JP2001042775A - 感熱性粘着ラベル - Google Patents

感熱性粘着ラベル

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JP2001042775A
JP2001042775A JP11221005A JP22100599A JP2001042775A JP 2001042775 A JP2001042775 A JP 2001042775A JP 11221005 A JP11221005 A JP 11221005A JP 22100599 A JP22100599 A JP 22100599A JP 2001042775 A JP2001042775 A JP 2001042775A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブロッキング度が50g/25mm以下で、夏
期長期間保管しても使用時にはスムーズに巻きほぐすこ
とができ、60〜120゜Cの加熱温度で容器への巻回
貼付が可能で、容器から剥離する際に粘着剤が容器に残
らず、さらに、パストライズ処理後も同様に剥離でき
る、リサイクルの対象となる容器に好適なラベルを提供
する。 【解決手段】感熱性粘着ラベルにおいて、ブロッキング
度が50g/25mm以下の粘着性を発現する層、例え
ば酢酸ビニル含有量が25〜35モル%、メルトインデ
ックスが5〜200のエチレンー酢酸ビニル共重合体の
層をグラビア印刷で設け、ラベルの粘着剤層を加熱し、
容器に巻回貼付する。貼付後は、ラベル表面との粘着力
が100g/25mmを越え500g/25mm以下で
あり、容器との剥離強度が5〜100g/25mmであ
るため、容器から剥離する際、印刷インキおよび粘着剤
を容器上に残さない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱して容器表面
の全周に巻回貼付する感熱性粘着ラベル、特に、リサイ
クルの対象となる容器用に好適な感熱性粘着ラベルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、廃棄物量の低減、資源の有効利用
の観点から、使用後の容器をリサイクルする動きが定着
しつつある。ガラス瓶、ペットボトル、紙パック等に代
表される各種容器には、容器破損保護、内容物に関する
表示、意匠性の点から通常、各種のラベルが貼付されて
いる。これらは、リサイクルの際に容易に容器から分離
できるものが好ましいため、それに好適なラベルやその
ラベルを貼付した容器が種々提案されている。例えば、
特開平4−279454号公報では、プラスチックボト
ルの胴部外周に、印刷を施したプラスチックフィルムか
らなる矩形のラベルを巻きつけ、上記ラベル裏面の先端
部分をボトルの表面に、後端部分を巻かれたラベルの表
面にそれぞれホットメルト剤により接着し、プラスチッ
クボトルとホットメルト剤の接着強度が、ホットメルト
剤とラベルの接着強度より小さいことを特徴とするプラ
スチックボトルが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これ
は、空気中、即ち酸素存在下で、150〜200゜Cと
いう高温でホットメルト剤を溶融して使用するため(一
般的にホットメルト剤はこのような温度で使用され
る)、ホットメルト剤の一部熱分解による異臭がラベル
に残り易い、熱によりプラスチックフィルムが変形し易
い、さらには、ホットメルト剤塗布作業開始前の準備や
作業終了後のホットメルト剤塗布ローラを含む塗布装置
の掃除に手間取る、等の問題がある。
【0004】本発明が解決しようとする第1の課題は、
前記問題を解消した、リサイクル用により好適な感熱性
粘着ラベルを提供することにある。第2の課題は、パス
トライズ用にも好適な感熱性粘着ラベルを提供すること
にある。第3の課題は、リサイクルに好適な容器を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する手
段として本発明は、加熱して容器の全周に巻回貼付する
感熱性粘着ラベルにおいて、ブロッキング度が50g/
25mm以下である感熱性粘着剤層が前もってプラスチ
ックフィルムの全面に積層されてなり、加熱温度が60
〜120゜Cで加熱貼付後、容器から剥離する際、粘着
剤が容器に付着しないことを特徴とする。
【0006】プラスチックフィルムと感熱性粘着剤層と
の間に印刷インキ層を設けてなることを特徴とする。
【0007】パストライズ処理後、容器から剥離する際
粘着剤層が容器に付着しないことを特徴とする。
【0008】容器の素材がポリエステル、ガラス、紙か
らなる群から選ばれる1種を含むものであり、プラスチ
ックフィルムが2軸延伸ポリプロピレンフィルム、また
は2軸延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とす
る。
【0009】粘着剤層が酢酸ビニル含有量25〜35モ
ル%、メルトインデックス5〜200のエチレン―酢酸
ビニル共重合体を主成分とする層であることを特徴とす
る。
【0010】粘着剤層がグラビア印刷にて形成された層
であることを特徴とする。
【0011】カットされた1枚のラベルにおいて、粘着
剤層の厚みをラベル裏面と表面が重なり合う部分で厚
く、容器に巻回する部分で薄く形成することを特徴とす
る。
【0012】前記の特徴を有する感熱性粘着ラベルを貼
付した容器であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態についてより
具体的に説明する。
【0014】本発明の感熱性粘着ラベルとは、プラスチ
ックフィルムと感熱性粘着剤層の少なくとも2層からな
るものである。本発明の感熱性粘着ラベルの容器への装
着方法の1例を示すと、以下の通りである。まず、ロー
ル状に巻かれた長尺ラベルを巻きほぐしながら、感熱性
粘着剤層を加熱し、粘着性を有した感熱性粘着剤層をラ
ベルの先端部分から後端部分に向かって容器に巻き付け
貼付する。ラベルの先端部分に容器を1周巻回したラベ
ルの後端部分を重ね合わせ、ラベル1枚の所定の寸法に
裁断する。
【0015】本発明の感熱性粘着ラベルとは、室温では
粘着性がないが、加熱すると粘着性が発現する粘着剤を
予めプラスチックフィルムの全面に積層されてなるラベ
ルである。粘着剤がプラスチックフィルムの全面でなく
一部に積層されてなるもの、例えば、点状や間欠的な線
状等の場合には、容器とラベルとの間に空隙が生じるの
で、例えば、容器(商品)を冷蔵のショウケースから取
り出すときに発生する水滴が容器とラベルの間に浸透し
て見栄えが悪くなるばかりか、水滴の影響で容器とラベ
ルとの剥離強度が低下するので手で持ち上げる等の外力
によってラベルが容器からずれ易いなどの問題が発生す
る。
【0016】本発明のラベルは、プラスチックフィルム
の粘着剤非積層面と粘着剤積層面とのブロッキング度
(即ち、ラベルの表面と裏面とのブロッキング度)が、
後記する条件下で50g/25mm以下のものである。
50g/25mmを越える場合、粘着剤を積層した長尺
の感熱性粘着ラベルをロール状で保管するとブロッキン
グが発生する(特に室温が高い夏場に発生しやすい)の
で、容器に巻回貼付する際スムーズに巻きほぐすことが
できないという問題が発生する。
【0017】本発明のラベルは、容器の全周に巻回貼付
するために、貼付直前に60〜120゜C、好ましくは
70〜120゜C、より好ましくは80〜120゜Cに
加熱される。加熱温度がこのような低温であるので、粘
着剤が熱分解を起こして異臭を発生したり、プラスチッ
クフィルムが熱変形したりすることがない。
【0018】本発明のラベルは、容器から剥離する際、
粘着剤が容器に付着しない。容器に粘着剤が付着する
と、リサイクル工程で容器とラベルとを剥離した後、容
器に付着した粘着剤を取り除かなくてはならないので、
非常に手間がかかり、好ましくない。
【0019】容器に本発明のラベルを加熱貼付した状態
図を図1に示す。容器1に感熱性粘着ラベル2を巻回
し、ラベルの4の部分では、感熱性粘着剤層が容器に貼
付され、ラベルの3の部分(ラベルの先端部と後端部が
重なり合う部分)では感熱性粘着層はラベルの表面、す
なわちプラスチックフィルムの粘着剤非積層面に貼付さ
れている。
【0020】ラベルと容器との剥離強度は好ましくは5
〜100g/25mm、ラベル裏面とラベル表面との
(図1に示す3の部分)剥離強度は好ましくは100g
/25mmを越え、500g/25mm以下であるのが
望ましい。各部の剥離強度をこのような範囲にすると、
容器(商品)の流通段階等においてラベルがずれたり剥
離したりすることが無く、しかも、リサイクル工程で容
器からラベルを容易に剥離することができる。
【0021】プラスチックフィルムと感熱性粘着剤層と
の間に印刷インキ層を設けると、更に有意なラベルとな
る。何故ならば、商品名や内容物に関する表示の印刷、
他社同種商品との差別化を図るための意匠性付与等が図
れるからである。印刷インキ層はプラスチックフィルム
の全面でもよいし、部分的であってもよい。用いる印刷
インキは、使用するプラスチックフィルムと適用するバ
インダー(例えば、ポリウレタン系、塩素化ポリプロピ
レン系、ポリアミド系等)を含む公知のインキを用いれ
ばよい。
【0022】また、内容物の種類によっては、容器に内
容物を充填した後、容器に70゜Cの温水を15分から
30分シャワーする、通常パストライズと呼ばれる殺菌
処理工程を経るものがある。この工程を経るものは、プ
ラスチックフィルムと感熱性粘着剤層の間に施す印刷に
使用される印刷インキ中にワックスを含まないものがよ
り好ましい。印刷インキ成分にワックスが含まれている
場合、感熱性粘着剤層と印刷インキ層との剥離強度が感
熱性粘着剤層と容器との剥離強度より小さくなるため、
ラベル剥離の際に感熱性粘着剤層が、容器に付着し容器
の再生工程に粘着剤が混入する傾向がある。この場合、
容器に付着した粘着剤を取り除かなくてはならないの
で、非常に手間がかかり、好ましくない。
【0023】一般的に印刷インキ中に含まれるワックス
は、特に制限はないが、ポリエチレンワックス、ポリプ
ロピレンワックス、四弗化エチレン、脂肪酸アマイド、
パラフィンワックス、脂肪酸及び脂肪酸エステル、高級
脂肪族アルコール、金属石鹸等が例示できる。つまり、
パストライズ処理を経る容器のラベルに施す印刷に使用
される印刷インキにはこれらのワックスを含まないもの
がより好ましい。
【0024】また、本発明の感熱性粘着ラベルは、粘着
剤がプラスチックフィルム(ラベル)の全面でなく一部
に積層されてなるもの、例えば、点状や間欠的な線状等
の場合には、容器とラベルとの間に空隙が生じるので、
容器(商品)にパストライズ処理中の温湯シャワーがか
かると容器とラベルの間に温湯が浸透して見栄えが悪く
なるばかりか、容器とラベルとの剥離強度が低下するの
で手で持ち上げる等の外力によってラベルが容器からず
れ易いなどの問題が発生する。
【0025】粘着剤層が積層されるプラスチックフィル
ムとは、特に限定されるものではなく、例えば、各種ポ
リエチレン、ナイロン、ポリスチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の樹脂からなる延伸、無延伸のフィ
ルムが例示できる。これらのなかでも、透明性、光沢、
適度な腰などの観点から、とりわけ、2軸延伸ポリプロ
ピレンと2軸延伸ポリエステルフィルムが好ましい。容
器がポリエステルであり、プラスチックフィルムが2軸
延伸ポリエチレンテレフタレートである場合も、ともに
同じポリエステルであってもその性状が異なるため、前
記組み合わせでの使用も差し支えない。
【0026】本発明の感熱性粘着剤とは、ブロッキング
度が50g/25mm以下であり、加熱温度が60〜1
20゜Cで加熱貼付後、容器から剥離する際粘着剤が容
器に付着しないものであれば、特に限定するものでな
く、例えば、ポリブタジエン、ポリイソブレン、エチレ
ン−アクリル酸共重合体、エチレン―酢酸ビニル共重合
体などが例示できる。
【0027】これらの中でも、粘着剤の厚さによって、
ラベル表面との剥離強度、及び容器との剥離強度がコン
トロールし易い、さらには臭気が少ないという点から、
とりわけ、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。
エチレン−酢酸ビニル共重合体の中でもより好ましく
は、酢酸ビニル含有量25〜35モル%、メルトインデ
ックス5〜200のものが望ましい。
【0028】酢酸ビニルの含有量が25%未満の場合、
メルトインデックスがいずれの値であっても、加熱貼付
後の容器との剥離強度が5g/25mm未満、ラベル表
面との剥離強度が100g/25mm以下になりやす
く、ラベル表面および容器への粘着力が十分でない為
に、ラベル表面からの剥離や容器からの脱落が発生する
可能性があり、ラベルとしての機能が不十分であり好ま
しくない傾向にある。
【0029】酢酸ビニルの含有量が35モル%を超えた
場合、メルトインデックスがいずれの値であっても、ブ
ロッキング度が50g/25mmを超える。そのため、
ラベルをロール状態で保管した際に粘着剤非積層面への
ブロッキングが生じやすく、巻きほぐすことが著しく困
難になるため、低温下で保管したり、粘着面へ剥離紙を
配する必要がでてくる。更に、60〜120゜Cで加熱
貼付後の容器との剥離強度が100g/25mmを超え
るので、使用後容器からの剥離が困難となり、また粘着
剤や印刷インキが容器上に残り好ましくない傾向にあ
る。
【0030】一方、酢酸ビニルの含有量が25〜35モ
ル%で、メルトインデックスが200を超える場合、ま
たは5未満の場合、加熱貼付後の容器との剥離強度が5
g/25mm未満、ラベル表面との剥離強度が100g
/25mm以下になったり、ブロッキング度が50g/
25mmを超えたりするため、その調整が困難であり好
ましくない傾向にある。
【0031】プラスチックフィルムの全面に粘着剤層を
前もって積層する方法は特に限定するものでなく、例え
ば、押出法、各種コーティング法、各種印刷法等公知の
方法によればよい。(但し、ホットメルト法のような空
気中での高温加熱が不可欠なものは、前記理由から避け
たほうがよい)
【0032】とりわけ、グラビア印刷による方法が好ま
しい。その理由は以下による。即ち、ラベルには文字や
図柄がグラビア印刷されるのが一般的であるので、感熱
性粘着剤を積層するのにグラビア印刷法を用いると、1
台のグラビア印刷機で、文字や図柄の印刷に引き続いて
感熱性粘着剤を塗布することができ、極めて効率的であ
るからである。さらにはグラビア版のメッシュや版深度
を適宜選定することにより、所望の厚さの感熱性粘着剤
層を精度よく得ることができるからである。
【0033】ラベルを容器から剥離する際、粘着剤が容
器に付着しないようにする(具体的には、ラベルと容器
との剥離強度を5〜100g/25mm、ラベル裏面と
ラベル表面との(図1で示す3の部分)剥離強度を10
0g/25mmを越え、500g/25mm以下とす
る。)ために、カットされた1枚のラベルにおいて、粘
着剤層の厚みがラベルの先端部分と後端部分、すなわ
ち、ラベル裏面と表面が重なり合う部分で厚く、容器に
巻回する部分で薄く形成するのも、1つの好ましい形態
である。さらに好ましくは、ラベルの裏面と表面が重な
る部分において、ラベルが容器に貼付される先端部分よ
りラベルの表面に貼付される後端部分の粘着剤層を厚く
するほうが好ましい。これは容器に貼付される部分の剥
離強度は、リサイクルの際に粘着剤層を容器上に残さな
い程度でかつ、ラベル巻回時の張力でずれの生じない程
度であればよいが、一方、ラベルの表面に貼付される部
分の剥離強度はラベルを容器上で保持しなくてはならな
いため容器に貼付される部分より剥離強度が大きいのが
好ましいからである。
【0034】
【実施例】次に本発明の代表的な実施例を挙げて説明す
る。本発明において使用した物性値の測定方法及び評価
方法は次の通りである。
【0035】(ブロッキング度)10cm×10cmに
切り取ったラベルを粘着剤積層面と粘着剤非積層面とが
重なるように10枚重ね合わせ、更にその上に100g
/cm の荷重を乗せ、40゜Cドライの環境下で2
4時間保管した。その後、23゜Cの環境下で新東科学
株式会社製T型剥離試験機HEIDON−17で JI
S P8139に記載の測定方法に基づいて剥離強度を
測定した。評価1として、この剥離強度が50g/25
mm以下のものを良好とした。
【0036】(ラベル表面との剥離強度)25mm×1
00mmに切り取った2枚のラベルを粘着剤積層面と粘
着剤非積層面(つまりラベル表面)が重なるように重ね
合わせ、更にその上に100g/cm の荷重を乗
せ、80゜Cドライの環境下で5分間保管した。その
後、23゜Cの環境下で新東科学株式会社製T型剥離試
験機HEIDON−17で JIS P8139に記載
の測定方法に基づいて剥離強度を測定した。評価2とし
て、この剥離強度が、100g/25mmを越え、50
0g/25mm以下のものを良好とした。
【0037】(容器との剥離強度)25mm×100m
mに切り取ったラベルをポリエチレンテレフタレートシ
ート上に粘着剤積層面が接するように重ね合わせ、更に
その上に100g/cmの荷重を乗せ、80゜Cドラ
イの環境下で5分間保管した。その後、23゜Cの環境
下で新東科学株式会社製T型剥離試験機HEIDON−
17で JISP8139に記載の測定方法に基づいて
剥離強度を測定した。評価3として、この剥離強度が、
5〜100g/25mmのものを良好とした。
【0038】(パストライズ後剥離性)25mm×10
0mmに切り取ったラベルをポリエチレンテレフタレー
トシート上に粘着剤積層面が接するように重ね合わせ、
更にその上に100g/cmの荷重を乗せ、80゜C
ドライの環境下で5分間保管した。次に、このサンプル
上に70℃の温水を20分間シャワーした。その後、2
3゜Cの環境下で新東科学株式会社製T型剥離試験機H
EIDON−17で JIS P8139に記載の測定
方法に基づいて剥離試験をした。評価4として、容器上
に粘着剤が残っていないものを良好とした。
【0039】(実施例1)厚み50μmの2軸延伸ポリ
プロピレンフィルム上に、グラビア印刷にてワックスを
含まない印刷インキで印刷層(5色)と感熱性粘着剤層
を形成した。この際の感熱性粘着剤層は、酢酸ビニル含
有量30モル%、メルトインデックス60のエチレン―
酢酸ビニル共重合体を、濃度10重量%でトルエンに溶
解し、乾燥後の塗布厚が7μmになるように深度を調整
したグラビア版で形成し、乾燥した。
【0040】(実施例2)厚み50μmの2軸延伸ポリ
プロピレンフィルム上に、グラビア印刷にてワックスを
含まない印刷インキで印刷層(5色)と感熱性粘着剤層
を形成した。この際の感熱性粘着剤層は、酢酸ビニル含
有量25モル%、メルトインデックス150のエチレン
―酢酸ビニル共重合体を、濃度10重量%でトルエンに
溶解し、1つのラベルの図柄において、乾燥後の塗布厚
が、ラベルが重なり合う両端10mm幅の部分で、容器
と貼付する端側は7μm、ラベルの表面に貼付する端側
は10μm、容器に巻回する部分は3μmになるように
深度を調整したグラビア版で形成し、乾燥した。
【0041】(比較例1)感熱性粘着剤として、酢酸ビ
ニル含有量10モル%、メルトインデックス2のエチレ
ン―酢酸ビニル共重合体を使用する以外は実施例1と同
じように調製した。
【0042】(比較例2)感熱性粘着剤として、酢酸ビ
ニル含有量43モル%、メルトインデックス350のエ
チレン―酢酸ビニル共重合体を使用する以外は実施例1
と同じように調製した。
【0043】前記実施例1から比較例2までの評価結果
を表1にまとめた。
【0044】(表1)
【0045】
【発明の効果】本発明は以上のような構成からなるの
で、以下に記載する効果を奏す。
【0046】本発明の感熱性粘着ラベルは、容器から剥
離する際粘着剤が容器に付着しないので、リサイクルの
対象となる容器用に好適なラベルである。
【0047】ブロッキング度が50g/25mm以下で
あるので、夏場長時間保管しても、使用時にはスムーズ
に巻きほぐすことができる。
【0048】容器に巻回貼付するための加熱温度が60
〜120゜Cと低いので、粘着剤が熱分解を起こして異
臭を発生したり、フィルムが熱変形したりすることがな
い。
【0049】粘着剤がプラスチックフィルムの全面に積
層されているので、パストライズ時の温湯や、容器(商
品)を冷蔵ショーケースから取り出した時に生じる結露
水滴が、ラベルと容器の間に入りこむことがない。
【0050】プラスチックフィルムに粘着剤層を積層す
る方法としてグラビア印刷法を採用すると、厚み精度が
よく、且つ、効率的に生産することができる。さらには
粘着剤層の厚さを部分的に変更することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる感熱性粘着ラベルを加熱貼付
した状態図である。
【図2】本発明実施例2の感熱性粘着ラベルの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 容器 2 感熱性粘着ラベル 3 ラベル両端重ね合わせ部 4 容器との貼付部 5 感熱性粘着剤層 6 印刷インキ層 7 プラスチックフィルム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱して容器の全周に巻回貼付する感熱
    性粘着ラベルにおいて、ブロッキング度が50g/25
    mm以下である感熱性粘着剤層が前もってラベルの全面
    に積層されてなり、加熱温度が60〜120゜Cで加熱
    貼付後、容器から剥離する際、粘着剤が容器に付着しな
    いことを特徴とする感熱性粘着ラベル。
  2. 【請求項2】 プラスチックフィルムと感熱性粘着剤層
    との間に印刷インキ層を設けてなる請求項1記載の感熱
    性粘着ラベル。
  3. 【請求項3】 パストライズ処理後、容器から剥離する
    際粘着剤層が容器に付着しない請求項1または2記載の
    感熱性粘着ラベル。
  4. 【請求項4】 容器の素材がポリエステル、ガラス、紙
    からなる群から選ばれる1種を含むものであり、プラス
    チックフィルムが2軸延伸ポリプロピレンフィルム、ま
    たは2軸延伸ポリエステルフィルムである請求項1〜3
    のいずれか1項記載の感熱性粘着ラベル。
  5. 【請求項5】 粘着剤層が酢酸ビニル含有量25〜35
    モル%、メルトインデックス5〜200のエチレン−酢
    酸ビニル共重合体を主成分とする層である請求項1〜4
    のいずれか1項記載の感熱性粘着ラベル。
  6. 【請求項6】 粘着剤層がグラビア印刷にて形成された
    層である請求項1〜5のいずれか1項記載の感熱性粘着
    ラベル。
  7. 【請求項7】 カットされた1枚のラベルにおいて、粘
    着剤層の厚みがラベル裏面と表面が重なり合う部分で厚
    く、容器に巻回する部分で薄く形成することを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれか1項記載の感熱性粘着ラベ
    ル。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項記載の感熱
    性粘着ラベルを貼付した容器。
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