JP2002155896A - ターボ形圧縮機及びそれを備えた冷凍装置 - Google Patents

ターボ形圧縮機及びそれを備えた冷凍装置

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JP2002155896A
JP2002155896A JP2000356082A JP2000356082A JP2002155896A JP 2002155896 A JP2002155896 A JP 2002155896A JP 2000356082 A JP2000356082 A JP 2000356082A JP 2000356082 A JP2000356082 A JP 2000356082A JP 2002155896 A JP2002155896 A JP 2002155896A
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turbo
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outer peripheral
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JP2000356082A
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Atsushi Koga
淳 古賀
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/42Casings; Connections of working fluid for radial or helico-centrifugal pumps
    • F04D29/44Fluid-guiding means, e.g. diffusers
    • F04D29/441Fluid-guiding means, e.g. diffusers especially adapted for elastic fluid pumps
    • F04D29/444Bladed diffusers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2250/00Geometry
    • F05D2250/50Inlet or outlet
    • F05D2250/52Outlet

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディフューザ部において、剥離による性能低
下を招くことなく、静圧の回復を高めて圧縮性能を確実
に向上させる。 【解決手段】 羽根車19の外周側にて第1壁部56及
び第2壁部58によって形成されて羽根車19の回転に
より外周側へ送り出される流体の流路とされたディフュ
ーザ部46に、複数のベーン61を周方向へ間隔をあけ
て設ける。ディフューザ部46の回転軸41の軸方向に
沿う幅を、ベーン61の配設部分にてベーン61の内周
61a側から外周61b側へ向かって次第に広げるとと
もにベーン61の外周61b側にて径方向外方へ向かっ
て次第に広げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する羽根車に
よって流体を圧縮するターボ形圧縮機及びそれを備えた
冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ターボ型圧縮機は各種プラン
トに多く用いられているが、冷凍装置にも、冷媒の圧縮
機としてターボ形圧縮機が用いられている。このターボ
形圧縮機は、羽根車が設けられた回転軸を回転させるこ
とにより、羽根車によって流体を圧縮させるようになっ
ている。ここで、このターボ形圧縮機の構造を、図8に
示すものを例にとって説明する。
【0003】図に示すように、このターボ形圧縮機の回
転軸1には、周方向へ間隔をあけて複数の翼2を有する
羽根車3が固定されており、回転軸1とともに回転され
るようになっている。そして、この回転軸1及び羽根車
3からなる回転体(ロータ)は、ケーシング4内に収容
されている。ケーシング4内は、仕切板5によってディ
フューザ部6及び戻り流路7に区画され、これらディフ
ューザ部6と戻り流路7との間は、断面視U字状に形成
されたリターンベンド部8によって連通されている。
【0004】ディフューザ部6は、ケーシング4側の第
1壁部4aと、仕切板5側の第2壁部5aとによって形
成されたもので、第1壁部4a及び第2壁部5aは、回
転軸1に対して垂直とされて互いに平行とされている。
また、戻り流路7には、周方向へ間隔をあけて複数のリ
ターンベーン9が設けられており、流される流体を案内
するようになっている。そして、このターボ形圧縮機で
は、羽根車3によって圧縮されてディフューザ部6へ送
り込まれた流体が、リターンベンド部8を介して戻り流
路7へ送り出されるようになっている。また、この種の
ターボ形圧縮機のディフューザ部6には、図9にも示す
ように、静圧の回復を高めて圧縮性能を向上させるため
に、複数のベーン10が周方向へ間隔をあけて設けられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディフュー
ザ部6に設けるベーン10は、その間隔が狭いと、ベー
ン10間にスロートを形成するため、設計点より大流量
側でベーン10のない場合より早くチョークしてしま
い、効率低下を招いてしまう恐れがある。このため、ベ
ーン10同士の間隔を比較的広くした弦節比(ベーンコ
ード長/ベーンピッチ)が約0.7と小さいタイプが採
用され、大流量側での効率低下を抑制している。しかし
ながら、この場合、図10に示すように、ベーン10間
にてスロート(内接円)が形成されなくなって流れのガ
イドが悪くなり、ベーン10の外周部分にて剥離が生
じ、ディフューザ部6における性能低下の原因となる恐
れがあった。
【0006】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、ディフューザ部において、剥離による性能低下を
招くことなく、静圧の回復を高めて圧縮性能を確実に向
上させることが可能なターボ形圧縮機及びそれを備えた
冷凍装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のターボ形圧縮機は、吸込口及び吐出
口が設けられたケーシングと、駆動機構によって回転駆
動される回転軸と、該回転軸に一体に設けられた羽根車
と、該羽根車の外周側にて一対の壁部によって形成さ
れ、前記羽根車の回転により外周側へ送り出される流体
の流路であるディフューザ部とを有し、前記駆動機構に
よって前記回転軸とともに回転される前記羽根車によっ
て前記吸込口から流体を吸い込んで圧縮し、前記ディフ
ューザ部を介して前記吐出口から吐出させるターボ形圧
縮機であって、前記ディフューザ部には、複数のベーン
が周方向へ間隔をあけて設けられ、前記ディフューザ部
は、前記ベーンの配設部分にて、前記ベーンの内周側か
ら外周側へ向かって回転軸の軸方向に沿う幅が次第に狭
くされていることを特徴としている。
【0008】このように、ベーンの配設部分にて、ディ
フューザ部の回転軸方向に沿う幅が、ベーンの内周側か
ら外周側へ向かって次第に狭くされているので、このベ
ーンの配設部分にて流体の流速が増加され、これによ
り、効率低下をなくすためにベーンの弦節比を比較的小
さくしても、ベーンの外周部分における剥離の発生を確
実に防止することができ、流量に影響されることなく良
好な性能を発揮させることができる。
【0009】請求項2記載のターボ形圧縮機は、請求項
1記載のターボ形圧縮機において、前記ディフューザ部
の前記ベーンの外周側が、径方向外方へ向かって前記回
転軸の軸方向に沿う幅が次第に広くされていることを特
徴としている。
【0010】つまり、ベーンの外周側にて、ディフュー
ザ部の回転軸方向に沿う幅が、径方向外方へ向かって次
第に広くされているので、ベーンを通過した際に高めら
れた流速を確実に減速させて、下流側にて確実に圧力回
復させることができ、良好な圧縮性能を得ることができ
る。
【0011】請求項3記載のターボ形圧縮機は、請求項
1または請求項2記載のターボ形圧縮機において、前記
ディフューザ部の前記ベーン同士の間における外周側
に、中間ベーンが設けられていることを特徴としてい
る。
【0012】すなわち、ベーン同士の間における外周側
に設けられた中間ベーンによって、ベーン同士の間にお
いてスロートが形成可能となり、ベーンの外周における
剥離をさらに確実に防止することができる。
【0013】請求項4記載のターボ形圧縮機は、請求項
1〜3のいずれか1項記載のターボ形圧縮機において、
前記ベーンの配設部分にて、前記ディフューザ部を形成
する一対の壁部の両方もしくはいずれか一方がテーパ形
状とされていることを特徴としている。
【0014】つまり、ディフューザ部を形成する一対の
壁部の両方もしくはいずれか一方をテーパ形状とするこ
とにより、極めて容易にベーンの配設部分における回転
軸方向に沿う幅を内周側から外周側へ向かって次第に狭
めて性能の向上を図ることができる。
【0015】請求項5記載のターボ形圧縮機は、請求項
1〜4のいずれか1項記載のターボ形圧縮機において、
前記ベーンの外周側にて、前記ディフューザ部を形成す
る一対の壁部の両方もしくはいずれか一方がテーパ形状
とされていることを特徴としている。
【0016】このように、ディフューザ部を形成する一
対の壁部の両方もしくはいずれか一方をテーパ形状とす
ることにより、極めて容易にベーンの外周側における回
転軸方向に沿う幅を径方向外方へ向かって次第に広げて
性能の向上を図ることができる。
【0017】請求項6記載のターボ形圧縮機は、吸込口
及び吐出口が設けられたケーシングと、駆動機構によっ
て回転駆動される回転軸と、該回転軸に一体に設けられ
た羽根車と、該羽根車の外周側にて一対の壁部によって
形成され、前記羽根車の回転により外周側へ送り出され
る流体の流路であるディフューザ部とを有し、前記駆動
機構によって前記回転軸とともに回転される前記羽根車
によって前記吸込口から流体を吸い込んで圧縮し、前記
ディフューザ部を介して前記吐出口から吐出させるター
ボ形圧縮機であって、前記ディフューザ部には、複数の
ベーンが周方向へ間隔をあけて設けられ、該ベーン同士
の間における外周側には、中間ベーンがそれぞれ設けら
れていることを特徴としている。
【0018】すなわち、ディフューザ部に設けられたベ
ーン同士の間における外周側に、中間ベーンが設けられ
ているので、効率低下をなくすために、ベーンの弦節比
を比較的小さくしても、この中間ベーンによって、ベー
ン同士の間におけるスロートが形成可能となり、ベーン
の外周部分における剥離の発生を確実に防止することが
でき、流量に影響されることなく良好な性能を発揮させ
ることができる。
【0019】請求項7記載の冷凍装置は、吸込口から吸
い込んだ冷媒を圧縮して吐出口から流出させる圧縮機
と、前記冷媒を凝縮、液化させて液冷媒を送出する凝縮
器と、この液冷媒を減圧する絞り機構と、凝縮及び減圧
された液冷媒と被冷却物との間で熱交換を行わせて該被
冷却物を冷却するとともに、前記液冷媒を蒸発、気化さ
せる蒸発器とを具備し、前記圧縮機として請求項1〜6
のいずれか1項記載のターボ形圧縮機が用いられている
ことを特徴としている。
【0020】このように、冷媒を圧縮して凝縮器へ送り
込む圧縮機として、ベーンの外周部分における剥離の発
生を確実に防止することができ、流量に影響されること
なく良好な性能を発揮させることができる高効率なター
ボ形圧縮機が用いられているので、冷却効率を大幅に高
めることができ、これにより、冷却性能に優れた冷凍装
置とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のター
ボ形圧縮機及びそれを備えた冷凍装置を図面を参照しな
がら説明する。まず、ターボ形圧縮機を備えた冷凍装置
の全体構成を図1及び図2によって説明する。
【0022】図に示す冷凍機は、冷媒と冷水との間で熱
交換を行わせて冷水を冷却するとともに冷媒を蒸発、気
化する蒸発器11と、蒸発器11において気化された冷
媒を圧縮する圧縮機12と、圧縮機12において圧縮さ
れた冷媒を凝縮、液化する凝縮器13と、凝縮器13に
おいて液化された冷媒を減圧する絞り弁14と、凝縮器
13において液化された冷媒を一時的に溜め置いて冷却
する中間冷却器15と、凝縮器13において冷却された
冷媒の一部を利用して圧縮機12の潤滑油を冷却する油
冷却器16とを備えている。また、圧縮機12には、こ
れを駆動するモータ(駆動機構)17が連結されてい
る。
【0023】蒸発器11、圧縮機12、凝縮器13、絞
り弁14及び中間冷却器15は、冷媒を循環させる閉じ
た系を構成するべく主配管18によって接続されてい
る。
【0024】圧縮機12には、2段式(多段式)の遠心
圧縮機、いわゆるターボ圧縮機が採用されており、この
ターボ形圧縮機12には、複数の羽根車19が設けら
れ、これら羽根車19の上流側の第1段羽根車19aで
冷媒を圧縮し、その冷媒をさらに第2段羽車19bに導
入してさらに圧縮したのち凝縮器13に送出する。
【0025】凝縮器13は、主凝縮器13aと補助凝縮
器であるサブクーラ13bとからなり、主凝縮器13
a、サブクーラ13bの順に冷媒が導入されるが、主凝
縮器13aにおいて冷却された冷媒の一部がサブクーラ
13bを経ずに油冷却器16へ導入されて潤滑油を冷却
する。また、それとは別に、主凝縮器13aにおいて冷
却された冷媒の一部は、サブクーラ13bを経ずに後述
するモータ17のケーシング31内に導入され、図示し
ないステータやコイルを冷却する。
【0026】絞り弁14は、凝縮器13と中間冷却器1
5との間、中間冷却器15と蒸発器11との間にそれぞ
れ配設されており、凝縮器13において液化された冷媒
を段階的に減圧する。
【0027】中間冷却器15の構造は中空の容器に等し
く、主凝縮器13a、サブクーラ13bにおいて冷却さ
れ、絞り弁14において減圧された冷媒を一時的に溜め
置いてさらに冷却を進める。なお、中間冷却器15の気
相成分は、蒸発器11を経ずにバイパス配管23を通じ
て圧縮機12の第2段羽根車19bに導入される。
【0028】次に、上記冷凍装置に備えられたターボ形
圧縮機12についてさらに詳述する。図3に示すよう
に、ターボ形圧縮機12には、前述したモータ17が一
体に設けられており、このモータ17の回転駆動力によ
って駆動されるようになっている。
【0029】そして、このモータ17の回転軸35の回
転力は、互いに歯合された伝達ギヤ36、37によっ
て、ターボ形圧縮機12を構成する回転軸41に伝達さ
れ、これにより、このターボ形圧縮機12の回転軸41
が回転駆動されるようになっている。
【0030】このターボ形圧縮機12は、その一端側が
吸込口42とされ、蒸発器11から吸込口42へ冷媒が
送り込まれるようになっている。この吸込口42には、
吸込ベーン40が設けられており、この吸込ベーン40
によって吸込口42における冷媒の吸込容量の制御が行
われるようになっている。ターボ形圧縮機12には、吸
込口42側から順に第1段圧縮部43、第2段圧縮部4
4が設けられており、これら第1段圧縮部43、第2段
圧縮部44には、前述した第1段羽根車19a、第2段
羽根車19bが設けられている。
【0031】そして、回転軸41が回転されることによ
り、これら第1段羽根車19a、第2段羽根車19bが
それぞれ回転され、蒸発器11からの冷媒が、吸込口4
2から第1段圧縮部43へ吸い込まれ、この第1段圧縮
部43の第1段羽根車19aによって圧縮され、さら
に、ディフューザ部46、リターンベンド部47及びリ
ターンベーン48を有する戻り流路49を通って第2段
圧縮部44へ送り込まれ、この第2段圧縮部44の第2
段羽根車19bによって圧縮され、その後、ディフュー
ザ部46を通って、周方向へ沿って形成された流路であ
るスクロール部52を介して吐出口53から吐出され凝
縮器13へ送り出されるようになっている。
【0032】なお、前述したように、中間冷却器15か
ら送り込まれた冷媒は、第2段圧縮部44に送り込ま
れ、第1段圧縮部43から送り込まれる冷媒とともに第
2段圧縮部44の第2段羽根車19bによって圧縮され
て、前述と同様に、ディフューザ部46を通って、周方
向へ沿って形成された流路であるスクロール部52を介
して吐出口53から吐出され凝縮器13へ送り出される
ようになっている。
【0033】次に、第1段圧縮部43、第2段圧縮部4
4におけるディフューザ部46の構造を、第1段圧縮部
43のディフューザ部46を例にとって説明する。
【0034】(第1実施形態例)図4及び図5に示すよ
うに、ディフューザ部46には、その内周側に、複数の
ベーン61が周方向へ間隔をあけて設けられている。そ
して、このディフューザ部46では、ベーン61の配設
部分において、ターボ形圧縮機12のケーシング55か
らなる第1壁部56が、仕切板57からなる第2壁部5
8に対して、半径方向外方へ向かって次第に近接するテ
ーパ形状に形成され、これにより、このディフューザ部
46のベーン61の配設部分では、ベーン61の内周6
1a側から外周61b側へ向かって軸方向に沿う幅が次
第に狭められている。
【0035】また、ベーン61の外周61b側における
ディフューザ部46は、第1壁部56が、第2壁部58
に対して、半径方向外方へ向かって次第に離間するテー
パ形状に形成され、これにより、このディフューザ部4
6のベーン61の外周61b側では、ベーン61の外周
61bからディフューザ部46の半径方向外方である出
口46bへ向かって軸方向に沿う幅が次第に広げられて
いる。
【0036】そして、上記構造のディフューザ部46を
有するターボ形圧縮機によれば、ディフューザ部46に
設けられたベーン61の内周61a側から外周61b側
へ向かってディフューザ部46の軸方向に沿う幅が狭め
られているので、ベーン61間を通過する冷媒の流速が
増加され、これにより、ベーン61の外周部分における
剥離がなくされる。また、流速が高められた状態でベー
ン61の外周61bから半径方向外方へ送り出された冷
媒は、軸方向に沿う幅が半径方向外方へ向かって次第に
広げられたベーン61の外周61b側におけるディフュ
ーザ部46によって確実に減速されて圧力回復される。
【0037】このように、上記のターボ形圧縮機によれ
ば、ベーン61の配設部分にて、ディフューザ部46の
回転軸方向に沿う幅が、ベーン61の内周61a側から
外周61b側へ向かって次第に狭くされているので、こ
のベーン61の配設部分にて流体である冷媒の流速が増
加され、これにより、効率低下をなくすためにベーン6
1の弦節比を比較的小さくしても、ベーン61の外周部
分における剥離の発生を確実に防止することができ、流
量に影響されることなく良好な性能を発揮させることが
できる。
【0038】また、ベーン61の外周側にて、ディフュ
ーザ部46の回転軸41の軸方向に沿う幅が、径方向外
方へ向かって次第に広くされているので、ベーン61を
通過した際に高められた流速を確実に減速させて、下流
側にて確実に圧力回復させることができ、良好な圧縮性
能を得ることができる。
【0039】なお、上記の例では、第1段羽根車19a
及び第2段羽根車19bを有する2段式(多段式)のタ
ーボ形圧縮機について説明したが、一つの羽根車を有す
る単段式のターボ形圧縮機にも適応することができるの
は勿論である。
【0040】また、上記の例では、ケーシング55から
なる第1壁部56だけをテーパ形状に形成したが、仕切
板57からなる第2壁部58だけをテーパ形状に形成し
ても良く、あるいは、これら第1壁部56及び第2壁部
58の両方をテーパ形状にして、ディフューザ部46の
軸方向への幅寸法を変化させても良い。ここで、図6に
示すものは、第2壁部58だけをテーパ形状とした例で
ある。
【0041】つまり、ディフューザ部46を形成する一
対の第1壁部56及び第2壁部58の両方もしくはいず
れか一方をテーパ形状とすることにより、極めて容易に
ベーン61の配設部分における回転軸41の方向に沿う
幅を内周61a側から外周61b側へ向かって次第に狭
めて性能の向上を図ることができ、また、ベーン61の
外周側における回転軸41の軸方向に沿う幅を径方向外
方へ向かって次第に広げて性能の向上を図ることができ
る。
【0042】そして、上記ターボ型圧縮機12を用いた
冷凍装置によれば、冷媒を圧縮して凝縮器13へ送り込
む圧縮機として、ベーン61の外周部分における剥離の
発生を確実に防止することができ、流量に影響されるこ
となく良好な性能を発揮させることができる高効率なタ
ーボ形圧縮機12が用いられているので、冷却効率を大
幅に高めることができ、これにより、冷却性能に優れた
冷凍装置とすることができる。
【0043】(第2実施形態例)図7において、符号6
2は、中間ベーンである。この中間ベーン62は、ベー
ン61よりもベーンコード長が短いベーンであり、ベー
ン61同士の間における外周61b側に設けられてい
る。そして、このように、ベーン61同士の間における
ベーン61の外周61b側に、中間ベーン62を設置す
ることにより、ベーン61同士の間においてスロートが
形成可能となり、ベーン61の外周61bにおける剥離
が防止される。
【0044】つまり、この第2実施形態例のターボ形圧
縮機によれば、ディフューザ部46に設けられたベーン
61同士の間における外周61b側に、中間ベーン62
が設けられているので、効率低下をなくすために、ベー
ン61の弦節比を比較的小さくしても、この中間ベーン
62によって、ベーン61同士の間におけるスロートが
形成可能となり、ベーン61の外周部分における剥離の
発生を確実に防止することができ、流量に影響されるこ
となく良好な性能を発揮させることができる。
【0045】なお、この第2実施形態例の中間ベーン6
2を、前述した第1実施形態例のベーン61に設けるこ
とにより、ベーン61の外周61bにおけるさらなる剥
離防止を図ることができ、さらに高性能なターボ形圧縮
機とすることができる。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のターボ
形圧縮機及びそれを備えた冷凍装置によれば、下記の効
果を得ることができる。請求項1記載のターボ形圧縮機
によれば、ベーンの配設部分にて、ディフューザ部の回
転軸方向に沿う幅が、ベーンの内周側から外周側へ向か
って次第に狭くされているので、このベーンの配設部分
にて流体の流速が増加され、これにより、効率低下をな
くすためにベーンの弦節比を比較的小さくしても、ベー
ンの外周部分における剥離の発生を確実に防止すること
ができ、流量に影響されることなく良好な性能を発揮さ
せることができる。
【0047】請求項2記載のターボ形圧縮機によれば、
ベーンの外周側にて、ディフューザ部の回転軸方向に沿
う幅が、径方向外方へ向かって次第に広くされているの
で、ベーンを通過した際に高められた流速を確実に減速
させて、下流側にて確実に圧力回復させることができ、
良好な圧縮性能を得ることができる。
【0048】請求項3記載のターボ形圧縮機によれば、
ベーン同士の間における外周側に設けられた中間ベーン
によって、ベーン同士の間においてスロートが形成可能
となり、ベーンの外周における剥離をさらに確実に防止
することができる。
【0049】請求項4記載のターボ形圧縮機によれば、
ディフューザ部を形成する一対の壁部の両方もしくはい
ずれか一方をテーパ形状とすることにより、極めて容易
にベーンの配設部分における回転軸方向に沿う幅を内周
側から外周側へ向かって次第に狭めて性能の向上を図る
ことができる。
【0050】請求項5記載のターボ形圧縮機によれば、
ディフューザ部を形成する一対の壁部の両方もしくはい
ずれか一方をテーパ形状とすることにより、極めて容易
にベーンの外周側における回転軸方向に沿う幅を径方向
外方へ向かって次第に広げて性能の向上を図ることがで
きる。
【0051】請求項6記載のターボ形圧縮機によれば、
ディフューザ部に設けられたベーン同士の間における外
周側に、中間ベーンが設けられているので、効率低下を
なくすために、ベーンの弦節比を比較的小さくしても、
この中間ベーンによって、ベーン同士の間におけるスロ
ートが形成可能となり、ベーンの外周部分における剥離
の発生を確実に防止することができ、流量に影響される
ことなく良好な性能を発揮させることができる。
【0052】請求項7記載の冷凍装置によれば、冷媒を
圧縮して凝縮器へ送り込む圧縮機として、ベーンの外周
部分における剥離の発生を確実に防止することができ、
流量に影響されることなく良好な性能を発揮させること
ができる高効率なターボ形圧縮機が用いられているの
で、冷却効率を大幅に高めることができ、これにより、
冷却性能に優れた冷凍装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のターボ形圧縮機及びそ
れを備えた冷凍装置の構成及び構造を説明する冷凍装置
の斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態のターボ形圧縮機及びそ
れを備えた冷凍装置の構成を説明する冷凍装置の概略配
管図である。
【図3】 本発明の実施の形態のターボ形圧縮機の構造
を説明するターボ形圧縮機の断面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態例のターボ形圧縮機の
構造を説明する圧縮部の断面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態例のターボ形圧縮機の
構造を説明するディフューザ部の横断面図である。
【図6】 本発明の第1実施形態例のターボ形圧縮機の
他の構造を説明する圧縮部の断面図である。
【図7】 本発明の第2実施形態例のターボ形圧縮機の
構造を説明するディフューザ部の横断面図である。
【図8】 従来のターボ形圧縮機の構造を説明する圧縮
部の断面図である。
【図9】 従来のターボ形圧縮機の構造を説明するディ
フューザ部の横断面図である。
【図10】 従来のターボ形圧縮機のディフューザ部の
一部の横断面図である。
【符号の説明】
12 ターボ形圧縮機 17 モータ(駆動機構) 19 羽根車 41 回転軸 42 吸込口 46 ディフューザ部 53 吐出口 55 ケーシング 56 第1壁部(壁部) 58 第2壁部(壁部) 61 ベーン 62 中間ベーン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口及び吐出口が設けられたケーシン
    グと、駆動機構によって回転駆動される回転軸と、該回
    転軸に一体に設けられた羽根車と、該羽根車の外周側に
    て一対の壁部によって形成され、前記羽根車の回転によ
    り外周側へ送り出される流体の流路であるディフューザ
    部とを有し、前記駆動機構によって前記回転軸とともに
    回転される前記羽根車によって前記吸込口から流体を吸
    い込んで圧縮し、前記ディフューザ部を介して前記吐出
    口から吐出させるターボ形圧縮機であって、 前記ディフューザ部には、複数のベーンが周方向へ間隔
    をあけて設けられ、 前記ディフューザ部は、前記ベーンの配設部分にて、前
    記ベーンの内周側から外周側へ向かって回転軸の軸方向
    に沿う幅が次第に狭くされていることを特徴とするター
    ボ形圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記ディフューザ部の前記ベーンの外周
    側は、径方向外方へ向かって前記回転軸の軸方向に沿う
    幅が次第に広くされていることを特徴とする請求項1記
    載のターボ形圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記ディフューザ部には、前記ベーン同
    士の間における外周側に、中間ベーンが設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のターボ
    形圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記ベーンの配設部分にて、前記ディフ
    ューザ部を形成する一対の壁部の両方もしくはいずれか
    一方がテーパ形状とされていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか1項記載のターボ形圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記ベーンの外周側にて、前記ディフュ
    ーザ部を形成する一対の壁部の両方もしくはいずれか一
    方がテーパ形状とされていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項記載のターボ形圧縮機。
  6. 【請求項6】 吸込口及び吐出口が設けられたケーシン
    グと、駆動機構によって回転駆動される回転軸と、該回
    転軸に一体に設けられた羽根車と、該羽根車の外周側に
    て一対の壁部によって形成され、前記羽根車の回転によ
    り外周側へ送り出される流体の流路であるディフューザ
    部とを有し、前記駆動機構によって前記回転軸とともに
    回転される前記羽根車によって前記吸込口から流体を吸
    い込んで圧縮し、前記ディフューザ部を介して前記吐出
    口から吐出させるターボ形圧縮機であって、 前記ディフューザ部には、複数のベーンが周方向へ間隔
    をあけて設けられ、該ベーン同士の間における外周側に
    は、中間ベーンがそれぞれ設けられていることを特徴と
    するターボ形圧縮機。
  7. 【請求項7】 吸込口から吸い込んだ冷媒を圧縮して吐
    出口から流出させる圧縮機と、前記冷媒を凝縮、液化さ
    せて液冷媒を送出する凝縮器と、この液冷媒を減圧する
    絞り機構と、凝縮及び減圧された液冷媒と被冷却物との
    間で熱交換を行わせて該被冷却物を冷却するとともに、
    前記液冷媒を蒸発、気化させる蒸発器とを具備してな
    り、前記圧縮機として請求項1〜6のいずれか1項記載
    のターボ形圧縮機が用いられていることを特徴とする冷
    凍装置。
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