JP2001174703A - 可変焦点距離レンズ系 - Google Patents

可変焦点距離レンズ系

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JP2001174703A
JP2001174703A JP36135399A JP36135399A JP2001174703A JP 2001174703 A JP2001174703 A JP 2001174703A JP 36135399 A JP36135399 A JP 36135399A JP 36135399 A JP36135399 A JP 36135399A JP 2001174703 A JP2001174703 A JP 2001174703A
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JP
Japan
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lens
lens group
focal length
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JP36135399A
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English (en)
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Motoyuki Otake
基之 大竹
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広角端状態で80度を超える画角を包括しなが
らも、近距離合焦可能な小型のズームレンズを提供する
こと。 【解決手段】物体側より順に、正屈折力の第1レンズ群
G1と、負屈折力の第2レンズ群G2と、正屈折力の第
3レンズ群G3と、負屈折力の第4レンズ群G4とを有
し、第1レンズ群G1と第4レンズ群G4との間に開口
絞りSを有し、広角端状態から望遠端状態までレンズ位
置状態が変化する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ
群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レン
ズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レ
ンズ群G4との間隔が減少するように、第1レンズ群G
1乃至第4レンズ群G4の各レンズ群が物体側へ移動
し、第2レンズ群G2は、物体側に凹面を向けた負レン
ズL21を第2レンズ群の中でもっとも物体側に有し、
かつ近距離合焦時に物体側へ移動し、所定の条件式を満
足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変焦点距離レン
ズ系、特に、広角端状態において80度を超える画角を
包括することが可能な可変焦点距離レンズ系に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズシャッター式カメラに対する市場
のニーズは携帯性に優れることである。この携帯性は小
型であること、軽量であることに分類される。撮影レン
ズの長さがカメラ本体の大きさに影響し、レンズ径がカ
メラ本体の高さと横幅に影響するので、撮影レンズ系を
小さくすることが特にカメラの小型化に影響を与えてき
た。
【0003】ズームレンズは被写体により近づいた撮影
が可能であり、撮影者に自由度を与えることができるた
め、ズームレンズを標準装備するカメラが主流になって
きた。そして、望遠端状態の焦点距離が大きいほど被写
体に近付いた撮影が可能になるので、望遠端状態での焦
点距離が長くなるように変倍比が高まる傾向がある。
【0004】レンズシャッター式カメラに用いられるズ
ームレンズは、レンズ系のもっとも像側に負レンズ群を
配置して、この負レンズ群よりも物体側に配置されるレ
ンズ群によって形成される像を拡大する、所謂、望遠型
の屈折力配置となっていた。特に、変倍比が高いレンズ
系では3つ以上の可動レンズ群で構成される、所謂、多
群ズームレンズを用いて高変倍化したズームレンズが主
流であった。
【0005】これら多群ズームレンズの具体的なレンズ
構成の代表例の一つとして、物体側より順に、正屈折力
を有する第1レンズ群と、正屈折力を有する第2レンズ
群と、負屈折力を有する第3レンズ群との3つのレンズ
群で構成される、正・正・負3群型のレンズ構成が知ら
れている。また、他の例としては、物体側より順に、正
屈折力を有する第1レンズ群と、負屈折力を有する第2
レンズ群と、正屈折力を有する第3レンズ群と、負屈折
力を有する第4レンズ群との4つのレンズ群で構成され
る、正・負・正・負4群型のレンズ構成が知られてい
る。正・負・正・負4群型のレンズ構成は、例えば、特
開昭60−57814号公報に開示されたレンズ系、ま
た、正・正・負3群型のレンズ構成は特開平5−264
903号公報に開示されたレンズ系などが知られてい
る。
【0006】また、近年のレンズシャッター式カメラ
は、標準仕様としてオートフォーカス機能を備えてい
る。
【0007】オートフォーカス機構は、被写***置を検
出する検出系と、検出系の出力に基づき駆動量を算出す
る演算系と、フォーカス群を駆動する駆動系と、フォー
カスを行った際に発生する諸収差の変動が補正できた光
学系とを組合わせて構成されている。
【0008】オートフォーカス機能を装備することが標
準化されるに従って、合焦動作の高速化が図られてきて
いる。合焦動作を高速化するためには、仕事量(=重量
×移動量)を減らすことが肝要である。
【0009】撮影者がシャッターボタンを押してから実
際に露出(露光)が行われるまでの時間差(タイムラ
グ)が大きいと、撮影者が違和感を感じてしまう。この
ため、タイムラグが小さいほど軽快に撮影が行えるので
好ましい。
【0010】フォーカス群の移動量が小さく、かつレン
ズが小型である方が合焦動作を高速に行うことができ
る。このため、合焦動作におけるタイムラグを小さくす
るためには、このために適切な構成の光学系を提供する
ことが重要である。
【0011】従来からズームレンズにおけるフォーカシ
ング方法には、以下の3つの方式が知られている。 (A)1群繰出し方式 (B)インナーフォーカス方式 (C)リアーフォーカス方式 ここで、(A)の1群繰出し方式は、もっとも物体側の
レンズ群が移動し、(C)のリアーフォーカス方式は、
もっとも像側のレンズ群が移動し、(B)のインナーフ
ォーカス方式は、その中間のレンズ群が移動するタイプ
である。
【0012】ところで、レンズシャッター式カメラは一
眼レフ式カメラに比較して、一般に低価格であり、ま
た、携帯性に優れたり、あるいは取り扱いが簡単であ
る。このため、レンズシャッター式カメラのユーザー層
は、家族写真や旅行写真を目的とする一般層の占める割
合が高く、より生活に密着しているといえる。このた
め、撮影する被写体の位置が、撮影者から比較的近い場
合が多い傾向にある。
【0013】上述したように、長焦点のズームレンズ
は、被写体の位置が遠い場合に有用である。このため、
望遠端状態とは逆に、広角端状態での焦点距離が短く、
広画角を包括した撮影レンズの開発も行われてきてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多群ズームレンズを用いた場合、望遠端状態での焦点距
離を長くするのに比べて、レンズ径の小型化を維持した
まま広角端状態での焦点距離を短くするのは非常に難し
かった。
【0015】広い画角を包括する撮影レンズは、開口絞
りを通過し、レンズ群を通過する軸外光束が光軸から離
れてしまう。また同時に、より広い画角を包括すると周
辺光量が減少しやすいので、充分な周辺光量を確保する
ためにはレンズ径が大きくなりやすく、小型化には不向
きであった。
【0016】前記特開昭60−57814号公報に開示
されたレンズ系では、広角端状態での画角が狭かった。
また、特開平5−264903号公報に開示されたレン
ズ系では、小型化が充分図れていなかった。
【0017】正・正・負3群型や正・負・正・負4群型
等の多群ズームレンズは、1群やもっとも像側の負レン
ズ群のレンズ径が他のレンズ群に比べて大きい。このた
め、レンズ径が大きな群を移動させる(A)の1群繰出
し方式や(C)のリアーフォーカス方式、はカメラの小
型化に不利であり、オートフォーカス機能(合焦動作)
の高速化も難しかった。
【0018】本発明は上記問題にかんがみてなされたも
のであり、広角端状態で80度を超える画角を包括しな
がらも、近距離合焦可能な小型のズームレンズを提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、物体側より順に、正屈折力を有する第1レ
ンズ群と、負屈折力を有する第2レンズ群と、正屈折力
を有する第3レンズ群と、そして負屈折力を有する第4
レンズ群とを有し、前記第1レンズ群と前記第4レンズ
群との間に開口絞りを有し、広角端状態から望遠端状態
までレンズ位置状態が変化する際に、前記第1レンズ群
と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ
群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レン
ズ群と前記第4レンズ群との間隔が減少するように、前
記第1レンズ群乃至前記第4レンズ群の各レンズ群が物
体側へ移動して、前記第2レンズ群が物体側に凹面を向
けた負レンズをそのもっとも物体側に配置するととも
に、近距離合焦時に物体側へ移動して、以下の条件式
(1)と(2)とを満足することを特徴とする可変焦点
距離レンズ系を提供する。 (1) 1.8<f1/(fw・ft)1/2<3.6 (2) 0.15<DW23/fw<0.25 但し、 f1:前記第1レンズ群の焦点距離、 fw:前記可変焦点距離レンズ系の広角端状態における
焦点距離、 ft:前記可変焦点距離レンズ系の望遠端状態における
焦点距離、 DW23:広角端状態における第2レンズ群のもっとも物
体側のレンズ面と開口絞りとの距離をそれぞれ示してい
る。
【0020】
【発明の実施の形態】従来より可変焦点距離レンズ系
は、レンズ系のもっとも物体側に正屈折力を有するレン
ズ群を配置する正先行型と、負屈折力を有するレンズ群
を配置する負先行型とに大別される。
【0021】正先行型ズームレンズは、主に画角が狭
く、画面対角長と比較して焦点距離が長いレンズ系に用
いられ、レンズ全長を短縮する場合に適している。ま
た、負先行型ズームレンズは主に画角が広いレンズ系に
用いられている。
【0022】負先行型ズームレンズは、広角端状態で、
もっとも物体側に配置される第1レンズ群を通過する軸
外光束が光軸に近い高さを通過するのでレンズ径の小型
化を図ることができる。しかし、変倍比を高めると望遠
端状態において、第1レンズ群の像側に配置される第2
レンズ群を軸上光束が広がって通過するので、画面中心
部で所定の光学性能を確保するのが難しかった。
【0023】そこで、本発明においては、レンズ系のも
っとも物体側に正屈折力を有する第1レンズ群を配置
し、その像側に負屈折力を有する第2レンズ群を配置し
ている。そして、広角端状態では第1レンズ群と第2レ
ンズ群との間隔を狭めて、第1レンズ群を通過する軸外
光束が離れないようにしつつ、望遠端状態へ向かってレ
ンズ位置状態が変化する際に、第1レンズ群と第2レン
ズ群との間隔を広げて、望遠端状態でのレンズ全長を短
縮化している。
【0024】特に、本発明では広角端状態で充分なバッ
クフォーカスを確保してレンズ径の小型化を図るため
に、第2レンズ群のもっとも物体側に、物体側に凹面を
向けた負レンズを配置している。
【0025】本発明では、第2レンズ群の像側に配置さ
れ、正屈折力を有する第3レンズ群と、さらにその像側
に配置され、負屈折力を有する第4レンズ群との4つの
レンズ群を配置している。
【0026】第2レンズ群の像側に、正屈折力を有する
第3レンズ群を配置して、第1レンズ群から第3レンズ
群までの屈折力を正屈折力として、その像側に配置され
る第4レンズ群で像を拡大してレンズ全長を短縮化して
いる。
【0027】また、広角端状態から望遠端状態までレン
ズ位置状態が変化する際に、第2レンズ群と第3レンズ
群との間隔を狭めることで、望遠端状態でのレンズ全長
を短縮化し、さらに第3レンズ群と第4レンズ群との間
隔を狭めることで、第4レンズ群を通過する軸外光束が
光軸に近づくので変倍による軸外収差の変動を良好に補
正している。
【0028】ところで、広角端状態での画角が大きな光
学系では開口絞りの位置を適切に定めることが重要であ
る。
【0029】本発明では第2レンズ群と第3レンズ群と
の間に開口絞りを配置して、レンズ位置状態が変化する
際に第3レンズ群と共に移動させることにより、広角端
状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化する際
に、第1レンズ群が開口絞りから離れて第1レンズ群を
通過する軸外光束が光軸から離れる。そして、第4レン
ズ群が開口絞りに近づいて第4レンズ群を通過する軸外
光束が光軸に近づく。このように積極的にレンズ群を通
過する軸外光束の高さが変化するレンズ群を配置するこ
とで良好に軸外収差を補正している。
【0030】さらに、開口絞りをこのように配置して、
レンズ径が小さい第2レンズ群を近距離合焦時に移動さ
せることにより、フォーカシング動作の高速化を図るこ
とができる。
【0031】本発明では、以上のように、物体側より順
に、正屈折力を有する第1レンズ群と、負屈折力を有す
る第2レンズ群と、正屈折力を有する第3レンズ群と、
負屈折力を有する第4レンズ群との4つのレンズ群を配
置して、焦点距離がもっとも短い広角端状態から焦点距
離がもっとも長い望遠端状態までレンズ位置状態が変化
する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大
し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第
3レンズ群と第4レンズ群との間隔が減少するように、
各レンズ群が物体側へ移動し、上記のような構成として
いる。この結果、広角端状態で80度を超える画角を包
括しながら、小型で近距離合焦可能なズームレンズを達
成することができている。
【0032】次に、以下に各条件式を説明する。
【0033】条件式(1)は第1レンズ群の焦点距離を
規定する条件式である。
【0034】上述の通り、開口絞りを配置することで第
2レンズ群のレンズ径を小型化できる。しかし、その移
動量が大きいと仕事量を減らすことができない。フォー
カシング時の移動量は、フォーカシング群の横倍率をβ
とするとき、│β│>1の場合、β2/(β2−1)を1
に近づけること、つまり1/βを0に近づけることによ
り移動量が小さくなることが知られている。また、│β
│<1の時、β2/(β2−1)を0に近づけること、つ
まり、βを0に近づけることで移動量が小さくなること
が知られている。
【0035】本発明では第2レンズ群の横倍率を0に近
づけることで移動量を減らしているが、仮に横倍率が0
になる状態とは第1レンズ群の屈折力が0の状態であ
り、これでは望遠端状態でのレンズ全長が大型化してし
まう。そこで、条件式(1)を満足するように第1レン
ズ群の焦点距離を設定することで、望遠端状態でのレン
ズ全長の短縮化とフォーカシング時の移動量を減らすこ
ととの両立化を図っている。
【0036】条件式(1)の上限値を上回った場合、望
遠端状態でのレンズ全長が大型化して好ましくない。逆
に条件式(1)の下限値を下回った場合、フォーカシン
グ時の第2レンズ群の移動量が大きくなってしまう。
【0037】条件式(2)は広角端状態でフォーカシン
グ時に発生する軸外収差の変動を良好に補正するための
条件である。
【0038】条件式(2)の上限値を上回った場合、第
2レンズ群のもっとも物体側のレンズ面を通過する軸外
光束が光軸から離れる。このレンズ面は物体側に凹面を
向けているので、この軸外光束が光軸から離れると急激
に軸外収差が発生してしまうので、所定の光学性能が得
られなくなってしまう。
【0039】本発明においては製造時にも安定した品質
を維持し、また、小型化を実現するために、第2レンズ
群を両凹形状の負レンズ成分と物体側に凸面を向けた正
レンズ成分で構成し、以下の条件式(3)を満足するこ
とが望ましい。 (3) 1.3<(│f2N│+f2P)/fw<2.4 本発明では第2レンズ群を負レンズ成分とその像側に配
置される正レンズ成分で構成することにより、第2レン
ズ群の主点位置を物体側に位置させている。この結果、
広角端状態で第1レンズ群を通過する軸外光束を光軸に
近づけてレンズ径の小型化を図っている。
【0040】条件式(3)は第2レンズ群を構成する負
レンズ成分と正レンズ成分との焦点距離を規定する条件
式である。
【0041】条件式(3)の下限値を下回った場合、負
レンズ成分と正レンズ成分との相互偏心による性能劣化
が大きくなってしまい、安定した品質の製品を市場に提
供できない。
【0042】逆に条件式(3)の上限値を上回った場
合、負レンズ成分と正レンズ成分のそれぞれの屈折力が
弱まるので、第2レンズ群の主点位置が像側に近づい
て、レンズ径の大型化を引き起こしてしまう。
【0043】ところで、本発明においては広角端状態に
おいてさらに良好なる結像性能を得るには以下の条件式
(4)を満足することが望ましく、また望遠端状態での
レンズ全長を短縮するには以下の条件式(5)を満足す
ることが望ましい。 (4) 1.1<(│f2│+f3)/fw<1.4 (5) 0.2<│f4│/ft<0.4 条件式(4)は第2レンズ群と第3レンズ群の焦点距離
を規定する条件式である。
【0044】条件式(4)の上限値を上回った場合、広
角端状態で第1レンズ群及び第4レンズ群を通過する軸
外光束が光軸から離れるのでコマ収差が発生して、画面
周辺部での性能が低下する。逆に、条件式(4)の下限
値を下回った場合、第2レンズ群及び第3レンズ群を通
過する軸外光束が光軸に近づくので、軸上収差と軸外収
差とを独立に補正できず、画面中心での性能と画面周辺
での性能とのバランスが図れない。
【0045】条件式(5)は第4レンズ群の焦点距離を
規定する条件式である。条件式(5)の上限値を上回っ
た場合、望遠端状態でのレンズ全長が充分小型化できず
好ましくない。逆に、条件式(5)の下限値を下回った
場合、望遠端状態第4レンズ群の横倍率が大きくなっ
て、微小な停止誤差で像面位置がフィルム面から大きく
ずれてしまうので好ましくない。
【0046】また、以下に説明する各実施例は4つの可
動レンズ群で構成されるが、各レンズ群の間や隣接した
像側や物体側に屈折力が弱い他のレンズ群を付加するこ
とも容易である。
【0047】本発明においては、別の観点によれば、撮
影を行う際に、高変倍ズームレンズで発生しがちな手ブ
レ等が原因の像ブレによる撮影失敗を防ぐために、ブレ
を検出するブレ検出系と駆動手段とをレンズ系に組み合
わせ、レンズ系を構成するレンズ群のうちの1つのレン
ズ群を全体、またはその一部を偏心レンズ群として偏心
させることができる。そして、ブレをブレ検出系により
検出し、検出されたブレを補正するように駆動手段によ
り偏心レンズ群を偏心させ像をシフトさせて、像ブレを
補正することで防振光学系とすることが可能である。
【0048】
【実施例】以下に、本発明にかかる可変焦点距離レンズ
系の数値実施例について説明する。なお、各実施例にお
いて、非球面は以下の式で表される。
【0049】
【数1】x=cy2/{1+(1−κc221/2}+C
44+C66+… ここで、yは光軸からの高さ、xはサグ量、cは曲率半
径、κは円錐定数、C4,C6,…は非球面係数をそれぞ
れ示している。
【0050】図1は、各実施例にかかる可変焦点距離レ
ンズ系の屈折力配分を示す図である。物体側より順に、
正屈折力を有する第1レンズ群G1と、負屈折力を有す
る第2レンズ群G2と、正屈折力を有する第3レンズ群
G3と、負屈折力を有する第4レンズ群G4とのレンズ
群で構成され、広角端状態より望遠端状態まで焦点距離
が変化する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2
との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G
3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群
G4との間隔が減少するように、すべてのレンズ群が物
体側へ移動する。 (第1実施例)図2は、第1実施例にかかる可変焦点距
離レンズ系のレンズ構成図を示している。第1レンズ群
G1は物体側に凹面を向けた負レンズL11と両凸レン
ズL12とで構成され、第2レンズ群G2は両凹レンズ
L21と物体側に凸面を向けた正レンズL22とで構成
され、第3レンズ群G3は物体側に凸面を向けたメニス
カス形状の負レンズと両凸レンズとの接合正レンズL3
とで構成され、第4レンズ群G4は像側に凸面を向けた
メニスカス形状の正レンズL41と物体側に凹面を向け
たメニスカス形状の負レンズL42とで構成される。
【0051】本実施例では、開口絞りSが第3レンズ群
G3の物体側に配置され、レンズ位置状態が変化する際
に第3レンズ群G3と一緒に移動する。
【0052】表1に、本実施例の諸元の値を掲げる。諸
元表中のfは焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角
を表し、屈折率はd線(λ=587.6nm)に対する値であ
る。また、表中で曲率半径0とは平面を示す。以下、全
ての実施例の諸元値において本実施例と同様の符号を用
いる。
【0053】
【表1】 (全体諸元) f 25.20 〜 38.00 〜 50.00 〜 66.50 FNO 4.10 〜 5.43 〜 6.35 〜 7.50 2ω 83.20 〜 58.54 〜 45.86 〜 35.21° (レンズデータ) 面 曲率半径 間 隔 屈折率 アッベ数 1 -73.9297 0.9000 1.80610 33.28 2 4127.6121 0.1000 1.0 3 32.3347 2.3496 1.58913 61.24 4 -207.2232 (D4) 1.0 5 -20.1825 0.8000 1.80420 46.51 6 23.5388 0.1000 1.0 7 14.3409 1.3390 1.80518 25.46 8 24.8834 (D8) 1.0 9 0.0000 0.8500 1.0 開口絞り 10 15.1345 1.5000 1.92286 20.88 11 9.2552 3.3849 1.74330 49.23 12 -17.6535 (D12) 1.0 13 -32.8888 3.5000 1.68893 31.16 14 -15.3882 2.6668 1.0 15 -9.7543 1.0000 1.77250 49.61 16 -139.0915 (Bf) 1.0 (非球面係数) 第5面,第12面,第13面の各レンズ面は非球面であり、各非球面係数を以 下に示す。 [第5面] κ= 1.000 C4 =-7.9263×10-56 =+1.1903×10-68 =-7.5650×10-810=+1.3919×10-9 [第12面] κ= 3.346 C4 =+1.7152×10-46 =+4.5571×10-78 =+1.9520×10-810=-1.8749×10-10 [第13面] κ=-2.7617 C4 =+7.0681×10-56 =-1.2571×10-68 =+2.2397×10-810=-1.0092×10-10 (可変間隔データ) f 25.2004 38.0013 50.0021 66.5033 D4 2.8376 6.1764 10.1443 14.9116 D8 2.4413 1.9145 1.1651 0.4196 D12 9.2832 4.6885 2.9393 1.4707 BF 7.6344 19.9689 28.8529 39.7095 (フォーカシング時の第2レンズ群の移動量Δ2) ただし、撮影倍率-1/30倍状態に合焦する際の移動量を示す。 f 25.2004 38.0013 50.0021 66.5033 Δ2 0.9375 0.6870 0.5905 0.5205 なお、物体側への移動を正とする。 (条件式対応値) f1=+99.303 f2=-19.747 f3=+12.638 f4=-21.810 f2N=-13.402 f2P=+39.785 (1)f1/(fw・ft)1/2=2.426 (2)DW23/fw=0.186 (3)(│f2N│+f2P)/fw=2.111 (4)(│f2│+f3)/fw=1.285 (5)│f4│/ft=0.328 図3(a),(b),図4(a),(b)は本実施例の
無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、それぞれ
広角端状態(f=25.20)、第1中間焦点距離状態(f
=38.00)、第2中間焦点距離状態(f=50.00)、望遠
端状態(f=66.50)における諸収差図を示す。
【0054】また、図5(a),(b),図6(a),
(b)は本実施例の近距離合焦状態(撮影倍率-1/30
倍)での諸収差図をそれぞれ示し、それぞれ広角端状態
(f=25.20)、第1中間焦点距離状態(f=38.00)、
第2中間焦点距離状態(f=50.00)、望遠端状態(f
=66.50)における諸収差図を示す。
【0055】上記各収差図において、球面収差図中の実
線は球面収差、点線はサイン・コンディションを示し、
yは像高を示し、非点収差図中の実線はサジタル像面、
破線はメリディオナル像面をそれぞれ示している。ま
た、コマ収差図は、像高y=0,10.8,15.1
2,18.34,21.6でのコマ収差を表し、Aは画
角、Hは物体高をそれぞれ示す。
【0056】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることは明らかで
ある。 (第2実施例)図7は、第2実施例にかかる可変焦点距
離レンズ系のレンズ構成図を示している。第1レンズ群
G1は物体側に凹面を向けた負レンズL11と両凸レン
ズL12とで構成され、第2レンズ群G2は両凹レンズ
L21と物体側に凸面を向けた正レンズL22とで構成
され、第3レンズ群G3は物体側に凸面を向けたメニス
カス形状の負レンズと両凸レンズとの接合正レンズL3
とで構成され、第4レンズ群G4は像側に凸面を向けた
メニスカス形状の正レンズL41と物体側に凹面を向け
たメニスカス形状の負レンズL42とで構成される。
【0057】本実施例では、開口絞りSが第3レンズ群
G3の物体側に配置され、レンズ位置状態が変化する際
に第3レンズ群G3と一緒に移動する。
【0058】表2に、本実施例の諸元の値を掲げる。
【0059】
【表2】 (全体諸元) f 25.20 〜 38.00 〜 50.00 〜 66.50 FNO 4.10 〜 5.46 〜 6.45 〜 7.98 2ω 83.23 〜 58.52 〜 45.83 〜 35.21° (レンズデータ) 面 曲率半径 間 隔 屈折率 アッベ数 1 -134.8633 0.9000 1.84666 23.83 2 217.7687 0.1000 1.0 3 30.9343 2.1000 1.51823 58.96 4 -286.2467 (D4) 1.0 5 -21.1047 0.8000 1.74330 49.23 6 16.5428 0.3000 1.0 7 12.5094 1.5000 1.76182 26.55 8 21.4485 (D8) 1.0 9 0.0000 0.8500 1.0 開口絞り 10 13.6920 1.5000 1.92286 20.88 11 9.0803 4.2000 1.74330 49.23 12 -19.8642 (D12) 1.0 13 -47.3887 3.5000 1.68893 31.16 14 -22.3994 3.6500 1.0 15 -9.9448 1.0000 1.80420 46.51 16 -60.3571 (Bf) 1.0 (非球面係数) 第5面,第12面,第13面,第14面の各レンズ面は非球面であり、非球面係 数を以下に示す。 [第5面] κ= 1.000 C4 =-8.6550×10-56 =+1.8608×10-68 =-8.3570×10-810=+1.2265×10-9 [第12面] κ= 5.2908 C4 =+1.9201×10-46 =+1.8515×10-68 =-1.1336×10-810=+3.3262×10-10 [第13面] κ=-0.2248 C4 =+1.2619×10-46 =+1.4326×10-68 =-1.9855×10-810=-3.3942×10-11 [第14面] κ= 1.0000 C4 =+5.1695×10-56 =+1.6501×10-68 =-3.3607×10-1010=-1.9424×10-10 (可変間隔データ) f 25.2002 38.0005 50.0009 66.5016 D4 2.7071 5.9253 9.2335 14.6653 D8 2.8164 1.7739 1.1459 0.5125 D12 9.1567 5.6792 4.0139 2.7371 BF 7.3969 17.8411 26.5514 36.6863 (フォーカシング時の第2レンズ群の移動量Δ2) ただし、撮影倍率-1/30倍状態に合焦する際の移動量を示す。 f 25.2002 38.0005 50.0009 66.5016 Δ2 0.6797 0.4846 0.3974 0.3405 なお、物体側への移動を正とする。 (条件式対応値) f1=118.422 f2=-18.182 f3=+12.542 f4=-20.941 f2N=-12.364 f2P=+36.734 (1)f1/(fw・ft)1/2=2.893 (2)DW23/fw=0.215 (3)(│f2N│+f2P)/fw=1.948 (4)(│f2│+f3)/fw=1.219 (5)│f4│/ft=0.315 図8(a),(b)、図9(a)、(b)は本実施例の
無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、それぞれ
広角端状態(f=25.20)、第1中間焦点距離状態(f
=38.00)、第2中間焦点距離状態(f=50.00)、望遠
端状態(f=66.50)における諸収差図を示す。
【0060】図10(a),(b)、図11(a)、
(b)は本実施例の近距離合焦状態(撮影倍率-1/30
倍)での諸収差図をそれぞれ示し、それぞれ広角端状態
(f=25.20)、第1中間焦点距離状態(f=38.00)、
第2中間焦点距離状態(f=50.00)、望遠端状態(f
=66.50)における諸収差図を示す。
【0061】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることは明らかで
ある。
【0062】(第3実施例)図12は、第3実施例にか
かる可変焦点距離レンズ系のレンズ構成を示す図であ
る。第1レンズ群G1は物体側に凹面を向けた負レンズ
L11と両凸レンズL12とで構成され、第2レンズ群
G2は両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正レン
ズL22とで構成され、第3レンズ群G3は物体側に凸
面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を
向けたメニスカス形状の正レンズとの接合正レンズL3
1と両凸レンズL32とで構成され、第4レンズ群G4
は像側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL41
と物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL4
2とで構成される。
【0063】本実施例では、開口絞りSが第3レンズ群
G3の物体側に配置され、レンズ位置状態が変化する際
に第3レンズ群G3と一緒に移動する。
【0064】表3に、本実施例の諸元の値を掲げる。
【0065】
【表3】 (全体諸元) f 25.20 〜 38.00 〜 50.00 〜 66.50 FNO 4.10 〜 5.46 〜 6.45 〜 7.98 2ω 83.23 〜 58.52 〜 45.83 〜 35.21° (レンズデータ) 面 曲率半径 間 隔 屈折率 アッベ数 1 -191.8003 0.9000 1.84666 23.83 2 173.9809 0.1000 1.0 3 28.8730 2.1500 1.51680 64.20 4 -350.7640 (D4) 1.0 5 -21.2590 0.8000 1.74330 49.23 6 13.1632 0.4000 1.0 7 12.7103 1.5000 1.80518 25.46 8 28.4844 (D8) 1.0 9 0.0000 0.8500 1.0 開口絞り 10 13.6986 1.1000 1.84666 23.83 11 8.6695 3.7000 1.75500 52.32 12 68.0090 0.9000 1.0 13 18.3120 3.3000 1.51680 64.20 14 -23.2702 (D12) 1.0 15 -49.3211 3.2000 1.68893 31.16 16 -32.8496 4.3500 1.0 17 -9.7623 1.0000 1.75500 52.32 18 -58.5399 (Bf) 1.0 (非球面係数) 第5面,第14面,第15面,第16面の各レンズ面は非球面であり、非球面係 数を以下に示す。 [第5面] κ= 1.0000 C4 =-3.4545×10-56 =+7.2090×10-78 =-5.6478×10-810=+1.1608×10-9 [第14面] κ= 1.0000 C4 =+2.3931×10-46 =+1.0889×10-68 =-2.4407×10-810=+2.6165×10-10 [第15面] κ= 0.7729 C4 =+1.3340×10-46 =+1.7026×10-68 =-3.3442×10-810=+6.8392×10-11 [第16面] κ= 1.0000 C4 =+4.2502×10-56 =+2.1853×10-68 =-1.5369×10-1010=-1.1296×10-10 (可変間隔データ) f 25.2001 38.0002 50.0004 66.5007 D4 2.6525 6.0056 9.9292 14.5172 D8 2.2903 1.6467 0.9749 0.4000 D14 6.3018 3.0283 1.7553 0.6000 BF 7.3825 17.7782 25.4696 35.2332 (フォーカシング時の第2レンズ群の移動量Δ2) ただし、撮影倍率-1/30倍状態に合焦する際の移動量である。 f 25.2001 38.0002 50.0004 66.5007 Δ2 0.7256 0.5300 0.4930 0.3944 なお、物体側への移動を正とする。 (条件式対応値) f1=+98.786 f2=-17.857 f3=+12.475 f4=-17.870 f2N=-10.830 f2P=+27.345 (1)f1/(fw・ft)1/2=2.413 (2)DW23/fw=0.198 (3)(│f2N│+f2P)/fw=1.515 (4)(│f2│+f3)/fw=1.204 (5)│f4│/ft=0.269 図13(a),(b)、図14(a),(b)は本実施
例の無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、それ
ぞれ広角端状態(f=25.20)、第1中間焦点距離状態
(f=38.00)、第2中間焦点距離状態(f=50.00)、
望遠端状態(f=66.50)における諸収差図を示す。
【0066】図15(a),(b)、図16(a),
(b)は本実施例の近距離合焦状態(撮影倍率-1/30
倍)での諸収差図をそれぞれ示し、それぞれ広角端状態
(f=25.20)、第1中間焦点距離状態(f=38.00)、
第2中間焦点距離状態(f=50.00)、望遠端状態(f
=66.50)における諸収差図を示す。
【0067】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることは明らかで
ある。
【0068】(第4実施例)図17は、第4実施例にか
かる可変焦点距離レンズ系のレンズ構成を示す図であ
る。第1レンズ群G1は物体側に凹面を向けた負レンズ
L11と両凸レンズL12とで構成され、第2レンズ群
G2は両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正レン
ズL22とで構成され、第3レンズ群G3は物体側に凸
面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を
向けたメニスカス形状の正レンズとの接合正レンズL3
1と両凸レンズL32とで構成され、第4レンズ群G4
は像側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL41
と物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL4
2とで構成される。
【0069】本実施例では、開口絞りSが第3レンズ群
G3の物体側に配置され、レンズ位置状態が変化する際
に第3レンズ群G3と一緒に移動する。
【0070】表4に、本実施例の諸元の値を掲げる。
【0071】
【表4】 (全体諸元) f 25.20 〜 38.00 〜 50.00 〜 66.50 FNO 4.10 〜 5.46 〜 6.39 〜 7.50 2ω 83.23 〜 58.65 〜 45.86 〜 35.21° (レンズデータ) 面 曲率半径 間 隔 屈折率 アッベ数 1 -348.2231 0.9000 1.84666 23.83 2 99.6503 0.1000 1.0 3 27.0051 2.2500 1.51680 64.20 4 -236.9442 (D4) 1.0 5 -22.0736 0.8000 1.74330 49.23 6 12.4558 0.4500 1.0 7 12.6126 1.5000 1.80518 25.46 8 29.9444 (D8) 1.0 9 0.0000 0.8500 1.0 開口絞り 10 13.6986 1.5000 1.76182 26.55 11 7.8645 4.0000 1.75500 52.32 12 41.6270 0.9000 1.0 13 16.2878 3.3000 1.51680 64.20 14 -21.2845 (D12) 1.0 15 -28.5714 2.6000 1.68893 31.16 16 -24.2733 4.4500 1.0 17 -9.7033 1.0000 1.75500 52.32 18 -53.0382 (Bf) 1.0 (非球面係数) 第5面,第14面,第15面,第16面の各レンズ面は非球面であり、非球面 係数を以下に示す。 [第5面] κ= 1.0000 C4 =-2.8008×10-56 =+7.4144×10-78 =-7.0982×10-810=+1.5777×10-9 [第14面] κ= 1.0000 C4 =+2.9057×10-46 =+7.6385×10-88 =+2.1196×10-810=-2.1511×10-10 [第15面] κ=-4.0000 C4 =+1.1526×10-46 =+3.1332×10-68 =-3.3442×10-810=+3.6081×10-10 [第16面] κ= 1.0000 C4 =+3.8229×10-56 =+3.3205×10-68 =-4.1121×10-810=+1.0853×10-10 (可変間隔データ) f 25.1996 37.9990 49.9976 66.4955 D4 2.6181 5.9393 9.2998 13.0948 D8 2.0702 1.4874 0.9949 0.4000 D14 6.1747 3.0507 1.6591 0.6000 BF 7.3743 17.7474 26.0941 36.3017 (フォーカシング時の第2レンズ群の移動量Δ2) ただし、撮影倍率-1/30倍状態に合焦する際の移動量を示す。 f 25.1996 37.9990 49.9976 66.4955 Δ2 0.7464 0.5469 0.4616 0.3934 なお、物体側への移動を正とする。 (条件式対応値) f1=+96.131 f2=-17.928 f3=+12.391 f4=-17.092 f2N=-10.608 f2P=+26.058 (2)DW23/fw=0.191 (3)(│f2N│+f2P)/fw=1.455 (4)(│f2│+f3)/fw=1.203 (5)│f4│/ft=0.257 図18(a),(b)、図19(a),(b)は本実施
例の無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、それ
ぞれ広角端状態(f=25.20)、第1中間焦点距離状態
(f=38.00)、第2中間焦点距離状態(f=50.00)、
望遠端状態(f=66.50)における諸収差図を示す。
【0072】図20(a),(b)、図21(a),
(b)は本実施例の近距離合焦状態(撮影倍率-1/30
倍)での諸収差図をそれぞれ示し、それぞれ広角端状態
(f=25.20)、第1中間焦点距離状態(f=38.00)、
第2中間焦点距離状態(f=50.00)、望遠端状態(f
=66.50)における諸収差図を示す。
【0073】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることは明らかで
ある。
【0074】(第5実施例)図22は、第5実施例にか
かる可変焦点距離レンズ系のレンズ構成を示す図であ
る。第1レンズ群G1は物体側に凹面を向けた負レンズ
L11と両凸レンズL12とで構成され、第2レンズ群
G2は両凹レンズL21と物体側に凸面を向けた正レン
ズL22とで構成され、第3レンズ群G3は物体側に凸
面を向けたメニスカス形状の負レンズと物体側に凸面を
向けたメニスカス形状の正レンズとの接合正レンズL3
1と両凸レンズL32とで構成され、第4レンズ群G4
は像側に凸面を向けたメニスカス形状のレンズL41と
物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズL42
とで構成される。
【0075】本実施例では、開口絞りSが第3レンズ群
G3の物体側に配置され、レンズ位置状態が変化する際
に第3レンズ群G3と一緒に移動する。
【0076】表5に、本実施例の諸元の値を掲げる。
【0077】
【表5】 (全体諸元) f 25.20 〜 38.00 〜 50.00 〜 66.50 FNO 4.10 〜 5.46 〜 6.39 〜 7.50 2ω 83.23 〜 58.65 〜 45.86 〜 35.21° (レンズデータ) 面 曲率半径 間 隔 屈折率 アッベ数 1 -51.1941 0.9000 1.84666 23.83 2 -1206.8794 0.1000 1.0 3 47.9123 2.2500 1.54814 45.83 4 -42.1934 (D4) 1.0 5 -20.5049 0.8000 1.74330 49.23 6 15.6764 0.3500 1.0 7 13.5045 1.4000 1.80518 25.46 8 27.6006 (D8) 1.0 9 0.0000 0.8500 1.0 開口絞り 10 13.6986 1.5000 1.75520 27.53 11 8.3121 2.6000 1.75500 52.32 12 48.6271 1.8000 1.0 13 16.4851 3.3000 1.51680 64.20 14 -22.1918 (D12) 1.0 15 -28.5714 2.6500 1.68893 31.16 16 -31.2873 4.8500 1.0 17 -9.8592 1.0000 1.75500 52.32 18 -44.3133 (Bf) 1.0 (非球面係数) 第5面,第14面,第15面,第16面の各レンズ面は非球面であり、非球面 係数を以下に示す。 [第5面] κ= 1.0000 C4 =-5.5968×10-56 =+1.6343×10-68 =-1.2071×10-710=+2.6776×10-9 [第14面] κ= 1.0000 C4 =+2.7755×10-46 =+6.8058×10-78 =-5.2211×10-910=+1.4313×10-10 [第15面] κ=-4.0000 C4 =+1.6677×10-46 =+1.3175×10-68 =-4.4290×10-810=+3.0458×10-10 [第16面] κ= 1.0000 C4 =+1.0721×10-46 =+1.3175×10-68 =-3.4052×10-810=+1.5337×10-10 (可変間隔データ) f 25.2000 38.0000 49.9999 66.5000 D4 2.5732 5.5471 7.9254 11.0580 D8 1.7644 1.3771 0.9987 0.4663 D14 5.8993 2.8857 1.5425 0.6000 BF 7.2401 18.0179 27.2395 38.5257 (フォーカシング時の第2レンズ群の移動量Δ2) ただし、撮影倍率-1/30倍状態に合焦する際の移動量を示す。 f 25.1996 37.9990 49.9976 66.4955 Δ2 0.7192 0.5518 0.4121 0.3350 なお、物体側への移動を正とする。 (条件式対応値) f1=+112.146 f2=-18.834 f3=+12.237 f4=-15.967 f2N=-11.841 f2P=+31.447 (1)f1/(fw・ft)1/2=2.740 (2)DW23/fw=0.171 (3)(│f2N│+f2P)/fw=1.718 (4)(│f2│+f3)/fw=1.233 (5)│f4│/ft=0.240 図23(a),(b)、図24(a),(b)は本実施
例の無限遠合焦状態での諸収差図をそれぞれ示し、それ
ぞれ広角端状態(f=25.20)、第1中間焦点距離状態
(f=38.00)、第2中間焦点距離状態(f=50.00)、
望遠端状態(f=66.50)における諸収差図を示す。
【0078】図25(a),(b)、図26(a),
(b)は本実施例の近距離合焦状態(撮影倍率-1/30
倍)での諸収差図をそれぞれ示し、それぞれ広角端状態
(f=25.20)、第1中間焦点距離状態(f=38.00)、
第2中間焦点距離状態(f=50.00)、望遠端状態(f
=66.50)における諸収差図を示す。
【0079】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることは明らかで
ある。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
広角端状態での画角が80度を超える小型の可変焦点距
離レンズ系を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる可変焦点距離レンズ系の屈折力
配置を示す図である。
【図2】第1実施例にかかるズームレンズの構成を示す
断面図である。
【図3】(a),(b)は、それぞれ第1実施例の広角
端状態、第1中間焦点距離状態における収差(無限遠合
焦状態)を示す図である。
【図4】(a),(b)は、それぞれ第1実施例の第2
中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(無限遠合
焦状態)を示す図である。
【図5】(a),(b)は、それぞれ第1実施例の広角
端状態、第1中間焦点距離状態における収差(近距離合
焦状態)を示す図である。
【図6】(a),(b)は、それぞれ第1実施例の第2
中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(近距離合
焦状態)を示す図である。
【図7】第2実施例にかかるズームレンズの構成を示す
断面図である。
【図8】(a),(b)は、それぞれ第2実施例の広角
端状態、第1中間焦点距離状態における収差(無限遠合
焦状態)を示す図である。
【図9】(a),(b)は、それぞれ第2実施例の第2
中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(無限遠合
焦状態)を示す図である。
【図10】(a),(b)は、それぞれ第2実施例の広
角端状態、第1中間焦点距離状態における収差(近距離
合焦状態)を示す図である。
【図11】(a),(b)は、それぞれ第2実施例の第
2中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(近距離
合焦状態)を示す図である。
【図12】第3実施例にかかるズームレンズの構成を示
す断面図である。
【図13】(a),(b)は、それぞれ第3実施例の広
角端状態、第1中間焦点距離状態における収差(無限遠
合焦状態)を示す図である。
【図14】(a),(b)は、それぞれ第3実施例の第
2中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(無限遠
合焦状態)を示す図である。
【図15】(a),(b)は、それぞれ第3実施例の広
角端状態、第1中間焦点距離状態における収差(近距離
合焦状態)を示す図である。
【図16】(a),(b)は、それぞれ第3実施例の第
2中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(近距離
合焦状態)を示す図である。
【図17】第4実施例にかかるズームレンズの構成を示
す断面図である。
【図18】(a),(b)は、それぞれ第4実施例の広
角端状態、第1中間焦点距離状態における収差(無限遠
合焦状態)を示す図である。
【図19】(a),(b)は、それぞれ第4実施例の第
2中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(無限遠
合焦状態)を示す図である。
【図20】(a),(b)は、それぞれ第4実施例の広
角端状態、第1中間焦点距離状態における収差(近距離
合焦状態)を示す図である。
【図21】(a),(b)は、それぞれ第4実施例の第
2中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(近距離
合焦状態)を示す図である。
【図22】第5実施例にかかるズームレンズの構成を示
す断面図である。
【図23】(a),(b)は、それぞれ第5実施例の広
角端状態、第1中間焦点距離状態における収差(無限遠
合焦状態)を示す図である。
【図24】(a),(b)は、それぞれ第5実施例の第
2中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(無限遠
合焦状態)を示す図である。
【図25】(a),(b)は、それぞれ第5実施例の広
角端状態、第1中間焦点距離状態における収差(近距離
合焦状態)を示す図である。
【図26】(a),(b)は、それぞれ第5実施例の第
2中間焦点距離状態、望遠端状態における収差(近距離
合焦状態)を示す図である。
【符号の説明】
G1:第1レンズ群 G2:第2レンズ群 G3:第3レンズ群 G4:第4レンズ群 S:開口絞り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA02 MA18 NA07 PA07 PA08 PA18 PB08 PB09 QA03 QA07 QA17 QA19 QA21 QA26 QA37 QA41 QA45 RA05 RA13 RA36 SA23 SA27 SA29 SA33 SA62 SA63 SA64 SA65 SB03 SB13 SB23 SB24 SB33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より順に、正屈折力を有する第1
    レンズ群と、負屈折力を有する第2レンズ群と、正屈折
    力を有する第3レンズ群と、負屈折力を有する第4レン
    ズ群とを有し、 前記第1レンズ群と前記第4レンズ群との間に開口絞り
    を有し、 広角端状態から望遠端状態までレンズ位置状態が変化す
    る際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔
    が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間
    隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との
    間隔が減少するように、前記第1レンズ群乃至前記第4
    レンズ群の各レンズ群が物体側へ移動し、 前記第2レンズ群は、物体側に凹面を向けた負レンズを
    前記第2レンズ群の中でもっとも物体側に有し、かつ近
    距離合焦時に物体側へ移動し、 以下の条件式を満足することを特徴とする可変焦点距離
    レンズ系。 (1) 1.8<f1/(fw・ft)1/2<3.6 (2) 0.15<DW23/fw<0.25 但し、 f1:前記第1レンズ群の焦点距離, fw:前記可変焦点距離レンズ系の広角端状態における
    焦点距離, ft:前記可変焦点距離レンズ系の望遠端状態における
    焦点距離, DW23:広角端状態における前記第2レンズ群のもっと
    も物体側のレンズ面と前記開口絞りとの距離
  2. 【請求項2】 前記第2レンズ群が両凹形状の負レンズ
    成分と物体側に凸面を向けた正レンズ成分とで構成さ
    れ、 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1記載
    の可変焦点距離レンズ系。 (3) 1.3<(│f2N│+f2P)/fw<2.4 但し、 f2N:前記第2レンズ群中の前記負レンズ成分の焦点距
    離 f2P:前記第2レンズ群中の前記正レンズ成分の焦点距
  3. 【請求項3】 さらに以下の条件式(4)と(5)との
    少なくともいずれか一方を満足することを特徴とする請
    求項1記載の可変焦点距離レンズ系。 (4) 1.1<(│f2│+f3)/fw<1.4 (5) 0.2<│f4│/ft<0.4 但し、 f2:前記第2レンズ群の焦点距離, f3:前記第3レンズ群の焦点距離, f4:前記第4レンズ群の焦点距離
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016090840A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する撮像装置
CN106019542A (zh) * 2016-06-27 2016-10-12 中国科学院西安光学精密机械研究所 宽波段多用途连续变焦光学***

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CN106019542B (zh) * 2016-06-27 2018-08-03 中国科学院西安光学精密机械研究所 宽波段多用途连续变焦光学***

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