JP2000052000A - アルミニウム合金薄板の連続鋳造圧延方法 - Google Patents
アルミニウム合金薄板の連続鋳造圧延方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 Ｔｉを含有するＡｌ合金を３ｍｍ以下に連続
鋳造するに際して、安定して鋳造を開始できるＡｌ合金
の連続鋳造方法をを提供する。 【解決手段】 Ｔｉを含有するＡｌ合金溶湯を溶湯供給
ノズルを介して１対の冷却ローラの間に供給し、その冷
却ローラによって、Ａｌ合金溶湯を凝固させつつ圧延を
行う、双ロール式連続鋳造装置を用いて厚さ３ｍｍ以下
のＡｌ合金板を連続鋳造する製造方法において、鋳造開
始する際の溶湯供給ノズル直前の溶湯温度と、Ａｌ合金
溶湯中に含まれるＴｉ量の関係を次の３式を満たす範囲
にする 式Ａ：｛Ｔｉ｝≧２×１０-6（Ｔ−７００）2−３×１
０-4×（Ｔ−７００）＋０．０１５ 式Ｂ：｛Ｔｉ｝≦２×１０-5（Ｔ−７００）2−２．４
×１０-3（Ｔ−７００）＋０．１ 式Ｃ：７００≦Ｔ≦７９０ 但し、｛Ｔｉ｝はＡｌ溶湯中に含まれるＴｉ濃度（ｗｔ
％）、Ｔは溶湯供給ノズル直前の溶湯の温度（゜Ｃ）あ
る。
鋳造するに際して、安定して鋳造を開始できるＡｌ合金
の連続鋳造方法をを提供する。 【解決手段】 Ｔｉを含有するＡｌ合金溶湯を溶湯供給
ノズルを介して１対の冷却ローラの間に供給し、その冷
却ローラによって、Ａｌ合金溶湯を凝固させつつ圧延を
行う、双ロール式連続鋳造装置を用いて厚さ３ｍｍ以下
のＡｌ合金板を連続鋳造する製造方法において、鋳造開
始する際の溶湯供給ノズル直前の溶湯温度と、Ａｌ合金
溶湯中に含まれるＴｉ量の関係を次の３式を満たす範囲
にする 式Ａ：｛Ｔｉ｝≧２×１０-6（Ｔ−７００）2−３×１
０-4×（Ｔ−７００）＋０．０１５ 式Ｂ：｛Ｔｉ｝≦２×１０-5（Ｔ−７００）2−２．４
×１０-3（Ｔ−７００）＋０．１ 式Ｃ：７００≦Ｔ≦７９０ 但し、｛Ｔｉ｝はＡｌ溶湯中に含まれるＴｉ濃度（ｗｔ
％）、Ｔは溶湯供給ノズル直前の溶湯の温度（゜Ｃ）あ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム合金
の連続鋳造圧延方法に関し、特にアルミニウム合金を溶
解した溶湯を３ｍｍ以下の厚みに連続鋳造圧延する際の
鋳造開始条件を改良したアルミニウム合金の連続鋳造圧
延方法に関する。
の連続鋳造圧延方法に関し、特にアルミニウム合金を溶
解した溶湯を３ｍｍ以下の厚みに連続鋳造圧延する際の
鋳造開始条件を改良したアルミニウム合金の連続鋳造圧
延方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】アルミニウム合金溶湯を１対の冷却ロー
ラの間に供給し、その冷却ローラによって、アルミニウ
ム合金溶湯を凝固させて板を鋳造する方法については、
米国特許４９０５３号、同２、７９０、２１６号各明細
書、特公昭５１−１５９６８号公報、特開昭５１−８９
８２７号公報、特開昭５８−２０９４４９号各公報等に
開示されているが、３ｍｍ以下の薄板を鋳造することは
出来なかった。最近、本発明者らによってアルミニウム
合金を３ｍｍ以下に連続鋳造して平版印刷版用支持体を
製造する方法が提案されている（特開平７−１３８７１
７号公報）が、安定して、鋳造を開始することが出来な
かった。また、本発明者らによって鋳造開始する際の温
度を高めにすることで鋳造開始を容易にする方法が提案
されている（特開平７−４００１７号公報）が、板厚が
３ｍｍ以下の場合は、鋳造開始を安定して行うことが出
来なかった。また、特開平６−２６２３０８号公報には
溶湯供給ノズルでの溶湯の温度バラツキを小さくする方
法が開示されている。
ラの間に供給し、その冷却ローラによって、アルミニウ
ム合金溶湯を凝固させて板を鋳造する方法については、
米国特許４９０５３号、同２、７９０、２１６号各明細
書、特公昭５１−１５９６８号公報、特開昭５１−８９
８２７号公報、特開昭５８−２０９４４９号各公報等に
開示されているが、３ｍｍ以下の薄板を鋳造することは
出来なかった。最近、本発明者らによってアルミニウム
合金を３ｍｍ以下に連続鋳造して平版印刷版用支持体を
製造する方法が提案されている（特開平７−１３８７１
７号公報）が、安定して、鋳造を開始することが出来な
かった。また、本発明者らによって鋳造開始する際の温
度を高めにすることで鋳造開始を容易にする方法が提案
されている（特開平７−４００１７号公報）が、板厚が
３ｍｍ以下の場合は、鋳造開始を安定して行うことが出
来なかった。また、特開平６−２６２３０８号公報には
溶湯供給ノズルでの溶湯の温度バラツキを小さくする方
法が開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た如き従来の方法では、アルミニウム合金を３ｍｍ以下
に連続鋳造する方法において、安定して、鋳造を開始す
ることが出来なかった。安定して鋳造を開始できない場
合、鋳造ラインを停止して、再度準備作業からやり直さね
ばならず、膨大な時間のロスが生じていた。
た如き従来の方法では、アルミニウム合金を３ｍｍ以下
に連続鋳造する方法において、安定して、鋳造を開始す
ることが出来なかった。安定して鋳造を開始できない場
合、鋳造ラインを停止して、再度準備作業からやり直さね
ばならず、膨大な時間のロスが生じていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、Ｔｉを
含有するアルミニウム合金を３ｍｍ以下に連続鋳造する
際、安定して鋳造を開始出来る方法を提供することにあ
る。本発明者等は種々検討を重ねた結果、アルミニウム
合金溶湯を溶湯供給ノズルを介して１対の冷却ローラの
間に供給し、その冷却ローラによって、アルミニウム溶
湯を凝固させつつ圧延を行う双ロール式連続鋳造装置を
用いて厚さ３ｍｍ以下の板を連続鋳造する製造方法にお
いて、鋳造開始する際の溶湯供給ノズル直前の溶湯温度
を一定にしたときに鋳造開始の可否が溶湯に添加するＴ
ｉ量によって決まり、鋳造開始可能なＴｉ量の上限値下
限値にはある法則性があることを見出し、本発明に至っ
た。
含有するアルミニウム合金を３ｍｍ以下に連続鋳造する
際、安定して鋳造を開始出来る方法を提供することにあ
る。本発明者等は種々検討を重ねた結果、アルミニウム
合金溶湯を溶湯供給ノズルを介して１対の冷却ローラの
間に供給し、その冷却ローラによって、アルミニウム溶
湯を凝固させつつ圧延を行う双ロール式連続鋳造装置を
用いて厚さ３ｍｍ以下の板を連続鋳造する製造方法にお
いて、鋳造開始する際の溶湯供給ノズル直前の溶湯温度
を一定にしたときに鋳造開始の可否が溶湯に添加するＴ
ｉ量によって決まり、鋳造開始可能なＴｉ量の上限値下
限値にはある法則性があることを見出し、本発明に至っ
た。
【０００５】すなわち、本発明は、Ｔｉを含有するアル
ミニウム合金溶湯を溶湯供給ノズルを介して１対の冷却
ローラの間に供給し、その冷却ローラによって、アルミ
ニウム合金溶湯を凝固させつつ圧延を行う、双ロール式
連続鋳造装置を用いて厚さ３ｍｍ以下のアルミニウム合
金板を連続鋳造する製造方法において、鋳造開始する際
の溶湯供給ノズル直前の溶湯温度と、アルミニウム合金
溶湯中に含まれるＴｉ量の関係を次の３式を満たす範囲
にすることを特徴とするアルミニウム合金薄板の連続鋳
造圧延方法である。 式Ａ：｛Ｔｉ｝≧２×１０-6（Ｔ−７００）2−３×１
０-4×（Ｔ−７００）＋０．０１５ 式Ｂ：｛Ｔｉ｝≦２×１０-5（Ｔ−７００）2−２．４
×１０-3（Ｔ−７００）＋０．１ 式Ｃ：７００≦Ｔ≦７９０ 但し、｛Ｔｉ｝はＡｌ溶湯中に含まれるＴｉ濃度（ｗｔ
％）、Ｔは溶湯供給ノズル直前の溶湯の温度（゜Ｃ）で
ある。
ミニウム合金溶湯を溶湯供給ノズルを介して１対の冷却
ローラの間に供給し、その冷却ローラによって、アルミ
ニウム合金溶湯を凝固させつつ圧延を行う、双ロール式
連続鋳造装置を用いて厚さ３ｍｍ以下のアルミニウム合
金板を連続鋳造する製造方法において、鋳造開始する際
の溶湯供給ノズル直前の溶湯温度と、アルミニウム合金
溶湯中に含まれるＴｉ量の関係を次の３式を満たす範囲
にすることを特徴とするアルミニウム合金薄板の連続鋳
造圧延方法である。 式Ａ：｛Ｔｉ｝≧２×１０-6（Ｔ−７００）2−３×１
０-4×（Ｔ−７００）＋０．０１５ 式Ｂ：｛Ｔｉ｝≦２×１０-5（Ｔ−７００）2−２．４
×１０-3（Ｔ−７００）＋０．１ 式Ｃ：７００≦Ｔ≦７９０ 但し、｛Ｔｉ｝はＡｌ溶湯中に含まれるＴｉ濃度（ｗｔ
％）、Ｔは溶湯供給ノズル直前の溶湯の温度（゜Ｃ）で
ある。
【０００６】本発明で用いるアルミニウム合金は、ＪＩ
Ｓ １０００系材料又はＪＩＳ ３０００系材料であ
る。特にＪＩＳ１０００系材料の場合はＦｅ：０．０３
〜０．８％、Ｓｉ：０．０２〜０．３％．Ｃｕ：０〜
０．０５％：Ｔｉ０．００５〜０．１％：残部Ａｌであ
るアルミニウム合金が好ましい。
Ｓ １０００系材料又はＪＩＳ ３０００系材料であ
る。特にＪＩＳ１０００系材料の場合はＦｅ：０．０３
〜０．８％、Ｓｉ：０．０２〜０．３％．Ｃｕ：０〜
０．０５％：Ｔｉ０．００５〜０．１％：残部Ａｌであ
るアルミニウム合金が好ましい。
【０００７】本発明で、上記した３式を満たす範囲は、
Ｔｉを含有するアルミニウム合金を３ｍｍのアルミニウ
ム合金板を連続鋳造する場合の鋳造開始に適した範囲で
あり、この範囲は、例えば図２のＴｉ量と溶湯温度を示
す図における実線内の範囲である。上記の如く構成する
ことによって、アルミニウム合金を３ｍｍ以下に連続鋳
造するに際し、安定して鋳造を開始する事が出来、生産
性を向上する事が出来る。
Ｔｉを含有するアルミニウム合金を３ｍｍのアルミニウ
ム合金板を連続鋳造する場合の鋳造開始に適した範囲で
あり、この範囲は、例えば図２のＴｉ量と溶湯温度を示
す図における実線内の範囲である。上記の如く構成する
ことによって、アルミニウム合金を３ｍｍ以下に連続鋳
造するに際し、安定して鋳造を開始する事が出来、生産
性を向上する事が出来る。
【０００８】
【発明の実施の形態】通常アルミニウム板の製造方法と
しては、下記の内容が使用できる。所定の成分に調整さ
れたアルミニウム合金溶湯を常法に従い清浄化処理を施
し、鋳造する。清浄化処理には、溶湯中の水素などの不
要なガスを除去するために、フラックス処理、Ａｒガ
ス、Ｃｌガス等を使った脱ガス処理や、セラミックチュ
ーブフィルタ、セラミックフォームフィルタ、等のいわ
ゆるリジッドメディアフィルターや、アルミナフレー
ク、アルミナボール等を濾材とするフィルタや、グラス
クロスフィルター等を使ったフィルタリング。あるい
は、脱ガスとフィルタリングを組み合わせた処理が行わ
れる。これらの清浄化処理は、溶湯中の、非金属介在
物、酸化物、等の異物による欠陥、溶湯にとけ込んだガ
スによる欠陥を防ぐために、実施されることが望まし
い。連続鋳造法には、ハンター法、３Ｃ法に代表され
る、冷却ロールを用いた方法、ハズレー法、アルスイス
キャスターII型に代表される冷却ベルト、冷却ブロック
を用いた方法が、工業的に行われている。本発明は、特
に冷却ローラを用いる双ローラを用いる双ローラ式連続
鋳造法に関する。連続鋳造法を用いた場合の冷却速度
は、１００〜１０００℃／秒の範囲で凝固される。一般
的に、ＤＣ鋳造法に比べて、冷却速度が速いため、アル
ミマトリックスに対する、合金成分の固溶度を高くでき
る特徴が有る。連続鋳造法に関しては、本発明者らによ
って、特開平３−７９７９８号、特開平５−２０１１６
６号、特開平５−１５６４１４号、特開平６−２６２２
０３号、特開平６−１２２９４９号、特開平６−２１０
４０６号、特開平６−２６２３０８号各公報等に開示さ
れている。
しては、下記の内容が使用できる。所定の成分に調整さ
れたアルミニウム合金溶湯を常法に従い清浄化処理を施
し、鋳造する。清浄化処理には、溶湯中の水素などの不
要なガスを除去するために、フラックス処理、Ａｒガ
ス、Ｃｌガス等を使った脱ガス処理や、セラミックチュ
ーブフィルタ、セラミックフォームフィルタ、等のいわ
ゆるリジッドメディアフィルターや、アルミナフレー
ク、アルミナボール等を濾材とするフィルタや、グラス
クロスフィルター等を使ったフィルタリング。あるい
は、脱ガスとフィルタリングを組み合わせた処理が行わ
れる。これらの清浄化処理は、溶湯中の、非金属介在
物、酸化物、等の異物による欠陥、溶湯にとけ込んだガ
スによる欠陥を防ぐために、実施されることが望まし
い。連続鋳造法には、ハンター法、３Ｃ法に代表され
る、冷却ロールを用いた方法、ハズレー法、アルスイス
キャスターII型に代表される冷却ベルト、冷却ブロック
を用いた方法が、工業的に行われている。本発明は、特
に冷却ローラを用いる双ローラを用いる双ローラ式連続
鋳造法に関する。連続鋳造法を用いた場合の冷却速度
は、１００〜１０００℃／秒の範囲で凝固される。一般
的に、ＤＣ鋳造法に比べて、冷却速度が速いため、アル
ミマトリックスに対する、合金成分の固溶度を高くでき
る特徴が有る。連続鋳造法に関しては、本発明者らによ
って、特開平３−７９７９８号、特開平５−２０１１６
６号、特開平５−１５６４１４号、特開平６−２６２２
０３号、特開平６−１２２９４９号、特開平６−２１０
４０６号、特開平６−２６２３０８号各公報等に開示さ
れている。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。 実施例 図１に示した連続鋳造圧延装置を用いて、次のように鋳
造板３６を連続鋳造圧延した。まず溶解保持炉１２でＦ
ｅ ０．０３％、Ｓｉ ０．０８％，Ｃｕ ０．０１
％，残りはＡｌと不可避不純物になるように溶湯２２を
調整し、温度Ｔ0℃に保持した。溶解炉１２を傾けて樋
１４に溶湯を注ぎ、溶湯供給ノズル１６から一対の回転
ローラ１８、１８間に吐出させ、回転ローラ１８、１８
間で凝固・冷却・圧延しながら厚さ２．８ｍｍの鋳造板
３６を連続鋳造圧延した。この時、溶湯供給ノズル１６
直前の溶湯温度Ｔ1℃を測温計４０で計測した。この、
溶湯供給ノズル１６直前の溶湯温度Ｔ1℃は、溶解保持
炉１２中の溶湯温度Ｔ0℃を制御することで、任意の温
度に変えることが出来る。あるいは、溶解保持炉１２と
測温計４０の中間に、溶湯を加熱又は冷却する手段を設
けて制御することでノズル１６直前の溶湯温度Ｔ1℃を
任意の温度に変えることも可能である。溶湯の液面は、
センサ３２と制御装置３４を用いて溶解炉傾動用モータ
２４を制御する事で一定に保たれる。安定した鋳造開始
が出来れば、鋳造板３６はコイラ２０で巻き上げたり、
必要に応じてカッター３８で切断することが出来る。鋳
造開始に失敗すれば、溶解炉12を元に戻して、溶湯２２
の供給を止めて鋳造をやめなければならない。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。 実施例 図１に示した連続鋳造圧延装置を用いて、次のように鋳
造板３６を連続鋳造圧延した。まず溶解保持炉１２でＦ
ｅ ０．０３％、Ｓｉ ０．０８％，Ｃｕ ０．０１
％，残りはＡｌと不可避不純物になるように溶湯２２を
調整し、温度Ｔ0℃に保持した。溶解炉１２を傾けて樋
１４に溶湯を注ぎ、溶湯供給ノズル１６から一対の回転
ローラ１８、１８間に吐出させ、回転ローラ１８、１８
間で凝固・冷却・圧延しながら厚さ２．８ｍｍの鋳造板
３６を連続鋳造圧延した。この時、溶湯供給ノズル１６
直前の溶湯温度Ｔ1℃を測温計４０で計測した。この、
溶湯供給ノズル１６直前の溶湯温度Ｔ1℃は、溶解保持
炉１２中の溶湯温度Ｔ0℃を制御することで、任意の温
度に変えることが出来る。あるいは、溶解保持炉１２と
測温計４０の中間に、溶湯を加熱又は冷却する手段を設
けて制御することでノズル１６直前の溶湯温度Ｔ1℃を
任意の温度に変えることも可能である。溶湯の液面は、
センサ３２と制御装置３４を用いて溶解炉傾動用モータ
２４を制御する事で一定に保たれる。安定した鋳造開始
が出来れば、鋳造板３６はコイラ２０で巻き上げたり、
必要に応じてカッター３８で切断することが出来る。鋳
造開始に失敗すれば、溶解炉12を元に戻して、溶湯２２
の供給を止めて鋳造をやめなければならない。
【００１０】Ｔｉの供給は、例えばＡｌ−Ｔｉ（5%）−
Ｂ（1%）の合金ワイヤ２３を結晶微細化材として、樋１
４中の溶湯２２に供給する事が出来る。供給速度を変え
ることで、溶湯２２中のＴｉ濃度｛Ｔｉ｝を変えること
が出来る。あるいは、溶解保持炉１２中に、Ａｌ−Ｔｉ
（５％）の母合金ブロックや、Ａｌ−Ｔｉ（５％）−Ｂ
（１％）の母合金ブロックを必要量添加することによっ
ても可能である。Ａｌ溶湯中のＴｉ濃度｛Ｔｉ｝、溶湯
供給ノズル１６直前の溶湯温度Ｔ1℃をある所定の温度
にしたとき、Ｔｉ量を変えて本発明の実施例と比較例と
して、鋳造実験を行い鋳造開始の可否を調べた。鋳造板
厚は２．８ｍｍとした。結果を下表に示す。
Ｂ（1%）の合金ワイヤ２３を結晶微細化材として、樋１
４中の溶湯２２に供給する事が出来る。供給速度を変え
ることで、溶湯２２中のＴｉ濃度｛Ｔｉ｝を変えること
が出来る。あるいは、溶解保持炉１２中に、Ａｌ−Ｔｉ
（５％）の母合金ブロックや、Ａｌ−Ｔｉ（５％）−Ｂ
（１％）の母合金ブロックを必要量添加することによっ
ても可能である。Ａｌ溶湯中のＴｉ濃度｛Ｔｉ｝、溶湯
供給ノズル１６直前の溶湯温度Ｔ1℃をある所定の温度
にしたとき、Ｔｉ量を変えて本発明の実施例と比較例と
して、鋳造実験を行い鋳造開始の可否を調べた。鋳造板
厚は２．８ｍｍとした。結果を下表に示す。
【００１１】
【表１】
【００１２】上記の結果から明らかなように、本発明の
実施例は３ｍｍ以下の薄板を連続鋳造する際、安定して
鋳造開始をすることが出来る
実施例は３ｍｍ以下の薄板を連続鋳造する際、安定して
鋳造開始をすることが出来る
【００１３】
【発明の効果】アルミニウム合金を３ｍｍ以下に連続鋳
造する方法において、安定して、鋳造を開始することが
出来るので、鋳造開始できないときに行っていた鋳造ライ
ンの停止及び再度準備作業からのやり直しが不要にな
り、膨大な時間のロスを防ぐことが出来、生産性を著し
く向上できる。また、 Ｔｉ添加量をかえることで、例
えば溶湯の温度が多少変化しても安定して鋳造開始する
ことが出来る。
造する方法において、安定して、鋳造を開始することが
出来るので、鋳造開始できないときに行っていた鋳造ライ
ンの停止及び再度準備作業からのやり直しが不要にな
り、膨大な時間のロスを防ぐことが出来、生産性を著し
く向上できる。また、 Ｔｉ添加量をかえることで、例
えば溶湯の温度が多少変化しても安定して鋳造開始する
ことが出来る。
【図１】本発明の実施態様の１例である連続鋳造圧延装
置の全体構成を示す。
置の全体構成を示す。
【図２】鋳造開始に適したＴｉ量と溶湯温度の範囲を示
す図である。
す図である。
１０ 連続鋳造圧延装置 １２ 溶解保持炉 １４ 樋 １６ 溶湯供給ノズル １８ 回転式冷却ローラ ２２ 溶湯 ３２ 液面センサ ３６ 鋳造板 ４０ 温度計
Claims (4)
- 【請求項１】Ｔｉを含有するアルミニウム合金溶湯を溶
湯供給ノズルを介して１対の冷却ローラの間に供給し、
その冷却ローラによって、アルミニウム合金溶湯を凝固
させつつ圧延を行う、双ロール式連続鋳造装置を用いて
厚さ３ｍｍ以下のアルミニウム合金板を連続鋳造する製
造方法において、鋳造開始する際の溶湯供給ノズル直前
の溶湯温度と、アルミニウム合金溶湯中に含まれるＴｉ
量の関係を次の３式を満たす範囲にすることを特徴とす
るアルミニウム合金薄板の連続鋳造圧延方法。 式Ａ：｛Ｔｉ｝≧２×１０-6（Ｔ−７００）2−３×１
０-4×（Ｔ−７００）＋０．０１５ 式Ｂ：｛Ｔｉ｝≦２×１０-5（Ｔ−７００）2−２．４
×１０-3（Ｔ−７００）＋０．１ 式Ｃ：７００≦Ｔ≦７９０ 但し、｛Ｔｉ｝はＡｌ溶湯中に含まれるＴｉ濃度（ｗｔ
％）、Ｔは溶湯供給ノズル直前の溶湯の温度（゜Ｃ）あ
る。 - 【請求項２】アルミニウム合金がＪＩＳ１０００系材料
である請求項１に記載のアルミニウム合金薄板の連続鋳
造圧延方法。 - 【請求項３】アルミニウム合金の成分がＦｅ：０．０３
〜０．８％、Ｓｉ：０．０２〜０．３％．Ｃｕ：０〜
０．０５％：Ｔｉ０．００５〜０．１％：残部Ａｌであ
る請求項１に記載のアルミニウム合金薄板の連続鋳造圧
延方法。 - 【請求項４】アルミニウム合金がＪＩＳ３０００系材料
である請求項１に記載のアルミニウム合金薄板の連続鋳
造圧延方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22907798A JP2000052000A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | アルミニウム合金薄板の連続鋳造圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22907798A JP2000052000A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | アルミニウム合金薄板の連続鋳造圧延方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000052000A true JP2000052000A (ja) | 2000-02-22 |
Family
ID=16886393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22907798A Pending JP2000052000A (ja) | 1998-08-13 | 1998-08-13 | アルミニウム合金薄板の連続鋳造圧延方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000052000A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007100205A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Kobe Steel Ltd | 冷延用アルミニウム合金板状鋳塊および成形用アルミニウム合金板の製造方法 |
| JP2007107026A (ja) * | 2005-10-11 | 2007-04-26 | Kobe Steel Ltd | 冷間圧延用アルミニウム合金板状鋳塊 |
| CN113828747A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-24 | 云南浩鑫铝箔有限公司 | 一种厚铸轧板的生产方法 |
| CN114134358A (zh) * | 2021-11-12 | 2022-03-04 | 内蒙古联晟新能源材料有限公司 | 一种1030b铝板的连铸连轧生产工艺 |
-
1998
- 1998-08-13 JP JP22907798A patent/JP2000052000A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007100205A (ja) * | 2005-10-07 | 2007-04-19 | Kobe Steel Ltd | 冷延用アルミニウム合金板状鋳塊および成形用アルミニウム合金板の製造方法 |
| JP4542016B2 (ja) * | 2005-10-07 | 2010-09-08 | 株式会社神戸製鋼所 | 成形用アルミニウム合金板の製造方法 |
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