JP2002142990A - カップ上載置式支持具付抽出バッグ - Google Patents

カップ上載置式支持具付抽出バッグ

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JP2002142990A
JP2002142990A JP2000343495A JP2000343495A JP2002142990A JP 2002142990 A JP2002142990 A JP 2002142990A JP 2000343495 A JP2000343495 A JP 2000343495A JP 2000343495 A JP2000343495 A JP 2000343495A JP 2002142990 A JP2002142990 A JP 2002142990A
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Sumio Atsuta
純生 熱田
Yoshikazu Suzuki
嘉一 鈴木
Takako Kawai
貴子 河合
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Yamanaka Industry Co Ltd
Key Coffee Inc
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Yamanaka Industry Co Ltd
Key Coffee Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抽出バッグ部材上端部に手指を触れることな
く開口し、カップ上に安全に載置できる、ドリップ抽出
及び浸出抽出を連続的に施すことができるカップ上載置
式支持具付抽出バッグの提供。 【解決手段】 頂部で連続している前面部、背面部を有
する支持部材の両側縁を接合することなく、その内側
に、抽出バッグ部材の上部を挿入し、好ましくはその下
部を支持部材の下端より下方に伸び出させ、支持部材の
上部の、抽出バッグ部材の両側に、切り込み又は切り欠
き部を形成し、その下端を結ぶ引き裂き用ミシン目を形
成し、このミシン目の直下において、支持部材裏面に抽
出バッグ部材を接着し、支持部材左右端上部の内側端部
及び/又は外側端部に、それを内側に折り込み可能にす
る折れ目又は不連続切り込みを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ上載置型支
持具付抽出バッグに関するものである。さらに詳しく述
べるならば、本発明は、抽出バッグを、支持具を介し
て、カップ上に安定して載置し、バッグ中に収容されて
いる被抽出材料、特にコーヒーに対して安全にかつ衛生
的にドリップ式抽出を施すことができる支持具付抽出バ
ッグ及び、それを用いる抽出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コーヒーなどの嗜好飲料をドリッ
プ方式で抽出するに際し、抽出バッグと、その支持具か
らなる使いすて抽出バッグの使用が普及している。例え
ば、実公平5−13324号には、二重に重なり合う帯
紙片の間に、濾紙袋体を挿入接着し、帯紙片の折り目の
中程に、内側に折り曲げ可能な切り込みにより形成され
た拡開片を設け、この拡開片を内側に押し込むことによ
って、帯紙片およびその間の濾紙袋体を開口し得るよう
にした、濾過具が開示されている。また、実公昭60−
7622号公報には、矩形厚紙の中央部に穴をあけて、
これに抽出バッグを取りつけ、矩形厚紙の左右端部に、
カップ上縁と係合する、係止脚片を、切り込みによって
形成し、矩形厚紙を湾曲して、その左右端部の係止脚片
をカップ上縁部に係合させるコーヒー濾過器が開示され
ている。さらに、実公昭57−10270号公報には、
矩形状角筒を形成し得る枠体の内側に、濾過バッグを取
りつけ、この角筒体をカップ上に載置するようにした、
コーヒー濾過器が開示されている。上記のような従来の
支持具付抽出バッグは、その開口の際に、手指が、抽出
バッグに触れやすく、開口された支持具および抽出バッ
グの開口状態を安定に保持することが難しく、かつ、支
持具の載置状態が不安定であり安全性が不十分であるな
どの問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、嗜好飲料な
どの被抽出材料を収容している抽出バッグを、その使用
時まで、開口部を衛生的に保護して保管し、その使用に
際しては、カップ上に、抽出バッグを安定に、かつ安全
に載置支持することができる支持具を具備し、ドリップ
方式により、衛生的に、かつ安全に抽出操作を施すこと
ができるカップ上載置式支持具付抽出バッグを提供しよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明に係
るカップ上載置式支持具付抽出バッグによって解決され
る。本発明のカップ上載置式支持具付抽出バッグは、被
抽出材料を収容し封止している濾過性シート製抽出バッ
グ部材2と、このバッグ部材の外側に配置され、それに
接合されている支持部材3とを有し、前記バッグ部材
は、互に対向する前面部2a及び背面部2bを有し、前
記支持部材は、互に対向する前面部4と背面部5とを有
し、これら前・背面部はその頂部において互に連続して
稜線6を形成しているが、それらの左右両側縁部7,8
は不連続であり、前記支持部材の前・背面部の上部の、
前記バッグ部材の左右両外側には前記稜線から、内側に
向って1対の切り込み線又は切り欠き部9a,9bが形
成されており、それによって、前記頂部において互に連
続している支持部材の前・背面部の上部には、中央上部
10と、左右端上部11,12とが形成されており、前
記バッグ部材の幅は前記中央上部の幅以下であって、前
記バッグ部材上部は前記支持部材の前・背面部の中央上
部の間に挟まれており、前記支持部材の前・背面部の1
対の切り込み線又は切り欠き部の最下端13a,13b
を結ぶ1対の直線13a−13bの直下の接着域14に
おいて、前記支持部材の前・背面部の裏面と、それに接
する前記バッグ部材の前・背面部とが接着されており、
前記直線に沿って前記支持部材の前・背面部の中央上部
および前記バッグ部材の前・背面部の上部を貫通する引
き裂き用ミシン目15が形成されており、前記支持部材
の左右端上部には、その内側押込部11a,12a及び
/又は外側押込部11b,12bを内側に折り曲げるこ
とを可能にする1対以上の折れ目又は不連続切り込み1
6が形成されており、かつ前記支持部材の前・背面部の
下端中央部には、下向きに伸び出ている1個以上の中央
下垂部17が形成されていて、前記ミシン目に沿って、
前記支持部材の中央上部およびバッグ部材の上部を引き
裂いて除去し、その前・背面部を前背方向に拡開して、
前記バッグ部材上端部を開口し、前記支持部材の左右端
上部の内側押込部及び/又は外側押込部を内側に折り曲
げることによって、前記支持部材の前記拡開状態を固定
し、前記支持部材の前・背面部の下部を内側に曲げてそ
れぞれの下端の中央下垂部の1個以上をカップの内側に
差し込みつつ、前記バッグ部材を前記支持部材を介し
て、前記カップ上に載置することができる、ことを特徴
とするものである。本発明の抽出バッグにおいて、前記
濾過性シート製抽出バッグ部材の下部が、前記支持部材
の下端よりも下方に伸び出ていることが好ましい。本発
明の抽出バッグにおいて、前記支持部材には、その前・
背面部の中央上部の引き裂き用ミシン目の延長線上に、
又はその下方にかつそれに平行に、折り目又は折り曲げ
用不連続切り込み線19が形成されていて、前記バッグ
部材を、前記支持部材を介して前記カップ上に載置する
ときに、前記折り目又は折り曲げ用不連続切り込み線に
沿って前記支持部材下部を内側に折り曲げることを容易
にしていることが好ましい。本発明の抽出バッグにおい
て、前記支持部材の前・背面部の下端の左右端部分か
ら、左右下端突起部20が伸び出ていてもよい。本発明
の抽出バッグにおいて、前記支持部材の前・背面部の各
々の左右下端突起部20から、その下端中央下垂部に向
って、横突起片21が伸び出ていてもよい。本発明の抽
出バッグにおいて、前記バッグ部材2が、前面部2a及
び、背面部2bの左右側縁を連結する左右両側面部22
を有し、これらは下端において、直線状接合部23を形
成していて、前記左右両側面部22がそれぞれ内側に折
り込まれていることが好ましい。本発明の抽出方法にお
いて、前記本発明のカップ上載置式支持具付抽出バッグ
に収容されている被抽出材料に抽出を施すために、前記
抽出バッグの支持部材及びバッグ部材の引き裂き用ミシ
ン目に沿って前記支持部材の上記中央上部及び前記バッ
グ部材の上部を引き裂いて除去し、前記支持部材の前・
背面部を前背方向に拡開して、前記バッグ部材上端を開
口し、前記支持部材の左右端上部の内側端部及び/又は
外側端部を内側に折り曲げて前記支持部材の拡開状態を
固定し、前記支持部材下端の中央下垂部の1個以上をカ
ップの内側に差し込みつつ、前記バッグ部材を前記支持
部材を介して前記カップ上に載置し、前記バッグ部材中
に、その開口部より熱湯を注入して、前記バッグ部材中
の被抽出材料にドリップ抽出を施し、かつその抽出液を
前記カップ内に収容することを特徴とするものである。
本発明の抽出方法において、前記ドリップ抽出によりバ
ッグ内に収容された抽出液により、前記バッグ部材中の
被抽出材料に対し、更に浸出抽出を施すことが好まし
い。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のカップ上載置式支持具付
抽出バッグに収容される被抽出材料には格別の限定はな
いが、嗜好飲料、例えばコーヒー、紅茶、ココア、ウー
ロン茶、緑茶、麦茶、昆布茶などを包含される。これら
のなかでも、コーヒーを用いることが好ましい。
【0006】本発明のカップ上載置式支持具付抽出バッ
グの一例の構成を、図1−A及びBに示され正面説明図
及び側面説明図により説明する。図1−A及びBに示さ
れている、支持具付抽出バッグ1は、被抽出材料18を
収容し、封止している透水濾過性シート製バッグ部材2
と、このバッグ部材2の外側に配置され、それに接合さ
れている支持部材3とを有するものである。図1−A及
びBにおいて、バッグ部材2は、透水濾過性シートによ
り形成され、互に対向している前面部2aおよび背面部
2bを有し、その左右両側縁部、底部は、連続、又は接
合により封止されており、その頂部も、嗜好飲料用被抽
出材料が収容された後に、接合封止される。このバッグ
部材2は、その側縁部にマチが形成されているものであ
ってもよい。
【0007】図1−A及びBにおいて、支持部材3は、
互に対向する前面部4および背面部5とを有し、これら
の前・背面部4,5は、その頂部において連続してい
て、稜線6を形成している。しかし前・背面部4,5
は、その左右両側縁部7,8において、互に接続されて
いないから、稜線6を中心軸として、前・背方向に拡開
することができる。支持部材3の前・背面部4,5の中
央部分の間に、バッグ部材2の上半部が、挟み込まれる
ように配置されている。このような支持部材3の前・背
面部4,5の上部の、前記バッグ部材2の左右両外側
に、前記稜線6から内側に向って、1対の切り込み線又
は切り欠き部9a,9bが形成されている。図1−A及
びBの態様においては、1対の切り欠き部9a,9bに
より、支持部材2の前・背面部4,5の上部に、中央上
部10と、左右端上部11,12とが形成されている。
稜線6と、切り込み線又は切り欠き部9a,9bとの角
度は、図1に示されているように、互いに直角をなして
いてもよく、或はバッグ部材2の外側から、内側向きに
斜めに形成されていてもよい。
【0008】前記支持部材3の前・背面部4,5の1対
の切り込み線又は切り欠き部9a,9bの最下端点13
a,13bを結ぶ1対の直線13a−13bの直下に、
接着域14が設けられ、この接着域14において、支持
部材3の前・背面部4,4の裏面と、それに接するバッ
グ部材2の前・背面部2a,2bとが接着されている。
また、上記直線13a−13bの上に接着域14aを設
けて、支持部材3の前・背面部4,5の裏面と、抽出バ
ッグ部材の前・背面部2a,2bとをさらに接着しても
よい。また、前記直線13a−13bに沿って、支持部
材3の前・背面部およびその間に配置されているバッグ
部材2の前・背面部2a,2bを貫通する引き裂き用ミ
シン目15が形成されている。このミシン目15に沿っ
て、支持部材3およびバッグ部材2の上部を引き裂き除
去すると、支持部材3の中央上部とともに、バッグ部材
2の上端部が除去され、バッグ部材2は、その上端にお
いて開口可能になる。
【0009】図1−A及びBにおいて、支持部材3の左
右端上部には、この部分を内側及び/又は外側に折り込
むことを可能にする折れ目、又は不連続切り込み線16
が形成され、それによって、内側折込部11a,12a
又は外側押込部11b,12bが区画される、また、支
持部材3の下端中央部には、下向きに伸び出ている1個
以上の中央下垂部17が形成されている。図1−A及び
Bに図示されているようにバッグ部材2の下部が、支持
部材3の下端よりも下方に伸び出ていることが好まし
い。また、支持部材3の前・背面部には、その中央上部
の引き裂き用ミシン目の延長線上に、又はその下方に、
かつそれに平行に、折り目又は折り曲げ用不連続切り込
み線19が形成されていることが好ましい。このように
すると、バッグ部材を、支持部材を介して、カップ上に
載置するとに、この折り目又は不連続切り込み線19に
沿って支持部材3の下部を内側に容易に折り曲げること
ができる。
【0010】上記の構成を有する支持具付抽出バッグ1
において、前記ミシン目15に沿って、前記支持部材3
の中央上部および前記バッグ部材2の上部を、引き裂き
除去し、支持部材3の前・背面部4,5を前・背方向に
拡開すれば、バッグ部材2の上端が開口する。次に、支
持部材3の左右端上部の内側押込部11a,12a又は
外側押込部11b,12bを、前記折れ目又は不連続切
り込み16に沿って内側に折り曲げると、支持部材3は
その拡開状態に固定される。次に拡開されている支持部
材の前・背面部の下部を内側に曲げて、それぞれの下端
中央部の中央下垂部17の1個以上をカップの内側に差
し込みながら、バッグ部材を支持部材を介して、カップ
上に載置することができる。このときバッグ部材2の下
部は、カップなどの容器内に懸垂配置される。抽出バッ
グ部材2の上端は開口しているから、この開口部に、抽
出媒体、例えば熱湯を注下することにより、抽出バッグ
部材中に収容されている被抽出材料から抽出液を安全に
抽出することができる。
【0011】上記引き裂き操作および開口操作を手指を
用いて行う場合、手指は、支持部材3にのみ接触し、抽
出バッグ部材2に接触することがないから、これらの操
作により、抽出バッグ部材2の開口上端部を、手指によ
り汚染することはなく、従って、抽出準備操作を極めて
衛生的に行うことができる。また、引き裂き除去される
抽出バッグ部材上端部の前・背両面部と、支持部材の前
・背両面部の裏面とを、接着域14aにより接着してお
くと、引き裂き操作の際に、抽出バッグ部材上端部と支
持部材上端引き裂き部との間に滑りを生ずることなく、
両者を容易かつ確実に引き裂くことができる。
【0012】図2−(A)及び(B)は、図1−
(A),(B)に示された本発明の抽出バッグの中央上
部を切り裂き除去し、拡開し、固定したときの平面図及
び側面図を示す。図2−(A)及び(B)において、抽
出バッグ1の支持部材2の中央上部及びバッグ部材の上
部を切り裂き用ミシン目に沿って切り裂き除去し、支持
部材3の前・背面部4,5を、稜線6を軸として、前背
方向に拡開すれば、バッグ部材2は、その接着域14に
おいて、支持部材3の前・背面部の裏面に接着されてい
るから、バッグ部材2の上端は開口する。支持部材3の
前・背面部4,5の左右端上部の内側押込部11a,1
2a及び/又は外側押込部11b,12bを、折り目又
は不連続切り込み線16に沿って内側に押し込んで折り
曲げると、支持部材3は、図2−(B)に示されている
ように、その稜線6を頂部として傘形に拡開した状態に
固定される。支持部材の押込部は、左右端上部の内側の
みに設けられてもよく、又は外側にのみ設けられてもよ
く、又は内側と外側の両方に設けられてもよい。
【0013】図3に示された態様の支持部材3におい
て、中央下垂部17が2個設けられ、その間に下向きの
凹部24が支持部材3の、カップと接する下端24aよ
りも内側に深く形成されている。このようにすることに
より、凹部24を通して、抽出操作中にカップ内に懸垂
配置されているバッグ部材を観察できるという利点が得
られる。
【0014】図4に示された態様の支持部材3におい
て、その前・背面部4,5の左右下端部に、突起体20
が設けられている。上記のような下端突起部20、およ
び中央下垂部17を有する支持具付抽出バッグを、前述
のように操作して開口し、カップ上に載置すると、中央
下垂部17は、カップ内に位置し、下端突起部20は、
カップの外側に位置し、これらの下端は、カップの上縁
より下に位置するから、載置された支持部材は抽出バッ
グがいずれの水平方向に移動しても、この移動は下端突
起部20および中央下垂部17のいずれかにより阻止さ
れるから、支持部材が、カップから外れることはなく、
従って、抽出操作中の事故を防止することができる。ま
た、図4において、支持部材3の前・背面部4,5の中
央部に空孔(窓)25が形成されている。この空孔25
は、抽出バッグ1の意匠の一部をなすとともに、抽出操
作中にカップ中に懸垂配置されたバッグ部材の観察が可
能になる。空孔の形状寸法は任意にデザインすることが
できる。
【0015】図5に示された支持部材3の態様におい
て、左右下端突起部20から、中央下垂部17に向っ
て、横突起片21が伸び出ていて、抽出バッグを、カッ
プ上に載置したとき、中央下垂部17はカップの内側に
差し込まれ、左右下端突起部20は、カップの外側に伸
び出し、横突起体21が、カップ上縁の外側をとりかこ
み、載置された抽出バッグの安定性を高めることができ
る。横突起体21と、支持部材3のカップと接する下端
24aとの間に、空隙21aが設けられていてもよい。
しかし、空隙21aを形成することなく、単に切り込み
線のみを設けてもよい。
【0016】本発明の抽出バッグに用いられるバッグ部
材2は、互に対向する前・背面部の四周を連続又は封止
したものであってもよいが、例えば図6に示されている
ように、互に対向する前面部2a及び背面部2b、並び
に左右一対の側面部22を有するもので、これらは、そ
の下端において、直線状接合部23を形成しているもの
であってもよい。上記側面部22を設けることによっ
て、バッグ部材2の収容能力を高め、かつその上端部の
開口を容易にし、さらに熱湯の注入を容易にすることが
できる。さらに前面部2a、背面部2b、左右側面部2
2を、その下端において接合して直線状接合部23を形
成すると、バッグ部材を抽出液から引き上げたとき、液
切れを容易にすることができる。また、左右側面部は、
図6に示されているように、内側に折り込まれていても
よい。
【0017】本発明の支持具付抽出バッグ1をカップ2
6上に載置したときの一例を図7に示す。図7におい
て、拡開された支持部材3は、内側挿入部11a,12
aを内側に向って押し込むことによって、その拡開状態
に固定され、支持部材3の下部は、折れ目19により、
内側に折り曲げられ、その中央下垂部17がカップ26
の内側に差込れられている。
【0018】本発明の抽出方法においては、上記拡開、
固定、載置操作により、支持具付抽出バッグをカップ上
に安定に載置し、開口しているバッグ部材中に、抽出用
液体、例えば、熱湯を注入すると、被抽出材料に対し、
ドリップ抽出が施され、香り及び色の良好な抽出液がカ
ップ中に流下し、やがて、カップ中の抽出液中に、バッ
グ部材の下部が浸漬されると、この抽出液により被抽出
材料に浸出抽出が施され、抽出液の濃度がさらに補完さ
れる。すなわち、本発明の支持具つき抽出バッグを用い
ることにより、抽出操作を、ドリップ抽出し、さらに浸
出抽出の2段階抽出を連続して行うことが可能になり、
抽出効果を一層向上させることができる。
【0019】本発明の支持具付抽出バッグにおいて、バ
ッグ部材を形成する透水濾過性シート材料は、被抽出材
料の種類、粒度、および抽出特性などに応じて適宜に選
択することができるが、単繊維繊度が0.2デニール以
下の微細繊維を含む不織布を含むことが好ましい。特
に、被抽出材料がコーヒーである場合、コーヒー微粉末
が透過せず、かつ抽出液中の油脂分を、適宜に吸着除去
し、コーヒー抽出液面に油脂分が浮上しないものである
ことが好ましい。このような濾過性シート用不織布とし
ては、親油性(疎水性)ポリマー、例えばポリエチレ
ン、およびポリプロピレンのようなポリオレフィンから
なる微細繊維不織布であることが好ましく、この不織布
は、他の支持層形成用不織布、例えば、濾過紙シートと
積層されていてもよい。本発明の抽出バッグ部材の形成
に好ましい濾過性シートの一例として、繊度0.05デ
ニールのポリプロピレンメルトブロー繊維からなり、目
付20g/m2 、厚さ約0.23mmの不織布が用いられ
る。この不織布には、エンボスによる繊維融着部が、形
成されていてもよい。
【0020】本発明に用いられる支持部材は、抽出操作
中の抽出バッグ部材を安全に保持することができ、かつ
支持部材の引き裂き操作、および拡開操作が容易で、し
かも拡開固定操作後は、この形状を保持し得るシート材
料により形成されることが好ましく、このようなシート
材料としては、厚さ50〜300μm程度の厚紙、又は
プラスチックシート、特に発砲プラスチックシートなど
を用いることができるが、一般には、防水層により被覆
された厚紙を用いることが好ましい。この防水層の種類
には、抽出条件(特に温度)において安定であり、支持
部材の開口変形により剥離しないものであればよく、例
えば、ポリエチレン樹脂からなる被覆層であってもよ
い。
【0021】本発明の支持具付抽出バッグにおいて、支
持部材と、抽出バッグとの接着域における接合の方法、
および種類にも格別の限定はなく、耐水性接着剤(例え
ばエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂)を用いる接着で
あってもよく、或は、熱融着剤による熱融着であっても
よく、或は、支持部材を被覆する防水樹脂層を利用する
熱融着であってもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明の支持具付抽出バッグにおいて
は、支持部材およびバッグ部材の上端を、一定の形状に
確実に開口することができ、かつその開口形状を安定に
保持することができるので、被抽出材料に、常に一定の
抽出操作を施すことができる。また、本発明の支持具付
抽出バッグの引き裂き操作に際し、抽出バッグ部材の上
端部分が、支持部材により被覆されているから、手指
を、抽出バッグ部材の上端部に触れることなく引き裂き
操作を衛生的に行うことができる。さらに、本発明の支
持具付抽出バッグは、カップ上に安定して載置し保持す
ることができるから、抽出操作がきわめて安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1−(A)は、本発明のカップ上載置式支持
具付抽出バッグの正面説明図、図1−(B)は、上記抽
出バッグの側面説明図。
【図2】図2−(A)は、図1の抽出バッグの支持部材
を拡開固定した状態の平面図、図2−(B)は、上記状
態の抽出バッグ側面図。
【図3】図3は、本発明の抽出バッグの支持部材の一例
の正面説明図。
【図4】図4は、本発明の抽出バッグの支持部材の他の
例の正面説明図。
【図5】図5は本発明の抽出バッグの支持部材の更に他
の例の正面説明図。
【図6】図6は、本発明の抽出バッグのバッグ部材の一
例の斜視説明図。
【図7】図6は、本発明の抽出バッグの一例を、カップ
上に載置した状態を示す斜視説明図。
【符号の説明】
1…カップ上載置式支持具付抽出バッグ 2…バッグ部材 2a,2b…バッグ部材の前面部、背面部 3…支持部材 4,5…支持部材の前面部、背面部 6…支持部材の稜線 7,8…支持部材の左右側縁部 9a,9b…切り込み線又は切り欠き部 10…支持部材の中央上部 11,12…支持部材の左右端上部 11a,12a…左右端上部の内側押込部 11b,12b…左右端上部の外側押込部 13a,13b…支持部材の切り込み線又は切り欠き部
の最下端 14,14a…接着域 15…引き裂き用ミシン目 16…折り目又は不連続切り込み線 17…中央下垂部 18…被抽出物 19…折り目又は不連続切り込み線 20…支持部材の左右下端突起部 21…横突起部 21a…空隙 22…バッグ部材の左右側面部 23…直線接合部 24…支持部材下端凹部 24a…支持部材のカップと接する下端 25…空孔 26…カップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 貴子 東京都港区西新橋2丁目34番4号 キーコ ーヒー株式会社内 Fターム(参考) 4B004 AA03 BA22 BA46 CA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 嗜好飲料用被抽出材料を収容し封止して
    いる濾過性シート製抽出バッグ部材2と、このバッグ部
    材の外側に配置され、それに接合されている支持部材3
    とを有し、 前記バッグ部材は、互に対向する前面部2a及び背面部
    2bを有し、 前記支持部材は、互に対向する前面部4と背面部5とを
    有し、これら前・背面部はその頂部において互に連続し
    て稜線6を形成しているが、それらの左右両側縁部7,
    8は不連続であり、 前記支持部材の前・背面部の上部の、前記バッグ部材の
    左右両外側には前記稜線から、内側に向って1対の切り
    込み線又は切り欠き部9a,9bが形成されており、そ
    れによって、前記頂部において互に連続している支持部
    材の前・背面部の上部には、中央上部10と、左右端上
    部11,12とが形成されており、 前記バッグ部材の幅は前記中央上部の幅以下であって、
    前記バッグ部材上部は前記支持部材の前・背面部の中央
    上部の間に挟まれており、 前記支持部材の前・背面部の1対の切り込み線又は切り
    欠き部の最下端13a,13bを結ぶ1対の直線13a
    −13bの直下の接着域14において、前記支持部材の
    前・背面部の裏面と、それに接する前記バッグ部材の前
    ・背面部とが接着されており、 前記直線に沿って前記支持部材の前・背面部の中央上部
    および前記バッグ部材の前・背面部の上部を貫通する引
    き裂き用ミシン目15が形成されており、 前記支持部材の左右端上部には、その内側押込部11
    a,12a、及び/又は外側押込部11b,12bを内
    側に折り曲げることを可能にする1対以上の折れ目又は
    不連続切り込み16が形成されており、かつ前記支持部
    材の前・背面部の下端中央部には、下向きに伸び出てい
    る1個以上の中央下垂部17が形成されていて、 前記ミシン目に沿って、前記支持部材の中央上部および
    バッグ部材の上部を引き裂いて除去し、その前・背面部
    を前背方向に拡開して、前記バッグ部材上端部を開口
    し、前記支持部材の左右端上部の内側押込部及び/又は
    外側押込部を内側に折り曲げることによって、前記支持
    部材の前記拡開状態を固定し、前記支持部材の前・背面
    部の下部を内側に曲げて、それぞれの下端の中央下垂部
    の1個以上をカップの内側に差し込みつつ、前記バッグ
    部材を前記支持部材を介して、前記カップ上に載置する
    ことができる、ことを特徴とするカップ上載置式支持具
    付抽出バッグ。
  2. 【請求項2】 前記バッグ部材2の下部が、前記支持部
    材3の下端よりも下方に伸び出ている、請求項1に記載
    の抽出バッグ。
  3. 【請求項3】 前記支持部材には、その前・背面部の中
    央上部の引き裂き用ミシン目の延長線上に、又はその下
    方に、かつそれに平行に折り目又は折り曲げ用不連続切
    り込み線19が形成されていて、前記バッグ部材を、前
    記支持部材を介して前記カップ上に載置するときに、前
    記折り目又は折り曲げ用不連続切り込み線に沿って前記
    支持部材下部を内側に折り曲げることを容易にしてい
    る、請求項1又は2のいずれか1項に記載の抽出バッ
    グ。
  4. 【請求項4】 前記支持部材の前・背面部の下端の左右
    端部分から、左右下端突起部20が伸び出ている、請求
    項1又は2に記載の抽出バッグ。
  5. 【請求項5】 前記支持部材の前・背面部の各々の左右
    下端突起部20から、その下端中央下垂部に向って、横
    突起片21が伸び出ている、請求項1〜4項のいずれか
    1項に記載の抽出バッグ。
  6. 【請求項6】 前記バッグ部材2が、前面部2a及び、
    背面部2bの左右側縁を連結する左右両側面部22を有
    し、これらは下端において、直線状接合部23を形成し
    ていて、前記左右両側面部22がそれぞれ内側に折り込
    まれている、請求項1に記載の抽出バッグ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載され
    たカップ上載置式支持具付抽出バッグに収容されている
    被抽出材料に抽出を施すために、前記抽出バッグの支持
    部材及びバッグ部材の引き裂き用ミシン目に沿って前記
    支持部材の上記中央上部及び前記バッグ部材の上部を引
    き裂いて除去し、前記支持部材の前・背面部を前背方向
    に拡開して、前記バッグ部材上端を開口し、前記支持部
    材の左右端上部の内側端部及び/又は外側端部を内側に
    折り曲げて前記支持部材の拡開状態を固定し、前記支持
    部材下端の中央下垂部の1個以上をカップの内側に差し
    込みつつ、前記バッグ部材を前記支持部材を介して前記
    カップ上に載置し、前記バッグ部材中に、その開口部よ
    り熱湯を注入して、前記バッグ部材中の被抽出材料にド
    リップ抽出を施し、かつその抽出液を前記カップ内に収
    容することを特徴とする抽出方法。
  8. 【請求項8】 前記ドリップ抽出によりバッグ内に収容
    された抽出液により、前記バッグ部材中の被抽出材料に
    対し、更に浸出抽出を施す、請求項7に記載の抽出方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017080523A (ja) * 2017-02-02 2017-05-18 株式会社無有 ドリップフィルタ収容体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017080523A (ja) * 2017-02-02 2017-05-18 株式会社無有 ドリップフィルタ収容体

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