JP2001323827A - ポンプ駆動エンジンの回転数制御装置 - Google Patents

ポンプ駆動エンジンの回転数制御装置

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JP2001323827A JP2000143848A JP2000143848A JP2001323827A JP 2001323827 A JP2001323827 A JP 2001323827A JP 2000143848 A JP2000143848 A JP 2000143848A JP 2000143848 A JP2000143848 A JP 2000143848A JP 2001323827 A JP2001323827 A JP 2001323827A
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恵一郎 中村
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司 豊岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音を抑制できるとともに、メインポンプの
吐出量を増量させることができるポンプ駆動エンジンの
回転数制御装置の提供。 【解決手段】 メインポンプ5を駆動するエンジン4の
目標回転数を指示するスロットル2と、エンジン4の実
回転数を制御するモータ3及びガバナ4aから成る回転
数調整装置と、ポンプ5の吐出圧を検出するポンプ圧力
センサ9と、スロットル2から出力される信号、及びポ
ンプ圧力センサ9から出力される信号を入力し、モータ
3を作動させる目標エンジン回転数を出力する制御をお
こなうコントローラ1とを備え、このコントローラ1
が、エンジン出力トルクTの変化に対しての実エンジン
回転数の描く軌跡を、無負荷時の最高回転数N4よりも
低い回転数領域内に保つとともに、実エンジン回転数
を、定格回転数N3よりも高くさせ得るように、上述の
軌跡を設定する設定手段、すなわち関数発生器1f1を
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械などに備えられるポンプ駆動エンジンの回転数
制御装置に係り、特に騒音を抑制できるポンプ駆動エン
ジンの回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は本発明の対象とするポンプ駆動エ
ンジンの回転数制御装置が備えられる油圧駆動装置の一
例を示す油圧回路図、図10は従来のポンプ駆動エンジ
ンの回転数制御装置の要部を形成するコントローラの構
成を示すブロック図、図11は図9に示す油圧駆動装置
において得られるポンプ吐出圧・ポンプ押しのけ容積特
性、およびポンプ吐出圧・ポンプ入力トルク特性を示す
図、図12は図10に示す従来技術によって得られる実
エンジン回転数・エンジン出力トルク特性を示す図であ
る。
【0003】これらの図9〜12により、一般的な油圧
駆動装置の構成と、このような油圧駆動装置に備えられ
る従来のポンプ駆動エンジンの回転数制御装置について
説明する。
【0004】図9に示す油圧駆動装置は、例えば油圧シ
ョベルに備えられるもので、エンジン4と、このエンジ
ン4によって駆動する可変容量型の油圧ポンプすなわち
メインポンプ5、及びパイロットポンプ6と、メインポ
ンプ5の吐出量を制御する油圧レギュレータ10と、メ
インポンプ5から吐出される圧油によって駆動するブー
ムシリンダ、アームシリンダ等のアクチュエータ13
と、メインポンプ5からアクチュエータ13に供給され
る圧油の流れを制御するメインスプール7と、このメイ
ンスプール7を切換操作する操作レバー11と、この操
作レバー11の操作に応じて作動し、パイロットポンプ
6の圧油をメインスプール7の両端部のいずれかの制御
室に供給するパイロットバルブ11a,11bと、メイ
ンスプール7に一体に設けられ、メインスプール7の中
立時にパイロットバルブ11a,11bと作動油タンク
12とを連通させるサブスプール8とを備えている。
【0005】また、メインポンプ5を駆動するエンジン
4の目標回転数を指示する回転数指示手段、すなわちス
ロットル2と、メインポンプ5の吐出圧を検出する圧力
検出手段、すなわちポンプ圧力センサ9と、エンジン4
に供給される燃料の噴射量を調節するガバナ4aと、こ
のガバナ4aを回動させるモータ3とを備えている。ガ
バナ4aとモータ3とにより、エンジン4の実回転数を
制御するいわゆるメカガバナより成る回転数調整装置が
構成されている。
【0006】さらに、上述の回転数調整装置を構成する
モータ3を作動させる目標エンジン回転数を出力する制
御をおこなうとともに、実エンジン回転数とエンジン出
力トルクとの関係における当該エンジン出力トルクの変
化に対しての当該実エンジン回転数の描く軌跡を、エン
ジン4の構造に伴って決定される無負荷時の最高回転数
よりも低い回転数領域内に位置するように予め設定する
回転数軌跡設定手段を含むコントローラ1を備えてい
る。
【0007】上述した各構成のうち、本発明の対象とす
るポンプ駆動エンジンの回転数制御装置は、主に、コン
トローラ1と、スロットル2と、モータ3と、ガバナ4
aと、ポンプ圧力センサ9とによって構成されている。
【0008】なお、同図9に示すメインポンプ5は図1
1に示すように、ポンプ吐出圧Pの増加に応じてポンプ
押しのけ容積qが小さくなる特性(P−q線図)を有す
ることが知られている。このP−q線図に伴い、ポンプ
吐出圧Pとポンプ入力トルクTpとの関係は、同図11
に示す山形を形成するP−Tp線図のようになる。
【0009】従来のポンプ駆動エンジンの回転数制御装
置の要部を構成するコントローラ1は、図10に示すよ
うに、ポンプ圧力センサ9で検出されたポンプ吐出圧P
に応じた大きさのポンプ入力トルクTpを求めて出力す
る関数発生器1bと、この関数発生器1bから出力され
たポンプ入力トルクTpに応じたエンジン出力トルクT
を求める演算器1cと、この演算器1cから出力された
エンジン出力トルクTに応じた大きさのエンジン回転数
演算値NAを求めて出力する関数発生器1dと、前述し
た図9に示すスロットル2から出力された指示信号、す
なわちスロットル電圧Vに応じた大きさのエンジン回転
数演算値NBを求めて出力する関数発生器1aと、上述
の関数発生器1dから出力されたエンジン回転数演算値
NAと関数発生器1aから出力されたエンジン回転数演
算値NBのうちの小さい方の値を選択して目標エンジン
回転数とし、この目標エンジン回転数に相当する駆動信
号をモータ3に出力する選択器1eとを備えている。
【0010】上述した各関数発生器のうちの関数発生器
1dは、実エンジン回転数の描く軌跡を、無負荷時の最
高回転数よりも小さい回転数領域内に位置するように予
め設定する上述の回転数軌跡設定手段を構成するもので
あり、エンジン出力トルクTの増加に応じて直線的に、
すなわち比例して増加するエンジン回転数演算値NAの
関係が設定されている。エンジン出力トルクTが例えば
Tmin、T1、T2、Tmaxと増加するに従って、
エンジン回転数演算値NAは、Nr1、Nr2、Nr
3、Nr4と増加する関係となっている。
【0011】上述したコントローラ1の構成を含む図9
に示す油圧駆動装置では、エンジン4を作動させてメイ
ンポンプ5、パイロットポンプ6を駆動させている状態
において操作レバー11を操作し、例えばパイロットバ
ルブ11bが作動すると、パイロットポンプ6から吐出
される圧油がメインスプール7の同図9の右側の制御室
に与えられ、これによりメインスプール7は右位置に切
換えられる。これに伴い、メインポンプ5から吐出され
る圧油がメインスプール7を介してアクチュエータ13
のボトム室13bに与えられ、ピストン13aが伸長す
る。このピストン13aの伸長動作により該当するブー
ム、アーム等の作業機が作動し、掘削作業等が実施され
る。
【0012】このような動作の間、ポンプ圧力センサ9
によってポンプ吐出圧Pが検出され、コントローラ1の
関数発生器1bでポンプ吐出圧Pに応じたポンプ入力ト
ルクTpが求められ、このポンプ入力トルクTpに応じ
て演算器1cでエンジン出力トルクTが求められ、関数
発生器1dでエンジン出力トルクTに応じたエンジン回
転数演算値NAが求められる。ここで、スロットル2が
フル操作され、関数発生器1aでエンジン回転数演算値
NBがNr4となっているような場合には、選択器1e
では、主に小さい値を形成するエンジン回転数演算値N
Aが目標エンジン回転数として選択され、該当する値の
駆動信号がモータ3に出力される。これによりモータ3
が駆動してガバナ4aを適宜回動させ、エンジン4に供
給される燃料の噴射量が調節される。この調節に応じて
エンジン4の実回転数が制御される。
【0013】なお、スロットル2によって出力されたス
ロットル電圧Vが例えばV1で、エンジン回転数演算値
NBが、前述したNr1よりも小さくなるNminとな
るような場合には、選択器1eではエンジン回転数演算
値NBが目標エンジン回転数として選択され、該当する
値の駆動信号がモータ3に出力される。これにより、上
述のようにモータ3が駆動し、ガバナ4aが適宜回動
し、燃料噴射量が調節され、エンジン4の実回転数が例
えば負荷によりエンストを生じない最小回転数であるア
イドル回転数に制御される。
【0014】ここで実エンジン回転数・エンジン出力ト
ルク特性は図12に示すものであり、エンジン4の構造
に伴って決定される無負荷時、すなわち同図12に示す
エンジン出力トルクTが最小のTminの時で、ガバナ
4aが最高の高さ位置であるガバナ位置Dとなるとき
に、実エンジン回転数が最高回転数N4となる。掘削作
業等が中断されているときなどに、この状態になると、
高いエンジン音が発生する。また、エンジン1を冷却す
るファンの音も高くなる。これらの相乗により騒音が発
生し、オペレータや当該油圧ショベルの周囲に不快感を
与えやすい。
【0015】なお、同図12のガバナ位置Dにあって、
エンジン出力トルクTが最大のTmaxのときに定格回
転ポイント20に至り、このときの実エンジン回転数が
定格回転数N3となる。
【0016】上述した従来技術では、コントローラ1の
関数発生器1dの設定により、エンジン出力トルクTが
Tminのときには、ガハナ位置Dに比べて低いガバナ
位置Aとして、エンジン回転数演算値NAをNr1と低
い値となるように設定してある。すなわち、図12のT
minのラインと、ガバナ位置Aのラインとの交点が定
格回転数N3のライン上に位置するように予め設定され
ている。
【0017】また、エンジン出力トルクTがTminよ
りも大きくなったT1のときには、ガバナ位置Aよりも
高くなるもののガバナ位置Dに比べて低いガバナ位置B
として、エンジン回転数演算値NAをNr1より高いN
r2となるように設定してある。すなわち、図12のT
1のラインとガバナ位置Bのラインとの交点が定格回転
数N3のライン上に位置するように予め設定されてい
る。
【0018】また、エンジン出力トルクTがT1よりも
大きくなったT2のときには、ガバナ位置Bよりも高く
なるもののガバナ位置Dに比べて低いガバナ位置Cとし
て、エンジン回転数演算値NAをNr2より高いNr3
となるように設定してある。すなわち、図12のT2の
ラインとガバナ位置Cのラインとの交点が定格回転数N
3のライン上に位置するように予め設定されている。
【0019】なお、関数発生器1dのエンジン回転数演
算値Nr3よりも大きいNr4は、図12に示す定格回
転数N3を与える回転数演算値である。
【0020】関数発生器1dにおいて、上述のようにエ
ンジン出力トルクTとエンジン回転数演算値NAの関係
を予め設定することにより、エンジン出力トルクTの変
化に対して実エンジン回転数が描く軌跡、すなわち図1
2に示すエンジン回転数軌跡21は、無負荷時の最高回
転数N4よりも低い回転数領域内に位置する定格回転数
N3上に保たれる。
【0021】これにより上述した図10等に示す従来技
術にあっては、エンジン出力トルクTの変動にかかわら
ずエンジン4の実回転数を安定に保つことができるとと
もに、最高回転数N4よりも低い定格回転数N3でエン
ジン4を回転させることができるので、騒音を抑制させ
ることができる。
【0022】上述した従来技術に相当する公知技術とし
ては、特開平3−213632号公報に示されるものが
ある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上述した図10等に示
す従来の回転数制御装置では、エンジン出力トルクTの
変動にかかわらず実エンジン回転数を無負荷時の最高回
転数N4よりも低い定格回転数N3とすることができる
ので騒音を抑制できる。しかしながら、本来出し得るエ
ンジン回転数である最高回転数N4よりも低い回転数に
常時保つことから、図9に示すメインポンプ5の吐出量
に制約を受け、このため作業の種類によっては望ましい
作業性が得られないことがある。
【0024】例えば、当該油圧ショベルで実施されるア
ームクラウド操作とか、加速動作終了後の旋回操作など
の軽負荷時、例えばエンジン出力トルクTが図12のT
1となるような時でも、実エンジン回転数が最高回転数
N4よりも低い定格回転数N3であることから、メイン
ポンプ5の吐出量を増量させることができず、このため
該当する操作の速度が遅くなり、作業性の向上を見込め
ない問題がある。
【0025】本発明は、上記した従来技術における実状
からなされたもので、その目的は、騒音を抑制できると
ともに、メインポンプの吐出量を増量させることができ
るポンプ駆動エンジンの回転数制御装置を提供すること
にある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ポンプを駆動するエンジンの目標回転数
を指示する回転数指示手段と、上記エンジンの実回転数
を制御する回転数調整装置と、上記ポンプの吐出圧を検
出する圧力検出手段と、上記回転数指示手段から出力さ
れる信号、及び上記圧力検出手段から出力される信号を
入力し、上記回転数調整装置を作動させる目標エンジン
回転数を出力する制御をおこなうとともに、実エンジン
回転数とエンジン出力トルクとの関係における当該エン
ジン出力トルクの変化に対しての当該実エンジン回転数
の描く軌跡を、上記エンジンの構造に伴って決定される
無負荷時の最高回転数よりも低い回転数領域内に位置す
るように予め設定する回転数軌跡設定手段を含むコント
ローラとを備えたポンプ駆動エンジンの回転数制御装置
において、上記コントローラに含まれる上記回転数軌跡
設定手段が、上記実エンジン回転数を、上記エンジン出
力トルクが最大の時の実エンジン回転数である定格回転
数よりも高くさせ得るように、上記軌跡を設定する設定
手段からなる構成にしてある。
【0027】このように構成した本発明にあっては、基
本的には、コントローラに含まれる回転数軌跡設定手段
によって実エンジン回転数が描く軌跡を、無負荷時の最
高回転数よりも低い領域内に保持するので、エンジンの
回転数の上昇が制限され騒音を抑制することができる。
また特に、回転数軌跡設定手段により、実エンジン回転
数を定格回転数よりも高くさせ得るようにしてあること
から、軽負荷時等のようにエンジン出力トルクが小さい
場合でも、定格回転数よりも高い実エンジン回転数とす
ることができ、ポンプの吐出量を増量させることができ
る。
【0028】なお、上述した回転数軌跡設定手段は、上
記エンジン出力トルクが所定の小さな値であるときの実
エンジン回転数を、上記定格回転数に一致させるように
上記軌跡を設定する設定手段から成るものであってもよ
い。
【0029】また、上述した回転数軌跡設定手段は、上
記エンジン出力トルクが所定の小さな値であるときの実
エンジン回転数を、上記定格回転数よりも低くさせるよ
うに上記軌跡を設定する設定手段から成るものであって
もよい。
【0030】また、上述した回転数軌跡設定手段は、上
記エンジン出力トルクが所定の小さな値であるときの実
エンジン回転数を、上記定格回転数よりも高くさせるよ
うに上記軌跡を設定する設定手段から成るものであって
もよい。
【0031】このようなポンプ駆動エンジンの回転数制
御装置は、ポンプから吐出される圧油に応じて駆動する
作業機を有する機械、例えばブームやアームを有する油
圧ショベルに設けるのに好適である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下,本発明のポンプ駆動エンジ
ンの回転数制御装置の実施形態を図に基づいて説明す
る。
【0033】図1は本発明の第1実施形態の要部を形成
するコントローラの構成を示すブロック図、図2は図1
に示す第1実施形態によって得られる実エンジン回転数
・エンジン出力トルク特性を示す図である。なお、本実
施形態及び後述する各実施形態も例えば前述した図9に
示すような油圧駆動装置に設けられるものであり、当該
油圧駆動装置は、例えば油圧ショベルに備えられるよう
になっている。したがって、以下の説明にあっては、必
要に応じて前述した図9に示す符号を用いて説明をおこ
なう。
【0034】また、図1は前述した図10に対応させて
描いてあり、図2は前述した図12に対応させて描いて
ある。図1,2において前述したものと同等のものは同
じ符号で示してある。
【0035】はじめに、前述と重複するが、この第1実
施形態のポンプ駆動エンジン回転数制御装置の概略構成
について説明する。
【0036】この第1実施形態も、メインポンプ5を駆
動するエンジン4の目標回転数を指示する回転数指示手
段、すなわちスロットル2と、メインポンプ5の吐出圧
を検出する圧力検出手段、すなわちポンプ圧力センサ9
と、エンジン4に供給される燃料の噴射量を調節するガ
バナ4aと、このガバナ4aを回動させるモータ3とを
備えている。ガバナ4aとモータ3とにより、エンジン
4の実回転数を制御するいわゆるメカガバナから成る回
転数調整装置が構成されている。また、この回転数調整
装置を構成するモータ3を作動させる目標エンジン回転
数を出力する制御をおこなうとともに、実エンジン回転
数とエンジン出力トルクTとの関係における当該エンジ
ン出力トルクTの変化に対しての当該実エンジン回転数
の描く軌跡を、エンジン4の構造に伴なって決定される
無負荷時の最高回転数N4よりも低い回転数領域内に位
置するように予め設定する回転数軌跡設定手段を含むコ
ントローラ1を備えている。
【0037】このコントローラ1は、図1に示すよう
に、ポンプ圧力センサ9で検出されたポンプ吐出圧Pに
応じた大きさのポンプ入力トルクTpを求めて出力する
関数発生器1bと、この関数発生器1bから出力された
ポンプ入力トルクTpに応じたエンジン出力トルクTを
求める演算器1cと、この演算器1cから出力されたエ
ンジン出力トルクTに応じた大きさのエンジン回転数演
算値NAを求めて出力する関数発生器1f1と、スロッ
トル2から出力された指示信号、すなわちスロットル電
圧Vに応じた大きさのエンジン回転数演算値NBを求め
て出力する関数発生器1aと、関数発生器1f1から出
力されたエンジン回転数演算値NAと関数発生器1aか
ら出力されたエンジン回転数演算値NBのうちの小さい
方の値を選択して目標エンジン回転数とし、この目標エ
ンジン回転数に相当する駆動信号をモータ3に出力する
選択器1eとを備えている。
【0038】上述した関数発生器1f1は、実エンジン
回転数の描く軌跡を、無負荷時の最高回転数N4よりも
小さい回転数領域内に位置するように予め設定するとと
もに、実エンジン回転数を、エンジン出力トルクTが最
大の時の実エンジン回転数である定格回転数N3よりも
高くさせ得るように、上述の軌跡を設定する回転数軌跡
設定手段を構成している。
【0039】同図1に示すように、関数発生器1f1の
エンジン出力トルクTとエンジン回転数演算値NAとの
関係は、エンジン出力トルクTがたとえばTmin、T
3、T1、T2、Tmaxと増加するに伴って、エンジ
ン回転数演算値NAが、Nr1、Nr2、Nr3、Nr
4と上に凸の曲線状に増加する関係にしてある。
【0040】このような関数発生器1f1を設けたこと
により、この第1実施形態にあっては、同図1に示すよ
うに、エンジン出力トルクTがTminのときは、ガバ
ナ位置Dに比べて低いガバナ位置Aとして、エンジン回
転数演算値NAをNr1と低い値となるように設定して
ある。すなわち、図2のTminのラインと、ガバナ位
置Aのラインとの交点が定格回転数N3に一致するよう
に予め設定されている。
【0041】そして、エンジン出力トルクTがTmin
よりもわずかに大きくなったT3のときには、ガバナ位
置Aよりも高くなるもののガバナ位置Dに比べて低いガ
バナ位置Bとして、エンジン回転数演算値NAをNr1
より高いNr2となるように設定してある。このとき、
同図1の関数発生器1f1のエンジン出力トルクTとエ
ンジン回転数演算値NAの関係が上に凸の曲線であるこ
とにより、図2のT3のラインとガバナ位置Bのライン
の交点である実エンジン回転数23は、定格回転数N3
より大きく、最高回転数N4より小さいN5となる。
【0042】また、エンジン出力トルクTがT3よりも
大きいT1のときには、ガバナ位置Bよりも高くなるも
ののガバナ位置Dに比べて低いガバナ位置Cとして、エ
ンジン回転数演算値NAをNr2より高いNr3となる
ように設定してある。このとき、前述と同様に同図1の
関数発生器1f1のエンジン出力トルクTとエンジン回
転数演算値NAの関係が上に凸となる曲線の関係である
ことから、図2のT1のラインとガバナ位置Cのライン
の交点である実エンジン回転数は、前述の実エンジン回
転数N5より大きく、最高回転数N4より小さいN6と
なる。
【0043】また、エンジン出力トルクTがT1よりも
大きいT2のときには、ガバナ位置Cよりも高くなる最
高のガバナ位置Dとして、エンジン回転数演算値NAを
Nr3より高いNr4となるように設定してある。すな
わち、同図2のT2のラインとガバナ位置Dのラインの
交点が、前述した実エンジン回転数N6のライン上に位
置するように予め設定されている。
【0044】エンジン出力トルクTがT2からTmax
の間では、関数発生器1f1のエンジン回転数演算値N
AはNr4に保持される。すなわち、同図2の実エンジ
ン回転数N6と定格回転数N3との間の実エンジン回転
数となるように予め設定されている。
【0045】図2の22は、この第1実施形態における
エンジン回転数軌跡を示している。
【0046】このように構成した第1実施形態では、図
9に示すエンジン4の駆動によりメインポンプ5から圧
油を吐出させて該当する作業をおこなつている間、ポン
プ圧力センサ9によってポンプ吐出圧Pが検出され、コ
ントローラ1の関数発生器1bでポンプ吐出圧Pに応じ
たポンプ入力トルクTpが求められ、このポンプ入力ト
ルクTpに応じて演算器1cでエンジン出力トルクTが
求められ、関数発生器1f1でエンジン出力トルクTに
応じたエンジン回転数演算値NAが求められる。ここ
で、スロットル2がフル操作され関数発生器1aでエン
ジン回転数演算値NBがNr4となっているような場合
には、選択器1eでは主に小さい方の値を形成するエン
ジン回転数演算値NAが目標エンジン回転数として選択
され、該当する値の駆動信号がモータ3に出力される。
これによりモータ3が駆動してガバナ4aを適宜回動さ
せ、エンジン4に供給される燃料の噴射量が調節され
る。この調節に応じてエンジン4の実回転数が制御され
る。
【0047】なお、スロットル2によって出力されたス
ロットル電圧が例えばV1で、エンジン回転数演算値N
BがNr1よりも小さくなるNminとなるような場合
には、エンジン回転数演算値NBが目標エンジン回転数
として選択され、該当する値の駆動信号がモータ3に出
力される。これにより上述のようにモータ3が駆動し、
ガバナ4aが適宜回動し、燃料噴射量が調節され、実エ
ンジン回転数が例えば負荷によりエンストを生じない最
小回転数であるアイドル回転数に制御される。
【0048】このように構成した第1実施形態にあって
は、図2のエンジン回転数軌跡22で示すように、エン
ジン出力トルクTの変動にかかわらず、実エンジン回転
数を、無負荷時に得られる最高回転数N4よりも低い回
転数とすることができ、これにより騒音を抑制でき、オ
ペレータや当該油圧ショベルの周囲に与える不快感を軽
減できる。
【0049】また、当該油圧ショベルで実施されるアー
ムクラウド操作とか、加速動作終了後の旋回操作などの
軽負荷時、たとえばエンジン出力トルクTが図2のT1
となるときでも、実エンジン回転数を定格回転数N3よ
り大きいN6とすることができる。これによりメインポ
ンプ5の吐出量を増量させることができ、該当する動作
の速度を速くして、作業性を向上させることができる。
【0050】図3は本発明の第2実施形態の要部を形成
するコントローラの構成を示すブロック図、図4は図3
に示す第2実施形態によって得られる実エンジン回転数
・エンジン出力トルク特性を示す図である。
【0051】この第2実施形態は、コントローラ1に含
まれる回転数軌跡設定手段、すなわち関数発生器1f2
だけが、前述した第1実施形態と異なっている。他の構
成は前述した第1実施形態と同等である。
【0052】この第2実施形態における関数発生器1f
2は、実エンジン回転数の描く軌跡を、無負荷時の最高
回転数N4よりも小さい回転数領域内に位置するように
予め設定するとともに、実エンジン回転数を、定格回転
数N3よりも高くさせ得るように、かつ、エンジン出力
トルクが所定の小さな値、すなちT4の時の実エンジン
回転数を、定格回転数N3よりも低くさせるように、上
述の軌跡を設定するものである。
【0053】同図3に示すように、関数発生器1f2の
エンジン出力トルクTとエンジン回転数演算値NAの関
係は、エンジン出力トルクTがたとえばT4,T3,T
1と増加するに従って、エンジン回転数演算値NAが、
Nr5,Nr2,Nr3と上に凸の曲線状に増加し、エ
ンジン出力トルクTがT1からT2と増加するに従っ
て、エンジン回転数演算値NAが、Nr3からNr4に
直線的に、すなわち比例して増加し、エンジン出力トル
クTがT2からTmaxと増加するに従って、一定のエ
ンジン回転数Nr4をとる関係となっている。
【0054】このような関数発生器1f2を設けたこと
により、この第2実施形態にあっては、同図3に示すよ
うに、エンジン出力トルクTがT4のときには、ガバナ
位置Dに比べて低いガバナ位置A1、すなわち前述した
第1実施形態に係る図2に示すガバナ位置Aよりもさら
に低いガバナ位置A1として、エンジン回転数演算値N
Aを前述した第1実施形態に係る図1の関数発生器1f
1のNr1よりもさらに低いNr5となるように設定し
てある。すなわち、図4のT4のラインと、ガバナ位置
A1のラインとの交点である実エンジン回転数25が、
定格回転数N3よりも低いN7となるように予め設定さ
れている。
【0055】エンジン出力トルクTがT4よりも大きい
T3のときには、ガバナ位置A1よりも高くなるものの
ガバナ位置Dに比べて低いガバナ位置Bとして、エンジ
ン回転数演算値NAをNr5より高いNr2となるよう
に設定してある。このとき、同図3の関数発生器1f2
中に示すエンジン出力トルクTとエンジン回転数演算値
NAの関係が上に凸の曲線であることにより、図4のT
3のラインとガバナ位置Bのラインの交点である実エン
ジン回転数は、定格回転数N3より大きく、最高回転数
N4より小さいN5となる。
【0056】また、エンジン出力トルクTがT3よりも
大きいT1のときには、ガバナ位置Bよりも高くなるも
ののガバナ位置Dに比べて低いガバナ位置Cとして、エ
ンジン回転数演算値NAをNr2より高いNr3となる
ように設定してある。このとき、前述と同様に同図3の
関数発生器1f2中に示すエンジン出力トルクTとエン
ジン回転数演算値NAの関係が上に凸の曲線であること
から、図2のT2のラインとガバナ位置Cのラインの交
点である実エンジン回転数は、前述の実エンジン回転数
N5より大きく、最高回転数N4より小さいN6とな
る。
【0057】また、エンジン出力トルクTがT1からT
2の間では、エンジン回転数演算値NAはNr3からN
r4の間で比例的に増加するようになっている。すなわ
ち、図4のT2のラインとガバナ位置Dのラインの交点
である実エンジン回転数が、前述したN6上に位置する
ように予め設定されている。
【0058】エンジン出力トルクがT2からTmaxの
間では、エンジン回転数演算値NAはNr4に保持され
る。すなわち、図4の実エンジン回転数N6と定格回転
数N3との間の実エンジン回転数となるように予め設定
されている。
【0059】図4の24は、この第2実施形態における
エンジン回転数軌跡を示している。
【0060】このように構成した第2実施形態にあって
も、前述した第1実施形態におけるのと同様に、騒音の
抑制による不快感の軽減と、メインポンプ5の吐出量の
増量による作業性の向上を実現できる。特に、エンジン
出力トルクTが所定の小さい値であるT4のときには、
実エンジン回転数を定格回転数N3よりもさらに小さな
回転数N7とすることができ、騒音の抑制に貢献し、当
該油圧ショベルの非操作時の燃費を低減させることがで
きる。
【0061】図5は本発明の第3実施形態の要部を形成
するコントローラの構成を示すブロック図、図6は図5
に示す第3実施形態によって得られる実エンジン回転数
・エンジン出力トルク特性を示す図である。
【0062】この第3実施形態も、コントローラ1に含
まれる回転数軌跡設定手段、すなわち関数発生器1f3
だけが、前述した第1,第2実施形態と異なっている。
他の構成は前述した第1,第2実施形態と同等である。
【0063】この第3実施形態における関数発生器1f
3は、実エンジン回転数の描く軌跡を、無負荷時の最高
回転数N4よりも小さい回転数領域内に位置するように
予め設定するとともに、実エンジン回転数を、定格回転
数N3よりも高くさせ得るように、かつ、エンジン出力
トルクが所定の小さい値、すなわちT3の時の実エンジ
ン回転数を、定格回転数N3よりも高くさせるように、
上述の軌跡を設定するものである。
【0064】同図5に示すように、関数発生器1f3の
エンジン出力トルクTとエンジン回転数演算値NAとの
関係は、エンジン出力トルクTが、前述した図10に示
す関数発生器1dのエンジン出力トルクTの最小値Tm
inよりもわずかに大きいT3、T3より大きいT1、
T1より大きいT2と増加するに従って、エンジン回転
数演算値NAが、Nr2,Nr3,Nr4と直線的に、
すなわち比例して増加し、エンジン出力トルクTがT2
からTmaxと増加するに従って、一定のエンジン回転
数演算値Nr4をとる関係となっている。
【0065】このような関数発生器1f3を設けたこと
により、この第3実施形態にあっては、同図5に示すよ
うに、エンジン出力トルクTが所定の小さな値T3のと
きには、ガバナ位置Dに比べて低いガバナ位置Bとし
て、エンジン回転数演算値NAを、Nr2となるように
設定してある。すなわち、図6のT3のラインと、ガバ
ナ位置Bのラインとの交点である実エンジン回転数27
が、定格回転数N3よりもわずかに高いN5となるよう
に予め設定されている。
【0066】エンジン出力トルクTがT3よりも大きく
なったT1のときには、ガバナ位置Bよりも高くなるも
ののガバナ位置Dに比べて低いガバナ位置Cとして、エ
ンジン回転数演算値NAをNr2より高いNr3となる
ように設定してある。このとき、同図5の関数発生器1
f3中に示すエンジン出力トルクTとエンジン回転数演
算値NAの関係が比例関係であることにより、図6のT
1のラインと、ガバナ位置Cのラインの交点は、前述し
た実エンジン回転数N5のライン上に位置する。すなわ
ち、このときの実エンジン回転数はN5に保たれる。
【0067】また、エンジン出力トルクTがT1よりも
大きいT2のときには、ガバナ位置Dとして、エンジン
回転数演算値NAをNr3より高いNr4となるように
設定してある。このとき、前述したように同図5の関数
発生器1f3中に示すエンジン出力トルクTとエンジン
回転数演算値NAの関係が比例関係であることにより、
図6のT2のラインと、ガバナ位置Dのラインの交点
は、実エンジン回転数N5のライン上に位置する。この
ときも実エンジン回転数はN5に保たれる。
【0068】エンジン出力トルクTがT2からTmax
の間では、エンジン回転数演算値NAはNr4に保持さ
れる。すなわち、図6の実エンジン回転数N5と定格回
転数N3との間の実エンジン回転数となるように予め設
定されている。
【0069】図6の26は、この第3実施形態における
エンジン回転数軌跡を示している。
【0070】このように構成した第3実施形態にあって
も、前述した第1実施形態におけるのと同様に、騒音の
抑制による不快感の軽減と、メインポンプ5の吐出量の
増量による作業性の向上を実現できる。特に、エンジン
出力トルクTが比較的小さいT1前後にあっては、エン
ジン出力トルクTの変動にかかわらず、実エンジン回転
数がN5に保たれることから、メインポンプ5の吐出量
を安定して供給でき、微操作作業等において精度の高い
作業を実現できる。
【0071】図7は本発明の第4実施形態の要部を形成
するコントローラの構成を示すブロック図である。
【0072】この第4実施形態では、メインポンプが複
数、例えば2つのポンプから成り、それぞれのポンプの
吐出圧を検出するポンプ圧センサを設けてある。コント
ローラ1は、2つのポンプ圧センサから出力されるポン
プ吐出圧のうちの大きい方を選択する選択器1gを備
え、この選択器1gで選択されたポンプ吐出圧Pが関数
発生器1bに出力されるようになっている。その他の構
成は前述した第1実施形態と同等である。
【0073】このように複数のメインポンプを備えた第
4実施形態であっても、メインポンプの吐出圧のうちの
最大のものを選択することにより、前述した第1実施形
態と同等の作用効果が得られる。
【0074】図8は本発明の第5実施形態の要部を形成
するコントローラの構成を示すブロック図である。
【0075】この第5実施形態では、コントローラ1
が、ポンプ吐出圧Pに基づいてメインポンプ5の押しの
け容積qを求める演算をおこなう関数発生器1hと、ポ
ンプ吐出圧P、及び関数発生器1hから出力される押し
のけ容積qに基づいてポンプ入力トルクTpを演算する
演算器1iとを備え、この演算器1iで演算されたポン
プ入力トルクTpが、演算器1cに出力されるようにな
っている。その他の構成は前述した第1実施形態と同等
である。
【0076】このようにポンプ入力トルクTpを、ポン
プ吐出圧Pと押しのけ容積qとから演算するように構成
したものも、前述した第1実施形態と同等の作用効果が
得られる。
【0077】なお、上記各実施形態にあっては、エンジ
ン4の実回転数を制御する回転数調整装置を、モータ3
とガバナ4aによって構成してあるが、本発明は、この
ように構成することには限られず、電子ガバナによって
構成してもよい。
【0078】
【発明の効果】本願の各請求項に係る発明によれば、騒
音を抑制できるとともに、メインポンプの吐出量を増量
させることができ、これにより騒音による不快感を軽減
できるとともに、従来に比べて作業性を向上させること
ができる。
【0079】特に請求項3に係る発明によれば、騒音の
抑制にさらに貢献するとともに、非操作時の燃費を低減
させることができる。
【0080】また、請求項4に係る発明によれば、微操
作を伴う作業等において精度の高い作業を実現させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプ駆動エンジンの回転数制御装置
の第1実施形態の要部を形成するコントローラの構成を
示すブロック図である。
【図2】図1に示す第1実施形態によって得られる実エ
ンジン回転数・エンジン出力トルク特性を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2実施形態の要部を形成するコント
ローラの構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示す第2実施形態によって得られる実エ
ンジン回転数・エンジン出力トルク特性を示す図であ
る。
【図5】本発明の第3実施形態の要部を形成するコント
ローラの構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示す第3実施形態によって得られる実エ
ンジン回転数・エンジン出力トルク特性を示す図であ
る。
【図7】本発明の第4実施形態の要部を形成するコント
ローラの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第5実施形態の要部を形成するコント
ローラの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の対象とするポンプ駆動エンジンの回転
数制御装置が備えられる油圧駆動装置の一例を示す油圧
回路図である。
【図10】従来のポンプ駆動エンジンの回転数制御装置
の要部を形成するコントローラの構成を示すブロック図
である。
【図11】図9に示す油圧駆動装置において得られるポ
ンプ吐出圧・ポンプ押しのけ容積特性、及びポンプ吐出
圧・ポンプ入力トルク特性を示す図である。
【図12】図10に示す従来技術によって得られる実エ
ンジン回転数・エンジン出力トルク特性を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コントローラ 1a 関数発生器 1b 関数発生器 1c 演算器 1e 選択器 1f1 関数発生器(回転数軌跡設定手段) 1f2 関数発生器(回転数軌跡設定手段) 1f3 関数発生器(回転数軌跡設定手段) 1g 選択器 1i 演算器 1h 関数発生器 2 スロットル(回転数指示手段) 3 モータ(回転数調整装置) 4 エンジン 4a ガバナ(回転数調整装置) 5 メインポンプ 20 定格回転ポイント 22 エンジン回転数軌跡 24 エンジン回転数軌跡 26 エンジン回転数軌跡
フロントページの続き (72)発明者 西村 正雄 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 豊岡 司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 平田 東一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 多原 晃司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB06 AC06 BA01 CA02 DA04 DB02 3G093 AA10 AA14 BA32 DA01 DB27 EA03 EB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプを駆動するエンジンの目標回転数
    を指示する回転数指示手段と、上記エンジンの実回転数
    を制御する回転数調整装置と、上記ポンプの吐出圧を検
    出する圧力検出手段と、 上記回転数指示手段から出力される信号、及び上記圧力
    検出手段から出力される信号を入力し、上記回転数調整
    装置を作動させる目標エンジン回転数を出力する制御を
    おこなうとともに、実エンジン回転数とエンジン出力ト
    ルクとの関係における当該エンジン出力トルクの変化に
    対しての当該実エンジン回転数の描く軌跡を、上記エン
    ジンの構造に伴って決定される無負荷時の最高回転数よ
    りも低い回転数領域内に位置するように予め設定する回
    転数軌跡設定手段を含むコントローラとを備えたポンプ
    駆動エンジンの回転数制御装置において、 上記コントローラに含まれる上記回転数軌跡設定手段
    は、上記実エンジン回転数を、上記エンジン出力トルク
    が最大の時の実エンジン回転数である定格回転数よりも
    高くさせ得るように、上記軌跡を設定する設定手段であ
    ることを特徴とするポンプ駆動エンジンの回転数制御装
    置。
  2. 【請求項2】 上記回転数軌跡設定手段は、上記エンジ
    ン出力トルクが所定の小さな値であるときの実エンジン
    回転数を、上記定格回転数に一致させるように上記軌跡
    を設定する設定手段であることを特徴とする請求項1記
    載のポンプ駆動エンジンの回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 上記回転数軌跡設定手段は、上記エンジ
    ン出力トルクが所定の小さな値であるときの実エンジン
    回転数を、上記定格回転数よりも低くさせるように上記
    軌跡を設定する設定手段であることを特徴とする請求項
    1記載のポンプ駆動エンジンの回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 上記回転数軌跡設定手段は、上記エンジ
    ン出力トルクが所定の小さな値であるときの実エンジン
    回転数を、上記定格回転数よりも高くさせるように上記
    軌跡を設定する設定手段であることを特徴とする請求項
    1記載のポンプ駆動エンジンの回転数制御装置。
  5. 【請求項5】 油圧ショベルに備えられることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載のポンプ駆動エンジ
    ンの回転数制御装置。
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