JP2001512665A - 大腸菌種に特異的なオリゴヌクレオチド並びにその種の細菌の検出および視覚化法 - Google Patents

大腸菌種に特異的なオリゴヌクレオチド並びにその種の細菌の検出および視覚化法

Info

Publication number
JP2001512665A
JP2001512665A JP2000506224A JP2000506224A JP2001512665A JP 2001512665 A JP2001512665 A JP 2001512665A JP 2000506224 A JP2000506224 A JP 2000506224A JP 2000506224 A JP2000506224 A JP 2000506224A JP 2001512665 A JP2001512665 A JP 2001512665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oligonucleotide
hybridization
coli
species
shigella
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000506224A
Other languages
English (en)
Inventor
パトリック、グリモン
ベアトリス、ルニョー
モニク、コラン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Institut Pasteur de Lille
Original Assignee
Institut Pasteur de Lille
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Institut Pasteur de Lille filed Critical Institut Pasteur de Lille
Publication of JP2001512665A publication Critical patent/JP2001512665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12QMEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
    • C12Q1/00Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
    • C12Q1/6876Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
    • C12Q1/6888Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms
    • C12Q1/689Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for detection or identification of organisms for bacteria

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、大腸菌ゲノム種(ボイド赤痢菌(S. boydii)血清型13を除く総ての赤痢菌を含む)/エシェリキア・フェルグソニー(Escherichia fergusonii)のリボゾームRNA(rRNA)または相当する遺伝子(rDNA)と特異的にハイブリダイズできるオリゴヌクレオチドに関する。本発明はまた、この種の細菌を検出および表示する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、サンプルにおける大腸菌ゲノム種に属する細菌の検出および視覚化
のためのオリゴヌクレオチドに関する。さらに詳しくは、本発明は、大腸菌ゲノ
ム種(ボイド赤痢菌血清型13を除く赤痢菌を含む)/エシェリキア・フェルグ
ソニーのリボゾームRNA(rRNA)または相当する遺伝子(rDNA)と特
異的にハイブリダイズできるオリゴヌクレオチドに関する。
【0002】 本発明はまた、このオリゴヌクレオチドを使用して問題のゲノム種を検出する
方法、ならびに遺伝子増幅手段におけるこのオリゴヌクレオチドの使用に関する
【0003】 本明細書において「大腸菌」とは、株型、大腸菌ATCC11775(=CI
P58−8)を含むゲノム種(genomic species)を表す。ゲノム種とは、その デオキシリボ核酸(DNA)が、ハイブリダイズしたDNAより5℃低い熱不安
定性を有すると考えられる株型種のDNAと70%を超える相同性を有する株の
集合である(Grimont, 1988; Wayne et al., 1987)。このような基準に従い、大 腸菌ゲノム種は、通常大腸菌であるとみなされる株の他、従来、赤痢菌属(志賀
赤痢菌(S. dysenteriae)、フレクスナー赤痢菌(S. flexneri)、ボイド赤痢菌(S.
boydii)、ソンネ赤痢菌(S. sonnei)に分類されている株を含む(ただし、ボイ ド赤痢菌血清型13を除く)(Brenner et al., 1073)。これらの基準を厳密に適
用すると、エシェリキア・フェルグソニーは大腸菌ゲノム種に属することが立証
される(Farmer et al., 1985)。
【0004】 大腸菌は通常、ヒトおよび温血動物の大腸の共生細菌である。このため、水、
食品の、あるいは環境からのサンプルにおけるその存在は糞便汚染の指標と解釈
される(指標細菌)。従って食品は、所定量の製品中にある一定数を超える生菌
大腸菌(固形培地上でコロニー形成可能)を含んではならない(これらの数は製
品により異なる)。例えば、飲料水は100ml中に大腸菌生菌を含んではなら
ない(De Zuane, 1997)。大腸菌の計数は食品の衛生上の品質を評価するのに不可
欠である。
【0005】 大腸菌ゲノム種株には病原性がある。これらの株の中には、細菌性ヒト赤痢の
病原体である、一般に赤痢菌と呼ばれるものが見られる。一般に大腸菌と呼ばれ
る株は、病原性遺伝子を与えることにより、ヒトまたは動物で種々の感染症を引
き起こし得る(泌尿器感染症、コレラ様または出血性下痢、赤痢症候群、溶血性
および***性症候群、新生児性髄膜炎、種々の化膿性感染症)。 水または食品の糞便汚染を疑うまたは実証するには、大腸菌ゲノム種株の同定
(分類上の同定)が重要である。それはまた、通常無菌またはほとんど無菌の生
物学的媒体(尿、血液、脳脊髄液、組織または身体の閉鎖空間における採取液)
で細菌を単離する際に重要である。身体の開放空間(消化管)または糞便におい
て大腸菌の存在は通常であり、大腸菌の病原性因子の同定は、分類上の同定に主
として重要である。
【0006】 大腸菌の分類上の同定は通常、固形ゼラチン培地上での細菌の単離および培養
、ならびにいくつかの生化学試験の適用に基づくものである。ゼラチン培地上で
のコロニーの出現には少なくとも18時間を要する。環境からのサンプルの場合
には、発達すべきコロニーが総て出現するにはしばしば数日を要する。単離コロ
ニーから始まる生化学試験の適用には、さらに18ないし48時間が必要である
。例示すれば、水中の大腸菌の計数には、一定容量の水を無菌膜で濾過すること
、半選択培地および/または指標培地上にその膜を置くこと、特徴的(しかし絶
対的に特異的でない)色のコロニーを形成させるインキュベーション(48時間
)を要し、次いでこれを計数する。各単離コロニーは菌体に由来すると仮定され
るので、容量単位で大腸菌の計数を行うことができる。単離されたコロニーが本
当に大腸菌種に対応するかどうか確認することが賢明であり、これには少なくと
もさらに18時間を要する。
【0007】 最近では、大腸菌ゲノム種の特異的なヌクレオチド配列の検出に基づく技術が
記載されている。例えば、β-グルクロニダーゼをコードする遺伝子の遺伝子増 幅(PCR型)による検出によってサンプル中の大腸菌の存在を確認することが
可能となる。この方法は特に定性的に用いられ、装置およびいくつかの核酸断片
の実験手段のばらつきによりコンタミネーションの可能性があるので、遺伝子増
幅の解釈は妨げられることがしばしばある。
【0008】 in situハイブリダイゼーションは、遺伝子増幅の興味深い代替法である。標 識された(一般に蛍光物質による)オリゴヌクレオチドプローブは、この工程を
容易にするために予め処理された菌体に浸透する。リボゾーム核酸がプローブに
相補的な(標的)配列を有するか否かによって、プローブがその標的に固定され
、洗浄によって除去されない。このようにしてプローブを保持させた細菌は標識
され(例えば、蛍光)、顕微鏡観察により視認できる。
【0009】 リボゾームリボ核酸(rRNA)は、細胞当たりのコピー数(10,000〜
30,000)が誘導後(100〜200)の、または与えられた遺伝子(1〜
数個)のメッセンジャーRNAのコピー数より多いので、in situハイブリダイ ゼーションにおいて好ましい標的となる。リボゾームの小サブユニット(16S
rRNA)または大サブユニット(23Sおよび5S RNA)に存在するこ
れらのリボゾームRNA(rRNA)は、それらの沈降定数(細菌については5
S、16Sおよび23S)によって同定される。
【0010】 最大のrRNAは16S(およそ1500のヌクレオチド)と23S(およそ
3000のヌクレオチド)である。rRNAの一部の相補的核酸プローブはこの
rRNAとハイブリダイズすることができるだけでなく、このrRNAをコード
した遺伝子の相補鎖(rDNA)ともハイブリダイズできる。この方法論の様々
な応用が公開されている(Amann et al., 1990; DeLong et al., 1989; Giovanno
ni et al., 1988; Trebesius et al., 1994)。
【0011】 これらのrRNAは実際、細菌の進化の分子クロノメーターとして働く最も適
当な分子であることが明らかにされている(Branner et al., 1969; Doi & Iraga
shi, 1965; Moore and McCarthy, 1967; Pace & Campbell, 1971; Takahashi et
al., 1967)。rRNAの一次構造(配列)は高度に保存された領域と超可変部 であるその他の部分を含む(Sogin et al., 1972; Woese et al., 1975)。DNA
−rRNAハイブリダイゼーション法の完成(Gillespie & Spiegelman, 1965)の
後、細菌の分類学および系統学に、また誤って分類された細菌の同定にこのアプ
ローチを応用する非常に多くの刊行物が出されている(Johnson et al., 1970; P
alleroni et al., 1973; De Smebt & De Ley, 1977)。
【0012】 概して、所定の配列を働かせるハイブリダイゼーション実験のおいてその結果
は温度および反応液のナトリウムイオンのモル濃度に大きく依存する。所定の組
成の反応液ついて、最適なハイブリダイゼーション温度が決められる。温度を上
昇させれば、再結合した鎖は分離によって完成される。この分離に必要な温度は
、完全(見かけ上完全)にハイブリダイズする配列部分の長さおよびそのヌクレ
オチド組成に依存する。最長配列のハイブリダイゼーションを可能にするだけの
温度は(最適、に対し)制限温度と呼ばれる。ハイブリダイゼーション中の誤対
合はハイブリダイズした分子の安定性を低下させる。
【0013】 従って、in situハイブリダイゼーションの特異性は、rRNAに存在する相 補配列を認識し、ハイブリダイズすることができるプローブの質に依存すると考
えられる。
【0014】 Kohne et al. (1968)は、rRNAと反応するプローブを作製する方法を記載 しているが、これにはいかにして大腸菌を特異的に検出するかは示されていない
【0015】 Gobel and Stanbridge (1984)は、組織培養を汚染するマイコプラズマを検出 するためにクローン化rDNA遺伝子を使用する。
【0016】 Gaipin et al. (1981)は、マウスにおけるマイクプラズマ・プルモニス(Mycop lasma pulmonis)感染を検出するために、rRNAをコードする遺伝子のハイブ リダイゼーションを使用した。
【0017】 米国特許第4,851,330号には、rRNAと反応するプローブとして使
用できる核酸断片を得る戦略が記載されている。
【0018】 WO−A−84/02721には、rRNAとハイブリダイズするプローブを
使用することによって、ヒトまたは動物の身体に感染する微生物を検出する方法
が記載されている。それにはいかにして大腸菌を検出または同定するかは示され
ていない。
【0019】 Berent et al. (1985)は、クローン化したプローブに関してオリゴヌクレオチ
ドプローブにおける関心を示している。
【0020】 仏国特許第2 596 774号では、細菌rRNAの相補的オリゴヌクレオ
チドのプローブとしての使用が提案され、2種の万能オリゴヌクレオチドプロー
ブが記載されている。
【0021】 Gobel et al. (1987)は、マイコプラズマを同定する目的で、rRNAまたは その遺伝子と反応する合成オリゴヌクレオチドを使用している。
【0022】 米国特許第5,084,565号では、大腸菌のいわゆる特異的オリゴヌクレ
オチドプローブが記載されている。標的としてこれらのプローブは、ヌクレオチ
ド領域465〜477(Brosius et al. [1978]によるヌクレオチド番号)を有 している。このプローブはエシェリキア・フェルグソニーおよびボイド赤痢菌血
清型13(大腸菌および赤痢菌属に加えて)とは反応するが、シトロバクター・
コセリ(Citrobacter koseri)とは反応しないと考えられる。系統発生的に大腸菌
と近いセデセア(Cedecea)属の種とこのプローブとの反応については述べられて いない。
【0023】 米国特許第5,593,841号では、大腸菌の16S rRNAの995〜
1030領域と反応するプローブが記載されている。このプローブはE.フェル
グソニーと反応するが、試験されたいずれの大腸菌株とも反応せず、赤痢菌とも
反応しない。系統発生的に大腸菌と近いシトロバクター・コセリ(=C. diversus)
およびセデセア属の種とこのプローブとの反応については述べられていない。
【0024】 Kwok et al. (1990)は、遺伝子増幅(PCR)で使用されるプライマーの3’
末端のレベルでの誤対合が増幅効率に影響を及ぼすことが示している。
【0025】 Cha et al. (1992)は、「誤対合増幅突然変異アッセイ」と呼ばれる試験を記 載しており、そこではプライマーは、検出される標的突然変異配列と1つの誤対
合、およびそれに対応する野生型対立遺伝子配列と2つの誤対合を示す。これら
の誤対合はプライマーの3’末端部分に関与している。これらの条件の下、彼ら
のPCR系は変異型対立遺伝子だけを検出する。この方法は、プライマーの3’
末端の次の位置に誤対合を作出することにより、サルモネラ・エンテリカ(Salmo nella enterica)血清型エンテリティディス(Enteritidis)の特異的検出に応用さ
れている(Lampel et al., 1996)。
【0026】 本発明は、サンプルにおける大腸菌ゲノム種に属する細菌の検出、および特異
的かつ迅速な視覚化オリゴヌクレオチドを提案する。従ってそれは、大腸菌(す
なわち、大腸菌のあらゆる株に特異的)の、赤痢菌(ボイド赤痢菌血清型13)
の、またエシェリキア・フェルグソニーのゲノム種との特異的ハイブリダイゼー
ションを行えるオリゴヌクレオチドに関する。
【0027】 さらに詳しくは、このオリゴヌクレオチドは大腸菌の16S RNAの637
〜660領域(Brosius et al., 1978の番号体系)とハイブリダイズできる。結
果において、この16S RNA部分はエンテロバクターではかなりよく保存さ
れているが、これらに必ずしも十分特異的でない。しかしながら驚くべきことに
、このことは、他種と交叉反応することなく、前記で定義されたゲノム種の検出
が可能となるという点で非常に興味深いものであることがわかった。本発明のオ
リゴヌクレオチドはまた、大腸菌の16S RNAの637〜660領域の少な
くとも10個の連続したヌクレオチドとしか特異的にハイブリダイズできない。
結果において、隣接領域認識し、次いでリガーゼによって連結される2つのオリ
ゴヌクレオチドとともに、より長いオリゴヌクレオチドであって、ゆえによりス
トリンジェントなハイブリダイゼーション条件により制限されるものが得られる
【0028】 従って、本発明のオリゴヌクレオチドの1つの左半分と右半分を示す2つのオ
リゴヌクレオチドを利用して、それらを標的とハイブリダイズさせ、リガーゼの
働きによってそれらを連結し、さらに洗浄温度を引き上げて連結していない小さ
なオリゴヌクレオチドのいずれもが除かれるようにすることができる。バックグ
ラウンドノイズを低くするこの方法が、Alves and Carr (1988)によって提案さ れている。
【0029】 有利には、本発明のオリゴヌクレオチドは配列番号1に相当する。 結果において、大腸菌の16S RNAの前記637〜660領域に相補的な
24のヌクレオチドからなるオリゴヌクレオチドが合成された。これはEc63
7と呼ばれ、配列番号1と同定されている。
【0030】 標識は、このオリゴヌクレオチドの各末端に2つの発色基(フルオレセインま
たはテキサスレッド)を接ぎ足すことによって得られる。22%のホルムアミド
の存在下で42℃にてのin situハイブリダイゼーション、その後の60℃での 洗浄において使用されるオリゴヌクレオチドプローブは大腸菌、赤痢菌、フレク
スナー赤痢菌、ボイド赤痢菌(血清型13を除く)、ソンネ赤痢菌およびエシェ
リキア・フェルグソニー(大腸菌ゲノム群)の菌体に蛍光を与える。それは試験
された他の種および属の大部分とは反応しない。しかしながら、シトロバクター
・コセリおよびセデセア種は60℃での洗浄後も蛍光を留めていたことが観察さ
れている。
【0031】 実際に、これらの種がもはや反応しなくなるには、61℃のオーダーの温度が
達成されねばならない。しかしながら、61℃では大腸菌群は非常に弱い蛍光し
か示さない。
【0032】 従って本発明はまた、特異性の点でいっそう良好な結果が得られるオリゴヌク
レオチドに関する。
【0033】 結果において、Ec637オリゴヌクレオチドは、任意の誤対合を作り出すた
めに、対応する16S rRNA配列の保存された(不変の)位置にあるヌクレ
オチドのレベルで改変された。この誤対合はオリゴヌクレオチドの中央部で起こ
された。得られた配列はColinsituと呼ばれ、配列番号2として同定さ
れた。中央の誤対合の導入は、得られるハイブリッドを弱くすることを目的とす
るものである。配列が大腸菌の637〜660のヌクレオチド配列だけで異なる
ならば、これは選択された実験条件の下でハイブリダイズしないColinsi
tuプローブとの2カ所の誤対合を引き起こす。このプローブは大腸菌ゲノム種
に関して反応性を残し、他の総ての種および属に関して不活性となる。この特性
は51℃〜59℃に拡大される広い洗浄温度範囲に維持される。
【0034】 Colinsituプローブはin situハイブリダイゼーションで使用しても よいが、また、フィルター上のハイブリダイゼーション、液相ハイブリダイゼー
ション、リバースハイブリダイゼーション、または遺伝子増幅系にける特異的プ
ライマーとして使用してもよい。
【0035】 本発明はまた、以下に記載されるオリゴヌクレオチドの相補的オリゴヌクレオ
チドに関する。
【0036】 その他のタイプのプローブ標識(放射性、化学または酵素標識)はin situハ イブリダイゼーションに使用できる。
【0037】 さらに詳しくは、本発明のオリゴヌクレオチドはそれらの3’もしくは5’、
または3’および5’末端で標識され得る。 菌体の顕微鏡観察またはフローサイトメトリーによる検出を伴うin situハイ ブリダイゼーションで適用されるこのプローブの利点は、臨床学的サンプルおよ
び獣医学的サンプル(特に、尿)、水およびその他の飲料水、食品、環境などの
種々のサンプルにおいて大腸菌ゲノム種の菌体を検出、同定および計数すること
ができることである。
【0038】 本発明はまた、サンプルにおける大腸菌ゲノム種(ボイド赤痢菌血清型13を
除く赤痢菌属の総てを含む)/エシェリキア・ヘルマニーの細菌の検出および視
覚化のための方法であって、そのゲノム種の細菌のリボゾームRNAと、本発明
のオリゴヌクレオチド、さらに詳しくは配列番号1および配列番号2から選択さ
れるオリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーション工程を含んでなる方法に関
する。
【0039】 さらに詳しくは、問題のハイブリダイゼーションはin situハイブリダイゼー ション、フィルター上ハイブリダイゼーション、液層ハイブリダイゼーションま
たはリバースハイブリダイゼーションであり得る。
【0040】 本発明の目的のリバースハイブリダイゼーションとは、注目されるオリゴヌク
レオチドプローブが支持体に固定化され、検出される核酸および/または検出さ
れる核酸を含有する生物が液中に存在するハイブリダイゼーション反応を意味す
るものと理解される。
【0041】 本発明のリバースハイブリダイゼーション反応を行う特定の方法によれば、オ
リゴヌクレオチドプローブはオリゴヌクレオチドのマトリックスバンクを含んで
なる検出装置内で使用できる。かかるマトリックスバンクの作製の例は、支持体
へ固定化したオリゴヌクレオチドプローブマトリックスからなってよく、所定の
長さの各プローブの配列は、前記プローブに関して1以上の塩基のギャップを伴
って存在し、従ってマトリックスの並びの各プローブは、検出される標的DNA
またはRNAの異なる配列に相補的であり、さらに、既知配列の各プローブは、
支持体上の所定の位置に固定化されている。検出される標的配列は放射性標識す
ることもできし、または非放射性標識することもできる。標識された標的配列が
マトリックスディバイスのと接触して置かれると、これは相補配列のプローブと
ハイブリッドを形成する。ヌクレアーゼで処理した後に洗浄することにより、完
全には相補的でない標的ハイブリッドプローブ配列を除去することができる。
【0042】 マトリックスの所定の位置にあるプローブの配列が正確にわかっているため、
次ぎに標的DNAまたはRNA配列のヌクレオチド配列を推定することができ、
結果として大腸菌のリボゾームDNAに位置している可能性のある突然変異、さ
らに詳しくは大腸菌の16S rRNAをコードするDNAの637〜660領
域に影響を及ぼす突然変異を推定することができる。
【0043】 標識された標的配列の使用に変わるものとしては、支持体が、例えばハイブリ
ッドが形成されたマトリックスの位置で電子供与体として働くことができる材料
からなる、またはそのような材料を含んでなる場合に、マトリックス支持体のプ
ローブ上での標的配列のハイブリダイゼーションの「バイオエレクトロニクス的
」検出が可能となる支持体の使用がある。かかる電子供与体材料としては、例え
ば金がある。次いで標的DNAまたはRNAのヌクレオチド配列の検出は、エレ
クトロニクスディバイスによって決定される。
【0044】 前記で定義されたようなバイオセンサーの作成例は、欧州特許出願EP−0
721 016号(Affymax Technologies N.V.)、あるいは米国特許第5,20 2,231号(Crkvenjakov and Drmanac)に記載されている。
【0045】 本発明はまた、PCRのような遺伝子増幅法を実施するためのプライマーとし
ての、配列番号1もしくは配列番号2に相当するか、または1つのヌクレオチド
で配列番号1とは異なるオリゴヌクレオチド、あるいは相補的オリゴヌクレオチ
ドの使用に関する。
【0046】 本発明のオリゴヌクレオチドはまた、ハイブリダイゼーション阻害法にも使用
できる。結果において、大腸菌の16S RNAの637〜660領域と同一ま
たは相同なオリゴヌクレオチドを支持体(フィルター、カップまたはマイクロチ
ップ)へ固定化することが意図でき、本発明のこの領域に相補的なオリゴヌクレ
オチドをいずれかの方式で標識することができる。競合するDNAまたはRNA
の不在下では、この2種のオリゴヌクレオチドは完全に再結合するはずである。
この系に、一方または他方のヌクレオチドと再結合することができる核酸(例え
ば、本発明が目的とする種の1つに属する核酸)またはその双方(2本の分離鎖
の場合)を導入すると、遊離状態の、標識された、本発明に従うオリゴヌクレオ
チドの支持体への固定化が阻害される。
【0047】 本発明はまた、使用されるオリゴヌクレオチドプローブの特異性を最適にする
ことができるハイブリダイゼーションによって微生物の検出および視覚化する方
法に関する。結果において、オリゴヌクレオチドは特異的であればあるほど、一
方でその標的配列との、また他方でその他の配列とのハイブリダイゼーション能
力においてそれが持つ正味の違いが増す。実験的ハイブリダイゼーション条件の
下、この違いが検出しやすければしやすいほど、前記のオリゴヌクレオチドと、
それとハイブリダイゼーションが可能な配列との間にある配列の違い(または誤
対合)が増す。結果として、一般に検出しようとする配列のレベルで高度に保存
されているヌクレオチドのレベルで、ハイブリダイゼーションに使用されるオリ
ゴヌクレオチドを改変することにより、これらの誤対合の数を人為的に増やすこ
とが有利となる。
【0048】 結果として、本発明は、微生物の標的配列に相補的なオリゴヌクレオチド(た
だし、そのオリゴヌクレオチドの中央部に位置するヌクレオチドは除く)を利用
するハイブリダイゼーションによって、微生物(または微生物群)の検出および
視覚化する方法に関する。問題のヌクレオチドは、その微生物の標的配列の不変
部位に、好ましくは中央部に位置する。
【0049】 例えば、20塩基対の長さを有する相補的オリゴヌクレオチドについては、非
相補的ヌクレオチドは、そのN末端から始まるオリゴヌクレオチドの番号に従い
7〜13番目を含む間に位置し、好ましくは問題のヌクレオチドは10番目に位
置する。
【0050】 従って本発明は、大腸菌ゲノム種(ボイド赤痢菌血清型13を除く総ての赤痢
菌を含む)/エシェリキア・フェルグソニーの細菌に適用される、前記のような
検出および視覚化のための方法に関する。
【0051】 このように本発明において、前記方法にに使用される相補的オリゴヌクレオチ
ドは、本発明に従い、ただ1つのオリゴヌクレオチドが配列番号1とは異なり、
好ましくは配列番号2に相当するオリゴヌクレオチドである。
【0052】 本発明の可能性ある応用のうち、以下にさらに詳しく説明する: 定型的でない大腸菌株がその種に確かに属するかどうかを確認する調査。Re
ference Centerは定型的でない可能性のある大腸菌の株を受け取 ることがしばしばある。それらは臭気またはガスの産生に関する陰性反応、o−
ニトロフェノール−β−ガラクトピラノシドの加水分解、β−グルクロニダーゼ
の加水分解といったその種で通常でない生化学的反応、通常でない発酵反応を示
したり、通常の培地で極めて低い増殖を示したりする。Colinsituプロ
ーブは、これらの株が大腸菌ゲノム種E.フェルグソニーに属するかどうか確認
することを可能にする。プローブとの反応が陽性であれば、アドニトールの発酵
、およびセロビオースの発酵により、E.フェルグソニーが容易に識別される。
【0053】 患者または感染動物の尿における大腸菌の検出、同定および計数。泌尿器感染
症の大部分は大腸菌によるものであり、泌尿器におけるコロニー形成または感染
は、1ml当たり1000または10,000を超える菌の存在によって特徴づ
けられ、適当な尿希釈物のColinsituとのin situハイブリダイゼーシ ョンは、確認またそのために計数される大腸菌が2〜3時間尿中で存在できるも
のでなければならない。
【0054】 水および食品中の大腸菌の検出および計数。大腸菌は水および食品の糞便汚染
の主要な生物学的指標である。既知かつ十分量の水を濾過し、そうして得られた
フィルター上でin situハイブリダイゼーションを行えば十分である。マイクロ メーターおよび網線によって、顕微鏡で観察された表面に対する濾過容量がわか
り、水中の大腸菌の菌体数が定量できる。濾過できない食品で、25g当たり1
個の大腸菌しか含んではいけない食品の場合、増殖は25gの食品から始めなけ
ればならず、次ぎに培地上で行われるin situハイブリダイゼーションが大腸菌 が存在するかどうかの指標となる。
【0055】 本発明は前記の説明に限定されるものではなく、そのあらゆる変形を包含する
。下記実施例は単に例示として記載されるものであるが、これにより本発明はよ
りよく理解できる。
【0056】
【実施例】使用した細菌株 合計で208菌株を使用してプローブの特異性を評価した。 菌株の純血種性はBiotype−100ギャラリー(BioMerieux, La Balme-
les-Grottes, France)に対してそれらを再同定することにより確かめた。製造業
者の使用説明書に従ってギャラリーを接種した。認識プログラム(Taxolab Insti
tut Pasteur, Paris)およびMacintosh Powerbook5300c
eコンピューター(Apple Computers)を用いて自動同定を実施した。
【0057】実施例1: in situハイブリダイゼーション 試験の過程において、16S rRNAの465〜487領域を認識するEc
465と呼ばれる23個のヌクレオチドの配列、5’−GGT AAC GTC
AAT GAG CAA AGG TA−3’も合成した。配列番号3に相当
する、このEc465配列を対照の目的で用いた。
【0058】 公開された方法(Trebesius et al., 1994)にいくつかの改良を加えた。60 0nmで0.010の吸光度が得られるよう培養物を滅菌蒸留水で希釈し、10
0μlを0.22μmのPCフィルター(Millipore, St Quentin-en-Yvelines,
France)で濾過した。パラホルムアルデヒドの3%水溶液を用いて固定を行った 。ハイブリダイゼーション混合物中のホルムアミドは容量の22%に相当した。
プローブを25pmolの濃度で加えた。ハイブリダイゼーションは42℃で2
時間行った。洗浄(特異性を決定する工程:Colinsituについては51
℃で20分、Ec637については60℃、Ec465については48℃)後、
フィルターをスライドグラス上に置き、5μlのVectashield(Vecto
r Laboratories, Burlingame, CA)で覆い、カバーグラスで覆った。 スライドグラス上に乗せたフィルターをWIBA(フルオレセイン用)または
NGフィルター(テキサスレッド用)およびDEI−470カラーカメラ(Optro
nics)を装備したオリンパスBX60顕微鏡を用いてエピフルオレッセンスによ って試験した。
【0059】 表は蛍光プローブであるColinsitu、Ec637およびEc465を
用いたin situハイブリダイゼーションによって得られた結果を示す。試験した 大腸菌、赤痢菌(ボイド赤痢菌血清型13を除く)およびエシェリキア・フェル
グソニーの菌株は総てColinsituプローブを用いるハイブリダイゼーシ
ョン反応によって蛍光を示す。他のゲノム種は反応しない。プローブがEc63
7である場合には、シトロバクター・コセリおよびセデセア属の種との反応が得
られる。
【0060】 対照として使用したEc465プローブは大腸菌およびブチアウキセラ(Butti
auxella)の菌株と弱く反応したが、実験はそれ以上続行しなかった。
【0061】 in situハイブリダイゼーションの結果、すなわち蛍光を示す菌体もまた、顕 微鏡よりもむしろフローサイトメトリーによって視覚化できる。
【0062】
【表1】 符号の説明 +: 菌体の強い蛍光 +f: 弱い蛍光 −: 蛍光なし (無): 実験せず
【0063】実施例2:遺伝子増幅 Colinsituオリゴヌクレオチド(非標識)および下記のヌクレオチド
(16S rRNAの8〜32保存領域に対して相補的):5’−ATT TG
A AGA GTT TGA TCA TGG CTC AG−3’(配列番号
4)を大腸菌の16S rRNAをコードする遺伝子の特異的増幅のためのプラ
イマーとして使用した。増幅キット「GeneAmp(登録商標)DNA増幅試
薬キット」(Perkin Elmer Cetus, Norwalk, CT)をDNAポリメラーゼ「Amp liTaq(登録商標)」および「DNAサーマルサイクラー480」サーモサ
イクラー(Perkin Elmer Cetus)とともに製造業者の使用説明書に従って使用した
。反応容量は10μlの緩衝液、2.5ユニットのAmpliTaq、200μ
Mの各ヌクレオチドdATP、dGTP、dCTP、dTTP、100pmol
の各プライマーおよび30〜50ngの総DNAを含んでなる100μlとした
。増幅条件は下記の通り:94℃で3分間の初期変性、変性については94℃で
60秒の25サイクル、再結合については65.5℃で60秒、伸長については
72℃で120秒。増幅産物は、1.3%アガロース(Appligene, Illkirch, Fr
ance)での電気泳動に付した。増幅断片の予想されるサイズは約600塩基対で あった。この系の使用はこの断片を大腸菌−赤痢菌−E.フェルグソニーのゲノ
ム種に対して特異的に増幅させるのに効果的である。
【0064】実施例3:フィルター上ハイブリダイゼーション ニトロセルロース、ナイロンまたはセルロースフィルター上ハイブリダイゼー
ションは単一のプローブを多数(約100)のDNAのサンプルに対して適用す
ることを可能にする実用的な方法である。ハイブリダイゼーションはコロニー上
で行える。この場合には、炭酸ナトリウム(細菌を溶解し、RNAを破壊し、次
いでDNAを変性させる)を含浸させた膜をコロニーに接触させ、次いで標識さ
れたプローブの存在下、好適な緩衝液中に置く。十分な曝露時間(数時間)の後
、膜を洗浄し、オーブン中で乾燥し(DNAを不可逆的に固定するため)、次い
で標識を視覚化する。本方法ではプレート上にコロニーを有する必要があるが、
何千もの中から反応する1個のコロニーを選択することが可能となる。かかるプ
ロトコールにより、コロニーについてのものと同様の方法で96サンプルを、処
理した膜で濾過することが可能となる。
【0065】実施例4:液相ハイブリダイゼーション サンプルを処理して細菌を溶解させ、次いでDNAを抽出する場合には、これ
を変性させ、放射活性プローブ(例えば125I)とハイブリダイズさせること
ができる。ハイドロキシアパタイト上でのクロマトグラフィーによるハイブリダ
イズしていないプローブに結合した放射活性の分離後、ハイブリダイズしたDN
Aと結合した放射活性を計測することができる(γ測定)。
【0066】実施例5:リバースハイブリダイゼーション オリゴヌクレオチドプローブは支持体(フィルター、マイクロプレート、マイ
クロチップ)上に固定できる。また、いくつかのプローブは単一の支持体上で利
用できる。標的遺伝子を増幅し、次いで標識し、さらに単位複製配列をプローブ
のサンプル群とともにハイブリダイゼーション条件下に置く。洗浄および標識の
視覚化後、プローブの1つへの標識の固定により同定が可能となる。増幅を多細
菌サンプル(Rijpens et al., 1995)から抽出したDNAに対して行う場合には、
本研究方法によって数種の生物の同時検出も可能となる。公開された研究では標
的として16および23S rRNAをコードする遺伝子の間の遺伝子間区域を
使用するが、本研究方法は16S rRNAをコードする遺伝子を適用できる。
【0067】実施例6:Colinsituプローブの特異性 現在では、赤痢菌属の種(ボイド菌血清型13を除く)が大腸菌ゲノム種に属
する(Brenner et al., 1973)ということは十分に確証されている。それゆえ、 Colinsituプローブが赤痢菌と反応するということは驚くべきことでは
ない。エシェリキア属では、E.フェルグソニーが、ハイブリダイズした分子の
熱不安定性が4.5℃である大腸菌との59〜63%の相同性(DNAのハイブ
リダイゼーションによる)を有する(Farmer et al., 1985)。従って、E.フェ ルグソニーの菌株はそれらを大腸菌ゲノム種に含める基準をある程度満たしてい
る。これらの基準は、ハイブリダイズした分子の熱不安定性が5℃以下またはこ
れと同等でのって、70%以上またはこれと同等の相同性である(Wayne et al.,
1987)ということが想起される。これらの基準は柔軟に解釈されなければならな
い(Wayne et al., 1987)。従って、E.フェルグソニーをこのゲノム種に入れる
とすれば、Colinsituプローブは大腸菌ゲノム種に対して厳密に特異的
である。
【0068】 検討された、または検討されるであろうColinsituプローブの特異性
の他のプローブのそれとの比較は、例として示された下記の参照菌株により明確
になろう。
【0069】記載された条件下でColinsituによって視覚化できる菌株: 大腸菌 CIP 54.8(=ATCC 11775) 赤痢菌血清型 1 NCDC 1007〜71 フレクスナー赤痢菌血清型 1a CIP 54〜58 ボイド赤痢菌血清型 15 NCDC 965〜58 ソンネ赤痢菌 CIP 52〜55 エシェリキア・フェルグソニー CIP 103357(=ATCC 3546
9)
【0070】記載された条件下でColinsituによって視覚化できない菌株: ボイド赤痢菌血清型 13 CDC 1610〜55 エシェリキア・ブルネリス CDC 875〜72(=ATCC 33821) エシェリキア・ヘルマニー CDC 980〜72(=ATCC 33650) シトロバクター・コセリ(=C.ディバーサス) CDC 3613〜63(=
ATCC 27156) シトロバクター・ブラスキー 80〜58(=ATCC 51113) セデセア・ダビセ CIP 80.34(=ATCC 33431) セデセア・ラパゲイ CIP 80.35(=ATCC 33432) セデセア・ネテリ CIP 103241(=ATCC 33855) クレブシエラ・ニューモニエ亜種ニューモニエK2 オベサムバクテリウム・プロテウス CIP 104862 サルモネラ・エンテリカ血清型チフィムリウム(=ネズミチフス菌LT2(=C
IP 60.62、ATCC 43971)
【0071】 参考文献
【表2】
【配列表】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 28, rue du Docteur R oux/75724 PARIS CEDEX 15/FRANCE (72)発明者 モニク、コラン フランス国バニュ、アブニュ、ド、スタラ ングラ、9 Fターム(参考) 4B024 AA05 AA13 CA01 CA09 CA12 CA20 DA06 HA08 HA11 HA12 HA14 4B063 QA01 QQ06 QQ16 QQ18 QQ42 QQ54 QR31 QR55 QR56 QR62 QR66 QR82 QS02 QS25 QS34 QX02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大腸菌ゲノム種(ボイド赤痢菌(S. boydii)血清型13を除く総ての赤痢菌を 含む)/エシェリキア・フェルグソニー(Escherichia fergusonii)のリボゾーム
    RNA(rRNA)または相当する遺伝子(rDNA)と特異的にハイブリダイ
    ズできるオリゴヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 大腸菌の16S rRNAの637〜660領域と特異的にハイブリダイズで
    きる、請求項1記載のオリゴヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 大腸菌の16S rRNAの637〜660領域の少なくとも10個のヌクレ
    オチドと特異的にハイブリダイズできる、請求項2記載のオリゴヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 配列番号1に相当する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオ
    チド。
  5. 【請求項5】 配列番号1のヌクレオチドとは異なる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    オリゴヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 配列番号2に相当する、請求項3記載のオリゴヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドの相補的オリゴヌク
    レオチド。
  8. 【請求項8】 3’もしくは5’末端または3’および5’末端が標識されている、請求項1
    〜7のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチド。
  9. 【請求項9】 サンプル中の大腸菌ゲノム種(ボイド赤痢菌血清型13を除く総ての赤痢菌を
    含む)/エシェリキア・フェルグソニーの細菌を検出および視覚化する方法であ
    って、請求項1〜8のいずれか1項に記載のオリゴヌクレオチドを有するゲノム
    種の細菌のリボゾームRNAのハイブリダイゼーション工程を含んでなる方法。
  10. 【請求項10】 オリゴヌクレオチドが配列番号1および配列番号2から選択される、請求項9
    記載の方法。
  11. 【請求項11】 ハイブリダイゼーションがin situハイブリダイゼーション、フィルター上ハ イブリダイゼーション、液相ハイブリダイゼーション、またはリバースハイブリ
    ダイゼーションである、請求項9および10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】 遺伝子増幅法を行うためのプライマーとしての、請求項4〜7のいずれか1項
    に記載のオリゴヌクレオチドの使用。
  13. 【請求項13】 ハイブリダイゼーションによって微生物を検出および視覚化する方法であって
    、微生物の標的配列に相補的なオリゴヌクレオチド(ただし、そのオリゴヌクレ
    オチドの中心部分にあるヌクレオチドは除く)を使用することを特徴とする方法
  14. 【請求項14】 非相補的ヌクレオチドが微生物の不変の位置にある、請求項13記載の検出お
    よび視覚化方法。
  15. 【請求項15】 微生物が大腸菌ゲノム種(ボイド赤痢菌血清型13を除く赤痢菌を含む)/エ
    シェリキア・フェルグソニーの細菌である、請求項13または14記載の検出お
    よび視覚化方法。
  16. 【請求項16】 使用される相補的オリゴヌクレオチドが請求項5または6に定義された通りで
    ある、請求項15記載の検出および視覚化方法。
JP2000506224A 1997-08-04 1998-08-04 大腸菌種に特異的なオリゴヌクレオチド並びにその種の細菌の検出および視覚化法 Pending JP2001512665A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR97/09961 1997-08-04
FR9709961A FR2766825B1 (fr) 1997-08-04 1997-08-04 Oligonucleotide specifique de l'espece escherichia coli et procede de detection et de visualisation des bacteries de cette espece
PCT/FR1998/001737 WO1999007722A1 (fr) 1997-08-04 1998-08-04 Oligonucleotide specifique de l'espece escherichia coli et procede de detection et de visualisation des bacteries de cette espece

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001512665A true JP2001512665A (ja) 2001-08-28

Family

ID=9510002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000506224A Pending JP2001512665A (ja) 1997-08-04 1998-08-04 大腸菌種に特異的なオリゴヌクレオチド並びにその種の細菌の検出および視覚化法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US6551776B1 (ja)
EP (1) EP1003765A1 (ja)
JP (1) JP2001512665A (ja)
AU (1) AU8987998A (ja)
CA (1) CA2299599A1 (ja)
FR (1) FR2766825B1 (ja)
WO (1) WO1999007722A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010517552A (ja) * 2007-02-08 2010-05-27 ビオメリュー 細菌検出および/または同定培地

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ552462A (en) * 2000-07-06 2008-09-26 Bio Merieux Method for controlling the microbiological quality of an aqueous medium and kit therefor
JPWO2002052034A1 (ja) * 2000-12-26 2004-04-30 大島 譲二 生死判別方法及び核酸増幅方法
WO2002102824A2 (de) * 2001-06-19 2002-12-27 Vermicon Ag Verfahren zum spezifischen schnellnachweis von trinkwasser relevanten bakterien
JP2004313181A (ja) * 2003-04-02 2004-11-11 Canon Inc 感染症起炎菌検出用プローブ及びプローブセット、ならびに担体及び遺伝子検査方法
EP1766021B1 (en) * 2004-05-20 2012-05-09 AES Chemunex S.A. Polynucleotides for the detection of escherichia coli o157:h7 and escherichia coli o157:nm verotoxin producers
ATE531818T1 (de) * 2006-05-02 2011-11-15 Univ Paris Curie Methode zur bestimmung und auszählung von mikroorganismen

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5541308A (en) * 1986-11-24 1996-07-30 Gen-Probe Incorporated Nucleic acid probes for detection and/or quantitation of non-viral organisms
US5084565A (en) * 1988-08-18 1992-01-28 Gene-Trak Systems Probes for the specific detection of escherichia coli and shigella
JPH05192147A (ja) * 1991-11-15 1993-08-03 Kirin Bibaretsuji Kk Dna塩基配列の特定方法
US5780233A (en) * 1996-06-06 1998-07-14 Wisconsin Alumni Research Foundation Artificial mismatch hybridization

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010517552A (ja) * 2007-02-08 2010-05-27 ビオメリュー 細菌検出および/または同定培地

Also Published As

Publication number Publication date
FR2766825A1 (fr) 1999-02-05
EP1003765A1 (fr) 2000-05-31
WO1999007722A1 (fr) 1999-02-18
FR2766825B1 (fr) 2001-04-13
US20040219524A1 (en) 2004-11-04
CA2299599A1 (fr) 1999-02-18
AU8987998A (en) 1999-03-01
US6551776B1 (en) 2003-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5702895A (en) Method and kit for detecting methicillin-resistant Staphylococcus aureus
JP3097059B2 (ja) 標的ヌクレオチド配列に対する特異的プローブの生成
US5763188A (en) Probe for diagnosing Escherichia coli, Klebsiella pneumonieae or Enterobacter cloacae
JP3368268B2 (ja) ユニバーサルユーバクテリア核酸プローブ及び方法
JP3015462B2 (ja) リステリア検出のためのプローブ類及び方法
JP2607496B2 (ja) カンピロバクター検出用プローブ
Harnett et al. Detection of pathogenic Yersinia enterocolitica using the multiplex polymerase chain reaction
EP1845158A1 (en) METHOD OF QUANTITATIVELY ANALYSING MICROORGANISM TARGETING rRNA
JPH08503620A (ja) Pediococcus属およびlactobacillus属の細菌の検出のための核酸プローブ、および麦酒腐敗の原因となる細菌物質の検出方法
EP1862557A1 (en) Real-time multiplex detection of three bacterial species responsible for sexually-transmitted diseases
FI102298B (fi) Menetelmä maitohappobakteerilajien määrittämiseksi ja menetelmään sove ltuvia oligonukleotideja
JP3016399B2 (ja) ポリメラーゼ鎖反応によるサルモネラ菌の同定
JP2540023B2 (ja) マイコバクテリアの検出および同定
EP0669989A1 (en) Polynucleotide probes for salmonella
JP3218350B2 (ja) 適当なマイコバクテリアゲノム由来の核酸断片、マイコバクテリア感染の診断におけるその適用及び該断片を含有するプラスミド
JP2003199572A (ja) サルモネラ属菌検出のためのプライマーおよびそれを用いた検出法
JP2001512665A (ja) 大腸菌種に特異的なオリゴヌクレオチド並びにその種の細菌の検出および視覚化法
WO1990011370A1 (en) Polynucleotide probe, method and kit for the identification and detection of gram-negative bacteria
EP0739987A2 (en) Oligonucleotides for detecting Salmonella species and detection process using the same
CA2285633C (en) Bacterial plasmids
Saint et al. A PCR test for the identification and discrimination of Legionella longbeachae serogroups 1 and 2
JP3667104B2 (ja) ビフィドバクテリウム属細菌用プライマー
JP2003219878A (ja) レジオネラ属菌検出のためのプライマーおよびそれを用いた検出法
KR100853263B1 (ko) 살모넬라균 및 캠필러박터균의 검출을 위한올리고뉴클레오티드 프라이머, 이를 포함하는 조기진단키트 및 이를 이용한 검출방법
JP2007075017A (ja) Campylobacterjejuniの検出法