JP2000192653A - コンクリ―ト型枠転写仕上工法 - Google Patents

コンクリ―ト型枠転写仕上工法

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JP2000192653A JP10369965A JP36996598A JP2000192653A JP 2000192653 A JP2000192653 A JP 2000192653A JP 10369965 A JP10369965 A JP 10369965A JP 36996598 A JP36996598 A JP 36996598A JP 2000192653 A JP2000192653 A JP 2000192653A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】化粧型枠を使用してコンクリート表面に凹凸模
様を形成させる工法において、予め化粧型枠側に形成し
た色材被膜を、凹凸形成と共にコンクリート側に転写さ
せるにあたり、従来の工法において、コンクリート欠損
部や非転写部が生じて、仕上りが非常に悪くなるのを解
決し、さらに手で擦った場合に色材被膜が脱落する問題
を解決する。 【解決手段】化粧型枠Aの凹凸形成した表面に、脱型剤
被膜Bを形成した後に、合成樹脂、顔料、特定粒子径の
骨材を含有し、骨材含有量を規定した色材被膜形成用塗
料組成物を散布状に塗付し、乾燥硬化後に化粧型枠Aと
してこれを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート表面
に多彩感のある凹凸模様を形成する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来技術】近年、コンクリート製の建造物、構造物の
無味乾燥さを廃し、町並みの景観向上を行うことが強く
求められている。このような目的からコンクリート表面
に、塗装によって色彩や模様を付与することが行われて
いるが、町並みの景観として見た場合には、依然として
立体感に欠け、遠距離から目視した場合には平面的な印
象が否めない。
【0003】一方、このような平面的な印象を打破する
ために、凹凸模様が付与された化粧型枠を使用する、コ
ンクリートの流し込み工法も行われている。これは、コ
ンクリート構造物等の新設時に押さえ型枠とコンクリー
ト打設空間との間に、コンクリート打設面側に凹凸のレ
リーフ模様を形成した化粧型枠を予め設置し、コンクリ
ートの打設、脱型後、その表面に凹凸模様を転写させる
方法である。また、この方法は、既設のコンクリート構
造物等においても、その表面に化粧型枠と押さえ型枠を
設置することで、凹凸模様が付与された構造物等への改
修が可能となるものである。
【0004】以上のようにしてコンクリート表面に凹凸
を形成した後に、塗装を施して仕上げるのが通常である
が、最近は工期の短縮のため、化粧型枠の内側全面、す
なわちコンクリート打設空間の面に、色材を被膜化させ
ておき、コンクリートの脱型時に、化粧型枠側からコン
クリート凹凸表面側に色材被膜が転写するようにした、
色彩と凹凸模様の同時付与工法も行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コンク
リートの型枠流し込みによる凹凸の形成方法において
は、コンクリートの流動性の不良や、気泡の混入、脱型
時に化粧型枠とコンクリートとの肌別れの悪さ等によっ
て、脱型コンクリート表面に欠損部を生じることがあ
り、この部分には色材被膜が転写されず、最終的に脱型
したコンクリート構造物等の表面において、欠損部のみ
に色材被膜が形成されないため、かえって美観を損ねる
結果となった。また、非欠損部においても、色材被膜が
完全に転写されなかったり、転写された色材被膜が手で
擦ると脱落したり、経時的に剥離する場合があった。こ
れに対して、色材被膜としてコンクリート中の余剰水や
アルカリによって溶解し、コンクリート硬化と共に、そ
の表面に含浸して色彩を付与する方法も行われている
が、コンクリート表面の各部位によって含浸具合が異な
り、色彩むらを生じることが多かった。したがって、本
発明が解決しようとする課題は、コンクリート打設時の
各種の問題によって、脱型後のコンクリートに欠損部が
生じていても美観を損ねず、コンクリート表面を手で擦
ったり、時間が経過しても色材被膜が剥離、脱落しな
い、コンクリート型枠転写仕上げ方法を得ることであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明者はコンクリート化粧型枠の内面に、
特定の脱型剤を塗付し、さらに色材被膜を形成する塗料
組成物中の、骨材の物性を特定し、また、化粧型枠内面
における色材被膜の形成方法を特定することによって、
手で擦っても、経時的にも剥離脱落し難い色材塗膜を表
面に転写し、欠損部の目立たないコンクリート型枠転写
仕上げ方法を見出したものである。すなわち、 1.化粧型枠の凹凸形成した表面に、脱型剤被膜を形成
した後に、合成樹脂、顔料、粒子径0.5〜5mmの骨
材を含有し、骨材含有量が40〜80重量%の色材被膜
形成用塗料組成物を散布状に塗付し、乾燥硬化後に化粧
型枠としてこれを使用することを特徴とするコンクリー
ト型枠転写仕上工法。 2.色材被膜形成用塗料組成物の下記条件での粘度が1
00〜500Pa・s、化粧型枠表面に散布状に形成さ
れる模様の平均直径が5〜40mmであることを特徴と
する1.に記載のコンクリート型枠転写仕上工法。 粘度:BH型粘度計、6番スピンドルを使用し、2rp
m時における見掛けの粘度(Pa・s:2回転目の指針
値)である。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明の色材被膜形成用塗料組成
物における合成樹脂としては、被膜形成が可能なバイン
ダー機能を有するものであれば特に限定されることがな
く、溶剤系、水系を問わず使用することが可能である。
溶剤系の樹脂成分としては、アクリル系樹脂、アクリル
スチレン系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、アクリルシ
リコン系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、不
飽和ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩素化ポ
リオレフィン系樹脂、石油樹脂、ケイ素系樹脂、フッ素
系樹脂等があげられる。このうち、耐水性や耐候性等に
優れることから、アクリル系樹脂、アクリルスチレン系
樹脂、アクリルウレタン系樹脂、アクリルシリコン系樹
脂、フッ素系樹脂が好ましく使用される。水系の樹脂成
分としては、エマルションとしては、重合性不飽和二重
結合を有するモノマーをエマルション重合して得られる
もの、または、予め合成した樹脂を、水系分散媒に分散
剤を使用して分散したものの何れでもよく、さらに粉末
型のエマルションでもよい。但し、粉末型の場合は、使
用時に水の添加が必須となる。
【0008】これらのエマルションの種類は、ポリ酢酸
ビニル系、ポリアクリル酸エステル系、アクリル−スチ
レン共重合体系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、酢
酸ビニル−アクリル共重合体系、エチレン−塩化ビニル
共重合体系、酢酸ビニル−ベオバ共重合体、エポキシ系
エマルション、ウレタン系エマルション等のうちの少な
くとも1種以上からなるものである。
【0009】次に顔料としては、通常塗料に用いられる
着色顔料、体質顔料であれば特に限定されないが、例え
ば、酸化チタン、酸化亜鉛、カーボンブラック、酸化第
二鉄(ベンガラ)、クロム酸鉛(モリブデートオレン
ジ)、黄鉛、黄色酸化鉄、オーカー、群青、コバルトグ
リーン等の無機系顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾ
ロン系、アントラキノン系、ペリレン系、キナクリドン
系、ジスアゾ系、イソインドリノン系、ベンゾイミダゾ
ール系、フタロシアニン系、キノフタロン系等の有機顔
料、重質炭酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、
沈降性硫酸バリウム、炭酸バリウム、ホワイトカーボ
ン、珪藻土等の体質顔料があげられる。
【0010】また、骨材として、天然石の粉砕物や着色
骨材等も使用することができる。例えば、大理石、御影
石、蛇紋岩、花崗岩、蛍石、寒水石、長石、珪石、珪砂
等の粉砕物、陶磁器・セラミック粉砕物、ガラス粉砕
物、ガラスビーズ、樹脂粉砕物、樹脂ビーズ、金属粒等
やそれらの表面を着色コーティングしたもの等があげら
れる。
【0011】これらの骨材は、その粒子径が0.5〜5
mmである。このとき0.5mmより小さいと、セメン
トへの食いつきが悪くなり、5mmより大きいと、吹き
付け時の飛散が多く、被塗面につきにくくなる。また、
その骨材含有量は塗料組成物全体の40〜80重量%で
ある。このとき40重量%より少ないと、骨材の充填に
よる引っ掛かりがなくなるため、セメントへの食いつき
が悪くなり、80重量%より多いと、色材被膜形成用組
成物中で、相対的に合成樹脂量が少なくなるため、化粧
型枠の凹凸面に色材被膜形成用組成物を塗装した際に、
散布した色材被膜の玉吹き模様の飛散が大きく、化粧型
枠の凹凸面に付着しにくくなってしまう。
【0012】本発明で使用する色材被膜形成用組成物中
には、この他に一般的に塗料に添加する各種添加剤を適
宜配合することが可能である。例えば、可塑剤、防腐
剤、防黴剤、消泡剤、レベリング剤、顔料分散剤、沈降
防止剤、たれ防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが
あげられる。
【0013】本発明では、コンクリート型枠流し込み工
法の際に、押さえ型枠とコンクリート打設空間との間
に、コンクリート打設面側に凹凸のレリーフ模様を形成
した化粧型枠を予め設置し、コンクリートの打設、脱型
後、その表面に凹凸模様を転写させる方法において、予
め化粧型枠の表面に脱型剤を塗付しておき、さらに前述
の色材被膜形成用塗料組成物を散布状に塗付乾燥してお
くものである。
【0014】脱型剤としては、色材被膜形成用塗料組成
物が塗付乾燥後に、化粧型枠に付着して脱型時に化粧型
枠から離れないようになるのを防止すると共に、打設す
るコンクリートスラリー中の水分が、化粧型枠に浸透す
るのを防止する撥水効果を発揮するものであり、脱型時
に化粧型枠と硬化コンクリートとの肌分かれを良好にす
るものである。したがって、このような効果を有するも
のであれば特に限定されないが、例えば、パラフィンロ
ウ、シリコーン化合物、または、シリコーン残基を含む
高分子化合物が用いられる。
【0015】色材被膜形成用塗料組成物は、コンプレッ
サーや、エアレス式、スクイズ式、スネーク式、ピスト
ン式、プランジャ式等の圧送機を用いて塗装を行う。こ
のときのスプレー圧や塗装機具、およびチップ口径は適
宜に調整すればよいが、色材被膜形成用塗料組成物が、
散布状に塗装されることが必要である。また、色材被膜
形成用塗料組成物は、その粘度が100〜500Pa・
s、散布状に形成される模様の平均直径が、5〜40m
mとなるように調整することで、流し込まれたコンクリ
ートが、散布状模様を包むように充填され、かつ散布状
模様中の骨材が比較的表面に配置されるため、コンクリ
ートへの食いつきによって付着性がより高まる結果、本
発明の効果を最も良好に発揮することが可能となる。
【0016】ここで色材被膜形成用塗料組成物の粘度
は、BH型粘度計、6番スピンドルを使用し、2rpm
時における見掛けの粘度(Pa・s:2回転目の指針
値)である。BH型粘度計は、JISK 7117 「液状の樹脂
の回転粘度計による粘度試験方法」附属書 粘度計に規
定するSA型粘度計に属するものであり、スピンドル番
号、回転数、換算乗数は、附属書表1のSA型粘度計に
よるものと同一である。
【0017】化粧型枠は、コンクリート表面に凹凸模様
を付与するために十分な強度を有した凹凸模様を有した
ものであれば特に限定されるものではないが、硬質ポリ
ウレタンフォーム、硬質イソシアヌレートフォーム、フ
ェノールフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリウレタ
ンエラストマー等があげられる。また、化粧型枠は、コ
ンクリート打設時の圧力に耐えうるものであるならば、
押さえ型枠として使用することも可能である。
【0018】本発明では、色材被膜形成用塗料組成物中
の骨材含有量と骨材粒子径を特定することにより、化粧
型枠内に散布状に塗装された粒状の模様が、打設された
コンクリートと化粧型枠との界面において、コンクリー
ト側に良好に転写されるものである。このとき一般的
な、コンクリートの水/セメント比、セメントや砂の粒
子径の範囲において、図1のように、散布状の玉吹き模
様表面に存在する骨材との間に、最適な噛み合わせ状態
が形成され、さらに脱型剤の効果もあいまってコンクリ
ート硬化後には、コンクリート側への密着性が非常に高
まった状態が形成されている。したがって、脱型後にお
いてもコンクリート表面における粒状模様は、手で擦っ
ても脱落せず、さらに複数色の色材被膜形成用塗料組成
物を使用した場合には、コンクリート色の背景に粒状模
様が散布された多彩調模様が形成されることになる。こ
の粒状多彩模様によって、コンクリートの欠損が部分的
に生じていても、適度にカムフラージュされ、外観状は
違和感の無い仕上がりとなる。
【0019】本発明は、前述のような新設のコンクリー
ト表面のみならず、既設のコンクリート表面において
も、化粧型枠を用いてコンクリートを打設する場合に
は、適用可能である。
【0020】
【実施例】以下、実施例、比較例をもって本発明の効果
を示す。 (試験体作製)パラフィンロウを溶融し、この溶融槽
に、表面凹凸模様を形成した化粧型枠を浸漬し、含浸さ
せる方法により、脱型剤による表面処理を行う。脱型剤
が乾燥後に、表1に示した原料を使用して、表2の配合
により製造した色材被膜形成用組成物を、塗付量0.5
〜1.0kg/mで口径10mmのスタッコガンを用
い、コンプレッサー圧力450kPaで、模様の平均直
径が30mmとなるように散布状に吹き付け、1週間乾
燥養生した。このようにして作製した化粧型枠を、2組
の隙間20cmで対向する押さえ型枠の一方に密着する
ように配置し、化粧型枠の凹凸面ともう一方の押さえ型
枠の間に、コンクリートを充填し、28日間室温で放置
する。その後、コンクリートを化粧型枠から脱型し、そ
の表面状態を観察した。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】(評価方法) (1)化粧型枠への色材被膜形成用組成物の付着性 前述の化粧型枠への色材被膜形成用組成物の塗装時にお
いて、散布状玉吹き模様の化粧型枠表面への付着性につ
いて、吹き付けた際に化粧型枠表面にスムースに付着す
るものを◎、化粧型枠表面にて跳ね返り、飛散するもの
を×として評価した。結果を表3に示した。 (2)非転写部の発生状況 脱型したコンクリートの表面を目視にて観察し、色材被
膜形成用組成物の散布状模様が、転写されていない部分
がないかどうかについて確認した。全て転写されている
ものを◎、一部非転写部があるが、散布模様によって目
立たないものを○、非転写部が多く非常に目立つものを
×とした。結果を表3に示した。 (3)手による摩擦抵抗性 脱型したコンクリートの表面を手で擦り、色材被膜形成
用組成物の散布状模様が取れるかどうかを確認した。模
様が全く取れないものを◎、模様が擦れ落ちてしまうも
のを×とした。結果を表3に示した。
【0024】
【表3】
【0025】(実施例1)本発明の規定する数値範囲内
の色材被膜形成用組成物を使用した工法であり、かつ、
色材被膜形成用組成物の粘度や、形成される模様が特に
好ましい範囲の平均直径であるため、化粧型枠への色材
被膜形成用組成物の付着性、非転写部の発生状況、手に
よる摩擦抵抗性の何れにおいても良好な結果となった。
【0026】(実施例2〜実施例3)色材被膜形成用組
成物の粘度が、本発明の規定する数値範囲内であるた
め、化粧型枠への色材被膜形成用組成物の付着性、非転
写部の発生状況、手による摩擦抵抗性の何れにおいても
良好な結果となった。
【0027】(実施例4〜実施例5)色材被膜形成用組
成物によって形成される散布模様の平均直径が、本発明
で規定するより好ましい範囲から外れているため、非転
写部が若干発生したが、模様が散布状となっているた
め、目視では概ね意識されない状態であった。
【0028】(比較例1)色材被膜形成用組成物中の骨
材として、本発明の規定する粒子径より小さいものを用
いたため、コンクリートとの食いつきが悪く、非転写部
が多数発生し、転写部分についても手による摩擦で擦れ
落ちてしまった。
【0029】(比較例2)色材被膜形成用組成物中の骨
材として、本発明の規定する粒子径より大きいものを用
いたため、化粧型枠に色材被膜形成用組成物を塗装した
際に、化粧型枠表面にて跳ね返り飛散する結果、化粧型
枠上に模様が残らず、脱型したコンクリート表面は模様
がまばらにしか形成されなかった。
【0030】(比較例3)色材被膜形成用組成物中の骨
材量が、本発明の規定する量より少ないものを用いたた
め、散布模様表面に比較的樹脂が多く分布し、コンクリ
ートとの食いつきが悪くなるため、非転写部が多数発生
し、転写部分についても手による摩擦で擦れ落ちてしま
った。
【0031】(比較例4)色材被膜形成用組成物中の骨
材量が、本発明の規定する量より多いものを用いたた
め、相対的に樹脂が少なくなり、化粧型枠に色材被膜形
成用組成物を塗装し、脱型したコンクリート表面に転写
された模様は、手で擦ると骨材がばらばらになり擦れ落
ちてしまった。
【0032】
【発明の効果】本発明は、化粧型枠を使用してコンクリ
ート表面に凹凸模様を形成させる工法において、予め化
粧型枠側に形成した色材被膜を、凹凸形成と共にコンク
リート側に転写させるにあたり、従来の工法において、
コンクリート欠損部や非転写部が生じて、仕上りが非常
に悪くなるのに対して、色材被膜形成用組成物中の骨材
粒径と含有量を規定し、化粧型枠内面に散布状に塗付す
ることにより、図1のように、コンクリートと該骨材と
の噛み合いが最適状態となり、図2のような、骨材の噛
み合いが不適当な場合のように、脱型時に色材被膜が剥
離したり、手で擦った場合に脱落する等の問題がない。
また、色材被膜を多色とした場合には、コンクリート色
を背景にした色材被膜の多彩模様が形成され、無味乾燥
なコンクリート表面の美観向上に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工法の効果を示す概略図
【図2】骨材の噛み合い効果が不適切な場合の状態を示
す概略図
【符号の説明】
A 化粧型枠 B 色材被膜 C コンクリート D 脱型剤 E 骨材の噛み合い効果が不適切な色材被膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化粧型枠の凹凸形成した表面に、脱型剤被
    膜を形成した後に、合成樹脂、顔料、粒子径0.5〜5
    mmの骨材を含有し、骨材含有量が40〜80重量%の
    色材被膜形成用塗料組成物を散布状に塗付し、乾燥硬化
    後に化粧型枠としてこれを使用することを特徴とするコ
    ンクリート型枠転写仕上工法。
  2. 【請求項2】色材被膜形成用塗料組成物の下記条件での
    粘度が100〜500Pa・s、化粧型枠表面に散布状
    に形成される模様の平均直径が5〜40mmであること
    を特徴とする請求項1に記載のコンクリート型枠転写仕
    上工法。 粘度:BH型粘度計、6番スピンドルを使用し、2rp
    m時における見掛けの粘度(Pa・s:2回転目の指針
    値)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100432001B1 (ko) * 2001-05-04 2004-05-17 이광수 콘크리트구조물의 착색방법
JP2016159591A (ja) * 2015-03-04 2016-09-05 清水建設株式会社 コンクリート成形用型枠およびその製造方法ならびに木調表面を有するコンクリートの製造方法

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KR100432001B1 (ko) * 2001-05-04 2004-05-17 이광수 콘크리트구조물의 착색방법
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