JP2000194307A - マトリクス型表示装置 - Google Patents

マトリクス型表示装置

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JP2000194307A
JP2000194307A JP10368043A JP36804398A JP2000194307A JP 2000194307 A JP2000194307 A JP 2000194307A JP 10368043 A JP10368043 A JP 10368043A JP 36804398 A JP36804398 A JP 36804398A JP 2000194307 A JP2000194307 A JP 2000194307A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラスト比の低下を最小限に抑えること
ができ、非表示期間の直前、直後に生じる横方向の表示
むらを解消することができるマトリクス型表示装置を提
供する。 【解決手段】 複数の行電極と複数の列電極とが互いに
交差するように配置され、行電極と列電極との交差部に
形成される画素がマトリクス状に配列されてなるマトリ
クス型表示装置を、全ての行電極が選択されない1水平
走査期間以上の非表示期間を有し、この非表示期間の直
前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1水平走
査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加される行電
圧の波形を、その他の期間の行電圧の波形に対し変化さ
せる行電極駆動制御手段22を有する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コントラスト比の
低下を最小限に抑えると共に、非表示期間の直前、直後
に生じる横方向の表示むらの発生を抑制することを可能
とするマトリクス型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マトリクス型表示装置は、オーディオビ
ジュアル機器、オフィスオートメーション機器、ゲーム
機器等に広範に用いられている。
【0003】こうしたマトリクス型表示装置は、一般
に、表示部、電圧生成回路、制御回路、行電極駆動回路
及び列電極駆動回路を備えている。表示部はそれぞれ平
行に配設された複数の行電極と列電極とからなり、行電
極と列電極との交差部に形成される画素で表示を行うよ
うに構成される。
【0004】電圧生成回路は、行電極を駆動する行電
圧、及び列電極を駆動する列電圧を生成する回路であ
る。制御回路は、行電圧と列電圧とをそれぞれ行電極と
列電極とに印加するタイミングを与えるタイミング制御
信号を出力する回路である。行電極駆動回路は、タイミ
ング制御信号に同期して、行電極に行電圧を印加する回
路である。列電極駆動回路は、タイミング制御信号に同
期して、列電極に列電圧を印加する回路である。
【0005】マトリクス型表示装置の代表的なものとし
て、単純マトリクス型液晶表示装置が挙げられる。この
単純マトリクス型液晶表示装置における表示部は、行電
極又は列電極を有する2枚の電極基板で液晶を挟持する
構造の液晶パネルである。そして、この液晶パネルヘの
行電圧及び列電圧の印加による液晶の光学特性の変化を
利用して、表示が行われる。ここでは、画素へ印加され
る実効電圧が低い場合に非点灯状態、高い場合に点灯状
態となるノーマリブラック方式を考慮する。
【0006】この単純マトリクス型液晶表示装置は、通
常、電圧平均化法や複数行同時選択駆動法などを用いて
行電極及び列電極を駆動する。電圧平均化法は、例え
ば、「液晶の最新技術」p.106、工業調査会出版に
開示されている。複数行同時選択駆動法は、例えば、
T.N.Ruckmongathan,Conf.Re
cord of 1988 Internationa
l Display Research Confer
ence,p.80(1988)、T.J.Schef
fer and B.Clifton,1992 SI
D Digestof Technical Pape
rs XXIII,p.228(1992)、S.Ih
ara et al.,1992 SID Diges
t ofTechnical Papers XXII
I,p232(1992)に関示されている。
【0007】電圧平均化法及び複数行同時選択駆動法
は、以下のような基本原理に基づいている。即ち、行電
圧波形は、単位行列やウォルシュ行列などの直交行列で
表される。また、列電圧波形は、表示情報を上記の直交
行列によって、直交変換して得られる。そして、表示パ
ネル上では、この列電圧波形が表示情報へと逆変換され
ることで、表示が行われる。この基本原理によれば、直
交行列の行列要素が0に相当する非選択行の各画素には
表示情報に依らず一定の実効電圧が印加され、非選択行
以外の選択行の各画素には表示情報に基づいた実効電圧
が印加される。
【0008】しかしながら、実際の単純マトリクス型液
晶表示装置では、行電極駆動回路及び列電極駆動回路に
おける出力インピーダンス、行電極及び列電極の電極抵
抗、液晶などの負荷容量に起因して、行電圧波形及び列
電圧波形の変化点で、行電圧波形及び列電圧波形に鈍り
や誘導による歪みが生じる。このため、各画素に印加さ
れる実効電圧は基本原理から外れ、この実効電圧の外れ
は表示むらとして認識される。
【0009】この表示むらのうち、ここでは、全ての行
電極が非選択状態となる非表示期間の直前、及び、直後
に選択された行電極に発生する表示むらについて説明す
る。また、これ以降、この表示むらを横方向の表示むら
と呼ぶ。
【0010】上記の基本原理によれば、各行電極は1水
平走査期間毎に選択され、各列電極には、その1水平走
査期間、選択された行電極との交点の画素における表示
情報に応じた列電圧が印加される。1画面分の表示は1
垂直走査期間内に行われ、以下に示す(1)式の関係、 1垂直走査期間=1水平走査期間×行電極数+非表示期間・・・・(1) が成立する。ここで、1垂直走査期間が1水平走査期間
の行電極数倍よりも長く、非表示期間が設けられるの
は、マトリクス型表示装置に代表的なCRT(Cath
ode Ray Tube;陰極線管)が帰線期間を必
要とし、液晶表示装置においてもCRTとの互換性を維
持するためである。
【0011】基本原理によれば、非表示期間における液
晶への印加電圧が0のときオンオフ比と呼ばれる点灯状
態と非点灯状態との実効電圧比が最大となる。そこで、
単純マトリクス型液晶表示装置の非表示期間では、行電
極及び列電極共に非選択電圧が印加される。このため、
列電圧波形では、非表示期間の直前に表示情報に基づい
た列電圧から非選択電圧へ、非表示期間の直後に非選択
電圧から表示情報に基づいた列電圧への変化が生じる。
先に説明したように、電圧波形の変化点には鈍りや歪み
による実効電圧のずれが伴う。非選択行と選択行とで
は、この実効電圧のずれ方が異なるため、非表示期間の
直前、直後の選択行の輝度が他の行の輝度と異なり、横
方向の表示むらとなる。
【0012】この横方向の表示むらは、非表示期間の直
前、直後の選択行に発生するため、電圧平均化法では1
本の表示むらとなり、複数行同時選択駆動法では同時選
択本数分の横方向の表示むらとなる。この横方向の表示
むらを解消するための方法として、選択パルス削り法
が、特開平9−101498号公報に開示されている。
この選択パルス削り法を以下に説明する。
【0013】図6は、選択パルス削り法を採用していな
い場合の、非表示期間の直前に選択される行電極に印加
される行電圧波形RW6と列電圧波形CW6を示してい
る。図6(a)に示す行電圧波形RW6では、斜線領域
R6で示したように、選択電圧SVから非選択電圧NV
への変化時に波形鈍りが生じている。波形鈍りのない理
想的な場合、選択電圧SVは1水平走査期間T1にのみ
印加され、1水平走査期間T1の表示情報のみを選択す
る。しかし、波形鈍りが存在すると、この鈍りが1水平
走査期間T1を超えて次の水平走査期間T2にまで印加
されるため、次の水平走査期間T2の表示情報を一部選
択してしまう。その結果、本来次の選択行で再生される
べき表示情報が、誤った位置で薄く再生されてしまう。
【0014】非表示期間の直前の選択行では、この選択
電圧SVから非選択電圧NVへの波形鈍りが2次的に選
択する表示情報は非表示状態である。また、それ以外の
行電極では、この2次的な選択は、次の選択行の表示情
報となる。
【0015】例えば、全画素が点灯状態の場合、非表示
期間の直前に選択されない行電極では、波形鈍りが2次
的に選択する表示情報は、全て点灯状態である。ノーマ
リブラック方式では、点灯状態を示す列電圧は、非表示
状態を示す非選択電圧CNVよりも、選択電圧SVから
の電圧差が大きくなる。例えば、選択電圧SVが正の場
合、点灯状態を示す列電圧は図6中の列電圧CV62と
なる。このため、非表示期間の直前に選択される行電極
上の画素では、波形鈍りによる2次的な選択により実効
電圧が相対的に小さくなり、輝度が低下する横方向の表
示むらが発生してしまう。
【0016】一方、全画素が非点灯状態の場合、非表示
期間の直前に選択されない行電極では、波形鈍りが2次
的に選択する表示情報は、全て非点灯状態である。ノー
マリブラック方式では、非点灯状態を示す列電圧は、非
表示状態を示す非選択電圧CNVよりも、選択電圧SV
からの電圧差が小さくなる。例えば、選択電圧SVが正
の場合、非点灯状態を示す列電圧は図6中の列電圧CV
61となる。このため、非表示期間の直前に選択される
行電極上の画素では、波形鈍りによる2次的な選択によ
り実効電圧が相対的に大きくなり、輝度が増加する横方
向の表示むらが発生してしまう。
【0017】図7は、選択パルス削り法を採用していな
い場合の、非表示期間の直後に選択される行電極に印加
される行電圧波形RW7と列電圧波形CW7を示してい
る。
【0018】図7(b)に示す列電圧波形CW7は、表
示情報に基づいて1水平走査期間毎に変化する。列電圧
波形CW7の変化時には、行電極に誘導による波形歪み
が生じる。列電圧波形CW7が上向きに変化すれば行電
極にも上向きの波形歪みが誘導され、下向きに変化すれ
ば下向きの波形歪みが誘導される。従って、行電極への
誘導による波形歪みが選択電圧SVと同方向であればそ
の選択行の実効電圧が増加し、逆方向であれば実効電圧
が減少する。実効電圧がずれると輝度が変化するので、
選択時の誘導による波形歪みに応じて、横方向の表示む
らが発生してしまう。
【0019】非表示期間では、列電極は非選択電圧CN
Vが印加されており、非表示期間の直後では、列電圧波
形CW7は非選択電圧CNVから表示情報に応じた列電
圧CV71,CV72へと変化する。ノーマリブラック
方式では、点灯状態を示す列電圧CV72の方が、非表
示状態を示す非選択電圧CNVよりも、選択電圧SVか
らの電圧差が大きくなる。従って、全画素が点灯状態の
場合、非表示期間の直後には、列電圧波形CW7は非選
択電圧CNVから点灯状態を示す列電圧CV72へと変
化し、図7(a)に斜線領域R7で示すように、行電極
に選択電圧SVと逆方向の波形歪みを誘導する。このた
め、非表示期間の直後に選択される行電極上の画素で
は、実効電圧が減少し、輝度が低下する。
【0020】また、ノーマリブラック方式では、非点灯
状態を示す列電圧CV71の方が、非表示状態を示す非
選択電圧CNVよりも、選択電圧SVからの電圧差が小
さくなる。従って、全画素が非点灯状態の場合、非表示
期間の直後には、列電圧波形CW7は非選択電圧CNV
から非点灯状態を示す列電圧CV71へと変化し、行電
極に選択電圧SVと同方向の波形歪みを誘導する。この
ため、非表示期間の直後に選択される行電極上の画素で
は、実効電圧が増加し、輝度が上昇する。
【0021】図8は、このような横方向の表示むらへの
対策として選択パルス削り法を用いた場合の、非表示期
間の直前に選択される行電極に印加される行電圧波形R
W8と列電圧波形CW8を示している。
【0022】図8(a)に示す行電圧波形RW8では、
1水平走査期間t0のうち、開始直後の期間t1と終了
直前の期間t3に非選択電圧NVが印加され、1水平走
査期間の開始から時間t1後に選択電圧SVに切り替え
られ、1水平走査期間の終了から時間t3前までの期間
t2の間保持される。
【0023】1水平走査期間の終了直前の期間t3で行
電圧波形RW8は非選択電圧NVに固定されており、選
択電圧SVから非選択電圧NVへの波形鈍りも含めて1
水平走査期間内に収まるようにしている。このため、波
形鈍りが次の1水平走査期間の表示情報を2次的に選択
することがなく、非表示期間の直前の選択行における横
方向の表示むらの発生を抑制することができる。
【0024】図9は、選択パルス削り法を用いた場合
の、非表示期間の直後に選択される行電極に印加される
行電圧波形RW9と列電圧波形CW9を示している。図
9(a)に示すように、1水平走査期間の開始直後の期
間t1で行電圧波形RW9は、非選択電圧NVに固定さ
れているため、図9(b)に示すように、列電圧波形C
W9が非選択電圧CNVから表示情報に応じた列電圧C
V91,CV92へ変化したときに、行電極に誘導され
る波形歪みが選択電圧SVに重畳するのを避けられる。
この結果、他の非選択行と同様に非選択電圧NVに波形
歪みが重畳されるので、横方向の表示むらの発生を抑制
することができる。
【0025】このような選択パルス削り法は、例えば、
以下のような構成で実現される。
【0026】図10は、制御回路から出力されるラッチ
パルスLPと、制御回路内の行電極駆動制御手段と列電
極駆動制御手段から出力される行電圧出力制御信号RS
10と列電圧出力制御信号CS10とを示している。こ
こで、図10(a)に示すラッチパルスLPは、水平同
期信号と同一であり、ラッチパルスLPから次のラッチ
パルスLPまでの期間が1水平走査期間となる。行電極
駆動回路は、ラッチパルスLPに同期して、直交関数に
基づいて、各行電極に選択電圧SV又は非選択電圧NV
を印加する。また、列電極駆動回路は、ラッチパルスL
Pに同期して、各列電極に演算出力に基づいた列電圧C
Vを印加する。
【0027】さらに、行電極駆動回路と列電極駆動回路
は、ラッチパルスLPに同期した出力動作とは無関係
に、それぞれ、図10(b)に示す行電圧出力制御信号
RS10と図10(c)に示す列電圧出力制御信号CS
10により、出力電圧を非選択電圧NV,CNVとする
ことができる。ここでは、行電圧出力制御信号RS10
がLowレベルのときに、行電極駆動回路の出力は非選
択電圧NVであり、列電圧出力制御信号CS10がLo
wレベルのときに、列電極駆動回路の出力は非選択電圧
CNVである。
【0028】図10において、1水平走査期間以上にわ
たって行電圧出力制御信号RS10と列電圧出力制御信
号CS10がLowレベルの期間が非表示期間であり、
行電極と列電極とに、非選択電圧NV,CNVが印加さ
れる。また、図10(b)に示す行電圧出力制御信号R
S10は、1水平走査期間の前半の期間t1と後半の期
間t3では、Lowレベルとなっており、図8及び図9
に示したような選択パルス削り法を実現することができ
る。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】上記選択パルス削り法
を採用すると、オンオフ比が低下するため、点灯状態と
非点灯状態との輝度比(コントラスト比)が低下する。
このオンオフ比は、図10に示すタイムチャートにおい
て、1水平走査期間における選択電圧SVの印加期間
(t2/t0)が小さくなるにつれ低下する。とりわ
け、大画面化、高精細化、高速応答化した液晶パネルで
は、コントラスト比の低下は顕著になる。というのも、
大画面化や高速応答を目指した狭セルギャップ化などに
より液晶容量が増加すると、鈍りや誘導による歪みが増
大して、必要なパルス削り幅t1,t3が増加するため
であり、また、高精細化や高速応答を目指した高周波数
駆動などでは、1水平走査期間の幅t0が短くなるため
である。
【0030】従って、大画面、高精細、高速応答の液晶
パネルでは、選択パルス削り法における選択パルスの削
り幅t1,t3を十分に確保することは、コントラスト
比の低下のため困難である。
【0031】本発明は、こうした従来技術の課題を解決
するものであり、コントラスト比の低下を最小限に抑え
ることができ、上記した非表示期間の直前、直後に生じ
る横方向の表示むらの発生を抑制することができるマト
リクス型表示装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の行電極
と複数の列電極とが互いに交差するように配置され、該
行電極と該列電極との交差部に形成される画素がマトリ
クス状に配列されてなるマトリクス型表示装置であっ
て、全ての該行電極が選択されない1水平走査期間以上
の非表示期間を有し、該非表示期間の直前の1水平走査
期間、及び該非表示期間の直後の1水平走査期間のうち
の少なくとも一方の期間に印加される行電圧の波形を、
その他の期間の行電圧の波形に対し変化させる行電極駆
動制御手段を有しており、そのことにより上記目的が達
成される。
【0033】好ましくは、前記行電圧が、前記行電極を
選択するための選択電圧と、該行電極を選択しない非選
択電圧とからなり、該行電圧の波形における1水平走査
期間の所定期間が該非選択電圧に固定されてなるマトリ
クス型表示装置であって、前記非表示期間の直前の1水
平走査期間、及び該非表示期間の直後の1水平走査期間
のうちの少なくとも一方の期間に印加される該選択電圧
の印加時間幅を、その他の期間に対し変化させる選択電
圧制御手段を有する構成とする。
【0034】また、好ましくは、前記行電圧が、前記行
電極を選択するための選択電圧と、該行電極を選択しな
い非選択電圧と、補正電圧とからなり、前記非表示期間
の直前の1水平走査期間、及び該非表示期間の直後の1
水平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加され
る該補正電圧の印加時間幅を、その他の期間に対し変化
させる補正電圧制御手段を有する構成とする。
【0035】また、好ましくは、前記行電極駆動制御手
段が、前記非表示期間の直前の1水平走査期間、及び該
非表示期間の直後の1水平走査期間のうちの少なくとも
一方の期間に印加される前記行電圧の波形を、その他の
期間の行電圧の波形に対し、表示情報に応じて変化させ
る手段を有する構成とする。
【0036】また、本発明は、複数の行電極と複数の列
電極とが互いに交差するように配置され、該行電極と該
列電極との交差部に形成される画素がマトリクス状に配
列されてなるマトリクス型表示装置であって、全ての該
行電極が選択されない1水平走査期間以上の非表示期間
を有し、該非表示期間の直前の1水平走査期間、及び該
非表示期間の直後の1水平走査期間のうちの少なくとも
一方の期間に印加される列電圧の波形を、その他の期間
の列電圧の波形に対し変化させる列電極駆動制御手段を
有しており、そのことにより上記目的が達成される。
【0037】好ましくは、前記列電極駆動制御手段が、
前記非表示期間の直前の1水平走査期間、及び該非表示
期間の直後の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の
期間に印加される前記列電圧の波形を、その他の期間の
列電圧の波形に対し、表示情報に応じて変化させる手段
を有する。
【0038】また、本発明は、複数の行電極と複数の列
電極とが互いに交差するように配置され、該行電極と該
列電極との交差部に形成される画素がマトリクス状に配
列されてなるマトリクス型表示装置であって、全ての該
行電極が選択されない1水平走査期間以上の非表示期間
を有し、該非表示期間の最初の1水平走査期間、又は該
1水平走査期間の前半部において、該非表示期間の直前
の1水平走査期間における列電圧に応じた列電圧を印加
する第1の列電圧制御手段を有しており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0039】好ましくは、前記第1の列電圧制御手段
が、前記非表示期間の直前の1水平走査期間における列
電圧と同一の列電圧を印加する構成とする。
【0040】また、本発明は、複数の行電極と複数の列
電極とが互いに交差するように配置され、該行電極と該
列電極との交差部に形成される画素がマトリクス状に配
列されてなるマトリクス型表示装置であって、全ての該
行電極が選択されない1水平走査期間以上の非表示期間
を有し、該非表示期間の最後の1水平走査期間、又は該
1水平走査期間の後半部において、該非表示期間の直後
の1水平走査期間における列電圧に応じた列電圧を印加
する第2の列電圧制御手段を有しており、そのことによ
り上記目的が達成される。
【0041】好ましくは、前記第2の列電圧制御手段
が、前記非表示期間の直後の1水平走査期間における列
電圧と同一の列電圧を印加する構成とする。
【0042】以下に、本発明の作用について説明する。
【0043】本発明のマトリクス型表示装置は、複数の
行電極と複数の列電極とが互いに交差するように配置さ
れ、行電極と列電極との交差部に形成される画素がマト
リクス状に配列されてなる。行電極は、表示のために1
水平走査期間毎に行電圧の印加により選択され、列電極
は、1水平走査期間毎に選択された行電極上の画素の表
示情報に応じた列電圧が印加され、画素では行電圧と列
電圧との差に基づいて表示が行われる。
【0044】実際の単純マトリクス型液晶表示装置で
は、行電極駆動回路及び列電極駆動回路における出力イ
ンピーダンス、行電極及び列電極の電極抵抗、液晶など
の負荷容量に起因して、行電圧波形及び列電圧波形の変
化点で、行電圧波形及び列電圧波形に鈍りや誘導による
歪みが生じる。このため、各画素に印加される実効電圧
は基本原理から外れ、このずれは、表示むらとして認識
される。
【0045】選択電圧から非選択電圧への波形鈍りが次
の水平走査期間に跨っている場合、波形鈍り成分が次の
水平走査期間の表示情報を2次的に選択してしまう。例
えば、全画面点灯状態の場合、選択電圧から非選択電圧
への波形鈍り分が2次的に選択する表示情報は、非表示
期間の直前だけが非表示状態であり、それ以外では点灯
状態となる。その結果、非表示期間の直前に選択される
行電極では、実効電圧が相対的に低下し、低輝度の横方
向の表示むらが生じてしまう。
【0046】また、非表示期間から表示期間への変化点
では、列電圧波形は非選択電圧から表示情報に応じた列
電圧へと変化し、列電圧波形の鈍りや行電極への誘導に
よる波形歪みが生じる。この列電圧波形鈍りや行電極へ
の誘導による波形歪みが及ぼす影響は、非表示期間の直
後の選択行と他の行とで異なるため、非表示期間の直後
の選択行では、輝度が他の行と異なり、横方向の表示む
らとなってしまう。
【0047】そこで、行電極駆動制御手段により、非表
示期間の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後
の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加
される行電圧の波形を、その他の期間の行電圧の波形に
対し変化させることにより、非表示期間の直前、直後の
選択行で生じる横方向の表示むらの発生を抑制すること
が可能となる。
【0048】また、行電圧が、行電極を選択するための
選択電圧と、行電極を選択しない非選択電圧とからな
り、行電圧の波形における1水平走査期間の所定期間が
非選択電圧に固定されてなるマトリクス型表示装置にお
いて、選択電圧制御手段が、非表示期間の直前の1水平
走査期間、及び非表示期間の直後の1水平走査期間のう
ちの少なくとも一方の期間に印加される選択電圧の印加
時間幅を、その他の期間に対し変化させる。これによ
り、容易に非表示期間の直前、直後の選択行で生じる実
効電圧のずれを調整することができ、横方向の表示むら
の発生を抑制することが可能となる。
【0049】また、行電圧が、行電極を選択するための
選択電圧と、行電極を選択しない非選択電圧と、補正電
圧とからなる場合に、補正電圧制御手段が、非表示期間
の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1水
平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加される
補正電圧の印加時間幅を、その他の期間に対し変化させ
る。これにより、容易に非表示期間の直前、直後の選択
行で生じる実効電圧のずれを調整することができ、横方
向の表示むらの発生を抑制することが可能となる。この
場合には、上記選択電圧と非選択電圧の印加時間幅を変
化させる方法に比べ、補正電圧生成用の回路を必要とす
るが、時間幅を可変する電圧が小さいため、細かい調整
が容易となる。
【0050】例えば、全画面点灯状態の場合、先に説明
したように、非表示期間の直前に選択される行電極で
は、実効電圧が相対的に低下し、低輝度の横方向の表示
むらが生じてしまう。一方、全画面非点灯状態の場合、
選択電圧から非選択電圧への波形鈍り分が2次的に選択
する表示情報は、非表示期間の直前だけが非表示状態で
あり、それ以外では非点灯状態となる。そのため、全画
面非点灯状態の場合、非表示期間の直前に選択される行
電極では、実効電圧が相対的に上昇し、高輝度の横方向
の表示むらが生じてしまう。
【0051】また、非表示期間の直後では、列電圧波形
が非選択電圧から表示情報に応じた列電圧に変化するた
め、行電極に誘導による歪みが発生する。全画面点灯状
態の場合、この波形歪みは、非表示期間の直後の選択行
に印加される選択電圧とは逆方向であり、その選択行の
輝度が低下する。一方、全画面非点灯状態の場合、この
波形歪みは、非表示期間の直後の選択行に印加される選
択電圧と同方向であり、その選択行の輝度が増加する。
【0052】従って、上記行電極駆動制御手段により、
非表示期間の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の
直後の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に
印加される行電圧の波形を、その他の期間の行電圧の波
形に対し、表示情報に応じて変化させる構成にすると、
表示情報に応じた実効電圧の補正が可能となり、表示情
報に依存せずに横方向の表示むらの発生を抑制すること
が可能となる。
【0053】また、列電極駆動制御手段が、非表示期間
の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1水
平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加される
列電圧の波形を、その他の期間の列電圧の波形に対し変
化させる。これにより、非表示期間の直前、直後の選択
行で生じる横方向の表示むらの発生を抑制することが可
能となる。
【0054】上述したように、横方向の表示むらの実効
電圧の外れ方は、表示情報に依存する。そこで、上記列
電極駆動制御手段が、非表示期間の直前の1水平走査期
間、及び非表示期間の直後の1水平走査期間のうちの少
なくとも一方の期間に印加される列電圧の波形を、その
他の期間の列電圧の波形に対し、表示情報に応じて変化
させることにより、表示情報によらず、横方向の表示む
らの発生を抑制することが可能となる。
【0055】また、第1の列電圧制御手段が、非表示期
間の最初の1水平走査期間において、非表示期間の直前
の1水平走査期間における列電圧に応じた列電圧を印加
する。これにより、表示期間から非表示期間への変化に
伴う列電圧波形の変化を制御することができるので、非
表示期間の直前の選択行で生じる横方向の表示むらの発
生を抑制することが可能となる。
【0056】さらに、第1の列電圧制御手段が、非表示
期間の最初の1水平走査期間の前半部において、非表示
期間の直前の1水平走査期間における列電圧に応じた列
電圧を印加する。これにより、表示期間から非表示期間
への変化点における列電圧波形の変化を制御することが
できるので、非表示期間の直前の選択行で生じる横方向
の表示むらの発生を抑制することが可能となる。加え
て、非表示期間に印加する列電圧の時間幅を最小限に
し、オンオフ比の低下によるコントラスト比の低下を最
小限に抑えることが可能となる。
【0057】また、上記第1の列電圧制御手段が、非表
示期間の直前の1水平走査期間における列電圧と同一の
列電圧を印加する。これにより、表示期間から非表示期
間への変化に伴う列電圧波形の変化点の位置を、1水平
走査期間分、非表示期間側にずらすことができるので、
非表示期間の直前の選択行で生じる横方向の表示むらの
発生を抑制することが可能となる。
【0058】さらに、非表示期間の最初の1水平走査期
間における前半部に、非表示期間の直前の1水平走査期
間における列電圧と同一の列電圧を印加することによ
り、表示期間から非表示期間への変化に伴う列電圧波形
の変化点の位置をずらすことができるので、非表示期間
の直前の選択行で生じる横方向の表示むらの発生を抑制
することが可能となる。加えて、非表示期間に印加する
列電圧の時間幅を最小限にし、オンオフ比の低下による
コントラスト比の低下を最小限に抑えることが可能とな
る。
【0059】また、第2の列電圧制御手段が、非表示期
間の最後の1水平走査期間において、非表示期間の直後
の1水平走査期間における列電圧に応じた列電圧を印加
する。これにより、非表示期間から表示期間への変化に
伴う列電圧波形の変化を制御することができるので、非
表示期間の直後の選択行で生じる横方向の表示むらの発
生を抑制することが可能となる。
【0060】さらに、第2の列電圧制御手段が、非表示
期間の最後の1水平走査期間の後半部において、非表示
期間の直後の1水平走査期間における列電圧に応じた列
電圧を印加する。これにより、非表示期間から表示期間
への変化に伴う列電圧波形の変化を制御することができ
るので、非表示期間の直後の選択行で生じる横方向の表
示むらの発生を抑制することが可能となる。加えて、非
表示期間に印加する列電圧の時間幅を最小限にし、オン
オフ比の低下によるコントラスト比の低下を最小限に抑
えることが可能となる。
【0061】また、上記第2の列電圧制御手段が、非表
示期間の直後の1水平走査期間における列電圧と同一の
列電圧を印加する。これにより、非表示期間から表示期
間への変化点における列電圧波形の変化を1水平走査期
間分、非表示期間側にずらすことができるので、非表示
期間の直後の選択行で生じる横方向の表示むらの発生を
抑制することが可能となる。
【0062】さらに、非表示期間の最後の1水平走査期
間における後半部に、非表示期間の直後の1水平走査期
間における列電圧と同一の列電圧を印加することによ
り、非表示期間から表示期間への変化に伴う列電圧波形
の変化点の位置を制御することができるので、非表示期
間の直後の選択行で生じる横方向の表示むらの発生を抑
制することが可能となる。加えて、非表示期間に印加す
る列電圧CVの時間幅を最小限にし、オンオフ比の低下
によるコントラスト比の低下を最小限に抑えることが可
能となる。
【0063】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて具体的に説明する。
【0064】(実施形態1)図1に、本発明の実施形態
1によるマトリクス型表示装置を示す。
【0065】このマトリクス型表示装置は、複数の行電
極と複数の列電極とが互いに交差するように配置され、
行電極と列電極との交差部に形成される画素がマトリク
ス状に配列されてなるマトリクス型表示装置であって、
全ての行電極が選択されない1水平走査期間以上の非表
示期間を有し、この非表示期間の直前の1水平走査期
間、及び非表示期間の直後の1水平走査期間のうちの少
なくとも一方の期間に印加される行電圧の波形を、その
他の期間の行電圧の波形に対し変化させる行電極駆動制
御手段22を、図1に示すように制御回路8内に有して
いる。
【0066】また、このマトリクス型表示装置は、行電
圧が、行電極を選択するための選択電圧と、行電極を選
択しない非選択電圧とからなり、行電圧の波形における
1水平走査期間の所定期間が非選択電圧に固定されてな
るマトリクス型表示装置であって、非表示期間の直前の
1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1水平走査期
間のうちの少なくとも一方の期間に印加される選択電圧
の印加時間幅を、その他の期間に対し変化させる選択電
圧制御手段23を、図1(b)に示すように、行電極駆
動制御手段22内に有する構成とすることができる。
【0067】また、この行電極駆動制御手段22が、非
表示期間の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の直
後の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印
加される行電圧の波形を、その他の期間の行電圧の波形
に対し、表示情報に応じて変化させる手段25を有する
構成とすることもできる。
【0068】より具体的には、このマトリクス型表示装
置は、単純マトリクス型液晶表示装置であって、図1
(a)に示すように、液晶パネル1、行電極駆動回路
2、列電極駆動回路3、メモリ4、演算回路5、関数発
生器6、電圧生成回路7、及び制御回路8を備えてい
る。
【0069】液晶パネル1は、行方向に互いに平行に配
列された複数の行電極11と、列方向に互いに平行に配
列された複数の列電極12とを有している。行電極11
と列電極12とは、図示しない液晶層を挟んで、互いに
直交するように配されている。そして、これらの行電極
11と列電極12との各交差部分で画素が形成されてい
る。また、各行電極11は行電極駆動回路2に接続さ
れ、各列電極12は列電極駆動回路3に接続されてい
る。
【0070】メモリ4は、入力される表示情報を一時的
に蓄える記憶装置であり、例えば、フレームメモリから
なる。尚、メモリ4は省略する構成とすることもでき
る。演算回路5は、メモリ4からの表示情報を、関数発
生器6で生成された直交関数を用いて直交変換する回路
である。関数発生器6は、単位行列、ウォルシュ行列な
どで表される直交関数を生成し、出力する回路である。
【0071】電圧生成回路7は、行電極駆動回路2へ出
力される行電極駆動用の選択電圧SVと非選択電圧NV
からなる行電圧と、列電極駆動回路3へ出力される列電
極駆動用の列電圧CV及び非選択電圧CNVを生成す
る。行電極駆動回路2は、関数発生器6が発生する直交
関数と、制御回路8から与えられるラッチパルスLPと
行電圧出力制御信号RSに基づいて、電圧生成回路7か
ら出力される行電圧としての選択電圧SV及び非選択電
圧NVを各行電極11に印加する回路である。列電極駆
動回路3は、電圧生成回路7から出力される列電圧CV
を演算回路5の演算出力に基づいて選択し、制御回路8
から与えられるラッチパルスLPと列電圧出力制御信号
CSに応じて、各列電極12に印加する回路である。
【0072】図2に、本発明の実施形態1によるマトリ
クス型表示装置におけるラッチパルスLP、行電圧出力
制御信号RS2、及び列電圧出力制御信号CS2の関係
を示す。ここで、行電圧出力制御信号RS2は選択電圧
制御手段23により生成される。図2(a)に示すラッ
チパルスLPは、水平同期信号と同一であり、ラッチパ
ルスLPから次のラッチパルスLPまでの期間が1水平
走査期間となる。行電極駆動回路2は、ラッチパルスL
Pに同期して、直交関数に基づいて、各行電極11に選
択電圧SV又は非選択電圧NVを印加する。また、列電
極駆動回路3は、ラッチパルスLPに同期して、各列電
極12に演算出力に基づいた列電圧CVを印加する。
【0073】さらに、行電極駆動回路2と列電極駆動回
路3は、ラッチパルスLPに同期した出力動作とは無関
係に、それぞれ、図2(b)に示す行電圧出力制御信号
RS2と図2(c)に示す列電圧出力制御信号CS2に
より、出力電圧を非選択電圧NV,CNVとすることが
できる。ここでは、行電圧出力制御信号RS2がLow
レベルのときに、行電極駆動回路2の出力は非選択電圧
NVであり、列電圧出力制御信号CS2がLowレベル
のときに、列電極駆動回路3の出力は非選択電圧CNV
である。
【0074】図2において、1水平走査期間以上にわた
って行電圧出力制御信号RS2と列電圧出力制御信号C
S2がLowレベルの期間が非表示期間であり、各行電
極11と列電極12に、非選択電圧NV,CNVが印加
される。また、図2(b)に示す行電圧出力制御信号R
S2は、非表示期間の直前と直後の水平走査期間を除く
と、図10と同様に、1水平走査期間の前半の期間t1
と後半の期間t3では、Lowレベルとなっていて、図
8及び図9に示したような選択パルス削り法を実現して
いる。
【0075】しかし、図2(b)に示す行電圧出力制御
信号RS2では、非表示期間の直前及び直後の1水平走
査期間における、Lowレベルとなっている期間が、他
の水平走査期間とは異なっている。図2(b)では、非
表示期間の直前の1水平走査期間におけるLowレベル
期間は(t0−t4)であり、非表示期間の直後では
(t0−t5)であるのに対し、他の水平走査期間では
(t0−t2)となっている。
【0076】選択パルス削り幅t1,t3が充分でない
場合、上述したように、全画面点灯状態では、非表示期
間の直前及び直後の選択行における輝度は、他の行電極
よりも低くなる。従って、非表示期間の直前及び直後の
1水平走査期間において、図2(b)に示す行電圧出力
制御信号RS2のLowレベルとなる期間を短くするこ
とにより、選択パルス削り幅を狭めて、即ち、選択電圧
SVの印加期間をt2からt4、t5に増やして、輝度
の低下を補うことができる。
【0077】全画面非点灯状態では、非表示期間の直前
及び直後の選択行における輝度は、他の行電極よりも高
くなる。従って、非表示期間の直前及び直後の1水平走
査期間において、図2(b)に示す行電圧出力制御信号
RS2のLowレベルとなる期間を長くすることによ
り、選択パルス削り幅を広げて、輝度の上昇を抑えるこ
とができる。このように、表示情報に応じて行電圧波形
を変化させる手段25により、表示情報に応じて、非表
示期間の直前及び直後の1水平走査期間における、行電
圧出力制御信号RS2のLowレベルの期間を制御する
ことにより、横方向表示むらを効果的に抑制できる。
【0078】具体的には、例えば、ラッチパルスLPの
数をカウンタで数えて非表示期間の直前と直後の水平走
査期間を特定すると共に、各行電極上の点灯画素数をカ
ウンタで数え、その点灯画素数に応じて行電圧出力制御
信号RS2のLowレベル期間を可変とするような選択
電圧制御手段23と表示情報に応じて行電圧波形を変化
させる手段25により実現できる。
【0079】(実施形態2)本発明の実施形態2による
マトリクス型表示装置は、上述した実施形態1と同様
に、図1に示す単純マトリクス型液晶表示装置の基本構
成を有する。
【0080】このマトリクス型表示装置は、行電圧が、
行電極を選択するための選択電圧と、行電極を選択しな
い非選択電圧と、補正電圧とからなり、非表示期間の直
前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1水平走
査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加される補正
電圧の印加時間幅を、その他の期間に対し変化させる補
正電圧制御手段24を、図1に示すように行電極駆動制
御手段22内に有している。
【0081】この行電極駆動制御手段22が、非表示期
間の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1
水平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加され
る行電圧の波形を、その他の期間の行電圧の波形に対
し、表示情報に応じて変化させる手段25を有する構成
とすることもできる。
【0082】より具体的には、実施形態2では、電圧生
成回路7が、行電極駆動回路2へ出力される行電極駆動
用の行電圧として、実施形態1における選択電圧SVと
非選択電圧NVに加えて、補正電圧CMVを生成する。
制御回路8が、図10と同様のラッチパルスLPと行電
圧出力制御信号RS3と共に、補正電圧制御手段24か
ら補正電圧出力制御信号VCを出力する。
【0083】行電極駆動回路2は、各行電極11に印加
する電圧を、ラッチパルスLPに同期して、直交関数に
基づいて選択行と非選択行との切り替えを行う。非選択
行には非選択電圧NVが印加され、選択行には選択電圧
SV、補正電圧CMV、及び非選択電圧NVが印加され
る。
【0084】具体例として、図3に、本発明の実施形態
2によるマトリクス型表示装置におけるラッチパルスL
P、行電圧出力制御信号RS3、列電圧出力制御信号C
S3、補正電圧出力制御信号VC、非表示期間の直前の
水平走査期間に選択される行電圧波形RW2、及びさら
に1つ前の水平走査期間に選択される行電圧波形RW1
の関係を示している。
【0085】実施形態1の場合と同様に、図3(b)に
示す行電圧出力制御信号RS3がLowレベルのとき
は、行電極駆動回路2は行電極に非選択電圧NVを出力
する。さらに、行電極駆動回路2は、図3(b)に示す
行電圧出力制御信号RS3がHighレベルのときに、
図3(d)に示す補正電圧出力制御信号VCのレベルに
応じて、選択行に補正電圧CMVを出力する。ここで
は、行電極駆動回路2は、図3(e)及び(f)に示す
ように、補正電圧出力制御信号VCがLowレベルのと
きに選択行に選択電圧SVを出力し、Highレベルの
ときに選択電圧SVよりも波高値の高い補正電圧CMV
を出力する構成としている。
【0086】図3(b)に示す行電圧出力制御信号RS
3が、1水平走査期間以上に渡りLowレべルである非
表示期間の、直前、直後の水平走査期間では、図3
(d)に示す補正電圧出力制御信号VCのHighレベ
ルの期間が、他の水平走査期間とは異なっている。図3
(d)に示すように、非表示期間の直前の1水平走査期
間における補正電圧出力制御信号VCのHighレベル
期間はt7であり、非表示期間の直後ではt8であるの
に対し、他の水平走査期間ではt6となっている。
【0087】例えば、全画面点灯状態では、非表示期間
の直前、直後に選択される行電極上の輝度が他よりも低
くなる。そこで、非表示期間の直前、直後の1水平走査
期間における図3(d)に示す補正電圧出力制御信号V
CのHighレベルの期間t7,t8を、他の期間t6
よりも長くすることにより、非表示期間の直前、直後に
選択される行電極上の画素の実効値を増加させ、輝度の
低下を補うことができる。
【0088】全画面非点灯状態では、非表示期間の直前
及び直後に選択される行電極上の画素の輝度は、他より
も高くなる。従って、非表示期間の直前、直後の1水平
走査期間における図3(d)に示す補正電圧出力制御信
号VCのHighレベルの期間t7,t8を、他の期間
t6よりも短くすることにより、非表示期間の直前、直
後に選択される行電極上の画素の実効値を減少させ、輝
度の上昇を抑えることができる。
【0089】このように、表示情報に応じて行電圧波形
を変化させる手段25により、表示情報に応じて、非表
示期間の直前及び直後の1水平走査期間における、補正
電圧出力制御信号VCのHighレベル期間を制御し
て、横方向の表示むらの発生を抑制することができる。
尚、行電極に補正電圧を印加して、点灯状態と非点灯状
態の行電圧の波形鈍りの差に起因する表示むらを抑制す
る方法が、特開平10−111670号公報などに開示
されているので、ここではその詳細の説明を省略する
が、本発明の方法は、この方法と併用することも可能で
ある。
【0090】また、本発明によるマトリクス型表示装置
は、複数の行電極と複数の列電極とが互いに交差するよ
うに配置され、行電極と列電極との交差部に形成される
画素がマトリクス状に配列されてなるマトリクス型表示
装置であって、全ての行電極が選択されない1水平走査
期間以上の非表示期間を有し、この非表示期間の直前の
1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1水平走査期
間のうちの少なくとも一方の期間に印加される列電圧の
波形を、その他の期間の列電圧の波形に対し変化させる
列電極駆動制御手段26を、図1に示すように制御回路
8内に有する構成とすることができる。
【0091】また、この列電極駆動制御手段26が、図
1(b)に示すように、非表示期間の直前の1水平走査
期間、及び非表示期間の直後の1水平走査期間のうちの
少なくとも一方の期間に印加される列電圧の波形を、そ
の他の期間の列電圧の波形に対し、表示情報に応じて変
化させる手段29を有する構成とすることもできる。
【0092】この列電極駆動制御手段26の具体的構成
は、例えば列電圧に補正電圧を印加するなど、実施形態
1、2の行電極駆動制御手段22と同様に実現できるた
め、ここではその詳細な説明を省略する。本構成の列電
極駆動制御手段26によっても、横方向の表示むらを解
消することが可能である。
【0093】(実施形態3)本発明の実施形態3による
マトリクス型表示装置は、上述した実施形態1と同様
に、図1に示す単純マトリクス型液晶表示装置の基本構
成を有する。
【0094】このマトリクス型表示装置は、複数の行電
極と複数の列電極とが互いに交差するように配置され、
行電極と列電極との交差部に形成される画素がマトリク
ス状に配列されてなるマトリクス型表示装置であって、
全ての行電極が選択されない1水平走査期間以上の非表
示期間を有し、この非表示期間の最初の1水平走査期間
において、非表示期間の直前の1水平走査期間に印加さ
れる列電圧に応じた列電圧を印加する第1の列電圧制御
手段27を、図1に示すように列電極駆動制御手段26
内に有する。
【0095】また、このマトリクス型表示装置は、全て
の行電極が選択されない1水平走査期間以上の非表示期
間を有し、この非表示期間の最後の1水平走査期間にお
いて、非表示期間の直後の1水平走査期間に印加される
列電圧に応じた列電圧を印加する第2の列電圧制御手段
28を、図1に示すように列電極駆動制御手段26内に
有する。
【0096】また、この第1の列電圧制御手段27は、
非表示期間の直前の1水平走査期間における列電圧と同
一の列電圧を印加する構成とすることもできる。
【0097】また、この第2の列電圧制御手段28は、
非表示期間の直後の1水平走査期間における列電圧と同
一の列電圧を印加する構成とすることもできる。
【0098】具体例として、図4に、本発明の実施形態
3によるマトリクス型表示装置におけるラッチパルスL
P、行電圧出力制御信号RS4、及び列電圧出力制御信
号CS4の関係を示す。列電圧出力制御信号CS4は、
第1の列電圧制御手段27と第2の列電圧制御手段28
からなる列電極駆動制御手段26により生成される。こ
こで、図4(b)に示す行電圧出力制御信号RS4が、
1水平走査期間以上に渡りLowレべルである期間が非
表示期間である。この実施形態3では、図10に示す従
来例とは異なり、図4(c)に示すように、非表示期間
の最初と最後の1水平走査期間における列電圧出力制御
信号CS4がLowレべルではない。
【0099】非表示期間の最初と最後の1水平走査期間
における列電圧CVの値を制御することにより、表示期
間から非表示期間、非表示期間から表示期間への変化時
に生じる列電圧波形の変化を制御することが可能であ
る。従って、非表示期間の直前、直後に生じる列電圧波
形の変化に起因する、波形鈍りや誘導による歪みが引き
起こす表示むらを解消することが可能である。
【0100】これは、表示期間の最初と最後に所望の列
電圧波形が得られるような演算出力を列電極駆動回路3
に与え、通常の表示情報と同様にラッチパルスLPに同
期して各列電極12に印加することにより実現できる。
【0101】特に、1つの有効な方法として、非表示期
間の最初と最後の1水平走査期間における列電圧CVの
値を、それぞれ、その直前と直後の1水平走査期間にお
ける列電圧CVの値と同一にする方法が挙げられる。
【0102】従来は、図10に示すように、非表示期間
では、演算回路5は演算結果を列電極駆動回路3に出力
せず、列電極駆動回路3は表示期間の最後の1水平走査
期間における表示情報を保持し、図10(c)に示す列
電圧出力制御信号CS10に基づいて、各列電極12に
非選択電圧CNVを印加する。
【0103】これに対し、この実施形態3では、図4
(c)に示すように、非表示期間の最初の1水平走査期
間において、列電圧出力制御信号CS4をHighレベ
ルとすることにより、表示期間の最後の1水平走査期間
における列電圧CVと同一の列電圧CVを各列電極12
に印加できる。
【0104】また、表示期間の最初の1水平走査期間に
おける演算結果を、非表示期間に予め列電極駆動回路3
に与え、非表示期間の最後の1水平走査期間において、
図4(c)に示す列電圧出力制御信号CS4をHigh
レベルとすることにより、表示期間の最初の1水平走査
期間における列電圧CVと同一の列電圧CVを各列電極
12に印加できる。
【0105】上記のように、非表示期間の最初と最後の
1水平走査期間における列電圧CVの値を、それぞれ、
その直前と直後の1水平走査期間における列電圧CVの
値と同一にすることにより、表示期間から非表示期間
へ、非表示期間から表示期間への変化時に列電圧波形の
変化は発生しない。従って、非表示期間の開始時、終了
時において、列電圧波形が変化しないため、列電圧波形
の変化に伴う鈍りや誘導による歪みが引き起こしていた
横方向の表示むらを解消することができる。
【0106】(実施形態4)上記の実施形態3では、非
表示期間から表示期間へ、又は表示期間から非表示期間
への変化時に生じていた列電圧波形の変化を、それぞれ
1水平走査期間分前へ、又は1水平走査期間分後ろへず
らすことにより、列電圧波形変化の影響を排除する例を
示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、こ
の列電圧波形変化点のずらし幅は、1水平走査期間以外
の期間としてもよい。一般に、非表示期間に列電圧を印
加すると、オンオフ比の低下によりコントラスト比が下
がるため、列電圧波形変化点のずらし幅は必要とされる
最小の期間とするのが望ましい。
【0107】即ち、本発明の実施形態4によるマトリク
ス型表示装置は、上述した実施形態1と同様に、図1に
示す単純マトリクス型液晶表示装置の基本構成からな
り、全ての行電極が選択されない1水平走査期間以上の
非表示期間を有し、図1(b)に示すように、この非表
示期間の最初の1水平走査期間の前半部において、非表
示期間の直前の1水平走査期間における列電圧に応じた
列電圧を印加する第1の列電圧制御手段27を有する。
【0108】また、このマトリクス型表示装置は、全て
の行電極が選択されない1水平走査期間以上の非表示期
間を有し、図1(b)に示すように、この非表示期間の
最後の1水平走査期間の後半部において、非表示期間の
直後の1水平走査期間における列電圧に応じた列電圧を
印加する第2の列電圧制御手段28を有する。
【0109】また、この第1の列電圧制御手段27は、
非表示期間の直前の1水平走査期間における列電圧と同
一の列電圧を印加する構成とすることもできる。
【0110】また、この第2の列電圧制御手段28は、
非表示期間の直後の1水平走査期間における列電圧と同
一の列電圧を印加する構成とすることもできる。
【0111】具体例として、図5に、実施形態4による
マトリクス型表示装置におけるラッチパルスLP、行電
圧出力制御信号RS5、及び列電圧出力制御信号CS5
の関係を示す。
【0112】上記実施形態3の図4(c)に示す列電圧
出力制御信号CS4では、非表示期間の最初と最後の1
水平走査期間に渡りHighレベルとしていたが、実施
形態4では、図5(c)に示すように、列電圧出力制御
信号CS5が、非表示期間の開始から期間t9の間と、
非表示期間の終了前の期間t10の間がHighレベル
となっている。このため、列電圧波形は、非表示期間の
開始から期間t9後に、表示情報に応じた列電圧CVの
値から非選択電圧CNVへと変化し、非表示期間の終了
から期間t10前に、非選択電圧CNVから表示情報に
応じた列電圧CVの値へと変化する。
【0113】即ち、非表示期間から表示期間への変化時
に生じていた列電圧波形の変化を、期間t10前へずら
し、又は表示期間から非表示期間への変化時に生じてい
た列電圧波形の変化を、期間t9後ろへずらすことによ
り、列電圧波形変化の表示へ及ぼす影響を排除した。
【0114】従って、この実施形態4によれば、図4に
示す実施形態3の場合に比べ、非表示期間に列電圧CV
が印加される期間を短くでき、コントラスト比の低下を
最小限に抑えつつ、横方向の表示むらを抑制することが
できる。
【0115】尚、上記では、問題を単純化して説明する
ために、図6及び図7を用いて、横方向の表示むらの原
因を行電圧波形の鈍りと誘導による歪みから説明した
が、実際には、列電圧波形の鈍りなど他の要因も絡む。
このため、横方向の表示むらの輝度は、必ずしも全面点
灯状態で低輝度になり、全面非点灯状態で高輝度になる
とは限らないが、いずれの場合も、本発明の手段を適用
することにより、横方向の表示むらの発生を抑制するこ
とが可能である。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のマトリク
ス型表示装置によれば、非表示期間の直前及び直後に選
択される行電極上の画素に発生する横方向の表示むらの
発生を抑制することができると共に、コントラスト比の
低下を最小限に抑えることができる。
【0117】より詳しくは、行電極駆動制御手段によ
り、非表示期間の直前の1水平走査期間、及び非表示期
間の直後の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の期
間に印加される行電圧の波形を、その他の期間の行電圧
の波形に対し変化させることにより、非表示期間の直
前、直後の選択行で生じる横方向の表示むらの発生を抑
制することができる。
【0118】また、行電圧が、行電極を選択するための
選択電圧と、行電極を選択しない非選択電圧とからな
り、行電圧の波形における1水平走査期間の所定期間が
非選択電圧に固定されてなるマトリクス型表示装置にお
いて、選択電圧制御手段が、非表示期間の直前の1水平
走査期間、及び非表示期間の直後の1水平走査期間のう
ちの少なくとも一方の期間に印加される選択電圧の印加
時間幅を、その他の期間に対し変化させる構成にする
と、容易に非表示期間の直前、直後の選択行で生じる実
効電圧のずれを調整することができるので、横方向の表
示むらの発生を抑制することができる。
【0119】また、行電圧が、行電極を選択するための
選択電圧と、行電極を選択しない非選択電圧と、補正電
圧とからなる場合に、補正電圧制御手段が、非表示期間
の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1水
平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加される
補正電圧の印加時間幅を、その他の期間に対し変化させ
る構成にすると、容易に非表示期間の直前、直後の選択
行で生じる実効電圧のずれを調整することができるの
で、横方向の表示むらの発生を抑制することができる。
この場合には、上記選択電圧と非選択電圧の印加時間幅
を変化させる方法に比べ、補正電圧生成用の回路を必要
とするが、時間幅を可変する電圧が小さいため、細かい
調整が容易となる。
【0120】また、行電極駆動制御手段により、非表示
期間の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後の
1水平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加さ
れる行電圧の波形を、その他の期間の行電圧の波形に対
し、表示情報に応じて変化させる構成にすると、表示情
報に応じた実効電圧の補正が可能となり、表示情報に依
存せずに横方向の表示むらの発生を抑制することができ
る。
【0121】また、列電極駆動制御手段が、非表示期間
の直前の1水平走査期間、及び非表示期間の直後の1水
平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加される
列電圧の波形を、その他の期間の列電圧の波形に対し変
化させる構成にすると、非表示期間の直前、直後の選択
行で生じる横方向の表示むらの発生を抑制することがで
きる。
【0122】また、横方向の表示むらの実効電圧の外れ
方は、表示情報に依存するので、列電極駆動制御手段
が、非表示期間の直前の1水平走査期間、及び非表示期
間の直後の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の期
間に印加される列電圧の波形を、その他の期間の列電圧
の波形に対し、表示情報に応じて変化させる構成にする
と、表示情報によらず、横方向の表示むらの発生を抑制
することができる。
【0123】また、第1の列電圧制御手段が、非表示期
間の最初の1水平走査期間において、非表示期間の直前
の1水平走査期間における列電圧に応じた列電圧を印加
する構成にすると、表示期間から非表示期間への変化に
伴う列電圧波形の変化を制御することができるので、非
表示期間の直前の選択行で生じる横方向の表示むらの発
生を抑制することができる。
【0124】また、第1の列電圧制御手段が、非表示期
間の最初の1水平走査期間の前半部において、非表示期
間の直前の1水平走査期間における列電圧に応じた列電
圧を印加する構成にすると、表示期間から非表示期間へ
の変化点における列電圧波形の変化を制御することがで
きるので、非表示期間の直前の選択行で生じる横方向の
表示むらの発生を抑制することができる。加えて、非表
示期間に印加する列電圧の時間幅を最小限にし、オンオ
フ比の低下によるコントラスト比の低下を最小限に抑え
ることができる。
【0125】また、上記第1の列電圧制御手段が、非表
示期間の最初の1水平走査期間において、非表示期間の
直前の1水平走査期間における列電圧と同一の列電圧を
印加する構成にすると、表示期間から非表示期間への変
化に伴う列電圧波形の変化点の位置を、1水平走査期間
分、非表示期間側にずらすことができるので、非表示期
間の直前の選択行で生じる横方向の表示むらの発生を抑
制することができる。
【0126】さらに、非表示期間の最初の1水平走査期
間における前半部に、非表示期間の直前の1水平走査期
間における列電圧と同一の列電圧を印加する構成にする
と、表示期間から非表示期間への変化に伴う列電圧波形
の変化点の位置をずらすことができるので、非表示期間
の直前の選択行で生じる横方向の表示むらの発生を抑制
することができる。加えて、非表示期間に印加する列電
圧の時間幅を最小限にし、オンオフ比の低下によるコン
トラスト比の低下を最小限に抑えることができる。
【0127】また、第2の列電圧制御手段が、非表示期
間の最後の1水平走査期間において、非表示期間の直後
の1水平走査期間における列電圧に応じた列電圧を印加
する構成にすると、非表示期間から表示期間への変化に
伴う列電圧波形の変化を制御することができるので、非
表示期間の直後の選択行で生じる横方向の表示むらの発
生を抑制することができる。
【0128】さらに、第2の列電圧制御手段が、非表示
期間の最後の1水平走査期間の後半部において、非表示
期間の直後の1水平走査期間における列電圧に応じた列
電圧を印加する構成にすると、非表示期間から表示期間
への変化に伴う列電圧波形の変化を制御することができ
るので、非表示期間の直後の選択行で生じる横方向の表
示むらの発生を抑制することができる。加えて、非表示
期間に印加する列電圧の時間幅を最小限にし、オンオフ
比の低下によるコントラスト比の低下を最小限に抑える
ことができる。
【0129】また、上記第2の列電圧制御手段が、非表
示期間の最後の1水平走査期間において、非表示期間の
直後の1水平走査期間における列電圧と同一の列電圧を
印加する構成にすると、非表示期間から表示期間への変
化点における列電圧波形の変化を1水平走査期間分、非
表示期間側にずらすことができるので、非表示期間の直
後の選択行で生じる横方向の表示むらの発生を抑制する
ことができる。
【0130】さらに、非表示期間の最後の1水平走査期
間における後半部に、非表示期間の直後の1水平走査期
間における列電圧と同一の列電圧を印加する構成にする
と、非表示期間から表示期間への変化に伴う列電圧波形
の変化点の位置を制御することができるので、非表示期
間の直後の選択行で生じる横方向の表示むらの発生を抑
制することができる。加えて、非表示期間に印加する列
電圧CVの時間幅を最小限にし、オンオフ比の低下によ
るコントラスト比の低下を最小限に抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマトリクス型表示装置の構成例を示す
ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1によるマトリクス型表示装
置における制御信号を示すタイムチャートである。
【図3】本発明の実施形態2によるマトリクス型表示装
置における制御信号を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の実施形態3によるマトリクス型表示装
置における制御信号を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の実施形態4によるマトリクス型表示装
置における制御信号を示すタイムチャートである。
【図6】横方向の表示むらの発生機構を説明するための
図である。
【図7】横方向の表示むらの別の発生機構を説明するた
めの図である、
【図8】選択パルス削り法の効果を説明するための図で
ある。
【図9】選択パルス削り法の別の効果を説明するための
図である。
【図10】選択パルス削り法を採用した場合のマトリク
ス型表示装置における制御信号を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 行電極駆動回路 3 列電極駆動回路 4 メモリ 5 演算回路 6 関数発生器 7 電圧生成回路 8 制御回路 11 行電極 12 列電極 22 行電極駆動制御手段 23 選択電圧制御手段 24 補正電圧制御手段 25 表示情報に応じて行電圧波形を変化させる手段 26 列電極駆動制御手段 27 第1の列電圧制御手段 28 第2の列電圧制御手段 29 表示情報に応じて列電圧波形を変化させる手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の行電極と複数の列電極とが互いに
    交差するように配置され、該行電極と該列電極との交差
    部に形成される画素がマトリクス状に配列されてなるマ
    トリクス型表示装置であって、 全ての該行電極が選択されない1水平走査期間以上の非
    表示期間を有し、該非表示期間の直前の1水平走査期
    間、及び該非表示期間の直後の1水平走査期間のうちの
    少なくとも一方の期間に印加される行電圧の波形を、そ
    の他の期間の行電圧の波形に対し変化させる行電極駆動
    制御手段を有するマトリクス型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記行電圧が、前記行電極を選択するた
    めの選択電圧と、該行電極を選択しない非選択電圧とか
    らなり、該行電圧の波形における1水平走査期間の所定
    期間が該非選択電圧に固定されてなるマトリクス型表示
    装置であって、 前記非表示期間の直前の1水平走査期間、及び該非表示
    期間の直後の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の
    期間に印加される該選択電圧の印加時間幅を、その他の
    期間に対し変化させる選択電圧制御手段を有する請求項
    1記載のマトリクス型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記行電圧が、前記行電極を選択するた
    めの選択電圧と、該行電極を選択しない非選択電圧と、
    補正電圧とからなり、 前記非表示期間の直前の1水平走査期間、及び該非表示
    期間の直後の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の
    期間に印加される該補正電圧の印加時間幅を、その他の
    期間に対し変化させる補正電圧制御手段を有する請求項
    1記載のマトリクス型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記行電極駆動制御手段が、前記非表示
    期間の直前の1水平走査期間、及び該非表示期間の直後
    の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加
    される前記行電圧の波形を、その他の期間の行電圧の波
    形に対し、表示情報に応じて変化させる手段を有する請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載のマトリクス型表示
    装置。
  5. 【請求項5】 複数の行電極と複数の列電極とが互いに
    交差するように配置され、該行電極と該列電極との交差
    部に形成される画素がマトリクス状に配列されてなるマ
    トリクス型表示装置であって、 全ての該行電極が選択されない1水平走査期間以上の非
    表示期間を有し、該非表示期間の直前の1水平走査期
    間、及び該非表示期間の直後の1水平走査期間のうちの
    少なくとも一方の期間に印加される列電圧の波形を、そ
    の他の期間の列電圧の波形に対し変化させる列電極駆動
    制御手段を有するマトリクス型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記列電極駆動制御手段が、前記非表示
    期間の直前の1水平走査期間、及び該非表示期間の直後
    の1水平走査期間のうちの少なくとも一方の期間に印加
    される前記列電圧の波形を、その他の期間の列電圧の波
    形に対し、表示情報に応じて変化させる手段を有する請
    求項5記載のマトリクス型表示装置。
  7. 【請求項7】 複数の行電極と複数の列電極とが互いに
    交差するように配置され、該行電極と該列電極との交差
    部に形成される画素がマトリクス状に配列されてなるマ
    トリクス型表示装置であって、 全ての該行電極が選択されない1水平走査期間以上の非
    表示期間を有し、該非表示期間の最初の1水平走査期
    間、又は該1水平走査期間の前半部において、該非表示
    期間の直前の1水平走査期間における列電圧に応じた列
    電圧を印加する第1の列電圧制御手段を有するマトリク
    ス型表示装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の列電圧制御手段が、前記非表
    示期間の直前の1水平走査期間における列電圧と同一の
    列電圧を印加する構成とした請求項7記載のマトリクス
    型表示装置。
  9. 【請求項9】 複数の行電極と複数の列電極とが互いに
    交差するように配置され、該行電極と該列電極との交差
    部に形成される画素がマトリクス状に配列されてなるマ
    トリクス型表示装置であって、 全ての該行電極が選択されない1水平走査期間以上の非
    表示期間を有し、該非表示期間の最後の1水平走査期
    間、又は該1水平走査期間の後半部において、該非表示
    期間の直後の1水平走査期間における列電圧に応じた列
    電圧を印加する第2の列電圧制御手段を有するマトリク
    ス型表示装置。
  10. 【請求項10】 前記第2の列電圧制御手段が、前記非
    表示期間の直後の1水平走査期間における列電圧と同一
    の列電圧を印加する構成とした請求項9記載のマトリク
    ス型表示装置。
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