JP2001203826A - 通信端末 - Google Patents

通信端末

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JP2001203826A
JP2001203826A JP2000012731A JP2000012731A JP2001203826A JP 2001203826 A JP2001203826 A JP 2001203826A JP 2000012731 A JP2000012731 A JP 2000012731A JP 2000012731 A JP2000012731 A JP 2000012731A JP 2001203826 A JP2001203826 A JP 2001203826A
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JP2000012731A
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English (en)
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Shuzo Ishii
秀三 石井
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】独居の高齢者など観察対象者の生活行動を継続
的に観察し、異常が発生した際に遠隔の受信端末へ警報
を発信する目的に適する通信端末であって、操作者が常
に監視テレビの画面を観察し続ける必要がなく、観察対
象者のプライバシーを侵害することも少ない構成を実現
する。 【解決手段】観察対象者の生活場所である背景画像と、
リアルタイムに撮影・更新されるリアルタイム画像との
差分検出を行い、所定の時間内の差分検出回数が、あら
かじめ作成した正常な生活状態における回数データ(時
刻に対する差分検出回数の表データ)から許容値を超え
て外れる場合に、遠隔の肉親へ自動的に電話発信し警報
を伝える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、監視すべき被写体
の動きが予め設定した基準幅を外れる動きをした場合に
この状態を受信端末へ報知する通信端末に関し、特に独
居する高齢者など観察対象者の生活行動を継続的に観察
し、観察結果から何らかの異常が認められた際に遠隔の
受信端末へ警報を発して観察対象者に異常が生じたこと
を知らせる用途に適する通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、日本を含む先進各国では核家族
化、老齢化が急速に進行し、高齢の肉親をやむを得ず一
人住まいさせるケースも多くなっている。
【0003】離れて暮らしていながらも、毎日変わりな
く暮らしているか、健康に異常がないか等、独居者の安
否を確認したい場合、従来は電話でのコミュニケーショ
ンが一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、独居する肉親
が毎日元気に暮らしているかどうかを知るために、毎日
電話をかけることはかける方も負担となるとともに、電
話を受ける独居者も負担が大きくなり、電話の距離によ
っては通信費コストも無視できなくなる。
【0005】さらに、電話は相手が応答し会話が成立し
て初めて情報が伝達されるものであるから、呼び出しに
応じない状態が発生した時に、独居者に異常が生じたの
か、あるいは単に外出して不在なのか確認することがで
きなかった。
【0006】またインターネット通信網やモバイルギア
(携帯通信端末)など通信手段の発達により、電話のよ
うに相手先の電話番号を入力し会話を行うことによらず
とも、少ない数のボタン押しや、マウスクリックなど簡
単な操作で通信を行うことが可能な手段も登場してきて
いる。
【0007】しかし、独居の高齢者は上記のような高度
の通信機器を操作することは一般に不得手であり、独居
者がこれらの通信機器を用いた安否を問い合わせる通信
に応答をしたり、あるいは自ら発信操作を行うことは現
実には難しく、これら電話に代わる機器を用いて、独居
者の安否の確認を行うことも困難であった。
【0008】また、防犯あるいは安全確認の目的で、監
視カメラシステムが従来から用いられている。従来の監
視カメラシステムでは、監視すべきエリアを継続的に撮
影するテレビカメラなどの撮影手段と、撮影手段が撮影
した画像を伝送路を経由して送信する送信手段と、送信
された画像を受信して表示するテレビモニター等の表示
手段とを有する構成が一般的である。
【0009】この種の監視カメラシステムを用いて、上
記の、独居の高齢者の安否を確認する手段として用いよ
うとすると、解決すべき以下の課題が存在した。
【0010】まず、監視カメラシステムは遠方の独居者
の撮影画像を表示するのみであり、異常が有るのか無い
のかを判断するのはシステムを操作する人間であるの
で、肉親などの観察実行者が常時テレビモニターを観察
し続ける必要があった。
【0011】しかし独居者の肉親といえども職業や家事
を行なうために常時監視カメラの画像を観察し続けるこ
とは困難であり、また警備会社など業者に監視カメラ画
像の観察を委託した場合には、大きな費用を要すること
も考えられる。
【0012】さらに、従来の監視カメラシステムを独居
者の安否確認用途に用いた場合のより深刻な問題とし
て、観察対象者の生活映像が常に誰かによって観察され
ているのでプライバシーが侵害され精神的な苦痛が大き
い、という問題があった。
【0013】また上記の監視カメラシステムの一種とし
て、差分カメラシステムが実用化されている。従来の差
分カメラシステムの一例は、あらかじめ監視対象の背景
を撮影して背景画像として記録しておき、リアルタイム
で撮影する画像と背景画像との差分(画像情報の差異)
を算出し、差分がある画素、すなわち背景画像と異なる
被写体を写した画素を抽出し、抽出した画像のみを遠隔
の表示手段へ伝送する構成である。
【0014】上記の差分カメラシステムを上記の独居観
察対象者の安否確認用として用いた場合、独居の高齢者
など観察対象者が背景から分離・抽出されて表示される
ので、テレビモニターでの観察はより容易になるもの
の、抽出された独居の高齢者が平常の生活を送っている
のか、異常な緊急を要する状態にあるのか判断するのは
人間であることに変わりなく、上記の監視カメラシステ
ムが有する課題を解決するものではなかった。
【0015】本発明は上記の状況に鑑みてなされたもの
で、独居の高齢者などの安否を遠隔から確認するために
観察対象者の生活行動を継続的に観察し、前記観察対象
者の生活行動が通常と異なるときに、遠隔の受信端末へ
警報を発して前記観察対象者に異常が生じたことを知ら
せる目的に適した通信端末であって、観察実行者である
端末の操作者が常時表示画像を観察することなく観察対
象者の生活行動の異常を発見し、警報を発する構成とす
ることにより、観察実行者である操作者の負担が小さ
く、観察対象者のプライバシーを侵害することも無い構
成とするために、「監視すべき被写体の動きが予め設定
した基準幅を外れる動きをした場合には、この状態を受
信端末へ報知する通信端末であって、前記被写体の背景
を予め撮影記録した背景画像と、前記被写体及び前記背
景を共に撮影記録しかつ更新されるリアルタイム画像と
の差分の画像を検出する差分検出手段(差分検出回路
040)と、前記差分検出手段(040)の出力を所定
時刻から所定回数サンプリングして、前記差分の画像を
サンプリングできたサンプリング数を計数する計数手段
(CPU 080)と、前記基準幅に収まる前記被写体
の動きの場合において、計数した前記サンプリング数の
情報を格納した動き判定情報テーブルを保持する保持手
段(メモリ 100)と、前記計数手段(080)によ
り計数された前記サンプリング数を、前記動き判定情報
テーブルに格納してある前記サンプリング数と比較し、
両者の差が前記基準幅を外れた場合の値であることを検
出して前記受信端末へ報知する検出手段(080)とを
有することを特徴とする通信端末。」と、「監視すべき
被写体の動きが予め設定した基準幅を外れる動きをした
場合には、この状態を受信端末へ報知する通信端末であ
って、前記被写体の背景を予め撮影記録した背景画像
と、前記被写体及び前記背景を共に撮影記録しかつ更新
されるリアルタイム画像との差分の画像を検出する差分
検出手段(差分検出回路 040)と、前記差分検出手
段(040)の出力をサンプリングして、前記リアルタ
イム画像における前記差分の画像をサンプリングできた
ポイントを全て含む検出領域の大きさを算出する算出手
段(CPU 080)と、前記基準幅に収まる前記被写
体の動きの場合における前記検出領域の大きさの情報を
記録した動き判定情報を保持する保持手段(メモリ 1
00)と、前記算出手段(080)により算出された前
記検出領域の大きさを、前記動き判定情報と比較し、両
者の差が前記基準幅を外れた場合の値であることを検出
して前記受信端末へ報知する検出手段(080)とを有
することを特徴とする通信端末。」とを提供することを
発明の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本願の請求項1に記載の発明は、「監視すべき被
写体の動きが予め設定した基準幅を外れる動きをした場
合には、この状態を受信端末へ報知する通信端末であっ
て、前記被写体の背景を予め撮影記録した背景画像と、
前記被写体及び前記背景を共に撮影記録しかつ更新され
るリアルタイム画像との差分の画像を検出する差分検出
手段(差分検出回路 040)と、前記差分検出手段
(040)の出力を所定時刻から所定回数サンプリング
して、前記差分の画像をサンプリングできたサンプリン
グ数を計数する計数手段(CPU 080)と、前記基
準幅に収まる前記被写体の動きの場合において、計数し
た前記サンプリング数の情報を格納した動き判定情報テ
ーブルを保持する保持手段(メモリ 100)と、前記
計数手段(080)により計数された前記サンプリング
数を、前記動き判定情報テーブルに格納してある前記サ
ンプリング数と比較し、両者の差が前記基準幅を外れた
場合の値であることを検出して前記受信端末へ報知する
検出手段(080)とを有することを特徴とする通信端
末。」を提供する。
【0017】さらに上記の課題を解決するために、本願
の請求項2に記載の発明は、「監視すべき被写体の動き
が予め設定した基準幅を外れる動きをした場合には、こ
の状態を受信端末へ報知する通信端末であって、前記被
写体の背景を予め撮影記録した背景画像と、前記被写体
及び前記背景を共に撮影記録しかつ更新されるリアルタ
イム画像との差分の画像を検出する差分検出手段(差分
検出回路 040)と、前記差分検出手段(040)の
出力をサンプリングして、前記リアルタイム画像におけ
る前記差分の画像をサンプリングできたポイントを全て
含む検出領域の大きさを算出する算出手段(CPU 0
80)と、前記基準幅に収まる前記被写体の動きの場合
における前記検出領域の大きさの情報を記録した動き判
定情報を保持する保持手段(メモリ 100)と、前記
算出手段(080)により算出された前記検出領域の大
きさを、前記動き判定情報と比較し、両者の差が前記基
準幅を外れた場合の値であることを検出して前記受信端
末へ報知する検出手段(080)とを有することを特徴
とする通信端末。」を提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図8を用いて本発
明に係る一実施の形態である通信端末の説明を行う。
【0019】本実施の形態は、遠方に住む肉親を観察対
象者とした場合を例にしており、前もって通信端末を観
察対象者の住居に設置する了解を得ており、プライバシ
ー侵害には抵触しない使用方法を前提としている。
【0020】本実施の形態においては、「監視すべき被
写体の動きが予め設定した基準幅を外れる動きをした場
合には、この状態を受信端末へ報知する通信端末であっ
て、前記被写体の背景を予め撮影記録した背景画像と、
前記被写体及び前記背景を共に撮影記録しかつ更新され
るリアルタイム画像との差分の画像を検出する差分検出
手段(差分検出回路 040)と、前記差分検出手段
(040)の出力を所定時刻から所定回数サンプリング
して、前記差分の画像をサンプリングできたサンプリン
グ数を計数する計数手段(CPU 080)と、前記基
準幅に収まる前記被写体の動きの場合において、計数し
た前記サンプリング数の情報を格納した動き判定情報テ
ーブルを保持する保持手段(メモリ 100)と、前記
計数手段(080)により計数された前記サンプリング
数を、前記動き判定情報テーブルに格納してある前記サ
ンプリング数と比較し、両者の差が前記基準幅を外れた
場合の値であることを検出して前記受信端末へ報知する
検出手段(080)とを有することを特徴とする通信端
末。」あるいは、「監視すべき被写体の動きが予め設定
した基準幅を外れる動きをした場合には、この状態を受
信端末へ報知する通信端末であって、前記被写体の背景
を予め撮影記録した背景画像と、前記被写体及び前記背
景を共に撮影記録しかつ更新されるリアルタイム画像と
の差分の画像を検出する差分検出手段(差分検出回路
040)と、前記差分検出手段(040)の出力をサン
プリングして、前記リアルタイム画像における前記差分
の画像をサンプリングできたポイントを全て含む検出領
域の大きさを算出する算出手段(CPU 080)と、
前記基準幅に収まる前記被写体の動きの場合における前
記検出領域の大きさの情報を記録した動き判定情報を保
持する保持手段(メモリ 100)と、前記算出手段
(080)により算出された前記検出領域の大きさを、
前記動き判定情報と比較し、両者の差が前記基準幅を外
れた場合の値であることを検出して前記受信端末へ報知
する検出手段(080)とを有することを特徴とする通
信端末。」としたことを特徴とする。
【0021】図1は本実施の形態の通信端末のブロック
図であり、図2はその内部構造を説明するための模式的
な斜視図である。
【0022】図1のブロック図において、レンズ(01
0)を取り付けた撮像デバイス(020)は、小型のデ
ジタルカメラなどに用いられるCMOSイメージャなど
の撮像デバイスで、約10〜30万画素の解像度を有し
ている。
【0023】撮像デバイス(020)の映像信号出力
は、デジタル化された輝度信号と色差信号の組み合わせ
で、一般的にY/Cr/Cbとして知られている。FP
GA(フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ)
(030)内の回路ブロックで、差分検出回路(04
0)では定刻毎に更新する、背景を撮影した基準となる
背景画像と、リアルタイムで入力するリアルタイム画像
との差分を比較演算する手段を有しており、この回路ブ
ロックの出力は差分が検出された画面エリア矩形領域の
左上座標と右下座標である。
【0024】図3は、差分検出回路(040)の動作原
理を説明するための、画像の模式図である。図3(A)
は基準となる背景画像であり、椅子のみが表示されてい
る。図3(B)はリアルタイム画像であり、背景画像の
椅子に加え、男性が一人写っているので、この男性が写
っている画素が背景画像とリアルタイム画像との差分と
なる。
【0025】図1における差分検出回路(040)がC
PUバス(090)へ出力する差分検出情報は、図3
(C)で表しているように、図3(B)で男性が写って
いた画素をエリア区分し、その矩形領域の左上座標(1
1、3)と右下座標(14,13)を出力する。
【0026】CPU(080)は、差分検出回路(04
0)から得た差分検出エリア情報に、時計機能を有する
リアルタイムクロック(120)から得る年、月、日、
週、時、分、秒の時間情報を組み合わせ、メモリ(10
0)に存在するサンプリング・ファイルへ追加する。
【0027】図6は本実施の形態の通信端末において、
サンプリング間隔など様々なユーザによる設定を行なう
ための設定画面である。図6の設定画面は、観察者側す
なわち遠隔地にいる肉親側のパーソナルコンピュータ画
面に表示され、設定値は公衆網を経て通信端末へ伝送さ
れる。
【0028】図6の設定画面において、サンプリング間
隔(1)は、差分検出を行なう時間間隔である。時間帯
単位時間(2)は、差分が検出された度数を計数する時
間間隔である。アラーム適用時間帯(3)(4)(5)
は、検出された差分度数とあらかじめ作成された生活パ
ターンデータ(動き判定情報テーブル)との比較を行な
い異常があるか否かの判断を行なう時間帯である。
【0029】警告しきい値(7)は、検出された度数が
生活パターンデータ中の度数に対してこれ以上相違があ
れば警告状態とする、という許容値である。警告累積ア
ラームしきい値(8)は、警告状態がこの回数以上累積
した場合には遠隔の受信端末(不図示)へアラーム(警
報)を発信するしきい値である。アラーム通知先(1
1)は、アラームが発信される受信端末の電話番号であ
る。
【0030】図4は、図6の設定画面における(1)
で、サンプリング間隔を60秒単位と設定した場合の、
差分演算結果と時間情報が蓄積されたサンプリング・フ
ァイルの一例である。
【0031】例えば図4における第1行目は、2002
年の9月23日、数字で表現する曜日(『1』で月曜
日)、10時00分00秒に左上ブロック座標(8.
6)、右上ブロック座標(14.10)の矩形領域に差
分が検出されたことを意味し、1行が1回のサンプリン
グである。また、座標が00−00で表わされているの
は差分検出がなかったことを意味する。
【0032】サンプリング間隔を60秒単位とした場
合、1日24時間で1440サンプルがサンプリング・
ファイルに集まることとなる。図5はサンプリング・フ
ァイルに集まった24時間分の差分検出サンプリングの
結果をクラス単位時間(図6における時間帯単位時間
(2)に等しい)毎に差分検出度数をヒストグラム化し
た分布のイメージであり、図6の設定画面の(2)にお
いて、時間帯単位時間を30分に設定している場合であ
る。
【0033】CPU(080)は、差分検出の結果をこ
のヒストグラムの形で記録しているわけではなく、1日
のクラス単位時間と差分検出度数をファイリングしてい
る状況を説明上イメージするための図として図示した。
【0034】次にCPU(080)は、1日で得られた
クラス単位時間毎の差分検出度数を、観察開始日から累
計しており、クラス時間単位毎に1日検出された平均度
数値のテーブルを有している。クラス単位時間の属する
時刻と、差分検出度数の平均値とを対照にテーブルにし
たデータを生活パターンデータ(動き判定情報テーブ
ル)と称し、図7に示す。生活パターンデータは図1中
のメモリ(100)に記録保持される。
【0035】また、土曜日、日曜日など、観察対象者の
生活パターンが異なる曜日がある場合は、図6の設定画
面の(10)における『特定曜日を個別に統計する』欄
を『する』に設定し、次段で曜日を設定して特定曜日を
指定することで、図7のクラス単位時間ごとの平均値テ
ーブルは通常曜日と特定曜日とで2種類できることとな
る。
【0036】図6の設定画面では、(3)のアラーム適
用時間帯が09:30〜10:00と設定され、
(4)のアラーム適用時間帯が12:00〜13:0
0と設定され、(5)のアラーム適用時間帯が15:
00〜16:00と設定され、(6)のアラーム適用時
間帯が設定なし、と設定されている。
【0037】これらが意味するところは、図5において
差分検出度数がカウントされている時間帯であり、例え
ば観察対象の人物が必ず在宅しており、本発明による端
末が設置されている部屋にいる確率が高い時間帯を設定
している。
【0038】本実施の形態の端末では、観察による差分
検出度数により『警告』と『アラーム』の2段階で観察
レベル、すなわち通信端末が判断する観察対象者の異常
のレベルを設定している。
【0039】例えば、図6の設定画面で、(7)の『警
告しきい値(クラス単位時間)』に5度以上と設定さ
れ、(8)の『警告累積アラームしきい値』でアラーム
とする回数を3回以上と設定してあり、(9)の『警告
を日毎にリセットする』が『する』にチェックしてある
場合に、図8に示す、ある1日を観察した差分検出結果
が得られたとする。
【0040】CPU(080)は、図7のクラス単位時
間帯ごとの平均回数を示すテーブル(生活パターンデー
タ)を元に『警告』と『アラーム』の観察レベルを判断
を行い、判断する時刻帯としては図6に設定した
(3)、(4)、(5)の時刻帯が有効になっている。
【0041】図8の、ある1日の差分検出度数結果にお
いて、クラス単位時間帯10:00における度数は8度
であり、図7の生活パターンデータ中の平均度数12度
との差は4度であって、図6の(7)『警告しきい値
(クラス単位時間)』に設定した5度以上という設定値
には満たない。
【0042】同様にして、図8の10:30のクラス単
位時間帯と11:00のクラス単位時間帯における差分
検出度数も、5度以上の変化はない。
【0043】次に図8の11:30のクラス単位時間帯
における図7の平均値との差は12度であるため、『警
告』レベルである。同様に図8の12:00のクラス単
位時間帯と12:30のクラス単位時間帯における図7
の平均値との差は、それぞれ19度と18度であるた
め、これらも『警告』レベルである。
【0044】こうして、図8の11:30と12:00と
12:30のクラスが連続して『警告』レベルとなった
ため、図6の設定ファイル(8)の『警告累積アラーム
しきい値』に設定してある3回に達したため、レベルが
『アラーム』となる。
【0045】CPU(080)は、『アラーム』レベル
に達すると、図6の(11)に設定した『アラーム通知
先』の電話番号を元に、通信コネクタ(130)に接続
された公衆網(140)へ、通信インタフェース(11
0)を使用して発呼し、メモリ(100)にあらかじめ
デジタル録音された緊急メッセージを再生する。上記の
手順を経て通信端末は、監視すべき被写体(ここでは独
居者)の動きが予め設定した基準幅を外れる動きをした
時に、受信端末へその旨を報知する動作を行なう。
【0046】また、図1および図2に図示した緊急スイ
ッチ(070)は、独居の高齢者などの観察対象者に緊
急の事態が発生し、電話をかける余裕もない場合に、観
察対象者自身が前記緊急スイッチ(070)を押下する
だけで、図6の(11)に設定した『アラーム通知先』
の電話番号を元に、通信コネクタ(130)に接続され
た公衆網(140)へ、通信インタフェース(110)
を使用して発呼し、観察者へ向けてメモリ(100)に
あらかじめデジタル録音された緊急メッセージを再生す
るための構成となっている。
【0047】また、本端末は観察対象者のプライヴァシ
ー保護を重視するため、アラーム時に限り遠隔の観察実
行者が観察対象者の画像を受信することを許可してい
る。
【0048】上記のように本実施の形態における通信端
末は、別居している肉親がいる場合、あるいは寝たきり
老人を巡回介護する介護士などが離れている場合など
に、遠方にいながら緊急事態を検知することを可能にし
ている。
【0049】また、撮像素子からの映像情報に基づいて
観察対象者の生活パターンを記録し、毎日毎時の変化を
観察する単機能に徹した構成であるので、小型で安価な
通信端末として実現することができる。
【0050】次に、本実施の形態において、図1及び図
2に示したハードウェア構成と同一の構成を用い、異な
る制御を行なうように構成した例を説明する。
【0051】先に説明した、図4のサンプリング・ファ
イルにおいて、差分検出回路(040)が検出した差分
検出領域である左上ブロック座標(8.6)と右上ブロ
ック座標(14.10)から、矩形領域の大きさをCP
U(080)が算出する。さらにCPU(080)は、
予め算出記録された、観察対象者が通常の動作を行なっ
た際の上記矩形領域の大きさのデータである動き判定情
報と、上記のリアルタイムの矩形領域の大きさとを比較
し、所定の許容値異常の差があれば、遠隔の受信端末へ
報知する制御を行なう。なお、上記の矩形領域は、差分
が発生したポイントを全て含んだ、最小の矩形領域とな
っている。
【0052】本例では、上記の構成のほかに、先に説明
した、差分検出の度数のみを対象として変化を判断する
構成に更に差分矩形領域の大きさから判断する制御を加
えることで、例えば自宅療養中の患者を観察対象者とし
た場合に、動きの大きさの変化から病状の変化を検知
し、異常が発生した場合に警報を発することなどが可能
となる構成としてもよい。
【0053】本実施の形態においてはこの他にも次のよ
うに構成することも考えられる。すなわち先に説明した
誤検出を避けるため幅を持たせた差分検出アルゴリズム
に対して、例えば本来なら観察対象者が就寝する寝室に
本通信端末を設置した場合、撮影する被写体照度が低い
ために時間帯によっては就寝中の観察対象者の動きが捉
えられないことも考えられる。
【0054】このような場合に赤外線センサを用いて観
察対象者を撮影することで、本通信端末の観察エリア内
に観察対象者が居るかどうかを判断する構成とすること
も可能である。その場合、赤外線センサの検出結果を加
えた生活行動パターンのテーブルを作成することで、状
況の変化に敏感に対応した観察が可能となる。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
「監視すべき被写体の動きが予め設定した基準幅を外れ
る動きをした場合には、この状態を受信端末へ報知する
通信端末であって、前記被写体の背景を予め撮影記録し
た背景画像と、前記被写体及び前記背景を共に撮影記録
しかつ更新されるリアルタイム画像との差分の画像を検
出する差分検出手段(差分検出回路 040)と、前記
差分検出手段(040)の出力を所定時刻から所定回数
サンプリングして、前記差分の画像をサンプリングでき
たサンプリング数を計数する計数手段(CPU 08
0)と、前記基準幅に収まる前記被写体の動きの場合に
おいて、計数した前記サンプリング数の情報を格納した
動き判定情報テーブルを保持する保持手段(メモリ 1
00)と、前記計数手段(080)により計数された前
記サンプリング数を、前記動き判定情報テーブルに格納
してある前記サンプリング数と比較し、両者の差が前記
基準幅を外れた場合の値であることを検出して前記受信
端末へ報知する検出手段(080)とを有することを特
徴とする通信端末。」あるいは、「監視すべき被写体の
動きが予め設定した基準幅を外れる動きをした場合に
は、この状態を受信端末へ報知する通信端末であって、
前記被写体の背景を予め撮影記録した背景画像と、前記
被写体及び前記背景を共に撮影記録しかつ更新されるリ
アルタイム画像との差分の画像を検出する差分検出手段
(差分検出回路 040)と、前記差分検出手段(04
0)の出力をサンプリングして、前記リアルタイム画像
における前記差分の画像をサンプリングできたポイント
を全て含む検出領域の大きさを算出する算出手段(CP
U 080)と、前記基準幅に収まる前記被写体の動き
の場合における前記検出領域の大きさの情報を記録した
動き判定情報を保持する保持手段(メモリ 100)
と、前記算出手段(080)により算出された前記検出
領域の大きさを、前記動き判定情報と比較し、両者の差
が前記基準幅を外れた場合の値であることを検出して前
記受信端末へ報知する検出手段(080)とを有するこ
とを特徴とする通信端末。」として構成したので、独居
の高齢者など観察対象者の生活行動に何らかの異常が発
生した場合に、遠隔の肉親が警報を受け取り異常の発生
を知ることができるとともに、観察実行者である端末の
操作者が常時表示画像を観察することなく観察対象者の
生活行動の異常を発見し、警報を発する構成とすること
により、観察実行者である操作者の負担が小さく、観察
対象者のプライバシーを侵害することも少ない構成を実
現する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である通信端末のブロ
ック図である。
【図2】 本発明の一実施の形態である通信端末の内部
構成を説明するための模式的な斜視図である。
【図3】 本発明の一実施の形態である通信端末が行な
う差分画像処理を説明するための画像の摸式図である。
【図4】 本発明の一実施の形態である通信端末の差分
検出回路が生成する差分データの一例である。
【図5】 本発明の一実施の形態である通信端末が検出
した差分検出度数のヒストグラムの一例である。
【図6】 本発明の一実施の形態である通信端末におけ
る設定画面である。
【図7】 本発明の一実施の形態である通信端末におけ
る生活パターンデータの一例である。
【図8】 本発明の一実施の形態である通信端末が検
出、計数した差分検出度数データの一例である。
【符号の説明】
040 差分検出回路(差分検出手段) 080 CPU(計数手段、算出手段、検出手段) 100 メモリ(保持手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 311 H04Q 9/00 311K Fターム(参考) 5C054 AA01 AA05 CA04 CC02 CE16 CG06 CH03 DA09 EA03 FC01 FC13 FE28 FF03 GA04 GB15 HA00 5C087 AA02 AA04 AA09 AA10 AA37 BB12 BB72 DD03 DD24 EE18 FF01 FF04 FF05 FF19 FF20 FF23 GG02 GG07 GG08 GG18 GG19 GG24 GG29 GG30 GG31 GG37 GG46 GG70 GG83 5K048 AA05 BA10 BA34 DC07 EA11 EB13 EB15 FB09 5K101 KK13 KK19 NN06 NN18 NN21 RR12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視すべき被写体の動きが予め設定した基
    準幅を外れる動きをした場合には、この状態を受信端末
    へ報知する通信端末であって、 前記被写体の背景を予め撮影記録した背景画像と、前記
    被写体及び前記背景を共に撮影記録しかつ更新されるリ
    アルタイム画像との差分の画像を検出する差分検出手段
    と、 前記差分検出手段の出力を所定時刻から所定回数サンプ
    リングして、前記差分の画像をサンプリングできたサン
    プリング数を計数する計数手段と、 前記基準幅に収まる前記被写体の動きの場合において、
    計数した前記サンプリング数の情報を格納した動き判定
    情報テーブルを保持する保持手段と、 前記計数手段により計数された前記サンプリング数を、
    前記動き判定情報テーブルに格納してある前記サンプリ
    ング数と比較し、両者の差が前記基準幅を外れた場合の
    値であることを検出して前記受信端末へ報知する検出手
    段とを有することを特徴とする通信端末。
  2. 【請求項2】監視すべき被写体の動きが予め設定した基
    準幅を外れる動きをした場合には、この状態を受信端末
    へ報知する通信端末であって、 前記被写体の背景を予め撮影記録した背景画像と、前記
    被写体及び前記背景を共に撮影記録しかつ更新されるリ
    アルタイム画像との差分の画像を検出する差分検出手段
    と、 前記差分検出手段の出力をサンプリングして、前記リア
    ルタイム画像における前記差分の画像をサンプリングで
    きたポイントを全て含む検出領域の大きさを算出する算
    出手段と、 前記基準幅に収まる前記被写体の動きの場合における前
    記検出領域の大きさの情報を記録した動き判定情報を保
    持する保持手段と、 前記算出手段により算出された前記検出領域の大きさ
    を、前記動き判定情報と比較し、両者の差が前記基準幅
    を外れた場合の値であることを検出して前記受信端末へ
    報知する検出手段とを有することを特徴とする通信端
    末。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8674836B2 (en) 2009-10-06 2014-03-18 Funai Electric Co., Ltd. Security system including abnormality determination of activities of a monitored person and electronic photo frame

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8674836B2 (en) 2009-10-06 2014-03-18 Funai Electric Co., Ltd. Security system including abnormality determination of activities of a monitored person and electronic photo frame

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