JP2001056399A - 放射線像変換パネル - Google Patents

放射線像変換パネル

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JP2001056399A
JP2001056399A JP23257799A JP23257799A JP2001056399A JP 2001056399 A JP2001056399 A JP 2001056399A JP 23257799 A JP23257799 A JP 23257799A JP 23257799 A JP23257799 A JP 23257799A JP 2001056399 A JP2001056399 A JP 2001056399A
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JP23257799A
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Hiroshi Ogawa
博 小川
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重層蛍光体層を有する放射線像変換パネルの
画像ノイズを減少させて高品位な画像が得られる放射線
像変換パネルとする。 【解決手段】 少なくとも支持体11と、支持体11上
に蛍光体シート12、13を積層してなる蛍光体層14
とからなる放射線像変換パネル20において、蛍光体層
14が、仮支持体から離型して得られた蛍光体シート1
2、13の離型面12a、13a同士を相互に重ね合わ
せたものであって、蛍光体シートの離型面12a、13
aの85度光沢度の平均値を56以上とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輝尽性蛍光体の輝
尽特性を利用した放射線像変換パネル、特に蛍光体シー
トを重層した放射線像変換パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の放射線写真法に代る方法として、
たとえば特開昭55−12145号などに記載されているよう
な輝尽性蛍光体を用いる放射線像変換方法が知られてい
る。この方法は、輝尽性蛍光体を含有する放射線像変換
パネル(蓄積性蛍光体シートとも称する)を利用するも
ので、被写体を透過したあるいは被検体から発せられた
放射線を該パネルの輝尽性蛍光体に吸収させ、そののち
に輝尽性蛍光体を可視光線、赤外線などの電磁波(励起
光)で時系列的に励起することにより、輝尽性蛍光体中
に蓄積されている放射線エネルギーを蛍光(輝尽発光
光)として放出させ、この蛍光を光電的に読み取って電
気信号を得、得られた電気信号に基づいて被写体あるい
は被検体の放射線画像を可視像として再生するものであ
る。
【0003】この放射線像変換方法によれば、従来の放
射線写真フィルムと増感紙との組合せを用いる放射線写
真法による場合に比較して、はるかに少ない被曝線量で
情報量の豊富な放射線画像を得ることができるという利
点がある。従って、この方法は、特に医療診断を目的と
するX線撮影時の直接医療用放射線撮影において利用価
値の非常に高いものである。
【0004】放射線像変換方法に用いられる放射線像変
換パネルは、蛍光体層が自己支持性である場合には必ず
しも支持体を必要としないが、そうでない場合には基本
構造として、支持体とその片面に設けられた輝尽性蛍光
体層からなるものである。また、この輝尽性蛍光体層の
支持体とは反対側の表面(支持体に面していない側の表
面)には通常、透明な保護膜が設けられていて蛍光体層
を化学的な変質あるいは物理的な衝撃から保護してい
る。
【0005】輝尽性蛍光体層は一般に、輝尽性蛍光体と
これを分散状態で含有支持する結合剤とからなるもので
あり、輝尽性蛍光体はX線などの放射線を吸収したのち
励起光の照射を受けると輝尽発光を示す性質を有するも
のである。従って、被写体を透過したあるいは被検体か
ら発せられた放射線は、その放射線量に比例して放射線
像変換パネルの輝尽性蛍光体層に吸収され、パネルには
被写体あるいは被検体の放射線像が放射線エネルギーの
蓄積像として形成される。この蓄積像は、上記励起光を
照射することにより輝尽発光光として放出させることが
でき、この輝尽発光光を光電的に読み取って電気信号に
変換することにより放射線エネルギーの蓄積像を画像化
することが可能となる。
【0006】放射線像変換方法は上記のように非常に有
利な画像形成方法であるが、この方法に用いられる放射
線像変換パネルも従来の放射線写真法に用いられる増感
紙と同様に、高感度であってかつ画質(鮮鋭度、粒状性
など)の良好な画質を与えるものであることが望まれ
る。
【0007】従来は、輝尽発光光を放射線像変換パネル
の表面のみから読み取って電気信号に変換していたが、
最近になり、読み取りを放射線像変換パネルの表面およ
び裏面の両面から行い、表面の読み取りデータに裏面の
読み取りデータを電気的に加算することにより従来の表
面のみから読み取りを行う方法よりも高品位の画像情報
が得られることがわかった。
【0008】この両面読取りに使用される放射線像変換
パネルの蛍光体層は、従来の片面読み取りに使用される
放射線像変換パネルの蛍光体層のように蛍光体層が単層
であるよりも、離型層を有する仮の支持体上に塗工乾燥
して得られた蛍光体シートの離型面側同士を張り合わせ
たいわゆる重層蛍光体層が好ましい。これは、離型面側
同士を張り合わせた重層蛍光体層を有する放射線像変換
パネルでは、蛍光体層の表面側からと裏面側からとの厚
み方向の蛍光体の分布をほぼ均一に分散することができ
るので、放射線像変換パネルの表面側からのデータと裏
面側からのデータを加算した時の画像品位が高いためで
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】両面読取りに使用され
る放射線像変換パネルは、単層でも蛍光体の分散度の影
響が現れやすいが、重層蛍光体層を有するパネルの場合
には特に裏面読取りデータに蛍光体の分散度の影響が顕
著に現れる。この理由は定かではないが、おそらく両面
読取りでは蛍光体層の離型面側の微妙な凹凸変化が画像
ノイズとして現れるのではないかと考えられる。
【0010】また、重層蛍光体層を有する放射線像変換
パネルは、照射X線量が少ないときには上述したように
画像品位が高いが、照射X線量が多いときには逆に画像
にノイズが目立ち、画像の品位が低くなりがちであると
いう問題があった。
【0011】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、重層蛍光体層を有する放射線像変換パネルにおい
て、蛍光体の分散度の影響が画像ノイズとして現れにく
く、照射X線量が多い場合であっても画像ムラが少なく
高品位な放射線像が得られる放射線像変換パネルを提供
することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線像変換パ
ネルは、少なくとも支持体と、該支持体上に複数枚の蛍
光体シートを積層してなる蛍光体層とからなる放射線像
変換パネルにおいて、前記蛍光体層が仮支持体から離型
して得られた蛍光体シートの離型面同士を相互に重ね合
わせたものであって、前記蛍光体シートの離型面の85
度光沢度の平均値が56以上であることを特徴とするも
のである。
【0013】蛍光体シートの離型面の85度光沢度の平
均値が56以上であるとは、蛍光体シートを仮支持体か
ら離型した際に仮支持体に接していた蛍光体シート面に
おける、JIS−8142もしくはISO−2813に
示される85度鏡面光沢の測定により得られた光沢度の
平均値が56以上であることを意味する。なお、光沢度
は、仮支持体から剥がした未処理状態、たとえば熱圧縮
処理などを施す前の状態の蛍光体シートの光沢度を意味
するものである。
【0014】離型面同士を相互に重ね合わせたものであ
って、重ね合わされた蛍光体シートの離型面の85度光
沢度の平均値が共に56以上、さらには58以上である
ことが好ましい。
【0015】前記蛍光体層が仮支持体から離型して得ら
れた蛍光体シートの離型面同士を相互に重ね合わせたも
のであるとは、たとえば蛍光体層が蛍光体シート2枚か
らなる場合には、その2枚の蛍光体シートが仮支持体か
ら離型した際のその離型面同士を重ね合わせたものであ
ることを意味し、蛍光体シートが3枚の場合には、少な
くとも2枚の蛍光体シートが仮支持体から離型した際の
その離型面同士を重ね合わせたものであることを意味す
る。
【0016】前記放射線像変換パネルは、パネルの表面
及び裏面の両面から読取りを行う両面集光読取り用とし
て用いることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の放射線像変換パネルは、少なく
とも支持体と、該支持体上に複数枚の蛍光体シートを積
層してなる蛍光体層とからなる放射線像変換パネルにお
いて、前記蛍光体層が仮支持体から離型して得られた蛍
光体シートの離型面同士を相互に重ね合わせたものであ
って、前記蛍光体シートの離型面の85度光沢度の平均
値を56以上としたので、蛍光体シートの離型面側は平
滑な面となり、画像ノイズの少ない放射線像変換パネル
とすることができる。
【0018】特に、従来、蛍光体シートが複数枚積層さ
れたいわゆる重層蛍光体層を有する放射線像変換パネル
は、照射X線量が多いと画像にノイズが目立ち画像の品
位が低くなりがちであったが、蛍光体シートの離型面を
平滑な面とすることにより、画像のノイズを減少させ、
画像の品位を向上させることができる。
【0019】また、一般に重層蛍光体層を有する放射線
像変換パネルを両面集光読取り用として用いると、裏面
読取りデータに蛍光体の分散度の影響が顕著に現れる
が、本発明の放射線像変換パネルを両面集光読み取り用
として用いた場合には、蛍光体シートの離型面の85度
光沢度の平均値を56以上としたので、蛍光体シートの
離型面側は平滑な面となり、離型面側の微妙な凹凸変化
に起因すると考えられる画像ノイズを効果的に抑制する
ことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
まず、本発明において使用する蛍光体について述べる。
輝尽性蛍光体は、先に述べたように放射線を照射した
後、励起光を照射すると輝尽発光を示す蛍光体である
が、実用的な面からは波長が400〜900nmの範囲にある励
起光によって300〜500nmの波長範囲の輝尽発光を示す蛍
光体であることが望ましい。本発明の放射線像変換パネ
ルに用いられる輝尽性蛍光体の例としては、特開昭48−
80487号に記載されているBaSO4:AXおよび特開昭48−804
89号に記載されているSrSO4:AXで表される蛍光体、特開
昭53−39277号に記載されているLi2B4O7:Cu,Ag、特開昭
54−47883号に記載されているLi2O・(B2O2)x:Cuおよび
Li2O・(B2O2)x:Cu,Ag、米国特許第3,859,527号明細書
に記載されているSrS:Ce,Sm,SrS:Eu,Sm、ThO2:Er、およ
びLa2O2S:Eu,Sm、特開昭55−12142号に記載されているZ
nS:Cu,Pb、BaO・xAl2O3:Eu(ただし、0.8≦x≦10)、
および、MIIO・xSiO2:A(ただし、MIIはMg、Ca、Sr、Z
n、Cd、またはBaであり、AはCe、Tb、Eu、Tm、Pb、T
l、Bi、またはMnであり、xは、0.5≦x≦2.5であ
る)、特開昭55−12143号に記載されている(Ba1-X-y,M
gX,Cay)FX:aEu2+(ただし、XはClおよびBrのうちの少
なくとも一つであり、xおよびyは、0<x+y≦0.
6、かつxy≠0であり、aは、10-6≦a≦5×10-2であ
る)、特開昭55−12144号に記載されているLnOX:xA(た
だし、LnはLa、Y、Gd、およびLuのうちの少なくとも一
つ、XはClおよびBrのうちの少なくとも一つ、AはCeお
よびTbのうちの少なくとも一つ、そして、xは、0<x
<0.1である)、特開昭55−12145号に記載されている
(Ba1-X,M2+X)FX:yA(ただし、M2+はMg、Ca、Sr、Zn、
およびCdのうちの少なくとも一つ、XはCl、Br、および
Iのうちの少なくとも一つ、AはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、
Pr、Ho、Nd、Yb、およびErのうちの少なくとも一つ、そ
してxは、0≦x≦0.6、yは、0≦y≦0.2である)、
特開昭55−843897号に記載されているBaFX:xCe・yAで表
される蛍光体特開昭55−160078号に記載されているMIIF
X・xA:yLn(ただし、MIIはBa、Ca、Sr、Mg、Zn、および
Cdのうちの少なくとも一種、AはBeO、MgO、CaO、SrO、
BaO、ZnO、Al2O3、Y2O3、La2O3、In2O3、SiO2、TiO2、Z
rO2、GeO2、SnO2、Nb2O5、Ta2O5、およびThO2のうちの
少なくとも一種、LnはEu、Tb、Ce、Tm、Dy、Pr、Ho、N
d、Yb、Er、Sm、およびGdのうちの少なくとも一種、X
はCl、Br、およびIのうちの少なくとも一種であり、x
およびyはそれぞれ5×10-5≦x≦0.5、および0<y
≦0.2である)の組成式で表わされる蛍光体、特開昭56
−116777号に記載されている(Ba1-X,MII X)F2・aBaX2:
yEu,zA(ただし、MIIはベリリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、亜鉛、およびカドミウムの
うちの少なくとも一種、Xは塩素、臭素、およびヨウ素
のうちの少なくとも一種、Aはジルコニウムおよびスカ
ンジウムのうちの少なくとも一種であり、a、x、y、
およびzはそれぞれ0.5≦a≦1.25、0≦x≦1、10-6
≦y≦2×10-1、および0<z≦10-2である)の組成式
で表わされる蛍光体、特開昭57−23673号に記載されて
いる(Ba1-X,MII X)F2・aBaX2:yEu,zB(ただし、MII
ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウ
ム、亜鉛、およびカドミウムのうちの少なくとも一種、
Xは塩素、臭素、およびヨウ素のうちの少なくとも一種
であり、a、x、y、およびzはそれぞれ0.5≦a≦1.2
5、0≦x≦1、10-6≦y≦2×10-1、および0<z≦1
0-2である)の組成式で表わされる蛍光体、特開昭57−2
3675号に記載されている(Ba1-X,MII X)F2・aBaX2:yEu,
zA(ただし、MIIはベリリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウム、亜鉛、およびカドミウムのうち
の少なくとも一種、Xは塩素、臭素、およびヨウ素のう
ちの少なくとも一種、Aは砒素および硅素のうちの少な
くとも一種であり、a、x、y、およびzはそれぞれ0.
5≦a≦1.25、0≦x≦1、10-6≦y≦2×10-1、およ
び0<z≦5×10-1である)の組成式で表わされる蛍光
体、特開昭58−69281号に記載されているMIIIOX:xCe
(ただし、MIIIはPr、Nd、Pm、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、E
r、Tm、Yb、およびBiからなる群より選ばれる少なくと
も一種の三価金属であり、XはClおよびBrのうちのいず
れか一方あるいはその両方であり、xは0<x<0.1で
ある)の組成式で表わされる蛍光体、特開昭58−206678
号に記載されているBa1-XMX/2X/2FX:yEu2+(ただし、
MはLi、Na、K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる
少なくとも一種のアルカリ金属を表わし;Lは、Sc、
Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、T
m、Yb、Lu、Al、Ga、In、およびTlからなる群より選ば
れる少なくとも一種の三価金属を表わし;Xは、Cl、B
r、およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種の
ハロゲンを表わし;そして、xは10-2≦x≦0.5、yは
0<y≦0.1である)の組成式で表わされる蛍光体、特
開昭59−27980号に記載されているBaFX・xA:yEu2+(た
だし、Xは、Cl、Br、およびIからなる群より選ばれる
少なくとも一種のハロゲンであり;A は、テトラフルオ
ロホウ酸化合物の焼成物であり;そして、xは10-6≦x
≦0.1、yは0<y≦0.1である)の組成式で表わされる
蛍光体、特開昭59−38278号に記載されているxM3(P
O42・NX2:yA、M3(PO42:yAおよびnReX3・mAX′2:xE
u、nReX3・mAX′2:xEu,ySm、MIX・aMIIX′2・bM
IIIX″3:cAで表される蛍光体、特開昭59−47289号に記
載されているBaFX・xA:yEu2+(ただし、Xは、Cl、Br、
およびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロ
ゲンであり;A は、ヘキサフルオロケイ酸、ヘキサフル
オロチタン酸およびヘキサフルオロジルコニウム酸の一
価もしくは二価金属の塩からなるヘキサフルオロ化合物
群より選ばれる少なくとも一種の化合物の焼成物であ
り;そして、xは10-6≦x≦0.1、yは0<y≦0.1であ
る)の組成式で表わされる蛍光体、特開昭59−56479号
に記載されているBaFX・xNaX′:aEu2+(ただし、Xおよ
びX′は、それぞれCl、Br、およびIのうちの少なくと
も一種であり、xおよびaはそれぞれ0<x≦2、およ
び0<a≦0.2である)の組成式で表わされる蛍光体、
特開昭59−56480号に記載されているMIIFX・xNaX′:yEu
2+:zA(ただし、MIIは、Ba、Sr、およびCaからなる群よ
り選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属であり;
XおよびX′は、それぞれCl、Br、およびIからなる群
より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり;A は、
V、Cr、Mn、Fe、Co、およびNiより選ばれる少なくとも
一種の繊維金属であり;そして、xは0<x≦2、yは
0<y≦0.2、およびzは0<z≦10-2である)の組成
式で表わされる蛍光体、特開昭59−75200号に記載され
ているMIIFX・aMIX′・bM′IIX″2・cMIIIX3・xA:yEu2+
(ただし、MIIはBa、Sr、およびCaからなる群より選ば
れる少なくとも一種のアルカリ土類金属であり;MIはL
i、Na、K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる少な
くとも一種のアルカリ金属であり;M′IIはBeおよびMg
からなる群より選ばれる少なくとも一種の二価金属であ
り;MIIIはAl、Ga、In、およびTlからなる群より選ばれ
る少なくとも一種の三価金属であり;A は金属酸化物で
あり;XはCl、Br、およびIからなる群より選ばれる少
なくとも一種のハロゲンであり;X′、X″、およびX
は、F、Cl、Br、およびIからなる群より選ばれる少な
くとも一種のハロゲンであり;そして、aは0≦a≦
2、bは0≦b≦10-2、cは0≦c≦10-2、かつa+b
+c≧10-6であり;xは0<x≦0.5、yは0<y≦0.2
である)の組成式で表わされる蛍光体、特開昭60−8438
1号に記載されているMIIX2・aMIIX′2:xEu2+(ただし、
MIIはBa、SrおよびCaからなる群より選ばれる少なくと
も一種のアルカリ土類金属であり;XおよびX′はCl、B
rおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲンであって、かつX≠X′であり;そしてaは0.1
≦a≦10.0、xは0<x≦0.2である)の組成式で表わ
される輝尽性蛍光体、特開昭60−101173号に記載されて
いるMIIFX・aMIX′:xEu2+(ただし、MIIはBa、Srおよび
Caからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ土
類金属であり;MIはRbおよびCsからなる群より選ばれる
少なくとも一種のアルカリ金属であり;XはCl、Brおよ
びIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン
であり;X′はF、Cl、BrおよびIからなる群より選ば
れる少なくとも一種のハロゲンであり;そしてaおよび
xはそれぞれ0≦a≦4.0および0<x≦0.2である)の
組成式で表わされる輝尽性蛍光体、特開昭62−25189号
に記載されているMIX:xBi(ただし、MIはRbおよびCsか
らなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属で
あり;X はCl、BrおよびIからなる群より選ばれる少な
くとも一種のハロゲンであり;そしてxは0<x≦0.2
の範囲の数値である)の組成式で表わされる輝尽性蛍光
体、などを挙げることができる。
【0021】また、上記特開昭60−84381号に記載され
ているMIIX2・aMIIX′2:xEu2+輝尽性蛍光体には、以下
に示すような添加物がMIIX2・aMIIX′2 1モル当り以下
の割合で含まれていてもよい。
【0022】特開昭60−166379号に記載されているbM
IX″(ただし、MIはRbおよびCsからなる群より選ばれる
少なくとも一種のアルカリ金属であり、X″はF、Cl、
BrおよびIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲンであり、そしてbは0<b≦10.0である);特開
昭60−221483号に記載されているbKX″・cMgX2・dM
IIIX′3(ただし、MIIIはSc、Y、La、GdおよびLuから
なる群より選ばれる少なくとも一種の三価金属であり、
X″、XおよびX′はいずれもF、Cl、BrおよびIから
なる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、
そしてb、cおよびdはそれぞれ、0≦b≦2.0、0≦
c≦2.0、0≦d≦2.0であって、かつ2×10-5≦b+c
+dである);特開昭60−228592号に記載されているyB
(ただし、yは2×10-4≦y≦2×10-1である);特開
昭60−228593号に記載されているbA(ただし、AはSiO2
およびP2O5からなる群より選ばれる少なくとも一種の酸
化物であり、そしてbは10-4≦b≦2×10-1である);
特開昭61−120883号に記載されているbSiO(ただし、b
は0<b≦3×10-2である);特開昭61−120885号に記
載されているbSnX″2(ただし、X″はF、Cl、Brおよ
びIからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲン
であり、そしてbは<b≦10-3である);特開昭61−23
5486号に記載されているbCsX″・cSnX2(ただし、X″
およびXはそれぞれF、Cl、BrおよびIからなる群より
選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、そしてbお
よびcはそれぞれ、0<b≦10.0および10-6≦c≦2×
10-2である);および特開昭61−235487号に記載されて
いるbCsX″・yLn3+(ただし、X″はF、Cl、Brおよび
Iからなる群より選ばれる少なくとも一種のハロゲンで
あり、LnはSc、Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、
Er、Tm、YbおよびLuからなる群より選ばれる少なくとも
一種の希土類元素であり、そしてbおよびyはそれぞ
れ、0<b≦10.0および10-6≦y≦1.8×10-1であ
る)。
【0023】上記の輝尽性蛍光体のうちで、二価ユーロ
ピウム賦活アルカリ土類金属ハロゲン化物系蛍光体およ
びセリウム賦活希土類オキシハロゲン化物系蛍光体は高
輝度の輝尽発光を示すので特に好ましい。ただし、本発
明に用いられる輝尽性蛍光体は上述の蛍光体に限られる
ものではなく、放射線を照射したのちに励起光を照射し
た場合に輝尽発光を示す蛍光体であればいかなるもので
あってもよい。
【0024】本発明に用いられる結合剤としては、常温
で弾力を持ち、加熱されると流動性を持つようになる熱
可塑性エラストマーが好適に用いられる。熱可塑性エラ
ストマーの例としては、ポリスチレン、ポリオレフィ
ン、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアミド、ポリブ
タジエン、エチレン酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、天然
ゴム、フッ素ゴム、ポリイソプレン、塩素化ポリエチレ
ン、スチレン−ブタジエンゴム、シリコンゴムなどを挙
げることができる。
【0025】上記の熱可塑性エラストマーのうち、軟化
温度または融点が30℃〜300℃であるものが一般的に用
いられるが、30℃〜200℃のものが好ましく、30℃〜150
℃のものを用いるのがさらに好ましい。
【0026】上記結合剤を蛍光体、溶剤とともに充分に
混合して結合剤溶液中に輝尽性蛍光体が均一に分散した
塗布液を調製する。溶剤の例としては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノールなどの低級アルコ
ール;メチレンクロライド、エチレンクロライドなどの
塩素原子含有炭化水素;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;酢酸メチ
ル、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂肪酸と低級ア
ルコールとのエステル;ジオキサン、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチル
エーテルなどのエーテル;そして、それらの混合物を挙
げることができる。
【0027】塗布液における結合剤と輝尽性蛍光体との
混合比は、目的とする放射線像変換パネルの特性、蛍光
体の種類などによって異なるが、一般には結合剤と蛍光
体との混合比は、1:1乃至1:100(重量比)の範囲から選
ばれ、そして特に1:8乃至1:40(重量比)の範囲から選
ぶのが好ましい。
【0028】なお、塗布液には、塗布液中における蛍光
体の分散性を向上させるための分散剤、また、形成後の
蛍光体層中における結合剤と蛍光体との間の結合力を向
上させるための可塑剤などの種々の添加剤が混合されて
いてもよい。そのような目的に用いられる分散剤の例と
しては、フタル酸、ステアリン酸、カプロン酸、親油性
界面活性剤などを挙げることができる。そして可塑剤の
例としては、リン酸トリフェニル、リン酸トリクレジ
ル、リン酸ジフェニルなどのリン酸エステル;フタル酸
ジエチル、フタル酸ジメトキシエチルなどのフタル酸エ
ステル;グリコール酸エチルフタリルエチル、グリコー
ル酸ブチルフタリルブチルなどのグリコール酸エステ
ル;そして、トリエチレングリコールとアジピン酸との
ポリエステル、ジエチレングリコールとコハク酸とのポ
リエステルなどのポリエチレングリコールと脂肪族二塩
基酸とのポリエステルなどを挙げることができる。
【0029】上記のようにして調製された蛍光体と結合
剤とを含有する塗布液を、次に、シート形成用の仮支持
体の表面に均一に塗布することにより塗布液の塗膜を形
成する。この塗布操作は、通常の塗布手段、たとえば、
ドクターブレード、ロールコーター、ナイフコーターな
どを用いることにより行なうことができる。
【0030】仮支持体は、例えば、ガラス、金属の板、
あるいは従来の放射線写真法における増感紙(または増
感用スクリーン)の支持体として用いられている各種の
材料、あるいは放射線像変換パネルの支持体として公知
の材料から任意に選ぶことができる。そのような材料の
例としては、セルロースアセテート、ポリエステル、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、
トリアセテート、ポリカーボネートなどのプラスチック
物質のフィルム、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔
などの金属シート、通常の紙、バライタ紙、レジンコー
ト紙、二酸化チタンなどの顔料を含有するビグメント
紙、ポリビニルアルコールなどをサイジングした紙、ア
ルミナ、ジルコニア、マグネシア、チタニアなどのセラ
ミックスの板あるいはシートなどを挙げることができ
る。
【0031】本発明の放射線像変換パネルの構成を蛍光
体シートが2枚積層されている場合を例にとり、図1及
び図2に基づいて説明する。本発明の放射線像変換パネ
ルは、図2に示すように支持体11上に蛍光体シート1
2と蛍光体シート13が積層されたものである。蛍光体
シート12及び13は、図1に示すように、仮支持体1
0から離型し得られた蛍光体シート12及び13の離型
面同士12aと13aを相互に重ね合わせ、支持体11
上に積層したものである。離型面12a、13aの85
度光沢度の平均値を56以上とするには、例えば蛍光体
層形成用塗布液を従来の片面読取り用の蛍光体層を作製
時以上に充分分散するなどの方法により達成することが
できる。
【0032】次に本発明の放射線像変換パネルの製造法
における工程について述べる。なお、ここでは簡単のた
め蛍光体シートを2枚重ねた蛍光体層を有する放射線像
変換パネルについて説明するが、積層する蛍光体シート
の枚数が増えても同様に作製することができる。
【0033】まず、仮支持体10上に蛍光体層形成用塗
布液を塗布し、乾燥したのち、仮支持体10から蛍光体
シート12及び13を剥がすことにより、放射線像変換
パネルの蛍光体層となる蛍光体シート12及び13を作
製する。従って、仮支持体10の表面には予め離型剤を
塗布しておき、形成された蛍光体シート12及び13が
仮支持体からはがし易くなるようにしておくことが好ま
しい。上記のように形成した蛍光体シート12及び13
とは別に、放射線像変換パネルの支持体11を用意す
る。この支持体11は、蛍光体シートを形成する際に用
いる仮支持体と同様の材料から任意に選ぶことができ
る。
【0034】公知の放射線像変換パネルにおいて、支持
体と蛍光体層の結合を強化するため、あるいは放射線像
変換パネルとしての感度もしくは画質(鮮鋭度、粒状
性)を向上させるために、蛍光体層が設けられる側の支
持体表面にゼラチンなどの高分子物質を塗布して接着性
付与層としたり、あるいは二酸化チタンなどの光反射性
物質からなる光反射層、もしくはカーボンブラックなど
の光吸収性物質からなる光吸収層などを設けることが知
られている。本発明において用いられる支持体について
も、これらの各種の層を設けることができ、それらの構
成は所望の放射線像変換パネルの目的、用途などに応じ
て任意に選択することができる。
【0035】さらに、特開昭59−200200号に記載されて
いるように、得られる画像の鮮鋭度を向上させる目的
で、支持体の蛍光体層側の表面(支持体の蛍光体層側の
表面に接着性付与層、光反射層あるいは光吸収層などが
設けられている場合には、その表面を意味する)には微
小の凹凸が形成されていてもよい。
【0036】分散塗工によって得られた蛍光体シートを
支持体上に載せ、結合剤の軟化温度または融点以上の温
度で、圧縮しながら支持体上に接着する。
【0037】本発明の圧縮処理のために使用される圧縮
装置の例としては、カレンダーロール、ホットプレスな
ど一般に知られているものを挙げることができる。たと
えば、カレンダーロールによる圧縮処理は、支持体上に
分散塗工によって得た蛍光体シートを載せ、結合剤の軟
化温度または融点以上に加熱したローラーの間を一定の
速度で通過させることにより行なわれる。ただし、本発
明に用いられる圧縮装置はこれらのものに限られるもの
ではなく、上記のようなシートを加熱しながら圧縮する
ことのできるものであればいかなるものであってもよ
い。圧縮の際の圧力は、50kgw/cm2以上であるのが一般
的である。
【0038】通常の放射線像変換パネルにおいては、前
述のように支持体に接する側とは反対側の蛍光体層の表
面に、蛍光体層を物理的および化学的に保護するための
透明な保護膜が設けられている。このような透明保護膜
は、本発明による放射線像変換パネルについても設置す
ることが好ましい。
【0039】透明保護膜は、たとえば、酢酸セルロー
ス、ニトロセルロースなどのセルロース誘導体;あるい
はポリメチルメタクリレート、ポリビニルブチラール、
ポリビニルホルマール、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビ
ニル、塩化ビニル・酢酸ビニルコポリマーなどの合成高
分子物質のような透明な高分子物質を適当な溶媒に溶解
して調製した溶液を蛍光体層の表面に塗布する方法によ
り形成することができる。あるいは、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミドなどからなるプラ
スチックシート;および透明なガラス板などの保護膜形
成用シートを別に形成して蛍光体層の表面に適当な接着
剤を用いて接着するなどの方法によっても形成すること
ができる。
【0040】保護膜の膜厚は一般に約0.1乃至20μmの
範囲にある。
【0041】さらに、得られる画像の鮮鋭度を向上させ
る目的で、上記の少なくともいずれかの層に励起光を吸
収し、輝尽発光光は吸収しないような着色層を加えても
よい(特公昭59−23400号参照)。次に本発明の実施例
を記載する。ただし、これらの各実施例は本発明を制限
するものではない。
【0042】(実施例)蛍光体シート形成用塗布液とし
て、蛍光体:14面体形状蛍光体(BaFBr0.85
0.15:Eu2+)1000g、結合剤246g(ポリウレ
タンエラストマー;大日本インキ化学工業(株)、パン
デックスT−5265H(固形))をメチルエチルケト
ンに溶解して固形分濃度=13wt%としたもの)、架
橋剤3g(ポリイソシアネート;日本ポリウレタン工業
(株)、コロネートHX(固形分100%))、黄変防
止剤15g(エポキシ樹脂;油化シェルエポキシ
(株)、エピコート#1001(固形))を、溶剤メチ
ルエチルケトン69gに加え、ディゾルバーを用いて2
400rpmでそれぞれ1,2,3,4,5時間分散さ
せた5種類の塗布液を調整(結合剤/蛍光体重量比=1
/20)し、30psの塗布液とした。この塗布液を、
シリコーン系離型剤が塗布されているポリエチレンテレ
フタレートシート(仮支持体、厚み:190μm)上に
ドクターブレードで塗布を行い、乾燥後、仮支持体から
剥離し、5種類の蛍光体シート(シート厚:200μ
m、塗布幅=300mm)を数枚ずつ作製した。
【0043】離型面の光沢度は、測定器として日本電色
工業(株)製VG−2000光沢計を用い、85度鏡面光
沢(ISO−2813、JIS−P8142による光沢
測定法)を測定することによった。結果を表1に示す。
【0044】次に支持体の準備を行った。バイロン30
0(不飽和ポリエステル樹脂;東洋紡(株)製)をME
Kに溶解した液(固形分=15wt%)100gにFS
−10P MEK分散体56.4g(石原産業(株)製
SnO2(Sbドープ)針状微粒子(長軸=0.2〜
2μm、短軸=0.01〜0.02μm);固形分=3
0wt%)及びメチルエチルケトン48gを加えて調液
し、粘度=0.2〜0.3ps程度の液とし、これを支
持体(ポリエチレンテレフタレートシート(東レ製 ル
ミラーS−10 250μm;ヘイズ度(typica
l)=27)の上に厚みが3μmとなるように塗布し
た。更に支持体シートの下塗り層側とは反対面に、フッ
素系樹脂92.5g(フルオロオレフィン=ビニルエー
テル共重合体;旭硝子(株)、ルミフロンLF−504
X(30%キシレン溶液))、架橋剤5g(ポリイソシ
アネート;住友バイエルウレタン(株)、スミジュール
N3500(固形分100%))、滑り剤0.5g(ア
ルコール変成シリコーン;信越化学(株)、X−22−
2809(66%キシレン含有ペースト))、有機フィ
ラー6.5g(メラミン−ホルムアルデヒド;日本触媒
(株)、エポスターS6)、カップリング剤0.1g
(アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート;
味の素(株)、プレンアクトAL−M)、触媒0.35
mg(ジブチルチンジラウレート;共同薬品(株)、K
S1260)をメチルエチルケトン66.5gに添加
し、蛍光体シートと塗布液と同様に調液し、この塗布液
を塗布して厚さ2μmの塗布層(裏面保護層)を設け
た。
【0045】熱圧縮処理は、カレンダー機を用いて以下
の条件で熱圧縮を行った。蛍光体シートのうち1枚を塗
布時の表面層が支持体の下塗層面と接するに重ね合わ
せ、カレンダーロール(φ200mm;金属ロール)を
用い、総荷重1.6ton、上側ロール温度45℃、下
側ロール温度45℃、送り速度0.3m/minで圧縮
処理を行った。熱圧縮済みシートに別の1枚の蛍光体シ
ートを塗布時の離型面が圧縮済みシートの表面と接する
ように重ね、総荷重2.3ton、上側ロール温度45
℃、下側ロール温度45℃、送り速度0.3m/min
で圧縮処理を行った。この加熱圧縮により、蛍光体層は
支持体に下塗り層を介して完全に融着した蛍光体層(層
厚:310μm)となった。蛍光体の充填密度は3.3
5g/cm3であった。
【0046】裏面保護層と同じ塗布液を6μm厚PET
フィルム(東レ(株)、ルミラー6c−F53)上に同
様に塗布し厚さ2μmの塗布層を設けた。次に、塗布層
と反対側に、不飽和ポリエステル樹脂溶液(東洋紡績
(株)、バイロン30SS)を塗布・乾燥して接着層
(接着剤塗布重量2g/m2)を設けた。このPETフ
ィルムを、ラミネートロールを用いて、前記蛍光体層上
に接着層を介して接着した後エンボスパターンをつけ
た。これにより表面粗さ(Ra=0.2μm)の保護層
を形成し、パネルを完成させた。
【0047】(発光性能測定法)放射線像変換パネルに
タングステン管球、管電圧80kVpのX線を照射した後(10
mR相当)He-Neレーザー光(波長=632.8nm)で励起
して放射線像変換パネルよりの輝尽発光を表面と裏面そ
れぞれから受光器(分光感度S−5の光電子増倍管)で
受光した。この受光した光を電気信号に変換して表画像
と裏画像を得た。得られた10mRの表画像と裏画像の粒状
性(1C−WINER)、発光強度(QL)を測定して
比較した。結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1に示すように、離型面の85度光沢度
の平均値が56以上であると粒状性(WINER)が小
さくなり、また85度光沢度の平均値が58以上となる
と、より好ましい粒状性を示すことが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】仮支持体上に形成された蛍光体シートを示す図
【図2】本発明の放射線像変換パネルの一の構成を示す
【符号の説明】
10 仮支持体 11 支持体 12 蛍光体シート 12a 蛍光体シート裏面 13 蛍光体シート 13a 蛍光体シート裏面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも支持体と、該支持体上に複数
    枚の蛍光体シートを積層してなる蛍光体層とからなる放
    射線像変換パネルにおいて、前記蛍光体層が仮支持体か
    ら離型して得られた蛍光体シートの離型面同士を相互に
    重ね合わせたものであって、前記蛍光体シートの離型面
    の85度光沢度の平均値が56以上であることを特徴と
    する放射線像変換パネル。
  2. 【請求項2】 前記85度光沢度の平均値が58以上で
    あることを特徴とする請求項1記載の放射線像変換パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記蛍光体層が前記蛍光体シート2枚か
    らなることを特徴とする請求項1または2記載の放射線
    像変換パネル。
  4. 【請求項4】 前記放射線像変換パネルが両面集光読取
    り用であることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の放射線像変換パネル。
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