JP2001358440A - 実装構造体およびその製造方法 - Google Patents

実装構造体およびその製造方法

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JP2001358440A
JP2001358440A JP2000180400A JP2000180400A JP2001358440A JP 2001358440 A JP2001358440 A JP 2001358440A JP 2000180400 A JP2000180400 A JP 2000180400A JP 2000180400 A JP2000180400 A JP 2000180400A JP 2001358440 A JP2001358440 A JP 2001358440A
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electronic component
terminal electrode
conductive adhesive
mounting structure
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Hiroteru Takezawa
弘輝 竹沢
Yukihiro Ishimaru
幸宏 石丸
Takashi Kitae
孝史 北江
Tsutomu Mitani
力 三谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性接着剤を用いた信頼性が高い実装構造
体およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 第1の電子部品11と第2の電子部品1
2とを含み、第1の電子部品11の端子電極11aと第
2の電子部品12の端子電極12aとが、金属粒子を含
む導電性接着剤13によって電気的に接続されており、
第1の電子部品11の端子電極11aおよび第2の電子
部品12の端子電極12aから選ばれる少なくとも1つ
の電極を構成する金属と金属粒子を構成する金属とが、
電極と導電性接着剤との接点において金属結合を形成し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実装構造体および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境調和に対する意識の高まりか
ら、電機業界に対しては電子部品の実装に用いられてい
る鉛入りはんだの全廃を求める動きが具体化しつつあ
る。
【0003】鉛フリー実装技術としては、鉛フリーはん
だを用いた実装技術の開発が盛んに行われており、一部
実用化が始まっている。しかし、鉛フリーはんだを用い
る実装方法は、実装温度が高く弱耐熱部品への影響が大
きいことや、部品の端子電極の鉛フリー化が困難である
ことなど、数多くの課題が残されている。
【0004】一方、はんだ自体を使わない実装技術も提
案されている。導電性接着剤を用いた実装がこれにあた
り、鉛フリー化以外にも以下のようなメリットがある。
第1に、処理温度が150℃程度であり、はんだと比較
してかなり低温であり、部品に対する耐熱性の要求が低
く、部品の製造コストが削減できる。第2に、導電性接
着剤の比重は、はんだの半分程度であるため、電子機器
の軽量化に有利である。第3に、導電性接着剤は、金属
粒子とバインダ樹脂とを含む複合材料で構成されてお
り、金属のみからなるはんだと比較して、耐熱疲労性に
優れる。
【0005】したがって、導電性接着剤を用いた実装を
実用化することによって、環境調和、高信頼性、および
低コスト化を満足した新しい実装の実現が期待できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
接着剤を用いた実装方法は、はんだを用いた実装方法と
比較して接着強度が劣るため、実用化の妨げとなってき
た。導電性接着剤を用いた従来の実装構造体について、
端子電極の金属と導電性接着剤中の金属粒子との接触部
分の構造を、図7に模式的に示す。図7に示すように、
端子電極の金属1と金属粒子の金属2とは、お互いの金
属表面に存在する水酸基等を介して、水素結合3で結び
ついている。この水素結合3では、結合力が弱いため、
従来の実装方法では、十分な接着強度が得られなかっ
た。
【0007】絶縁性接着剤の接着強度を向上させる技術
としては、カップリング剤と呼ばれる材料を絶縁性接着
剤中に添加するか、電極上に予め設けておく方法が一般
的である(たとえば、機能性接着剤の開発と最新技術、
宮入裕夫編、株式会社シーエムシー発行、179頁)。
これによると、絶縁性接着剤の樹脂と電極金属との間に
化学結合が形成され、接着強度が改善される。
【0008】しかしながら、この方法を導電性接着剤に
そのまま適用しても、はんだ実装と同等レベルの接着強
度を得ることは困難であった。これは、導電性接着剤の
90質量%程度が金属粒子であり、バインダ樹脂は10
質量%程度であるため、バインダ樹脂と電極金属との間
の接着強度のみを改善しても、導電性接着剤と電極金属
との接着強度はほとんど改善されないためである。
【0009】以上のように、導電性接着剤を用いた従来
の実装構造体では、電子部品の端子電極と導電性接着剤
との接着力が弱く、信頼性が十分でないという問題があ
った。
【0010】上記問題を解決するため、本発明は、導電
性接着剤を用いた信頼性が高い実装構造体およびその製
造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の実装構造体は、第1の電子部品と第2の電
子部品とを含む実装構造体であって、第1の電子部品の
端子電極と第2の電子部品の端子電極とが、金属粒子を
含む導電性接着剤によって電気的に接続されており、第
1の電子部品の端子電極および第2の電子部品の端子電
極から選ばれる少なくとも1つの電極を構成する金属と
金属粒子を構成する金属とが、電極と導電性接着剤との
接点において金属結合を形成していることを特徴とす
る。上記本発明の実装構造体では、電子部品の端子電極
が金属結合によって電気的、機械的に強固に結合されて
いるため、導電性接着剤を用いた信頼性が高い実装構造
体が得られる。
【0012】また、本発明の第1の実装構造体の製造方
法は、第1の電子部品と第2の電子部品とを含み、第1
の電子部品の端子電極と第2の電子部品の端子電極とが
金属粒子を含む導電性接着剤によって電気的に接続され
ている実装構造体の製造方法であって、第1の電子部品
の端子電極および第2の電子部品の端子電極から選ばれ
る少なくとも1つの電極上に金属元素を含む化合物を塗
布する第1の工程と、第1の電子部品の端子電極と第2
の電子部品の端子電極とを導電性接着剤によって接着す
る第2の工程と、金属元素からなる金属を化合物から析
出させる第3の工程とを含む。上記第1の製造方法によ
れば、化合物から析出した金属によって、電子部品の端
子電極と導電性接着剤中の金属粒子との間に金属結合が
形成されるため、信頼性が高い実装構造体を製造でき
る。
【0013】上記第1の製造方法では、化合物は金属イ
オンを含む金属塩であり、第3の工程は、第1の電子部
品の端子電極と第2の電子部品の端子電極との間に電流
を流すことによって金属イオンを還元する工程を含むこ
とが好ましい。上記構成によれば、化合物から容易に金
属を析出させることができる。
【0014】また、本発明の第2の実装構造体の製造方
法は、第1の電子部品と第2の電子部品とを含み、第1
の電子部品の端子電極と第2の電子部品の端子電極とが
金属粒子を含む導電性接着剤によって電気的に接続され
ている実装構造体の製造方法であって、第1の電子部品
の端子電極および第2の電子部品の端子電極から選ばれ
る少なくとも1つの電極上にイオン伝導体を塗布する第
1の工程と、第1の電子部品の端子電極と第2の電子部
品の端子電極とを導電性接着剤によって接着する第2の
工程と、第1の電子部品の端子電極と第2の電子部品の
端子電極との間に電流を流す第3の工程とを含むことを
特徴とする。上記第2の製造方法によれば、端子電極ま
たは金属粒子から溶出し、析出する金属によって、電子
部品の端子電極と導電性接着剤中の金属粒子との間に金
属結合が形成されるため、信頼性が高い実装構造体を製
造できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0016】(実施形態1)実施形態1では、本発明の
実装構造体について一例を説明する。実施形態1の実装
構造体10について、断面図を図1に模式的に示す。
【0017】図1を参照して、実装構造体10は、第1
の電子部品11と第2の電子部品12と導電性接着剤1
3とを含む。
【0018】第1の電子部品11および第2の電子部品
12には、それぞれ、様々な電子部品を用いることがで
き、具体的には、たとえば、トランジスタ、抵抗、コン
デンサ、集積回路、CSP(チップ・サイズ・パッケー
ジ)、QFP(クワッド・フラット・パッケージ)等の
パッケージ部品、プリント基板等の基板などを用いるこ
とができる。第1の電子部品11の端子電極11aおよ
び第2の電子部品12の端子電極12aから選ばれる少
なくとも1つの電極は金属を含み、従来の実装構造体に
一般的に用いられてきた金属からなる端子電極を用いる
ことができる。具体的には、たとえば、Cu、Au、S
nPb合金、AgPd合金、Agなどからなる端子電極
を用いることができる。
【0019】導電性接着剤13は、導電性フィラーであ
る金属粒子とバインダ樹脂とを含む。金属粒子を構成す
る金属(以下、金属Mfという場合がある)には、従来
の導電性フィラーに用いられてきた金属を用いることが
できる。具体的には、金属粒子には、たとえば、Ag、
Cu、Ni、AgPd合金、AgでコートしたCuなど
からなる金属粒子を用いることができる。上記金属粒子
の含有量について特に制限はないが、たとえば、80質
量%〜95質量%であり、好ましくは、85質量%〜9
2質量%である。上記バインダ樹脂には、たとえば、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコン
樹脂を用いることができる。
【0020】実装構造体10では、第1の電子部品11
の端子電極11aと第2の電子部品12の端子電極12
aとが、導電性接着剤13によって電気的に接続されて
いる。そして、第1の電子部品11の端子電極11aお
よび第2の電子部品12の端子電極12aから選ばれる
少なくとも1つの電極(好ましくは両方の電極)を構成
する金属(以下、金属Meという場合がある)と金属粒
子を構成する金属Mfとが、上記電極と導電性接着剤1
3との接点において金属結合を形成している。上記電極
と導電性接着剤13との接点を、図2に模式的に示す。
図2を参照して、金属21(金属Meに対応)と金属2
2(金属Mfに対応)とは、金属結合23を介して結合
している。
【0021】上記実装構造体10は、以下の実施形態で
説明する方法によって製造できる。
【0022】上記実装構造体10では、電子部品の端子
電極を構成する金属Meと金属粒子を構成する金属Mf
とが、水素結合よりも結合力が強い金属結合によって強
固に結合されている。したがって、実装構造体10によ
れば、複数の電子部品が電気的、機械的に強固に接合さ
れた信頼性が高い実装構造体が得られる。
【0023】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
実装構造体の製造方法について、一例を説明する。実施
形態2の製造方法について、製造工程を図3に模式的に
示す。なお、実施形態1と同様の部分については同一の
符号を付けて重複する説明を省略する。
【0024】実施形態2の製造方法は、第1の電子部品
11と第2の電子部品12とを含み、第1の電子部品1
1の端子電極11aと第2の電子部品12の端子電極1
2aとが、金属粒子を含む導電性接着剤13によって電
気的に接続されている実装構造体の製造方法である。
【0025】この製造方法では、まず、図3(a)に示
すように、第1の電子部品11の端子電極11a上およ
び第2の電子部品12の端子電極12a上に、金属元素
を含む化合物31(図3では模式的に膜のように示す)
を塗布する(第1の工程)。なお、図3では、端子電極
11aおよび12aの両方に化合物31を塗布する場合
を示しているが、端子電極11aおよび端子電極12a
から選ばれる少なくとも1つの電極上に化合物31を塗
布することによって、従来の実装構造体よりも信頼性が
高い実装構造体を製造できる。
【0026】化合物31としては、たとえば、金属イオ
ンを含む金属塩、金属酸化物を用いることができる。な
お、金属イオンの対イオンとしては、酢酸イオンやアン
モニウムイオンなどの陰イオンを用いることができる
が、端子電極や金属粒子などの実装構造体の構成材料に
腐食などの悪影響を及ぼさないイオンを用いることが好
ましい。化合物31に含まれる金属元素には、イオン化
できる金属を用いることができ、Cu、Ag、Zn、S
nまたはAuなどを用いることができる。ただし、析出
用金属のイオン化傾向は、金属Mfや金属Meと比較し
てあまりにも小さくない方が好ましい。析出用金属のイ
オン化傾向が金属Mfや金属Meよりも小さいと、電流
を流す前に析出用金属が析出し、代わりに金属Mfや金
属Meが溶け出す場合があるためである。なお、化合物
31は、2種以上の金属元素を含んでもよい。化合物3
1を電極上に塗布する方法としては、たとえば、金属塩
を含むアルコール溶液を電極上に塗布したのちアルコー
ルを蒸発させる方法などを用いることができる。
【0027】次に、図3(b)に示すように、化合物3
1が塗布された第1の電子部品11の端子電極11aと
第2の電子部品12の端子電極12aとを導電性接着剤
13によって接着する(第2の工程)。
【0028】次に、化合物31に含まれる金属元素から
なる金属を化合物31から析出させ、これによって端子
電極11aを構成する金属と金属粒子を構成する金属M
fとの間、および、端子電極12aを構成する金属と金
属粒子を構成する金属Mfとの間に金属結合を形成する
(第3の工程)。第2の工程が終了した時点で、端子電
極11aおよび端子電極12aと導電性接着剤13との
界面においては、端子電極11aを構成する金属および
端子電極12aを構成する金属と、金属粒子とが、化合
物31を介して接触している。このとき、端子電極と金
属粒子との間は非常に狭いため、化合物31から析出し
た金属によって両者は金属結合を介して結合される。こ
れにより、金属粒子と端子電極との間に金属結合が形成
され、接着強度が従来の実装構造体と比較してはるかに
強くなる。
【0029】化合物31を析出させる方法として、化合
物31が金属塩である場合には、金属塩中の金属イオン
を還元すればよい。金属イオンを還元する方法として
は、たとえば、以下の3つの方法を用いることができ
る。
【0030】第1の方法は、硬化前の導電性接着剤中に
還元剤、たとえば、糖類、アミン類、燐酸類等を添加し
ておき、導電性接着剤の硬化時に金属塩中の金属イオン
を還元する方法である。
【0031】第2の方法は、導電性接着剤の硬化後に、
窒素等の還元雰囲気下に放置することによって、金属塩
中の金属イオンを還元する方法である。
【0032】第3の方法は、導電性接着剤の硬化後に、
第1の電子部品11の端子電極11aと第2の電子部品
の端子電極との間に、たとえば10mA〜100mA程
度の比較的高い電流を流す方法である。
【0033】上記実施形態2の製造方法によれば、実施
形態1で説明した信頼性が高い本発明の実装構造体を容
易に製造できる。
【0034】(実施形態3)実施形態3では、本発明の
実装構造体の製造方法について他の一例を説明する。実
施形態3の製造方法について、製造工程を図4に模式的
に示す。なお、実施形態1と同様の部分については同一
の符号を付けて重複する説明を省略する。
【0035】実施形態3の製造方法は、第1の電子部品
11と第2の電子部品12とを含み、第1の電子部品1
1の端子電極11aと第2の電子部品12の端子電極1
2aとが、金属粒子を含む導電性接着剤13によって電
気的に接続されている実装構造体の製造方法である。
【0036】この製造方法では、まず、図4(a)に示
すように、第1の電子部品11の端子電極11a上およ
び第2の電子部品12の端子電極12a上に、イオン伝
導帯41(図では模式的に膜のように示す)を塗布する
(第1の工程)。なお、イオン伝導帯41を、端子電極
11aおよび端子電極12aから選ばれる少なくとも1
つの電極上に形成することによって、従来の実装構造体
よりも信頼性が高い実装構造体を製造できる。
【0037】イオン伝導帯41としては、たとえば、酢
酸、硫酸、塩酸、安息香酸、サリチル酸などの酸、エチ
ルアミン、アニリン、ピリジンなどの塩基を用いること
ができる。イオン伝導帯41を電極上に塗布する方法と
しては、たとえば、上記酸、塩基の水溶液又はアルコー
ル溶液を塗布した後、水又はアルコールを蒸発させる方
法を用いることができる。
【0038】次に、図4(b)に示すように、イオン伝
導帯41が塗布された第1の電子部品11の端子電極1
1aと第2の電子部品12の端子電極12aとを、導電
性接着剤13によって接着する(第2の工程)。この工
程については、実施形態2で説明した第2の工程と同様
である。
【0039】次に、第1の電子部品11の端子電極11
aと第2の電子部品12の端子電極12aとの電流を流
す(第3の工程)。この第3の工程によって、端子電極
11aを構成する金属と金属粒子を構成する金属Mf、
および、端子電極12aを構成する金属と金属粒子との
接点において金属結合を形成する。
【0040】第3の工程について、以下に説明する。第
3の工程では、電流を流すことによって、金属粒子の金
属と端子電極の金属との間に電位差が生じる。すると、
電位の高い方の金属が電子を放出して金属イオンとなり
イオン伝導体中に溶出する。そして、金属イオンはイオ
ン伝導体中を移動し、陰極すなわち電位の低い方の金属
に向かって移動する。そして、陰極に到達した金属イオ
ンは、陰極から電子を受け取って金属として析出する。
このとき、金属粒子と端子電極との間は非常に狭いた
め、金属粒子の金属と端子電極の金属との間に析出する
金属によって、金属粒子と端子電極が接着した状態にな
る。このように、金属粒子と端子電極間に金属結合が形
成され、接着強度が従来の実装構造体と比較してはるか
に強くなる。
【0041】なお、端子電極間に流す電流については、
高電流値で長時間電流を流すと効果が大きいが、部品へ
のダメージ等を考慮して100mA程度以下に抑えるこ
とが好ましい。
【0042】上記実施形態3の製造方法によれば、実施
形態1で説明した信頼性が高い本発明の実装構造体を容
易に製造できる。
【0043】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0044】(実施例1)実施例1では、実施形態1で
説明した実装構造体の一例について説明する。
【0045】実施例1の実装構造体50について、断面
図を図5に模式的に示す。実装構造体50では、第1の
電子部品11として3216サイズの0Ωジャンパー抵
抗51(端子電極:SnPb)を用い、電子部品12と
してガラスエポキシ基板52(厚み:0.6mm、端子
電極:Cu)を用い、導電性接着剤13として市販の導
電性接着剤53(ニホンハンダ製NH010,金属粒
子:Ag粒子)を用いた。
【0046】ジャンパー抵抗51の端子電極51aとガ
ラスエポキシ基板52の端子電極52aとは、上記導電
性接着剤53を介して電気的に接続されている。そし
て、端子電極51aを構成する金属と導電性接着剤53
中のAg粒子、および、端子電極52aを構成する金属
と導電性接着剤53中のAg粒子とが、端子電極と導電
性接着剤との界面において金属結合を形成している。
【0047】実施例1の実装構造体について、図6に示
した方法にしたがって、接着強度の測定を行った。具体
的には、ガラスエポキシ基板52の裏側から、圧縮試験
機の治具62で曲げ力を加えていき、ジャンパー抵抗5
1がガラスエポキシ基板52から脱落したときの力を接
着強度とした。
【0048】その結果、従来の実装構造体(比較例1)
と比較して4倍程度の接着強度である56.84N
(5.8kgf)の接着強度を得ることができ、はんだ
を用いた実装構造体(比較例2)とほぼ同等の接着強度
となった。
【0049】(実施例2)実施例2では、実施形態2で
説明した製造方法によって実施例1に示した実装構造体
を製造した第1の例について説明する。
【0050】実施例2では、まず、ガラスエポキシ基板
52の端子電極52a(Cu製)上、およびジャンパー
抵抗51の端子電極51a(SnPb製)上に、金属塩
を含むアルコール溶液を塗布したのち、アルコールを蒸
発させるためにオーブン中で60℃で10分加熱してア
ルコールを蒸発させ、金属塩を端子電極上に塗布した。
金属塩を含むアルコール溶液には、金属塩であるCu
(CH3COO)2を5質量部、イソプロピルアルコール
を90質量部、ジエチレングリコールモノアセテートを
10質量部含むアルコール溶液(以下、アルコール溶液
Aという場合がある)を用いた。
【0051】次に、市販の導電性接着剤(ニホンハンダ
製NH010,金属粒子:Ag)を、端子電極52a上
にスクリーン印刷し、ジャンパー抵抗51を、マウンタ
ーを用いて搭載した。その後、導電性接着剤を硬化させ
るために、オーブン中で150℃で30分間加熱したの
ち、端子電極51aと端子電極52aとの間に、電流発
生装置を用いて50mAの電流を10秒間流した。その
結果、金属塩中のCuイオンが還元されてCuとなり、
導電性接着剤53中のAg粒子と端子電極51a、およ
びAg粒子と端子電極52aとの間にはCuによる金属
結合が形成された。
【0052】なお、実施例2では、金属塩中の金属元素
としてCuを用いたが、実施の形態で述べたように、イ
オン化できる金属ならば良く、Ag、Zn、Sn、また
はAuなども用いることができる。また、金属元素を含
む化合物の対イオンとして、本実施例では酢酸イオンを
用いたが、実装後に腐食等の悪影響を及ぼさないイオン
であれば、酢酸アンモニウム等他のイオンを用いてもよ
い。金属塩を溶解させるアルコールとしては、金属元素
を含む化合物を溶解し、導電性接着剤の硬化時に蒸発す
るものであれば良いので、本実施例で用いたイソプロピ
ルアルコールやジエチレングリコールモノアセテートに
限定されない。
【0053】また、本実施例では、金属塩中の金属イオ
ンを還元するために50mAの電流を10秒間流した
が、電流値および時間については、できるだけ高い電流
および長時間が好ましい。ただし、部品へのダメージ等
を考慮すると100mA、30秒程度に抑えることが好
ましい。
【0054】(実施例3)実施例3では、実施形態2で
説明した製造方法によって実施例1に示した実装構造体
を製造した第2の例について説明する。
【0055】なお、実施例3の製造方法では、端子電極
51aおよび端子電極52a上にアルコール溶液Aを塗
布して加熱した後、端子電極51aと端子電極52aと
を導電性接着剤53によって接着するまでの工程は、実
施例2で説明した工程と同様であるため、重複する説明
は省略する。
【0056】オーブン中で150℃で30分間加熱する
ことによって導電性接着剤53を硬化させたのち、ジャ
ンパー抵抗51が接着されたガラスエポキシ基板52を
酸素濃度が10ppmのN2雰囲気下に10分間放置し
た。その結果、金属塩中のCuイオンが還元されてCu
となり、Ag粒子とジャンパー抵抗51の端子電極51
a、およびAg粒子とガラスエポキシ基板52の端子電
極52aとの間に、Cuによる金属結合が形成された。
【0057】なお、実施例3では、金属塩中の金属元素
としてCuを用いたが、実施の形態で述べたように、イ
オン化できる金属ならば良く、Ag、Zn、Sn、Au
なども用いることができる。また、金属塩の対イオンと
して、実施例3では酢酸イオンを用いたが、実装後に腐
食等の悪影響を及ぼさないイオンであれば、酢酸アンモ
ニウム等他のイオンを用いてもよい。金属塩を溶解する
アルコールとしては、金属塩を溶解し、導電性接着剤の
硬化時に蒸発するものであれば良いので、本実施例で用
いたイソプロピルアルコールやジエチレングリコールモ
ノアセテートに限定されない。
【0058】また、本実施例では、金属塩中の金属イオ
ンを還元するための方法として、酸素濃度10ppmの
2雰囲気下に10分間放置したが、金属イオンを還元
できる雰囲気ならば良いので、N2や酸素濃度はここに
記載の条件に限定されない。
【0059】(実施例4)実施例4では、実施形態2で
説明した製造方法によって実施例1に示した実装構造体
を製造した第3の例について説明する。
【0060】実施例4では、まず、ガラスエポキシ基板
52の端子電極52a(Cu製)上、およびジャンパー
抵抗51の端子電極51a(SnPb製)上に、アルコ
ール溶液Aを塗布したのち、アルコールを蒸発させるた
めにオーブン中で60℃で10分加熱してアルコールを
蒸発させ、金属塩を端子電極上に塗布した。
【0061】次に、導電性接着剤を、端子電極52a上
にスクリーン印刷し、ジャンパー抵抗51を、マウンタ
ーを用いて搭載した。導電性接着剤には、市販の導電性
接着剤(ニホンハンダ製NH010,金属粒子:A
g):95質量部と、還元剤であるビタミンB:5質量
部とからなる導電性接着剤を用いた。
【0062】次に、導電性接着剤を硬化させるために、
オーブン中で150℃で30分間加熱した。その結果、
金属塩中のCuイオンが還元されてCuとなり、端子電
極51aとAg粒子との間、および、端子電極52aと
Ag粒子との間にはCuによる金属結合が形成された。
【0063】なお、実施例4では、金属塩中の金属とし
て銅を用いたが、実施の形態で述べたように、イオン化
できる金属ならば良く、Ag、Zn、SnまたはAuな
ども用いることができる。また、金属塩の対イオンとし
て、本実施例では酢酸イオンを用いたが、実装後に腐食
等の悪影響を及ぼさないイオンであれば、酢酸アンモニ
ウム等他のイオンを用いても良い。金属塩を溶解するア
ルコールとしては、金属元素を含む化合物を溶解し、導
電性接着剤の硬化時に蒸発するものであれば良いので、
本実施例で用いたイソプロピルアルコールやジエチレン
グリコールモノアセテートに限定されない。
【0064】また、本実施例では、導電性接着剤に添加
する還元剤としてビタミンBを用いたが、金属塩中の金
属イオンを還元できるものなら良いので、これに限定さ
れない。
【0065】(実施例5)実施例5では、実施形態3で
説明した製造方法によって実施例1に示した実装構造体
を製造した一例について説明する。
【0066】まず、ジャンパー抵抗51の端子電極(S
nPb)51a上、および、ガラスエポキシ基板52の
端子電極(Cu)52a上に、イオン伝導体のアルコー
ル溶液を塗布した。イオン伝導帯のアルコール溶液に
は、イオン伝導体であるCH3COOHの1質量%水溶
液(5質量部)と、イソプロピルアルコール(90質量
部)と、ジエチレングリコールモノアセテート(10質
量部)とからなるアルコール溶液を用いた。その後、オ
ーブン中で60℃で10分加熱することによってアルコ
ールを蒸発させ、端子電極51aおよび52a上にイオ
ン伝導帯を塗布した。
【0067】次に、市販の導電性接着剤(ニホンハンダ
製NH010,金属粒子:Ag粒子)を端子電極上にス
クリーン印刷し、ジャンパー抵抗51を、マウンターを
用いて搭載した。そして、オーブン中で150℃で30
分間加熱することによって、導電性接着剤を硬化させ
た。
【0068】その後、端子電極51aと端子電極52a
との間に、電流発生装置を用いて50mAの電流を10
秒間流した。なお、このとき、ジャンパー抵抗51側を
高電位に、ガラスエポキシ基板52側を低電位に設定し
た。その結果、ジャンパー抵抗51の端子51aと導電
性接着剤との接触面においては、端子電極51aのSn
Pbが溶け出して、金属粒子との間に金属結合が形成さ
れた。また、ガラスエポキシ基板52の端子電極52a
と導電性接着剤との接触面においては、金属粒子が溶け
出して導電性粒子と端子電極52aとの間に金属結合が
形成された。
【0069】なお、本実施例では、イオン伝導体として
酢酸水溶液を用いたが、金属イオンが移動できる媒体で
あれば良いので、これに限定されない。
【0070】また、本実施例では、金属を溶出させるた
めに50mAの電流を10秒間流したが、電流値および
時間については、できるだけ高い電流および長時間が好
ましい。ただし、部品へのダメージ等を考慮すると10
0mA、30秒程度に抑えることが好ましい。
【0071】(比較例1)比較例1では、従来の導電性
接着剤を用いた従来の実装構造体について説明する。比
較例1の実装構造体の外観は、図5に示した本発明の実
施例1の実装構造体とほぼ同じであるが、金属粒子の金
属と端子電極の金属との間は、各々の金属表面に存在す
る水酸基を介して、水素結合で結びついているところが
実施例とは異なる。
【0072】比較例1の実装構造体について、実施例1
に示した方法にしたがって、接着強度の測定を行った。
その結果、接着強度は13.72N(1.4kgf)で
あった。
【0073】(比較例2)比較例2では、はんだを用い
た実装構造体について説明する。比較例2の実装構造体
では、図5に示した実施例1の実装構造体と同じジャン
パー抵抗およびガラスエポキシ基板を、SnPb共晶は
んだを用いて実装したものである。
【0074】比較例2の実装構造体について、実施例1
に示した方法にしたがって、接着強度の測定を行った。
その結果、接着強度は、57.82N(5.9kgf)
の接着強度を得た。
【0075】以上に述べたように、本発明の実装構造体
およびその製造方法を用いると、従来の導電性接着剤を
用いた実装構造体と比較して接着強度がはるかに向上
し、はんだを用いた実装構造体と同等の接着強度を実現
することができる。
【0076】以上、本発明の実施の形態について例を挙
げて説明したが、本発明は、上記実施の形態および実施
例に限定されず本発明の技術的思想に基づき他の実施形
態に適用することができる。
【0077】たとえば、実施例では、実装構造体とし
て、3216サイズの0Ωジャンパー抵抗とガラスエポ
キシ基板の実装のみを示したが、他の表面実装部品やパ
ッケージ部品、挿入部品のプリント基板への実装にも適
用できることはいうまでもない。また、半導体装置のキ
ャリア基板への実装などの1次実装にも適用できること
はいうまでもない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の実装構造
体およびその製造方法によれば、鉛フリーの導電性接着
剤を用いた信頼性が高い実装構造体が得られる。すなわ
ち、本発明によれば、導電性接着剤実装における接着強
度の改善という課題を容易に解決することができ、導電
性接着剤を用いた実装技術の進展に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実装構造体について一例を示す断面
図である。
【図2】 図1に示した実装構造体について構造を示す
模式図である。
【図3】 本発明の実装構造体の製造方法について一例
を示す工程図である。
【図4】 本発明の実装構造体の製造方法について他の
一例を示す工程図であある。
【図5】 本発明の実装構造体について他の一例を示す
断面図である。
【図6】 本発明の実装構造体の評価方法を示す図であ
る。
【図7】 従来の実装構造体の一例について構造を示す
模式図である。
【符号の説明】
10、50 実装構造体 11 第1の電子部品 11a、12a 端子電極 12 第2の電子部品 13 導電性接着剤 23 金属結合 31 化合物 41 イオン伝導帯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北江 孝史 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 三谷 力 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E319 AA03 AB05 BB11 CC12 5F044 KK01 KK18 KK19 LL07 QQ06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電子部品と第2の電子部品とを含
    む実装構造体であって、 前記第1の電子部品の端子電極と前記第2の電子部品の
    端子電極とが、金属粒子を含む導電性接着剤によって電
    気的に接続されており、 前記第1の電子部品の端子電極および前記第2の電子部
    品の端子電極から選ばれる少なくとも1つの電極を構成
    する金属と前記金属粒子を構成する金属とが、前記電極
    と前記導電性接着剤との接点において金属結合を形成し
    ていることを特徴とする実装構造体。
  2. 【請求項2】 第1の電子部品と第2の電子部品とを含
    み、前記第1の電子部品の端子電極と前記第2の電子部
    品の端子電極とが金属粒子を含む導電性接着剤によって
    電気的に接続されている実装構造体の製造方法であっ
    て、 前記第1の電子部品の端子電極および前記第2の電子部
    品の端子電極から選ばれる少なくとも1つの電極上に金
    属元素を含む化合物を塗布する第1の工程と、 前記第1の電子部品の端子電極と前記第2の電子部品の
    端子電極とを前記導電性接着剤によって接着する第2の
    工程と、 前記金属元素からなる金属を前記化合物から析出させる
    第3の工程とを含むことを特徴とする実装構造体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 前記化合物は金属イオンを含む金属塩で
    あり、 前記第3の工程は、前記第1の電子部品の端子電極と前
    記第2の電子部品の端子電極との間に電流を流すことに
    よって前記金属イオンを還元する工程を含む請求項2に
    記載の実装構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】 第1の電子部品と第2の電子部品とを含
    み、前記第1の電子部品の端子電極と前記第2の電子部
    品の端子電極とが金属粒子を含む導電性接着剤によって
    電気的に接続されている実装構造体の製造方法であっ
    て、 前記第1の電子部品の端子電極および前記第2の電子部
    品の端子電極から選ばれる少なくとも1つの電極上にイ
    オン伝導体を塗布する第1の工程と、 前記第1の電子部品の端子電極と前記第2の電子部品の
    端子電極とを前記導電性接着剤によって接着する第2の
    工程と、 前記第1の電子部品の端子電極と前記第2の電子部品の
    端子電極との間に電流を流す第3の工程とを含むことを
    特徴とする実装構造体の製造方法。
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