等を土壌供給
槽30に投入する場合、処理対象土壌の表面を消臭液膜
で覆い、臭気の外部への洩れを少なくするようにしてあ
る。尚、液噴射手段30cは消臭液を噴射する他、水を
噴射し、水膜によって臭気が外部へ洩れることを防ぐよ
うにしてもよい。
【0069】防臭カバー8は搬入コンベヤ2の両側に配
置された一対の保持板81,81と、該保持板81,8
1間に亘って覆う合成樹脂シート、金属板等の覆体82
とを備え、該覆体82が保持板81,81に保持されて
いる。また、防臭カバー8の内側で搬入コンベヤ2の入
側にはノズル等の噴射部を有し、液源に連通するパイプ
83が配設してあり、該パイプ83の噴射部、又は前記
土壌供給槽30の下部に設けられたノズルから消臭液を
噴射することにより搬入コンベヤ2上の処理対象土壌の
表面を消臭液膜で覆い、臭気の外部への洩れをより一層
少なくするようにしてある。
【0070】また、搬入コンベヤ2の一端部近傍に配置
された前記土壌改良材供給槽4にはゼオライトと、軽焼
マグネシアを含有する固化材とが混合された土壌改良材
が導入される。
【0071】固化材は軽焼マグネシアに溶性リン酸肥料
が混合されており、粉末状になっている。軽焼マグネシ
アは、炭酸マグネシウム又は水酸化マグネシウムを10
00℃以下の温度で焼成して得られた多孔質の酸化マグ
ネシウムであり、ホッパ25に投入された処理対象土壌
が含有する水と反応して水酸化マグネシウムを生成する
際にゲル状となり、初期硬化物として自硬性を発揮し、
さらに前記ゲルが空気中の炭酸ガスと反応して炭酸マグ
ネシウムを生成して強度をより一層高める。また、軽焼
マグネシアは溶性リン酸肥料と反応してリン酸マグネシ
アセメントになり、より一層高強度の土壌固化物を得る
ことができる。また、長期間に及ぶ土壌とのポゾラン反
応が起こるため、土壌に適度の水分があれば、耐久性を
高めることができる。また、軽焼マグネシアは水溶性有
機及び無機炭酸化合物と反応し、さらには珪酸塩、鉄
塩、塩化物とも反応するため、さまざまな土壌中の成分
と反応して高強度の土壌固化物を得ることができる。
【0072】尚、ホッパ25に投入された土壌の含水量
は前記土壌供給槽30の液噴射手段30c、防臭カバー
8内の噴射部から噴射する液の噴射量によって調節す
る。
【0073】尚、図9中9は沈降槽で沈降処理された建
設汚泥、下水汚泥等の泥土を収容する泥土収容槽、90
は砂を収容する砂収容槽であり、該砂収容槽90の砂を
前記泥土収容槽9に投入して泥土と混合撹拌することに
より適度の含水量の処理対象土壌とするようにしてあ
る。
【0074】実施の形態2においては、建設汚泥、下水
汚泥等の悪臭を発する汚泥が沈降槽で沈降処理された
後、沈降した泥土が泥土収容槽9に導入される。この泥
土収容槽9内で泥土の含水量に応じて砂収容槽90の砂
を泥土に混合し、適度の含水量の処理対象土壌とする。
【0075】この処理対象土壌を土壌供給槽30内に導
入する。この導入時に液噴射手段30cが噴射した消臭
液が処理対象土壌の表面を覆うため、処理対象土壌が発
する悪臭の外部への洩れを防ぐことができる。
【0076】土壌供給槽30に導入された処理対象土壌
は土壌供給部30bから搬入コンベヤ2の一端部に供給
され、さらに、土壌改良材供給槽4からゼオライトと軽
焼マグネシアが含有された固化材とが混合された土壌改
良材が搬入コンベヤ2の一端部に供給され、該土壌改良
材及び処理対象土壌を搬入コンベヤ2からホッパ25内
に投入する。
【0077】搬入コンベヤ2は防臭カバー8により覆わ
れているため、搬入コンベヤ2での搬入時に悪臭が外部
へ洩れるのを防ぐことができ、さらに、パイプ83の噴
射部から噴射した消臭液が搬入コンベヤ2上の処理対象
土壌の表面を覆うため、臭気の外部への洩れをより一層
少なくすることができる。
【0078】ホッパ25内に投入された処理対象土壌、
ゼオライト及び軽焼マグネシアを含有する固化材がミキ
サ20により混合撹拌される。このとき、ゼオライトに
よって処理対象土壌中の汚染物質を除去することがで
き、さらに、固化材によって処理対象土壌を砕石程度の
大きさに固化することができる。この混合撹拌によって
改良処理された処理済土壌がミキサ20から搬出コンベ
ヤ27へ排出され、該搬出コンベヤ27が適宜の位置に
搬出する。この搬出された処理済土壌は自然乾燥によっ
て砕石程度の大きさに固化する。
【0079】このように改良処理されて固化した土壌固
化物は強度が高くて砕石程度に比較的小粒であり、しか
も、無害化されているため、建設汚泥、下水汚泥等であ
っても、例えば圃場の畦畔改良用土壌、河川及び用排水
路等の整備用土壌として再利用することができる。ま
た、改良処理された土壌固化物を圧縮成形等によって成
形し、空気量を極度に少なくすることによりコンクリー
トよりも優れた曲げ圧縮強度を有する成形物に加工する
ことができる。また、この成形物を粉砕して農地に捨て
た場合においても作物及び土壌に影響がない。
【0080】その他の構成及び作用は実施の形態1と同
じであるため、同様の部品については同じ符号を付し、
その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0081】実施の形態3 図11は土壌改良作業機の実施の形態3の搬出コンベヤ
部分の側面図、図12は搬出コンベヤ部分の平面図であ
る。実施の形態3の土壌改良作業機は、前記搬出コンベ
ヤ27の搬出終端部と上下に離間して向き合う搬出コン
ベヤ50と、該搬出コンベヤ50の搬出始端部を左右方
向へ揺動可能に支持する支持体51と、搬出コンベヤ2
7、50の間に配設した中継ホッパ52と、搬出コンベ
ヤ50の搬出終端側に配設され、搬出コンベヤ50を左
右方向へ揺動させるための揺動手段53とを備えてい
る。
【0082】支持体51は上下方向に長い枢支軸51a
を備え、該枢支軸51aに搬出コンベヤ50のフレーム
を枢支してある。
【0083】中継ホッパ52は複数本の脚体を介して地
面に支持してあり、搬出コンベヤ27が搬出した処理済
土壌を中継ホッパ52内に落下させ、該中継ホッパ52
から搬出コンベヤ50の搬出始端部に供給するようにし
てある。
【0084】揺動手段53は左右方向への移動が可能な
電動ホイスト53a等を用いてなり、該電動ホイスト5
3aに搬出コンベヤ50を吊下げてある。
【0085】電動ホイスト53aは一対の支柱54,5
4と該支柱54,54の上端間に架設されたレール55
とを有する架台の前記レール55に移動可能に支持して
あり、該電動ホイスト53aをレール55の長手方向へ
移動させることにより搬出コンベヤ50を左右方向へ揺
動させ、前記処理済土壌を比較的広い領域に落下させる
ようにしてある。
【0086】実施の形態3においては、ミキサ20から
搬出コンベヤ27へ排出された処理済土壌が搬出コンベ
ヤ27から中継ホッパ52を経て搬出コンベヤ50に供
給される。そして、電動ホイスト53aによって搬出コ
ンベヤ50を左右方向へ揺動させつつ搬出コンベヤ50
が搬出した処理済土壌を搬出コンベヤ50の搬出終端か
ら地面へ落下させる。従って、搬出コンベヤ50によっ
て処理済土壌を比較的高い位置から比較的広い領域に落
下させることができるため、この落下した土壌を触るこ
となく自然乾燥によって砕石程度の大きさに良好に固化
することができる。即ち、搬出コンベヤ50が搬出した
処理済土壌は未固化の状態であり、この未固化の状態で
作業具等が触ると、この触った部分の処理済土壌に外圧
が加わり、砕石程度の大きさよりもはるかに大きな固ま
りになり、固化した後では細かく砕くことが困難となる
が、実施の形態3では砕石程度の大きさに良好に固化す
ることができる。
【0087】なお以上説明した実施の形態においては土
壌改良材供給槽は自走式の機体10に搭載せず、地上に
設置した場合を説明したが、機体10に搭載してもよ
く、この場合は処理対象土壌のみをコンベヤ、バックホ
ウ等にて土壌改良作業機のホッパ25に投入するのみで
土壌改良作業が可能となる。
【0088】また、実施の形態では自走式の機体10を
有する土壌改良作業機について説明したが、その他、ク
ローラベルト11等の走行輪をなくし、機体を地上に設
置した固定式としてもよい。
【0089】また、実施の形態2では、固化材として軽
焼マグネシアに溶性リン酸肥料が混合された材料を用い
たが、その他、溶性リン酸肥料を含有していない材料を
用いてもよい。
【0090】実施の形態4 図13は土壌改良作業機の実施の形態4の構成を示す側
面図、図14は実施の形態4の構成を示す背面図であ
る。実施の形態4の土壌改良作業機は、前記処理対象土
壌を導入する土壌導入槽60と、該土壌導入槽60の下
部から取り出された処理対象土壌を搬送するベルトタイ
プの第1の搬送コンベヤ61と、前記土壌改良材を導入
する土壌改良材導入槽62と、該土壌改良材導入槽62
の下部から取り出された土壌改良材を搬送するスクリュ
タイプの第2の搬送コンベヤ63と、前記搬送コンベヤ
61,63から搬送された処理対象土壌及び土壌改良材
を導入して混合撹拌する前記ミキサ20と、混合撹拌さ
れた混合物を外部へ搬出するベルトタイプの前記搬出コ
ンベヤ27とを、走行輪である前記クローラベルト11
及び該クローラベルト11を駆動する駆動源である前記
エンジン12を有する前記機体10に搭載したものであ
る。
【0091】機体10には前記運転制御部13と、前記
エンジン12と、前記電動機15と、複数のロードセル
64と、該ロードセル64に接続された記録装置65と
を設けてあり、ロードセル64が測定した圧力に基づい
て前記記録装置65がミキサ20の重量を計るようにし
てある。ロードセル64は前記ミキサ20の底面と向き
合う位置に3個設けてあり、該ロードセル64に前記ミ
キサ20を載置してある。
【0092】土壌導入槽60は前記運転制御部13より
も後側に装着されたフレーム60aと、該フレーム60
aの上部に傾斜して配置された深皿形のふるい部60b
と、該ふるい部60bを通過しない比較的大きな粗粒
(大塊)を排出する排出シュート60cとを備えてお
り、中粒以下の処理対象土壌は前記ふるい部60bで分
類され、前記第1の搬送コンベヤ61上へ落下させるよ
うにしてある。
【0093】この第1の搬送コンベヤ61は実施の形態
2の搬入コンベヤ2と同様に構成されており、該搬送コ
ンベヤ61の上側を実施の形態2の前記防臭カバー8が
覆い、搬送コンベヤ61での搬送時に臭気が外部へ洩れ
るのを防ぐようにしてある。
【0094】また、搬送コンベヤ61は土壌導入槽60
の下方位置から前記ミキサ20の上方位置にかけて配置
してある。さらに、この搬送コンベヤ61は前記機体1
0との間に設けられた油圧シリンダ66によってその長
手方向へ摺動可能としてある。機体10には搬送コンベ
ヤ61の摺動を案内するレール等の案内部材67を設け
てあり、該案内部材67に搬送コンベヤ61が支持、換
言すれば搬送コンベヤ61のベルト支持部材が支持して
あり、前記機体10に装着された前記油圧シリンダ66
のピストンロッドを前記ベルト支持部材に枢支し、処理
対象土壌をミキサ20へ導入するときはピストンロッド
を進出させて搬送コンベヤ61をその長手方向へ上昇さ
せ、また、土壌改良作業機を圃場等の処理現場へ移動さ
せるときはピストンロッドを後退させて搬送コンベヤ6
1をその長手方向へ下降させるようにしてある。また、
防臭カバー8の土壌導入槽60側には、前記ふるい部6
0bの下方に液膜を発生させる液噴射手段68を設けて
ある。
【0095】この液噴射手段68は実施の形態2の液噴
射手段30cと同様に構成されており、ノズル等の複数
の噴射部から噴射した消臭液によって臭気の外部への洩
れを少なくするようにしてある。
【0096】土壌改良材導入槽62は実施の形態1,2
の土壌改良材供給槽4を用いてあり、該土壌改良材供給
槽4の前記架台41を前記運転制御部13よりも前側に
装着してある。また、前記土壌改良材供給槽4の前記ス
クリュコンベヤ42とスクリュコンベヤ43及び該スク
リュコンベヤ43の先端に連なる横向きのスクリュコン
ベヤ45とが前記第2の搬送コンベヤ63を構成してお
り、前記ゲート40aを開くことにより前記ストッカ4
0内の前記ゼオライト、又は、前記ゼオライトと軽焼マ
グネシアを含有する固化材とが混合された土壌改良材を
横向きの前記スクリュコンベヤ42へ供給し、該スクリ
ュコンベヤ42から縦向きのスクリュコンベヤ43を経
て横向きのスクリュコンベヤ45へ搬送し、該スクリュ
コンベヤ45からミキサ20の中央部へ搬入するように
してある。
【0097】ミキサ20は実施の形態1,2のミキサを
用いてある。このミキサ20は上側を開放してあり、下
側は手動又は自動的に開,閉される前記蓋21b,21
cを設けてある。また、ミキサ20は前記運転制御部1
3よりも前側、換言すれば運転制御部13と前記土壌改
良材導入槽62との間に装着してある。さらに、ミキサ
20は前記機体10に設けられた電動式又は油圧式の昇
降機によって昇降可能としてあり、土壌改良作業機を圃
場等の処理現場へ移動させるとき前記昇降機によってミ
キサ20を僅かに上昇させ、該ミキサ20と前記機体1
0との間にロック用のブロック部材を介在させてミキサ
20の荷重がロードセル64に加わるのを防止し、土壌
改良作業機を圃場等の処理現場へ移動させた後、前記ブ
ロック部材を取外すとともに、昇降機によってミキサ2
0を下降させ、該ミキサ20の荷重がロードセル64に
加わるようにしてある。
【0098】実施の形態4においては、土壌導入槽6
0、土壌改良材導入槽62、ミキサ20、搬送コンベヤ
61,63及び搬出コンベヤ27が機体10に搭載され
た土壌改良作業機を圃場等の処理現場へ移動させること
ができるため、建設汚泥、下水汚泥等の汚泥を運搬車で
別の施設へ運搬することなく、処理現場の汚泥を土壌導
入槽60へ直接導入することができ、この導入した汚泥
はふるい部60bによって分類され、この分類された中
粒以下のものが第1の搬送コンベヤ61上へ落下し、該
搬送コンベヤ61からミキサ20へ導入される。
【0099】このように汚泥等の処理対象土壌がミキサ
に導入されるときロードセル及び記録装置65による計
量が開始され、任意の計量値に到達するとロードセルの
計量安定機能(一定の時間内で重量の変動がない状態が
続いたとき計量が終了となる)が作動し、処理対象土壌
の計量値に応じて任意に設定された割合の土壌改良材、
即ち、ゼオライトと軽焼マグネシアが含有された固化材
とが混合された土壌改良材が土壌改良材導入槽62から
第2の搬送コンベヤ63へ取り出され、該搬送コンベヤ
63からミキサ20内に導入され、該ミキサ20によっ
て処理対象土壌と土壌改良材とが撹拌混合される。
【0100】このミキサ20によって撹拌混合された混
合物はミキサ20の下部から搬出コンベヤ27上に取り
出され、搬出コンベヤ27から処理現場の適宜の位置へ
搬出することができる。この搬出された処理済の土壌は
実施の形態2で述べた如く自然乾燥によって砕石程度の
大きさに固化し、前記土壌固化物を得ることができる。
【0101】このように、実施の形態4にあっては、処
理対象土壌の土壌導入槽60への導入、及び土壌改良材
の土壌改良材導入槽62への導入からミキサ20による
混合撹拌、混合物の外部への搬出までの処理工程を処理
現場で連続的に、しかも、効率良く行うことができる。
【0102】また、土壌導入槽60で分類された汚泥を
搬送コンベヤ61上へ取り出すとき、液噴射手段68か
ら噴射した消臭液が搬送コンベヤ61上の汚泥の表面を
覆うため、汚泥が発する悪臭の外部への洩れを少なくす
ることができる。
【0103】さらに、搬送コンベヤ61は機体10との
間に設けられた油圧シリンダ66によってその長手方向
へ摺動可能としてあるため、土壌改良作業機を移動させ
るときの搬送コンベヤ61部分の高さを比較的低くする
ことができ、従って、搬送コンベヤ61を取外すことな
く土壌改良作業機のトレーラによる輸送が可能である。
【0104】また、第2の搬送コンベヤ63は横向きの
スクリュコンベヤ42と縦向きのスクリュコンベヤ43
及び横向きのスクリュコンベヤ45によって構成されて
いるため、第2の搬送コンベヤ63の高さを比較的低く
することができ、従って、第2の搬送コンベヤ63を取
外すことなく土壌改良作業機のトレーラによる輸送が可
能である。また、第2の搬送コンベヤ63の出側をミキ
サ20の中央部へ臨ませることができるため、土壌改良
材をミキサ20の中央部へ導入することが可能であり、
ミキサ20での撹拌効率を高めることができる。
【0105】また、ミキサ20は昇降機によって昇降可
能としてあるため、土壌改良作業機を移動させるとき、
ロードセル64に衝撃荷重が加わることを簡易に防止で
き、ロードセル64を保護することができる。
【0106】その他の構成及び作用は実施の形態1、2
と同じであるため、同様の部品については同じ符号を付
し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0107】実施の形態5 図15は土壌改良作業機の実施の形態5の構成を示す側
面図である。実施の形態5の土壌改良作業機は、基本構
成を実施の形態4と等しくするもので、実施の形態4の
第1の搬送コンベヤ61をなくし、前記土壌導入槽60
を改良したふるい器70を前記ミキサ20の上部に配置
し、ふるい器70のふるい部を通過した処理対象土壌を
前記ミキサ20に落下させるようにしたものであり、土
壌改良材を導入する土壌改良材導入槽71と、該土壌改
良材導入槽71の下部から取り出された土壌改良材を搬
送する搬送コンベヤ72と、前記搬出コンベヤ27とが
前記機体10に搭載されている。
【0108】ふるい器70は導入された処理対象土壌を
ふるい分けするもので、並列に配置された複数のロール
を有するふるい部と、前記ロールを上下に傾斜させるた
めの手段と、該手段及び前記ふるい部を支持したフレー
ム70aとを備え、該フレーム70aが前記ミキサ20
の上端に載置されている。前記手段は、前記ロールの長
手方向一端を枢支するピンと、前記ロールの長手方向他
端に枢着された油圧シリンダとを備え、該油圧シリンダ
のピストンを進退移動させることにより前記ロールを適
宜の角度に傾斜させるようにしてある。
【0109】ミキサ20は実施の形態4のミキサ20が
用いられており、前記ロードセル64によって計量する
ことができるようにしてある。また、ミキサ20の上部
には前記散水管29を用いてなる液注入手段が配置され
ており、該液注入手段からミキサ20内に水等の液を注
入することによって処理対象土壌に含水させ、処理対象
土壌の含水量を調整するようにしてある。
【0110】注入手段は、前記ロードセル64によって
計量される計量値に基づいて予め設定された注入量の液
を注入することができるようにしてある。
【0111】土壌改良材導入槽71は実施の形態1の土
壌改良材供給槽4を用いてあり、さらに、搬送コンベヤ
72は前記スクリュコンベヤ42,43が用いられてお
り、前記ゲート40aを開くことにより前記ストッカ4
0内の前記ゼオライト、又は、前記ゼオライトと軽焼マ
グネシアを含有する固化材とが混合された土壌改良材を
横向きの前記スクリュコンベヤ42へ供給し、該スクリ
ュコンベヤ42から縦向きのスクリュコンベヤ43を経
てミキサ20へ搬入するようにしてある。
【0112】実施の形態5においては、ふるい器70、
土壌改良材導入槽71、ミキサ20、搬送コンベヤ72
及び搬出コンベヤ27が機体10に搭載された土壌改良
作業機を圃場等の処理現場へ移動させることができるた
め、建設汚泥、下水汚泥等の汚泥を運搬車で別の施設へ
運搬することなく、処理現場の汚泥をふるい器70へ直
接導入することができ、この導入した汚泥はふるい部に
よって分類され、この分類された中粒以下のものがふる
い部を通過して落下し、ミキサ20内に導入される。
【0113】このように汚泥等の処理対象土壌がミキサ
20に導入されるときロードセル64及び記録装置65
による計量が開始され、任意の計量値に到達するとロー
ドセル64の計量安定機能(一定の時間内で重量の変動
がない状態が続いたとき計量が終了となる)が作動し、
処理対象土壌の計量値に応じて任意に設定された割合の
土壌改良材が土壌改良材導入槽71から搬送コンベヤ7
2を介してミキサ20内に導入され、さらに、処理対象
土壌の計量値に応じて任意に設定された注入量の液が注
入手段からミキサ20内に注入され、ミキサ20によっ
て処理対象土壌と土壌改良材とが撹拌混合される。
【0114】このミキサ20によって撹拌混合された混
合物はミキサ20の下部から搬出コンベヤ27上に取り
出され、搬出コンベヤ27から処理現場の適宜の位置へ
搬出することができる。この搬出された処理済の土壌は
実施の形態2で述べた如く自然乾燥によって砕石程度の
大きさに固化し、前記土壌固化物を得ることができる。
【0115】このように、実施の形態5にあっては、処
理対象土壌のふるい器70への導入、及び土壌改良材の
土壌改良材導入槽71への導入からミキサ20による混
合撹拌、混合物の外部への搬出までの処理工程を処理現
場で連続的に、しかも、効率良く行うことができる。
【0116】また、ふるい器70のふるい部はローラの
傾斜角度を調節することができるようにしてあるため、
汚泥等のあらゆる処理対象土壌に応じて適切な傾斜角度
に設定することができ、処理対象土壌のふるい粒度を適
宜変えることができる。また、前記油圧シリンダへの給
油/排油を制御する切換弁を制御する制御部を設け、リ
モートコントローラから前記制御部へ指令信号を発信す
ることにより、前記切換弁を制御するようにしてもよ
い。
【0117】また、実施の形態5においては、前記記録
装置65に接続された比較的大形の表示パネルを前記機
体10に装着し、処理対象土壌のミキサ20への導入量
を表示パネルに表示し、さらに、土壌改良材導入槽71
内の土壌改良材の残量を測定する測定器を土壌改良材導
入槽71に設け、該測定器を前記表示パネルに接続する
一方、前記ゲート40aの開度を制御する制御部を設
け、リモートコントローラから前記制御部へ指令信号を
発信することにより、前記ゲート40aの開度を制御す
るようにしてもよい。
【0118】また、前記機体10にはふるい器70に導
入される処理対象土壌とか、土壌改良材導入槽71に補
充する土壌改良材とかの重量物を吊り上げるためのクレ
ーンを搭載してもよい。
【0119】その他の構成及び作用は実施の形態1、
2、4と同じであるため、同様の部品については同じ符
号を付し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
【0120】また、本発明に係る土壌改良作業機は処理
対象土壌の改良だけでなく、ダイオキシンを含む焼却灰
の改良処理として用いることもできる。
【0121】
【発明の効果】第1発明によれば、ダイオキシン、PC
B、重金属等によって汚染された処理対象土壌及び土壌
改良材をホッパへ投入することにより、その投入量を計
量することができ、この計量した処理対象土壌及び土壌
改良材を混合撹拌して前記処理対象土壌を良好に改良処
理することができるとともに、この改良処理された土壌
を搬出コンベヤによって外部に搬出することができ、ダ
イオキシン等によって汚染された土壌の改良処理及びこ
の改良処理した土壌を搬出する作業を能率的に行うこと
ができる。
【0122】第2発明によれば、ホッパ、ミキサ及び排
出コンベヤが搭載された機体を自走させることができる
ため、土壌改良作業機を圃場等の処理現場に移動させ、
該処理現場で効率的に土壌改良することができ、処理対
象土壌及び処理済み土壌の運搬車による運搬を省くこと
ができる。
【0123】第3発明によれば、ゼオライトを用いるこ
とでダイオキシン、PCB、重金属等によって汚染され
た処理対象土壌の土壌改良処理が効率的にしかも効果的
に行なうことができ、大きな改善効果が得られる。
【0124】第4発明によれば、建設汚泥、下水汚泥等
が処理対象土壌であっても無害化にできるとともに、高
強度に固化することができ、無害で高強度の二次製品と
して再利用することができる。
【0125】第5発明によれば、防護柵を掴んでミキサ
及びホッパに近づき、防護柵に外力が加えられたときに
はミキサへの動力伝達を遮断することができるため、良
好な安全性を確保することができる。
【0126】第6発明によれば、処理対象土壌及び土壌
改良材のホッパへの投入から搬出コンベヤによる搬出ま
での作業を能率的に行うことができる。
【0127】第7発明によれば、臭気を発する下水汚泥
等を土壌供給槽に投入する場合においても下水汚泥等の
表面を消臭液膜で覆うことができ、臭気の外部への洩れ
を少なくすることができる。また、処理対象土壌が比較
的乾燥している場合においても該処理対象土壌に適度の
水分を加えることができ、ミキサで混合撹拌するとき処
理対象土壌に含まれた汚染物質等を土壌改良材へ移行さ
せ易くすることができる。
【0128】第8発明によれば、処理対象土壌の土壌導
入槽への導入、及び土壌改良材の土壌改良材導入槽への
導入からミキサによる混合撹拌、混合物の外部への搬出
までの処理工程を処理現場で連続的に、しかも、効率良
く行うことができ、処理対象土壌及び処理済み土壌の運
搬車による運搬を省くことができる。
【0129】第9発明によれば、ミキサを過負荷にする
ことなく効率的に混合撹拌することができ、しかも、投
入量計量器付のホッパを用いる場合に比べてミキサ部分
の嵩、及び前記搬送コンベヤの嵩を低くすることがで
き、土壌改良作業機の走行時の安定性を良好にできる。
【0130】第10発明によれば、第1の搬送コンベヤ
として構造が簡単なベルトコンベヤを用いることがで
き、コストの低減化を図ることができる。
【0131】第11発明によれば、処理対象土壌のふる
い器への導入、及び土壌改良材の土壌改良材導入槽への
導入からミキサによる混合撹拌、混合物の外部への搬出
までの処理工程を処理現場で連続的に、しかも、効率良
く行うことができ、処理対象土壌及び処理済み土壌の運
搬車による運搬を省くことができる。
【0132】第12発明によれば、無害化されるととも
に高強度に固化された土壌固化物を得ることができるた
め、無害で高強度の二次製品として再利用することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態1の
構成を示す側面図である。
【図2】本発明に係る土壌改良作業機の要部の拡大側面
図である。
【図3】本発明に係る土壌改良作業機の要部の拡大平面
図である。
【図4】本発明に係る土壌改良作業機の要部の拡大正面
図である。
【図5】本発明に係る土壌改良作業機のミキサの拡大斜
視図である。
【図6】本発明に係る土壌改良作業機のミキサ、ホッパ
及びコンベヤの拡大断面図である。
【図7】本発明に係る土壌改良作業機の土壌改良材供給
槽の拡大側面図である。
【図8】本発明に係る土壌改良作業機の土壌改良供給槽
の拡大平面図である。
【図9】本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態2の
構成を示す側面図である。
【図10】本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態2
の搬入コンベヤ部分の拡大断面図である。
【図11】本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態3
の搬出コンベヤ部分の側面図である。
【図12】本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態3
の搬出コンベヤ部分の平面図である。
【図13】本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態4
の構成を示す側面図である。
【図14】本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態4
の構成を示す背面図である。
【図15】本発明に係る土壌改良作業機の実施の形態5
の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 土壌改良作業機 2 搬入コンベヤ 3 土壌供給槽 4 土壌改良材供給槽 20 ミキサ 25 ホッパ 27 搬出コンベヤ 3 土壌供給槽 30a 土壌導入部 30b 土壌供給部 30c 液噴射手段 60 土壌導入槽 61 第1の搬送コンベヤ 62 土壌改良材導入槽 63 第2の搬送コンベヤ 64 ロードセル 70 ふるい器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B09C 1/02 C09K 17/08 H 1/04 101:00 1/08 B09B 3/00 304K C09K 17/02 ZAB 17/08 5/00 S // C09K 101:00 Fターム(参考) 2B022 AA05 BA03 BA04 DA19 2B027 NC05 NC12 NC16 UB26 VA20 XA08 XA11 4D004 AA41 AB03 AB06 AB07 CA08 CA15 CA45 CA47 CA50 CB42 CB46 CC11 DA01 DA02 DA11 DA20 4H026 AA02 AA06 AB04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理対象土壌及び土壌改良材が投入され
    る投入量計量器付のホッパと、該ホッパから供給された
    処理対象土壌及び土壌改良材を混合撹拌するミキサと、
    該ミキサの下部にあって、混合撹拌された混合物を搬出
    する搬出コンベヤとを備えていることを特徴とする土壌
    改良作業機。
  2. 【請求項2】 走行輪及び該走行輪を駆動する駆動源を
    有する機体を備え、該機体に前記ホッパ、ミキサ及び排
    出コンベヤを搭載してある請求項1記載の土壌改良作業
    機。
  3. 【請求項3】 前記土壌改良材はゼオライトである請求
    項1又は2記載の土壌改良作業機。
  4. 【請求項4】 前記土壌改良材はゼオライトに軽焼マグ
    ネシアを含有する固化材が混合された混合物である請求
    項3記載の土壌改良作業機。
  5. 【請求項5】 前記ミキサ及びホッパの周囲を囲った防
    護柵と、該防護柵に外力が加えられたことを検知するセ
    ンサと、検知結果に基づいて前記ミキサへの動力伝達を
    遮断する制御手段とを備えている請求項1又は2記載の
    土壌改良作業機。
  6. 【請求項6】 前記ホッパに処理対象土壌及び土壌改良
    材を供給する搬入コンベヤを備えている請求項1記載の
    土壌改良作業機。
  7. 【請求項7】 処理対象土壌を導入する土壌導入部と、
    導入された処理対象土壌を前記搬入コンベヤへ供給する
    土壌供給部及び前記土壌導入部に液膜を発生させる液噴
    射手段とを有する土壌供給槽を備えている請求項6記載
    の土壌改良作業機。
  8. 【請求項8】 処理対象土壌を導入する土壌導入槽と、
    該土壌導入槽の下部から取り出された処理対象土壌を搬
    送する第1の搬送コンベヤと、土壌改良材を導入する土
    壌改良材導入槽と、該土壌改良材導入槽の下部から取り
    出された土壌改良材を搬送する第2の搬送コンベヤと、
    前記搬送コンベヤから搬送された処理対象土壌及び土壌
    改良材を導入して混合撹拌するミキサと、混合撹拌され
    た混合物を外部へ搬出する搬出コンベヤとを、走行輪及
    び該走行輪を駆動する駆動源を有する機体に搭載してあ
    ることを特徴とする土壌改良作業機。
  9. 【請求項9】 前記機体はロードセルを有しており、該
    ロードセルに前記ミキサを載置してある請求項8記載の
    土壌改良作業機。
  10. 【請求項10】 前記機体は運転制御部を有しており、
    該運転制御部よりも前側に前記ミキサと前記土壌改良材
    導入槽と第2の搬送コンベヤとを配置してあり、前記運
    転制御部よりも後側に前記土壌導入槽を配置してあり、
    該土壌導入槽の下方位置から前記ミキサの上方位置にか
    けて前記第1の搬送コンベヤを配置してある請求項8又
    は9記載の土壌改良作業機。
  11. 【請求項11】 導入された処理対象土壌をふるい分け
    するふるい器と、土壌改良材を導入する土壌改良材導入
    槽と、該土壌改良材導入槽の下部から取り出された土壌
    改良材を搬送する搬送コンベヤと、前記ふるい器の下部
    に配置され、前記ふるい器のふるい部を通過した処理対
    象土壌、及び前記搬送コンベヤから搬送された土壌改良
    材を導入して混合撹拌するミキサと、混合撹拌された混
    合物を外部へ搬出する搬出コンベヤとを、走行輪及び該
    走行輪を駆動する駆動源を有する機体に搭載してあるこ
    とを特徴とする土壌改良作業機。
  12. 【請求項12】 請求項4に記載された土壌改良作業機
    によって改良されていることを特徴とする土壌固化物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005007256A (ja) * 2003-06-18 2005-01-13 Matsuda Giken Kogyo Kk 汚染土壌不溶化固化剤
CN102756422A (zh) * 2012-07-06 2012-10-31 山东省科学院海洋仪器仪表研究所 数控草炭营养块成型机
CN113333455A (zh) * 2021-07-14 2021-09-03 湖南富民环保建设有限公司 一种工业重金属土壤修复用覆土装置

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