JP2000149293A - 対物レンズ駆動装置および光ディスク装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置および光ディスク装置

Info

Publication number
JP2000149293A
JP2000149293A JP10316666A JP31666698A JP2000149293A JP 2000149293 A JP2000149293 A JP 2000149293A JP 10316666 A JP10316666 A JP 10316666A JP 31666698 A JP31666698 A JP 31666698A JP 2000149293 A JP2000149293 A JP 2000149293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
lens holder
wire
driving device
yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10316666A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigehiro Ito
藤 重 博 伊
Masahiko Kadokura
倉 雅 彦 門
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10316666A priority Critical patent/JP2000149293A/ja
Publication of JP2000149293A publication Critical patent/JP2000149293A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対物レンズ駆動装置および光ディスク装置の
小型化、薄型化、軽量化、駆動力向上、組立性向上、低
コスト化を図る。 【解決手段】 支持ワイヤ9により支持されたレンズホ
ルダ2の中心部に対物レンズ1を設け、レンズホルダ2
の側面周囲にフォーカスコイル3を直巻きし、レンズホ
ルダ2の非支持側の一端面にトラッキングコイル4を設
けて可動部8を構成し、トラッキングコイル4に対向す
る1個の磁石6と内ヨーク5aとで可動部8を駆動す
る。また、応答点である対物レンズ1中心と可動部8重
心とを―致させ、駆動点のみが―致しない構成とするこ
とで、支持ワイヤ9の高次共振および回転モーメント力
による位相回り込みは発生しないので、ディスクのトラ
ックヘのレーザスポットの追従性能が劣化せず、ディス
クを安定に再生できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式記録媒体に
対物レンズを介して光ビームを集光照射し、情報を光学
的に記録再生するための対物レンズ駆動装置およびこの
対物レンズ駆動装置を備えた光ディスク装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の対物レンズ駆動装置としては、例
えば、特開平8−11029号公報、、特開平8−26
3862号公報等に開示されている。以下、図面を参照
しながら、従来の対物レンズ駆動装置の一例について説
明する。
【0003】図32は従来の対物レンズ駆動装置の概略
図を示すものである。図32において、1は対物レン
ズ、2は対物レンズ1が搭載されたレンズホルダ、3は
レンズホルダ2の側面周囲に取り付けられたフォーカス
コイル、4はレンズホルダ2の両端面に取り付けられた
トラッキングコイル、5は磁気回路の一部を構成し、可
動部が搭載される基台であるヨークベース(内ヨーク、
背面ヨーク)、6はヨークベース5とともに磁気回路を
構成し、駆動力を発生させるための磁石である。7はレ
ンズホルダ2の側面に取り付けたワイヤ取付基板であ
る。上記の符号1、2、3、4、7で構成される部分を
可動部8と呼ぶ。9は可動部8を弾性的に支持する支持
ワイヤ、10はヨークベース5に設置された粘性材16
を充填したワイヤ支持部材、11はワイヤ支持部材の背
面に設置されたワイヤ固定基板である。支持ワイヤ9
は、レンズホルダ2側面のワイヤ取付基板7とワイヤ固
定基板11とでその両端が固定されている。12は可動
部8が上方へ移動したときに可動範囲以上移動してディ
スク13に衝突しないように停止させるレンズ衝突防止
カバーである。14はディスク再生のための光学素子を
搭載し、ヨークベース5、可動部8を搭載するオプトベ
ース、15はヨークベース5をオプトベース14に対し
て押し付け、ヨークベース5をオプトベース14に対し
て傾け、対物レンズ1から照射するレーザスポットの光
軸を調整するための部材であるヨークベース押さえばね
である。
【0004】以上のように構成された従来の対物レンズ
駆動装置について、その動作を図31を用いて説明す
る。まず、ディスクの面ぶれ、偏芯に伴い、対物レンズ
1からのレーザスポットを追従させるため、フォーカス
方向については、フォーカスコイル3に電流を流し、磁
石6との間の電磁力により可動部8を上下に駆動する。
また、トラッキング方向については、トラッキングコイ
ル4に電流を流し、磁石6との間の電磁力により可動部
8をトラッキング方向へ駆動する。
【0005】従来の対物レンズ駆動装置は、磁気回路と
コイルによる駆動力の発生する駆動点は2点あるが、そ
の合力の力点は可動部8の中心に位置する。また、応答
点は対物レンズ1の中心であり、これについても可動部
8の中心に位置する。また、可動部8はほぼ左右対称の
形状であり、可動部8の重心についても中心に位置して
おり、駆動点、応答点、重心がほぼ全て一致している構
成になっている。このため、周波数応答において支持ワ
イヤ9の高次共振による位相遅れが発生せず、安定にデ
ィスクのトラックにレーザスポットを追従させ、ディス
クのデータを再生することができる。また、対物レンズ
駆動装置が搭載された光ディスク装置においては、ディ
スク挿入状態のまま非動作状態となり、輸送される場合
の振動等により可動部8が上下に振動しても、レンズ衝
突防止カバー12により上方の移動量が規制され、可動
範囲以上振動せず、対物レンズ1とディスク13が衝突
して、ディスク13を傷つけて破損することがない。ま
た、ヨークベース押さえばね15でヨークベース5の一
端をオプトベース14に押しつけ、他端をねじで上下さ
せることで、対物レンズ1から照射するレーザスポット
のディスクに対する傾き(光軸)を調整できる。
【0006】図33は光ディスク装置の概略図である。
30はディスク13を回転させるディスクモータ、31
はディスク半径方向にオプトベース14をガイドするガ
イドシャフト、32は対物レンズ駆動装置をディスク1
3の目的トラックへ移動させるための送り手段であり、
オプトベース14をガイドする送りねじ、33は対物レ
ンズ駆動装置を駆動する駆動源である送りモータで、ギ
ヤ34を介して送りねじ32を回転させ、対物レンズ駆
動装置をディスク13の目的のトラックヘ移動させる。
このような構成によりディスク13に対しデータを記録
再生することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成の対物レンズ駆動装置では、部品点数が多
く、小型化、薄型化が困難である。また部品点数に応じ
た組立工数、部品ばらつき等による性能ばらつきが発生
する。また、薄型化を図るために可動部を支持するワイ
ヤの支持間隔を狭くすると、ワイヤの取付傾きによるチ
ルト特性の劣化が大きくなり、薄型化が困難である。ま
た、対物レンズ駆動装置の重量が大きいので、光ディス
ク装置のアクセス性能の向上が困難である。このため、
部品点数の削減、構成の改善等により、小型化、薄型
化、軽量化、組立性の向上、性能向上、部品コストの削
減、組立工数の削減を図っているが、単に部品を削減し
たのでは、周波数応答特性の劣化(ワイヤの高次共振お
よび駆動力と可動部重心間の回転モーメント力による位
相遅れの発生)、ディスクと対物レンズの衝突によるデ
ィスクの破損、ワイヤの取り付けばらつきの増加による
動作時傾きの増加等の対物レンズ駆動装置として性能が
劣化してしまい、ディスクのトラックヘのレーザスポッ
トの追従性能が劣化し、データを再生できないという恐
れがあり、機能・性能を劣化させないで部品点数を削減
する必要がある。
【0008】本発明は、こうした従来の問題点を解決す
るものであり、磁石の削減、レンズ衝突防止カバーおよ
びワイヤ固定基板等の他の部品との兼用により、対物レ
ンズ駆動装置の小型化、薄型化、軽量化、駆動力向上、
組立性向上、低コスト化を図ることのできる対物レンズ
駆動装置および光ディスク装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、支持ワイヤにより支持されたレンズホルダ
の中心部に対物レンズを設け、レンズホルダの側面周囲
にフォーカスコイルを直巻きし、レンズホルダの非支持
側の一端面にトラッキングコイルを設けて可動部を構成
し、トラッキングコイルに対向する1個の磁石と内ヨー
クとで可動部を駆動することで、対物レンズ駆動装置の
小型化、薄型化、軽量化、駆動力向上、組立性向上、低
コスト化を実現することができる。また、応答点である
対物レンズ中心と可動部重心とを一致させ、駆動点のみ
が一致しない構成とすることで、支持ワイヤの高次共振
および回転モーメント力による位相回り込みは発生しな
いので、ディスクのトラックヘのレーザスポットの追従
性能が劣化せず、ディスクを安定に再生できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
対物レンズを中心部に備えて両側面を支持ワイヤにより
ワイヤ支持部材に支持されたレンズホルダと、前記レン
ズホルダ周囲の両側面および両端面にわたって直巻きさ
れたフォーカスコイルと、前記フォーカスコイルの外側
であって前記レンズホルダの前記ワイヤ支持部材とは反
対側の端面に取り付けられた円形の空芯巻きトラッキン
グコイルとを有する可動部を備え、前記レンズホルダの
前記ワイヤ支持部材とは反対側の端面に対向してヨーク
ベース上に配置された1個の磁石と前記レンズホルダの
開口部から突出する内ヨークと前記磁石を保持する背面
ヨークとで磁気回路を構成し、前記可動部の重心位置を
対物レンズの中心位置と一致するように設定したことを
特徴とする対物レンズ駆動装置である。可動部は対称の
形状であるので、応答点である対物レンズの中心は可動
部の中心にあり、可動部の重心と応答点は一致する。但
し、磁気回路が可動部の一端のみにあるので、駆動点位
置もその位置となり、駆動点のみが応答点(対物レンズ
中心)および可動部重心と一致しない構成となる。支持
ワイヤの高次共振および駆動力と可動部重心問の回転モ
ーメント力による位相の廻り込みは、応答点(対物レン
ズ中心)と可動部重心が一致していれは発生しないの
で、ディスクトラックヘのレーザスポット追従性能が劣
化せず、データを安定して再生することができる。ま
た、1個の磁石による片側駆動の構成をとることによ
り、磁気回路(磁石、ヨーク等)を削減することがで
き、そのスペースが不要となるので、対物レンズ駆動装
置の小型化を図ることができる。また、磁石削減により
低コスト化も図ることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、対物レンズを中心
部に備えて両側面を支持ワイヤによりワイヤ支持部材に
支持されたレンズホルダと、前記レンズホルダ周囲の両
側面および両端面にわたって直巻きされたフォーカスコ
イルと、前記フォーカスコイルの外側であって前記レン
ズホルダの前記ワイヤ支持部材とは反対側の端面に取り
付けられた円形の空芯巻きトラッキングコイルとを有す
る可動部を備え、前記レンズホルダの前記ワイヤ支持部
材とは反対側の端面に対向してヨークベース上に配置さ
れた1個の磁石と前記レンズホルダの開口部から突出す
る内ヨークと前記磁石を保持する背面ヨークとで磁気回
路を構成し、前記可動部の重心位置を前記レンズホルダ
の中心位置からワイヤ支持部材側の端面までの距離の
2.5%の位置に設定したことを特徴とする対物レンズ
駆動装置である。請求項1記載の対物レンズ駆動装置に
おいては、レンズホルダの加工公差、対物レンズの加工
公差、レンズホルダヘの取り付け公差、フォーカスコイ
ル、トラッキングコイルの加工公差、レンズホルダヘの
取り付け公差等により、可動部の重心位置が対物レンズ
中心からずれる可能性がある。そこで、予め、重心位置
を可動部の磁気回路のない方向へ可動部中心からコイル
の設置されている可動部端部までの距離の2.5%の距
離の位置にずらして設定しておくことにより、ワイヤの
高次共振および駆動力と可動部重心間の回転モーメント
力による位相の廻り込みは、位相進み方向または位相廻
り込みなしのどちらかのみとなり、位相遅れは発生しな
い。位相進みの場合は、ディスクトラックヘのレーザス
ポットの追従性能を劣化させない(位相余裕が滅少しな
い)ので、安定にディスクを再生できる。つまり、片側
駆動化(磁石削減)による小型化、低コスト化に併せ
て、部品ばらつきによる対物レンズ駆動装置の性能劣化
を防止でき、量産性を向上できる。
【0012】請求項3記載の発明は、円形の空芯巻きト
ラッキングコイルに代えて、レンズホルダ周囲の上下面
および両端面にわたって直巻きされたトラッキングコイ
ルを使用することを特徴とする請求項1または2記載の
対物レンズ駆動装置であり、請求項1、請求項2記載の
発明と同様に、可動部を片側の磁気回路で駆動する発明
であり、この場合も、請求項1、2と同様にワイヤの高
次共振および駆動力と可動部重心間の回転モーメント力
による位相の回り込みがないか、または進み方向にのみ
発生するので、ディスクの再生性能が劣化せず、データ
を安定に再生でき、磁気回路におけるヨークスペースの
削減による小型化、磁石削減による低コスト化を図るこ
とができる。さらに、フォーカスコイル、トラッキング
コイルともにレンズホルダに直巻きする構成であるの
で、同一の巻線設備でコイルをレンズホルダに巻くこと
ができ、円形空芯巻きトラッキングコイルをレンズホル
ダに貼り付けする際の取付工数、取付精度、および円形
空芯巻きトラッキングコイルの製造設備が不要であり、
製造性の向上、組立性の向上、および設備費の低コスト
化を図ることができる。
【0013】請求項4記載の発明は、対物レンズを中心
部に備えて両側面を支持ワイヤによりワイヤ支持部材に
支持されたレンズホルダと、前記レンズホルダ周囲の両
側面および両端面にわたって直巻きされたフォーカスコ
イルと、前記フォーカスコイルの外側であって前記レン
ズホルダの両端面に取り付けられた円形の空芯巻きトラ
ッキングコイルとを有する可動部を備え、前記レンズホ
ルダの両端面に対向してヨークベース上に配置された磁
石と、前記ヨークベースと一体に形成されて、前記レン
ズホルダの開口部から突出する内ヨークと、前記磁石を
保持する背面ヨークと、前記レンズホルダの両側面に対
向して配置された側面ヨークとで磁気回路を構成したこ
とを特徴とする対物レンズ駆動装置である。これによ
り、磁気回路の磁束の通路を増加させて磁気飽和を緩和
し、さらに漏洩磁束を側面ヨークヘも流すことができる
ので、磁気回路の磁束密度が向上し、可動部の駆動力を
向上させることができる。よって、駆動力の増加分だ
け、ディスクの回転数を高速化しても、レーザスポット
をトラックに追従させることができるので、ディスクの
データ再生の高速化(光ディスク装置の高速化)を図る
ことができる。また、駆動力が増加するので、低グレー
ドの磁石の使用が可能となり、低コスト化を図ることが
できる。また、駆動力が増加するので、低消費電力化、
低発熱化を図ることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、円形の空芯巻きト
ラッキングコイルに代えて、レンズホルダ周囲の上下面
および両端面にわたって直巻きされたトラッキングコイ
ルを使用することを特徴とする請求項4記載の対物レン
ズ駆動装置である。これにより、請求項4の効果と同様
に、可動部の駆動力を向上させることができるので、駆
動力の増加分だけ、ディスクの回転数を高速化しても、
レーザスポットをトラックに追従させることができるの
で、ディスクのデータ再生の高速化(光ディスク装置の
高速化)を図ることができる。また、駆動力が増加する
ので、低グレードの磁石の使用が可能となり、低コスト
化を図ることができる。また、駆動力が増加するので、
低消費電力化、低発熱化を図ることができる。また、円
形空芯巻きトラッキングコイルを別途レンズホルダの磁
石に対向するフォーカスコイルの外側に貼り付ける必要
のなく、直にレンズホルダに巻く構成であるので、貼り
付け精度が不要であり、トラッキングコイルの組立性、
製造性の向上および低コスト化を図ることができる。
【0015】請求項6記載の発明は、ヨークベースの両
側に内ヨークと背面ヨークに直交する向きに側面ヨーク
を一体に形成したことを特徴とする請求項1または2ま
たは3記載の対物レンズ駆動装置である。これにより、
磁石・磁気回路スぺースの削滅による小型化、低コスト
化、駆動力増加によるディスク再生の高速化を実現でき
る。また、駆動力増加を磁石の低グレード化で相殺する
ことで磁石の低コスト化を実現できる。また、駆動力が
増加するので、低消費電力化、低発熱化を図ることがで
きる。
【0016】請求項7記載の発明は、対物レンズを中心
部に備えて両側面を支持ワイヤによりワイヤ支持部材に
支持されたレンズホルダと、前記レンズホルダ周囲の両
側面および両端面にわたって直巻きされたフォーカスコ
イルと、前記フォーカスコイルの外側であって前記レン
ズホルダ周囲の上下面および両端面にわたって直巻きさ
れたトラッキングコイルとを有する可動部を備え、前記
レンズホルダの両端面に対向してヨークベース上に配置
された磁石と前記レンズホルダの開口部から突出する内
ヨークと前記磁石を内側に保持する背面ヨークとで磁気
回路を構成し、前記ヨークベースのトラッキングコイル
に対向する部分に切欠部を設けたことを特徴とする対物
レンズ駆動装置である。これにより、磁石から上下方向
への磁場の流れの上下方向バランスを取るとともに、そ
の方向の磁場の流れを減少させることができ、トラッキ
ングコイルの上下面の反駆動方向の駆動力のバランスが
取れるので、トラッキング方向駆動時のラジアル方向チ
ルトを低減させることができ、かつ、その反駆動力を減
少させることができるので、トラッキング方向駆動力を
向上させることができる。これにより、トラッキング方
向駆動時のラジアル方向チルトによるディスク再生信号
の劣化を防止することができ、かつ、トラッキング方向
駆動力が増加するので、ディスク再生の高速化を図るこ
とができる。また、レンズホルダに円形空芯巻きトラッ
キングコイルを貼り付けるよりも製造性の良好な直巻き
トラッキングコイルの構成であるので、対物レンズ駆動
装置の製造性の向上、低コスト化を図ることができる。
また、駆動力増加を磁石の低グレード化で相殺すること
で磁石の低コスト化を図ることができる。また、駆動力
が増加するので、低消費電力化、低発熱化を図ることが
できる。
【0017】請求項8記載の発明は、ヨークベースのト
ラッキングコイルに対向する部分に切欠部を設けたこと
を特徴とする請求項3記載の対物レンズ駆動装置であ
る。これにより、片側駆動化による磁気回路・磁石スペ
ースの削減による小型化、低コスト化、トラッキング方
向駆動時のラジアル方向チルト特性の改善、駆動力増加
によるディスク再生の高速化を実現できる。また、駆動
力が増加するので、低消費電力化、低発熱化を図ること
ができる。また、レンズホルダに直巻きのトラッキング
コイルの構成であるので、トラッキングコイルの製造
性、組立性の向上を図ることができる。
【0018】請求項9記載の発明は、ヨークベースの両
側に内ヨークと背面ヨークに直交する向きに側面ヨーク
を一体に形成したことを特徴とする請求項8記載の対物
レンズ駆動装置である。これにより、請求項6、7、8
記載の発明と同様に、小型化、ディスク再生の高速化、
ラジアル方向チルト特性の向上、製造性の向上、低コス
ト化の効果を同時に実現できる。また、駆動力が増加す
るので、低消費電力化、低発熱化を図ることができる。
【0019】請求項10記載の発明は、レンズホルダに
対物レンズとフォーカスコイルとトラッキングコイルを
設けた可動部と、前記コイルに内ヨークと磁石を保持し
た背面ヨークとを対向させて磁気回路を構成し、前記可
動部の両側を支持ワイヤによりワイヤ支持部材に支持し
た対物レンズ駆動装置において、ワイヤ支持部材とは反
対側のレンズホルダの端面下部に延長部を一体に形成す
るとともに、前記背面ヨークの上部の前記レンズホルダ
の延長部に対向する位置に突起部を一体に形成し、前記
レンズホルダの延長部と前記背面ヨークの突起部の長さ
の和を、前記レンズホルダの端面から背面ヨークまでの
距離よりも長くなるように設定したことを特徴とする対
物レンズ駆動装置である。これにより、対物レンズとデ
ィスクが衝突して、ディスクを傷つけ破損することがな
く、かつ、レンズ衝突防止カバーを削除することがで
き、対物レンズ駆動装置の薄型化を図ることができる。
または、その分、磁気回路スペースを大きくできるの
で、駆動力を向上させ、ディスク再生の高速化を図るこ
とができる。さらに、駆動力を増加させることで、低消
費電力化、低発熱化を図ることができる。また、レンズ
衝突防止カバーを削減することで、部品点数削減、組立
工数の削減、および低コスト化を図ることができる。
【0020】請求項11記載の発明は、レンズホルダに
対物レンズとフォーカスコイルとトラッキングコイルを
設けた可動部と、前記コイルに内ヨークと磁石を保持し
た背面ヨークとを対向させて磁気回路を構成し、前記可
動部の両側を支持ワイヤによりワイヤ支持部材に支持し
た対物レンズ駆動装置において、ワイヤ支持部材側のレ
ンズホルダの端面下部に延長部を一体に形成するととも
に、前記ワイヤ支持部材の上部の前記レンズホルダの延
長部に対向する位置に突起部を一体に形成し、前記レン
ズホルダの延長部とワイヤ支持部材の突起部の長さの和
を、前記レンズホルダの端面からワイヤ支持部材までの
距離よりも長くなるように設定したことを特徴とする対
物レンズ駆動装置である。これにより、対物レンズとデ
ィスクが衝突して、ディスクを傷つけ破損することがな
く、かつ、レンズ衝突防止カバーを削除することがで
き、対物レンズ駆動装置の薄型化を図ることができる。
または、その分、磁気回路スペースを大きくできるので
駆動力を向上させ、ディスク再生の高速化を図ることが
できる。さらに、駆動力を増加させることで、低消費電
力化、低発熱化を図ることができる。また、レンズ衝突
防止カバーを削減することで、部品点数削減、組立工数
の削減、および低コスト化を図ることができる。また、
磁石をヨークベースに取り付ける際の位置決めとしてワ
イヤ支持部材の突起を利用することができ、ヨークベー
スの加工工数の削減による低コスト化を図ることができ
る。
【0021】請求項12記載の発明は、レンズホルダに
対物レンズとフォーカスコイルとトラッキングコイルを
設けた可動部と、前記コイルに内ヨークと磁石を保持し
た背面ヨークとを対向させて磁気回路を構成し、前記可
動部の両側を支持ワイヤによりワイヤ支持部材に支持
し、光学素子を搭載したオプトベースにヨークベースを
押し付けて対物レンズから照射するレーザスポツトのデ
ィスクに対する光軸調整を行うためのヨークベース押さ
えばねを備えた対物レンズ駆動装置において、前記ヨー
クベース押さえばね側のレンズホルダの端面下部に延長
部を一体に形成するとともに、前記ヨークベース押さえ
ばねの上部の前記レンズホルダの延長部に対向する位置
にストッパー部を一体に形成し、前記レンズホルダの延
長部とヨークベース押さえばねのストッパー部の長さの
和を、前記レンズホルダの端面からヨークベース押さえ
ばねまでの距離よりも長くなるように設定したことを特
徴とする対物レンズ駆動装置である。これにより、対物
レンズとディスクが衝突して、ディスクを傷つけ破損す
ることがなく、かつ、レンズ衝突防止カバーを削除する
ことができ、対物レンズ駆動装置の薄型化を図ることが
できる。または、その分、磁気回路スペースを大きくで
きるので、駆動力を向上させ、ディスク再生の高速化を
図ることができる。さらに、駆動力を増加させること
で、低消費電力化、低発熱化を図ることができる。ま
た、レンズ衝突防止カバーを削減することで、部品点数
削減、組立工数の削減、および低コスト化を図ることが
できる。また、ヨークベース押さえばねの一部をヨーク
ベースに磁石を取り付ける際の位置決めとして利用する
ことで、ヨークベースの加工工数を削減し、低コスト化
を図ることができる。
【0022】請求項13記載の発明は、レンズホルダに
対物レンズとフォーカスコイルとトラッキングコイルを
設けた可動部と、前記コイルに内ヨークと磁石を保持し
た背面ヨークとを対向させて磁気回路を構成し、前記可
動部の両側を支持ワイヤによりワイヤ支持部材に支持し
た対物レンズ駆動装置において、前記レンズホルダの側
面に、支持ワイヤの端部を半田付けして固定するための
半田メッキを施したことを特徴とする対物レンズ駆動装
置である。これにより、レンズホルダ側面にワイヤを直
に半田付けして固定し、可動部をワイヤで支持すること
ができ、ワイヤ取付基板を削除し、ワイヤ取付基板をレ
ンズホルダに取り付ける際の組立性の向上、組立工数の
削減、低コスト化を図ることができる。また、ワイヤ取
付基板を削除することで、その分だけ可動部の重量を削
減できるので、可動部の駆動力を向上させることがで
き、ディスク再生の高速化、低消費電力化、低発熱化を
図ることができる。
【0023】請求項14記載の発明は、可動部を両側で
支持する支持ワイヤの一端部を支持するワイヤ支持部材
のワイヤ挿入穴とレンズホルダ側面で支持ワイヤの他端
部を支持するワイヤ取付部のワイヤ挿入穴とを結ぶ直線
上のレンズホルダの端部側面に、支持ワイヤの先端部を
挿入してガイドするためのワイヤガイド部を一体に形成
したことを特徴とする対物レンズ駆動装置である。これ
により、支持ワイヤをレンズホルダ側面のワイヤ挿入部
に挿入した後、さらに支持ワイヤの先端をガイド部まで
挿入し、支持ワイヤの先端をガイドするようにしたの
で、支持ワイヤはワイヤ支持部材とワイヤガイドでガイ
ドされ、支持ワイヤをガイドするスパンが長くでき、支
持ワイヤの取り付け精度を向上できる。それにより、ワ
イヤの取り付けばらつき(角度、長さ)によるローリン
グ共振を低減し、かつフォーカス、トラッキング方向駆
動時の傾きを低減(チルト特性の向上)させることがで
きる。支持ワイヤの上下方向の取り付けピッチを縮小さ
せると支持ワイヤの取付ばらつきによる共振やチルト特
性の劣化が大きくなるが、これにより、ワイヤ取付精度
を向上できるので、支持ワイヤの取付ピッチを縮めるこ
とが可能となり、対物レンズ駆動装置の薄型化を図るこ
とができる。
【0024】請求項15記載の発明は、可動部を両側で
支持する支持ワイヤの一端部を支持するワイヤ支持部材
の背面に、前記支持ワイヤの一端部を半田付けして固定
するための半田メッキを施したことを特徴とする対物レ
ンズ駆動装置である。これにより、ワイヤ支持部材背面
に支持ワイヤの一端部を半田付け固定して、他端はレン
ズホルダ側面のワイヤ取付基板で半田付け固定すること
により、可動部をワイヤで支持することができ、ワイヤ
固定基板を削除し、対物レンズ駆動装置の部品点数削
減、組立性の向上、および低コスト化を図ることができ
る。また、支持ワイヤの他端の固定は、請求項13記載
のレンズホルダ側面のメツキ部でも可能である。
【0025】請求項16から請求項30記載の発明は、
上記の請求項1から請求項15記載の対物レンズ駆動装
置を光ディスク装置に用いることで、光ディスク装置の
小型化、薄型化、軽量化、製造性の向上、チルト特性の
向上、ディスク再生の高速化、低消費電力化、低発熱
化、部品点数削減、組立工数の削減、低コスト化を図る
ことができる。
【0026】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1に係る対
物レンズ駆動装置の構成を示す概略図であり、説明の便
宜上、図32に用いた符号を同様な部材に対して用いて
ある。なお、以下の各図において、X軸方向を装置の左
右方向とし、その方向の面を端面と呼び、Y軸方向を装
置の前後方向とし、その方向の面を側面と呼び、Z軸方
向を装置の上下方向とし、その方向の面を上面、下面と
呼ぶものとする。図1において、1はディスクにレーザ
スポットを照射し、焦点を結ぶための対物レンズ、2は
対物レンズ1を中心部において支持するレンズホルダ、
3はレンズホルダ2の両端面から両側面にわたって直巻
きされ、電磁力によりZ軸方向の駆動力を発生させるた
めのフォーカスコイル、4はレンズホルダ2の非支持側
の一端面にフォーカスコイル3の外側に取り付けられ、
電磁力によりY軸方向の駆動力を発生させるための円形
の空芯巻きトラッキングコイルである。なお、レンズホ
ルダ2のトラッキングコイル4とは反対側の端面には、
トラッキングコイル4と同一位置に同一質量のダミー部
品が取り付けられている。5は磁気回路を構成するため
内ヨーク5aおよび背面ヨーク5bを有する基台となる
ヨークベース、6はヨークベース5とともに磁気回路を
構成し、駆動力を発生させるための磁石、7はレンズホ
ルダ2の両側面に取り付けられ、レンズホルダ2を支持
する支持ワイヤ9を取り付けるためのワイヤ取付基板で
ある。レンズホルダ2に対物レンズ1、フォーカスコイ
ル3、トラッキングコイル4、ワイヤ取付基板7を取り
付けたものを可動部8という。一端部で可動部8を支持
する支持ワイヤ9は、ヨークベース5に取り付けるワイ
ヤ支持部材10を通して、その背面に取り付けるワイヤ
固定基板11で他端部を固定される。可動部8の振動
は、ワイヤ支持部材10に注入される粘性材16により
ダンピングされるようになつている。可動部8は、X、
Y軸に対してほぼ対称な形状をしており、その重心17
は、対物レンズ1の中心に一致する構成になっている
が、可動部8をフォーカス(Z軸)およびトラッキング
(Y軸)方向に動作させるための駆動力を発生させる磁
気回路は、1個の磁石6で構成しているので、駆動点は
可動部8の片側のみとなり、駆動点だけが可動部8の中
心からずれている。
【0027】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を図2、3を用いて説明する。図2はフ
ォーカス方向駆動時の可動部の動作を示す。図3は支持
ワイヤ9の高次共振による位相変動が発生している場合
の周波数応答特性を示す。図2(a)は可動部重心17
と対物レンズ1の中心が−致し、駆動点28が離れてい
る場合の支持ワイヤ9の高次共振時の図である。駆動点
28が重心17からずれているため、駆動力Fによる回
転モーメントが発生する。これにより可動部8が重心1
7を支点に回転する。このとき、重心17と対物レンズ
1の中心は一致しているので、Z方向に対して応答点で
ある対物レンズ1は変位しない。よつて、支持ワイヤ9
の高次共振時における周波数応答特性において、入力
(駆動力)に対する応答の位相差は0となり、位相の廻
りは発生せず、レーザスポットのディスクトラックに対
する追従性能(サーボ特性)を劣化させず、安定にディ
スクを再生させることができる。
【0028】図2(b)は可動部重心17が対物レンズ
1中心から駆動点28(−X)方向へずれている場合の
支持ワイヤ9の高次共振時の図である。この場合も、図
2(a)と同様に駆動力Fによる回転モーメントが発生
し、可動部8が重心17を支点に回転するが、対物レン
ズ1の中心と重心17がずれているため、対物レンズ1
中心は反駆動力F(+Z)方向へ変位する。よって、支
持ワイヤ9の高次共振時における周波数応答特性におい
て、入力(駆動力)に対する応答点の位相差は負とな
り、位相遅れが発生する。そのため、位相余裕が減少
し、サーボ特性の安定性が劣化し、安定にディスクを再
生させることができない恐れがある。
【0029】図(c)は可動部重心17が対物レンズ1
中心から反駆動点28(+X)力向へずれている場合の
支持ワイヤ9の高次共振時の図である。この場合も、図
2(a)と同様に駆動力Fによる回転モーメントが発生
し、可動部8が重心17を支点に回転する。対物レンズ
1中心と重心17がずれているため、対物レンズ1中心
は駆動力F(−Z)方向へ変位する。よつて、支持ワイ
ヤ9の高次共振時における周波数応答特性において、入
力(駆動力)に対する応答点の位相差は正となり、位相
進みが発生する。そのため、位相余裕が増加し、サーボ
特性の安定性は劣化せず、ディスク再生性能は劣化しな
い。
【0030】図2(d)は駆動点28が対物レンズ1中
心に対して対称に2個ある構成の従来の対物レンズ駆動
装置における支持ワイヤ9の高次共振時の図である。こ
の場合、可動部重心17、対物レンズ1中心、駆動点2
8が全て一致するので、駆動力Fによる回転モーメント
は発生せず、可動部8は回転しない。よって、支持ワイ
ヤ9の高次共振時における周波数応答特性において、入
力(駆動力)に対する応答点(対物レンズ1)の位相差
は0であり、位相の廻りは発生せず、安定にディスクを
再生することができる。
【0031】以上のように、本実施の形態1によれば、
可動部重心17と対物レンズ1中心を―致させること
で、1個の磁石を用いた1個の磁気回路による1個の駆
動点28で可動部8を片側駆動させる構成にしても、支
持ワイヤ9の高次共振による周波数応答特性、サーボ特
性が劣化せず、安定にディスクを再生させることができ
る。また、磁石および磁気回路を1個にしたことによ
り、対物レンズ駆動装置の小型化、軽量化を図ることが
でき、部品点数を削減できるので組立工数も削減され、
低コストな対物レンズ駆動装置を実現できる。なお、本
実施の形態1では、重心17と応答点である対物レンズ
1中心を一致させているが、駆動点28と重心を―致さ
せても、同様な効果を有する。すなわち、駆動力による
回転モーメントが発生しないので、位相の廻りがなく、
周波数応答特性、サーボ特性が劣化せず、安定なディス
ク再生ができる。
【0032】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略図であ
り、図1に示した実施の形態1と同じ構成を備えてい
る。レンズホルダ2の加工公差、フォーカスコイル3、
トラッキングコイル4の加工・組立公差、対物レンズ1
の加工・組立公差、ワイヤ取付基板7の加工・組立公差
等により、可動部8の重心G1が可動部8の中心すなわ
ち対物レンズ1の中心からずれる可能性がある。そこ
で、予め可動部8の重心を対物レンズ1の中心G1から
レンズホルダ2のワイヤ固定基板11側の端面位置G2
の設定範囲内18の中間に位置するように各部品を構成
したのが、本実施の形態2である。
【0033】以下、本実施の形態2の動作を図2、図
4、図5を用いて説明する。実施の形態1で説明したよ
うに、図2において、(c)のように可動部重心17が
反駆動点(+X)方向に存在する場合には、周波数応答
特性における位相廻りは、進み方向に発生し、サ―ボ特
性を劣化させずに安定なディスク再生ができるため、図
4に示すように、可動部8の重心を反駆動点方向(+
X)のG2とG1の中間に設定する。G2の位置につい
ては、各部品の加工公差、組立公差から重心位置のずれ
量は、対物レンズ1中心G1からレンズホルダ2のワイ
ヤ固定基板11側の端面位置G2までの距離の約5%程
度である。図5はある条件下における重心位置のずれ量
と位相変化の関係を示す。図5に示すように、重心が反
駆動点(+X)方向へのずれの場合には位相が進み
(+)、駆動点(−X)方向へのずれの場合には位相が
遅れる。加工・組立公差等による重心位置ずれ量を±A
(約2.5%)とした場合、予め重心位置が設計中心に
おいて+A(G1とG2の中間;約2.5%)の位置に
なるように各部品を設計することにより、加工・組立ば
らつきにより重心位置がばらついても、0〜+2Aの範
囲に存在し、周波数応答特性における支持ワイヤ9の高
次共振および回転モーメント力による位相遅れは発生せ
ず、位相差ゼロまたは進み方向のみとなり、サーボ特性
が劣化せずに(位相余裕の減少)安定なディスク再生を
実現できる。これにより1個の磁石による磁気回路構成
とした対物レンズ駆動装置の小型化、軽量化を図ること
ができ、各部品の加工・組立ばらつきを吸収して製造性
・量産性を向上させることができる。また、磁石を削減
し、磁気回路を片側1個としたことで、対物レンズ駆動
装置の部品点数削減、組立工数の削減、および低コスト
化を図ることが可能である。
【0034】(実施の形態3)図6は本発明の実施の形
態3に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略図であ
る。本実施の形態3が実施の形態1および2の対物レン
ズ駆動装置と異なるのは、レンズホルダ2の一端面に取
り付けられた円形空芯巻きトラッキングコイル4の代わ
りに、レンズホルダ2の上下面および両端面にわたって
直巻きされたトラッキングコイル4Aを使用したことで
あり、その他の構成については実施の形態1および2と
同じである。
【0035】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついて、その動作は実施の形態1および2で説明した動
作と同様であり、安定なディスク再生が実現できる。ま
た、レンズホルダ2に直巻きしたトラッキングコイル4
Aの構成では、円形空芯巻きトラッキングコイル4のよ
うに、専用の巻線設備が不要であり、フォーカスコイル
3と同じ設備でレンズホルダ2に巻き線することが可能
である。また、空芯巻きトラッキングコイル4をフォー
カスコイル3外側に取り付ける際の組立精度が不要であ
り、レンズホルダの加工精度で決定でき、製造性、量産
性の向上が図れる。また、磁石を削減し、磁気回路を片
側1個としたことで、小型化、軽量化、部品点数の削
減、組立工数の削減および低コスト化が図れる。
【0036】(実施の形態4)図7は本発明の実施の形
態4に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略図であ
る。本実施の形態4が実施の形態1の対物レンズ駆動装
置と異なるのは、レンズホルダ2の両端面に円形の空芯
巻きトラッキングコイル4が取り付けられていること
と、レンズホルダ2の両端面に対向して、ヨークベース
5から立ち上げられた背面ヨーク5bの内側に固定され
た2個の磁石6と、ヨークベース5から立ち上げられて
レンズホルダ2の開口部から突出する2個の内ヨーク5
aと、ヨークベース5から立ち上げられてレンズホルダ
2の両側面の中央部に対向して配置された側面ヨーク1
9とで磁気回路を構成したことである。その他の構成に
ついては実施の形態1と同じである。
【0037】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を図8および図9を用いて説明する。図
8は側面ヨーク無しの場合の対物レンズ駆動装置におけ
る磁石6からヨークベース5(内ヨーク、背面ヨーク)
への磁力線の模式図であり、(a)は側面図、(b)は
平面図であり、フォーカスコイル3およびトラッキング
コイル4は省略してある。図8に示すように、磁石6か
ら内ヨーク5aおよびヨークベース5に対して磁力線が
通り、ヨークベース5を通って背面ヨーク5bから磁石
6へ磁力線が通っており、内ヨーク5aと磁石6の間の
磁力線を横切るようにフォーカスコイル3およびトラッ
キングコイル4が配置され、フォーカス方向駆動力、ト
ラッキング方向駆動力を発生させて可動部を駆動し、対
物レンズ1から照射されるレーザスポットをディスクの
トラックに追従させ、データを再生することができる。
【0038】図9は側面ヨーク19をヨークベース5に
形成した本実施の形態4における磁石6からヨークベー
ス5(内ヨーク、背面ヨーク)および側面ヨーク19へ
の磁力線の模式図であり、(a)は側面図、(b)は平
面図、(c)は正面図である。磁石6から内ヨーク5a
およびヨークベース5を通って背面ヨーク5bを通り磁
石6へ回る磁力線と、磁石6から側面ヨーク19および
ヨークベース5を通つて背面ヨーク5bを通り、磁石6
へ回る磁力線が発生する。このように、側面ヨーク19
により磁束の通路が増加しており、また、磁石6からの
漏洩磁束を側面ヨーク19に流せるため、磁力線が増加
し、かつ内ヨーク5aと磁石6の間に配置されるフォー
カスコイル3およびトラッキングコイル4が横切る磁力
線も増加する。よって、側面ヨーク19をヨークベース
5に一体形成することで、フォーカス方向駆動力および
トラッキング方向駆動力を増加することができ、駆動力
の増加によりディスク再生の高速化を図ることができ
る。また、駆動力が増加するので、低消費電力化、低発
熱化をることができる。また、駆動力の増加分だけ磁石
・磁気回路スペースを小さくすることで、対物レンズ駆
動装置の小型化を図ることができる。また、駆動力の増
加分を磁石の低グレード化で相殺することで、磁石の低
コスト化を図ることができる。
【0039】(実施の形態5)図10は本発明の実施の
形態5に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略図で
ある。本実施の形態5が実施の形態4の対物レンズ駆動
装置と異なるのは、レンズホルダ2の両端面に取り付け
られた円形空芯巻きトラッキングコイル4の代わりに、
レンズホルダ2の上下面および両端面にわたって直巻き
されたトラッキングコイル4Aを使用したことであり、
その他の構成については実施の形態4と同じである。
【0040】以上のような構成の対物レンズ駆動装置の
動作は、実施の形態4で説明した動作と同様であり、側
面ヨーク19をヨークベース5に一体形成することで、
フォーカス方向駆動力およびトラッキング方向駆動力を
増加することができ、駆動力の増加によりディスク再生
の高速化を図ることができる。また、駆動力が増加する
ので、低消費電力化、低発熱化を図ることができる。ま
た、駆動力の増加分だけ磁石・磁気回路スペースを小さ
くすることで、対物レンズ駆動装置の小型化を図ること
ができる。また、駆動力の増加分を磁石の低グレード化
で相殺することで、磁石の低コスト化を図ることができ
る。また、レンズホルダに直巻きするトラッキングコイ
ル4Aは、円形空芯巻きトラッキングコイル4のよう
に、専用の捲線設備が不要であり、フォーカスコイル3
と同じ設備でレンズホルダ2に捲き線することが可能で
ある。また、空芯捲きトラッキングコイル4をレンズホ
ルダ2に取り付ける際の組立精度が不要であり、レンズ
ホルダの加工精度のみで決定でき、製造性、量産性の向
上が図れる。
【0041】(実施の形態6)図11は本発明の実施の
形態6に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略図で
ある。本実施の形態6は、実施の形態1、2、3の対物
レンズ駆動装置におけるヨークベース5の両側に、内ヨ
ーク5aと背面ヨーク5bに直交する向きに側面ヨーク
19を立ち上げて一体に形成したものである。以上のよ
うな構成の対物レンズ駆動装置について、その動作は、
実施の形態1、2、3で説明した同様の動作を実現でき
る。また、側面ヨーク19をヨークベース5に形成した
ことにより、実施の形態4および5で説明した動作も同
時に実現することができる。これにより、サーボ特性の
劣化のない安定なディスク再生を実現することができ、
1個の磁石6による1個の磁気回路構成をとることで、
小型化、部品点数削減、組立性向上を図るとともに、フ
ォーカスコイル3およびトラッキシグコイル4、4Aが
横切る磁力線を増加させて駆動力を向上させることで、
ディスク再生の高速化を実現できる。また、駆動力が増
加させることで、低消費電力化、低発熱化を図ることが
できる。また、駆動力増加分を磁石(磁気回路)の小型
化、低グレード化で相殺することで、対物レンズ駆動装
置の小型化、低コスト化を図ることができる。
【0042】(実施の形態7)図12および図13は本
発明の実施の形態7に係る対物レンズ駆動装置の構成を
示す概略図である。本実施の形態7が図10に示した実
施の形態5の対物レンズ駆動装置と異なるのは、側面ヨ
ーク19がないことと、ヨークベース5のトラッキング
コイル4Aに対向する部分に切欠部20(図12の斜線
を施した部分)を設けたことであり、その他の構成につ
いては実施の形態5と同じである。
【0043】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を図14および図15を用いて説明す
る。図14はヨ一クベース5に切欠部20を形成しない
場合の対物レンズ駆動装置における磁石6からヨークベ
ース5への磁力線分布とトラッキングコイル4Aで発生
する駆動力を示す模式図であり、(a)は側面図、
(b)は平面図、(c)は正面図である。磁石6からの
磁力線は、内ヨーク5a、ヨークベース5へ流れるとと
もに、磁石6上部の空間へも漏洩する。ヨークベース5
へ流れる磁場と磁石6上部方向の磁場は密度が異なる。
トラッキングコイル4Aに図示の方向に電流を流した
時、―Z軸方向に電流が流れるコイル面については、+
Y方向のトラッキング(Tr)駆動力が発生する。トラ
ッキングコイル4Aの上面および下面のX軸方向に電流
が流れるコイル面においては、漏洩磁束による−Y方向
の駆動力が発生する。そして、トラッキングコイル4A
の上面と下面を通る磁場の分布は異なり、下面を通る磁
場の方が強いので、―Y方向の駆動力がアンバランスで
あり、可動部の重心を支点に回転モーメント力が発生
し、トラッキング駆動時に可動部が傾き、ラジアル方向
チルトが発生する。これにより、対物レンズ1から照射
するレーザスホツトとディスク面との間に傾きが生じ、
ディスクの再生信号が劣化し、ディスクを再生できない
恐れがある。
【0044】図15はヨークベース5に切欠部20を形
成した本実施の形態7における磁石6からヨークベース
5への磁力線分布とトラッキングコイル4Aで発生する
駆動力を示す摸式図であり、(a)は側面図、(b)は
平面図、(c)は正面図である。磁石6からの磁力線
は、内ヨーク5aへ流れる。トラッキングコイル4Aの
下方のヨークベース5には切欠部20が形成されている
ので、トラッキングコイル4Aの上下面を通る磁場は、
磁石6の上下方向への漏洩磁束のみであり、その漏洩磁
束は上下ともに同一量である。トラッキングコイル4A
に図示の方向に電流を流した時、―Z軸方向に電流が流
れるコイル面については、+Y方向のトラッキング(T
r)駆動力が発生する。トラッキングコイル4Aの上面
および下面のX軸方向に電流が流れるコイル面において
は、漏洩磁束による―Y方向の駆動力が発生する。そし
て、トラッキングコイル4Aの上面と下面を通る磁場の
分布は同一であるので、−Y方向の駆動力がバランスが
とれており、可動部の重心を支点に回転モーメント力は
発生せず、ラジアル方向チルトは発生しない。また、ト
ラッキングコイル4Aの上下面の−Y方向の反駆動力
は、磁束の減少に伴って減少するので、相対的にトラッ
キング駆動力が増加する。これにより、ディスク再生の
高速化を実現できる。それとともに、トラッキング駆動
時のラジアル方向チルト特性の向上を図ることができ
る。また、駆動力が増加するので、低消費電力化、低発
熱化を図ることができる。またレンズホルダに直巻きト
ラッキングコイル4Aで構成することで、組立性の向
上、紹立工数の削減、トラッキング駆動力が向上するこ
とで磁石の低グレード化による低コスト化、または、磁
気回路および磁石の小型化による対物レンズ駆動装置の
小型化を図ることができる。
【0045】(実施の形態8)図16および図17は本
発明の実施の形態8に係る対物レンズ駆動装置の構成を
示す概略図である。本実施の形態8が図6に示した実施
の形態3の対物レンズ駆動装置と異なるのは、ヨークベ
ース5のトラッキングコイル4Aに対向する部分に切欠
部20(図16の斜線を施した部分)を設けたことであ
り、その他の構成については実施の形態3と同じであ
る。
【0046】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を説明する。実施の形態3の動作と同様
に、可動部重心を可動部重心設定範囲18に設定してい
るので、1個の磁気回路構成によるフォーカスおよびト
ラッキング方向の駆動点が可動部重心からずれていて
も、また支持ワイヤ9の高次共振および回転モーメント
力により可動部が傾いても、周波数応答特性において位
相遅れが発生せず、サーボ特性の劣化がなく(位相余裕
が減少せず)、安定にディスクを再生できる。また、実
施の形態7の動作と同様に、ヨークベース5に切欠部2
0を設けたので、トラッキングコイル4Aの上下面の磁
束のバランスがとれ、トラッキング駆動時のラジアルチ
ルト特性の向上が図れる。これにより、1個の磁石の磁
気回路構成での片側駆動化による小型化、部品点数削
減、組立工数削減、低コスト化、部品加工、組立ばらつ
きの吸収による製造性の向上および組立工数の削減、レ
ンズホルダに直巻きのトラッキングコイル4Aの構成に
よるトラッキングコイルの製造性の向上、また駆動力向
上によるディスク再生の高速化、低消費電力化、低発熱
化、磁束の上下方向バランスをとることによるラジアル
方向チルト特性の向上、磁石の低グレード化による低コ
スト化、磁気回路・磁石の省スペース化によるの小型
化、薄型化を図ることができる。
【0047】(実施の形態9)図18および図19は本
発明の実施の形態9に係る対物レンズ駆動装置の構成を
示す概略図である。本実施の形態9が実施の形態8の対
物レンズ駆動装置と異なるのは、ヨークベース5の両側
に、内ヨーク5aと背面ヨーク5bに直交する向きに側
面ヨーク19を立ち上げて一体に形成したことであり、
その他の構成については実施の形態8と同じである。
【0048】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を図20および図21を用いて説明す
る。図20は図15に示した実施の形態7に相当し、図
21は本実施の形態9の側面ヨーク19を備えた場合を
示している。実施の形態8の動作と同様に、可動部重心
を可動部重心設定範囲18に設定しているので、1個の
磁気回路構成によるフォーカスおよびトラッキング方向
の駆動点が可動部重心からずれていても、また支持ワイ
ヤ9の高次共振および回転モーメント力により可動部が
傾いても、周波数応答特性において位相遅れが発生せ
ず、サーボ特性の劣化がなく(位相余裕が減少せず)、
安定にディスクを再生できる。また、ヨークベース5に
切欠部20を設けたので、トラッキングコイル4Aの上
下面の磁束のバランスがとれ、トラッキング駆動時のラ
ジアル方向チルト特性の向上が図れる。さらに、ヨーク
ベース5に側面ヨーク19を形成したので、磁石6から
の上下方向への漏洩磁束を側面ヨーク19に流すことが
でき、内ヨーク5aと磁石6間に位置するフォーカスコ
イル3およびトラッキングコイル4が横切る磁束が増加
し、駆動力を向上できる。また、磁石6から上下方向へ
の漏洩磁束を減少できるので、トラッキングコイル4の
上下面の反駆動力(−Y方向)を低減でき、トラッキン
グ駆動力(+Y方向)をさらに向上できる。これによ
り、1個の磁石の磁気回路構成での片側駆動化による対
物レンズ駆動装置の小型化、組立工数の削減、低コスト
化、部品加工・組立公差ばらつきの吸収による製造性の
向上および組立工数の削減、レンズホルダに直巻きのト
ラッキングコイル4Aの構成によるトラッキングコイル
の製造性の向上、磁束の上下方向のバランス化によるラ
ジアル方向チルト特性の向上、フォーカス、トラッキン
グ駆動力の向上によるディスク再生の高速化、低消費電
力化、低発熱化を図ることができる。また、磁石の低グ
レード化による低コスト化、磁気回路・磁石の省スペー
ス化による小型化、薄型化を図ることができる。
【0049】(実施の形態10)図22は本発明の実施
の形態10に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略
図である。本実施の形態10が図7に示した実施の形態
4の対物レンズ駆動装置と異なるのは、側面ヨーク19
がないことと、レンズホルダ2のワイヤ支持部材10と
は反対側の端面下部を延長して延長郭21を一体に形成
するとともに、背面ヨーク5b上部のレンズホルダ延長
部21に対向する位置に突起部22を一体に形成したこ
とである。レンズホルダ延長部21と背面ヨークの突起
部22の長さの和は、レンズホルダ2の端面から背面ヨ
ーク5bまでの距離よりも長くなるように設定してあ
る。その他の構成については図7と同じである。
【0050】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を図23を用いて説明する。図23
(a)は通常動作時の動作を示す。対物レンズ1とディ
スク13は、通常動作時においては、一定距離(ワーキ
ングディスタンス)を動作している。ディスク13の面
ぶれ等による上下方向の変動に対して、フォーカスコイ
ル3に電流を流し、磁気回路の電磁力により可動部を上
下方向へ駆動することで、常にディスク13に対物レン
ズ1からのレーザスポットの焦点を合わせるように制御
し、ディスク再生を行う。しかし、非動作時に衝撃・振
動が加わった時、フォーカス駆動制御が暴走したような
場合においては、可動部が上方へ変位し、上方向可動量
の規制がない場合には、ディスク13と対物レンズ1が
衝突し、ディスク13や対物レンズ1に傷が付き、破損
する恐れがある。そこで図23(b)に示すように、可
動部が可動範囲だけ上方へ変位した場合には、レンズホ
ルダ2の端面の延長部21と背面ヨーク5bの上方の突
起部22が衝突することで、それ以上可動部が上方へ変
位しないように規制することができ、ディスク13と対
物レンズ1の破損を防止することができる。これによ
り、従来の対物レンズ駆動装置に必要であったレンズ衝
突防止カバーが不要となり、レンズホルダ2と背面ヨー
ク5bでその機能を持たせることにより、レンズ衝突防
止カバーのスペースを削除でき、対物レンズ駆動装置の
薄型化を図ることができる。また、そのスペース分だけ
磁気回路(磁石、ヨークベース、コイル)スペースを大
きくすることで、フォーカス、トラッキング駆動力を大
きくでき、ディスク再生の高速化あるいは低消費電力
化、低発熱化を図ることができる。また、対物レンズ駆
動装置の部品点数削減、組立工数の削減、低コスト化を
図ることができる。
【0051】(実施の形態11)図24は本発明の実施
の形態11に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略
図である。本実施の形態11が図7に示した実施の形態
4の対物レンズ駆動装置と異なるのは、側面ヨーク19
がないことと、レンズホルダ2のワイヤ支持部材10側
の端面下部を延長して延長郭21を一体に形成するとと
もに、ワイヤ支持部材10上部のレンズホルダ延長部2
1の対向する位置に突起部23を一体に形成したことで
ある。レンズホルダ延長部21とワイヤ支持部材10の
突起部23の長さの和は、レンズホルダ2の端面からワ
イヤ支持部材10までの距離よりも長くなるように設定
してある。その他の構成については図7と同じである。
【0052】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を図25を用いて説明する。図25
(a)は通常動作時の動作、図25(b)は可動部が可
動範囲だけ上方へ変位した時の動作を示す。実施の形態
10で説明した動作と同様に、可動部が可動範囲だけ上
方+Z方向に変位した時にレンズホルダ2の延長部21
とワイヤ支持部材10の突起部23が衝突し、それ以上
可動部が上方へ変位しないように規制することができ、
ディスクと対物レンズ1の破損を防止することができ
る。これにより、従来の対物レンズ駆動装置に必要であ
ったレンズ衝突防止カバーが不要となり、レンズホルダ
2とワイヤ支持部材10でその機能を持たせることで、
レンズ衝突防止カバーのスペースを削除でき、対物レン
ズ駆動装置の薄型化を図ることができる。また、そのス
ベース分だけ磁気回路(磁石、ヨークベース、コイル)
スペースを大きくすることで、フォーカス、トラッキン
グ駆動力を大きくでき、ディスク再生の高速化あるいは
低消費電力化、低発熱化を図ることができる。また、レ
ンズ衝突防止カバーを削除することで、対物レンズ駆動
装置の部品点数削減、紹立工数の削減、低コスト化を図
ることができる。また、ワイヤ支持部材10の突起部2
3で背面ヨーク5に取り付ける磁石6の位置決めをさせ
ることで、ヨークベース5の形状の簡略化、加工工数の
削減を図ることができる。
【0053】(実施の形態12)図26は本発明の実施
の形態12に係る対物レンズ駆動装置の棋成を示す概略
図である。本実施の形態12は、実施の形態10、11
で説明した対物レンズ駆動装置と同様の構成であるが、
対物レンズ駆動装置を光学素子等を搭載したオプトベー
ス14に搭載し、ヨークベース5をオプトベース14に
押し付け、対物レンズ1からディスクヘ照射するレーザ
スポットとディスクの傾きを調整するためのヨークベー
ス押さえばね15をオプトベース14に取り付けた構成
を有する。ヨークベース押さえばね15側のレンズホル
ダ2の端面下部には、延長部21が一体に形成され、ヨ
ークベース押さえばね15上部のレンズホルダ延長部2
1に対向する位置には、ストッパー部24が一体に形成
されている。レンズホルダ延長部21とヨークベース押
さえばねストッパー部24の長さの和は、レンズホルダ
2の端面からヨークベース押さえばね15までの距離よ
りも長くなるように設定されている。
【0054】以上のような構成の対物レンズ駆動装置
は、実施の形態10、11で説明した動作と同様に動作
する。可動部が可動範囲だけ上方(+Z方向)に変位し
た時、レンズホルダ2の延長部21とヨークベース押さ
えばね15のストッパー部24が衝突して、それ以上可
動部が上方へ変位しないように規制することができ、デ
ィスクと対物レンズ1の破損を防止することができる。
これにより、従来の対物レンズ駆動装置に必要であった
レンズ衝突防止カバーが不要となり、レンズホルダ2と
ヨークベース押さえばね15でその機能を持たせ、レン
ズ衝突防止カバーのスペースを削除できるので、対物レ
ンズ駆動装置の薄型化を図ることができる。また、その
スペース分だけ磁気回路(磁石、ヨークベース、コイ
ル)スペースを大きくすることで、フォーカス、トラッ
キング駆動力を大きくでき、ディスク再生の高速化ある
いは低消費電力化、低発熱化を図ることができる。ま
た、レンズ衝突防止カバーを削除することで、対物レン
ズ駆動装置の部品点数削減、組立工数の削減、低コスト
化を図ることができる。
【0055】(実施の形態13)図27(a)は本発明
の実施の形態13に係る対物レンズ駆動装置の構成を示
す概略図である。本実施の形態13が図7に示した実施
の形態4の対物レンズ駆動装置と異なるのは、側面ヨー
ク19がないことと、ワイヤ取付基板7の代わりに、レ
ンズホルダ2の両側面でレンズホルダ2を支持する支持
ワイヤ9を取り付けて固定するための半田メッキからな
るワイヤ取付メツキ部25が設けられていることであ
る。その他の構成については図7と同じである。
【0056】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を説明する。図27(b)に拡大して示
すように、レンズホルダ2の両側面に設けられたワイヤ
取付メッキ部25には、支持ワイヤ9とフオーカスコイ
ル3、トラッキングコイル4と結線するためのコイル線
処理部25aも同時に設けられ、これらを半田付けによ
り固定する。これにより、可動部は、両側4本の支持ワ
イヤ9で可動自在に支持されるとともに、フオーカスコ
イル3、トラッキングコイル4は、支持ワイヤ9を介し
てワイヤ固定基板11を通り、外部のフォーカス、トラ
ッキング制御装置に電気的に接続される。対物レンズ1
からディスクヘの照射するレーザスポットがディスクの
面ぶれ、偏芯に追従するように、フォーカスコイル3、
トラッキングコイル4に電流を流して駆動制御し、ディ
スク再生動作を行うことができる。これにより、レンズ
ホルダ2の両側面のワイヤ取付基板をなくすことがで
き、可動部のワイヤ取付基板分の重量を軽量化すること
ができる。また、可動部の軽量化により、駆動力を向上
させることができ、ディスク再生の高速化、あるいは低
消費電力化、低発熱化、または磁気回路・磁石の省スペ
ース化による小型・薄型化、磁石の低グレード化による
低コスト化を図ることができる。また、ワイヤ取付基板
の取付精度、取付工数が不要となり、製造性が向上する
とともに、対物レンズ駆動装置の部品点数の削減、組立
工数の削減、低コスト化を図ることができる。
【0057】(実施の形態14)図28は本発明の実施
の形態14に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略
図である。本実施の形態14が図7に示した実施の形態
4の対物レンズ駆動装置と異なるのは、側面ヨーク19
がないことと、可動部を両側で支持する支持ワイヤ9の
一端部を支持するワイヤ支持部材10のワイヤ挿入穴と
レンズホルダ側面で支持ワイヤ9の他端部を支持するワ
イヤ取付部29のワイヤ挿入穴とを結ぶ直線上のレンズ
ホルダ2の端部側面に、支持ワイヤ9の先端部を挿入し
てガイドするためのワイヤガイド部26を一体に形成し
たことである。その他の構成については図7と同じであ
る。
【0058】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を説明する。通常、支持ワイヤ9の両端
は、ワイヤ固定基板11の背面とレンズホルダ2の側面
のワイヤ取付基板7で半田付け固定され、可動部を可動
自在に支持する。ワイヤ支持部材10とワイヤ取付部2
9のワイヤ挿入穴の形状は、図29に示すように、支持
ワイヤ9の線径よりも若千大きくないと支持ワイヤ9が
通らないが、大きすぎると支持ワイヤ9の取付傾きθが
大きくなり、可動部をフォーカス、トラッキング方向駆
動時に支持ワイヤ9の取付長の差により可動部が傾いた
り、対物レンズ駆勤装置の周波数応答特性が劣化して、
不要な共振モードが発生する。そのため、ディスクを安
定に再生できなくなる可能性がある。
【0059】図29はワイヤガイド部26がない場合の
支持ワイヤ9の取付部の拡大図を示し、図30はワイヤ
ガイド部26がある場合の支持ワイヤ9の取付部の拡大
図を示している。この図から明らかなように、ワイヤガ
イド部26がない場合のワイヤ取付傾きθが0.6°で
あるのに対し、ワイヤガイド部26がある場合は、ワイ
ヤ取付傾きθは0.4°と小さくなる。これは、支持ワ
イヤ9の取付スパンが長くなることによるものである。
支持ワイヤ9の半田付けについては、ワイヤ固定基板1
1とワイヤ取付基板7で半田付けする。これにより、ワ
イヤガイド部26をレンズホルダ2側面に一体形成する
ことで、支持ワイヤ9の取付傾きθを低減することがで
き、対物レンズ駆動装置の振動特性、チルト特性を向上
させることができる。また、支持ワイヤ9の上下方向の
取付ピッチを小さくすると、支持ワイヤ9の取付傾きθ
や、ばらつきによる振動特性、チルト特性の劣化等が大
きくなるが、本実施の形態14によれば、ワイヤの取付
精度(角度、ばらつき)を向上できるので、支持ワイヤ
9の上下方向(Z軸方向)の取付ピッチを小さくするこ
とが可能となり、対物レンズ駆動装置の薄型化を図るこ
とができる。
【0060】(実施の形態15)図31は本発明の実施
の形態15に係る対物レンズ駆動装置の構成を示す概略
図である。本実施の形態15が図7に示した実施の形態
4の対物レンズ駆動装置と異なるのは、側面ヨーク19
がないことと、ワイヤ固定基板11の代わりに、可動部
を両側で支持する支持ワイヤ9の一端部を支持するワイ
ヤ支持部材10の背面に、支持ワイヤ9の端部を半田付
けして固定するための半田メッキからなるワイヤ固定メ
ッキ部27を設けたことである。その他の構成について
は図7と同じである。
【0061】以上のような構成の対物レンズ駆動装置に
ついてその動作を説明する。支持ワイヤ9は、ワイヤ支
持部材10の背面から挿入し、レンズホルダ2側面のワ
イヤ挿入部29を通して、ワイヤ取付基板7で先端部を
固定する。支持ワイヤ9の基端部は、ワイヤ支持部材1
0の背面にメツキされたワイヤ固定メツキ部27で半田
付け固定する。これにより、可動部を支持ワイヤ9で可
動自在に支持することができ、支持ワイヤ9は、ワイヤ
固定メッキ部27から外部のフォーカス・トラッキング
制御装置に接続される。これにより、対物レンズ1から
ディスクヘの照射するレーザスポットがディスクの面ぶ
れ、偏芯に追従するように、フォーカスコイル3、トラ
ッキングコイル4に電流を流して駆動制御し、ディスク
再生動作を行うことができる。ワイヤ支持部材10の背
面に支持ワイヤ9取り付け部と外部接続用ランドおよび
パターンを導電性メツキすることで、ワイヤ固定基板1
1をなくすことができ、対物レンズ駆動装置の小型化を
図るとともに、ワイヤ固定基板11の組立工数を削減で
き、製造性を向上することができる。また、対物レンズ
駆動装置の部品点数削減と低コスト化を図ることができ
る。
【0062】なお、上記発明の実施の形態1〜15を光
ディスク装置に用いることにより、光ディスク装置の小
型化、対物レンズ駆動装置の軽量化によるアクセス性能
の向上、部品点数の削減による組立工数、製造性の向
上、低コスト化を図ることができる。また、対物レンズ
駆動装置の部品、組立ばらつきを吸収し、安定なディス
ク再生動作を実現する光ディスク装置を実現することが
できる。また、対物レンズ駆動装置の駆動力向上により
ディスク再生の高速化が図れ、光ディスク装置の高速化
を図ることができる。また、駆動力向上による低消費電
力化、低発熱化を図ることができる。また、対物レンズ
駆動装置の薄型化により、光ディスク装置の薄型化を図
ることができる。また、対物レンズ駆動装置のチルト特
性の向上により、光ディスク装置の安定なディスク再生
動作を実現することができる。
【0063】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、可動部重心と対物レンズ中心を
一致させることで、周波数応答特性の劣化、サ―ホ特性
の劣化なしに、磁石・磁気回路を削減し、小型化、軽量
化および磁石の低コスト化を図ることができるという効
果を有する。
【0064】また、請求項2記載の発明によれば、部品
の加工・組立ばらつきを見込んで予め可動部重心を対物
レンズ中心からワイヤ支持部材側へ、レンズホルダ中心
からコイルを設置したレンズホルダ端部までの長さの
2.5%の位置にずらして設定しておくことにより、周
波数応答特性の劣化、サーボ特性の劣化なしに磁石・磁
気回路を削減し、小型化、軽量化、部品ばらつきの吸収
による製造性の向上、低コスト化を図れるという効果を
有する。
【0065】また、請求項3記載の発明によれば、前記
効果に併せて、空芯巻きトラッキングコイルの構成をレ
ンズホルダに直巻きの構成にすることで、トラッキング
コイルの製造設備の削減、トラッキングコイル製造性の
向上を図ることができるという効果を有する。
【0066】また、請求項4記載の発明によれば、ヨー
クベースに側面ヨークを一体形成した構成にすること
で、漏洩磁束を低減して、駆動力を向上させることがで
きるので、ディスク再生の高速化、または低消費電力
化、低発熱化、または磁気回路の省スペース化による小
型化、薄型化、または磁石の低グレード化による低コス
ト化を図ることができるという効果を有する。
【0067】また、請求項5記載の発明によれば、前記
効果に併せて、空芯巻きトラッキングコイルの構成をレ
ンズホルダに直巻きの構成にすることで、トラッキング
コイルの製造設備の削減、トラッキングコイル製造性の
向上を図ることができるという効果を有する。
【0068】また、請求項6記載の発明によれば、ヨー
クベースに側面ヨークを一体形成しし、可動部重心と対
物レンズ中心あるいは、部品ばらつきによる可動部重心
のずれを補正するように、可動部重心を可動部中心から
ずらして設定し、磁石数を削減した1個の磁気回路によ
る片側駆動の構成にすることで、周波数特性およびサー
ボ持性の劣化がなく、小型化、軽量化および磁石コスト
の削減、側面ヨークにより漏洩磁束を低減し駆動力を向
上できるので、ディスク再生の高速化、または低消費電
力化、低発熱化、または磁気回路の省スペース化による
小型化、薄型化、または磁石の低グレード化による低コ
スト化を図ることができるという効果を有する。
【0069】また、請求項7記載の発明によれば、レン
ズホルダに直巻きのトラキッキングコイルを備え、ヨー
クベースの内ヨークと背面ヨークの問の下面ヨークに切
欠部を形成した構成にすることで、下面ヨーク方向の磁
束が減少して、磁石の上下方向の磁束分布のバランスが
とれるので、トラッキングコイルの上下面の反駆動力方
向の力のバランスがとれるとともに、反駆動力が減少
し、可動部に回転モーメント力が発生せず、ラジアル方
向チルトを低減できるとともに、駆動力を向上でき、デ
ィスク再生の高速化、または低消費電力化、低発熱化、
または磁気回路の省スベース化による小型化、薄型化、
または磁石の低グレード化による低コスト化を図ること
ができるという効果を有する。また、直巻きトラッキン
グコイルの構成をとることでトラッキングコイルの製造
性の向上を図ることができるという効果を有する。
【0070】また、請求項8記載の発明によれば、前記
効果に併せて、対物レンズ中心と可動部重心を一致ある
いは、重心設定範囲内の特定の位置(2.5%ずらした
位置)に設定し、磁石数を削減した1個の磁気回路構成
とすることで、周波数応答特性、サーボ特性の劣化なし
に、小型化、軽量化、磁石コストの削減を図ることがで
きるという効果を有する。
【0071】また、請求項9記載の発明によれば、前記
効果に併せて、ヨークベースの側面に側面ヨークを一体
形成した構成にすることで、漏洩磁束を側面ヨークに流
して駆動力を向上するとともに、トラッキングコイルの
上下面を通る磁束を低減させて反駆動力を低減させるこ
とができ、相対的に駆動力をさらに向上できる。これに
より、ディスク再生の高速化、または低消費電力化、低
発熱化、または磁気回路の省スペース化による小型化、
薄型化、または磁石の低グレード化による低コスト化を
図ることができる。
【0072】また、請求項10記載の発明によれば、レ
ンズホルダに延長部とヨークベースに突起部を形成した
構成にすることで、可動部の上方可動量を規制し、可動
範囲変位した時にレンズホルダ延長部とヨークベース突
起部が衝突して、それ以上の上方変位を規制するような
ストッパー機能をもたせることで、対物レンズとディス
クの衝突による破損を防止するとともに、レンズ衝突防
止カバーをなくすことができるので、磁気回路(磁石、
ヨークベース、コイル)スペ―スを大きくするができ、
フォーカス、トラッキング駆動力を向上し、ディスク再
生の高速化を図ることができる。または、レンズ衝突防
止カバーを削除することで、薄型化を図ることができ
る。または、低消費電力化、低発熱化を図ることができ
る。また、部品点数の削減、組立工数の削滅による低コ
スト化を図ることができるという効果を有する。
【0073】また、請求項11記載の発明によれば、レ
ンズホルダに延長部とワイヤ支持部材に突起部を形成し
た構成にすることで、可動部の上方可動量を規制し、可
動範囲変位した時にレンズホルダ延長部とワイヤ支持部
材突起部が衝突して、それ以上の上方変位を規制するよ
うなストッパー機能をもたせることで、対物レンズとデ
ィスクの衝突による破損を防止するとともに、レンズ衝
突防止カバーをなくすことができるので、磁気回路(磁
石、ヨークベース、コイル)スベースを大きくするがで
き、フォーカス、トラッキング駆動力を向上し、ディス
ク再生の高速化を図ることができる。または、レンズ衝
突防止カバーを削除することで、薄型化を図ることがで
きる。または、低消費電力化、低発熱化を図ることがで
きる。また、部品点数の削減、組立工数の削減による低
コスト化を図ることができるという効果を有する。
【0074】また、請求項12記載の発明によれば、ヨ
ークベースを光学素子を搭載したオプトベースに押し付
け、対物レンズから照射するレーザスホツトの光軸傾き
調整をするためのヨークベース押さえばねにストッパー
部を形成し、レンズホルダに延長部を形成した構成にす
ることで、可動部の上方可動量を規制し、可動範囲変位
した時にレンズホルダ延長部とヨークベース押さえばね
のストッパー部が衝突して、それ以上の上方変位を規制
し、対物レンズとディスクの衝突による破損を防止する
とともに、レンズ衝突防止カバーをなくすことができる
ので、磁気回路(磁石、ヨークベース、コイル)スベー
スを大きくすることができ、フォーカス、トラッキング
駆動力を向上し、ディスク再生の高速化を図ることがで
きる。または、レンズ衝突防止カバーを削除すること
で、薄型化を図ることができる。または、低消費電力
化、低発熱化を図ることができる。また、部品点数の削
減、組立工数の削減による低コスト化を図ることができ
るという効果を有する。
【0075】また、請求項13記載の発明によれば、レ
ンズホルダ側面に取り付け、支持ワイヤを半田付け固定
して、可動部を支持するためのワイヤ取付基板をなくし
て、レンズホルダ側面に導電性メツキすることで、可動
部のワイヤ取付基板分の重量を軽量化することができる
ので、その分、駆動力を向上することができ、ディスク
再生の高速化を図ることができる。または、低消費電力
化、低発熱化を図ることができる。また、ワイヤ取付基
板の部品点数削減、組立工数の削減による低コスト化を
図ることができるという効果を有する。
【0076】また、請求項14記載の発明によれば、レ
ンズホルダの端部に支持ワイヤをガイドするガイド部を
一体形成した構成にすることで、支持ワイヤをレンズホ
ルダ、ワイヤ取付基板、ワイヤ支持部材、ワイヤ固定基
板に取り付ける際の、支持ワイヤの取付傾きを低減で
き、支持ワイヤの取付傾きのばらつきによる可動部のチ
ルト特性の向上、周波数応答における共振の低減を図
り、安定なディスク再生を行うことができるとともに、
支持ワイヤの上下方向ピッチを小さくし、対物レンズ駆
動装置の薄型化を図ることができるという効果を有す
る。
【0077】また、請求項15記載の発明によれば、支
持ワイヤを固定するワイヤ固定基板をなくし、ワイヤ支
持部材の背面に支持ワイヤ固定用ランド、および外部接
続用ランドおよびパターンを形成した導電性メッキを施
した構成にすることで、ワイヤ固定基板の部品点数の削
減、組立工数の削減が図れ、対物レンズ駆動装置の低コ
スト化を図ることができるという効果を有する。
【0078】また、請求項16記載の光ディスク装置に
よれば、上記記載の1個の磁石による磁気回路で可動部
重心を対物レンズ中心に設定した、小型化、軽量化、低
コスト化を図った対物レンズ駆動装置を用いることによ
り、小型化、軽量化、アクセス性能の向上、および低コ
スト化を図ることができる。
【0079】また、請求項17記載の光ディスク装置に
よれば、部品ばらつき、組立ばらつきを吸収し、小型
化、軽量化、低コスト化を図った上記記載の対物レンズ
駆動装置を用いることにより、小型化、軽量化、アクセ
ス性能の向上、低コスト化、量産性の向上を図ることが
できる。
【0080】また、請求項18記載の光ディスク装置に
よれば、前記光ディスク装置に用いる対物レンズ駆動装
置を円形空芯巻きトラッキングコイルをレンズホルダに
直巻きの構成にした対物レンズ駆動装置を用いることに
より、前記効果に併せて製造性の向上を図ることができ
る。
【0081】また、請求項19記載の光ディスク装置に
よれば、ヨークベースに側面ヨークを一体形成した対物
レンズ駆動装置を用いることにより、ディスク再生の高
速化、低消費電力化、低発熱化、小型化、薄型化、低コ
スト化のいづれかを図ることができる。
【0082】また、請求項20記載の光ディスク装置に
よれば、前記光ディスク装置に用いる対物レンズ駆動装
置の円形空芯巻きトラッキングコイルをレンズホルダに
直巻きの構成にした対物レンズ駆動装置を用いること
で、前記効果に併せて、製造性の向上を図ることができ
る。
【0083】また、請求項21記載の光ディスク装置に
よれば、ヨークベースに一体に側面ヨークを形成し、可
動部重心を対物レンズ中心あるいは磁石なし側へずらし
た1個の磁石による磁気回路構成の対物レンズ駆動装置
を用いることで、小型化、軽量化、ディスク再生の高速
化、アクセス性能の向上、低消費電力化、低発熱化、薄
型化、低コスト化のいづれかを図ることができる。
【0084】また、請求項22記載の光ディスク装置に
よれば、レンズホルダに直巻きのトラッキングコイルの
構成で、ヨークベースの内ヨークと背面ヨークの間の下
面ヨークに切欠部を形成した対物レンズ駆動装置を用い
ることで、チルト特性が向上した安定なディスク再生動
作ができ、ディスク再生の高速化を図ることができる。
または、低消費電力化、低発熱化、または、小型化、薄
型化、または低コスト化を図ることができる。また、製
造性を向上できる。
【0085】また、請求項23記載の光ディスク装置に
よれば、前記光ディスク装置に用いる対物レンズ駆動装
置の可動部重心を対物レンズ中心に一致あるいは、磁石
なし側へずらし、1個の磁石の磁気回路による片側駆動
の構成にした対物レンズ駆動装置において、内ヨークと
背面ヨークの間のヨークベースに切欠部を形成した装置
を用いることで、前記効果に併せて、周波数応答特性、
サーボ特性の劣化なしで、小型化、軽量化、アクセス性
能の向上、低コスト化を図ることができる。
【0086】また、請求項24記載の光ディスク装置に
よれば、請求項23記載の光ディスク装置に用いられる
対物レンズ駆動装置において、ヨークベースに側面ヨー
クを一体形成した構成の対物レンズ駆動装置を用いるこ
とで、前記効果に併せて、ディスク再生の高速化、また
は、低消費電力化、低発熱化、または、小型・薄型化、
または低コスト化を図ることができる。
【0087】また、請求項25記載の光ディスク装置に
よれば、レンズホルダに延長部を、ヨークベースに突起
部をそれぞれ一体に形成した対物レンズ駆動装置を用い
ることで、薄型化、または、ディスク再生の高速化、ま
たは、低消費電力化、低発熱化、または、低コスト化を
図ることができる。
【0088】また、請求項26記載の光ディスク装置に
よれば、レンズホルダに延長部を、ワイヤ支持部材に突
起部をそれぞれ一体に形成した対物レンズ駆動装置を用
いることで、薄型化、または、ディスク再生の高速化、
または、低消費電力化、低発熱化、または、低コスト化
を図ることができる。
【0089】また、請求項27記載の光ディスク装置に
よれば、レンズホルダに延長部を、ヨークベース押さえ
ばねにストッパー部をそれぞれ一体に形成した対物レン
ズ駆動装置を用いることで、薄型化、または、ディスク
再生の高速化、または、低消費電力化、低発熱化、また
は、低コスト化を図ることができる。
【0090】また、請求項28記載の光ディスク装置に
よれば、レンズホルダ側面のワイヤ取付基板を削除し、
支持ワイヤ取付用のワイヤ取付メツキ部を設けた構成の
対物レンズ駆動装置を用いることで、ディスク再生の高
速化、軽量化、または、低消費電力化、低発熱化、また
は、部品点数削減、組立工数削減による低コスト化を図
ることができる。
【0091】また、請求項29記載の光ディスク装置に
よれば、レンズホルダのワイヤ支持部材なし側に端部に
ワイヤガイド部を一体形成した対物レンズ駆動装置を用
いることで、チルト特性が向上し、周波数応答持性にお
ける共振が低減されたディスク再生動作の安定化を図る
ことができるとともに、薄型化を図ることができる。
【0092】また、請求項30記載の光ディスク装置に
よれば、ワイヤ支持部材の背面にワイヤ固定メッキ部を
形成し、ワイヤ固定基板を削除した構成の対物レンズ駆
動装置を用いることで、部品点数を削減し、組立工数を
削減し製造性を向上させることができ、また、低コスト
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の対物レンズ駆動装置の
概略図
【図2】本発明の実施の形態1の可動部重心と駆動力の
関係図
【図3】本発明の実施の形態1の周波数応答特性説明図
【図4】本発明の実施の形態2の対物レンズ駆動装置の
概略図
【図5】本発明の実施の形態2の可動部重心位置と共振
(位相特性)の関係図
【図6】本発明の実施の形態3の対物レンズ駆動装置の
概略図
【図7】本発明の実施の形態4の対物レンズ駆動装置の
概略図
【図8】本発明の実施の形態4の側面ヨークの無しにお
ける磁力線分布図
【図9】本発明の実施の形態4の側面ヨークの有りにお
ける磁力線分布図
【図10】本発明の実施の形態5の対物レンズ駆動装置
の概略図
【図11】本発明の実施の形態6の対物レンズ駆動装置
の概略図
【図12】本発明の実施の形態7の対物レンズ駆動装置
の概略図
【図13】本発明の実施の形態7の対物レンズ駆動装置
の側面図と平面図
【図14】本発明の実施の形態7の切欠部無しにおける
磁束分布図
【図15】本発明の実施の形態7の切欠部有りにおける
磁束分布図
【図16】発明の実施の形態8の対物レンズ駆動装置の
概略図
【図17】本発明の実施の形態8の対物レンズ駆動装置
の側面図と平面図
【図18】本発明の実施の形態9の対物レンズ駆動装置
の概略図
【図19】本発明の実施の形態9の対物レンズ駆動装置
の側面図と平面図
【図20】本発明の実施の形態9の側面ヨーク無しにお
ける磁束分布図
【図21】本発明の実施の形態9の側面ヨーク有りにお
ける磁束分布図
【図22】本発明の実施の形態10の対物レンズ駆動装
置の概略図
【図23】本発明の実施の形態10の対物レンズ駆動装
置の動作説明図
【図24】本発明の実施の形態11の対物レンズ駆動装
置の概略図
【図25】本発明の実施の形態11の対物レンズ駆動装
置の動作説明図
【図26】本発明の実施の形態12の対物レンズ駆動装
置の概略図
【図27】本発明の実施の形態13の対物レンズ駆動装
置の概略図とA部拡大図
【図28】本発明の実施の形態14の対物レンズ駆動装
置の概略図
【図29】本発明の実施の形態14のワイヤガイド部無
しにおけるワイヤ取付角度説明図
【図30】本発明の実施の形態14のワイヤガイド部有
りにおけるワイヤ取付角度説明図
【図31】本発明の実施の形態15の対物レンズ駆動装
置の概略図
【図32】従来の対物レンズ駆動装置の概略図
【図33】従来の対物レンズ駆動装置を備えた光ディス
ク装置の概略図
【符号の説明】
1 対物レンズ 2 レンズホルダ 3 フォーカスコイル 4 トラッキングコイル 5 ヨークベース 5a 内ヨーク 5b 背面ヨーク 6 磁石 7 ワイヤ取付基板 8 可動部 9 支持ワイヤ 10 ワイヤ支持部材 11 ワイヤ固定基板 12 レンズ衝突防止カバー 13 ディスク 14 オプトベース 15 ヨークベース押さえばね 16 粘性材 17 可動部重心 19 側面ヨーク 20 切欠部 21 レンズホルダ延長部 22 ヨークベース突起部 23 ワイヤ支持部材突起部 24 ヨークベース押さえばねストッパー部 25 ワイヤ取付メッキ部 26 ワイヤガイド部 27 ワイヤ固定メッキ部 28 駆動点 29 ワイヤ取付部

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを中心部に備えて両側面を支
    持ワイヤによりワイヤ支持部材に支持されたレンズホル
    ダと、前記レンズホルダ周囲の両側面および両端面にわ
    たって直巻きされたフォーカスコイルと、前記フォーカ
    スコイルの外側であって前記レンズホルダの前記ワイヤ
    支持部材とは反対側の端面に取り付けられた円形の空芯
    巻きトラッキングコイルとを有する可動部を備え、前記
    レンズホルダの前記ワイヤ支持部材とは反対側の端面に
    対向してヨークベース上に配置された1個の磁石と前記
    レンズホルダの開口部から突出する内ヨークと前記磁石
    を保持する背面ヨークとで磁気回路を構成し、前記可動
    部の重心位置を対物レンズの中心位置と一致するように
    設定したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 対物レンズを中心部に備えて両側面を支
    持ワイヤによりワイヤ支持部材に支持されたレンズホル
    ダと、前記レンズホルダ周囲の両側面および両端面にわ
    たって直巻きされたフォーカスコイルと、前記フォーカ
    スコイルの外側であって前記レンズホルダの前記ワイヤ
    支持部材とは反対側の端面に取り付けられた円形の空芯
    巻きトラッキングコイルとを有する可動部を備え、前記
    レンズホルダの前記ワイヤ支持部材とは反対側の端面に
    対向してヨークベース上に配置された1個の磁石と前記
    レンズホルダの開口部から突出する内ヨークと前記磁石
    を保持する背面ヨークとで磁気回路を構成し、前記可動
    部の重心位置を前記レンズホルダの中心位置からワイヤ
    支持部材側の端面までの距離の2.5%の位置に設定し
    たことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 円形の空芯巻きトラッキングコイルに代
    えて、レンズホルダ周囲の上下面および両端面にわたっ
    て直巻きされたトラッキングコイルを使用することを特
    徴とする請求項1または2記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 対物レンズを中心部に備えて両側面を支
    持ワイヤによりワイヤ支持部材に支持されたレンズホル
    ダと、前記レンズホルダ周囲の両側面および両端面にわ
    たって直巻きされたフォーカスコイルと、前記フォーカ
    スコイルの外側であって前記レンズホルダの両端面に取
    り付けられた円形の空芯巻きトラッキングコイルとを有
    する可動部を備え、前記レンズホルダの両端面に対向し
    てヨークベース上に配置された磁石と、前記ヨークベー
    スと一体に形成されて、前記レンズホルダの開口部から
    突出する内ヨークと、前記磁石を保持する背面ヨーク
    と、前記レンズホルダの両側面に対向して配置された側
    面ヨークとで磁気回路を構成したことを特徴とする対物
    レンズ駆動装置。
  5. 【請求項5】 円形の空芯巻きトラッキングコイルに代
    えて、レンズホルダ周囲の上下面および両端面にわたっ
    て直巻きされたトラッキングコイルを使用することを特
    徴とする請求項4記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 【請求項6】 ヨークベースの両側に内ヨークと背面ヨ
    ークに直交する向きに側面ヨークを一体に形成したこと
    を特徴とする請求項1または2または3記載の対物レン
    ズ駆動装置。
  7. 【請求項7】 対物レンズを中心部に備えて両側面を支
    持ワイヤによりワイヤ支持部材に支持されたレンズホル
    ダと、前記レンズホルダ周囲の両側面および両端面にわ
    たって直巻きされたフォーカスコイルと、前記フォーカ
    スコイルの外側であって前記レンズホルダ周囲の上下面
    および両端面にわたって直巻きされたトラッキングコイ
    ルとを有する可動部を備え、前記レンズホルダの両端面
    に対向してヨークベース上に配置された磁石と前記レン
    ズホルダの開口部から突出する内ヨークと前記磁石を内
    側に保持する背面ヨークとで磁気回路を構成し、前記ヨ
    ークベースのトラッキングコイルに対向する部分に切欠
    部を設けたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  8. 【請求項8】 ヨークベースのトラッキングコイルに対
    向する部分に切欠部を設けたことを特徴とする請求項3
    記載の対物レンズ駆動装置。
  9. 【請求項9】 ヨークベースの両側に内ヨークと背面ヨ
    ークに直交する向きに側面ヨークを一体に形成したこと
    を特徴とする請求項8記載の対物レンズ駆動装置。
  10. 【請求項10】 レンズホルダに対物レンズとフォーカ
    スコイルとトラッキングコイルを設けた可動部と、前記
    コイルに内ヨークと磁石を保持した背面ヨークとを対向
    させて磁気回路を構成し、前記可動部の両側を支持ワイ
    ヤによりワイヤ支持部材に支持した対物レンズ駆動装置
    において、ワイヤ支持部材とは反対側のレンズホルダの
    端面下部に延長部を一体に形成するとともに、前記背面
    ヨークの上部の前記レンズホルダの延長部に対向する位
    置に突起部を一体に形成し、前記レンズホルダの延長部
    と前記背面ヨークの突起部の長さの和を、前記レンズホ
    ルダの端面から背面ヨークまでの距離よりも長くなるよ
    うに設定したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  11. 【請求項11】 レンズホルダに対物レンズとフォーカ
    スコイルとトラッキングコイルを設けた可動部と、前記
    コイルに内ヨークと磁石を保持した背面ヨークとを対向
    させて磁気回路を構成し、前記可動部の両側を支持ワイ
    ヤによりワイヤ支持部材に支持した対物レンズ駆動装置
    において、ワイヤ支持部材側のレンズホルダの端面下部
    に延長部を一体に形成するとともに、前記ワイヤ支持部
    材の上部の前記レンズホルダの延長部に対向する位置に
    突起部を一体に形成し、前記レンズホルダの延長部とワ
    イヤ支持部材の突起部の長さの和を、前記レンズホルダ
    の端面からワイヤ支持部材までの距離よりも長くなるよ
    うに設定したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  12. 【請求項12】 レンズホルダに対物レンズとフォーカ
    スコイルとトラッキングコイルを設けた可動部と、前記
    コイルに内ヨークと磁石を保持した背面ヨークとを対向
    させて磁気回路を構成し、前記可動部の両側を支持ワイ
    ヤによりワイヤ支持部材に支持し、光学素子を搭載した
    オプトベースにヨークベースを押し付けて対物レンズか
    ら照射するレーザスポツトのディスクに対する光軸調整
    を行うためのヨークベース押さえばねを備えた対物レン
    ズ駆動装置において、前記ヨークベース押さえばね側の
    レンズホルダの端面下部に延長部を一体に形成するとと
    もに、前記ヨークベース押さえばねの上部の前記レンズ
    ホルダの延長部に対向する位置にストッパー部を一体に
    形成し、前記レンズホルダの延長部とヨークベース押さ
    えばねのストッパー部の長さの和を、前記レンズホルダ
    の端面からヨークベース押さえばねまでの距離よりも長
    くなるように設定したことを特徴とする対物レンズ駆動
    装置。
  13. 【請求項13】 レンズホルダに対物レンズとフォーカ
    スコイルとトラッキングコイルを設けた可動部と、前記
    コイルに内ヨークと磁石を保持した背面ヨークとを対向
    させて磁気回路を構成し、前記可動部の両側を支持ワイ
    ヤによりワイヤ支持部材に支持した対物レンズ駆動装置
    において、前記レンズホルダの側面に、支持ワイヤの端
    部を半田付けして固定するための半田メッキを施したこ
    とを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  14. 【請求項14】 可動部を両側で支持する支持ワイヤの
    一端部を支持するワイヤ支持部材のワイヤ挿入穴とレン
    ズホルダ側面で支持ワイヤの他端部を支持するワイヤ取
    付部のワイヤ挿入穴とを結ぶ直線上のレンズホルダの端
    部側面に、支持ワイヤの先端部を挿入してガイドするた
    めのワイヤガイド部を一体に形成したことを特徴とする
    対物レンズ駆動装置。
  15. 【請求項15】 可動部を両側で支持する支持ワイヤの
    一端部を支持するワイヤ支持部材の背面に、前記支持ワ
    イヤの一端部を半田付けして固定するための半田メッキ
    を施したことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  17. 【請求項17】 請求項2記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  18. 【請求項18】 請求項3記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  19. 【請求項19】 請求項4記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  20. 【請求項20】 請求項5記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  21. 【請求項21】 請求項6記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  22. 【請求項22】 請求項7記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  23. 【請求項23】 請求項8記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  24. 【請求項24】 請求項9記載の対物レンズ駆動装置を
    備えた光ディスク装置。
  25. 【請求項25】 請求項10記載の対物レンズ駆動装置
    を備えた光ディスク装置。
  26. 【請求項26】 請求項11記載の対物レンズ駆動装置
    を備えた光ディスク装置。
  27. 【請求項27】 請求項12記載の対物レンズ駆動装置
    を備えた光ディスク装置。
  28. 【請求項28】 請求項13記載の対物レンズ駆動装置
    を備えた光ディスク装置。
  29. 【請求項29】 請求項14記載の対物レンズ駆動装置
    を備えた光ディスク装置。
  30. 【請求項30】 請求項15記載の対物レンズ駆動装置
    を備えた光ディスク装置。
JP10316666A 1998-11-06 1998-11-06 対物レンズ駆動装置および光ディスク装置 Pending JP2000149293A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10316666A JP2000149293A (ja) 1998-11-06 1998-11-06 対物レンズ駆動装置および光ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10316666A JP2000149293A (ja) 1998-11-06 1998-11-06 対物レンズ駆動装置および光ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000149293A true JP2000149293A (ja) 2000-05-30

Family

ID=18079565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10316666A Pending JP2000149293A (ja) 1998-11-06 1998-11-06 対物レンズ駆動装置および光ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000149293A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027918A1 (fr) * 1999-10-12 2001-04-19 Sony Corporation Capteur optique
JP2006127586A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光ピックアップ
WO2007017997A1 (ja) * 2005-08-09 2007-02-15 Mitsumi Electric Co., Ltd. 光ピックアップ
JP2009268543A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Newgin Co Ltd 遊技機

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001027918A1 (fr) * 1999-10-12 2001-04-19 Sony Corporation Capteur optique
US6519100B1 (en) 1999-10-12 2003-02-11 Sony Corporation Optical pick-up apparatus
KR100735856B1 (ko) * 1999-10-12 2007-07-04 소니 가부시끼 가이샤 광 픽업 장치
JP2006127586A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Hitachi Media Electoronics Co Ltd 光ピックアップ
JP4491324B2 (ja) * 2004-10-27 2010-06-30 株式会社日立メディアエレクトロニクス 光ピックアップ
WO2007017997A1 (ja) * 2005-08-09 2007-02-15 Mitsumi Electric Co., Ltd. 光ピックアップ
JP2009268543A (ja) * 2008-04-30 2009-11-19 Newgin Co Ltd 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6084834A (en) Optical pickup with a compact design
US6944103B2 (en) Optical pick-up actuator
KR20030025623A (ko) 광픽업의 렌즈홀더 조정장치
JP2000149293A (ja) 対物レンズ駆動装置および光ディスク装置
US7102966B2 (en) Lens actuator, optical pickup unit and optical disk apparatus
US7016125B2 (en) Objective lens-driving apparatus
JP4108434B2 (ja) 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ装置ならびに光ディスク装置
USRE40928E1 (en) Optical pickup
JP2000155966A (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2000348358A (ja) 光ピックアップ
KR100690595B1 (ko) 광픽업용 엑츄에이터
JP3410862B2 (ja) 光ピックアップ
JP4533200B2 (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置および光ディスクドライブ装置
US7403349B2 (en) Optical pickup actuator, optical pickup, and optical recording and/or reproducing apparatus
KR100548246B1 (ko) 광디스크 드라이브의 렌즈 돌출형 액츄에이터
JP2004013997A (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP3820089B2 (ja) レンズアクチュエータ
JP2004110891A (ja) 光ピックアップ装置
JP2002074704A (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2001155357A (ja) 光スポット走査制御装置
JP2004146034A (ja) 対物レンズ駆動装置及び光ディスク装置
JP2005116136A (ja) 対物レンズ駆動装置及び光ピックアップ装置、並びにこれらに用いられる対物レンズの固定機構
JP2002074707A (ja) 対物レンズ駆動装置及びそれを備えた光ディスク装置
JPH09251653A (ja) 二軸アクチュエータ
JP2000123382A (ja) 対物レンズ用アクチュエータ