JP2001179207A - ダイオキシン類を吸着した廃活性炭の処理方法 - Google Patents
ダイオキシン類を吸着した廃活性炭の処理方法Info
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- JP2001179207A JP2001179207A JP37048099A JP37048099A JP2001179207A JP 2001179207 A JP2001179207 A JP 2001179207A JP 37048099 A JP37048099 A JP 37048099A JP 37048099 A JP37048099 A JP 37048099A JP 2001179207 A JP2001179207 A JP 2001179207A
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Abstract
イオキシン類が含まれていることが社会問題となってい
る。このような問題に対し、従来、煙道中に活性炭を噴
霧して排ガス中のダイオキシン吸着して除去する方法が
採用されているが、ダイオキシン類を吸着した廃活性炭
を処理するためには、廃活性炭を高度な密閉雰囲気下で
酸欠状態で加熱してダイオキシン類を分解することが必
要とされており、酸欠状態を保持するための特別な設備
が必要となったり、設備投資や設備の維持コストが高く
つくという問題があった。 【解決手段】 本発明方法は、ダイオキシン類を吸着し
た廃活性炭に、燐系化合物、アルミニウム化合物、カル
シウム化合物より選ばれた少なくとも1種を添加して2
00〜600℃で加熱処理することを特徴とするダイオ
キシン類を吸着した廃活性炭の処理方法である。
Description
吸着した廃活性炭の処理方法に関する。
ミ、産業廃棄物等の焼却によって生じる排ガス中には、
SOx 、NOx、塩化水素、重金属等の種々の有害物質
が含まれており、特にダイオキシン類等の有毒な塩素化
合物が多く含まれている場合があることが、近年、大き
な社会問題となっている。
にダイオキシン類と呼ぶ。)は非常に安定な物質で水に
溶けず、半永久的に毒性が消失しないことから、その強
い毒性と相俟って環境汚染対策の重要化学物質とされて
いる。ゴミ焼却場において廃棄物、特にプラスチック廃
棄物を焼却処理した際に生成する可能性の高いダイオキ
シン類の生成量を低減化させるためには、従来、煙道に
活性炭粉末を噴霧する等により、燃焼によって生じた排
ガスを活性炭と接触させて排ガス中のダイオキシン類を
活性炭に吸着させた後、バグフィルターを通過させて活
性炭を排ガス中から分離することにより、排ガス中から
ダイオキシン類を除去する方法が採用されている。
キシン類を吸着した活性炭は、そのまま投棄処理すると
重大な環境問題を生じる虞れがあるため、加熱処理して
ダイオキシン類を分解してから投棄する等の方法が採用
されている。従来、ダイオキシン類を加熱して分解する
方法としては、非通り抜け系において酸欠状態で加熱す
る方法(特公平6−38863号公報)が、効率よくダ
イオキシン類を分解処理できる方法とされている。しか
しながら、この方法では酸欠状態にしないとダイオキシ
ン類を有効に分解し得ないとともに、酸欠状態を得るに
は、閉鎖系において或いは不活性ガス雰囲気中で作業し
て空気の侵入を排除する等の方法を採用する必要があ
り、加熱処理装置に高い気密構造が要求されるため、設
備投資や設備の保守等に高いコストがかかるという問題
があった。また、上記方法では、ダイオキシン類等の塩
素化芳香族化合物を加熱分解しても、塩素と芳香族化合
物の段階までしか分解されないものが存在する虞れがあ
り、このような塩素と芳香族化合物が加熱条件下で結合
してダイオキシン類等が再度生成される虞れもあった。
されたもので、酸欠状態で加熱することを必須とする従
来法のような特別な処理装置や煩雑な操作を必要とせず
に、活性炭に吸着されたダイオキシン類を低コストで効
率良く加熱分解することのできる、ダイオキシン類を吸
着した廃活性炭の処理方法を提供することを目的とす
る。
シン類を吸着した廃活性炭の処理方法は、ダイオキシン
類を吸着した廃活性炭に、燐系化合物、アルミニウム化
合物、カルシウム化合物より選ばれた少なくとも1種を
添加して200〜600℃で加熱処理することを特徴と
する。
合物としては、例えば次亜燐酸ナトリウム、次亜燐酸カ
リウム、次亜燐酸カルシウム、次亜燐酸マグネシウム、
次亜燐酸アンモニウム等の次亜燐酸類;亜燐酸、亜燐酸
カルシウム、亜燐酸ナトリウム、亜燐酸カリウム、亜燐
酸マグネシウム、亜燐酸アンモニウム、亜燐酸水素カル
シウム、亜燐酸水素カリウム、亜燐酸水素ナトリウム、
亜燐酸水素マグネシウム等の亜燐酸類;燐酸カルシウ
ム、燐酸ナトリウム、燐酸カリウム、燐酸アンモニウム
等の燐酸類が挙げられる。またアルミニウム化合物とし
ては、燐酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化アルミニウム、硝酸アルミニウム、ア
ルミノシリカゲル等が、カルシウム化合物としては、水
酸化カルシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム等が
挙げられる。これらの化合物は2種以上を適宜混合して
用いることができる。上記した化合物のなかでも、次亜
燐酸塩、アルミニウム化合物が好ましい。
カルシウム化合物の少なくとも1種を廃活性炭に対して
添加する量は、これらの化合物の合計量で、廃活性炭重
量の0.01〜50重量%が好ましく、特に1〜5重量
%が好ましい。
廃活性炭を加熱処理するためには、密閉型の加熱炉、炉
内に大気(空気)の流入、流出が自由な開放型の加熱炉
のいずれも使用することができる。加熱炉としては例え
ば、角窯、丸窯、輸窯等の単独窯、トンネルキルン、ロ
ータリーキルン等の半連続窯又は連続窯を使用すること
ができる。廃活性炭を加熱する温度は200〜600℃
であるが、300〜500℃がより好ましい。また加熱
処理時間は、通常10〜120分程度であるが、30〜
60分程度が好ましい。
炉内をあえて酸欠状態に保持する必要はないが、加熱工
程中に加熱炉内が酸欠状態となったとしても何ら問題は
ない。
しては、例えば、ゴミ焼却場において廃棄物を焼却した
際に生じる排ガス中に含まれるダイオキシン類を吸着す
る目的で、煙道に噴霧して使用した活性炭や、バグフィ
ルター通過後の排ガスを通過させる吸着塔に充填して使
用した活性炭のように、ダイオキシン類を吸着した廃活
性炭が挙げられる。
明する。
ガス中のダイオキシン類を吸着するために使用した廃活
性炭(ダイオキシン類吸着量400ng/g含有)に、
表1に示す化合物を添加し、ロータリーキルン中で同表
に示す温度、時間加熱処理した。処理後の廃活性炭に吸
着されて残留するダイオキシン類濃度を測定した結果を
表2に示す。加熱処理後の廃活性に吸着残留されている
ダイオキシン類の量は、廃棄物処理におけるダイオキシ
ン類標準測定分析マニュアル(平成9年2月、厚生省生
活衛生局水道環境部環境整備課)の灰試料分析法に準じ
て溶媒に抽出し、溶媒中に抽出されたダイオキシン類濃
度をGC−MS分析によって測定した。尚、実施例1〜
5は、加熱処理中、ロータリーキルン内に外部から酸素
が供給されるようにして加熱処理した。また比較例1、
2は加熱処理開始前に、ロータリーキルン内に窒素ガス
を供給してロータリーキルン内の酸素と置換した後、酸
欠状態のまま加熱処理を行った。
ば、ゴミや産業廃棄物を焼却した際に生じる排煙中のダ
イオキシン類を吸着するため等に用いた廃活性炭を効率
よく処理することができ、加熱炉内を酸欠状態に保持し
て加熱処理を行わなくても、廃活性炭に吸着されている
ダイオキシン類を効果的に分解することができる。この
ため本発明方法は、加熱処理の際に酸欠状態を保持する
必要のある従来法に比べ、設備投資が少なくて済み、経
済的に効率良く処理を行うことができる効果を有する。
Claims (1)
- 【請求項1】 ダイオキシン類を吸着した廃活性炭に、
燐系化合物、アルミニウム化合物、カルシウム化合物よ
り選ばれた少なくとも1種を添加して200〜600℃
で加熱処理することを特徴とするダイオキシン類を吸着
した廃活性炭の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37048099A JP2001179207A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | ダイオキシン類を吸着した廃活性炭の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37048099A JP2001179207A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | ダイオキシン類を吸着した廃活性炭の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001179207A true JP2001179207A (ja) | 2001-07-03 |
Family
ID=18497021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37048099A Pending JP2001179207A (ja) | 1999-12-27 | 1999-12-27 | ダイオキシン類を吸着した廃活性炭の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001179207A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005238049A (ja) * | 2004-02-25 | 2005-09-08 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 固体状廃棄物処理方法及び廃棄物埋立処理場の再生方法 |
JP2005246345A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 固体状廃棄物処理方法及び廃棄物埋立処理場の再生方法 |
JP2017018903A (ja) * | 2015-07-13 | 2017-01-26 | 太平洋セメント株式会社 | 廃活性炭の再生処理方法及び加炭材の製造方法 |
-
1999
- 1999-12-27 JP JP37048099A patent/JP2001179207A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005238049A (ja) * | 2004-02-25 | 2005-09-08 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 固体状廃棄物処理方法及び廃棄物埋立処理場の再生方法 |
JP2005246345A (ja) * | 2004-03-08 | 2005-09-15 | Miyoshi Oil & Fat Co Ltd | 固体状廃棄物処理方法及び廃棄物埋立処理場の再生方法 |
JP2017018903A (ja) * | 2015-07-13 | 2017-01-26 | 太平洋セメント株式会社 | 廃活性炭の再生処理方法及び加炭材の製造方法 |
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