JP2000320684A - シール摺動部材用樹脂組成物及びこれを用いたシール摺動部材 - Google Patents

シール摺動部材用樹脂組成物及びこれを用いたシール摺動部材

Info

Publication number
JP2000320684A
JP2000320684A JP11134196A JP13419699A JP2000320684A JP 2000320684 A JP2000320684 A JP 2000320684A JP 11134196 A JP11134196 A JP 11134196A JP 13419699 A JP13419699 A JP 13419699A JP 2000320684 A JP2000320684 A JP 2000320684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding member
seal sliding
seal
resin composition
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11134196A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuyuki Yamamoto
徹之 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP11134196A priority Critical patent/JP2000320684A/ja
Publication of JP2000320684A publication Critical patent/JP2000320684A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール機能を維持しつつ、生産性及び経済性
を向上させることができるシール摺動部材用樹脂組成物
及びこれを用いたシール摺動部材の提供を目的とするも
のである。 【解決手段】 軸部及び軸受部2のどちらか一方と、そ
の摺動部分に粉状異物が侵入するのを防止する環状のリ
ップ部3とを有する軸受用のシール摺動部材1であっ
て、それらが熱可塑性エラストマーにグリースを分散含
有させた樹脂組成物で一体に形成するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリなどの現像部、特にトナーなどの微粉
体と接触する部位への使用に好適な軸受及び回転軸用の
シール摺動部材及びこれに用いる樹脂組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上記複写機等の現像部におけるトナー等
と接触する部位には、従来、図7に示すようなシール機
能付軸受101や、図8に示すようなシール機能付回転
軸111などのシール摺動部材が使用され、現像部から
トナーが漏洩しない構成を採っている。
【0003】かかるシール機能付軸受101は、回転軸
を支承する軸受部102と、軸受部102の外周に装着
されるゴム製のOリング103と、軸受部102の支承
面の一端側に配設されるゴムシール104とからなる。
このOリング103は当該シール機能付軸受101の外
周からトナーが漏れることを防止し、ゴムシール104
はその環状リップ部105によりシール機能付軸受10
1と回転軸との間からトナーが漏れることを防止してい
る。なお、軸受部102には自己潤滑性を有するポリア
セタールなどが使用され、Oリング103及びゴムシー
ル104にはニトリルゴム、フッ素ゴムなどが使用され
ている。
【0004】またシール機能付回転軸111は、円柱状
の軸部112と、この軸部112に嵌合する中空短円柱
状のシール部113とからなる。このシール部113は
軸部112が支承されるハウジング114に当接し、ト
ナーが漏れることを防止している。なお、軸部112に
は金属、樹脂などが使用され、シール部113にはウレ
タン樹脂製等の発泡体が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のシール摺動
部材であるシール機能付軸受101及びシール機能付回
転軸111にあっては以下に示す不都合がある。すなわ
ち、 (1)上記シール機能付軸受101は、そのトナーをシ
ールする機能及び軸受としての機能は満足すべきもので
あるが、軸受部102、Oリング103及びゴムシール
104からなる複数の部品を組合せた構成をとっている
ため、当該シール機能付軸受101の組立には時間と手
間を必要とする。また、それらの部品には高価なもの
(特にゴムシール104)を含むことからも、製品全体
としてコストアップは不可避である。
【0006】(2)シール機能付回転軸111も、同様
に、軸部112とシール部113とを組合せた構成であ
るため、組立が困難であり、かつ、コストアップを招い
ている。
【0007】(3)かかる組立の困難性を回避すべく、
シール機能付軸受101をゴムシール104に使用する
ゴム素材で一体成形し、軸受部102とは別体のゴムシ
ール104やOリング103をなくしたシール機能付軸
受も開発されているが、製造が困難で、コストアップを
招くという問題を有している。そのため、当該シール機
能付軸受を構成するゴム素材の変更や製造方法の改善が
図られたが、その改善も構造上の限界から満足できるも
のではなく、逆に、シール機能を低下させるといった問
題が生じている。
【0008】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、シール機能を維持しつつ、生産性及び経済
性を向上させることができるシール摺動部材用樹脂組成
物及びこれを用いたシール摺動部材の提供を目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、熱可塑性エラストマーにグリースを
分散含有させたシール摺動部材用樹脂組成物である。グ
リースは、一般的に、合成油、鉱物油などの基油と、ス
テアリン酸塩、ウレア化合物などの粘稠剤とから構成さ
れており、粘稠剤が基油を保持して半固体状態になって
いる。従って、当該樹脂組成物に含有されたグリースは
粘稠剤が基油を取り込んだ形で分散するため、当該樹脂
組成物から基油が噴き出ることを抑制し、長期間安定し
た摩擦抵抗及び摩耗の低減機能が発揮できる。
【0010】従って、当該樹脂組成物を用い、軸部及び
軸受部のどちらか一方と、その摺動部分にトナー等の粉
状異物が侵入することを防止する環状のリップ部とを有
するシール摺動部材を一体に形成すると、摺動部分の摩
擦抵抗及び摩耗を長期間安定して低減させることができ
る。
【0011】上記グリースの含有率は、2重量%以上2
0重量%以下が好ましい。これは、グリースの含有率が
2重量%より小さいと、上述のような摩擦抵抗及び摩耗
の低減機能が十分に発揮できず、逆に、上記含有率が2
0重量%を超えると、当該樹脂組成物の製造において、
押出機等による混練が困難になることからである。
【0012】上記グリースは、炭化水素油を基油とし、
ステアリン酸リチウム塩を粘稠剤とするとよい。基油に
炭化水素油を用いるのは、摺動部分に滲み出しても、熱
可塑性エラストマーや周辺部品に悪影響を及ぼしにくい
からである。また、粘稠剤にステアリン酸リチウム塩を
用いると、グリースが分子構造上、極性、水素結合など
の相互作用を受けやすく、その結果、基油を材料中に安
定して保持でき、摩擦抵抗及び摩耗の低減機能の安定化
及び長期間化を促進することができる。
【0013】上記熱可塑性エラストマーは、JIS−A
硬度で80以上90以下のものが好ましい。これは、熱
可塑性エラストマーのJIS−A硬度が上記範囲より小
さいと、金型等からの取り出し時に変形が生じる等、生
産性が低減し、逆に、JIS−A硬度が上記範囲を超え
ると、摺動個所での接触力が大きく、摩擦熱でトナーが
融着し、さらなる摺動抵抗の増大を招くおそれがあるこ
とからである。ここで「JIS−A硬度」とは、JIS
に規定するスプリング式硬さ試験(A形)による硬度を
意味する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1から図4はそれぞれ本
発明の第1実施形態から第4実施形態に係るシール摺動
部材を示す模式的断面図である。
【0015】図1のシール摺動部材1は、シール機能付
軸受であり、回転軸を支承する円筒状の軸受部2と環状
のリップ部3とを、後述する樹脂組成物で一体に形成し
たものである。このリップ部3は、軸受部2の一端側か
ら半径方向内向きかつ軸受部2方向に傾斜させて突設さ
れている。また、リップ部3の形状は、根元側から先端
(内径端)側に行くに従って厚みが薄くされ、つまり断
面形状が鋭角に形成されている。
【0016】当該シール摺動部材1は、軸受部2に嵌合
する回転軸の外周面にリップ部3が押圧力を及ぼしつつ
当接する。かかるリップ部3によって、当該シール摺動
部材1を介するトナーの漏洩が防止できる。従って、従
来の軸受がトナー等の微粉末の侵入を防止するために必
要であったゴムシール等が不要になる。
【0017】当該シール摺動部材1を構成する樹脂組成
物は、グリースと熱可塑性エラストマーとを含有するも
のである。従来、シール摺動部材に自己潤滑性を与える
ために、鉱物油を含有させる手段があったが、鉱物油だ
けであると成型品表面に鉱物油が容易に噴き出て、摩擦
抵抗及び摩耗を低減する機能を長期間安定して発現され
ない。また、シリコン変性したウレタン系熱可塑性エラ
ストマー(大日精化(株)社製の商品名「レザミンPS
−22490」)、フッ素系潤滑剤を含有したウレタン
系熱可塑性エラストマー(日本ミラクトラン(株)社製
の商品名「ミラクトランF598FCOO」)などを用
い、耐摩擦性、耐摩耗性を向上させようとしたものがあ
るが、摩耗が大きくシール摺動部材には適さない。当該
シール摺動部材1はグリースを含有することで、上記従
来の手段による不都合を解決し、長期間安定して摩擦抵
抗及び摩耗を低減させることができる。かかる作用を有
効に発揮させるためには、グリースの含有率は2重量%
以上20重量%以下が好適である。
【0018】上記樹脂組成物に使用する熱可塑性エラス
トマーとしては、特に制限されるものではなく、例え
ば、オレフィン系、スチレン系、エステル系、アミド
系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系などが挙げられ
る。但し、エステル系、アミド系及びウレタン系熱可塑
性エラストマーが、耐摩耗性を有しており、シール摺動
部材に適している。当該熱可塑性エラストマーのJIS
−A硬度は80以上90以下が好ましい。
【0019】上記樹脂組成物に使用するグリースは、特
に限定されるものではなく、一般的なグリースが使用で
きる。但し、エステル系、アミド系及びウレタン系熱可
塑性エラストマーには、炭化水素油を基油とし、ステア
リン酸リチウム塩を粘稠剤とするグリースが好適であ
る。これらのグリースが特に、分子構造上、極性、水素
結合などの相互作用を受けやすく、基油を安定して材料
中に保持できるからである。
【0020】当該シール摺動部材1の製造方法として
は、シール摺動部材1と同一の形状の内部空間を有する
金型に、上述の樹脂組成物を射出成形する方法が好まし
い。かかる射出成形によれば、複雑な形状のものを容易
に製造することができる。
【0021】図2のシール摺動部材4は、軸受部5とリ
ップ部6が樹脂組成物で一体に形成されている点で、図
1のシール摺動部材1と同様である。ただし、このリッ
プ部6は、その先端が軸受部5から離隔するように傾斜
し、軸受部5側へのトナー侵入防止効果を高めている。
当該シール摺動部材4を構成する樹脂組成物も上記シー
ル摺動部材1の樹脂組成物と同様である。
【0022】図3のシール摺動部材7は、軸受部8と外
向きに傾斜するリップ部9とが一体に形成されている点
で図2のシール摺動部材4と同様である。ただし、当該
シール摺動部材7は、上記シール摺動部材4と異なり、
円筒状の外周面に凸条部10が一体に形成されている。
この凸条部10は断面半円形に突出するものであり、周
方向に1周連続するものである。この凸条部10によ
り、従来の軸受に必要であったOリングを用いなくて
も、トナーの漏洩を防止する効果が果たせ、さらに凸条
部10を一体に形成することで、トナーの漏洩防止効果
の完全性を高めることができる。なお、当該シール摺動
部材7を構成する樹脂組成物も上記シール摺動部材1の
樹脂組成物と同様であり、摩擦抵抗の低減及び耐摩耗性
の向上が図られる。
【0023】図4のシール摺動部材11はシール機能付
回転軸であり、円柱状の軸部12と環状のリップ部13
とが、樹脂組成物で一体に形成されたものである。この
リップ部13は、上述のリップ部3と同様の形状であ
り、軸部12をハウジング(軸受)14に支承させたと
きにハウジング14に当接するように形成され、軸部1
2とハウジング14の間からのトナー漏れを防止してい
る。なお、当該シール摺動部材11を構成する樹脂組成
物も上記シール摺動部材1の樹脂組成物と同様であり、
摩擦抵抗の低減及び耐摩耗性の向上が図られる。
【0024】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきものではないことはもちろんである。
【0025】(1)実験1 [実施例1]JIS−A硬度が83のアミド系熱可塑性
エラストマー(富士化成(株)社製の商品名「TPAE
−10HP」)100重量部と、合成油系グリース(協
同油脂(株)社製の商品名「マルテンプD No.
2」)6.95重量部とを、ヘンシェルミキサーで混練
し、この混練物を押出機にてペレット状にし、その後、
射出成形により図3のシール摺動部材7と同様の形状に
形成して、実施例1のシール摺動部材を得た。なお、当
該合成油系グリースは、基油に合成油を用い、粘稠剤に
ステアリン酸リチウムを用いたものである。
【0026】[実施例2]JIS−A硬度が83のウレ
タン系熱可塑性エラストマー(大日精化(株)社製の商
品名「レザミンP2183」)100重量部と、合成油
系グリース(協同油脂(株)社製の商品名「マルテンプ
SC−C」)6.95重量部を用いた以外は実施例1と
同様にして実施例2のシール摺動部材を得た。なお当該
合成油系グリースは、基油に合成油を用い、粘稠剤に芳
香族ウレアを用いたものである。
【0027】[実施例3]JIS−A硬度が83のエス
テル系熱可塑性エラストマー(東洋紡(株)社製の商品
名「ハイトレル3083」)100重量部と、グリース
(協同油脂(株)社製の商品名「エクセライトEP」)
14重量部とを用いた以外は実施例1と同様にして実施
例3のシール摺動部材を得た。なお、当該グリースは、
基油にエステル系合成油を用い、粘稠剤に芳香族ウレア
化合物を用いたものである。
【0028】[実施例4]JIS−A硬度が83のオレ
フィン系熱可塑性エラストマー(トクヤマ(株)社製の
商品名「PER T310E」)100重量部と、グリ
ース(協同油脂(株)社製の商品名「エクセライトE
P」)14重量部とを用いた以外は実施例1と同様にし
て実施例4のシール摺動部材を得た。
【0029】[実施例5]JIS−A硬度が83のスチ
レン系熱可塑性エラストマー(JSR(株)社製の商品
名「TR2003」)100重量部と、グリース(協同
油脂(株)社製の商品名「エクセライトEP」)14重
量部とを用いた以外は実施例1と同様にして実施例5の
シール摺動部材を得た。
【0030】[比較例1]図7のシール機能付軸受10
1と同様に、ポリアセタール製の軸受部にOリングとゴ
ムシールを装着して比較例1のシール摺動部材を得た。
【0031】[特性の評価]上記実施例1〜5及び比較
例1の軸受用のシール摺動部材を用いて、トナー漏れの
有無を評価する実験を行った。この実験に用いる評価機
15は、図5に示すように、円筒状のハウジング16の
両端に一対のシール摺動部材17を嵌合し、かかる一対
のシール摺動部材17に1本の円柱状のステンレス製回
転軸18を支承させる。この回転軸18は、その一端に
モータ19が連結され、外周部にトナーを攪拌する攪拌
スクリュー20を設けた。またハウジング16の内部に
はトナーを充填した。かかる評価機15を1000時間
運転し、トナー漏れの有無を調査した。その結果を下記
の表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】上記表1に示しように、実施例1〜5のシ
ール摺動部材についてはトナー漏れは発生せず、比較例
1のシール摺動部材と同等のシール機能、軸受機能を有
することが確認された。また、実施例1〜5のシール摺
動部材は、比較例1のシール摺動部材と比較して、部品
点数が大幅に削減でき、生産性ひいては経済性に優れる
ことがわかる。
【0034】(2)実験2 [実施例6]JIS−A硬度が90のアミド系熱可塑性
エラストマー(富士化成(株)社製の商品名「TPAE
−8」)100重量部と、合成油系グリース(協同油脂
(株)社製の商品名「マルテンプD No.2」)6.
95重量部とを、ヘンシェルミキサーで混練し、この混
練物を押出機にてペレット状にし、その後、射出成形に
より図4のシール摺動部材11と同様の形状に形成し
て、実施例6のシール摺動部材を得た。
【0035】[実施例7]JIS−A硬度が90のウレ
タン系熱可塑性エラストマー(大日精化(株)社製の商
品名「レザミンP4070」)100重量部と、合成油
系グリース(協同油脂(株)社製の商品名「マルテンプ
SC−C」)6.95重量部とを用いた以外は実施例6
と同様にして実施例2のシール摺動部材を得た。
【0036】[比較例2]図8のシール機能付回転軸1
11と同様に、ステンレス製の軸部に発泡ウレタン製の
シール部を装着して比較例2のシール摺動部材を得た。
【0037】[特性の評価]上記実施例6、7及び比較
例2の回転軸用のシール摺動部材を用いて、トナー漏れ
の有無を評価する実験を行った。この実験に用いる評価
機21は、図6に示すように、円筒状のハウジング22
の両端部(軸受)23に回転軸用のシール摺動部材24
を支承させ、該シール摺動部材24のリップ部25をハ
ウジング22の両端23に当接させたものである。この
シール摺動部材24にはモータ26が連結され、ハウジ
ング22内にはトナーが充填されている。かかる評価機
21を1000時間運転し、トナー漏れの有無を調査し
た。その結果を下記の表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】上記表2に示しように、実施例6、7及び
比較例2の回転軸用のシール摺動部材についてはトナー
漏れは発生せず、一体型ではない従来の比較例2のシー
ル摺動部材と同等のシール機能、軸受機能を有すること
が確認された。また、実施例6、7のシール摺動部材
は、比較例2のシール摺動部材と比較して、部品点数が
削減でき、生産性ひいては経済性に優れることがわか
る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシール摺
動部材用樹脂組成物及びこれを用いたシール摺動部材に
よれば、ゴムシールやOリングを用いた従来のシール機
能付軸受と同等の軸受機能及びシール機能を有し、ま
た、シール部を用いた従来のシール機能付回転軸と同等
の回転軸機能及びシール機能を有しており、さらに、部
品点数の削減によるコストダウン及び生産性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシール摺動部材を
示す模式的断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係るシール摺動部材を
示す模式的断面図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係るシール摺動部材を
示す模式的断面図である。
【図4】本発明の第4実施形態に係るシール摺動部材を
示す模式的断面図である。
【図5】本発明に係る軸受用のシール摺動部材のトナー
シール性を評価する評価機を示す模式的断面図である。
【図6】本発明に係る回転軸用のシール摺動部材のトナ
ーシール性を評価する評価機を示す模式的断面図であ
る。
【図7】従来のシール機能付軸受を示す模式的断面図で
ある。
【図8】従来のシール機能付回転軸を示す模式的断面図
である。
【符号の説明】
1、4、7・・・シール摺動部材 2、5、8・・・軸受部 3、6、9・・・リップ部 10・・・凸条部 11・・・シール摺動部材 12・・・軸部 13・・・リップ部 14・・・ハウジング 15、21・・・評価機 16、22・・・ハウジング 17、24・・・シール摺動部材 18・・・回転軸 19、26・・・モータ 20・・・攪拌スクリュー 23・・・端部 25・・・リップ部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性エラストマーにグリースを分散
    含有させたシール摺動部材用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 上記グリースの含有率が2重量%以上2
    0重量%以下である請求項1に記載のシール摺動部材用
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 上記グリースが、炭化水素油を基油と
    し、ステアリン酸リチウム塩を粘稠剤とする請求項1又
    は請求項2に記載のシール摺動部材用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 上記熱可塑性エラストマーが、JIS−
    A硬度で80以上90以下のものである請求項1、請求
    項2又は請求項3に記載のシール摺動部材用樹脂組成
    物。
  5. 【請求項5】 軸部及び軸受部のどちらか一方と、 その摺動部分に粉状異物が侵入するのを防止する環状の
    リップ部とが、 上記請求項1から請求項4に記載のシール摺動部材用樹
    脂組成物で一体に形成されているシール摺動部材。
JP11134196A 1999-05-14 1999-05-14 シール摺動部材用樹脂組成物及びこれを用いたシール摺動部材 Pending JP2000320684A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11134196A JP2000320684A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 シール摺動部材用樹脂組成物及びこれを用いたシール摺動部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11134196A JP2000320684A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 シール摺動部材用樹脂組成物及びこれを用いたシール摺動部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000320684A true JP2000320684A (ja) 2000-11-24

Family

ID=15122688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11134196A Pending JP2000320684A (ja) 1999-05-14 1999-05-14 シール摺動部材用樹脂組成物及びこれを用いたシール摺動部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000320684A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7369797B2 (en) * 2005-03-10 2008-05-06 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Developing apparatus and process cartridge with protrusions between the bearing and the shaft
JP2008298084A (ja) * 2007-05-02 2008-12-11 Oiles Ind Co Ltd 合成樹脂製の滑り軸受
JP2009128433A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Bando Chem Ind Ltd トナーシール複合軸受
JP4893871B1 (ja) * 2011-08-08 2012-03-07 富士ゼロックス株式会社 軸受兼用シール部材並びにこれを用いた現像装置および画像形成装置
JP2013145363A (ja) * 2011-11-09 2013-07-25 Canon Inc 現像剤収容器、及び、プロセスカートリッジ
JP2013218033A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Konica Minolta Inc 現像器および画像形成装置
JP2014081654A (ja) * 2011-11-09 2014-05-08 Canon Inc 現像剤収容器、及び、プロセスカートリッジ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7369797B2 (en) * 2005-03-10 2008-05-06 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Developing apparatus and process cartridge with protrusions between the bearing and the shaft
CN100524071C (zh) * 2005-03-10 2009-08-05 柯尼卡美能达商用科技株式会社 显影装置和配有其的操作盒
JP2008298084A (ja) * 2007-05-02 2008-12-11 Oiles Ind Co Ltd 合成樹脂製の滑り軸受
JP2009128433A (ja) * 2007-11-20 2009-06-11 Bando Chem Ind Ltd トナーシール複合軸受
JP4893871B1 (ja) * 2011-08-08 2012-03-07 富士ゼロックス株式会社 軸受兼用シール部材並びにこれを用いた現像装置および画像形成装置
JP2013145363A (ja) * 2011-11-09 2013-07-25 Canon Inc 現像剤収容器、及び、プロセスカートリッジ
JP2014081654A (ja) * 2011-11-09 2014-05-08 Canon Inc 現像剤収容器、及び、プロセスカートリッジ
JP2013218033A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Konica Minolta Inc 現像器および画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2013042715A1 (ja) 滑り軸受および画像形成装置
JPH10252762A (ja) 転がり軸受用密封装置
US9850955B2 (en) Outer race rotation bearing
JPWO2006062115A1 (ja) 玉軸受用保持器とそれを用いた玉軸受
JP2004003663A (ja) ボールジョイントシール
JP2000320684A (ja) シール摺動部材用樹脂組成物及びこれを用いたシール摺動部材
JP4105370B2 (ja) ローラ支持用軸受装置
JP3632568B2 (ja) 等速ジョイント用樹脂製ブーツ
JP4650215B2 (ja) 合成樹脂製の滑り軸受
JP4811342B2 (ja) 合成樹脂製の滑り軸受
JP2001349442A (ja) 回転部材のシール構造
JP2011074975A (ja) 滑り軸受
JP2001311437A (ja) クラッチレリーズ軸受
JP7125131B2 (ja) 直動軸受用止め輪及び直動軸受
JP4224992B2 (ja) 滑り軸受
JPH08145061A (ja) 合成樹脂製冠型保持器
JP2002098150A (ja) 玉軸受
JP2000145798A (ja) シール機能付軸受
JP2006226453A (ja) ブーツ付き等速自在継手
JP2003269617A (ja) 密封装置とこれを組み込んだ転がり軸受及びハブユニット
JP2004269580A (ja) グリース組成物とそれを用いた転がり軸受
JP2005090709A (ja) 自在継手用ブーツ
JP4992562B2 (ja) 玉軸受
JP2019124290A (ja) 滑り軸受
JPH0463888A (ja) トナーシール部材

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050927