JP2000036303A - 電気エネルギー貯蔵素子およびその製造方法 - Google Patents

電気エネルギー貯蔵素子およびその製造方法

Info

Publication number
JP2000036303A
JP2000036303A JP10203961A JP20396198A JP2000036303A JP 2000036303 A JP2000036303 A JP 2000036303A JP 10203961 A JP10203961 A JP 10203961A JP 20396198 A JP20396198 A JP 20396198A JP 2000036303 A JP2000036303 A JP 2000036303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
vanadium
carbon
energy storage
electric energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10203961A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoo Iwata
友夫 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP10203961A priority Critical patent/JP2000036303A/ja
Publication of JP2000036303A publication Critical patent/JP2000036303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パワー用の用途に適応した出力密度特性に優
れる新しいエネルギー貯蔵素子、すなわち、これまでに
ない新しい安価な電気化学キャパシターを提供する。 【解決手段】 電気化学疑似電気容量材料として五酸化
バナジウム超微粒子を用いることを特徴とし、有機バナ
ジウム溶液により有機バナジウム錯体を比表面積の大き
いカーボンに高分散に吸着させて、その後、得られた有
機バナジウム錯体吸着カーボンを不活性雰囲気中で低温
乾燥させることにより、前記前記五酸化バナジウム超微
粒子をカーボン粉末に高分散に担持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気エネルギー
の貯蔵に関する技術分野に属し、なかでも電気自動車用
キャパシターや電力事業用の電力貯蔵素子、あるいは燃
料電池や太陽電池等との組み合わせで用いられる電力貯
蔵素子、さらには非常用電源やバックアップ電源に用い
られるキャパシターに属する。
【0002】
【従来の技術】近年の環境破壊は地球規模となってきて
おり、その地球規模での対策が日に日に重要となってき
ている。このため、エネルギーの有効利用や省エネルギ
ー技術の見直しと、新たな技術開発が、内外、官民を問
わず、進められている。これらは、例えば、ガソリンエ
ンジンと電気モーターを組み合せたハイブリッド車や電
気自動車そのものの開発、あるいは、都市部での夜間電
力の有効活用を目的とした氷蓄熱技術の開発、あるいは
環境性に優れ発電効率の高い燃料電池の開発、さらに
は、太陽エネルギーを利用した太陽電池の開発等があげ
られる。
【0003】ここで、ハイブリッド自動車や電気自動車
では、バッテリーが電気エネルギーの貯蔵電源として用
いられるが、バッテリーは、エネルギー密度特性には優
れるものの、出力密度特性は十分とは言えない。そこ
で、バッテリーより出力密度特性に優れるキャパシター
をバッテリーと組み合わせて、電気自動車の電源システ
ムに用いることが提案されている。
【0004】従来、このキャパシターに電気二重層の原
理を応用したカーボン電気二重層キャパシター(あるい
はカーボン電気二重層コンデンサーとも称されるが、こ
こでは、カーボン電気二重層キャパシターに統一)が用
いられてきた。電気二重層とは、導電体を電解質溶液に
浸漬すると、導電体と電解質溶液との界面に符号の異な
る一対の電荷層が形成されるが、この一対の電荷層のこ
とをいうものである。この電気二重層に電気エネルギー
を物理的に蓄える素子が、電気二重層コンデンサーであ
る。この電気二重層コンデンサーは、静電容量が分極性
電極の比表面積に比例して増加する。そのため、大容量
のコンデンサーを得るためには、通常、比表面積の大き
な多孔質の炭素成形体を使用している。すなわち、カー
ボン電気二重層キャパシターは、カーボンとして、比表
面積の大きい活性炭を用いて、見かけの電極面積に対す
る電気容量を大きくしたものである。このキャパシター
では、多孔質活性炭でできた電極間に硫酸等の電解質を
注入すると、炭素と電極との界面に前述の電気二重層と
呼ばれる電気エネルギーを貯める場が形成される。この
ようにカーボン電気二重層キャパシターは、電極が多孔
質炭素であるために、小容積で、低重量であっても、表
面積の大きく、静電容量の大きなコンデンサーとなり、
その容量は、通常の電解コンデンサーの容量値の10〜
100倍に達している。
【0005】このカーボン電気二重層キャパシターは、
比表面積の他に見かけの電極単位面積当たりのカーボン
量を多くすることで、すなわち、カーボン電極の厚さを
厚くすることで、電気容量を大きくすることができる。
NECはNEC技法Vol.46,No.10,89,
1993で大容量の14F/cm2 を報告している。
【0006】しかし、この構造のキャパシターでは、電
気容量を大きくするために、電極の厚さを厚くすると、
容積が嵩張ることになり、同時に、重量も増大してしま
うという問題点が生じる。換言すると、単位容積あるい
は単位重量あたりの電気容量は、電極厚みを増大しても
大きくならない。
【0007】そこで、活性炭のカーボンを用いた電気二
重層ではなく、電気二重層よりも大きい電気容量が原理
的に期待される電気化学的擬似容量を応用した電気化学
キャパシターが提案されている(“Transition from "S
upercapacitor" to "Battery" Behavior in Electroche
mical Energy Storage”B.E.Conway, J.Electrochem.So
c., p1539-1548 Vol.138, No.6, 1991 )。
【0008】この電気化学キャパシターの電気エネルギ
ーを貯える反応は、前述の電気二重層キャパシターにお
ける蓄電原理と異なり、一種の電池反応に基づいたダブ
ルインジェクション(double injection)と呼ばれる反
応である。この電気化学キャパシターについて、材料と
して酸化ルテニウムを用いた場合を例に挙げて説明す
る。電気化学疑似容量キャパシターの疑似容量材料とし
て用いる酸化ルテニウムは、塩化ルテニウムから製造さ
れる。すなわち、塩化ルテニウムを溶媒にとかし、Ti
箔に塗布し、これを乾燥し、さらに、300〜400℃
で酸化させる。続いて、再び塩化ルテニウム溶液を塗布
し、乾燥して、酸化させる。この操作を、目的の容量値
が得られるまで繰り返す。このようにして疑似容量を有
する酸化ルテニウムの多孔質セラミック体が製造され
る。得られた酸化ルテニウムの多孔質セラミック体の抵
抗値は、電気二重層キャパシターに使用されている多孔
質カーボンの抵抗値に比べて低く、容量値は、単位cm
2 あたり、電気二重層キャパシターに使用されいる多孔
質カーボンより高い。このような疑似容量によるキャパ
シターでは、多孔質セラミック体において、結晶格子の
骨格を変えることなく、陽子(H+ )と中和するための
電子が取り込まれる下記(1)式に示すような反応が生
じている。
【0009】
【数1】 RuOx ・nH2 O+yH+ +ye- ⇔ RuOx-y (OH)y ・nH2 (1) 上式に見るように、可逆的に電子と陽子の両方が、電極
側と電解液側から疑似容量材料(酸化ルテニウム)の結
晶格子中に注入されている。このような現象がダブルイ
ンジェクションと呼ばれている反応である。この反応の
特徴は、材料の結晶構造の骨格を変えることなく、その
骨格の隙間に陽子が自由に入ったり出たりできることに
ある。
【0010】このような電気化学疑似容量キャパシター
の原理に基づいて、これまでに、酸化ルテニウムを用い
た多くの電気化学キャパシターの研究開発が進められて
いる。例えば、J.P.Zheng 等は、J.Electroche m.Soc.,
p2699Vol.142,No.8,1995で、ルテニウム塩化物を水酸化
ナトリウムでpHが7となるように、ルテニウム水酸化
物の沈殿擬集物を形成して、その沈殿擬集物を空気中で
150℃で焼成して、非晶質の酸化ルテニウム水和物;
RuO2 ・0.5H2 Oを形成して、RuO2・0.5
2 Oに対して電気化学的擬似電気容量720F/gを
得ている。このように代表的には、酸化ルテニウムを用
いた電気化学キャパシターの研究開発が盛んであるが、
ルテニウムは貴金属であるため、酸化ルテニウムを用い
たキャパシターは、高価とならざるを得ない。
【0011】一方、五酸化バナジウムV25 は、リチ
ウムイオン電池の一つの有力な正極材料の候補として、
近年、その研究開発が盛んになっている。これは、V2
5の結晶構造が酸化レニウムReO3 の基本格子構造
であるため、下記(2)式にしたがい、
【0012】
【数2】 xLi+ +V25 +xe → Lix25 (2) リチウムイオンLi+ を出し入れでき、その酸化還元電
位が、Li+ /Liに対して、約4Vと高いためであ
る。このリチウムイオン電池の正極材に用いられるLi
x25 は、他の正極材、例えば、Lix CoO2
同様に、アセチレンブラック等のカーボンブラックを導
電材に用い、有機高分子バインダーを添加して、ペース
ト状にすることにより、正極を形成する材料となる。こ
こで、アセチレンブラック等のカーボンブラックは、そ
の比表面積が約100〜250m2 /gであり、その役
割は、すでに述べたように、あくまでもLix25
に対して導電性を補うものであり、その含有量は大概数
wt%である。
【0013】このように、一方で、高価な貴金属を用い
た酸化ルテニウムの電気化学キャパシターの研究開発が
あり、他方で、安価なV25 を用いたリチウムイオン
電池の研究開発がある。ところで、リチウムイオン電池
は、すでに述べたように、他の電池と同様、エネルギー
密度特性には優れるが、出力密度特性には劣る、という
一長一短を有する。これは、電池本来の基本特性であ
り、その特性に由来するためである。
【0014】本発明は、前記従来の事情に鑑みてなされ
たもので、高価な酸化ルテニウムを安価なV25 に置
き換えて、出力密度に優れる、電池ではない、安価なキ
ャパシターを提供しようとするものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】これまで研究開発され
てきた酸化ルテニウムを用いた電気化学キャパシター
は、電気二重層キャパシターよりその電気容量は優れ、
出力密度特性にも優れるが、酸化ルテニウムRuO2
擬似電気容量物質に用いるため高価となるという問題点
がある。一方、安価な酸化バナジウムV25 を用いた
リチウムイオン電池は、出力密度特性は劣る。本発明
は、代表的には電気自動車の用途にかなう、すなわち、
パワー用の用途に適応した出力密度特性に優れる新しい
エネルギー貯蔵素子、すなわち、これまでにない新しい
安価な電気化学キャパシターを提供することを課題とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の電気エネルギー
貯蔵素子は、従来より触媒等の分野で公知の電極材料の
高分散超微粒子担持技術を、リチウムイオン電池の有力
正極活物質候補である五酸化バナジウムに適用すべく、
有機バナジウム溶液にて有機バナジウム錯体を比表面積
の大きいカーボンに高分散に吸着させて、その後、得ら
れた有機バナジウム錯体吸着カーボンを不活性雰囲気中
で低温乾燥させて、超微粒子の五酸化バナジウムを高分
散にカーボンに担持させ、これによって、得ることを特
徴とする。
【0017】すなわち、本発明の請求項1の電気エネル
ギー貯蔵素子は、電気化学疑似電気容量材料として五酸
化バナジウム超微粒子をカーボン粉末に担持させた電気
エネルギー貯蔵素子であって、前記五酸化バナジウム超
微粒子は、有機バナジウム溶液により有機バナジウム錯
体を比表面積の大きいカーボンに高分散に吸着させて、
その後、得られた有機バナジウム錯体吸着カーボンを不
活性雰囲気中で低温乾燥させることにより、前記カーボ
ン粉末に担持されていることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項2の電気エネルギー貯蔵素
子は、前記請求項1の素子において、前記カーボン粉末
の比表面積が1000m2 /g以上であることを特徴と
する。
【0019】また、本発明の請求項3の電気エネルギー
貯蔵素子の製造方法は、電気化学疑似電気容量材料とし
て五酸化バナジウム超微粒子をカーボン粉末に担持させ
た電気エネルギー貯蔵素子の製造方法であって、有機バ
ナジウム溶液により有機バナジウム錯体を比表面積の大
きいカーボンに高分散に吸着させて、その後、得られた
有機バナジウム錯体吸着カーボンを不活性雰囲気中で低
温乾燥させることにより、前記カーボン粉末に担持する
ことを特徴とする。
【0020】本発明の請求項4の電気エネルギー貯蔵素
子の製造方法は、前記請求項3の製造方法において、前
記有機バナジウムが、VO(OC253 やVO(O
CH33 やVO(OC383 等のVO(OCn
2n+13 であり、この有機バナジウムを有機溶媒により
溶媒和させて、VO(OCn2n+13 有機錯体を形成
し、この有機錯体を比表面積の大きいカーボンに高分散
に担持し、これを濾別、低温乾燥、低温酸化することに
より、超微粒子の五酸化バナジウムを、前記カーボン粉
末に高分散に担持することを特徴とする。
【0021】本発明の請求項5の電気エネルギー貯蔵素
子の製造方法は、前記請求項3または4の製造方法にお
いて、前記有機バナジウムを溶媒和する工程、および前
記有機錯体を前記カーボン粉末に高分散に担持し、これ
を濾別、低温乾燥する工程において、前記不活性雰囲気
が水分を一切含まない雰囲気であることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項6の電気エネルギー貯蔵素
子の製造方法は、前記請求項3ないし5のいずれかの製
造方法において、前記不活性雰囲気が、窒素やヘリウム
やネオンあるいはアルゴンやクリプトン、さらにはキセ
ノンやラドンの不活性ガス雰囲気、これらの混合ガス雰
囲気、あるいは露点が−40℃以下、好ましくは−50
℃以下の乾燥空気のいずれかであることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項7の電気エネルギー貯蔵素
子の製造方法は、前記請求項3ないし6のいずれかの製
造方法において、前記カーボン粉末に高分散に担持した
有機錯体を低温乾燥する工程で、前記不活性雰囲気が不
活性ガス雰囲気の場合、100℃から300℃で低温乾
燥すること、好ましくは150℃で低温乾燥することを
特徴とする。
【0024】本発明の請求項8の電気エネルギー貯蔵素
子の製造方法は、請求項3ないし6のいずれかの製造方
法において、前記カーボン粉末に高分散に担持した有機
錯体を低温乾燥する工程で、前記不活性雰囲気が露点が
−40℃以下、好ましくは−50℃以下の乾燥空気雰囲
気の場合、100℃から250℃で低温乾燥すること、
好ましくは150℃で低温乾燥することを特徴とする。
【0025】本発明の請求項9の電気エネルギー貯蔵素
子の製造方法は、前記請求項3ないし8のいずれかの製
造方法において、前記カーボン粉末に高分散に担持した
有機錯体を低温乾燥した後に続く、前記有機錯体を低温
酸化する工程で、100℃から250℃で低温酸化する
ことを特徴とする。
【0026】本発明の請求項10の電気エネルギー貯蔵
素子の製造方法は、前記請求項3ないし9のいずれかの
製造方法において、前記カーボン粉末として、比表面積
が1000m2 /g以上、好ましくは比表面積が150
0m2 /gのカーボン粉末を用いることを特徴とする。
【0027】本発明の請求項11の電気エネルギー貯蔵
素子の製造方法は、前記請求項4ないし10のいずれか
の製造方法において、前記有機バナジウムを溶媒和する
溶媒として、水分を完全に取り除いた前記有機バナジウ
ムを溶媒和できる溶媒を用いることを特徴とする。
【0028】本発明の請求項12の電気エネルギー貯蔵
素子の製造方法は、前記請求項11の製造方法におい
て、前記溶媒が、100%メタノールもしくは100%
アセトンであることを特徴とする。
【0029】
【作用】前記本発明の構成により、超微粒子にしたがっ
て比表面積の大きいかつキセロゲル状と推定される五酸
化バナジウムが、高分散にカーボンに担持され、それ
故、リチウムイオンの酸化バナジウムへの出入り、すな
わちその拡散が速やかであり、したがって、瞬時の大電
流にも対処可能な、出力密度特性に優れた、電気自動車
等のパワー用途に用いられる新しいエネルギー貯蔵素子
を、得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施形態例によ
り、さらに詳しく説明する。
【0031】市販のバナジウムトリエトキシドオキシド
VO(OC353 の所定量を、不活性ガス雰囲気、
すなわち、VO(OC353 の水との反応を完全に
抑制すべく、例えば、グローボックスの窒素雰囲気中
で、秤量する。秤量したバナジウムトリエトキシドオキ
シドに、所定量の、比表面積が1500m2 /gとされ
るBLACK PEARL 2000カーボン粉末を、添加する。引き続
き、不活性ガス雰囲気下で、これに重ねて、VO(OC
353 の水との反応を完全に抑制すべく、水を一切
含まない適当量の100%メタノールを加えて、カーボ
ン粉末が十分に濡れきるまで、攪拌する。これにより、
VO(OC253 が有機錯体の形態でカーボン粉末
の表面に高分散に吸着する。次いで、得られた混合溶液
を、不活性ガス雰囲気下で濾過して、VO(OC2
53 担持カーボンを濾別する。濾別されたVO(OC
353 担持カーボンを、引き続き、不活性ガス雰囲
気下で、例えば窒素雰囲気にて、室温乾燥する。その
後、同雰囲気にて、150℃で、加熱乾燥させる。次い
で、空気雰囲気にて、同じく150℃で、加熱乾燥し、
(3)式にしたがい、カーボンに担持されたVO(OC
253 を、酸化して、V25 とする。
【0032】
【数3】 2VO(OC253 +18O2 → V25 +12CO2 +15H2 O (3) このようにして得られたV25 担持カーボン粉末と、
所定量のポリテトラフルオロエチレン(Polytetrafluor
oethylene ;以下、テフロンと省略する)と、所定量の
界面活性剤水溶液とを混合して、得られた混合物に、所
定のアルコール溶液を加えて、テフロン含有V25
持カーボンペーストを形成する。得られたペーストを十
分に練った後、ロール法により、V25 担持カーボン
シートにする。得られたシートを乾燥して、テフロン含
有V25 担持カーボンシート電極を得る。このように
して得られた電極の厚みは、約0.2mmであり、ICP
(Inductive coupled plasma) 発光分析法による定量化
学分析の結果、この電極中のバナジウムVの含有量は、
6.47wt%であった。
【0033】次いで、得られたシート電極のX線回析を
行った。その回折図を図1に示す。このX線回析図に
は、カーボンとテフロンに帰属するピーク以外のピーク
が認められない。換言すれば、V25 に帰属するピー
クは認められない。したがって、担持されたV25
が、非晶質であり、かつ超微粒子であるか、もしくはそ
のいずれかであることが、わかる。
【0034】次いで、電解液に、1Mの過塩素酸リチウ
ムLiCLO4 を溶解した炭酸プロピレンCH2 O C
OOCHCH3 溶液を用い、参照電極に、銀塩化銀電極
を用い、3電極法により、サイクリックボルタモグラム
(cyclic voltammogram )法およびガルバノスタット法
にて、テフロン含有カーボンシート電極と、テフロン含
有V25 担持カーボンシート電極の電気容量を、それ
ぞれ評価した。図2に、スイープ速度0.5mV/sの
ときのサイクリックボルタムグラムを示す。図3に、比
較のために、V25 を担持しないテフロン含有カーボ
ンシート電極のサイクリックボルタムグラムを示す。明
らかに、サイクリックボルタムグラムが異なり、電気容
量の増大が認められる。増大した電気容量は、バナジウ
ムVに対して2903F/gであり、酸化バナジウムV
25 に対しては1380F/gであった。また、充放
電電流密度5mA/cm2 の充放電特性と、当該電気容
量のスイープ速度依存性のデータとにより、このシート
電極でキャパシターを形成したときのシート電極の重量
に対するエネルギー密度と出力密度とを、電圧2.5V
で計算した。その結果、それぞれ34.6Wh/kgお
よび711W/kgと算出された。
【0035】このように、本発明を適用することによ
り、安価でエネルギー密度はもちろん出力密度にも優れ
る新しいキャパシターを提供することができた。これ
は、すでに述べたように、超微粒子の、したがって比表
面積の大きいかつキセロゲル状と推定される五酸化バナ
ジウムが、高分散にカーボンに担持され、それ故、リチ
ウムイオンの酸化バナジウムへの出入りの拡散が速やか
に起こることによるものと、推定される。すなわち、バ
ナジウムトリエトキシドオキシドVO(OC253
を、不活性ガス雰囲気にて、溶媒に100%メタノール
を用いることにより、比表面積が極めて大きいカーボン
に有機錯体の形態で高分散に吸着させ、これを引き続
き、前記不活性ガス雰囲気下で濾過により、VO(OC
253 担持カーボンを濾別回収して、回収したVO
(OC253 担持カーボンを引き続き同不活性ガス
雰囲気下で室温乾燥し、その後、同雰囲気にて150℃
で加熱乾燥させ、次いで、空気雰囲気にて同じく150
℃で加熱乾燥することにより、超微粒子の、したがって
比表面積の大きいかつキセロゲル状と推定される五酸化
バナジウムを高分散に担持したカーボンを得ることがで
きる。
【0036】このように、従来より公知の技術(すなわ
ち、カーボン粉末に目的物質を担持させる方法)を、五
酸化バナジウムに適用すべく、有機バナジウム溶液に
て、有機バナジウム錯体を比表面積の大きいカーボンに
高分散に吸着させて、しかる後に、得られた有機バナジ
ウム錯体吸着カーボンを不活性雰囲気中で低温乾燥さ
せ、次いで、空気雰囲気中で低温酸化することにより、
超微粒子の五酸化バナジウムを高分散にカーボンに担持
させることができる。これにより、バナジウムに対して
2903F/g、酸化バナジウムに対して1380F/
gである大きなキャパシター物質を得ることができる。
この物質により電極シートを形成することにより、エネ
ルギー密度34.6Wh/kg、出力密度711W/k
gの安価なキャパシターを提供することが可能となる。
【0037】以上、実施形態例に基づいて本発明の詳細
を説明した。ここで、100%メタノールの代わりに1
00%アセトンを溶媒に用いた場合でも、前記実施例と
同程度の種々の特性を得て、100%アセトンでも溶媒
に用いることができる。
【0038】そこで、このような代替について、その他
に幾つかの代替案が考えられるので、以下、それを記載
する。まず、出発原料のVO(OC253 の代わり
に、VO(OCH33 やVO(OC383 等のV
O(OCn2n+13 を用いることができる。次に、上
述の有機溶媒であるが、実施例で言及したように水を完
全に取り除いた、かつ、VO(OCn2n+13 を溶媒
和できる溶媒が、100%メタノール、100%アセト
ンに取って代わって、用いることができる。また、不活
性ガス雰囲気の不活性ガスには、ヘリウムやネオンある
いはアルゴンやクリプトンさらにはキセノンやラドンを
用いたり、あるいは窒素を含むこれらの不活性ガスの混
合ガスを用いることができる。さらには、不活性ガスそ
のものに代わり、露点が−40℃以下、好ましくは−5
0℃以下の乾燥空気を用いることができる。同様に、ま
た、150℃の不活性ガス雰囲気での低温乾燥におい
て、150℃に代わって、室温からカーボンが変質せず
かつ超微粒子のVO(OCn2n+13 の有機錯体が変
質しないことが可能性として考慮される約300℃ま
で、好ましくは100℃から250℃で低温乾燥でき
る。さらには、100%乾燥空気中では、カーボンが燃
焼しない条件が加わって、100℃から250℃で低温
乾燥できる。また、その後に引き続く、空気中でのVO
(OCn2n+13からV25 への酸化は、カーボン
が燃焼しない100℃から250℃で行われ得る。ま
た、BLACK PEARL 2000に代わって、それと同等レベルの
比表面積、すなわち1000m2 /g以上を有する活性
炭等のカーボンを用いることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電気エネ
ルギー貯蔵素子は、従来より触媒等の分野で公知の電極
材料の高分散超微粒子担持技術を、リチウムイオン電池
の有力正極活物質候補である五酸化バナジウムに適用す
べく、有機バナジウム溶液にて有機バナジウム錯体を比
表面積の大きいカーボンに高分散に吸着させて、その
後、得られた有機バナジウム錯体吸着カーボンを不活性
雰囲気中で低温乾燥させて、超微粒子の五酸化バナジウ
ムを高分散にカーボンに担持させ、これによって、得る
ことを特徴とする。
【0040】かかる構成の本発明の素子における五酸化
バナジウムのX線回折によると、該5酸化バナジウム
は、非晶質または/および超微粒子の状態にある。ま
た、本発明の素子におけるバナジウムの含有量は、従来
素子を大幅に上回り、該素子の電気容量は、例えば、1
380F/gであり、出力密度は、一例を挙げると、7
11W/kgであった。
【0041】従って、本発明によれば、超微粒子にした
がって比表面積の大きいかつキセロゲル状と推定される
五酸化バナジウムが、高分散にカーボンに担持され、そ
れ故、リチウムイオンの酸化バナジウムへの出入り、す
なわちその拡散が速やかであり、したがって、瞬時の大
電流にも対処可能な、出力密度特性に優れた、電気自動
車等のパワー用途に用いられる新しいエネルギー貯蔵素
子を、得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく超微粒子のキセロゲルと推察さ
れるV25 を高分散に担持したテフロン含有カーボン
シート電極のX線回析図である。
【図2】本発明に基づく超微粒子のキセロゲルと推察さ
れるV25 を高分散に担持したテフロン含有カーボン
シート電極の、スイープ速度0.5mV/sの時の、サ
イクリックボルタムグラムを示す図である。
【図3】本発明品に対する比較のためのもので、V2
5 を担持しないテフロン含有カーボンシート電極のサイ
クリックボルタムグラムを示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月11日(1998.8.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/40 H01G 9/00 301A Fターム(参考) 5E082 AB09 AB10 BB03 BB10 PP03 PP06 PP10 5H003 AA02 BA01 BA02 BB02 BB04 BC01 BC05 BD00 BD01 BD05 5H014 AA02 BB01 BB03 BB08 EE07 EE10 HH00 HH08 5H029 AJ03 AK02 AL06 AM02 AM07 CJ02 CJ12 CJ23 CJ28 HJ00 HJ07 HJ14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気化学疑似電気容量材料として五酸化
    バナジウム超微粒子をカーボン粉末に担持させた電気エ
    ネルギー貯蔵素子であって、 前記五酸化バナジウム超微粒子は、有機バナジウム溶液
    により有機バナジウム錯体を比表面積の大きいカーボン
    に高分散に吸着させて、その後、得られた有機バナジウ
    ム錯体吸着カーボンを不活性雰囲気中で低温乾燥させる
    ことにより、前記カーボン粉末に担持されていることを
    特徴とする電気エネルギー貯蔵素子。
  2. 【請求項2】 前記カーボン粉末の比表面積が1000
    2 /g以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    電気エネルギー貯蔵素子。
  3. 【請求項3】 電気化学疑似電気容量材料として五酸化
    バナジウム超微粒子をカーボン粉末に担持させた電気エ
    ネルギー貯蔵素子の製造方法であって、 有機バナジウム溶液により有機バナジウム錯体を比表面
    積の大きいカーボンに高分散に吸着させて、その後、得
    られた有機バナジウム錯体吸着カーボンを不活性雰囲気
    中で低温乾燥させることにより、前記カーボン粉末に担
    持することを特徴とする電気エネルギー貯蔵素子の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記有機バナジウムが、VO(OC2
    53 やVO(OCH33 やVO(OC383
    のVO(OCn2n+13 であり、この有機バナジウム
    を有機溶媒により溶媒和させて、VO(OCn2n+1
    3 有機錯体を形成し、この有機錯体を比表面積の大きい
    カーボンに高分散に担持し、これを濾別、低温乾燥、低
    温酸化することにより、超微粒子の五酸化バナジウム
    を、前記カーボン粉末に高分散に担持することを特徴と
    する請求項3に記載の電気エネルギー貯蔵素子の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記有機バナジウムを溶媒和する工程、
    および前記有機錯体を前記カーボン粉末に高分散に担持
    し、これを濾別、低温乾燥する工程において、前記不活
    性雰囲気が水分を一切含まない雰囲気であることを特徴
    とする請求項3または4に記載の電気エネルギー貯蔵素
    子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記不活性雰囲気が、窒素やヘリウムや
    ネオンあるいはアルゴンやクリプトン、さらにはキセノ
    ンやラドンの不活性ガス雰囲気、これらの混合ガス雰囲
    気、あるいは露点が−40℃以下、好ましくは−50℃
    以下の乾燥空気のいずれかであることを特徴とする請求
    項3ないし5のいずれかに記載の電気エネルギー貯蔵素
    子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記カーボン粉末に高分散に担持した有
    機錯体を低温乾燥する工程で、前記不活性雰囲気が不活
    性ガス雰囲気の場合、100℃から300℃で低温乾燥
    すること、好ましくは150℃で低温乾燥することを特
    徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の電気エネ
    ルギー貯蔵素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記カーボン粉末に高分散に担持した有
    機錯体を低温乾燥する工程で、前記不活性雰囲気が露点
    が−40℃以下、好ましくは−50℃以下の乾燥空気雰
    囲気の場合、100℃から250℃で低温乾燥するこ
    と、好ましくは150℃で低温乾燥することを特徴とす
    る請求項3ないし6のいずれかに記載の電気エネルギー
    貯蔵素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記カーボン粉末に高分散に担持した有
    機錯体を低温乾燥した後に続く、前記有機錯体を低温酸
    化する工程で、100℃から250℃で低温酸化するこ
    とを特徴とする請求項3ないし8のいずれかに記載の電
    気エネルギー貯蔵素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記カーボン粉末として、比表面積が
    1000m2 /g以上、好ましくは比表面積が1500
    2 /gのカーボン粉末を用いることを特徴とする請求
    項3ないし9のいずれかに記載の電気エネルギー貯蔵素
    子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記有機バナジウムを溶媒和する溶媒
    として、水分を完全に取り除いた前記有機バナジウムを
    溶媒和できる溶媒を用いることを特徴とする請求項4な
    いし10のいずれかに記載の電気エネルギー貯蔵素子の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 前記溶媒が、100%メタノールもし
    くは100%アセトンであることを特徴とする請求項1
    1に記載の電気エネルギー貯蔵素子の製造方法。
JP10203961A 1998-07-17 1998-07-17 電気エネルギー貯蔵素子およびその製造方法 Pending JP2000036303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10203961A JP2000036303A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 電気エネルギー貯蔵素子およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10203961A JP2000036303A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 電気エネルギー貯蔵素子およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000036303A true JP2000036303A (ja) 2000-02-02

Family

ID=16482527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10203961A Pending JP2000036303A (ja) 1998-07-17 1998-07-17 電気エネルギー貯蔵素子およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000036303A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002203541A (ja) * 2000-12-14 2002-07-19 Korea Electronics Telecommun リチウム二次電池正極用有機−無機複合酸化物およびその製造方法
WO2007145216A1 (ja) 2006-06-13 2007-12-21 Hitachi Maxell, Ltd. ペロブスカイト型酸化物微粒子、ペロブスカイト型酸化物担持粒子、触媒材料、酸素還元用触媒材料、燃料電池用触媒材料、燃料電池用電極
WO2007145215A1 (ja) 2006-06-13 2007-12-21 Hitachi Maxell, Ltd. 微粒子担持カーボン粒子およびその製造方法ならびに燃料電池用電極
US7625673B2 (en) 2000-09-06 2009-12-01 Hitachi Maxell, Ltd. Electrode material for electrochemical element and method for production thereof, and electrochemical element
JP2010141322A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Avx Corp 酸化ルテニウム電極を含む電気化学キャパシタ
JP2010267755A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology レドックスキャパシタの電極活物質成型体及びその製造方法
JP2011054389A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Toyota Central R&D Labs Inc 二次電池及び正極の製造方法
JP2015225876A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 旭化成株式会社 非水系リチウム型蓄電素子用正極活物質及びそれを用いた非水系リチウム型蓄電素子

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7625673B2 (en) 2000-09-06 2009-12-01 Hitachi Maxell, Ltd. Electrode material for electrochemical element and method for production thereof, and electrochemical element
JP2002203541A (ja) * 2000-12-14 2002-07-19 Korea Electronics Telecommun リチウム二次電池正極用有機−無機複合酸化物およびその製造方法
WO2007145216A1 (ja) 2006-06-13 2007-12-21 Hitachi Maxell, Ltd. ペロブスカイト型酸化物微粒子、ペロブスカイト型酸化物担持粒子、触媒材料、酸素還元用触媒材料、燃料電池用触媒材料、燃料電池用電極
WO2007145215A1 (ja) 2006-06-13 2007-12-21 Hitachi Maxell, Ltd. 微粒子担持カーボン粒子およびその製造方法ならびに燃料電池用電極
US8007691B2 (en) 2006-06-13 2011-08-30 Hitachi Maxell Energy, Ltd. Fine particle of perovskite oxide, particle having deposited perovskite oxide, catalyst material, catalyst material for oxygen reduction, catalyst material for fuel cell, and electrode for fuel cell
JP2010141322A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Avx Corp 酸化ルテニウム電極を含む電気化学キャパシタ
JP2010267755A (ja) * 2009-05-14 2010-11-25 National Institute Of Advanced Industrial Science & Technology レドックスキャパシタの電極活物質成型体及びその製造方法
JP2011054389A (ja) * 2009-09-01 2011-03-17 Toyota Central R&D Labs Inc 二次電池及び正極の製造方法
JP2015225876A (ja) * 2014-05-26 2015-12-14 旭化成株式会社 非水系リチウム型蓄電素子用正極活物質及びそれを用いた非水系リチウム型蓄電素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhang et al. “Water-in-salt” electrolyte enhanced high voltage aqueous supercapacitor with all-pseudocapacitive metal-oxide electrodes
Subramanian et al. Nanostructured MnO2: Hydrothermal synthesis and electrochemical properties as a supercapacitor electrode material
Jin et al. Hybrid supercapacitor based on MnO2 and columned FeOOH using Li2SO4 electrolyte solution
Wu et al. Vanadium doped hierarchical porous nickel-cobalt layered double hydroxides nanosheet arrays for high-performance supercapacitor
Yong-gang et al. Preparation and electrochemical capacitance of RuO2/TiO2 nanotubes composites
JP3978302B2 (ja) スーパキャパシタ用金属酸化物電極及びその製造方法
Pang et al. Novel electrode materials for thin‐film ultracapacitors: comparison of electrochemical properties of sol‐gel‐derived and electrodeposited manganese dioxide
Hibino et al. Amorphous titanium oxide electrode for high-rate discharge and charge
US9312078B2 (en) Patterned graphite oxide films and methods to make and use same
US5875092A (en) Proton inserted ruthenium oxide electrode material for electrochemical capacitors
JP2005527956A (ja) 燃料電池適用のための導電性ポリマーグラフト炭素材料
CN103011143A (zh) 石墨烯及其制备方法、超级电容器
Patrick et al. A novel synthesis strategy for hybrid quaternary rGO/MnO2/NiO/CuO nanocomposite as electrode for enduring symmetric supercapacitor fabrication
Ho et al. Electrochemical studies on nanometal oxide-activated carbon composite electrodes for aqueous supercapacitors
JP2022506400A (ja) 水素ベース電池
Park et al. Improved electrochemical performance of Fe3O4 nanoparticles decorated activated carbon supercapacitor electrodes
Cai et al. Low-Pt-loading acetylene-black cathode for high-efficient dye-sensitized solar cells
Krishnan et al. A stable aqueous ammonium ion hybrid supercapacitor based on pre-intercalated MnOx electrodes and ammonium sulphate electrolyte
JP2000036303A (ja) 電気エネルギー貯蔵素子およびその製造方法
Wang et al. The capacitive performance of activated carbon–ruthenium oxide composites for supercapacitors: effects of ultrasonic treatment in NaOH and annealing in air
Adewinbi et al. Characterization of two-way fabricated hybrid metal-oxide nanostructured electrode materials for photovoltaic and miniaturized supercapacitor applications
JP2000036441A (ja) 電気エネルギー貯蔵素子およびその製造方法
Jang et al. In situ exfoliation and modification of graphite foil in supercapacitor devices: a facile strategy to fabricate high-performance supercapacitors
Xie et al. Hydrogen ion supercapacitor cell construction and rational design of cell structure
Yang et al. Influence of electrolytes (TEABF4 and TEMABF4) on electrochemical performance of graphite oxide derived from needle coke